2024/12/21 更新

写真a

マチダ ミノリ
町田 規憲
所属
人間科学学術院 人間科学部
職名
助手
学位
修士(臨床心理学) ( 徳島大学 )
プロフィール

進行中の研究テーマ

 1. 全般不安症・高心配性者の社会機能障害・臨床症状に対する心理社会的支援法の最適化

 2. 外来評価法(Ambulatory Assessment)による心理・生理指標を用いた心理社会的支援における変化の可視化と最適化

 

 

専門資格

 公認心理師・臨床心理士

 公認心理師 実習演習担当教員

 

臨床活動

 ・大学心理相談室

 ・精神科クリニック,保健センター(個人/集団心理療法・カウンセリング,デイケア)

 ・学校現場(学習支援,不登校/ 引きこもり傾向の生徒・保護者へのアウトリーチ型支援)

 ・学童クラブ(巡回指導),児童心理治療施設(生活支援)

 ・地域若者サポートステーション(SST)                        etc.

 

研究推進

 学内外の研究者,企業,臨床現場(精神科)などと連携して,共同研究を進めております。

 共同研究・臨床・講師・講演などのご連絡はこちら(m.machida[at]fuji.waseda.jp)までお願いいたします。

経歴

  • 2024年04月
    -
    継続中

    東京都北区教育委員会   学童クラブ巡回指導員

  • 2023年04月
    -
    継続中

    早稲田大学 人間科学学術院   心理相談室   相談員

  • 2023年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   人間科学学術院   助手

  • 2021年04月
    -
    継続中

    新宿区東新宿保健センター   デイケアプログラム講師

  • 2024年10月
    -
    2025年03月

    徳島大学   総合科学部   非常勤講師

  • 2022年04月
    -
    2023年03月

    駒澤大学   文学部   非常勤講師

  • 2021年09月
    -
    2023年03月

    国立障害者リハビリテーションセンター学院   非常勤講師

    半期の担当(2021年9月~2022年3月、2022年9月~2023年3月)

  • 2021年04月
    -
    2023年03月

    武蔵野大学   通信教育部 人間科学部   非常勤講師

  • 2021年04月
    -
    2023年03月

    桜美林大学   芸術文化学群   非常勤講師

  • 2021年02月
    -
    2023年03月

    ストレスケア東京上野駅前クリニック   心理士 (師)

  • 2020年04月
    -
    2023年03月

    早稲田大学 人間科学学術院   心理相談室   相談補助員

  • 2020年04月
    -
    2022年09月

    早稲田大学   人間科学部通信教育課程   教育コーチ(神経・生理心理学)

  • 2022年04月
    -
    2022年06月

    早稲田大学   人間科学学術院   高度授業ティーチングアシスタント(健康福祉科学概論)

    (教務補助)

  • 2021年04月
    -
    2022年03月

    新宿区牛込保健センター   デイケアプログラム講師

  • 2020年05月
    -
    2021年08月

    早稲田大学大学院   大学総合研究センター   ティーチング・アシスタント(心の健康教育に関する理論と実践)

  • 2020年09月
    -
    2021年03月

    早稲田大学   人間科学部   研究補助者

  • 2020年05月
    -
    2021年03月

    早稲田大学   人間科学部   ティーチング・アシスタント(基礎ゼミ、卒業研究ゼミⅠ・Ⅱ(神経・生理心理学))

    (教務補助)

  • 2018年05月
    -
    2019年08月

    徳島大学   総合科学部   ティーチング・アシスタント(心理学初歩、総合科学実践プロジェクトD、心理学実験A)

    (教務補助)

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学歴

  • 2020年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   大学院人間科学研究科   博士後期課程  

  • 2018年04月
    -
    2020年03月

    徳島大学   大学院総合科学教育部   臨床心理学専攻  

    博士前期課程

  • 2014年04月
    -
    2018年03月

    信州大学   人文学部   人文学科  

委員歴

  • 2022年06月
    -
    継続中

    日本心理学会 若手の会  幹事

  • 2024年02月
    -
    2024年09月

    日本認知・行動療法学会第50回記念大会  準備委員

所属学協会

  • 2022年09月
    -
    継続中

    日本認知療法・認知行動療法学会

  • 2022年08月
    -
    継続中

    埼玉県公認心理師協会

  • 2021年10月
    -
    継続中

    Association for Behavioral and Cognitive Therapies

  • 2021年10月
    -
    継続中

    日本心身医学会

  • 2020年07月
    -
    継続中

    日本行動医学会

  • 2020年04月
    -
    継続中

    日本ストレスマネジメント学会

  • 2018年05月
    -
    継続中

    日本認知・行動療法学会

  • 2018年04月
    -
    継続中

    日本心理学会

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研究分野

  • 生命、健康、医療情報学   mobile Health / 臨床心理学

研究キーワード

  • 神経・生理心理学

  • ambulatory assessment

  • メタ認知療法

  • 全般不安症

  • 認知行動療法

受賞

  • 優秀演題賞(ポスター部門)

