2024/12/21 更新

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カトウ ダイカク
加藤 大鶴
所属
文学学術院 文化構想学部
職名
教授
学位
博士(文学)、乙第4827号 ( 2016年02月 早稲田大学 )
プロフィール

小さいころは引っ越しを重ねる「移動する人」でした。それがきっかけでことばに関心を持つようになったのかもしれません。東京、愛知、埼玉、山形、そして若干ながら台湾のことばに関心があります。専門は漢語アクセントの形成史研究です。古代、中国から輸入した漢字の音を日本語社会がどのように受け止め変容させていったのかを、特に院政期から近世期までの資料を対象として、声調とアクセントの面から研究しています。

 

特技:洗い物。食器や調理器具をすごく洗います。調理中にキッチンが片付いていくタイプです。でも部屋は片付いていません。本や資料がいつも乱雑に積み上がっています。

経歴

  • 2024年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   文学学術院   教授

  • 2021年04月
    -
    2024年03月

    跡見学園女子大学   文学部人文学科   教授

  • 2018年04月
    -
    2020年03月

    跡見学園女子大学   文学部人文学科   准教授

  • 2012年04月
    -
    2018年03月

    東北文教大学短期大学部   総合文化学科   准教授

  • 2006年04月
    -
    2011年03月

    山形短期大学   総合文化学科   講師

  • 1999年04月
    -
    2001年03月

    早稲田大学第一文学部   日本文学専修   助手

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学歴

  •  
    -
    2005年

    早稲田大学   文学研究科   日本文学専攻  

  •  
    -
    1996年

    早稲田大学   文学部   日本文学  

委員歴

  • 2024年05月
    -
    継続中

    訓点語学会  委員

  • 2001年04月
    -
    継続中

    早稲田大学国文学会  評議員

  • 2021年06月
    -
    2024年05月

    日本語学会  編集委員

  • 2018年06月
    -
    2021年05月

    日本語学会  大会企画運営委員

  • 2015年06月
    -
    2018年05月

    日本語学会  広報委員

  • 2015年04月
    -
    2018年03月

    早稲田大学国文学会  編集委員

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所属学協会

  •  
     
     

    日本音声学会

  •  
     
     

    社会言語科学会

  •  
     
     

    訓点語学会

  •  
     
     

    日本語学会

  •  
     
     

    早稲田大学日本語学会

  •  
     
     

    早稲田大学国文学会

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研究分野

  • 日本語学   音韻史

研究キーワード

  • 声点

  • 中古音声調

  • 漢語アクセント

  • データベース

  • 透明テキスト

  • 画像検索

  • 漢語声調

  • 延慶本平家物語

  • アクセント史

  • 廷慶本平家物語

  • 字音声調

  • 声調史

  • 平家正節

  • 声調

  • 漢語アクセントデータベース

  • 音節構造

  • 漢音

  • 呉音

  • 半井本医心方

  • 語構成

  • 近世漢語アクセント

  • アクセントデータ

  • 医心方

  • 語類

  • 漢語アクセント史

  • 借用語音韻論

  • 日本語音韻史

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受賞

  • 小荷駄のみどり出版文化賞

    2017年06月   小荷駄のみどりから…   南山形ことば調査報告書  

    受賞者: 加藤 大鶴

 

論文

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書籍等出版物

  • 漢字文化事典

    日本漢字学会( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 音読みの史的変遷(pp.220-221))

    丸善出版  2023年11月 ISBN: 9784621308356

  • あいまい・ぼんやり語辞典

    森山卓郎( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「青」(pp.4-5)、「数日」(pp.78-79)、「何」(pp.122-123))

    東京堂出版  2022年07月

  • 早稲田大学日本語学会設立60周年記念論文集 第1冊 —言葉のしくみ

    早稲田大学日本語学会( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 漢語アクセントの歴史的連続性についての語彙的検討)

    ひつじ書房  2021年12月

  • 明解日本語学辞典

    森山卓郎・渋谷勝己編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 項目「アクセント(歴史)」「韻書」「漢語」「連声」)

    三省堂  2020年05月

  • どっこい方言は生きている (遊学館ブックス)

    山形県生涯学習文化財団( 担当: その他,  担当範囲: 講座第1回講師,講座第5回企画)

