2024/12/21 更新

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スドウ リュウシン
須藤 龍真
所属
附属機関・学校 高等研究所
職名
講師(任期付)
学位
博士(文学) ( 2020年03月 九州大学 )

経歴

  • 2023年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   高等研究所   講師

  • 2024年01月
    -
    2024年03月

    ハーバード大学   南アジア研究科   訪問研究員

  • 2020年04月
    -
    2023年03月

    独立行政法人日本学術振興会   特別研究員(PD)(筑波大学)

  • 2017年04月
    -
    2020年03月

    独立行政法人日本学術振興会   特別研究員(DC1)(九州大学)

学歴

  • 2017年04月
    -
    2020年03月

    九州大学   大学院人文科学府   博士後期課程  

  • 2015年04月
    -
    2017年03月

    九州大学   大学院人文科学府   修士課程  

  • 2011年04月
    -
    2015年03月

    九州大学   文学部  

研究分野

  • 中国哲学、印度哲学、仏教学

受賞

  • 日本印度学仏教学会賞

    2024年09月   日本印度学仏教学会  

    受賞者: 須藤龍真

  • 人文科学府長賞(大賞)

    2021年03月   九州大学大学院人文科学府  

    受賞者: 須藤龍真

  • 優秀研究賞

    2019年10月   九州大学文学部同窓会  

    受賞者: 須藤龍真

  • 人文科学府長賞(優秀賞)

    2017年03月   九州大学大学院人文科学府  

    受賞者: 須藤龍真

 

論文

  • Construction of Philosophical Argumentation in Śaṅkaramiśraʼs Vādivinoda

    Ryushin SUDO

    Journal of Indian and Buddhist Studies   72 ( 3 ) 30 - 35  2024年03月  [査読有り]

  • 『プラマーナ・ナヤ・タットヴァ・アーローカ』論議章の研究(1)―議論における資質と行為―

    須藤 龍真

    南アジア古典学   18   1 - 40  2023年07月  [査読有り]

  • Hetvābhāsa Theory of Bhāṭṭa Mīmāṃsā in Bhaṭṭajayanta's Nyāyamañjarī

    Ryushin SUDO

    Journal of Indian and Buddhist Studies   71 ( 3 ) 27 - 32  2023年03月  [査読有り]

  • Śrīharṣa's Critique of the Naiyāyikas' Argumentation Theory

    Ryushin SUDO

    Journal of Indian and Buddhist Studies   70 ( 3 ) 44 - 48  2022年03月  [査読有り]

  • マドヴァ派における議論の勝敗規則――Pramāṇapaddhatiにおけるニヤーヤ議論学説の受容と批判――

    須藤龍真

    哲学・思想論集   47   99 - 124  2022年03月  [査読有り]

  • Qualities of a Good Debater in the Ancient Indian Argumentation Theory

    Ryushin SUDO

    Proceedings of the Tokyo Conference on Argumentation   6   154 - 161  2021年12月

     概要を見る

    Errata: p. 156, Carakasaṁhitā→Carakasaṃhitā; p. 157, Vātyāyana→Vātsyāyana; p. 158, Thereafter.→Thereafter,; sadasyāh→sadasyāḥ; p. 159*20, PM 2.30xxxx→PM 2.30 (p. 63).

    Note (updated 09/23/2023): In this proceedings paper, referring to the Diplomatic Transcription of Li 2014 and the Chinese translation (T1606: 或對淳質堪為量者,或對善伴), my hypothetical reading "sahāyaḥ prāmāṇikaḥ" was given in footnote 19, and "companion" (sahāya) was listed as one of the debate spaces (vādādhikaraṇa). However, taking into account the term 淳質, the Tibetan translation, Abhidharmasamuccayabhāṣya (Cf. Kajiyama 1984), and the descriptions in the Yogācārabhūmi (Cf. Wayman 1958:33*28 "The Rules of Debate According to Asaṅga"; Yaita 2005:101*3), this reading would be changed: A reading such as sabhā prāmāṇikāḥ sahāyakā(ḥ) could be supported by the Tibetan translation (D 118b: 'dus pa dang / thad mar rung ba'i zla grogs rnams dang /). Then, sabhā is 3rd item, and prāmāṇika sahāyaka is 4th as shown in some previous studies. See also Chen 2018:180*308 and compare with Xuanzang's usages: 善衆 for sabhā, 助伴 for sahāya, 不淳質 for asabhya in the same text. Besides, as reported by Li 2014, as for this sentence, the right end of the palm-leaf manuscript seems broken (See. Li 2014:203 and fn. 34).
    In addition, from the same perspective, "the head of a trade," as my English translation of prāmāṇika, should be reconsidered, although this interpretation was based on the Chinese translation of ASBh (T1606: 淳質堪爲量者。謂商人等。善伴者。謂於伴侶中立論者。敵論者不越其言。).
    Anyway, I am so sorry for my careless and unclear interpretation.