    2023年12月   日本行動医学会   高心配性者のオンライン情報処理指標の改訂版作成の試み(1)~新たな生態学的瞬間記録法パラダイムによる認知注意症候群と注意方略の弁別測定~  

    受賞者: 町田 規憲, 田野邉 果穂, 藤島 雄磨, 富田 望, 熊野 宏昭, 田山 淳

  • 日本行動医学会2023年度ICBM奨励賞

    2023年12月   日本行動医学会  

    受賞者: 町田 規憲

  • Early Career Award

    2023年08月   International Society of Behavioral Medicine  

    受賞者: Machida Minori

  • 第6回優秀論文賞(山中寛賞)

    2022年10月   日本ストレスマネジメント学会   セルフ・コンパッションとマインドフルネスに着目した,頭痛による生活への支障のための短期介入プログラムの効果の検討(共同受賞)  

    受賞者: 田野邉 果穂, 大草 美咲, 内田 太朗, 小野 はるか, 畑 琴音, 町田 規憲, 本谷 亮, 熊野 宏昭, 田山 淳

  • 第5回優秀論文賞 (山中寛賞)

    2021年09月   日本ストレスマネジメント学会   高心配性者の認知行動的側面に対するメタ認知的介入の効果ー注意訓練法と自己教示訓練の単独効果比較ー  

    受賞者: 町田 規憲, 佐藤 健二, 田山 淳, 清水 健司

  • 臨床心理学専攻 優秀学生賞

    2020年03月   徳島大学大学院 総合科学教育部  

    受賞者: 町田 規憲

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論文

  • ノイズの周波数成分の差異による脳のリラックス状態への影響の比較

    山里 優輔, 田渕 祥太, 青木 結, 安川 徹, 厳 翔, 栗原 勇人, 町田 規憲, 大須 理英子, 田山 淳

    早稲田大学臨床心理学研究   24 ( 1 ) (印刷中)  2024年12月  [査読有り]

  • 全般不安症における認知注意症候群の概念に関する展望ーシステマティックレビューによる提言ー

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 熊野 宏昭, 田山 淳

    ストレスマネジメント研究   20 ( 1 ) 12 - 30  2024年06月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • Validity of a Japanese language questionnaire for screening for Tension-type headache and migraine

    Tanobe Kaho, Machida Minori, Motooka Ryo, Takeoka Tatsushi, Danno Daisuke, Miyahara Junichi, Takeshima Takao, Kumano Hiroaki, Tayama Jun

    Cureus   15 ( 9 ) e44633  2023年09月  [査読有り]  [国際誌]

     概要を見る

    Introduction Migraine and tension-type headache (TTH) are chronic diseases associated with significant socioeconomic losses and social and psychological impact (current global prevalence: 10% and 38%, respectively). Thus, they require accurate identification and classification. In clinical practice, validated screening tools able to quickly determine migraine and TTH with high sensitivity and specificity help provide an objective and multifaceted understanding of patients' headache symptoms. However, no tool has been developed or validated yet in Japan to ask multifaceted questions about headache-related symptoms in order to identify migraine and TTH and understand these symptoms. This study aimed to develop a questionnaire for screening TTH and migraine. Methods The study was conducted from March to June 2022 at a medical institution in Osaka, Japan. The questionnaire - comprising 24 questions that were generated based on the 3rd edition of the International Classification of Headache Disorders - was used to screen for migraine and TTH, aiming for a deeper understanding of related symptoms. The participants were patients aged ≥18 years with at least one of the following diagnoses: migraine, TTH. The participants were asked to respond in writing or online. The inclusion criteria were age ≥18 years; headache patients attending a hospital; and diagnoses of at least one of the following: migraine, TTH. The informativeness and discriminating ability of the screening items were evaluated using the item response theory. Items with a calculated discrimination ≥1.35 (high or very high) were retained for screening purposes. Basic questions required to screen for primary headaches were retained, despite their limited computational discrimination power. Ultimately, nine and eight screening items were finalized for migraine and TTH, respectively. The previous neurologists' clinical diagnosis of each patient was used as the gold standard reference for calculating sensitivity, specificity, and positive and negative predictive values regarding the screening items. Cohen's kappa coefficients with 95% CIs were also calculated to determine the agreement between the neurologists' clinical diagnosis and the questionnaire results. Results The study population comprised 69 patients aged 19-89 years who were assisted at a hospital division specializing in headache medicine and diagnosed by neurologists. Of these, 22 patients had migraine, 30 had TTH, and 17 had migraine/TTH. Comparing the neurologists' clinical diagnosis with our screening questionnaire results, the sensitivity and specificity were 72.7% and 86.7% for migraine and 50.0% and 86.4% for TTH, respectively. Conclusions Our brief screening tool was highly specific for diagnosing migraine and TTH in individuals with headache symptoms but lacked sufficient sensitivity, especially for TTH. The high specificity for migraine and TTH suggests that the screening tool we developed in this study can correctly identify those who do not have migraine and TTH. The sensitivity was also relatively high for migraine, suggesting that the tool can correctly identify migraine-positive individuals. However, the sensitivity for TTH was low. This tool could help clinicians in providing detailed course assessment of migraine symptoms and TTH symptoms; however, the issue of low sensitivity for TTH needs to be addressed.

