Updated on 2026/04/14

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KONDO, Tsugumi
 
Affiliation
Affiliated organization, Tsubouchi Memorial Theatre Museum
Job title
Assistant Professor(without tenure)
 

Syllabus

 

Sub-affiliation

  • Faculty of Science and Engineering   School of Creative Science and Engineering

  • Faculty of Letters, Arts and Sciences   School of Culture, Media and Society

  • Affiliated organization   Global Education Center

Internal Special Research Projects

  • 1960 年代のアメリカにおける振付家たちと禅、能との出会い

    2025  

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    2025年5月には、前年度末に提出した博士学位申請論文「像を作り替えるパトス——ジョン・クランコ、ケネス・マクミラン、ジョン・ノイマイヤーの〈ドラマティック・バレエ〉——」の公開審査会を実施した。6月には、ドイツでの研究成果発表および調査を実施した。用務地①ケルン(6/9-13)でIFTR(国際演劇学会)の年次大会における発表を行い、用務地②ハンブルク(6/7-9, 6/13-15)における調査を行った。上記①では、"(Re)enacting Nijinsky's Marriage avec Dieu?: Coexistence of the Whole Past in John Neumeier's Nijinsky (2000)"と題し、ジョン・ノイマイヤー振付のバレエ《ニジンスキー》におけるリエナクトメント的要素に着目し、「姿態の再現を通して伝説のダンサーの身体的思考の特性を模倣する」という特徴にバレエの新たな展開を見出す発表を行った。この発表は、"Archiving the Body: Reenactment, and the Politics of Subversion"という近年のパフォーマンス研究のトレンドを掲げたパネルに入ったことで、多くの聴衆の関心を集め、充実したディスカッションへと発展した。上記②では、本研究対象の一人である振付家ジョン・ノイマイヤーに関する上演調査と資料収集、彼の作品《Die Unsichtbaren》において問題化される戦間期から戦中期のドイツのモダンダンスについて調査を実施した。ノイマイヤーのほか、ジェローム・ロビンズと喜多流能、ロバート・ウィルソンと花柳寿々紫の出会いなどを事例に加え、年間を通して愛知芸術文化センターや、現在所属する早稲田大学演劇博物館等のアーカイヴ施設における調査を複数回にわたって実施した。これらの国内調査の成果は、2026年度中に投稿論文というかたちで発表する予定である。また、本研究課題のテーマは、2026年2月に「東アジアの技術」研究会(主催:山水東京)にて行った発表「盆石の技術――箱庭に向かう身体」において、日本の、あるいはユク・ホイが提唱したような東アジアの美学・芸術学の分野との接点が見出されることとなった。

  • 1960-70年代イギリス・ドイツにおけるドラマティック・バレエ興隆に関する研究

    2024  

     View Summary

    2024年7月6日から同7月17日にかけて、ドイツのケルンとハンブルクにおいて資料調査・上演調査を行った。ケルンでは、ケルン・ドイツダンスアーカイヴ(Deutsches Tanzarchiv Köln)を訪問し、ドイツの1960年代から現代までのバレエに関する一次資料の調査と、同施設でのみ視聴可能な映像資料の調査を行った。ハンブルクでは、研究対象である振付家ジョン・ノイマイヤーが芸術監督として最終年度を迎えるハンブルク・バレエの上演調査を行った。加えて、高齢者施設や刑務所などでのダンス公演を社会貢献活動として行う独創性の高い附属カンパニー、連邦青少年バレエ団(Das Bundesjugendballett)の活動状況についても調査を行った。調査の主な成果として、ダンスアーカイヴでは振付家ジョン・クランコがシュトゥットガルト・バレエの芸術監督に就任して間もない頃の創作について書かれた地元新聞の公演評を読み、後年クランコが成功を収めた《オネーギン》のようなドラマティック・バレエの代表作と、初期の短編バレエ作品との繋がりについて考察を深めることができた。クランコが《オネーギン》で成功を収めた直後に手がけた実験的なダンス作品、《尋問》のテレビ放映用映像作品を確認できたのも大きな収穫であった。加えて、一般的には英国ロイヤル・バレエの振付家として名高いケネス・マクミランが、クランコの就任初期からシュトゥットガルト・バレエのゲスト振付家として初期のバレエを同地で上演していたことも確認できた。ハンブルクでは、連邦青少年バレエ団においてノイマイヤーが、2000年代以降のコンテンポラリー・ダンスにおけるトレンドであった「リエナクトメント(reenactment)」にきわめて類似する手法での創作を行ったことがわかった。また、ノイマイヤーがプライベートで収集してきた膨大なバレエ・ダンス関連資料やバレエ・リュス関連の一次資料を、アーカイヴ施設として公開する準備が進められていることも確認できた。