2024/12/21 更新

写真a

ナガシマ ユウキ
長島 祐基
所属
社会科学総合学術院 先端社会科学研究所
職名
助教
学位
博士(社会学) ( 2019年03月 一橋大学 )
修士(社会学) ( 2014年03月 一橋大学 )
メールアドレス
メールアドレス
プロフィール

博士課程在籍時には戦後に開催された大衆集会を対象とする民主主義、公共性の研究を進めていました。同研究では戦後の社会運動の中で開催された大衆的な討論集会を対象として、大衆的な討論集会が多様な運動の中で採用される経緯や、討論過程を分析しました。分析を通じて戦後の社会運動(労働運動や文化運動)における民主主義や公共性を検討しました。

現在は以下の研究を進めています。

研究1:戦後の労働文化運動(演劇運動)を通じた労働者の主体形成の研究

 博士課程修了後に進めている研究です。地域の文化運動の実践として戦後大阪の労働者の演劇運動(労働者が劇を創り、上演する運動)を取り上げ、演劇運動を通じた人々のコミュニケーションや主体形成を多角的に検討しています。現在は大阪以外の演劇運動にも対象を広げ、地域間の運動の差異や相互交流を通じた共感の形成を検討しています。

研究2:COVID-19「自粛」下におけるイベントスペース研究(共同研究)

 COVID-19感染拡大の中での政府、自治体の「自粛」要請が各種イベントに及ぼした影響について(1)「自粛」要請の中で各種イベントの開催場所となって来たイベントスペースの休業/再開状況とイベントスペースの類型ごとの差異、(2)「自粛」要請下でのイベントスペース利用者/イベント参加者の意識や行動の変化の2点から調査研究を進めています。

研究3:1945~1950年代を中心とする平和運動の展開過程に関する研究

 1945年~1950年代後半の平和運動(特に平和擁護運動)を対象とした研究を進めています。平和運動を(1)国際的な平和運動の動向、(2)運動に影響を与えていた日本共産党の分裂、(3)1954年以降の原水禁運動の高揚から捉えています。分析を通じて平和運動が採用した運動方針や運動手法が実現した運動の広がりや限界を検討しています。

研究4:旧小川プロ資料を用いた三里塚の映画の上映運動の研究(共同研究)

 小川プロダクションのアーカイブズ資料を用いて三里塚闘争を映した映画の上映運動の展開過程と観客の反応を研究しています。映画の上映がどのような運動の広がりを実現し、観客の共感を形成していたのか、逆にどのような困難に直面していたのかを研究しています。

 上記研究以外にも研究手法の一環でアーカイブズ学を学び、市民活動資料や労働組合資料、文化活動関係の資料整理にも携わっています。現在までに市民活動資料に関する論文や労働組合資料に関する論文を執筆しています。

経歴

  • 2024年02月
    -
    継続中

    鳥取大学   地域学部   非常勤講師

    集中講義

  • 2023年09月
    -
    継続中

    前橋工科大学   工学部   非常勤講師

  • 2023年04月
    -
    継続中

    法政大学   大原社会問題研究所   嘱託研究員

  • 2023年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   先端社会科学研究所   助教

  • 2023年09月
    -
    2025年02月

    新島学園短期大学   キャリアデザイン学科   非常勤講師

  • 2024年04月
    -
    2024年09月

    埼玉大学   教養学部   非常勤講師

  • 2019年04月
    -
    2023年09月

    東京薬科大学   薬学部   非常勤講師

  • 2021年04月
    -
    2023年03月

    法政大学   大原社会問題研究所   兼任研究員

  • 2019年04月
    -
    2023年03月

    公益財団法人日本近代文学館   図書部   資料整理スタッフ

  • 2015年09月
    -
    2016年03月

    一橋大学大学院   社会学研究科   リサーチ・アシスタント(町村敬志研究室)

  • 2015年09月
    -
    2016年02月

    一橋大学   社会学部   ティーチング・アシスタント(社会史方法論)

  • 2015年05月
    -
    2015年07月

    一橋大学   社会学部   ティーチング・アシスタント(社会学概論)

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学歴

  • 2014年04月
    -
    2019年03月

    一橋大学   社会学研究科博士課程  

  • 2012年04月
    -
    2014年03月

    一橋大学   社会学研究科修士課程  

  • 2008年04月
    -
    2012年03月

    一橋大学   社会学部  

所属学協会

  • 2020年01月
    -
    継続中

    ソシオロジ(社会学研究会)

  • 2017年06月
    -
    継続中

    日本都市社会学会

  • 2015年12月
    -
    継続中

    日本アーカイブズ学会

  • 2015年07月
    -
    継続中

    同時代史学会

  • 2014年06月
    -
    継続中

    日本社会学会

  • 2014年04月
    -
    継続中

    関東社会学会

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研究分野

  • 社会学 / 日本史 / 芸術実践論

研究キーワード

  • 歴史社会学

  • 社会運動史

  • 文化社会学

  • 公共性

  • コミュニケーション

  • 戦後史

  • 演劇運動

  • 自主上映

  • 文化運動

  • 労働運動

  • 平和運動

  • アーカイブズ

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メディア報道

 

論文

  • 平和擁護運動における日本共産党50年分裂の対立軸(1950-1951年)―国際大会諸決定の位置づけと運動の「幅広さ」をめぐる対立を中心として―

    長島祐基

    立命館平和研究   ( 24 ) 95 - 107  2023年03月  [査読有り]  [国内誌]

     概要を見る

    本論文では平和擁護運動(1950年代前半の共産党系の平和運動)の中で開催された平和擁護日本委員会第一回総会(1951年2月2日)と、平和擁護日本委員会全国代表者会議(1951年3月27日)に着目する。二つの集会における日本共産党所感派と国際派の対立軸を、国際大会の諸決定の位置づけと運動の「幅広さ」をめぐる対立という視点から捉えることで、平和擁護運動における日本共産党50年分裂の様相を明らかにする。

    DOI

  • 朝鮮戦争勃発前後の平和擁護運動における署名獲得方法の変化―ストックホルム・アピール署名運動からベルリン・アピール署名運動へ―

    長島祐基

    PRIME   ( 46 ) 95 - 105  2023年03月  [査読有り]  [国内誌]

     概要を見る

    日本の平和運動では1950年のストックホルム・アピール署名運動や1954年以降の原水爆禁止署名運動を通じて多くの人々が署名をした。本稿では1950年~1951年に行われたストックホルム・アピール署名運動と全面講和署名運動、ベルリン・アピール署名運動における署名獲得方法とその変化に着目した。分析を通じて署名運動を主導した共産党が分裂/混乱状態に陥り、活動が事実上非合法化される中で多数の署名を獲得した方法を明らかにした。

  • Impact of COVID-19 “Self-Restraint” on Events Participation : From the Event Space User Survey Targeting Residents of the Tokyo Metropolitan Area.