    山形県生涯学習文化財団  2020年02月 ISBN: 499075915X

    ASIN

  • 漢語アクセント形成史論

    加藤 大鶴( 担当: 単著)

    笠間書院  2018年03月 ISBN: 9784305708625

     概要を見る

    http://shop.kasamashoin.jp/bd/isbn/9784305708625/

  • 日本語の音

    沖森卓也, 木村一編著, 安部清哉, 加藤大鶴, 吉田雅子( 担当: 共著,  担当範囲: 第2章「イントネーションとプロミネンス」(イントネーションとアクセント弱化、句頭のイントネーション、イントネーションの諸相他)、第4章「語形と音変化」(和語と漢語の音構造、音変化の諸相))

    朝倉書店  2017年04月 ISBN: 9784254516159

  • 遠い方言 近い方言

    加藤 大鶴( 担当: 共著,  担当範囲: 台湾に残る「日本語」―言語=自然観を見つめ直す―)

    山形大学出版会  2012年03月

  • 古典語研究の焦点

    加藤大鶴( 担当: 共著,  担当範囲: 『尾張国郡司百姓等解文』の字音声点)

    武蔵野書院  2010年 ISBN: 9784838602391

  • みんなの日本語事典―言葉の疑問・不思議に答える

    ( 担当: 分担執筆)

    明治書院  2009年 ISBN: 9784625384028

  • 東京のことば 日本のことばシリーズ

    明治書院  2007年

  • 医心方 声点付和訓索引 字音声点・仮名音注索引

    加藤大鶴( 担当: 単著)

    アクセント史資料研究会  2001年

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Works(作品等)

  • 資料横断的な漢字音・漢語音データベース

    加藤大鶴、石山裕慈、佐々木勇、高田智和 https://dhsjr.w.waseda.jp  データベース 

    2021年05月
    -
    継続中

  • 中世漢語声点資料による画像付きデータベース

    加藤 大鶴  データベース 

    2015年03月
    -
     

     概要を見る

    「中世漢語声点資料による画像付きデータベース」は、字音声調研究・漢語アクセント研究を目的として設計された、漢字・漢語の音形・語形と差声された声点検索できるデータベースである。なお本データベースは2012-2014年度科学研究費若手研究(B)加藤大鶴「中世漢語声点資料による画像付きデータベース構築の研究」(研究課題番号:24720213)に基いている。

  • 南山形ことば集WEB版

    加藤 大鶴  データベース 

    2014年03月
    -
     

     概要を見る

    この辞書は山形県村山地方南部、南山形地区のことば781語と、79の生活や文化に関する聞き取りエピソード項目を音声およびスクリプト付きで掲載するものです。

講演・口頭発表等

  • 漢語アクセントにおける低起上昇型間の揺れ

    加藤大鶴  [招待有り]

    「資料横断的な漢字音・漢語音データベース(DHSJR)」を用いた研究成果報告会  

    発表年月: 2024年11月

    開催年月:
    2024年11月
     
     
  • 円珠本『朗詠要抄』博士譜の予備的検討

    加藤大鶴

    拡大アクセント史資料研究会  

    発表年月: 2024年09月

  • 資料横断的な漢字音・漢語音データベースの公開と活用可能性―2024年度版の改訂に伴って―

    加藤大鶴, 石山裕慈, 坂水貴司, 高田智和, 大島英之

    日本語学会2024年度春季大会・ワークショップ  

    発表年月: 2024年06月

  • 国語史からみた足柄琵琶譜—アクセントの反映を検証する—

    加藤大鶴  [招待有り]

    日本歌謡学会令和6年度春季大会  

    発表年月: 2024年05月

  • 漢字音・漢語音データベース総説

    加藤大鶴  [招待有り]

    フォーラム古辞書・漢字音とデータベース2024@北京清華大学  

    発表年月: 2024年03月

    開催年月:
    2024年03月
    -
     
  • 資料横断的な漢字音・漢語音データベースの課題と進捗—よりよい運用・連携を目指して—

    加藤大鶴

    東洋学へのコンピュータ利用 第37回研究セミナー  

    発表年月: 2024年01月

  • 漢語のアクセント史研究をめぐる諸問題

    加藤大鶴  [招待有り]

