Updated on 2024/04/18

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TACHIBANA, Kohei
 
Affiliation
Faculty of Education and Integrated Arts and Sciences, School of Education
Job title
Research Associate
 

Internal Special Research Projects

  • ミオシンXI-F, XI-Kによる植物の姿勢維持機構(ストレートニング)の解明

    2023  

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    モータータンパク質ミオシンXI-F, XI-Kがシロイヌナズナの姿勢制御機構に関与すると考えられているが、そのメカニズムの大部分は不明である。本申請ではミオシンXI-F, XI-Kに着目し、それらのタンパク質の細胞内機能と、それらの遺伝子に関するトランスジェニック植物の表現形に関する解析を行った。GFP: XI-FとRFP: XI-Kを同時に発現するシロイヌナズナを用いて、生きた細胞内におけるミオシンXI-F, XI-Kの局在・運動の観察を試みた。両者が同時に発現する中心柱の細胞は奥まった位置にあり、個々の細胞が細く断面積が少ないため、細胞内における具体的な構造を観察することができなかった。生きた細胞中でミオシンXI-F, XI-Kの観察を行うためのアプローチとして、次に培養細胞における一過的発現系を用いた。シロイヌナズナ培養細胞(Alex)において観察を行ったところ、具体的な細胞内構造に局在していると考えられるGFP: XI-F, GFP: XI-Kのシグナルを検出することができた。一方で長い距離を運動するミオシンのシグナルを捉えることは困難であった。そこでタバコの葉の表皮細胞における一過的発現系を用いて観察を行ったところ、GFP: XI-F, GFP: XI-Kのシグナルが運動する様子を捉えることに成功した。また広い面積での観察が可能になり両者の局在する細胞内構造の一部が明らかとなった。ミオシンXI-F, XI-Kが同時に発現する根の中心柱の細胞は姿勢制御機構において不可欠な機能を担っていると考えられる。具体的には中心柱のどの種類の細胞が重要であるか明らかにするために、細胞種特異的発現プロモーターによるミオシンXI-F/xi-f xi-k シロイヌナズナの作製と表現型解析を試みた。データベースを参照しプロモーターの選定が完了し、現在作製に着手している。