    DOI PubMed

  • 不安・うつ症状と社会機能障害に対する認知行動的制御プロセスに関する検討

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 田山 淳

    行動医学研究   27 ( 1 ) 2 - 11  2023年01月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

    DOI

  • Development and Validation of the Cognitive Attentional Syndrome Scale 1 Revised-Japanese Version

    Machida Minori, Tanobe Kaho, Lee Steve K, Hara Shintaro, Kumano Hiroaki, Tayama Jun

    Japanese Psychological Research    2023年01月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

    DOI

    Scopus

  • セルフ・コンパッションとマインドフルネスに着目した,頭痛による生活への支障のための短期介入プログラムの効果の検討

    田野邉 果穂, 大草 美咲, 内田 太朗, 小野 はるか, 畑 琴音, 町田 規憲, 本谷 亮, 熊野 宏昭, 田山 淳

    ストレスマネジメント研究   18 ( 1 ) 13 - 25  2022年  [査読有り]

     概要を見る

    【背景】片頭痛と緊張型頭痛は、有病率が高く(Penzien et al.,2005)、症状の慢性化や痛みによる生活への支障が見られる(Keefe et al.,2004)。慢性疼痛患者において、セルフ・コンパッション(Self-compassion:SC)は痛みによる生活への支障と負の相関関係にある(Wren et al.,2012)。【目的】本研究は、片頭痛、緊張型頭痛を有する学生に対してSCをベースとしたプログラムを行うことによる、SCの上昇(仮説1)および頭痛による生活への支障の低減(仮説2)について検討することを目的とした。【方法】対象者は19名(21.84±2.39歳)であった。介入期間は4週間で週に1度、計4回の対面セッションを設けて介入を実施した。介入はSCとマインドフルネスを主要素とした。介入の前後で各変数のデータを測定した。さらに介入の前後各1週間には、SC行動と頭痛の程度を測定する質問をメールで送信し、回答を求めた。分析は、対応のあるt検定、マルチレベル分散分析、マルチレベルロジスティック回帰分析を用いた。【結果と考察】SC尺度の下位尺度であるマインドフルネスの得点が介入後に増加した。理由としてはマインドフルネスに時間をかけたことが関係するかもしれない。一方で、それ以外の下位尺度のスコア上昇は認められなかった。日常生活場面における行動に限定したSC行動の尺度は、ほとんど全ての項目において有意に増加した。SC行動の尺度のスコアが上昇した理由としては、対象者が有する特性としてのSCの上昇が認められる一歩手前として、日常的なSCの行動が増加した可能性がある。頭痛による生活への支障は低減しなかった。理由としては、対象者に対し、痛みの維持と生活への支障と、破局的思考、逃避・回避行動の相互の関連についての十分な心理教育を行っていなかったことが関係している可能性がある。(著者抄録)

  • 高心配性者の認知行動的側面に対するメタ認知的介入の効果ー注意訓練法と自己教示訓練の単独効果比較ー

    町田 規憲, 佐藤 健二, 田山 淳, 清水 健司

    ストレスマネジメント研究   16 ( 2 ) 2 - 11  2020年  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 緊張型頭痛の疫学研究動向とスクリーニングツールに関するレビュー

    田野邉 果穂, 町田 規憲, 本谷 亮, 武岡 敦之, Lee K Steve, 熊野 宏昭, 田山 淳

    早稲田大学人間科学研究   36 ( 1 ) 57 - 65  2023年  [査読有り]

    J-GLOBAL

  • 過敏性腸症候群の重症度がQOLに及ぼす影響に対する体験の回避の調整効果の検討

    関口 彩乃, 岩谷 菜々子, 松木田 健斗, 田野邉 果穂, 町田 規憲, 杉本 光, 田山 淳

    早稲田大学臨床心理学研究   22 ( 1 ) 25 - 31  2022年12月  [査読有り]

  • 大学生における日常の聞き取り困難と抑うつ,聴覚情報処理障害の症状の関連

    杉本 光, 岩谷 菜々子, 松木田 健斗, 町田 規憲, 田野邉 果穂, スティーブ・K・リー, 関口 彩乃, 田山 淳

    早稲田大学臨床心理学研究   22 ( 1 ) 17 - 23  2022年12月  [査読有り]

  • インターネットゲーム障害有症状者に対する注意バイアス修正の効果の検討―ケーススタディー

    松木田 健斗, 岩谷 菜々子, 厳 翔, 田野邉 果穂, 町田 規憲, スティーブ・K・リー, 田山 淳

    早稲田大学人間科学研究   35 ( 1 ) 119 - 127  2022年03月  [査読有り]