    Yuki NAGASHIMA, Chie YAMAUCHI, Hiroko TAKAHASHI, Masashi KURIHARA, Satomi SUGIYAMA, Takashi MACHIMURA, Tomoyuki TATSUMI, Ryo OMATA, Wan Yin Kimberly FUNG

    Asia-Japan Research Academic Bulletin   ( 3 )  2022年12月  [査読有り]  [国内誌]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

     概要を見る

    The infection control measures taken by the Japanese government due to the COVID-19 pandemic have severely affected events organizations. Based on an online survey conducted from March 16 to 19, 2021, this paper discusses the behavior and consciousness of event participants under Japan's infection control measures of “self-restraint.” The survey targeted the period between the first declaration of the state of emergency and the end of the second declaration in Japan. We analyzed the varying effects of calls for self-restraint on participation in different events at each stage of the pandemic policy, and the factors influencing continued participation in face-to-face events. Event management is a typical case where ordinary people react to and challenge the government’s infection control measures. Our survey revealed the effects of the government’s requests for “self-restraint.” However, its impact differed among different types of events. The effectiveness of the request for “self-restraint” varies with the degree to which people were committed to event participation.

    DOI

  • 産業別労働組合と演劇サークル―全損保大阪地協演劇部から劇団大阪へ―

    長島祐基

    大原社会問題研究所雑誌   ( 762 ) 54 - 68  2022年04月  [査読有り]  [国内誌]

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    企業別労働組合の枠を超えて組織される労働組合として産業別労働組合やナショナルセンターがある。本稿では産業別労働組合として全損保(全日本損害保険労働組合)に着目し、全損保の中で1955年に結成された全損保大阪地協演劇部と、その流れを受けて1972年に結成された劇団大阪を取り上げ、産業別労働組合の組織形態と演劇サークルの共同性との関係と、1960年代以降の労働運動の変化の中でのサークル活動の変化の二点を明らかにした。

    DOI

  • 資料から読み解く組合活動の半世紀―一橋大学教職員組合資料解題―

    石居人也, 長島祐基, 高田雅士, 長谷川達朗

    一橋社会科学   14   21 - 48  2022年03月  [国内誌]

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    本稿は5年以上にわたって進められてきた一橋大学教職員組合資料の整理、保存作業の成果であり、資料解題としての意味を持つ。一橋大学教職員組合資料とは、一橋大学構内にある一橋大学教職員組合の事務室内の引き出しや書棚の中で長年保管されていた、組合活動に関する資料群である。本稿では一橋大学教職員組合が結成(1947年)から2000年代にかけて作成/授受した資料をアーカイブズ資料として整理し、一橋大学教職員組合の歴史をより大きな運動の中に位置づけるとともに、今後の研究可能性を検討した。

    DOI

  • 1950年代文化運動における作品発表と作品受容―国民文化全国集会を事例に―

    長島祐基

    社会学評論   72 ( 3 ) 344 - 361  2021年12月  [査読有り]  [国内誌]

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    本稿では国民文化全国集会を事例として1950年代の大衆的な作品発表会における参加者の作品受容の差異とそうした差異が発生する要因を考察した。分析上の視点としてP・ブルデューの作品受容研究の論点を参照し、分析を通じて既存のサークル研究が提示して来た戦後文化運動像の乗り越えをはかるとともに、美術館を対象とするブルデューの作品受容論から文化運動の作品発表会を捉える際の意義と課題を検討した。

    DOI

  • 「生活」の演劇から「文化」の演劇へ―敗戦直後の関西の演劇運動の変化と課題―

    長島祐基

    ソシオロジ   66 ( 2 ) 43 - 60  2021年10月  [査読有り]  [国内誌]

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    敗戦直後の地域や職場では多くの演劇サークルが結成され、労働者が演劇を創り、上演する演劇運動が活発だった。本稿では労働者の「生活」を描いた戯曲や「生活」に基づく演技を重視する立場と、社会問題を描いた戯曲が創られ、演技力を向上させた「文化」へと労働者の演劇が進化することを重視する二つの立場を設定した。その上で演劇運動を通じた戯曲のテーマの変化や演技力の向上、それに伴う観客の評価の変化を検討した。

    DOI

  • COVID-19「自粛」とイベントスペース―「東京イベントスペース2020」データ分析から―

    町村敬志, 長島祐基, 栗原真史, 杉山怜美, 髙橋絢子, 辰巳智行, Fung Wan Yin Kimberly, 山内智瑛

    一橋社会科学   13   91 - 115  2021年07月  [国内誌]

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    本稿は2020年にウェブ調査をもとに作成した「東京イベントスペース2020」データベースを元に執筆した論文である。本稿は2020年春以降のCOVID-19感染拡大に対する日本政府や自治体の政策をCOVID-19「自粛」と位置づけ、その中でのイベントスペースの休業やイベントの中止/オンライン化の広がりの多様な在り方を検討した。検討を通じて単なる「自粛」要請への「服従」に単純化できないイベントスペースやスペース利用者の動きを明らかにした。

  • 総評高野時代と平和経済国民会議―1950年代前半期労働運動における討論の場―

    長島祐基

    社会システム研究   ( 41 ) 71 - 90  2020年09月  [査読有り]  [国内誌]

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    本稿は1950年代前半の総評労働運動を指導した高野実の運動論と、彼の指導下で1953年に開催された平和経済国民会議を対象として、戦後の労働運動における大衆的な討論の場の形成過程を明らかにした。高野の運動論は地域や職場の人びととの共闘や討論を重視する点に特徴があった。彼の指導下で開催された平和経済国民会議は自由な討論を実現したが、提起された問題という点では職場の闘争の実情との間には落差が存在した。

    DOI

  • 戦後大阪の演劇運動と労働者の主体形成―大阪府職演劇研究会を中心として―

    長島祐基

    同時代史研究   ( 13 ) 38 - 54  2020年09月  [査読有り]  [国内誌]

     概要を見る

    本稿は1953年に結成された大阪府職演劇研究会を対象として、作品の創造と上演を通じた労働者たちの主体形成を明らかにした。戦後の大阪では職場に多くの演劇サークルが結成され、定期的に発表会が開催された。生活の潤いや府職文化の向上を目指して結成された大阪府職演劇研究会では活動を通じて演出や戯曲執筆を務めるリーダーたちが登場した。彼らはサークルのまとめ役となったが、同時にサークルの共同性の間で難しいかじ取りを迫られることになった。

  • 1950年代大衆集会における知識人と参加者のコミュニケーション関係―国民文化全国集会における「国民文化」言説を事例として―

    長島祐基

    相関社会科学   ( 29 ) 19 - 34  2020年03月  [査読有り]  [国内誌]

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    本稿は国民文化全国集会の記念講演と分科会討論を対象として、1950年代の大衆的な討論集会で知識人の言説(「国民文化」)がどのように参加者に提示され、理解されたのかをP・ブルデューの教育社会学の視点から検討した。国民文化全国集会の記念講演では知識人が壇上から「国民文化」言説を語ったのに対し、分科会討論では水平的な討論が心がけられた。ただし、参加者が知識人の言説を理解したとは言い難く、知識人と参加者の文化的差異は埋められなかった。

    DOI

  • 戦後社会運動における民主主義と公共性―1950年代大衆集会の考察―

    長島祐基

    一橋大学大学院社会学研究科(博士論文)     1 - 262  2019年03月  [査読有り]  [国内誌]

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    戦後(敗戦から1950年代)の社会運動は「戦後民主主義」の担い手とされる。この時期の社会運動に対しては政治学、歴史学、社会学などそれぞれの立場からから研究され、時として否定的な評価もされてきた。本稿では民主主義や公共性に関する社会学の理論枠組みから同時期に開催された大衆集会討論を対象として、戦後の社会運動における民主主義や公共性を検討した。検討を通じて当時の社会運動が民主主義や公共性の形成に果たして来た役割を明らかにした。