  • Nyāyakalikā和訳(後半)

    須藤龍真, 片岡啓

    南アジア古典学   16   195 - 246  2021年07月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

     概要を見る

    【訂正】
    p. 209: 「異喩例の領域」→「右下(¬S∧H)の領域」
    p. 211: 図中の論証手段と論証対象が逆.実際には論証手段は「角を有するものであること」,論証対象は「馬性」である.

  • Nyāyakalikā和訳(前半)

    片岡啓, 須藤龍真

    南アジア古典学   16   151 - 193  2021年07月  [査読有り]

  • Restriction of Nigrahasthāna in the Argumentation Theory of Nyāya

    SUDO Ryushin

    Journal of Indian and Buddhist Studies   69 ( 3 ) 23 - 28  2021年03月  [査読有り]

  • マドヴァ著『議論の定義』和訳

    須藤龍真

    哲学・思想論集   46   69 - 96  2021年03月  [査読有り]

  • 『ニヤーヤマンジャリー』における「論題と同じ理由」の「他の実例」 ―itaratadviparītavinirmuktatvaを巡って―

    須藤龍真

    南アジア古典学   15   229 - 256  2020年08月  [査読有り]

     概要を見る

    正確→性格

  • The Structure of Jāti in Bhaṭṭajayanta’s Nyāyamañjarī

    SUDO Ryushin

    Journal of Indian and Buddhist Studies   68 ( 3 ) 1147 - 1150  2020年03月  [査読有り]

  • ニヤーヤ学派における「曲解」(chala)概念の変遷

    須藤龍真

    南アジア古典学   14   293 - 321  2019年07月  [査読有り]

  • 第六の擬似的理由とは何か―aprayojakaを巡って―

    須藤龍真

    南アジア古典学   13   281 - 320  2018年07月  [査読有り]

  • ジャヤンタの擬似論証因におけるaprayojaka

    須藤龍真

    印度學佛教學研究   66 ( 1 ) 479 - 476  2017年12月  [査読有り]

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書籍等出版物

  • 古典インドの議論学 : ニヤーヤ学派と仏教徒との論争

    須藤龍真( 担当: 単著)

    九州大学出版会  2022年03月 ISBN: 9784798503295

  • 『ニヤーヤビンドゥ』における認識論・論理学の体系

    三代舞, 藤本庸裕, 児玉瑛子, 道元大成, 須藤龍真, 野武美弥子, 岩田孝( 担当: 共著)

    インド学仏教学叢書編集委員会,山喜房佛書林 (発売)  2022年02月 ISBN: 9784796303224

講演・口頭発表等

  • 空論者に議論は可能か–––クマーリラ、シュリーハルシャ、ヴェーダーンタデーシカの観点から

    須藤龍真

    第六回帰謬論証(プラサンガ)研究会  

    発表年月: 2024年11月

  • ダルマ文献とニヤーヤ文献に共通する議論学の概念について

    須藤龍真

    日本南アジア学会第37回全国大会  

    発表年月: 2024年09月

  • Nyāyapariśuddhiにおけるニヤーヤ議論学説の受容と革新

    須藤龍真

    日本印度学仏教学会第75回学術大会  

    発表年月: 2024年09月

  • ジャイナ教議論学における議論の勝敗条件―ダルマキールティ批判の観点から―

    須藤龍真

    早稲田大学東洋哲学会第四十一回大会  

    発表年月: 2024年06月

  • Argumentation: a Post-Udayana Perspective

    Ryushin SUDO

    発表年月: 2024年03月

  • 虚偽性論証におけるtarkaについて

    須藤龍真

    第五回帰謬論証(プラサンガ)研究会  

    発表年月: 2023年11月

  • ジャイナ教議論学史の構築に向けて

    須藤 龍真

    ジャイナ教研究会第38回研究会  

    発表年月: 2023年10月

  • インド古典にみる哲学的議論及び司法の場における裁定者の資質・行為

    須藤龍真

    日本南アジア学会第36回全国大会  

    発表年月: 2023年09月

  • Conflict between Scripture and Inference in Argumentation: A Comparison of Nyāya and Mādhva-Vedānta in Medieval India