  • 評価懸念が過剰な心配に及ぼす影響ー認知的統制による調整効果の検討ー

    町田 規憲, 清水 健司, 佐藤 健二

    徳島大学人間科学研究   27   1 - 8  2019年

    担当区分:筆頭著者

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書籍等出版物

  • 心理学叢書: 大学で心理学を学びたいと思ったときに読む本-心の科学への招待-

    町田 規憲, 杉本 光, 青木 結( 担当: 分担執筆,  担当範囲: カウンセラーを目指す大学院生活)

    誠信書房  2024年05月 ISBN: 9784414311280

  • 心理学ワールド103号

    町田規憲( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 若手の会から:「相談する」は簡単じゃないけれど)

    新曜社  2023年10月

  • 心理学ワールド102号

    町田 規憲( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 迷い憂うことと「明らめる」こと―未来思考から見る「心配症」の生き方)

    新曜社  2023年07月

  • フランスベッドメディカルホームケア研究・助成財団 研究助成・事業助成ボランティア活動助成報告書

    町田規憲( 担当: その他,  担当範囲: 地域生活を送る難治性精神疾患の機能的寛解を目的とした在宅実施型の心理・生理学的支援法の開発)

    フランスベッドメディカルホームケア研究・助成財団 

講演・口頭発表等

  • Effects of different aspects of attention control and maladaptive executive processing on daily social function

    Machida Minori, Tanobe Kaho, Tayama Jun

    International Congress of Behavioral Medicine 2023  

    発表年月: 2023年08月

    開催年月:
    2023年08月
     
     
  • Reliability and Validity of the Cognitive Attentional Syndrome Scale 1 Revised Japanese version: Study on an Analog Generalized Anxiety Disorder Sample

    Minori MACHIDA, Kaho TANOBE, Jun TAYAMA

    10th World Congress of Cognitive and Behavioral Therapies 2023  

    発表年月: 2023年06月

    開催年月:
    2023年06月
     
     
  • Cognitive-Behavioral and Metacognitive Strategies for Daily Worry in High Worriers

    Machida Minori, Tanobe Kaho, Tayama Jun, Sato Kenji

    The 32nd International Congress of Psychology PRAGUE 2020  

    発表年月: 2021年07月

    開催年月:
    2021年07月
     
     
  • Preliminary study of effects of Interventions Focused on Detached Mindfulness & Metacognitive Beliefs on Worry of Non-Clinical Sample: Compared to the effects of two Detached Mindfulness Techniques

    Machida Minori, Sato Kenji

    9th World Congress of Behavioural & Cognitive Therapies 2019  

    発表年月: 2019年07月

    開催年月:
    2019年07月
     
     
  • Effects of Attention Training Technique and Metacognitive Self-instructional Training on worry of undergraduate students(シンポジウム : ICP2016記念事業シンポ “The Psychology of Globalization”)

    Machida Minori

    日本心理学会第82回大会  

    発表年月: 2018年09月

    開催年月:
    2018年09月
     
     
  • 高心配性者の症状と社会機能障害に対する認知情報処理に基づく実験操作の効果―心理尺度と生態 学的瞬間記録法の比較によるfeasibility study―

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 田山 淳

    第31回日本行動医学会学術大会 第26回日本子ども健康科学学術大会合同大会  

    発表年月: 2025年02月

    開催年月:
    2025年02月
     
     
  • ノイズの周波数成分の差異が脳のリラックス状態へ与える影響の比較

    山里 優輔, 田渕 祥太, 青木 結, 安川 徹, 厳 翔, 栗原 勇人, 町田 規憲, 大須 理英子, 田山 淳

    第31回日本行動医学会学術大会 第26回日本子ども健康科学学術大会合同大会  

    発表年月: 2025年02月

    開催年月:
    2025年02月
     
     
  • ストレッチが過敏性腸症候群有症状者の脳波に与える影響―経過報告―

    安川 徹, 山里 優輔, 町田 規憲, 田野邉 果穂, 濱口 豊太, 田山 淳

    第31回日本行動医学会学術大会 第26回日本子ども健康科学学術大会合同大会  

    発表年月: 2025年02月

    開催年月:
    2025年02月
     
     
  • Research Trends and Future Challenges Regarding Neurofeedback for Irritable Bowel Syndrome—A Systematic Review—

    Yasukawa Toru, Tanobe Kaho, Machida Minori, Tayama Jun

    InCIT 2024 : The 8th International Conference on Information Technology  

    発表年月: 2024年11月

    開催年月:
    2024年11月
     
     
  • 強み介入実験が自己形成意識や心理的理フラッシング,抑うつに与える影響

    橋本 剛志, 佐藤 健二, 町田 規憲

    認知・行動療法学会第50回記念大会  

    発表年月: 2024年09月

    開催年月:
    2024年09月
     
     
  • Research trends and future challenges for self-management interventions for irritable bowel syndrome.