    DOI

  • 平和擁護運動における討論集会の形成(1952-1953年)―特定のレパートリーに対する多様な主体間の意味づけの一致に着目して―

    長島祐基

    大原社会問題研究所雑誌   ( 709 ) 44 - 57  2017年11月  [査読有り]  [国内誌]

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    本稿では1952年から1953年の平和擁護運動(共産党系平和運動)を対象として、大衆的な討論集会が開催される課程を明らかにした。この時期の平和擁護運動では国際会議で提起された「平和は話しあいで」というスローガンが国内に持ち込まれ、地域や職場で署名運動をしてきた人々がその考えに賛同する中で討論集会が開催された。集会は広汎な人々の参加を可能としたが、他の手法(レパートリー)との関係などで課題を抱えていた。

    DOI CiNii

  • 1950年代大衆集会討論における発話と主体―国民文化全国集会参加者を事例に―

    長島祐基

    年報社会学論集   ( 30 ) 51 - 62  2017年08月  [査読有り]  [国内誌]

     概要を見る

    社会学の公共性研究では討論を通じた人々の認識変化や合意形成が重視される。一方で討論の中に権力関係や発話を通じた対抗的な主体形成を読み取る立場もある。本稿では国民文化全国集会を対象として、戦後の大衆的な討論の場における人々の発話と主体形成の関係を検討した。検討を通じて、当時の討論集会が司会者と参加者の不均等な関係を有しつつも、人々が多様な発話を通じて(時として対抗的な)主体形成をする場であったことを明らかにした。

    DOI CiNii

  • 都立多摩社会教育会館市民活動サービスコーナー資料とそのアーカイブズ化に関する考察

    長島祐基

    アーカイブズ研究篇   ( 12 ) 75 - 95  2016年03月  [査読有り]  [招待有り]  [国内誌]

     概要を見る

    市民の手による市民活動資料保存を目指して2014年に開館した市民アーカイブ多摩では、前身となった「都立多摩社会教育会館市民活動サービスコーナー」の資料が保管されている。本稿ではこの資料が持つ問題点やアーカイブズとして整理・公開をする上での課題について検討した。検討の結果、本資料は保管場所等の課題を抱えつつも、東京都の行政がどのように市民活動と向き合って来たのかを示す重要資料であることが明らかになった。

    DOI CiNii

  • イベントスペースをどうとらえるか―研究方法と結果概要―

    町村敬志, 辰巳智行, 小股遼, 栗原真史, 菰田レエ也, 杉山怜美, 髙橋絢子, 長島祐基

    一橋大学大学院社会学研究科町村敬志研究室編『イベントスペースの現在―「東京イベントスペース2016」データ分析をもとに―』     15 - 32  2017年03月  [国内誌]

  • 人々が集り・声を上げる場所―2016年に開かれた集会の場所とその特徴―

    長島祐基

    一橋大学大学院社会学研究科町村敬志研究室編『イベントスペースの現在―「東京イベントスペース2016」データ分析をもとに―』     115 - 127  2017年03月  [国内誌]

  • 戦後社会運動における知識人の「語りかけ」の問題―国民文化会議を事例として―

    長島祐基

    一橋大学大学院社会学研究科(修士論文)     1 - 141  2014年03月  [査読有り]

     概要を見る

    戦後知識人の社会運動への参加はしばしば戦後啓蒙(教え込み活動)として描かれてきた。本稿では1950年代に開催された国民文化全国集会の記念講演と分科会討論を対象として、会議を主催する知識人(上原専録)が提唱した「国民文化」の概念がどのような形で参加者に提示され、討論され、理解されたのかを検討した。検討を通じて実際に彼らの言説が具体的な場でどのような形で作動していた/いなかったのかを明らかにした。

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書籍等出版物

  • アーカイブズの現在・未来・可能性を考える : 歴史研究と歴史教育の現場から

    渡辺尚志, 吉川紗里矢, 古畑侑亮, 長島祐基, 伴野文亮, 関原正裕, 新井隆, 上林朋広( 担当: 共著,  担当範囲: 市民団体(市民アーカイブ多摩)における市民活動一次資料アーカイブズ化の取り組み―「懸樋哲夫氏旧蔵電磁波運動資料」の整理過程を事例に―)

    法政大学出版局  2016年12月 ISBN: 9784588321337

     概要を見る

    (当該著書の概要)
    本著書は一橋大学社会学研究科で進められていた授業(先端課題研究13)の成果物である。アーカイブズをテーマとした同授業では、一橋大学で歴史研究に従事する研究者や学生が自身の研究とアーカイブズをテーマとして毎回報告や現場見学を行った。その報告に基づき最後の成果物として執筆したものである。同著書は江戸時代の文書資料を用いた研究から現代の資料、資料活用の取り組み、海外の事例に至るまで幅広いアーカイブを扱っているのが特徴である。
    (担当部分概要)第4章「市民団体(市民アーカイブ多摩)における市民活動一次資料アーカイブズ化の取り組み―「懸樋哲夫氏旧蔵電磁波運動資料」の整理過程を事例に―」135-172頁
    担当箇所では電磁波による健康被害の問題に取り組んでこられた掛樋哲夫氏から市民アーカイブ多摩に寄贈された資料を対象として、市民団体の中で市民活動の資料を整理することの難しさや資料の活用可能性について論じた。

Works(作品等)

  • 一橋大学教職員組合資料目録

    石居人也, 高田雅士, 長島祐基, 長谷川達朗  データベース 

    2022年03月
    -
     

講演・口頭発表等

  • 部落問題はいかに上演されたか―1960年代前半の『差別』上演活動を中心として―

    長島祐基

    同時代史学会2024年度大会   (駒澤大学)  同時代史学会  

    発表年月: 2024年12月

    開催年月:
    2024年12月
     
     

     概要を見る

    1960年代の演劇運動は労働組合を基盤とする運動が停滞し、地域に基盤をおく労働者劇団や市民劇団が新たな担い手となった時期とされる。本報告では大阪の地域劇団の一つである劇団未来を扱う。1962年に結成された劇団未来は旗揚げ公演で部落問題を扱った『差別』を上演し、同作は東京や大阪近郊でも上演された。本報告では同劇団とその前身となった演劇サークルにおいて部落問題がいかにして戯曲のテーマとして取り上げられ、各地で上演され、観客から評価されたのかを検討した。活動を通じた担い手の認識変化や部落問題を上演することの難しさを明らかにするとともに、「職場を描く」という職場演劇の理念と部落問題の関係にも言及した。

  • 三里塚の映画の上映運動とその課題―小川プロダクション旧蔵資料内のミニコミに着目して―

    長島祐基

    東アジア日本研究者協議会第8回国際学術大会   (淡江大學)  東アジア日本研究者協議会  

    発表年月: 2024年11月

    開催年月:
    2024年11月
     
     

     概要を見る

    1966年の新東京国際空港(成田空港)建設決定に対して始まった成田闘争(三里塚闘争)では、闘争の様子を写した映画(三里塚の映画)が小川プロダクションの手で制作され、上映活動が各地で行われた。本報告では成田空港空と大地の歴史館で所蔵されている小川プロダクション旧蔵資料に着目する。資料の中でも各地の社会運動団体や上映団体が発行していたミニコミ資料を取り上げ、地域や職場で上映運動の担い手となった人々が直面した課題を検討した。

