2024/12/21 更新

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ナカカド リョウタ
中門 亮太
所属
文学学術院 文学部
職名
准教授
学位
修士(文学) ( 早稲田大学 )
博士(文学) ( 2017年07月 早稲田大学 )

経歴

  • 2024年04月
    -
    継続中

    早稲田大学文学部

  • 2022年04月
    -
    2024年03月

    青森県埋蔵文化財調査センター

  • 2018年04月
    -
    2022年03月

    文化庁

  • 2014年04月
    -
    2018年03月

    青森県教育庁文化財保護課

  • 2011年04月
    -
    2014年03月

    早稲田大学會津八一記念博物館 助手

所属学協会

  • 2024年04月
    -
    継続中

    関西縄文文化研究会

  • 2020年05月
    -
    継続中

    縄文時代文化研究会

  • 2017年05月
    -
    継続中

    日本考古学協会

  • 2014年06月
    -
    継続中

    青森県考古学会

研究分野

  • 考古学

研究キーワード

  • 民族考古学

  • ニューギニア民族誌

  • 縄文社会

  • 文化財行政

  • 土器づくり民族誌

  • 縄文土器

  • 先史考古学

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論文

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書籍等出版物

  • 毛合清水(3)遺跡・北熊ノ沢(2)遺跡

    中門亮太, 齋藤正, 平山明寿, 小山浩平, 神康夫( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 北熊ノ沢(2)遺跡)

    青森県教育委員会  2024年03月

  • パプアニューギニア民族誌と縄文社会−土器型式の解明に向けた基礎的研究−

    高橋龍三郎, 井出浩正, 岩井聖吾, 大網信良, 隈元道厚, 佐藤亮太, 中門亮太, 根岸洋, 平原信崇, 比留間絢香, 藤根久, 山﨑太郎( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 集落配置、搬入土器、儀礼、ワリ島の調査)

    同成社  2023年08月

  • 石田(2)遺跡

    藤田 祐, 工藤 忍, 中門 亮太, 浅田智晴( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 縄文時代の遺構と遺物)

    青森県教育委員会  2023年03月

    DOI

  • 世界遺産になった!縄文遺跡

    岡田, 康博( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 縄文時代のはじまりと終焉)

    同成社  2021年09月 ISBN: 9784886218704

  • 上桑木窪遺跡

    葛城和穂, 神昌樹, 斉藤慶吏, 荒谷伸郎, 中門亮太( 担当: 共編者(共編著者))

    青森県教育委員会  2018年03月

  • 道仏鹿糠遺跡Ⅱ・下平窪遺跡

    葛城和穂, 神昌樹, 岩田安之, 斉藤慶吏, 業天唯正, 中門亮太( 担当: 共編者(共編著者))

    青森県教育委員会  2017年03月

  • 青森県遺跡詳細分布調査報告書29

    中門亮太( 担当: 編集)

    青森県教育委員会  2017年03月

  • 青森県遺跡詳細分布調査報告書28

    中門亮太( 担当: 編集)

    青森県教育委員会  2016年03月

  • 鷲ノ巣(1)遺跡・鷲ノ巣(3)遺跡

    業天唯正, 小笠原雅行, 葛城和穂, 神昌樹, 中門亮太( 担当: 共編者(共編著者))

    青森県教育委員会  2016年03月

  • 剣吉荒町遺跡

    業天唯正, 中門亮太( 担当: 共編者(共編著者))

    青森県教育委員会  2015年03月

  • 戸ノ内貝塚発掘調査成果報告展ー平成の印旛手賀ー

    ( 担当: 編集)

    早稲田大学會津八一記念博物館  2013年10月

  • 月布川流域における縄文時代遺跡の研究2 山形県西村山郡大江町長畑遺跡第2次範囲確認調査概要報告書

    福田正宏( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 出土遺物の概要)

    長畑遺跡調査団  2013年01月

  • 大久保山―浅見丘陵の土地利用史―

    ( 担当: 編集)

    早稲田大学會津八一記念博物館  2012年

  • 埼玉県鶴ヶ島市寄贈 オセアニア民族造形美術品展

    ( 担当: 共編者(共編著者))

    早稲田大学會津八一記念博物館  2011年10月

  • 染井XX

    ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 縄文時代の遺構と遺物、矢田川南側大地における縄文時代の様相)

    豊島区遺跡調査会  2011年09月

  • 染井ⅩⅨ

    ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 出土した遺物 縄文土器)