    日本歴史言語学会シンポジウム「日本語の歴史的研究と歴史言語学」  

    発表年月: 2023年12月

    開催年月:
    2023年12月
     
     
  • 近世日本漢字音研究が近代に及ぼした影響について

    中澤信幸, 石山裕慈, 岩城裕之, 加藤大鶴

    日本語学会2023年度春季大会  

    発表年月: 2023年05月

    開催年月:
    2023年05月
     
     
  • 『朗詠要抄』と『和漢朗詠集』鎌倉期加点本の去声字のふるまい—資料横断的な漢字音・漢語音データベースとの比較から—

    加藤大鶴

    訓点語学会第128回研究発表会  

    発表年月: 2023年05月

  • 資料横断的な漢字音・漢語音データベースの概要と課題

    加藤大鶴  [招待有り]

    研究集会 古辞書・漢字音研究とデータベース2022  

    発表年月: 2023年03月

  • 山形方言における漢語の層を考える—「ぎやく(利益)」をめぐって—

    加藤大鶴  [招待有り]

    山形県ことばと文化研究会  

    発表年月: 2022年09月

  • 漢文訓読文における漢語アクセントの実現—朗詠要抄と和漢朗詠集の比較から—

    加藤大鶴

    拡大アクセント史資料研究会  

    発表年月: 2022年09月

  • 「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の設計と発展的な運用について

    加藤大鶴, 石山裕慈, 佐々木勇, 高田智和

    シンポジウム「古辞書・漢字音研究と人文情報学」  

    発表年月: 2022年03月

  • 漢語アクセント史にあらわれる低起上昇型間の揺れって何なんだろう…

    加藤大鶴

    言語学フェス2022  

    発表年月: 2022年01月

  • シンポジウム「早稲田の日本語研究のこれから」 音声・音韻

    加藤大鶴  [招待有り]

    早稲田大学日本語学会 設立60周年記念大会  

    発表年月: 2021年12月

  • 因空自筆本『朗詠要抄』博士譜に反映する体系変化前のアクセント—和語と漢語の分析結果から—

    加藤大鶴

    拡大アクセント史資料研究会  

    発表年月: 2021年09月

  • 「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の構築と運用可能性

    加藤大鶴, 石山裕慈, 佐々木勇, 高田智和

    日本語学会2021年度春季大会  

    発表年月: 2021年05月

  • 東京弁における一字漢語のアクセントについて―類別語彙の観点から―

    加藤 大鶴

    アクセント史資料研究会 研究発表会  

    発表年月: 2018年09月

  • 東方孝義『台日新辞書』の語釈に見られる日本語

    中澤信幸, 岩城裕之, 加藤大鶴, 是澤範三, 酒井亨

    日本語学会  

    発表年月: 2017年11月

  • 山形市南部方言調査報告

    加藤 大鶴

    山形県ことばと文化研究会  

    発表年月: 2017年03月

  • もっと自然に聞こえる日本語を!―アクセントからのアプローチ―

    加藤 大鶴  [招待有り]

    中国黒龍江外国語学院大学客員教員招待記念講演  

    発表年月: 2017年03月

  • 中世漢語声点資料による画像付きデータベースの公開

    加藤 大鶴

    日本語学会  

    発表年月: 2014年05月

  • 漢語アクセントデータベースの設計と運用―MS Access リレーションシップを利用したデータベース作成―

    アクセント史資料研究会  

    発表年月: 2006年

  • 『医心方』字音注記出典と加点方針についての一考察 ―切韻系韻書・玉篇を中心に―

    早稲田日本語学会  

    発表年月: 2005年

  • 半井家本医心方における字音語の平声軽点

    訓点語学会  

    発表年月: 1999年

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 資料横断的な漢字音・漢語音データベースの拡充と運用に向けた基礎的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    加藤 大鶴, 中澤 信幸, 坂水 貴司, 佐々木 勇, 浅田 健太朗, 肥爪 周二, 石山 裕慈, 高田 智和

  • 文献アクセント史研究の総合的再検証と展開

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    鈴木 豊, 上野 和昭, 山岡 華菜子, 加藤 大鶴, 坂本 清恵, 佐藤 栄作