    Yasukawa Toru, Tanobe Kaho, Machida Minori, Tayama Jun

    8th Asian Cognitive Behavioral Therapies Association  

    発表年月: 2024年03月

    開催年月:
    2024年02月
    -
    2024年03月
  • 緊張型頭痛の破局的思考に能動的注意制御が及ぼす影響の検討

    田野邉 果穂, 町田 規憲, 竹島 多賀夫, 團野 大介, 宮原 淳一, 佐口 隆之, 端詰 勝敬, 竹内 武昭, 橋本 和明, 小山 明子, 田山 淳

    第134回日本心身医学会関東甲信越地方会  

    開催年月:
    2024年01月
     
     
  • 高心配性者のオンライン情報処理指標の改訂版作成の試み(1) ~新たな生態学的瞬間記録法パラダイムによる認知注意症候群と注意方略の弁別測定~

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 藤島 雄磨, 富田 望, 熊野 宏昭, 田山 淳

    第30回日本行動医学会学術総会  

    発表年月: 2023年12月

    開催年月:
    2023年12月
     
     
  • 過敏性腸症候群のセルフマネジメント介入の研究動向及び今後の課題 ―システマティックレビューとメタアナリシスによる検討の経過報告―

    安川 徹, 田野邉 果穂, 町田 規憲, 田山 淳

    第30回日本行動医学会学術総会  

    発表年月: 2023年12月

    開催年月:
    2023年12月
     
     
  • 自律感覚絶頂反応のリラックス効果における即効性の検討

    田渕 祥太:栗原 勇人:大隈 玲志:杉本 光:関口 彩乃:松木田 健斗:町田 規憲:大須 理英子:田山 淳

    第30回日本行動医学会学術総会  

    発表年月: 2023年12月

    開催年月:
    2023年12月
     
     
  • 強み介入が自己形成意識や心理的フラリッシング,抑うつに与える影響

    橋本 剛志, 町田 規憲, 佐藤 健二

    日本認知・行動療法学会第49回大会  

    発表年月: 2023年10月

    開催年月:
    2023年10月
     
     
  • 自然言語処理×心理療法:「うまくいく」セラピーの言葉使いを科学する

    辻 拓将, ⽵林 由武, ⻘⽊ 俊太郎, 重藤 優太郎, ⼆瓶 正登, 町⽥ 規憲, 中島 俊, 重枝 裕⼦, ⼤井 瞳, 野間 紘久, 加藤 典⼦, 豊⽥ 彩花, ⽮部 魁⼀, 杉⽥ 創, 伊藤 正哉  [招待有り]

    会いに行ける科学者フェス2023  

    発表年月: 2023年10月

    開催年月:
    2023年10月
     
     
  • 高心配性者の社会機能障害と臨床症状に対する注意制御の役割

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 田山 淳

    日本心理学会第87回大会  

    発表年月: 2023年09月

    開催年月:
    2023年09月
     
     
  • 過敏性腸症候群の症状関連語への注意バイアスと症状重症度の関連の検討

    安川 徹, 田野邉 果穂, 町田 規憲, 伊丸岡 俊秀, 田山 淳

    第25回日本神経消化器病学会  

    発表年月: 2023年09月

    開催年月:
    2023年09月
     
     
  • 緊張型頭痛有症状者の痛みに対する破局的思考が生活への支障に与える影響についての予備的検討

    田野邉果穂, 町田規憲, 田山淳

    第133回日本心身医学会関東地方会  

    発表年月: 2023年

  • 感情制御とタスク処理に関する実行処理の測定の試み~生態学的瞬間記録法を用いた信頼性・妥当性の検討~

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 藤島 雄磨, 熊野 宏昭, 田山 淳

    第29回日本行動医学会学術総会  

    発表年月: 2022年12月

    開催年月:
    2022年12月
     
     
  • 実行処理の転換および社会機能への影響における注意制御の調整効果

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 田山 淳

    日本認知療法・認知行動療法学会第22回大会  

    発表年月: 2022年11月

    開催年月:
    2022年11月
     
     
  • 疫学調査に使用するための片頭痛と緊張型頭痛のスクリーニング項目の開発

    田野邉 果穂, 町田 規憲, 本谷 亮, 武岡 敦之, 團野 大介, 宮原 淳一, 竹島 多賀夫, 熊野 宏昭, 田山 淳

    日本ストレスマネジメント学会第20回大会  

    発表年月: 2022年11月

    開催年月:
    2022年11月
     
     
  • 頭痛有症状者の痛みに対する破局的思考が対人恐怖心性に与える影響についての予備的検討

    田野邉 果穂, 町田 規憲, 岩谷 菜々子, 松木田 健斗, 田山 淳

    日本心理学会第86回大会  

    発表年月: 2022年09月

    開催年月:
    2022年09月
     
     
  • 社会機能障害に対する自己およびタスク制御プロセスの予備的検討

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 田山 淳

    日本心理学会第86回大会  

    発表年月: 2022年09月

    開催年月:
    2022年09月
     
     
  • Daily Use of Metacognitive Strategy for Worry, Functional Behavior, and Attention Control Ability Predicts Well-being in High Worrier