    Ryushin SUDO

    "Argumentation in World Religious Traditions, including Legal Traditions" in 4th WORLD CONGRESS ON LOGIC AND RELIGION  

    発表年月: 2023年09月

    開催年月:
    2023年09月
     
     
  • Vādivinodaにおける哲学的議論の組み立て

    須藤龍真

    日本印度学仏教学会第74回学術大会  

    発表年月: 2023年09月

  • ヴァラダラージャの議論学説とその影響―「敗北の根拠」定義と議論の構築方法の観点から―

    須藤 龍真

    第33回西日本インド学仏教学会学術大会  

    発表年月: 2023年07月

  • ヴェーダーンタ学派における tarka の用法について―シャンカラのtarka理解とヴァーチャスパティミシュラの付言・再構成

    須藤龍真

    帰謬論証研究会(プラサンガ研究会)第四回研究会  

    発表年月: 2023年03月

  • 「比較議論学」の射程―インド古典議論学をいかに位置づけるか

    須藤龍真

    第9回ディベート教育国際研究会大会  

    発表年月: 2023年03月

  • Purification in Debate: Bhaṭṭajayanta's Nyāyamañjarī

    Ryushin SUDO

    18th World Sanskrit Conference  

    発表年月: 2023年01月

    開催年月:
    2023年01月
     
     
  • インド議論学への誘い―議論は踊る、されど進まず

    須藤龍真  [招待有り]

    北海道大学インド哲学研究会 特別講演会  

    発表年月: 2022年09月

  • ジャヤンタの言及するバッタ派の疑似的理由論

    須藤龍真

    日本印度学仏教学会第73回学術大会  

    発表年月: 2022年09月

  • ミーマーンサー学派の疑似的理由論―バッタ派とプラバーカラ派の推論定義解釈を起点として―

    須藤龍真

    第32回西日本インド学仏教学会学術大会  

    発表年月: 2022年07月

  • Madhva's Theory of Argumentation: Critical Acceptance of Naiyāyikas' Dialectical Framework

    Ryushin Sudo

    "Tsukuba Indology Colloquium" in Tsukuba Global Science Week 2021  

    発表年月: 2021年11月

  • 順行する思慮と逆行する思慮―ウダヤナのtarka解釈を巡って―

    須藤龍真

    第三回帰謬論証(プラサンガ)研究会  

    発表年月: 2021年09月

    開催年月:
    2021年09月
     
     
  • シュリーハルシャの議論学批判―Khaṇḍanakhaṇḍakhādya第2章〈敗北の根拠〉批判を巡って―

    須藤龍真

    日本印度学仏教学会第72回学術大会  

    発表年月: 2021年09月

  • 懐疑論者の議論手法―シュリーハルシャの論詰(vitaṇḍā)解釈を巡って―

    須藤龍真

    第31回西日本インド学仏教学会学術大会  

    発表年月: 2021年07月

  • インド古典哲学文献における〈議論の手続き〉を巡って

    須藤龍真

    第7回ディベート教育国際研究会大会  

    発表年月: 2021年03月

  • What are the Qualities of Judges in Debate ?

    SUDO Ryushin

    "Discovery and Rediscovery of Indian Classical Literature and Thought" in Tsukuba Global Science Week 2020  

