2025/09/25 更新

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リュウ ローリン
劉 羅麟
所属
附属機関・学校 日本語教育研究センター
職名
准教授(任期付)
学位
博士(日本語教育学) ( 2023年02月 早稲田大学 )
修士(日本語教育学) ( 2017年03月 早稲田大学 )

経歴

  • 2023年09月
    -
    継続中

    東京女子大学   現代教養学部   非常勤講師

  • 2023年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   大学院日本語教育研究科   助教

  • 2021年10月
    -
    2023年03月

    早稲田大学   大学院日本語教育研究科   助手

  • 2017年10月
    -
    2021年09月

    早稲田大学   日本語教育研究センター   非常勤インストラクター

  • 2017年10月
    -
    2018年09月

    早稲田大学   ライティングセンター   指導員

学歴

  • 2017年04月
    -
    2023年02月

    早稲田大学   大学院日本語教育研究科   博士後期課程  

  • 2015年04月
    -
    2017年03月

    早稲田大学   大学院日本語教育研究科   修士課程  

  • 2007年09月
    -
    2011年07月

    上海外国語大学   西方言語学部   ギリシア語専攻  

    学部

  • 2009年06月
    -
    2009年07月

    アテネ大学   哲学部   現代ギリシャ語サマーコース(THYESPA)  

委員歴

  • 2023年04月
    -
    継続中

    東京音声研究会  事務局

  • 2021年10月
    -
    継続中

    早稲田大学日本語教育学会  事務局

所属学協会

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研究分野

  • 日本語教育   音声教育、音声習得 / 言語学   音声学、音韻論

研究キーワード

  • 日本語教育

  • 音声学

  • 音韻論

  • 音声

  • 音声教育

  • 音声習得

  • 母語の活用

  • 中国語の方言

  • 中国語西南官話

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論文

  • 日本語教材におけるナ行音・ラ行音の記述に関する一考察―学習者用教科書と教師用参考書の調査と分析を通して―

    劉 羅麟

    中国語話者のための日本語教育研究   ( 13 ) 78 - 93  2022年09月  [査読有り]  [国内誌]

    担当区分:筆頭著者

     概要を見る

    本稿では音声の観点から,日本で出版された教材におけるナ行音・ラ行音に関する記述を分析した。その結果,《理論》と《実践》に大別される様々な記述が確認された。《理論》では〈ナ行音・ラ行音の混同の現象〉〈音声学上の名称・記号〉〈ラ行音の異音〉〈日本語と他言語の子音の異同〉に関する記述が見られ,《実践》では〈生成の練習〉〈知覚の練習〉〈練習材料〉に関する記述が見られた。今後の教材の改善や開発に向け,これらの記述における検討すべき点を4点述べた。

  • 日本語学習者によるナ行音・ラ行音の生成とその混同―中国語西南官話話者を対象に―

    劉 羅麟

    早稲田日本語教育学   ( 32 ) 41 - 58  2022年06月  [査読有り]  [国内誌]

    担当区分:筆頭著者

     概要を見る

    本稿では、中国語西南官話話者の日本語学習者を対象に、ナ行音・ラ行音の生成実験(発音テスト)を行い、その結果からナ行音・ラ行音の混同における特徴を明らかにした。具体的には、次の4点が浮き彫りになった。①ナ行音・ラ行音の混同の方向は学習者個人によって異なる。②ナ行音・ラ行音の母音によって混同の起こりやすさが異なるかどうかは、学習者の母方言(下位方言)によって異なる。③一部の学習者を除き、ナ行音・ラ行音が直音か拗音かでは混同の起こりやすさに差がない。④撥音を伴うナ行音・ラ行音は最も混同が起こりやすく、この場合「ラ行音→ナ行音」と「ナ行音→ラ行音」の両方が同程度に見られる。これらの結果を踏まえ、ナ行音・ラ行音の発音練習に向けて、①学習者が自身の混同の方向を把握したうえで練習する、②三段式の方法で拗音のナ行音・ラ行音を練習する、③撥音を伴うナ行音・ラ行音を重点的に練習する、という三つの提言を行った。

  • 日本語の音声の授業における学習者の母語の活用―学習者が得た知識面・認識面・運用面の学び―

    劉 羅麟

    日本語/日本語教育研究   ( 13 ) 169 - 184  2022年05月  [査読有り]  [国内誌]