  • 明治期における東アジア漢字音対照研究の検証と日韓台漢字音変遷の比較

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2024年03月
     

    中澤 信幸, 石山 裕慈, 岩城 裕之, 加藤 大鶴

     概要を見る

    本研究は、1907年刊『日台大辞典』の「緒言」における東アジア漢字音の対照研究について検証し、それを現代にも通用する日本漢字音、韓国漢字音、台湾語音の対照資料として完成させ、そこから通時的な漢字音変遷の比較研究を行うことを目的としている。そのために、今年度はまず「緒言」における東アジア各漢字音(厦門・福州・客人・広州・上海・温州・寧波・南京・北京・朝鮮・安南)に関する対照部分(全141ページ)をMicrosoft Excelに入力することにより、データベース化を行った。
    そして、このデータベースをもとに、「緒言」の日本漢字音、韓国漢字音、台湾語音について、J. MacGowan English and Chinese Dictionary of the Amoy Dialect(『英厦辞典』)、C. Douglas Chinese-English Dictionary of the Vernacular or Spoken Language of Amoy(『厦英辞典』)、H. A. Giles A Chinese English Dictionary、S. W. Williams A Syllabic dictionary of the Chinese Language(『漢英韻府』)等、「緒言」が典拠とした文献との照合を行い、この「緒言」の対照研究の有用性について検証した。
    これに関連して、台湾語の対照資料として活用する予定の王育徳(1968)『ビン音系研究』(王1987『台湾語音の歴史的研究』所収、第一書房)について、検証を行った。また、対照資料の検証の一環として、日本漢字音の複層性に関する研究も行った。

  • アクセント体系変化後の文献を中心とした日本語アクセント史研究の総括と展開

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    坂本 清恵, 上野 和昭, 佐藤 栄作, 鈴木 豊, 加藤 大鶴, 山岡 華菜子

  • 資料横断的な漢字音・漢語音データベース構築・公開に向けた基礎的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    加藤 大鶴, 佐々木 勇, 石山 裕慈, 高田 智和

     概要を見る

    2021年度はデータベースの完成と仮運用を通じての検証作業、および漢字音・漢語音研究への応用可能性について検討を行った。
    まずデータベースには、最終的に平安時代から室町時代までの31文献を格納した。入力された各項目等の詳細は、「「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の構築と運用可能性 」(日本語学会2021年度春季大会予稿集)に記すとおりである。データはcsv形式で、書誌情報と共に資料横断的な漢字音・漢語音データベースhttp://www2.mmc.atomi.ac.jp/~katou/KanjionDB/index.htmlにて公開している。
    本データベースの漢字音と漢語音研究への応用可能性については、鼻音韻尾字に後接する連濁現象、連濁の位相差、日本漢字音・漢語音全体としての位相論、字音仮名遣い等の観点から検討を行った。その結果、大規模データによる横断的な資料から、当該研究領域をさらに発展させる力を持つことが確かめられた。また漢字音資料を注記類の観点からみたときに、時代を下るにつれて声点が少なくなるが、仮名注は増えるといった傾向も実証的に確かめることができた。こうしたデータベース全体の検証作業、および研究への応用可能性は、加藤大鶴, 石山裕慈, 佐々木勇, 高田智和「「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の構築と運用可能性」(日本語学会2021年度春季大会)、同「「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の設計と発展的な運用について」(シンポジウム「古辞書・漢字音研究と人文情報学」 )にて詳細を報告している。この他、漢字音・漢語音の個別的な研究成果は、本報告書の【雑誌論文】に詳細を記すとおりである。
    ただし、コロナ禍の影響で予定していた研究には若干の遅れがあり、公開予定データの一部は未完成である。期間を延長し、より完全なデータ公開を目指す。