  • 職場演劇のメディアとしてのパンフレット

    長島祐基

    第72回関東社会学会大会   (明治学院大学)  関東社会学会  

    発表年月: 2024年06月

    開催年月:
    2024年06月
     
     

     概要を見る

    本報告では1950~1960年代前半に開催された職場演劇(労働者の演劇サークル)発表会のパンフレットを扱う。当初はキャスト一覧と劇の概要を文字で解説するだけだったパンフレットは、途中から演劇サークルの写真や劇団の近況報告などが加わり、紙面の充実がはかられた。本報告では一連のパンフレットの記載を分析し、職場演劇の何が、どのように観客にアピールされたのか、それはどう変化したのかを検討した。

  • 戦後労働者の演劇運動にみる作品のテーマの広がりと相互交流―大阪の演劇運動を中心として―

    長島祐基

    東アジア日本研究者協議会第7回国際学術大会   (東京外国語大学)  東アジア日本研究者協議会  

    発表年月: 2023年11月

     概要を見る

    本報告では労働者が社会の問題を扱った劇を創り、上演する演劇運動を扱う。演劇運動では職場の文化祭や地域の発表会に加えて、都市間の移動公演や相互交流も行われた。発表会で上演された戯曲の中には自分たちの職場や家庭の「外」に目を向けた作品が複数登場した。本報告では大阪の演劇運動を中心として職場や家庭の「外」に目を向けた作品が描かれる背景と、そうした作品の上演を通じた相互交流が持っていた限界を検討した。

  • 「家」はどう描かれたのか―戦後労働者の演劇運動の作品に着目して―

    長島祐基

    第94回日本社会学会大会   (オンライン)  日本社会学会  

    発表年月: 2021年11月

    開催年月:
    2021年11月
     
     

     概要を見る

    本報告では戦後の大阪での演劇運動で創作/上演された作品を対象として、戦後の「家」制度が描かれる経緯、「家」制度の解体や1960年代の高度経済成長の中の家族の変化の描かれ方、演劇サークルの中における「家」の問題の変化を検討した。検討を通じて女性労働者の労働環境やサークル活動への参加が「家」を描く基盤となっていることや、作品内における「家」の解体と家族の若手成員の「家」からの「自立」の関係を明らかにした。

  • 産業別労働組合と演劇サークル―全損保大阪地協演劇部から劇団大阪へ―

    長島祐基

    同時代史学会2020年度大会   (オンライン)  同時代史学会  

    発表年月: 2020年12月

    開催年月:
    2020年12月
     
     

     概要を見る

    本報告では1950年台から1960年代の産業別労働組合の組織形態と演劇サークルの共同性の関係、高度成長の中でのサークル運動の変化を課題とした。対象として全損保(全日本損害保険労働組合)大阪地協演劇部から劇団大阪結成に至る損保・金融関係の労働者による演劇サークルの活動を扱い、産業別労働組合の組織形態とサークルの共同性の循環的な関係と、高度成長の中でサークルが直面した困難と活動を継続できた要因を明らかにした。

  • COVID-19「自粛」下の社会運動とスペース――東京イベントスペース調査2020から(2)

    長島祐基, Wan Yin Kimberly Fung, 栗原真史, 杉山怜美, 髙橋絢子, 辰巳智行, 山内智瑛, 町村敬志

    第93回日本社会学会大会   (オンライン)  日本社会学会  

    発表年月: 2020年10月

    開催年月:
    2020年10月
    -
    2020年11月

     概要を見る

    本報告ではCOVID-19に対する日本政府、自治体の感染対策をCOVID-19「自粛」と位置づけ、その中で労働組合や市民活動団体といった社会運動団体が開催して来た集まり(集会)がどのような影響を蒙ったのかを検討した。COVID-19「自粛」の中で社会運動団体が主催する集会のほとんどは開催不可能になるか、オンラインでの開催となった。一方で、集会が開催できない事に対する反対の声は文化運動団体を除けば弱かった。

  • 敗戦直後の自立演劇運動と討論の場

    長島祐基

    第92回日本社会学会大会   (東京女子大学)  日本社会学会  

    発表年月: 2019年10月

    開催年月:
    2019年10月
     
     

     概要を見る

    本報告では敗戦から1950年にかけての関西(京都と大阪)の演劇運動(労働者が演劇を創り、上演する活動)を対象として、労働者の演技をめぐってどのような議論が交わされていたのかを検討した。自身の周囲の人間模様を描いた初期の労働者の演劇の演技は素朴でも息の合った演技と見なされ、戯曲の内容が複雑化すると個々人の演技力は向上しても、演技全体に対する評価は悪くなった。この点は労働者演劇独自の課題として位置付けられる。

  • 戦後大阪の自立演劇運動に見るコミュニケーションと労働者の感覚の構造

    長島祐基

    第66回関東社会学会大会   (武蔵大学)  関東社会学会  

    発表年月: 2018年06月

    開催年月:
    2018年06月
     
     

     概要を見る

    本報告では1950年代から1960年代の大阪の自立演劇サークルの発表会と発表作品に着目し、作品発表を通じたコミュニケーションと作品のテーマの変化を検討した。労働者達は身近な職場や地域の問題を取り上げた戯曲を執筆した。演者にとって身近な問題の方が世界観や配役への感情移入がしやすかった。発表会は専門家達からの評価の場でもあり、身近な問題を描いた演劇の方が評価も高かった。

  • 戦後自立演劇運動における「自立」と「連帯」

    長島祐基

    第90回日本社会学会大会   (東京大学)  日本社会学会  

    発表年月: 2017年11月

    開催年月:
    2017年11月
     
     

     概要を見る

    本報告では大阪府職演劇研究会の日常活動や作品を対象として、1950年代の大阪の演劇サークルの自立した活動を支えていた要素と、活動を通じて表明された「連帯」のあり方を検討した。大阪府職演劇研究会の活動を可能とした要素としては、組合内の稽古場の設置や組合からの活動資金の援助、他の演劇サークルと合同での発表会の実施が挙げられる。また、劇の中では女性の自立や在日朝鮮人問題に対する連帯も表明された。

  • 社会運動における人が集う場所:現代の公共空間に関する一考察――東京イベントスペース分析2017③

    長島祐基

    第35回日本都市社会学会大会   (早稲田大学)  日本都市社会学会  

    発表年月: 2017年09月

    開催年月:
    2017年09月
    -
    2017年10月

     概要を見る

    歴史的には人が集まるカフェ等が、時の政治体制に批判的な言説が交わされる公共空間となった(Habermas 1990=1994)。複数の価値が存在し、共通の世界に関心を持つ人々の間に生成する言説の空間としての公共性(斎藤 2000: 6)は民主主義にとって重要な要素である。本報告では2016年1月1日から12月31日に社会運動団体が開催する集会の開催場所場所を対象として、現代社会における公共空間の特徴を検討した。

  • 戦後勤労者演劇運動における劇上演と劇創作

    長島祐基

    第65回関東社会学会大会   (日本大学)  関東社会学会  

    発表年月: 2017年06月

    開催年月:
    2017年06月
     
     