    担当区分:筆頭著者

     概要を見る

    本稿では、母語を活用した日本語の音声の授業を通して学習者が得た学びを明らかにした。授業後アンケートとインタビューの分析から、学習者が《知識面》《認識面》《運用面》の3種類の学びを得たことがわかった。《知識面》では、〈母語の音声〉や〈日本語の音声〉そして〈日本語と母語の音声の異同〉に関する知識を得て、さらにそれらに基づいた〈日本語の音声の練習方法〉を得た。《認識面》では、〈音声の重要性に関する気づき〉を得て、〈音声の学習に対する考え方の変化〉が現れ、〈音声に対する意識化〉が促され、自身の〈音声上の問題点の把握〉ができた。《運用面》では、〈発音の改善の実感〉または〈聴取の改善の実感〉もしくはその両方を得た。

  • 母語に関わる諸用語に関する議論の概観―第二言語習得の先行研究の整理を通して―

    劉 羅麟

    早稲田日本語教育学   ( 31 ) 127 - 135  2021年12月  [国内誌]

    担当区分:筆頭著者

     概要を見る

    本稿では、第二言語習得の先行研究を整理し、母語に関わる諸用語(「干渉」「転移」「役割」)に関する議論を概観した。その結果、次の三点がわかった。①「干渉」は第二言語習得(特に対照分析仮説)においてネガティブなイメージを持ちやすい。②「転移」は「干渉」と比べ、ネガティブなイメージが薄く、より中立的な用語である。しかし、「転移」の定義が定まっておらず、用語としての適切さ自体も指摘されている。③「役割」は汎用的な表現として広く用いられており、「干渉」や「転移」と同時に用いられる場合もある。また、「干渉」や「転移」のかわりに母語の「役割」の使用を提唱する先行研究もある。この三点を踏まえ、用語に関する議論を把握したうえで、どの用語をなぜ用いるかを自覚する必要性を述べた。また、「干渉」や「転移」のような専門用語の使用に注意が必要であること、代わりに汎用的な表現である「役割」が使用できることを述べた。

  • 中国語成都・重慶方言話者によるナ行音・ラ行音の知覚混同―子音・母音・音環境に着目して―

    劉 羅麟

    早稲田日本語研究   ( 29 ) 1 - 12  2020年03月  [査読有り]  [国内誌]

    担当区分:筆頭著者

  • 四川方言話者のナ行音・ラ行音の知覚混同に関する一考察―後続母音の影響に着目して―

    劉 羅麟

    早稲田日本語教育学   ( 21 ) 93 - 101  2016年12月  [国内誌]

    担当区分:筆頭著者

    CiNii

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講演・口頭発表等

  • 同期型オンラインで行われた学習者の母語を活用した日本語発音授業に関する実践報告

    劉 羅麟

    CASTEL/J 2023   (ホーチミン市師範大学)  日本語教育支援システム研究会  

    発表年月: 2023年08月

    開催年月:
    2023年08月
     
     

     概要を見る

    音声教育における母語の活用を探究するために教育実践を行ったが、コロナにより同期型オンライン授業の形を取った。本実践は、①スマホとメールを用いた発音課題、②オンラインアンケートを用いた聴取課題、③Zoomを用いた同期型授業、④オンラインアンケートを用いた振り返り、⑤SNS(WeChat)を用いた課題へのフィードバック、という五つから構成される。本発表では、1) 対面で学習者の発音練習をサポートできない、2) 面識のない学習者の授業への持続参加を促しづらい、という二つの難点を解決するために施した工夫について報告する。本発表の最後では、学習者による振り返りシートの記述を踏まえ、今後の課題を示し、来場者と意見交換を行う。

  • A Framework for L1 Use in Teaching L2 Pronunciation: Its Construction and Effects

    Liu Luolin

    Pacific Second Language Research Forum 2023   (Language Institute Thammasat University, Bangkok)  PacSLRF2023  

    発表年月: 2023年07月

    開催年月:
    2023年07月
     
     
  • 日本語の合成音声を用いた講義動画の作成―合成音声の調整方法の報告―

    渡 邉咲, 劉 羅麟, 伊藤 茉莉奈, 小林 美希

    東京音声研究会例会   (明治大学中野キャンパス)  東京音声研究会  

    発表年月: 2023年05月

    開催年月:
    2023年05月
     
     
  • 中国語話者による拗音の誤用パターンと学習者の内省

    劉 羅麟

    中国語話者のための日本語教育研究会第53回大会   (東京都立大学南大沢キャンパス/オンライン(ハイブリッド))  中国語話者のための日本語教育研究会  

    発表年月: 2023年03月

    開催年月:
    2023年03月
     
     
  • ニ・リとニャニュニョ・リャリュリョの混同から見た母語の影響―音声学と音韻論の観点から立てた仮説―

    劉 羅麟

    東京音声研究会例会   (埼玉大学/オンライン)  東京音声研究会  

    発表年月: 2022年12月

    開催年月:
    2022年12月
     
     
  • 母語による影響は音声のレベルで起こるか音韻のレベルで起こるか―中国語西南官話話者による日本語のナ行音・ラ行音の知覚と生成の事例から―

    劉 羅麟

    第22回日本第二言語習得学会国際年次大会(J-SLA2022)   (中央大学後楽園キャンパス/オンライン開催(ハイブリッド))  日本第二言語習得学会  

    発表年月: 2022年10月

    開催年月:
    2022年10月
     
     

