2025/09/15 更新

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シミズ サトシ
清水 智史
所属
文学学術院 文化構想学部
職名
講師(任期付)
学位
博士(文学) ( 2023年02月 早稲田大学 )

経歴

  • 2024年04月
    -
    2025年03月

    同志社大学   文学部 国文学科   嘱託講師

  • 2023年10月
    -
    2025年03月

    同志社大学特別研究員(日本学術振興会特別研究員(PD))

  • 2023年04月
    -
    2023年09月

    独立行政法人日本学術振興会   特別研究員(PD)

  • 2019年04月
    -
    2021年09月

    独立行政法人日本学術振興会   特別研究員(DC2)

  • 2024年01月
    -
    2025年03月

    日本大学   通信教育部   添削インストラクター

  • 2022年04月
    -
    2022年09月

    東京医科歯科大学   統合教育機構   非常勤講師

  • 2018年04月
    -
    2021年03月

    早稲田大学高等学院   非常勤講師

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学歴

  • 2017年04月
    -
    2023年02月

    早稲田大学   大学院文学研究科   日本語日本文学コース博士後期課程  

  • 2015年04月
    -
    2017年03月

    早稲田大学   大学院文学研究科   日本語日本文学コース修士課程  

  • 2011年04月
    -
    2015年03月

    早稲田大学   文学部   日本語日本文学コース  

委員歴

  • 2021年04月
    -
    2023年03月

    日本近代文学会  運営委員

所属学協会

  •  
     
     

    早稲田大学国文学会

  •  
     
     

    昭和文学会

  •  
     
     

    日本文学協会

  •  
     
     

    日本近代文学会

研究分野

  • 日本文学

研究キーワード

  • 日本近現代文学

  • 谷崎潤一郎

  • 観光

 

論文

  • 「雲間」を仰望する――谷崎潤一郎「春琴抄」における閉塞と開放――

    清水智史

    日本近代文学   ( 108 ) 31 - 45  2023年05月  [査読有り]

  • 仮構と消失――谷崎潤一郎「蘆刈」における観光と歴史

    清水智史

    JunCture 超域的日本文化研究   ( 14 )  2023年03月  [査読有り]

  • 葛藤と盲目――谷崎潤一郎「盲目物語」における琵琶湖と観光――

    清水智史

    文藝と批評   13 ( 6 ) 11 - 19  2022年11月

  • 案内と彷徨――谷崎潤一郎の中国体験におけるツーリズムーー

    清水智史

    国文学研究   ( 195 ) 109 - 120  2021年10月  [査読有り]

  • 記号と冥闇――谷崎潤一郎「卍」における関西表象について――

    清水智史

    早稲田大学高等学院研究年誌   ( 65 ) 1 - 19  2021年03月

  • 「紙片」を再興する――谷崎潤一郎「吉野葛」と近代日本の観光 ――

    清水智史

    日本文学   69 ( 8 ) 20 - 29  2020年08月  [査読有り]

  • 挿絵という体験――谷崎潤一郎「蓼喰ふ虫」と小出楢重の挿絵について――

    清水智史

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   ( 64 )  2019年03月  [査読有り]

  • 「陰翳」を凝視する――谷崎潤一郎の東京批判と「陰翳礼讃」――

    清水智史

    日本文学   67 ( 9 ) 26 - 36  2018年09月  [査読有り]

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書籍等出版物

  • 都市とポスト文学の詩学 浸食するフィクション/拡張するリアル

    伊豆原潤星, 山口直孝, 松本健太郎編著( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 谷崎潤一郎の関西移住と「観光のまなざし」――観光の時代の「古典回帰」)

    ナカニシヤ出版  2025年05月 ISBN: 9784779518256

講演・口頭発表等

  • 観光への抵抗――谷崎潤一郎の文学と観光――

    科研費基盤C公開研究会「観光文学研究会」  

    発表年月: 2024年11月

  • 谷崎潤一郎「細雪」論――観光を視座として――

    日本近代文学会2024年度春季大会  

    発表年月: 2024年05月

  • 谷崎潤一郎「吉野葛」論――近代日本における観光を視座として――

    清水智史

    日本文学協会第39回研究発表大会  

    発表年月: 2019年07月

  • 「谷崎潤一郎と検閲――「日本に於けるクリツプン事件」の「現実」――」

    清水智史

    早稲田大学国文学会秋季大会  

    発表年月: 2016年12月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 1930-40年代における日本文学と観光の総合的研究――谷崎潤一郎を軸として――

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2023年04月
    -
    2026年03月
     

    清水 智史

  • 谷崎潤一郎を視座とした戦間期日本文学と政治・思想に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2021年03月
     

    清水 智史

     概要を見る

    本年度は、前年度に引き続き谷崎潤一郎の関西移住期に焦点を当てた研究を継続した。前年度は「吉野葛」〔1931〕を対象としたが(昨年度の研究発表を本年度、「「紙片」を再興する――谷崎潤一郎「吉野葛」と近代日本の観光――」〔『日本文学』、2020年8月〕として論文化した)、時代をさかのぼり、「卍」〔1928-1930〕を考察した。そこで明らかになったのは、登場人物の特徴ごとに訪れる場所が大きく異なっていることである。近代化した大阪のような記号消費の場と親和性の高い園子と、彼女とは対照的な暗く名もない路地に現れる綿貫とが対比的に描かれていたのである。この対比は、終盤に綿貫が園子たちを陥れていく様子とあわせて勘案すれば、急速に発達する関西の都市部や文化に対し、無名の路地がその存在感を顕示していくようにみえる。ここにおいて、近代化・観光地化しつつあった大阪への批評性を見出すことができる。上記の内容は「記号と冥闇――谷崎潤一郎「卍」における関西表象について――」〔『早稲田大学高等学院研究年誌』、2021年3月〕として論文化した。
    次に、さらに時代をさかのぼり、谷崎の中国体験と観光のかかわりについて考察した。谷崎の二度の中国体験(1918年と1926年)に観光客的なまなざしが潜在していたことは看過できない。例えば「蘇州紀行」〔1918〕の「私」は、観光地を忌避しつつも、「ロマン主義的まなざし」を有しており、観光客的性質を確認できる。また、「秦淮の夜」〔1919〕の「私」は、道に迷うことに恐怖している。これはパッケージ化された旅からの逸脱であり、観光の裂け目の体験を見出せる。そして二度目の中国体験は、自身の中国イメージが大きく裏切られる体験であった。観光という枠組みに囚われつつ、その裂け目を体験し、観光を強く意識させる体験だったといえ、観光という営みのなかに揺動する谷崎の姿を看取できる。

Misc

  • 書評 佐藤未央子著『谷崎潤一郎と映画の存在論』

    清水智史

    日本文學誌要   ( 107 ) 81 - 83  2023年03月  [招待有り]

  • 書評 中村ともえ著『谷崎潤一郎論 近代小説の条件』

    清水智史

    文藝と批評   13 ( 1 ) 99 - 102  2020年06月

  • 書評 五味渕典嗣著『プロパガンダの文学 日中戦争下の表現者たち』

    清水智史

    文藝と批評   12 ( 8 ) 13 - 17  2018年11月

  • 書評 小谷瑛輔著『小説とは何か? 芥川龍之介を読む』

    清水智史

    文藝と批評   12 ( 7 ) 85 - 86  2018年05月

 

現在担当している科目

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