     概要を見る

    本報告では1953年に結成された大阪府職演劇研究会を対象として、1950年代の大阪の演劇サークルの活動を通じた労働者達の主体形成を検討した。大阪府職演劇研究会は生活の潤いと府職文化の向上を目指して結成され、演技力を向上させ、創作劇を上演していった。一連の活動は労働者の間に連帯感を醸成するとともに、職場やサークルの問題を描いた作品を上演することを通じて労働者たちは問題意識を深めて行った。

  • 1950年代文化運動における作品発表の場―国民文化全国集会における文化作品発表を事例に―

    長島祐基

    第89回日本社会学会大会   (九州大学)  日本社会学会  

    発表年月: 2016年10月

    開催年月:
    2016年10月
     
     

     概要を見る

    本報告では国民文化全国集会を事例として、1950年代のサークル文化運動における作品発表者の間にある文化的差異と、作品鑑賞者(観客)の間にある文化的差異の一致点/不一致点を検討した。観客の作品に対する評価の差異は観客の間にある文化的差異に沿った形で現れ、発表者と観客の文化的嗜好が一致した場合にのみ、良い評価が得られた。ただし、本報告の知見を深める上では、作品発表を担った団体の掘り下げが必要である。

  • 1950年代前半期平和運動における「対話」フレーミング

    長島祐基

    第64回関東社会学会大会   (上智大学)  関東社会学会  

    発表年月: 2016年06月

    開催年月:
    2016年06月
     
     

     概要を見る

    本報告では1950年代前半期の共産党系平和運動を対象として、大衆的な討論の場の形成過程を検討した。当時の平和運動では国際大会で提示された「平和は話しあいで」というスローガンが大会に参加した知識人によって国内に持ち込まれ、国内において大衆的な討論の場を形成する上での「フレーム」(目標)として機能し、多くの人々は討論集会に動員されることになった。一方で、運動のミクロ動員の局面はより掘り下げという点で課題が残った。

  • 市民アーカイブ多摩における市民活動一次資料保存と公開の取り組み―「懸樋氏旧蔵電磁波運動資料」の整理を通じて―

    長島祐基

    日本アーカイブズ学会2016年度大会   (東京外国語大学)  日本アーカイブズ学会  

    発表年月: 2016年04月

    開催年月:
    2016年04月
     
     

     概要を見る

    2015年春に市民活動資料の収集、保存を行っている市民アーカイブ多摩に、電磁波による健康被害の問題に取り組んでこられた掛樋哲夫氏から多くの原資料が寄贈された。本報告では掛樋氏寄贈資料を対象として、市民団体の中で市民活動の資料を整理することの難しさや資料の活用可能性について論じた。掛樋氏の資料はこれまであまり着目されてこなかった電磁波運動の軌跡を明らかにする重要資料ではあるが、市民団体の中で整理・公開するには多くの課題がある。

  • 1950年代社会運動における討議をめぐる力学―討議と国民会議をめぐる言説を中心に―

    長島祐基

    同時代史学会2015年度大会   (大妻女子大学)  同時代史学会  

    発表年月: 2015年12月

    開催年月:
    2015年12月
     
     

     概要を見る

    本報告では戦後の平和運動と総評労働運動の中で社会運動の手法としての討論や討議がどのように議論され、どのような経緯を経て大衆的な討論の場が形成されていったのかを検討した。1950年代前半期の平和運動では国際的な平和運動の流れを受ける形で、労働運動では高野実の運動方針を背景として大衆的な討論の場が形成されていった。ただし、本報告は個々の領域における討論の場の形成過程の掘り下げという点で課題が残った。

  • 革新国民運動における大衆集会討論への参加と「学習」―国民文化全国集会参加者の語りを事例に―

    長島祐基

    第63回関東社会学会大会   (千葉大学)  関東社会学会  

    発表年月: 2015年06月

    開催年月:
    2015年06月
     
     

     概要を見る

    J・ハーバーマスに代表される社会学の公共性研究では、討論を通じた人々の認識変化や合意形成が重視される。本報告では国民文化全国集会を対象として、戦後の大衆的な討論集会に参加した人々の認識変化や主体形成(本報告では「学習」と呼んだ)の様相を検討した。検討を通じて本報告では大衆的な討論集会が人々の「学習」の場として機能していた点を明らかにしたが、参加者相互の不均等な関係に関する点などで課題が残った。

  • 戦後社会運動における知識人の「語りかけ」の受容―国民文化全国集会における「国民文化」言説を事例として―

    長島祐基

    第87回日本社会学会大会   (神戸大学)  日本社会学会  

    発表年月: 2014年11月

    開催年月:
    2014年11月
     
     

     概要を見る

    本報告は国民文化全国集会の記念講演と分科会討論を対象として、1950年代の大衆的な討論集会で知識人の言説(「国民文化」)がどのように参加者に提示され、理解されたのかを検討した。国民文化全国集会の記念講演では知識人が壇上から「国民文化」言説を語ったのに対し、分科会討論では水平的な討論が心がけられた。ただし、参加者が知識人の言説を理解したとは言い難く、知識人と参加者の文化的差異は埋められなかった。

  • ミニコミ資料と上映運動

    長島祐基  [招待有り]

    映画資料にみる成田・芝山の現代史   (三里塚コミュニティセンター)  三里塚アーカイブ  

    発表年月: 2024年02月

    開催年月:
    2024年02月
     
     

     概要を見る

    成田闘争に関するドキュメンタリー映画を作り続けた小川プロが残した資料を対象とする共同研究のアウトリーチ活動の一環として、市民向け講演会の講師を務めた。小川プロが残した資料の中には、市民が刊行する小規模な雑誌であるミニコミ資料が多数含まれている。報告ではこれらの資料を対象として、地域や職場で三里塚の映画の上映運動の一端を紹介した。

  • ポスト/ウィズコロナ禍におけるイベント参加者の意識と行動変容: イベントスペース利用者調査2023年から

    辰巳智行, 小股遼, 栗原真史, 杉山怜美, 髙橋絢子, 長島祐基, Wan Yin Kimberly Fung, 山内智瑛, 町村敬志

    第96回日本社会学会大会   (立正大学)  日本社会学会  

    発表年月: 2023年10月

    開催年月:
    2023年10月
     
     
  • 戦後労働者の演劇運動の広がりと作品創造

    長島祐基  [招待有り]

    早稲田大学先端社会科学研究所ランチセミナー   (オンライン)  早稲田大学先端社会科学研究所  

    発表年月: 2023年07月

    開催年月:
    2023年07月
     
     

     概要を見る

    本報告では敗戦~1960年代初頭の三大都市圏の演劇運動の特徴と演劇運動における作品創造のプロセスを検討した。分析枠組みとして劇の上演を役作り方法(演技)、作品(戯曲)のテーマ、観客の評価の3点の相互関係の変化から動態的に分析した。分析を通じて労働者の演劇が素人の演劇からセミプロの演劇への変化する点と、労働者の演劇としての独自性を問うことで演劇運動研究上の分析の大枠を示すことを目指した。

  • コロナ禍のイベント「自粛」は変わったのか――新型コロナ禍におけるイベントスペース利用者調査2022年から(1)