     概要を見る

    本研究では「母語に/ni/・/li/の音韻対立がある日本語学習者は「ニ・リ」(①)だけでなく、「ニャ ニュ ニョ・リャ リュ リョ」(②)の混同も起こりにくい」という仮説を検証するために、中国語西南官話話者のナ行音・ラ行音の知覚と生成を調査した。調査の結果、仮説の前半が確認されたが、後半が確認されなかった。その原因を学習者の母語の音韻体系から考察した。つまり、①と②は音声的に子音が同じとは言え、母語に近似音のある①は母語の正の影響で混同が起こりにくいが、母語の音韻体系に近似音のない②は母語の正の影響が現れず混同が依然起こる。このことから、母語による影響は音声のレベルよりも音韻のレベルで起こっている可能性が窺える。

  • 中国語方言の無声音・有声音は日本語の清音・濁音の指導と練習に活用できるか―西南官話話者の学習者の学びと捉え方から―

    劉 羅麟

    中国語話者のための日本語教育研究会第52回大会   (東京都立大学南大沢キャンパス/オンライン(ハイブリッド))  中国語話者のための日本語教育研究会  

    発表年月: 2022年09月

    開催年月:
    2022年09月
     
     
  • 母語を活用した音声授業を通して学習者がどのような学びを得たのか

    劉 羅麟

    東京音声研究会例会   (オンライン)  東京音声研究会  

    発表年月: 2021年10月

    開催年月:
    2021年10月
     
     
  • 中国語西南官話話者によるナ行音・ラ行音の生成の傾向や特徴

    劉 羅麟

    中国語話者のための日本語教育研究会第50回記念大会   (オンライン)  中国語話者のための日本語教育研究会  

    発表年月: 2021年09月

    開催年月:
    2021年09月
     
     
  • 音声教育における母語の活用

    劉 羅麟

    東京音声研究会例会   (オンライン)  東京音声研究会  

    発表年月: 2020年12月

    開催年月:
    2020年12月
     
     
  • 既存のナ行音・ラ行音の練習方法に関する一考察―これまでの成果とこれからの課題―

    劉 羅麟

    早稲田大学日本語教育学会2019年秋季大会   (早稲田大学)  早稲田大学日本語教育学会  

    発表年月: 2019年09月

    開催年月:
    2019年09月
     
     
  • 中国語成都・重慶方言話者によるナ行音・ラ行音の知覚混同―子音・母音・音環境に着目して―

    劉 羅麟

    早稲田大学日本語学会2019年度前期研究発表会   (早稲田大学)  早稲田大学日本語学会  

    発表年月: 2019年07月

    開催年月:
    2019年07月
     
     
  • ナ行音・ラ行音の生成における母音の影響―中国語成都・重慶方言話者を対象に―

    劉 羅麟

    第12回国際日本語教育・日本研究シンポジウム   (香港理工大学)  香港日本語教育研究会  

    発表年月: 2018年12月

    開催年月:
    2018年12月
     
     
  • 日本語学習者のナ行音・ラ行音の生成混同―成都方言話者を対象として―

    劉 羅麟  [招待有り]

    日本語音声コミュニケーション学会2017年度秋季研究集会   (早稲田大学)  日本語音声コミュニケーション学会  

    発表年月: 2017年11月

    開催年月:
    2017年11月
     
     
  • ナ行音・ラ行音の知覚混同における母方言の影響―若年層の成都方言話者に着目して―

    劉 羅麟

    第五回中日韓朝言語文化比較研究国際シンポジウム   (延辺大学)  延辺大学外国語学院・日本学研究所  

    発表年月: 2017年08月

    開催年月:
    2017年08月
     
     

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共同研究・競争的資金等の研究課題

Misc

 

現在担当している科目

担当経験のある科目(授業)

  • 日本語Ⅱ(地域社会とつながる音声)

    東京女子大学  

    2023年09月
    -
    継続中
     

  • 日本語教育学入門

    早稲田大学  

    2023年04月
    -
    2023年09月
     

  • 会話

    早稲田大学  

    2018年04月
    -
    2021年09月
     

  • 漢字(非漢字圏)

