2024/11/21 更新

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タカシマ コウ
高嶋 航
所属
スポーツ科学学術院 スポーツ科学部
職名
教授
学位
文学博士 ( 京都大学 )

所属学協会

  •  
     
     

    史学研究会

  •  
     
     

    東方学会

  •  
     
     

    日本歴史学協会

  •  
     
     

    東洋史研究会

研究分野

  • アジア史、アフリカ史

研究キーワード

  • 身体文化

  • YMCA

  • 軍隊

  • スポーツ

  • Physical culture

  • YMCA

  • Military

  • Sports

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論文

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書籍等出版物

  • スポーツからみる東アジア史 : 分断と連帯の二〇世紀

    高嶋, 航

    岩波書店  2021年12月 ISBN: 9784004319061

  • 帝国日本と越境するアスリート

    高嶋, 航, 金, 誠

    塙書房  2020年12月 ISBN: 9784827313161

  • 国家とスポーツ : 岡部平太と満洲の夢

    高嶋, 航

    KADOKAWA  2020年03月 ISBN: 9784044004941

  • 冒険と探検の近代日本

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「もう一つの冒険・探検:近代中国を例に」「植民地台湾と登山」)

    せりか書房  2019年02月 ISBN: 9784796703796

  • 「甲子園の眺め方」歴史としての高校野球

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「満洲・台湾と甲子園」「女子野球」)

    小さ子社  2018年10月 ISBN: 9784909782007

  • スポーツの世界史

    髙嶋 航( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 中国、フィリピン)

    一色出版  2018年09月 ISBN: 9784909383044

  • 中国ジェンダー史研究入門

    小浜 正子, 下倉 渉, 佐々木 愛, 高嶋 航, 江上 幸子

    京都大学学術出版会  2018年01月 ISBN: 9784814001248

  • スポーツがつくったアジア : 筋肉的キリスト教の世界的拡張と創造される近代アジア

    Huebner Stefan, 高嶋 航, 冨田 幸祐

    一色出版, 悠書館 (発売)  2017年 ISBN: 9784909383006

  • 近現代中国における社会経済制度の再編

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「東亜病夫」と近代中国(1896-1949))

    京都大学人文科学研究所  2016年02月

  • 軍隊とスポーツの近代

    髙嶋 航( 担当: 単著)

    青弓社  2015年08月

  • 現代中国文化の深層構造

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 探検の客体から探検の主体へ:近代中国の学術界とナショナリズム)

    京都大学人文科学研究所  2015年06月

  • 近代東亜翻訳概念的発生与伝播

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: “東亜病夫”与体育:以殖民地男性特質為視点的観察)

    社会科学文献出版社  2015年02月

  • 軍隊の文化人類学

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 軍隊と社会のはざまで:日本・朝鮮・中国・フィリピンの学校教練)

    風響社  2015年02月

  • 新民説

    髙嶋 航( 担当: 単訳)

    平凡社  2014年03月

  • 長江流域社会の歴史景観

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 上海セント・ジョンズ大学スポーツ小史(1890-1925))

    京都大学人文科学研究所  2013年09月

  • 二十世紀中国的社会与文化

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 1920年代中国女性剪髪:輿論、時尚、革命)

    社会科学文献出版社  2013年03月

  • 近代東アジアにおける翻訳概念の展開

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「東亜病夫」とスポーツ:コロニアル・マスキュリニティの視点から)

    京都大学人文科学研究所  2013年01月

  • 二十世紀的中国社会

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 近代中国徴婚広告史(1902-1943))

    社会科学文献出版社  2012年03月

  • 帝国日本とスポーツ

    髙嶋 航( 担当: 単著)

    塙書房  2012年03月 ISBN: 4827312532

  • 中国社会主義文化の研究

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 1920年代の中国における女性の断髪:議論・ファッション・革命)

    京都大学人文科学研究所  2010年05月

  • 20世紀中国の社会システム

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 近代中国求婚広告史(1902-1943))