    栗原真史, 長島祐基, 小股遼, 杉山怜美, 髙橋絢子, 辰巳智行, Wan Yin Kimberly Fung, 山内智瑛, 町村敬志

    第95回日本社会学会大会   (追手門大学)  日本社会学会  

    発表年月: 2022年11月

    開催年月:
    2022年11月
     
     
  • 大阪の損保労働者の演劇運動と上演作品

    長島祐基

    法政大学大原社会問題研究所月例研究会   (オンライン)  法政大学大原社会問題研究所  

    発表年月: 2022年04月

    開催年月:
    2022年04月
     
     

     概要を見る

    本報告では戦後大阪の損害保険会社で働く労働者の演劇運動に着目する。労働者達が創作/上演された作品を対象として、戦後の「家」制度が演劇の中で問題として描かれる経緯、1960年代の高度経済成長の中の家族の変化の描かれを検討した。検討を通じて女性労働者の労働環境や担い手の戦争経験と「家」を描く事の関係、「家」を描くことによる男性労働者の認識変化、高度成長下での「家」や家族をめぐるテーマの変化を描き出した。

  • 新型コロナ禍におけるイベントスペース利用者調査から(1)――ジャンルによる「自粛」の違いと代替スペースの分析

    小股遼, 栗原真史, 長島祐基, 杉山怜美, 髙橋絢子, 辰巳智行, Wan Yin Kimberly Fung, 山内智瑛, 町村敬志

    第94回日本社会学会大会   (オンライン)  日本社会学会  

    発表年月: 2021年11月

  • 一橋大学教職員組合資料について①――1947~1973年の資料

    長島祐基  [招待有り]

    組合学習会「資料にみる一橋大学教職員組合のあゆみ」   (オンライン)  一橋大学教職員組合  

    発表年月: 2021年11月

    開催年月:
    2021年11月
     
     

     概要を見る

    一橋大学教職員組合主催の学習会「資料にみる一橋大学教職員組合のあゆみ」(オンライン開催)に講師役の一人をつとめた。当日は教職員組合資料に関する解題論文を執筆した3人が順に資料の概要と1947~1973年の資料、1974~1989年の資料、1990年以降の資料と資料の活用可能性についてその概要を報告した。参加者の中にはかつての組合をよく知る方もおり、当日は当時の活動に関するコメントも数多く出された。

  • イベント参加をめぐる行動変容と脱場所化・再場所化――新型コロナ禍におけるイベントスペース利用者調査から

    栗原真史, 長島祐基, 小股遼, 杉山怜美, 髙橋絢子, 辰巳智行, Wan Yin Kimberly Fung, 山内智瑛, 町村敬志

    第39回日本都市社会学会大会   (オンライン)  日本都市社会学会  

    発表年月: 2021年09月

    開催年月:
    2021年09月
     
     
  • COVID-19「自粛」下におけるナイトライフの生存戦略――東京イベントスペース調査2020から(3)

    山内智瑛, Wan Yin Kimberly Fung, 栗原真史, 杉山怜美, 髙橋絢子, 辰巳智行, 長島祐基, 町村敬志

    第93回日本社会学会大会   (オンライン)  日本社会学会  

    発表年月: 2020年10月

    開催年月:
    2020年10月
    -
    2020年11月
  • COVID-19「自粛」下における施設形態とイベントスペースの危機――東京イベントスペース調査2020から(1)

    栗原真史, Wan Yin Kimberly Fung, 杉山怜美, 髙橋絢子, 辰巳智行, 長島祐基, 山内智瑛, 町村敬志

    第93回日本社会学会大会   (オンライン)  日本社会学会  

    発表年月: 2020年10月

    開催年月:
    2020年10月
    -
    2020年11月
  • COVID-19「自粛」下の同人誌即売会とリアルスペース:東京イベントスペース調査2020から(3)

    杉山怜美, Wan Yin Kimberly Fung, 栗原真史, 辰巳智行, 髙橋絢子, 長島祐基, 山内智瑛, 町村敬志

    第38回日本都市社会学会大会   (オンライン)  日本都市社会学会  

    発表年月: 2020年09月

    開催年月:
    2020年09月
     
     
  • COVID-19「自粛」下のクラブ・ライブハウスの生き残り戦略:東京イベントスペース調査2020から(2)

    髙橋絢子, Wan Yin Kimberly Fung, 栗原真史, 長島祐基, 杉山怜美, 辰巳智行, 山内智瑛, 町村敬志

    第38回日本都市社会学会大会   (オンライン)  日本都市社会学会  

    発表年月: 2020年09月

    開催年月:
    2020年09月
     
     
  • COVID-19「自粛」とイベントスペース:東京イベントスペース調査2020から(1)

    辰巳智行, Wan Yin Kimberly Fung, 栗原真史, 長島祐基, 杉山怜美, 髙橋絢子, 山内智瑛, 町村敬志

    第38回日本都市社会学会大会   (オンライン)  日本都市社会学会  

    発表年月: 2020年09月

    開催年月:
    2020年09月
     
     
  • 懸樋哲夫氏旧蔵電磁波運動資料について

    長島祐基  [招待有り]

    市民アーカイブ多摩緑陰トーク   (市民アーカイブ多摩)  ネットワーク市民アーカイブ  

    発表年月: 2016年04月

    開催年月:
    2016年04月
     
     

     概要を見る

    市民アーカイブ多摩が主宰する「市民アーカイブ多摩緑陰トーク」(勉強会)で報告者の一人をつとめた。同勉強会では市民アーカイブ多摩で保存することになり、私が整理担当を務めた「懸樋哲夫氏旧蔵電磁波運動資料」について、資料の概要と目録作成状況を報告した。また、当日は資料を寄贈して頂いた懸樋哲夫氏をお招きして、電磁波過敏症の問題やその対策、これまでの活動、活動の目標などに関するインタビューを行った。

  • 市民活動サービスコーナー資料とその整理について

    長島祐基  [招待有り]

    公開学習会 市民活動サービスコーナー時代を振り返る   (一橋大学)  ネットワーク市民アーカイブ  

    発表年月: 2016年01月

    開催年月:
    2016年01月
     
     

     概要を見る

    市民アーカイブ多摩が主宰する公開学習会「市民活動サービスコーナー時代を振り返る」に講師役の一人として登壇した。講演では市民アーカイブ多摩の他のメンバーがこれまでの活動について報告し、私自身は資料整理担当の立場から市民アーカイブ多摩で保管されている「市民活動サービスコーナー資料」の概要/現状とその活用可能性に就いて報告を行った。報告に際してはアーカイブズ学の知見を踏まえつつ、余り学術寄りにならない形を心がけた。

  • 都立多摩社会教育会館市民活動サービスコーナー資料のアーカイブ化に関する考察

    長島祐基

    2014年度アーカイブズ・カレッジ修了論文報告会  

    発表年月: 2015年03月

    開催年月:
    2015年03月
     
     
  • 戦後社会運動における知識人の「語りかけ」の問題―国民文化会議を事例として―

    長島祐基

    2014年関東社会学会修論フォーラム   (日本女子大学)  関東社会学会  

    発表年月: 2014年06月

    開催年月:
    2014年06月
     
     

     概要を見る

    本報告は同年提出の修士論文の報告である。本報告では1950年代に開催された国民文化全国集会の記念講演と分科会討論を対象として、会議を主催する知識人(上原専録)が提唱した「国民文化」の概念がどのような形で参加者に提示され、討論され、理解されたのかをP・ブルデューの教育社会学の視点から検討した。検討を通じて実際に彼らの言説が具体的な場でどのような形で作動していた/いなかったのかを明らかにした。

