研究者詳細
2024/10/07 更新
基本情報
教育活動
現在担当している科目
社会貢献活動・その他
特定課題制度(学内資金)
1年ドイツ語(Step 2)イ 7
文化構想学部
2024年 秋学期
1年ドイツ語(Step 1)ハ 7
2024年 春学期
1年ドイツ語(Step 1)イ 7
1年ドイツ語(Step 2)ハ 7
ドイツ文学概論2
ドイツ語圏の文学
ドイツ比較文化論
ウィーン文化論
基礎講義 6(再履)
文学部
基礎講義 5
文学部 選択基礎演習 6
必修基礎演習 65
ドイツ語ドイツ文学演習(卒論)秋学期(武田 利勝)
ドイツ語ドイツ文学演習1(研究入門)
ドイツ語ドイツ文学演習(卒論)春学期(武田 利勝)
ドイツ語ドイツ文学演習9(プロジェクト系)
ドイツ文学演習3-2
大学院文学研究科
ドイツ文学演習3-1
ドイツ文学研究指導3-2 M
ドイツ文学研究指導3-1 M
ドイツ文学研究指導3-2 D
ドイツ文学研究指導3-1 D
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ドイツ・ロマン派に於る「自然」概念の諸相、Fr.シュレーゲルを中心として
2003年
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「芸術は自然が自らを形成するように自分自身を有機化しなくてはならない」という、A.ヴィルヘルム・シュレーゲルの「ベルリン講義」での主張は、ドイツ・ロマン派の「芸術-自然論」において一つのパラディグマを成しているように思われる。事実、本研究が対象としたフリードリヒ・シュレーゲルとシェリングの芸術論においても、芸術作品それ自体がもつ有機的形成衝動にこそ、芸術と自然との連関が見出されているのである。それが古典的な自然模倣説とは意図的に一線を画しているという点で、両者の芸術論に親縁性があることは言うまでもないが、同じ「芸術-自然」をめぐる問題圏のなかで、ほぼ同時期(1802-05)にこの二人が提出した「象徴的絵画」の概念に決定的な差異があることは、これまで指摘されていない。例えば、規範的な「象徴的絵画」として両者はラファエロの『聖チェツィーリア』という同じ作品をあげているが、シェリングは描かれた聖女それ自体の形態にこそ自然の象徴を見出す。対してシュレーゲルの場合、この絵画の象徴性は聖女を取り巻く人物・事物の配置関係から捉えられており、聖女の身体はその関係性を構築するための記号にすぎない。つまりシェリングは、描かれた身体にこそ自然の有機的形成衝動を認めるのに対し、シュレーゲルの絵画論では自然の有機的形成は、諸記号の運動的連関によって象徴されるのである。この相違は、後代のロマン派芸術家たちによって積極的に芸術史の表舞台に登場することになる風景絵画について考察するとき、きわめて重要な観点を提供してくれるように思われる。