    Machida Minori, Tanobe Kaho, Tayama Jun, Sato Kenji

    Association for Behavioral and Cognitive Therapies 55th Annual Convention  

    発表年月: 2021年11月

    開催年月:
    2021年11月
     
     
  • Cognitive-behavioral and Emotion Regulation Process on Excessive Worry and Social Dysfunction in High Worrier : Preliminary Analysis

    Machida Minori, Tanobe Kaho, Tayama Jun, Ogawa Sayaka

    European Association for Behavioral and Cognitive Therapies 50th Annual Congress  

    発表年月: 2021年09月

    開催年月:
    2021年09月
     
     
  • インターネットゲーム障害に対する注意バイアス修正がもたらすインターネットゲームへの依存度とゲーム使用の変化

    松木田 健斗, 岩谷 菜々子, 田野邉 果穂, 町田 規憲, 田山 淳

    日本心理学会第85回大会  

    発表年月: 2021年09月

    開催年月:
    2021年09月
     
     
  • 自閉スペクトラム症傾向が抑うつに及ぼす影響に対する注意制御機能の調整効果の検討

    岩谷 菜々子, 松木田 健斗, 町田 規憲, 田野邉 果穂, 田山 淳

    日本心理学会第85回大会  

    発表年月: 2021年09月

    開催年月:
    2021年09月
     
     
  • Effect of Attention Bias Modification on Internet Gambling Disorder

    Matsukida Kento, Iwaya Nanako, Tanobe Kaho, Machida Minori, Steve K Lee, Tayama Jun

    16th International Congress of Behavioral Medicine  

    発表年月: 2021年06月

    開催年月:
    2021年06月
     
     
  • 高心配性者の認知行動的困難に対する注意・メタ認知制御プロセスモデルの予備的検討

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 田山 淳, 佐藤 健二

    第27回日本行動医学会学術総会  

    発表年月: 2020年12月

    開催年月:
    2020年12月
     
     
  • セルフ・コンパッションが頭痛における生活支障度に与える介入効果の検討

    田野邉 果穂, 大草 美咲, 内田 太朗, 小野はるか, 畑 琴音, 町田 規憲, 熊野 宏昭, 田山 淳

    日本心理学会第84回大会  

    発表年月: 2020年09月

    開催年月:
    2020年09月
    -
    2020年11月
  • 高心配性者の認知行動的側面に対する注意制御機能とメタ認知による予測力の検討

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 佐藤 健二, 田山 淳

    日本心理学会第84回大会  

    発表年月: 2020年09月

    開催年月:
    2020年09月
    -
    2020年11月
  • 高心配性者の認知・行動的側面に対するメタ認知的介入の効果―Detached Mindfulness 向上技法の差異に着目した検討―

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 佐藤 健二, 田山 淳

    日本認知・行動療法学会第46回大会  

    発表年月: 2020年09月

    開催年月:
    2020年09月
     
     
  • 高心配性者の認知・行動的困難に対するメタ認知的介入―注意訓練法と自己教示訓練の効果比較―

    町田 規憲, 清水 健司, 佐藤 健二

    日本認知・行動療法学会第44回大会  

    発表年月: 2018年10月

    開催年月:
    2018年10月
     
     
  • 評価懸念が過剰な心配に及ぼす影響―認知的統制による調整効果の検討―

    町田 規憲, 清水 健司, 佐藤 健二

    日本心理学会第82回大会  

    発表年月: 2018年09月

    開催年月:
    2018年09月
     
     

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 難治性精神疾患の機能的寛解メカニズムに基づく支援法の最適化

    公益財団法人 生存科学研究所  研究助成

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2023年03月
     

    町田 規憲

  • 地域生活を送る難治性精神疾患の機能的寛解促進を目的とした在宅実施型の心理・生理学的支援法の開発

    公益財団法人フランスベッド・メディカルホームケア研究・助成財団 

    研究期間:

    2021年05月
    -
    2022年03月
     

    町田 規憲, 田山 淳, 田野邉 果穂, Lee K Steve, 岩谷 菜々子, 松木田 健斗

Misc

  • 研究者としてのライフプランをファイナンシャルプランナーと考える

    企画代表者, 富田 健太, 企画者, 讃井 知, 話題提供者, 沖中 武, 工藤 大介, 町田 規憲

    日本心理学会第88回大会 大会企画シンポジウム    2024年09月

    その他  

  • 全般不安症の注意制御不全を分解する―日常の注意方略指標の作成―

    町田規憲, 田野邉果穂, 田山淳

    第13回Society for Tokyo Young Psychologists    2023年03月

    担当区分:筆頭著者

    その他  

  • 高心配性者の社会機能障害の理解と支援に関する研究動向と課題

    町田 規憲

    第6回「言説と情動」研究会    2022年09月

    担当区分:筆頭著者

    その他  

  • 心理学と社会をつなげるためのサイエンスコミュニケーションの在り方について

    植田 航平, 町田 規憲, 井上 和哉, 馬場 絢子, 小田 友里恵, 森 彩乃, 辻田 那月

    日本心理学会若手の会 異分野協働懇話会2022    2022年03月

    その他  

  • 対象モードを反映する異なる実行処理モードを測定するAmbulatory Assessmentツール開発に向けた予備的検討

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 田山 淳

    応用脳科学カンファレンス2022    2022年02月

    担当区分:筆頭著者

    会議報告等  

  • 研究ってどうやってやるの?〜デザイン作成から時間の活用方法まで〜

    座長:岡村 尚昌, 発表者:大矢 幸弘, 甲斐 裕子, 清水 安夫, 討論者:頓所 つく実, 三原 健吾, 町田 規憲

    第28回行動医学会学術総会 若手の会シンポジウム    2021年11月

  • 過敏性腸症候群の症状関連語への注意バイアスと症状重症度の関連の検討

    安川 徹, 田野邉 果穂, 町田 規憲, 伊丸岡 俊秀, 田山 淳

    応用脳科学研究所カンファレンス2024    2024年02月

    会議報告等  

  • 抑うつ傾向者の身体活動に影響を及ぼす要因の検討について

    青木 結, 杉本 光, 関口 彩乃, 田野邉 果穂, 町田 規憲, 田山 淳

    応用脳科学研究所カンファレンス2024    2024年02月

    会議報告等  

  • 若手のための進路相談会-研究のある生活の歩き方-

    話題提供者, 近藤 竜生, 町田 規憲, 讃井 知, 井上 和哉, 工藤 大介

    日本心理学会第87回大会 若手の会企画シンポジウム    2023年09月

    その他  

  • 音楽・ダンスから心を探求する with Novelbright 竹中雄大 & 三代目JSB元バックダンサー 中野卓也

    企画, 日本心理学会, 若手の会, 企画代表者, 富田 健太, 企画者, 讃井 知, 井上 和哉, 町田 規憲, 話題提供者, 富田 健太, 藤井 進也, 竹中 雄大, 中野 卓哉

    日本心理学会第87回大会 若手の会企画シンポジウム    2023年09月

    その他  

  • 片頭痛と緊張型頭痛のスクリーニングツールの 作成および妥当性の検討

    田野邉 果穂, 町田 規憲, 本谷 亮, 武岡 敦之, 團野 大介, 宮原 淳一, 竹島 多賀夫, 熊野 宏昭, 田山 淳

    応用脳科学研究所カンファレンス2023    2023年02月

    会議報告等  

  • 全般不安症の社会機能障害における認知注意症候群の役割

    町田 規憲, 田野邉 果穂, 田山 淳

    応用脳科学研究所カンファレンス2023    2023年02月

    担当区分:筆頭著者

    会議報告等  

  • インターネットゲーム障害に対する予防的介入ー注意バイアス修正のケーススタディー

    松木田 健斗, 岩谷 菜々子, 厳 翔, 田野邉 果穂, 町田 規憲, Lee K Steve, 田山 淳

    応用脳科学カンファレンス2022    2022年02月

    その他  

  • 緊張型頭痛のスクリーニングツールについての先行研究レビュー

    田野邉 果穂, 町田 規憲, 武岡 敦之, 本谷 亮, Lee K Steve, 熊野 宏昭, 田山 淳

    応用脳科学カンファレンス2022    2022年02月

    その他  

  • Cognitive Attentional Syndrome Scale 1Revised日本語版の心理測定学的特徴の検討

    町田 規憲, 田野邉 果穂, Lee K Steve, 原真太郎, 熊野宏昭, 田山淳

    応用脳科学カンファレンス2022    2022年02月

    担当区分:筆頭著者

    会議報告等  

  • 高心配性者の適応を目的としたメタ認知的介入プログラムの検討―Detached Mindfulness向上技法の差異による認知・行動的側面への効果比較―

    町田 規憲

    感情と思考の科学研究会第12回大会    2019年03月

    担当区分:筆頭著者

    その他  

  • 高心配性者に対するメタ認知的介入―回避行動と適応的行動に関する包括的検討―

    町田 規憲

    感情と思考の科学研究会第11回大会    2018年08月

    担当区分:筆頭著者

    その他  

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担当経験のある科目(授業)

  • 心身健康総合演習Ⅰ(医療心理学ゼミ)

    徳島大学  

    2024年10月
    -
    2025年03月
     

  • 心理学実験Ⅰ・Ⅱ

    駒澤大学  

    2022年04月
    -
    2023年03月
     

  • 臨床心理学

    国立障害者リハビリテーションセンター学院  

    2021年09月
    -
    2023年03月
     

  • 心理学実験実習2

    武蔵野大学  

    2021年04月
    -
    2023年03月
     

  • 人間と社会(心理学)