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 戦後文化運動(演劇運動)を通じた労働者の主体形成に関する実証研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2023年08月
    -
    2025年03月
     

    長島 祐基

  • 20世紀後半の社会運動の形成-展開過程の解明に向けた領域横断的な資料学的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2025年03月
     

    相川 陽一, 李 英美, 新井 勝紘, 原山 浩介, 白井 哲哉, 根津 朝彦, 西阪 仰, 今井 勇, 秋山 道宏, 長島 祐基, 高田 圭, 田中 晋平

  • グローバル化以降における資本制再編と都市―インフラ論的転回と市民社会の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2019年03月
     

    町村 敬志, 植田 剛史, 山本 唯人, 鈴木 直文, 丸山 真央, 佐藤 圭一, 上野 淳子, 岩舘 豊, 馮 蘊妍, 加藤 旭人, 金 知榮, 金 善美, 菰田 レエ也, 栗原 真史, 森 啓輔, 森 明香, 村瀬 博志, 村瀬 里紗, 長島 祐基, 岡田 篤志, 小股 遼, 佐藤 圭一, 杉山 怜美, 須永 咲, 高橋 絢子, 陳 威志, 辰巳 智行, 上野 淳子, 山内 智瑛

     概要を見る

    グローバル化以降の資本制は、蓄積危機乗り越えの過程で、再生産の基盤として広義のインフラの存在を前景化させてきた。東日本大震災以降の日本もその一例だった。危機に乗じて進められる市場原理主義的な改革の動き(惨事便乗型資本主義)は、震災後のインフラ復興やメガイベント開催に向けた都市改造の過程とも重なる。ただしそれは事態の半面であった。原発事故をきっかけに、インフラに関わる対抗的実践が市民社会領域でも豊かな形で積み重ねられていく。市場・政府・市民社会の対抗的・相補的関係は、より深さをもった新しいガバナンス過程として再構築されつつある。

  • 戦後日本共産党系平和運動(平和擁護運動)の展開過程に関する実証研究

    早稲田大学  早稲田大学特定課題研究助成費

    研究期間:

    2024年04月
    -
    2025年03月
     

    長島祐基

  • 戦後労働者の演劇運動を対象とするコミュニケーション過程と主体形成の実証研究

    早稲田大学  早稲田大学特定課題研究助成

    研究期間:

    2023年06月
    -
    2024年03月
     

    長島祐基

  • 「高さ」を疑う、「高さ」を背負う――新しい都市ガバナンスの社会学

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    町村 敬志, 植田 剛史, 山本 唯人, 丸山 真央

     概要を見る

    本研究は、1)経済成長期を通じてむしろ「超高層化をせずに済ませていた」東京がなぜ失われたのか、2)超高層化の進展は都市の内外にどのような影響を及ぼしたのか、3)超高層化問題に対処する実践がいかに展開してきたのかという問いを、依然「建てずに済ませている」都市との国際比較も含め、社会学的視点から検討する。
    2019年度においては、1)超高層化の基礎データとして、東京都内における超高層建造物データベースを作成した。これをもとに変化の推移についての分析を実施した。2)超高層化の要因分析として、金融、不動産、建設、建物サービスなどの企業、官公庁等を対象に、超高層化をもたらした経緯についての資料収集と分析を進めた。3)構造物・インフラのマネジメントと紛争過程に関する事例分析を進めるための一環として、日本学術会議第一部国際協力分科会との共催により公開シンポジウム「公共空間から考えるアジア――多様性・創発性・持続可能性――」を計画した。2020年3月8日に開催する方向で、社会学・人類学・建築学・歴史学など関連分野の報告者を手配し、開催準備を進めてきた。ただし、シンポジウム自体は、新型コロナウィルス感染防止のため、直前で中止となった。4)その他として、地方都市における歴史的建造物保存とその担い手について、山口県萩市を事例とする研究調査(研究代表者による社会調査プロジェクト)と連携をし報告書を作成した。このほか、一連の研究成果の一部を海外で発表した。

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Misc

  • Book Review:Ri Yongmi “Social History of Immigration Policy : “Border” Controls in Postwar Japan”

    Yuki NAGASHIMA

    Asia-Japan Research Academic Bulletin   ( 4 )  2023年09月   [ 国内誌 ]

    書評論文,書評,文献紹介等  

    DOI

  • 日本共産党50年分裂に関する研究と同時代資料の考察―関西と中国地方の機関紙を中心として―

    長島祐基

    立命館アジア・日本研究学術年報   ( 4 ) 84 - 91  2023年08月   [ 国内誌 ]

    速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

     概要を見る

    関西学院大学博物館には、大阪労演から寄贈された資料が所蔵されている。 当該資料には2007 年に解散する前の大阪労演の文書とは異なる約 300 点の日本共産党に関する文書が含まれている。 その中には法政大学大原社会問題研究所所蔵や「戦後日本共産党文書」など、他の著名な資料群にはない独自の資料(50年分裂時の日本共産党国際派の資料)が多数収録されている。一次資料に基づいた 50 年の分割に関する研究はほとんど進んでおらず、大阪労演資料内の日本共産党資料は、国際派の観点からの 50 年分割と平和保護運動の様相を明らかにする上で重要な資料である。

    DOI

  • 文献紹介:大串潤児『神奈川大学評論ブックレット41 国策紙芝居―地域への視点・植民地の経験』

    長島祐基

    歴史評論   ( 874 ) 110  2023年02月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 文献紹介 : 小池聖一『森戸辰男』

    長島祐基

    大原社会問題研究所雑誌   ( 769 ) 92 - 94  2022年11月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 月例研究会:大阪の損保労働者の演劇運動と上演作品

    長島祐基

    大原社会問題研究所雑誌   ( 765 ) 95  2022年07月   [ 国内誌 ]

    会議報告等  

  • 書評 : 猿谷弘江『六〇年安保闘争と知識人・学生・労働者』

    長島祐基

    社会運動史研究   4   182 - 185  2022年07月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 文献紹介 : 平川千宏『市民活動 資料の保存と公開―草の根の資料を活用するために―』

    長島祐基

    アーカイブズ学研究   ( 36 ) 98 - 101  2022年06月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 2019年度歴史学研究会大会現代史部会討論要旨

    長島祐基

    歴史学研究   ( 989 ) 174 - 175  2019年10月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 市民アーカイブ多摩の資料棚から 〈平和 後〉

    長島祐基

    アーカイブ通信   ( 12 ) 7  2018年03月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 市民アーカイブ多摩の資料棚から 〈平和 前〉

    長島祐基

    アーカイブ通信   ( 11 ) 7  2017年11月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 記憶と記録の場をめぐる旅⑧ 成田空港空と大地の歴史館

    長島祐基

    アーカイブ通信   ( 8 ) 5  2016年11月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 第2期緑陰トーク①報告「電磁波問題と私―これまでの運動と収集資料」

    長島祐基

    アーカイブ通信   ( 7 ) 3  2016年07月   [ 国内誌 ]