    京都大学学術出版会  2009年06月

  • 中国東アジア外交交流史

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 極東選手権競技大会とYMCA)

    京都大学学術出版会  2007年03月

  • 結社の世界史② 結社が描く中国近現代

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 女性解放への歩み 戒纏足会/天足会/不纏足会)

    山川出版社  2005年07月

  • 梁啓超与近代中国社会文化

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 天足会与不纏足会)

    天津古籍出版社  2005年01月

  • 中国近代化の動態構造

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 教会と信者の間で:女性宣教師による纏足解放の試み)

    2004年02月

  • 中国近代の都市と農村

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 江南農村社会の都市と徴税)

    京都大学人文科学研究所  2001年03月

  • 中国明清地方檔案の研究

    髙嶋 航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 呉県・太湖庁の経造)

    平成9年度~平成11年度科学研究費補助金(基盤研究A2)研究成果報告書  2000年03月

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講演・口頭発表等

  • 近代日本におけるスポーツの受容

    髙嶋 航  [招待有り]

    (成都)  西南交通大学  

    発表年月: 2015年05月

  • 探検される中国と探検する中国

    髙嶋 航  [招待有り]

    (龍谷大学)  龍谷史学会  

    発表年月: 2014年05月

  • 極東スポーツ界の軌跡:戦前の中国・朝鮮・日本・フィリピンを中心に

     [招待有り]

    日本体育学会第64回大会   日本体育学会  

    発表年月: 2013年09月

  • 兵操から軍訓へ

    髙嶋 航  [招待有り]

    (東京)  中国社会文化学会  

    発表年月: 2013年07月

  • 「東亜病夫」再考

    髙嶋 航  [招待有り]

    中国女性史研究会   (杭州) 

    発表年月: 2013年02月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2023年03月
     

    高嶋 航, 藤田 大誠, 中嶋 哲也, 金 誠, 束原 文郎, 浜田 幸絵, 菅野 敦志, 佐々木 浩雄, 新 雅史

     概要を見る

    本研究は帝国日本のスポーツを解明することを目的とするが、先行研究でもほとんど触れられない満洲の状況を理解することに重点を置いている。
    本年度の主たる事業は『帝国日本と越境するアスリート』の出版である。本書は帝国日本の視点からスポーツをみることの意義と面白さを一般向けに発信できないかという問題意識から誕生したもので、帝国日本を包括する、スポーツを通じたネットワークの形成とその変遷を、アスリートの移動を辿ることで描きだした。高嶋と金が編者となり、本科研メンバー全員で執筆した。初校は前年度末に完成していたが、本年度の前半を通して推敲を重ね、12月に塙書房より刊行した。
    本年はもともと東京オリンピック開催の年であり、スポーツに関わるイベントも数多く予定されていた。ふだんスポーツをとりあげないような学会でも、東京オリンピックの機会にスポーツをテーマとするシンポジウムを計画しており、本科研のメンバーもそうした場で帝国日本のスポーツに関わる発表を積極的に行おうとしていた。しかしそうした学会の多くは、新型コロナウイルスのため中止や延期となってしまった。そんななか、東アジア近代史学会のシンポジウム「スポーツと東アジア―国家/帝国、国民/民衆―」は登壇者4名のうち3名が本科研メンバーであり、当該テーマで本科研が果たしつつある役割を伝えることができたと思っている。
    本科研も、今年度はすべてオンラインで研究会を開催した。オンラインは気軽に開催できるとあって、5月、6月、8月、9月、12月、3月と6回研究会を開いた。前半は『帝国日本と越境するアスリート』に関する打合せや研究発表が多く、後半は本科研の成果報告書となる論文集刊行に向けた研究発表が中心だった。

  • 毛沢東伝に関する総合的考察

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2019年03月
     

    石川 禎浩, 高嶋 航, 小野寺 史郎, 村上 衛, 森川 裕貫, 田中 仁, 丸田 孝志, 江田 憲治, 瀬戸 宏, 武上 真理子, 小野寺 史郎, 村上 衛, 森川 裕貫, 田中 仁, 丸田 孝志, 江田 憲治, 瀬戸 宏, 武上 真理子