    発表年月: 2020年09月

  • Qualities of a Good Debater in the Ancient Indian Argumentation Theory

    SUDO Ryushin

    The 6th Tokyo Conference on Argumentation  

    発表年月: 2020年08月

  • ニヤーヤ学派の議論学説における「敗北の根拠」の制限

    須藤龍真

    日本印度学仏教学会第71回学術大会  

    発表年月: 2020年07月

  • 論証対象の確定と必然関係―anyathāsiddhaを巡って

    須藤龍真

    第一回帰謬論証(プラサンガ)研究会  

    発表年月: 2020年01月

    開催年月:
    2020年01月
     
     
  • ジャヤンタの詭弁的論駁論の構造

    須藤龍真

    日本印度学仏教学会第70回学術大会  

    発表年月: 2019年09月

  • 仏教徒のnigrahasthāna批判に対するジャヤンタの応答

    須藤龍真

    第30回西日本インド学仏教学会学術大会  

    発表年月: 2019年08月

  • ジャヤンタの詭弁的論駁論の特徴

    須藤龍真

    第29回西日本インド学仏教学会学術大会  

    発表年月: 2018年07月

  • On aprayojaka and upādhi

    SUDO Ryushin

    17th World Sanskrit Conference  

    発表年月: 2018年07月

  • ジャヤンタの擬似論証因におけるaprayojaka

    須藤龍真

    日本印度学仏教学会第68回学術大会  

    発表年月: 2017年09月

  • Nyāyamañjarīにおける擬似的理由の構造

    須藤龍真

    第28回西日本インド学仏教学会学術大会  

    発表年月: 2017年07月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • ジャイナ教議論学史構築のための基礎的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2024年04月
    -
    2029年03月
     

    須藤 龍真

  • ポスト・ウダヤナ期の議論学文献に関する基礎研究

    早稲田大学  特定課題(研究基盤形成)

    研究期間:

    2024年06月
    -
    2025年03月
     

  • 中世インド議論学における議論構築の方法論の解明

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2023年08月
    -
    2025年03月
     

    須藤 龍真

  • 中世インド議論学における議論プロセス・資質・行為に関する基礎研究

    早稲田大学  特定課題(研究基盤形成)

    研究期間:

    2023年06月
    -
    2024年03月
     

  • 中世インドにおける議論学の伝統と変容:仏教徒や他学派のニヤーヤ学説批判を巡って

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

    須藤 龍真

     概要を見る

    本年度は以下の通り研究を行った.
    片岡啓准教授(九州大学)と協同で進めていたバッタジャヤンタ著『ニヤーヤカリカー』の和訳作成を完了した.ジャヤンタ著『ニヤーヤマンジャリ―』において「論題と同じ理由」に見られる論証例についてニヤーヤ学派と仏教論理学派の思想家達の解釈を比較検討した.また,論議における「敗北の根拠」を巡るニヤーヤ学派内の議論を整理し,その思想潮流を制限・拡大・体系化に分類した.また,「限定的な議論」「拡張的な議論」という議論形態に着目し,ニヤーヤ議論学説の断片が回収されうることを確認した.加えて,ウダヤナの議論学説解明への足掛かりとして彼の影響を色濃く受けるヴァラダラージャ著『タールキカラクシャー』の研究会を受入研究機関において開始した.そのほか,議論に関する具体的な記述が見られる新ニヤーヤ学派のシャンカラミシュラ著『ヴァーディヴィノーダ』の読解を開始し,議論の手続きに関する記述を検討した.
    ニヤーヤ学派以外の文献としては,ニヤーヤ議論学説を批判的に継承するヴェーダーンタ学派二元論派のマドヴァ著『カターラクシャナ』の読解を複数の注釈等を参照しつつ進めた.その成果として『カターラクシャナ』及びパドマナーバティールタ注の和訳を公表した.また,新ニヤーヤ学派の学説形成に影響を与えたヴェーダーンタ学派不二一元論派のシュリーハルシャ著『カンダナカンダカーディヤ』「敗北の根拠」批判箇所,及び一章を議論学説に割くジャイナ教徒ヴァーディデーヴァスーリ著『プラマーナナヤタットヴァアーローカアランカーラ』の読解を開始した.以上の研究に基づき,議論従事者に要求される役割や資質への言及が見られる諸学派の著作や法典の内容を思想史的に整理し,諸文献の間に共通する要素が見られることを明らかにした.
    以上の研究成果は国内外の学会(オンライン)における口頭発表及び学術雑誌への投稿という形で報告した.