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • コーナーの資料群とその整理

    長島祐基

    アーカイブ通信   ( 6 ) 3 - 4  2016年03月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 部落問題はいかに上演されたか―1960年代前半の『差別』上演活動を中心として―

    長島祐基

    同時代史学会News Letter   ( 45 )  2025年04月   [ 国内誌 ]

    研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)  

  • 産業別労働組合と演劇サークル―全損保大阪地協演劇部から劇団大阪へ―

    長島祐基

    同時代史学会News Letter   ( 37 ) 18 - 21  2021年04月   [ 国内誌 ]

    研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)  

  • 1950年代社会運動における討議をめぐる力学―討議と国民会議をめぐる言説を中心に―

    長島祐基

    同時代史学会News Letter   ( 28 ) 27 - 30  2016年05月   [ 国内誌 ]

    研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)  

  • 商店街の活動

    長島祐基

    一橋大学平成24年度教育プロジェクト編、『社会科学における「資料の収集・保存・活動」教育の展開 活動成果報告書』     98 - 99  2013年03月

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 商店街振興組合―その今日的意義について―

    長島祐基

    一橋大学社会学部町村敬志ゼミナール編、『街念 12通りの空間浴』     105 - 118  2011年07月

    その他  

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その他

  • 専門社会調査士

    2024年10月
    -
     

     概要を見る

    一般社団法人社会調査協会認定(認定番号002902号)

  • 博物館学芸員

    2016年04月
    -
     

     概要を見る

    一橋大学大学院言語社会研究科認定

  • 2014年度アーカイブズ・カレッジ修了

    2015年01月
    -
     

     概要を見る

    国文学研究資料館認定(第18号(2014年度))

  • 社会調査士

    2012年06月
    -
     

     概要を見る

    一般社団法人社会調査協会認定(認定番号00174号)

 

担当経験のある科目(授業)

  • 博物館資料論

    鳥取大学  

    2024年02月
    -
    継続中
     

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    鳥取大学の博物館学芸員資格取得に向けた科目を担当している。授業にあたっては単に様々な博物館の資料を紹介して終るのではなく、博物館資料化のプロセスや目録作成、保存・修復の基礎的な知識を学ぶと共に、社会の中で資料を残して行く事の難しさや過去に「誤って」行われた資料収集が現在にまで問題を投げかけている点を紹介することで資料を残すことの難しさを理解していただけるようにしている。

  • 社会学

    前橋工科大学  

    2023年09月
    -
    継続中
     

     概要を見る

    前橋工科大学の教養科目を担当している。教える学生達が社会学を専門とする学生ではないことを考慮し、社会問題に関する映像資料等を使うことで、社会学の論点と身の回りの問題や今後のキャリア形成上で直面する可能性のある問題を結びつけて理解しやすいよう心がけている。また、対象学生が工学系の4年制大学の2~3年であることを考慮して課題数を設定しているほか、授業後半では環境問題や原発の問題などを扱っている。

  • 社会学

    新島学園短期大学  

    2023年09月
    -
    2025年02月
     

     概要を見る

    新島学園短期大学の教養科目を担当している。教える学生達が社会学を専門とする学生ではないことを考慮し、社会問題に関する映像資料等を使うことで、社会学の論点と身の回りの問題や今後のキャリア形成上で直面する可能性のある問題を結びつけて理解しやすいよう心がけている。また4年制大学の2~3年ではなく短大の学生であることを考慮し、社会学の理論や社会問題の背景事情についてもかなりかみ砕いた形で授業を行っている。

  • 社会学特殊講義Ⅶ

    埼玉大学  

    2024年04月
    -
    2024年09月
     

     概要を見る

    埼玉大学の教養科目を担当している。歴史社会学の方法論を主要なテーマとし、資料を用いた調査の方法を教えている。授業では歴史と社会学の接点や歴史社会学のテーマについて紹介するとともに、資料の探索や閲覧、読解などに関するレクチャーを実施している。また、歴史を対象とする社会学の研究では社会学者が資料整理などに関わる機会もある事から、目録作成の基礎的な知識や資料保存の課題を学ぶ回も設定している。

  • 社会学

    東京薬科大学  

    2019年04月
    -
    2023年09月
     

     概要を見る

    東京薬科大学の初年次教養科目を担当している。東京薬科大学での授業にあたっては、教える学生達が社会学を専門とする学生ではないことを考慮し、社会問題に関する映像資料等を使うことで、社会学の論点と結びつけて理解しやすいよう心がけている。また、学生達が薬剤師を目指していることから、医学/薬学の問題に関するテーマを設置しているほか、学生が提出した授業コメントや中間レポートの講評を行うなど学生の文書作成能力向上に資する工夫をしている。

 

社会貢献活動

  • 大阪産業労働資料館エル・ライブラリーサポート会員

    2016年09月
    -
    継続中

  • ネットワーク・市民アーカイブ賛助会員

    2014年04月
    -
    継続中

  • 一橋大学教職員組合資料整理(於一橋大学)

    2015年01月
    -
    2019年03月

  • 市民活動資料整理手伝い(於市民アーカイブ多摩)

    2014年04月
    -
    2019年03月

学術貢献活動

  • 『社会運動史研究3』書評会評者

    学会・研究会等

    『社会運動史研究3』書評会   オンライン

    2021年12月
    -
     
  • 第61回関東社会学会大会(一橋大学)運営手伝い

    学会・研究会等

    関東社会学会   一橋大学

    2013年06月
     
     

特定課題制度(学内資金)

  • 戦後労働者の演劇運動を対象とするコミュニケーション過程と主体形成の実証研究

    2023年  

     概要を見る

     本研究費は主に①研究上必要な機器の購入、②2023年9月に実施した資料調査(5日間)の出張費、③書籍購入費に充てた。本研究では資料調査を調査方法の一つとして採用している。その必要機材として資料調査に必要な機材として資料撮影用のカメラと撮影用のスタンド、購入した資料のデジタルスキャン用のプリンターなどを購入した。いずれの機材も2023年9月の資料調査や購入した古書資料のデジタルスキャンなどで利用している。 本研究費を用いた調査出張として、2023年9月に兵庫県の関西学院大学博物館と京都府の京都大学人文科学研究所での資料調査を実施した。関西学院大学博物館では従来から閲覧を進めて来た「大阪労演資料」の追加閲覧を行い、関西の文化運動のまとめ役であった関西国民文化会議の資料などの閲覧、撮影を行った。京都大学人文科学研究所では2023年4月に公開された「山本明資料」の閲覧と複写を行った。同資料は大阪の映画運動の資料ではあるが、その中に本研究に関連する演劇の資料が複数含まれていることが目録から確認できた。「大阪労演資料」に含まれない資料があったことから、閲覧と複写を実施した。これらの資料については今後も継続して調査を行う予定である。 なお、2023年9月に科研費のスタート支援(23K18612)が採択されたため、当初特定課題から支出予定だった10月以降の出張費についてはスタート支援からの支出に回し、その分を書籍購入費用に充てた。書籍としては演劇関係の研究本や台本などを購入し、購入した資料の一部は東アジア日本研究者協議会第7回国際学術大会報告「戦後労働者の演劇運動にみる作品のテーマの広がりと相互交流―大阪の演劇運動を中心として―」(2023年11月4日)の参考資料として利用した。同報告については今後追加調査を実施した上で、共著の論文集の中の一つの論文として刊行される予定である。