     概要を見る

    広範に毛沢東に関する歴史的伝記資料を渉猟し、分析を加えた。とりわけ注意は払って調査、収集したのは、エドガー・スノーの『中国の赤い星』の取材、刊行以前の毛沢東に関する報道や記事である。それらをソ連、日本、アメリカそれぞれの国における対中情報収集体制におきなおして考察することにより、これまで全く知られていなかった毛沢東に伝記資料、肖像資料が存在することを発見した。

  • 戦時下の軍隊とスポーツの比較社会史

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2017年03月
     

    高嶋 航

     概要を見る

    本研究はこれまでまったく研究の対象となってこなかった日本の軍隊におけるスポーツの実態とその意義を明らかにするものである。具体的には、明治の建軍から第二次世界大戦に至る陸海軍のスポーツ実践を跡づけ、それを諸外国の事例と比較した。その結果、日本の軍隊におけるスポーツの盛衰は日本社会における男性性の変化と密接に結びついていることが明らかになった。その知見は著書『軍隊とスポーツの近代』などで公表した。

  • 歴史的視点による中国のジェンダー秩序に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

    小浜 正子, 坂元 ひろ子, 高嶋 航, 江上 幸子, 秋山 洋子, 板橋 暁子, 大橋 史恵, 五味 知子, 佐々木 愛, 下倉 渉, 白水 紀子, グローブ リンダ, 姚 毅

     概要を見る

    本研究は、中国社会のジェンダー構造とその歴史的変化について家族を中心に検討し、中国社会のジェンダー秩序の特徴とその変化の画期を明らかにすることを目的とした。
    研究の結果、前近代においては、滋賀秀三が論じたような中国の伝統家族が形成されたのは宋代以降であること、近現代については、五四新文化運動期に恋愛結婚による小家族が近代的知識人によって正統と考えられるようになり、人民共和国成立後の家族改革は普遍的にそのような家族を成立させようとしたこと、等が明らかになった。

  • アジアの軍隊にみるトランスナショナルな性格に関する歴史・人類学的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2008年
    -
    2011年
     

    田中 雅一, 江田 憲治, 小池 郁子, 高嶋 航, 上杉 妙子, 金 柄徹, 田辺 明生, 福浦 厚子, 森田 真也

     概要を見る

    本研究プロジェクトの目的は、ナショナリズムや国民国家創出との関係で論じられてきた軍隊をトランスナショナルな視点から分析することにある。対象は、在日・在韓米軍を含むアジアの軍隊に限り、歴史・人類学的なアプローチをとる。自衛隊のイラク派兵の影響から在韓米軍の再編による地域への影響に至るまで、その研究成果は多岐にわたる。基地反対運動や平和運動もまたトランスナショナル化していることが明らかになった。

  • 東アジア史上における中国訴訟社会の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2006年
    -
    2009年
     

    夫馬 進, 岩井 茂樹, 大平 祐一, 谷井 陽子, 辻 正博, 寺田 浩明, 籾山 明, 伍 躍, 高嶋 航

     概要を見る

    前近代の中国が訴訟の多い社会であったことは、中国史の学界や法制史の学界でもなおよく知られていない。今回の研究によって、中国ではすでに150年頃に訴訟が盛んにおこなわれていたこと、上訴制度が発達するにともない、清代では中国各地から北京中央に対して盛んに行われてきたことが明らかになったほか、1870年頃の四川省巴県では、毎年ほぼ60戸に1戸が訴訟するほどすさまじい「訴訟社会」であったことが明らかとなった。

  • 東アジアと東南アジアを中心とする軍隊の歴史人類学的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2004年
    -
    2006年
     