    桜美林大学  

    2021年04月
    -
    2023年03月
     

 

社会貢献活動

  • コミュニケーション講座(SST)

    徳島市地域若者サポートステーション 

    2018年12月
    -
    2019年04月

  • 学生メンタルサポーター(アウトリーチ)

    徳島市教育委員会 

    2018年12月
    -
    2019年02月

  • 特別支援教育推進事業 学習支援員

    徳島市教育委員会 

    2018年05月
    -
    2019年02月

特定課題制度(学内資金)

  • 高心配性者の認知情報処理がパフォーマンスと生活支障に与える影響

    2024年   田山淳

     概要を見る

     過剰な不安・心配に伴って臨床的に意味のある苦痛と社会機能障害を経験する難治性精神疾患として,全般不安症がある。全般不安症のアナログ状態像である「高心配性者」は,医学的診断を得ていないものの,臨床症状と社会機能障害の双方で全般不安症と量的連続性がある。全般不安症では不適応的な情報処理であるCognitive Attentional Syndrome(CAS)が中核として想定されており,注意機能の個人差がCASと独立して社会機能障害に影響することが示されている。しかし,注意機能は測定法によって異なる側面を反映しており,測定法や定義の相違によって知見が混乱している。その中でも,認知機能パフォーマンスである実行注意制御の能力だけでなく,日常生活場面における注意(注意方略)の重要性が示唆されている。実際に,報告者の研究にて,それらが高心配性者のCASと社会機能障害を独立して制御しているプロセスが示された。一方で,これらの標的変数を実験的に操作した場合の社会機能障害への効果と作用機序の実証的検討は進んでいない。従って本研究では,高心配性者を対象に,メタ認知的信念と実行注意制御のみを操作する場合,そこに注意方略の操作を付加する場合の比較検討を実施した。臨床的に意味のある水準の社会機能障害を呈する高心配性者35名を対象とした。初日(Baseline)と介入後(Post)のそれぞれで,両群で認知課題の測定と,1週間のEcologicalMomentary Assessment (EMA) を実施した。結果は,心理尺度とEMA指標のアウトカム指標およびプロセス変数の変化,認知課題の変化を主として解析した。アウトカム指標の解析の結果,両群で社会機能障害をはじめとする各種指標が有意に低減していたが,群差はみられなかった。一方で,注意方略やCASをはじめとするプロセス変数では有意な群差がみられ,注意方略を付加した群でより大きな改善がみられた。 以上をふまえて,注意方略のより実験的な測定と,関連が想定される変数の中での位置づけの検討,およびそれに基づく精緻な実験操作による変化の検討が求められている。今後はそれらのデータを収集し,認知情報処理の基礎知見との統合的理解と臨床知見の発展を目指す。

  • 高心配性者の認知情報処理がパフォーマンスと生活支障に与える影響

    2023年   田山淳

     概要を見る

     過剰な不安・心配に伴って臨床的に意味のある苦痛と生活支障を経験する難治性精神疾患として,全般不安症がある。この生活支障は社会機能が障害された状態として概念化されている。全般不安症のアナログ状態像である「高心配性者」は,医学的診断を得ていないものの,臨床症状と社会機能障害の双方で全般不安症と量的連続性がある。全般不安症では不適応的な情報処理であるCognitive Attentional Syndrome(CAS)が中核として想定されてきたが,近年,注意制御の個人差がCASと独立して社会機能障害に影響することが示されている。注意制御は測定法によって異なる側面を反映しており,日常生活場面における注意(注意方略)の重要性が示唆されている。この概念的特徴を捉える上で,既存の手法に加えて,日常生活の特定の文脈における情報処理を測定し,検討することが有用である。従って本研究では,高心配性者を対象に,社会機能に影響する情報処理プロセスを検討した。 研究準備として,日常の情報処理を測定するEcological Momentary Assessment(EMA)を用いた指標の説明,教示,項目プールを作成した。続いて,高心配性者に該当する45名を対象に,認知課題の測定と,EMA測定を実施した。その結果,まずEMA指標について許容可能な妥当性が確認された。続いて,仮説モデルの検討を実施した結果,CASと注意方略が独立して社会機能を予測した。また,注意方略を有意に予測する変数は認められなかった一方で,CASはメタ認知的信念と注意制御機能によって予測された。以上のことから,全般不安症の社会機能を改善する上では,メタ認知的信念と注意制御機能の操作によるCASの減弱と,注意方略の操作が有用である可能性が示された。 以上をふまえて,各変数を操作した場合の社会機能障害への影響,および作用機序の検討が必要であり,それに向けた予備実験が完了している。今後は,実験操作した場合のデータ収集を継続し,全般不安症の社会機能障害の改善のための知見の蓄積を目指す。それに向けた準備として、今年度は、参加者データを取り込み保管するスキャナーとNASストレージ、解析用モニター、参加者に配布する資料に使用するプリンターのインクトナーと印刷用紙に研究費を使用した。