  • 『九州大学人文学叢書』出版助成

    『九州大学人文学叢書』出版助成

    研究期間:

    2021年
    -
     
     

  • ニヤーヤ学派の討論思想―仏教徒との論争史の解明―

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2020年03月
     

    須藤 龍真

     概要を見る

    本年度はバッタジャヤンタ(以下ジャヤンタ)著『論理の花房』「討論章」(第11章後半及び第12章)のうち「敗北の根拠」部分に相当する第12章後半の再校訂作業及び訳注研究を昨年度に引き続いて行った.集中的な校訂作業を通して諸写本の特徴や有用性の度合いを確認することができた.読解作業については,本年度読解を進めた「敗北の根拠」部分において,仏教論理学派のダルマキールティ著『ヴァーダニヤーヤ』が批判対象として挙げられており,『論理の花房』の読解と同時に,『ヴァーダニヤーヤ』及びそれに対するシャーンタラクシタ註,また,それらが前提としているニヤーヤ学派内部の諸文献の読解を同時進行的に進めた.
    以上の基礎的研究の成果を基にして,本年度は以下の点から『論理の花房』「討論章」中の「擬似的理由」及び「詭弁的論駁」に焦点を当て,思想研究を行った.
    1)ジャヤンタが『論理の花房』において言及する「引き起こさない理由」という第六の擬似的理由の分類は正統ニヤーヤ学派の学説からは逸脱するものである.この論理概念は「別の仕方で成立する理由」や「わきにあるもの」(upadhi)などと同様に,ニヤーヤ学派において推論上の必然関係の問題を解決するために導入されたものであり,これらの論理概念を概念史的に整理した.また,このような視点が後代のニヤーヤ学派の学匠ウダヤナにも引き継がれていることを指摘した.
    2)誤った論難の事例が提示される『論理の花房』「詭弁的論駁」部分において,詭弁的論駁の使用のタイミングやその対象,論書における有用性が議論される.そのうち,当該箇所でジャヤンタが想定反論として挙げている見解とダルマキールティの『ヴァーダニヤーヤ』の内容とを比較検討した.また,ニヤーヤ学派内部における見解の相違が表出している点を整理した.
    以上の研究成果は国内外の学会における口頭発表及び学術雑誌への投稿という形で報告した.

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担当経験のある科目(授業)

  • インド哲学史演習 III(A・B)/ 古典インド思想研究 IIA・B

    九州大学  

    2024年10月
    -
    継続中
     

  • インド思想史B

    國學院大學  

    2024年10月
    -
    継続中
     

  • アカデミックリテラシー演習(古典にみる南アジアの社会・文化) 01

    早稲田大学  

    2024年10月
    -
    継続中
     

  • サンスクリット語(中級)

    国際仏教学大学院大学  

    2024年04月
    -
    継続中
     

  • アカデミックリテラシー演習(古典にみる南アジアの哲学) 01

    早稲田大学  

    2024年04月
    -
    2024年09月
     

  • インド思想史A

    國學院大學  

    2024年04月
    -
    2024年09月
     

  • インド古典語中級B

    筑波大学  

    2022年10月
    -
    2023年03月
     

  • インド古典語初級B

    筑波大学  

    2022年10月
    -
    2023年03月
     

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学術貢献活動

  • 第2回TARKAワークショップ

    学会・研究会等

    須藤龍真  

    2024年10月
     
     
  • 第1回TARKAワークショップ

    学会・研究会等

    須藤龍真  

    2023年02月
     
     

他学部・他研究科等兼任情報

  • 政治経済学術院   政治経済学部

特定課題制度(学内資金)

  • 中世インド議論学における議論プロセス・資質・行為に関する基礎研究

    2023年  

     概要を見る

    本研究課題では、議論従事者の資質・行為や議論構築の方法論に関する記述がみられるサンスクリット文献の分析を通して、中世インド議論学における議論構築の方法論を明らかにするため、その基礎研究を充実させることを目指した。そのため、ニヤーヤ学派やヴェーダーンタ学派等のインド哲学諸派の文献において提示される典型的な議論プロセスの比較分析を行った。とりわけ、議論において用いられる主たる認識手段に関するマドヴァ派とニヤーヤ学派との間の相違に着目し、両者の認識論的枠組みが実践的な議論の構築方法に影響を与えている可能性を指摘した。その成果は国際学会(4th WORLD CONGRESS ON LOGIC AND RELIGION)にて報告した。さらに、基礎研究に必要不可欠な一次資料の蒐集のため、インド、タミルナードゥ州の図書館等において、ニヤーヤ議論学文献を中心としたサンスクリット貝葉・紙写本の調査・発注・撮影を行った。今回の訪問を通して新たに獲得した研究ネットワークについても、報告者の今後の研究の基礎として機能しうるものであると確信している。なお、本研究課題は早稲田大学高等研究所における研究課題(2023-2025年度)と関連する。