    豊島区遺跡調査会  2011年03月

  • 下野谷遺跡 第20次調査

    亀田直美( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 遺構と遺物、小結)

    西東京市教育委員会  2011年03月

  • 伝中・上富士前Ⅵ

    ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 原始・古代 縄文土器)

    豊島区遺跡調査会  2011年01月

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講演・口頭発表等

  • 土器の民族考古学的研究が目指すもの

    中門亮太

    早稲田大学考古学会  

    発表年月: 2024年04月

  • 林ノ後遺跡

    中門亮太

    あおもり発掘フェア2023  

    発表年月: 2023年12月

  • 北熊ノ沢(2)遺跡

    中門亮太

    令和4年度青森県埋蔵文化財調査センター発掘調査報告会  

    発表年月: 2022年12月

  • 土器から見た東北地方縄文時代後期社会の様相

    中門亮太

    考古学研究会第54回東京例会  

    発表年月: 2021年07月

  • 北海道・北東北の縄文遺跡群

    中門亮太  [招待有り]

    区民プロデュース型講座「人類の誕生と日本人の起源、縄文時代の生活・文化」  

    発表年月: 2019年12月

  • 瘤付土器の民族考古学的研究

    中門亮太

    早稲田大学考古学会  

    発表年月: 2018年04月

  • 柄貝遺跡ほか

    中門亮太

    平成29年度青森県遺跡報告会  

    発表年月: 2017年12月

  • 遺跡が語るふるさと青森の歴史 縄文時代 後半

    中門亮太

    エルム文化センター考古学講座  

    発表年月: 2017年06月

  • イーストケープにおけるワリ島土器の受容と模倣

    中門亮太

    日本考古学協会第83回総会  

    発表年月: 2017年05月

  • 青森県の土偶(三八地区)

    中門亮太

    第15回土偶研究会  

    発表年月: 2017年03月

  • Pottery Making and Distribution System on Wari Island, Papua New Guinea

    Ryota Nakakido

    Wac-8 Kyoto  

    発表年月: 2016年08月

  • 県に入って-青森県の場合-

    中門亮太  [招待有り]

    平成28年度第2回埋蔵文化財保護行政説明会  

    発表年月: 2016年03月

  • 土器型式の地理的分布に関する一考察

    中門亮太

    青森県考古学会  

    発表年月: 2014年06月

  • 民族誌・民族資料から見た土器の用途・分布論

    中門亮太

    オセアニアの物質文化・民族造形—通称今泉コレクションを中心に  

    発表年月: 2014年03月

  • 考古学と民族学

    中門亮太

    早稲田文化芸術週間2013シンポジウム「四次元との対話−縄文と現代をつなぐもの-」  

    発表年月: 2013年10月

  • 2011年度セピック川流域における民族考古学的調査報告―アベラム族の総合的調査―

    三大学公開シンポジウム ニューギニアの生活文化と神がみのかたち  

    発表年月: 2013年

  • 豊島区の縄文時代

    中門亮太

    豊島区勤労福祉講座  

    発表年月: 2012年05月

  • ミルンベイ州ワリ島の土器製作の民族誌

    三大学公開シンポジウム パプアニューギニア民族誌から探る縄文社会  

    発表年月: 2012年

  • イーストケープ地方の土器生産と交易

    三大学公開シンポジウム パプアニューギニア民族誌から探る縄文社会  

    発表年月: 2012年

  • 東北地方北部における瘤付土器の基礎的研究

    中門亮太

    早稲田大学考古学会  

    発表年月: 2010年12月

  • 土器の型式変化と分布に関する民族考古学的研究―パプアニューギニア・ミルンベイ州の事例から―

    高橋龍三郎, 中門亮太

    早稲田大学考古学会  

    発表年月: 2009年12月

  • 土器型式の地理的分布に関する民族誌的研究

    高橋龍三郎, 井出浩正, 中門亮太, 根岸洋

    日本考古学協会2009年度研究発表会  

    発表年月: 2009年05月

  • 土器作りの伝統と変化の背後に迫る

    高橋龍三郎, 井出浩正, 中門亮太

    世界の土器づくりⅤ第12回  

    発表年月: 2008年11月

  • 東北地方北部における瘤付土器期の地域相

    中門亮太

    早稲田大学史学会大会考古学部会  

    発表年月: 2008年10月

  • 戸ノ内貝塚発掘調査の概要

    高橋龍三郎, 井出浩正, 中門亮太

    日本考古学協会2008年度研究発表会  

    発表年月: 2008年05月

  • 印旛沼周辺における縄文時代後・晩期社会の様相―戸ノ内貝塚の発掘調査成果を中心に―

    中門亮太

    早稲田大学考古学会  

    発表年月: 2008年04月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 土器の型式変化と分布に関する民族考古学的研究