    田中 雅一, 上杉 妙子, 金 柄徹, 高嶋 航, 福浦 厚子

     概要を見る

    本研究は、歴史人類学的視点から東アジアと東南アジアを中心とする軍隊を、その社会・文化的文脈において理解することを目指した。
    本研究の成果としてとくに強調しておきたいのは、フィールドワークや一次資料に基づき、アジアの軍隊とその社会・歴史的文脈についての実証的な考察を深めたことである。その成果は数多くの出版物や報告によって明らかである。分担者の間で共通して認められるのは、軍隊研究は、軍隊が国家の制度であるにもかかわらずたんに一国内で理解できるものではない、という認識である。在日米軍、自衛隊、グルカ兵など、置かれている状況は異なるにせよ、国際的な背景を考慮して考察を深める必要があることが明らかになった。
    軍隊と地域社会との関係を考察しようとする本研究のパイオニア的活動は、内外の研究者から注目を浴びた。また類似のテーマに関心を持つ若手研究者にとって本研究会が主催する件空海は刺激的な研究の場になった。
    外国の研究者との交流を深めるため三沢で国際シンポジウムを開催した。社会還元との関係でとくに強調しておきたいのは、このシンポジウムの前日に行われた公開講演会である。また、北海道で開催された日本文化人類学研究大会では、外国から研究者を招聘しパネルを組織した。さらに、2007年4月に京都で国際会議を開催した。これは、本研究の活動期間終了直後に行われたものである。ここでの代表者と分担者の報告は本研究の成果に基づく。こうした活動を通じ海外の研究者とのネットワークを確立することに成功した。今後は、このようなネットワークを活用しつつ、軍隊のトランスナショナルな性格を歴史人類学的視点から研究したい。

  • 中国県制の総合研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2003年
    -
    2006年
     

    森 時彦, 金 文京, 岩井 茂樹, 石川 禎浩, 高嶋 航, 村上 衛

     概要を見る

    本研究は、華南と華北に位置する二つの県、武進県と新河県をケーススタディの対象とし、中国社会の県レベルにおけるこの百年間の変化と現状を総合的に検討するための基礎データを収集、整理することを第一の目的としている。武進県は長江デルタ地区の経済、文化の発展した県であり、新河県は華北平原地区の「三等県」であるが、いずれもそれぞれの地区における典型的な県であるという点では一致している。この4年の研究期間のあいだに、武進県については5つのグループが、新河県については2つのグループが現地に入り、現地調査と資料収集を行った。
    武進県では、新編の『武進県志』『常州市志』に加え、武進区の郷鎮志と部門志(合計84冊)を現地で入手し、新河県でも新編の『新河県志』を入手した。その結果、武進県については68の郷、鎮レペルで、新河県については175の自然村レベルで、距城、方位、地図上の位置、氏族、地質、物産、集市、廟会、寺廟、学校などについて一覧表を作成することが可能になった。さらにそれらのデータを駆使して、新河県に関しては、1875年から1988年まで、一世紀余りの期間における自然村の変遷と人口動態について、詳細な分析を加えることができた。
    さらに両県の現地における聞き取り調査では、比較的明確に変化の跡をたどることができる民間信仰の問題に調査項目の的をしぼり、詳細な記録を蓄積することができた。特に武進県での聞き取り調査は、仏教、道教、キリスト教、イスラム教の4教を網羅するとともに、武進県の僧侶が多く出身地とした蘇北の塩城にまで調査の足を延ばして行い、多くの成果を得ることができた。

  • 中国近代社会の変容についての数量データと基礎的資料の収集と分析

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2000年
    -
    2002年
     

    森 時彦, 石川 禎浩, 岩井 茂樹, 江田 憲治, 高嶋 航, 濱田 麻矢, 谷井 陽子

     概要を見る

    1、引き続き、中国近代の社会動態を分析するのに必要な統計データの収集、整理を進めた。本年度はとくに県単位で自然村落を基本とする人口動態を明らかにすること、1920年代以降における「在華紡」と中国紡績業の関係を分析することに力を注いだ。
    2、森は、2002年8月20-24日、北京郊外の昌平県小湯山において中国社会科学院近代史研究所の主催で開かれた「中華民国史国際学術討論会」に参加し、「論民国16年9月上海日商紗廠的産品結構調整」と題する招待講演を行った。
    3、森は、2002年9月12日天津南開大学歴史学院において「中国近代綿紡織業史における高陽織布業の位置」と題する招待講演、翌13日同大学経済学院において「20世紀における河北省の人口動態」と題する招待講演を行った。

