主として世紀転換期から両大戦間期にいたるドイツ語圏の映像文化・メディア文化とその理論的言説について研究しています。
早稲田大学・東京大学でドイツ文学を、ベルリン自由大学で近現代ドイツ文学・映画学を専攻したのち、2019年、ベルリン自由大学哲学・人文科学専門分野において「最優等」('summa cum laude')の成績で博士号(Dr. phil.)を取得しました。
2020年には、博士論文に基づく著書 Metaphorologie des Kinos. Sprachbilder und Intermedialität im literarischen Kinodiskurs der Klassischen Moderne(『映画の隠喩学──20世紀初頭ドイツ語圏の文学的映画言説におけるメタファーとインターメディアリティ』)を出版しました。なお、本書は2022年に第19回日本独文学会・DAAD賞(ドイツ語研究書部門)を受賞しました。
また、Handbuch Literatur & Film[『文学と映画事典』](De Gruyter 2024) の担当範囲 »Früher Tonfilm«[「初期トーキー」]では、トーキーの導入が文学と映画の関係性に及ぼした作用について、バラージュやアルンハイム、キットラーらの知見を踏まえ、映画『嘆きの天使』(1930年)の分析を手がかりに考察を加えました。
法政大学文学部英文学科を経て、現在、早稲田大学商学学術院商学部にて専任講師として研究・教育に携わっています。目下取り組んでいる研究プロジェクトは以下のとおりです:
・ヴァイマル期の文学と映画における〈毒ガス〉表象のメディア横断的分析(日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究)
先ごろ、映画『炭坑』(1931年)にかんする拙論文が学術雑誌に掲載されました:「〈境界〉の弁証法──G.W.パープスト『炭坑』における越境のモティーフをめぐって」、Waseda Blätter 33号(2026年)、22-42頁。
教育面では、早稲田大学商学部でメディア文化研究(ゼミ)、映像文化論(講義)、ドイツ語科目(初級クラス週6コマ)および基礎演習を担当しているほか、文学部・文化構想学部でヴァイマル映画にかんする講義を、教育学部でイメージと言葉の関係をテーマとする講義をそれぞれ受け持っています。