    科学研究費補助金

    研究期間:

    2012年
    -
    2013年
     

  • 民族誌を用いた土器型式の動態把握のための理論的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2011年
    -
    2013年
     

    高橋 龍三郎(代表), 中門 亮太

     概要を見る

    縄文土器型式の成立過程を、型式的特徴の継承・伝播現象と分布のメカニズムから把握し直し、それをパプアニューギニアの家庭的土器生産の民族誌調査から理論的に再構築することを目的にした。研究期間中、パプアニューギニアのイーストケープ地方とワリ島、セピク川中流域に出張して民族誌調査を実施し、部族社会の製作者に聞き取り調査を行った結果、母親から娘への技術的継承関係が明らかになるとともに、単なる土器製作技術だけではない、製作者の世界観までが製作者のリーダーとしての在り方や型式変化に大きな影響を与えていることを見出した。研究成果に基づいて公開シンポジウムを開催した。

  • パプアニューギニア・ミルンベイ州における土器作り民族誌の研究

  • 東北地方における瘤付土器の研究

Misc

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現在担当している科目

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担当経験のある科目(授業)

  • 文化財の保存と活用特論

    早稲田大学  

    2018年10月
    -
    2023年10月
     

  • 遺産保護行政論

    筑波大学  

    2022年12月
     
     
     

  • 考古学特殊研究

    早稲田大学  

    2019年10月
    -
    2022年03月
     

 

特定課題制度(学内資金)

  • パプアニューギニアにおけるトーテムと社会組織の研究

    2011年  

     概要を見る

     報告者が在籍する會津八一記念博物館には、2010年度に埼玉県鶴ヶ島市から「オセアニア民族造形美術品」約1000点が寄贈された。中でも、セピック川流域の精霊像・神像・仮面類が多くを占めている。これらの資料には、鳥やヘビ、ワニ、魚などの表象が描かれているものもあれば、像自体が特別な精霊となっている場合もある。鶴ヶ島市で所有されていた当時は、美術工芸品としての扱いが主で、描かれる表象や精霊の意味・役割についてはあまり研究されてこなかった。そのため、2011年度特定課題研究では、セピック川流域におけるトーテム表象と社会組織の関係を探る為、現地において調査を行った。 2011年8月10日~24日の日程で、セピック川中流域のパリンベイ村、パグウィ村、セピック川上流域のアンブンティ村、スワガップ村を拠点に、各地に残る精霊堂(ハウス・タンバラン)を見学し、適宜聞き取り調査を行った。 セピック川中流域における精霊堂の柱や梁には、現代においても彫刻・彩色された鳥やヘビ、ワニ、魚、哺乳類などの表象を確認することができた。また、精霊堂内には、精霊像や仮面が所狭しと並んでいた。これらの描かれた表象は、すべてがトーテムとは限らない。セピック川中流域における社会組織として、①親族組織(クラン)、②通過儀礼に関わる半族(イニシエーショングループ)、③エイジグループの3種類が存在する。鳥やワニなどのトーテムは、精霊堂の柱に彫刻されるものが多く、柱はその精霊堂を利用する複数のクランによって所有が分かれている。一族の出自は、特定のトーテムからたどることができるとする神話が確認でき、トーテムは部族の象徴としての役割も強いとみられる。一方、像自体に彫刻・描出される精霊は、イニシエーショングループと密接な関係にあり、その造形を真似したり盗んだりすることは厳しく禁じられている。精霊は、成人の通過儀礼に関わる役割が多く、守護神としての位置づけが一般的である。 セピック川上流域では、精霊堂は収穫儀礼を行う場であり、中流域とは用途も形態も異なる。精霊堂の屋根裏に樹皮絵画を敷き詰める特徴があり、そこには精霊が描かれている。クラン毎にトーテムを有してはいるが、精霊堂の柱や梁に描かれる表象は、各クランが所有する精霊である場合が多く、トーテムが描かれることは少ない。精霊は、農耕儀礼と密接な関係を持っている。 精霊については両地域で儀礼と密接にかかわる点が確認できたが、トーテムについてはいまだ不明な部分が多い。両地域とも、1つのクランが10近い多くのトーテムを所有している。本地域における信仰を一口に「トーテミズム」として括ることはできず、今後も継続して調査をしていく必要がある。