  • 文献による日本語アクセント史研究の総括と展開

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

    鈴木 豊, 上野 和昭, 加藤 大鶴, 坂本 清恵, 佐藤 栄作

     概要を見る

    研究代表者鈴木豊(文京学院大学外国語学部・教授)・研究分担者上野和昭(早稲田大学文学学術院・教授)・坂本清恵(日本女子大学文学部・教授)・佐藤栄作(愛媛大学教育学部・教授)・加藤大鶴(跡見学園女子大学文学部・准教授)はそれぞれが担当する時代と分野のアクセント史資料に関して、(1)100年におよぶ近代的アクセント史の研究の蓄積とその総括、そしてその発展的継承の必要性、(2)文献アクセント史研究による古代アクセントの記述の必要性、(3)アクセント史に言及する研究に対する文献アクセント史研究からの批判的検討の必要性、(4)文献アクセント史研究の応用(解釈学的研究、文献学的研究、芸能史的研究、日本語学研究〈音韻史・音調史的研究〉への貢献)の必要性、の4つの観点から研究を進めた。平成28年度の研究活動の打合会を2018年9月8日(土) 11:00-13:00、早稲田大学早稲田大学文学学術院39号館5階第五会議室において開催した。議題の中心は次年度以降の共同研究についてであり、次年度は室町時代以降のアクセント資料についての総括と展開をテーマとして研究を続行することが決定された。また坂本清恵氏代表として科研費に応募することも確認された。(2019年4月に採択された。研究テーマは「アクセント体系変化後の文献を中心とした日本語アクセント史研究の総括と展開」)。2018年度の研究成果の一端をアクセント史資料研究会(2018年9月8日(土)13:30~17:20早稲田大学文学学術院39号館5階第五会議室)において示した。アクセント史に関係する発表は、王曹傑「元禄版『四座講式』声点付漢語について」山岡華菜子「京阪地域における2拍の助詞アクセントについて」加藤大鶴「東京弁における一字漢語のアクセントについて」である。2018年度の研究成果はアクセント史資料研究会の機関誌である『論集』ⅩⅣ号を中心として論文として公表された。

  • 多言語併存状況下における台湾語の現状と変容

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2018年03月
     

    中澤 信幸, 加藤 大鶴, 是澤 範三, 岩城 裕之, 酒井 亨, 蔣 為文, 陳 麗君

     概要を見る

    東方孝義編『台日新辞書』(1931年刊)の見出し語項目を電子データ化し、見出し語を『台日大辞典』(1931~32年刊)等と対照することで、日本統治期の語彙体系をあきらかにした。これをもとに、日本統治期の台湾語語彙リストを作成し、それが現代の台湾で実際にどの程度通じるのか調査することで、日本統治期の台湾語の残存状況をあきらかにした。
    これと並行して、各世代の台湾語母語話者を対象にしたアンケート・インタビューを通して、現代の台湾における台湾語に関する政治的・社会的な状況をあきらかにした。また中華民国による言語政策の状況と、それが台湾語に及ぼす影響についてもあきらかにした。

  • 中世漢語声点資料による画像付きデータベース構築の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

    加藤 大鶴, 依田 平

     概要を見る

    本研究では字音声調の史的研究に役立てることを目的とした「中世漢語声点資料による画像付きデータベース」(以下DB)を作成した。字音声調研究においては、声点の物理的な位置情報によって声調を認定する作業が必須であるが、この手続は研究者の主観的な観察に任されることが多かった。本DBでは声点付き漢字の画像、透明テキストによる文脈付き画像、韻書等の研究上必要な情報を検索結果として表示させることで、声調の認定を検証可能な形で提示することができた。

  • 漢語アクセントの解明と資料の発掘

    日本学術振興会  科学研究費助成事業(基盤C:共同研究者)

    研究期間:

    2010年04月
    -
    2012年03月
     

    上野和昭

  • 漢語アクセントの解明と資料の発掘

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    上野 和昭, 坂本 清恵, 佐藤 栄作, 鈴木 豊, 加藤 大鶴

     概要を見る

    本研究の目的は、歴史的な文献資料と現代の方言資料に基づいて古代から現代へと連続する「漢語アクセント史」を解明することである。古く学習音として受け入れられた漢字音が定着していく過程で、どのように漢語アクセントが形成されていくか、それが和語のアクセントと関係してどのような史的変遷をたどるかを検討した。その結果、「基本アクセント型」の形成、「中低形」(HLHなど)回避、前後に接続する自立語や助詞の影響などが漢語アクセント史解明のポイントになることが明らかになってきた。

  • 漢語アクセントの史的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業(基盤C:共同研究者)

    研究期間:

