2025/05/09 更新

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ヤウチ コトエ
矢内 琴江
所属
文学学術院 文学部
職名
准教授
 

現在担当している科目

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特定課題制度(学内資金)

  • フェミニズムの視点からの省察的実践に基づく研修に関する実践分析研究

    2018年  

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    本研究の目的は、男女平等や、性の多様性の尊重を実現するための活動を行っている人びとの長期的かつ組織的な力量形成のあり方を解明することであった。そのために、5月中旬にカナダ・ケベック州のラヴァル大学で開催されたフェミニズム・スタディーズ夏期講座カンファレンスに参加、フェミニズムの視点から市民や支援者の力量形成を行う諸機関で職員にヒアリング調査を実施した。その成果の一部が、先住民女性を支援するコミュニティ「ミシナク」の組織学習の構造を分析した学会発表である。また、女性支援団体の研修を実施する組織ルレ⁻ファムが発表したフェミニズムの視点からの伴走型研修による力量形成に関する論文を日本語に翻訳した。

  • 省察的実践研究の国際的動向-フランス語圏に着目して

    2017年  

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    本研究の目的は、フランス語圏、特にカナダ・ケベック州における高等教育機関での省察的実践研究の学術的受容と、実践的な受容の動向を明らかにすることである。本研究では、ケベックで省察的実践研究が紹介された背景に、ケベックの静かなる革命の中での修道会のカリキュラム編成、また、高等教育機関における専門職養成の組織体制やカリキュラムの変革の経験があったことを明らかにした。また、このプロセスを作ってきた一人、イヴ・サン=アルノーらが、自ら専門職養成に取り組む中で、ドナルド・A .ショーンの省察的実践研究に学び、実践科学という言葉で実践から知を生成する研究の方法を探究したが、それを説明した論文を翻訳した。

  • ギャラリーの組織運営活動を通したアーティストの意識変革に関する研究

    2014年  

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    本研究は、カナダ・ケベック州のモントリオール市に設立された、女性アーティストによって自主運営されているギャラリー、ラサントラル/ギャルリー・パワーハウスのメンバーへのインタビュー調査を中心に行った。それにより、ギャラリーの組織運営活動が、様々なギャラリーとの日常的交流の中で行われることがアーティストの意識変革にとって重要であることがわかった。すなわち、ギャラリーという場が、アーティストにとって、新たな人や知と出会いを通した学びの場となっていた。とりわけ、女性やマイノリティのアーティストにとって、継続的な創作活動を行うための知やネットワークを形成する重要な場であることがわかった。