  • 清代の土地所有、徴税、国家

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    1999年
    -
    2000年
     

    高嶋 航

     概要を見る

    本研究は清、そしてその制度をほぼそのまま引き継いだ中華民国期における土地と国家の関係を、土地・徴税台帳をもとに考察することが目的であった。従来の研究は主に社会経済的観点からこれらの資料を扱ってきたが、資料自体が如何なるものか、資料間の連関はどうなのかという点は看過されてきたし、国家との関係を示す徴税台帳については全く研究がなされてこなかった。以上の点を踏まえ、各種の土地・徴税台帳がいかなるものであったかを明らかにし、土地・徴税台帳の体系全体のなかでどういう位置を占めていたのか、それぞれの台帳はいかに関係しあっていたかを解明して上記の問題に迫った。
    「江南農村社会の土地と徴税」では魚鱗冊を対象とした。魚鱗冊は土地台帳として広く知られるものであるが、それは単に測量データを転記したものではなく、官民を問わず土地に関わる人々らが「創り出した」ものであることを明らかにした。
    「清代の賦役全書」は徴税の公的数字を決定する賦役全書の土地税額の算出法について論じたものである。税額は測量に基づくものであったが、実際には前王朝の明の賦役全書をそっくり踏襲したに過ぎない。実際の数字がどうあれ、公的帳簿の数字こそ「真実」であり、それを用いることで徴税の正当性が確保されたことを示した。
    「実徴冊と徴税」では、徴税の際に実際に用いられていた実徴冊なるものが如何なるものか、そして如何作成され、活用されたかを明らかにした。また実徴冊が土地秩序に与える影響について考察した。
    「呉県・太湖庁の経造」では、清代から民国期にいたる徴税請負人の実態およびその変遷を明らかにした。

  • 東アジア体育史

  • 近代中国と女性

  • Land, Tax, and the State in Qing China

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Misc

 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

特定課題制度(学内資金)

  • 帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成

    2023年   金誠, 新雅史, 佐々木浩雄, 中嶋哲也, 藤田大誠, 束原文郎, 菅野敦志, 浜田幸絵

     概要を見る

     本研究は、科研基盤B「帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成」の研究成果を完成させるとともに、次の課題をスタートする準備をすることを目的としていた。 研究成果については、高嶋航・佐々木浩雄編『満洲スポーツ史:帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成』(青弓社、2024年1月)を刊行した。メンバー全員(9名)の論文を掲載し、全体を俯瞰する序章を加え、今後の研究の便を考慮して年表と文献一覧を付した。 次の課題については、研究会を3回開催して協議した結果、帝国日本が崩壊し、戦後東アジアの国際秩序が再編されていく時期に焦点を当て、この過程でスポーツがどのような変化が起こったのか、そのさい帝国日本の遺産がいかに継承され、あるいは継承されなかったのかを解明することに設定することとなった。当該時期のスポーツに関する研究はこれまでもなされてきたが、いずれも一国史観が主流であり、かつての植民地が視野に入ることはなかった。帝国日本の研究をしてきた利点を生かし、ポスト帝国日本のスポーツに新たな光を当てることができると見込んでいる。 これと関連して、2024年2月末には韓国での調査を実施するとともに、韓国の研究者と交流をおこない、今後研究協力を続けていくことを確認した。 残念ながら2025年度からの科研は不採用となったが、3月下旬に開催する研究会で研究課題のさらなるブラッシュアップを図ることにしている。