    2006年04月
    -
    2007年03月
     

    坂本清恵

  • 漢語アクセントの史的研究における基礎データの構築

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2006年
    -
    2007年
     

    上野 和昭, 佐藤 栄作, 鈴木 豊, 加藤 大鶴

     概要を見る

    本研究は、漢文脈系資料に現れた字音の声点に基づいて、非漢文脈系資料に現われた漢語のアクセントとの関係から、漢語アクセント変遷の実態を明かにすることを目的とした。性格の異なる資料を対照させることで、外国語を指向した学習音としての字音声調が日本語としての漢語アクセントに融和する姿を捉え、外国語の輸入と定着をアクセント史のパースペクティブのなかに位置づけようとしたものである。
    第一の研究成果は、漢語アクセントデータベースの構築である。従来字音声調資料として重視されてきた『金光明最勝王経音義』『観智院本類聚名義抄呉音和音』『九条本法華経音』『保延本法華経単字』『洗華経音訓』および広韻をコンピューターに入力して字音来源情報の基礎データとし、Microsoft Accessで管理できる形とした。これによって非漢文脈系資料に現れる漢語声点との対照が容易となり、大規模データを用いた統計的な研究への展開が可能となった。このデータベースは他のデータベースと簡単に連携して活用されることを念頭に構築されているため、漢語アクセント研究のプラットフォームにも成りうるという意義がある。第二の研究成果はこのデータベースを利用しての漢語アクセントなどの研究である。『延慶本平家物語』および『半井家本医心方』の漢語声点の基礎的分析のほか、近世デクセント資料として重要とされる『平家正節』の実態と史的位置づけなどの成果があった。特に後者については、呉音形字音に基づく漢語は多くが単字声調との対応を規則的に有しているごとが分かった。また漢音系字音に基づく漢語は、呉音ほどではないにせよ一定程度原音との対応が見られることが分かった。従来、わずかな方言資料に基づいて概略的に言及されることの多かった漢語アクセントについて、大規模な歴史資料から実証的かつ精密に検証することができたことは大きな成果といえる。

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Misc

  • アニメ『ドラゴンボール』における「気」のアクセント─漢語アクセント形成史の断線から─

    加藤大鶴

    日本語学     92 - 99  2022年06月  [招待有り]

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 音声・音韻(早稲田大学日本語学会設立60周年記念シンポジウム)

    加藤大鶴

    早稲田大学日本語研究   ( 31 ) 9 - 14  2022年03月  [招待有り]

    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 字音声調から漢語アクセントが形成されるまで―「規範」から「逸脱」に視点を移すこと―

    加藤 大鶴

    日本語学   38 ( 7 ) 22 - 31  2019年07月  [招待有り]

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 音韻(史的研究)

    加藤 大鶴

    日本語の研究   14 ( 3 ) 41 - 48  2018年08月  [招待有り]

    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • ドローンによる生活空間の撮影に対する肖像権侵害のアンケート調査

    依田平, 眞壁豊, 加藤大鶴

    東北文教大学教育紀要   ( 8 )  2018年03月  [査読有り]

  • 南山形ことば調査報告書 新しい方言編

    加藤 大鶴

       2017年03月

  • 南山形ことば調査報告書 伝統方言編

    加藤 大鶴

       2016年03月

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • メタ認知能力の育成を目指したコミュニケーション教育 : 短期大学生の「話す」力を伸ばすために

    澤 恩嬉, 加藤 大鶴, 高橋 まゆみ

    東北文教大学東北文教大学短期大学部教育研究   ( 5 ) 15 - 29  2014年11月

    CiNii

  • 中世漢語声点資料による画像付きデータベースの公開(ブース発表,日本語学会2014年度春季大会研究発表会発表要旨)

    加藤 大鶴

    日本語の研究   10 ( 4 ) 130 - 130  2014年10月

    研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)  

    CiNii

  • 短期大学生に於ける進学動機と職業志向性に関する一研究

    松田 浩平, 加藤 大鶴, 永盛 善博

    東北文教大学・東北文教大学短期大学部紀要   0 ( 2 ) 149 - 159  2012年03月

    CiNii

  • 南山形ことば集

    加藤 大鶴

       2012年03月

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 中国の漢字の声調と日本漢字音のアクセント (特集 漢字音研究の現在)

    加藤 大鶴

    日本語学   30 ( 3 ) 48 - 58  2011年03月

    CiNii

  • 「キー・コンピテンシー」育成のための一般教育--建学の理念を反映した一般教育科目のイメージ提言

    滝澤 真毅, 松川 俊夫, 加藤 大鶴

    山形短期大学教育研究   ( 9 ) 13 - 26  2009年11月

    CiNii

  • 山形県の場合 山形県村山地方における外国人旅行客を対象とした多言語サービス--「安全な旅行」から「楽しめる旅行」へ (特集 多言語社会・ニッポン) -- (外国人観光客の増加)