    早稲田大学  

    2017年10月
    -
    2021年03月
     

  • 入門日本語

    早稲田大学  

    2017年10月
    -
    2020年03月
     

  • 学術的文章の作成

    早稲田大学  

    2017年10月
    -
    2018年09月
     

     概要を見る

    ライティングセンターの指導員として一部担当

  • 総合日本語

    早稲田大学  

    2017年10月
    -
    2018年03月
     

  • 日本語個別指導

    早稲田大学高等学院  

    2015年04月
    -
    2017年03月
     

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社会貢献活動

  • 日本語音声教育と学習者の母語・母方言の活用に関する研修会(七)

    劉 羅麟  (東北財経大学) 

    2023年09月
     
     

  • 日本語音声教育と学習者の母語・母方言の活用に関する研修会(六)

    劉 羅麟  (大連海事大学) 

    2023年09月
     
     

  • 日本語音声教育と学習者の母語・母方言の活用に関する研修会(五)

    劉 羅麟  (大連外国語大学) 

    2023年09月
     
     

  • 日本語音声教育と学習者の母語・母方言の活用に関する研修会(四)

    劉 羅麟  (遼寧軽工職業学院) 

    2023年09月
     
     

  • 非日本語専攻・独学型の学習者のための日本語学習法

    劉 羅麟  (東北財経大学) 

    2023年09月
     
     

  • 日本語音声教育と学習者の母語・母方言の活用に関する研修会(三)

    劉 羅麟  (復旦大学) 

    2023年09月
     
     

  • 日本語音声教育と学習者の母語・母方言の活用に関する研修会(二)

    劉 羅麟  (南京信息工程大学) 

    2023年09月
     
     

  • 日本語音声教育と学習者の母語・母方言の活用に関する研修会(一)

    劉 羅麟  (西安翻訳学院) 

    2023年08月
     
     

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特定課題制度(学内資金)

  • 音声教育に対する中国の日本語教師の認識

    2023年  

     概要を見る

    本研究では、先行研究を踏まえたうえで、中国の36の大学に所属する99名(本報告の時点まで)の日本語教師を対象にアンケート調査を行った。具体的には、まず、日本語教師の音声教育観と指導実態に関する先行研究を概観し、その調査結果を整理した。各研究の調査における質問項目を比較することにより、音声教育のための「理念・経験・感想モデル」を構築した。次に、上記のモデルに基づき、アンケートの質問項目や具体的な文言を精査した。スノーボールサンプリングで調査協力者を募い、アンケート調査を行った。その結果を分析し、中国の高等教育機関における日本語教師の指導実態と音声教育観を明らかにした。指導実態に関しては、①体系性や科目などの違いがあるものの、調査協力者は全員発音指導を行っている(特に大学一年の入門期)。②最も指導されているのはアクセントであり、ポーズとプロミネンスに関しては指導があまり行われていない。③母語の活用を含む多様な指導方法やリソースが用いられているが、記号などの視覚的補助やジェスチャーなどの運動型補助が少ない。④半数以上の教師は大学・大学院で音声学や発音指導に関する知識を得た。音声教育観に関しては、①全ての教師が発音指導が必要、もしくは非常に必要と考えている。半数以上が発音を文法や語彙以上に重要だと考えている。②音声教育の目標として、正確または自然な発音の習得だと考える教師が最も多い。ほかには、知識や規則の理解、音声に関する意識化の促進、コミュニケーションにおける問題の減少があった。③大学一年だけでなく、二年ないしそれ以上の段階における発言指導が必要だと考える教師が多い。適任な指導者としては学習者と母語が同じの、非日本語母語話者教師という意見が最も多い。本研究の成果を11月に香港の国際シンポジウムで発表する予定である。また、国内外の学術誌に研究論文を3本投稿する予定である。

  • 学習者の母語を活用した日本語音声教育の可能性

    2022年  

     概要を見る

     本研究では中国語を母語とする日本語学習者を対象に、その母語と母方言を活用した音声教育を実践した。本実践は、①授業前の発音・聴取課題、②オンライン同期型の授業、③授業後の発音・聴取課題、④個別及び全体のフィードバック、というサイクルで構成される。授業前後の課題の分析を通し、学習者の発音や聴取上の変化を明らかにした。また、振り返りシートの分析を通し、学習者の学び、日本語と母語の音声に関する内省、母語の活用に対する捉え方などを明らかにした。本研究の成果を3月に国内の学会で発表したほか、7月・8月に海外の国際シンポジウムでも発表する予定である。また、国内の学術誌に研究論文を3本投稿する予定である。