本年度は、20世紀前半における日本語文字改革運動のあり方に関し、グローバルな立場からの経済史的分析を進めた。具体的には、本課題に係る複数の研究テーマに関し史料の収集・分析を進めたほか、雑誌投稿および学会発表(後者については採択済み)に向け、複数の論文の原稿を執筆・改善した。また研究期間中の2024年12月23日には、東京大学大学院経済学研究科の日本経済国際共同研究センター(CIRJE)において “Script Reform and Business in Interwar Japan”と題し本課題に係る研究成果の報告を行い、参加者との間で活発な議論を行ったほか、有益な助言を得ることができた。
20世紀前半の日本語文字改革運動に関する経済史的分析を進め、以下の研究成果を得た。すなわち2023年11月には、文字改革運動家の言説に関する社会思想史的、デザイン史的分析に関する成果を、単著論文「カタカナ活字デザインの社会思想史―─1914 –39年のカナモジカイの言説を手掛かりに」(『DNP文化振興財団学術助成紀要』第5巻、94-105頁)として公開した。また2024年1月23日には、本学現代政治経済研究所のグローバル経済史研究部会において “Script and Business: An Economic History of Japanese Script Reform in the Early Twentieth Century” と題し本課題に係る研究成果の報告を行い、参加者との間で有益な議論を行った。
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