    加藤 大鶴, 澤 恩嬉

    日本語学   28 ( 6 ) 122 - 134  2009年05月

    CiNii

  • 山形の民話

    阿部康子, 佐藤晃, 澤恩嬉, 加藤大鶴編

       2007年12月

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 外国人の目から見た山形の魅力発見モデル事業 事業報告書

    山形短期大学総合文化学科

       2007年04月

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

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現在担当している科目

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担当経験のある科目(授業)

  • 言語史の方法

    早稲田大学  

    2020年04月
    -
    2020年08月
     

  • 日本語音声表現論

    お茶の水女子大学  

    2019年10月
    -
    2020年03月
     

  • 言語学概論

    淑徳大学  

  • 国語音声学

    跡見学園女子大学  

  • 国語史(日本語史)

    跡見学園女子大学,東北文教大学,早稲田大学,日本女子大学  

  • 国語学概論(日本語学概論)

    跡見学園女子大学,東北文教大学,玉川大学  

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社会貢献活動

  • ことばが「方言」になるとき―南山形ことば調査と、方言ブームを通じて―

    東根市生涯学習課  東根市タント学べ学園 

    2017年12月
    -
     

  • 山形の方言と有標性

    パーソナリティ心理学会  東北の言語、東北のパーソナリティ―方言調査、特に若者方言から考える山形県民の県民性― 

    2017年09月
    -
     

  • 方言の継承と誕生―南山形のフィールドワークから―

    小荷駄のみどりから…  山形市立図書館 市民講座 

    2017年06月
    -
     

  • 南山形地区と方言

    山形県「未来に伝える山形の宝」事業  山形県「未来に伝える山形の宝」事業 平成28年度講座 第1回 

    2016年06月
    -
     

  • 地域の外国人との共生を考える―ドキュメンタリー映画『HAFUハーフ』の事例から―

    山形県国際交流協会  国際理解実践フォーラム 

    2015年11月
    -
     

  • 「気づかれにくい」方言・標準語 ―南山形ことば集編纂の立場から―

    東北文教大学短期大学部人間福祉学科  いきいきサロン 

    2015年02月
    -
     

  • 上級日本語教室講師

    山形県国際交流協会  上級日本語教室 

    2010年
    -
    2015年

  • 山形のことば 消える方言 残る方言

    山形市立図書館  山形市立図書館市民講座 

    2013年03月
    -
     

  • 外国人ママパパも日本人ママパパもいっしょに楽しむ「わいわい子育て」

    特定非営利活動法人ヤマガタヤポニカ  外国人ママパパも日本人ママパパもいっしょに楽しむ「わいわい子育て」 

    2011年
     
     

  • パプアの紙芝居を用いた日本語教育(インドネシアパプア州SMK1)

    特定非営利活動法人山形パプア友好協会 

    2010年12月
    -
     

  • 台湾ノスタルジアを作る「日本語」「日本文化」装置

    山形大学  公開講座:海を渡った"Japanese" 

    2010年06月
    -
     

  • 「ハーフ/ダブル」の子はどうやって日本社会をサバイブする?

    山形県国際交流協会  話のサロン 

    2010年02月
    -
     

  • 山形県村山地方の国際化と現状―多言語景観に関わる小さな報告―(

    山形南ロータ リークラブ 

    2009年02月
    -
     

  • 民話を用いた日本語教育(インドネシアパプア州SMK1)

    特定非営利活動法人山形パプア友好協会 

    2007年12月
    -
     

  • 民話の言葉―録音資料とガリ版資料のズレからみえるもの―

    山形短期大学民話研究センター  山形短期大学平 成18 年度公開講座「交流する民話」 

    2006年11月
    -
     

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学術貢献活動

  • 親の言葉・文化を受け継ぐ~日本人と外国人の協働で学びの場を創る~

    公益財団法人山形県国際交流協会、JICA東北、認定NPO法人IVY  

    2017年11月
    -
     
  • 引き継がれた方言、引き継いでいくことば

    南山形コミュニティセンター  

    2014年03月
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  • 方言と地域連携の可能性

    山形市柏倉門伝  

    2013年03月
    -
     
  • やまがた民話の日本語教材化

    山形県国際 交流協会  

    2009年09月
    -