2024/12/21 更新

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フカヤ カツミ
深谷 克己
所属
文学学術院
職名
名誉教授
学位
文学博士 ( 早稲田大学 )
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研究分野

  • 日本史
 

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本近世の人格範疇

  • 日本近世の政治文化

Misc

  • 近世政治と誓詞

    早稲田大学文学研究科紀要   48輯第4分冊  2003年

  • 近世人の研究

    名著刊行会    2003年

  • 津藩

    吉川弘文館    2002年

  • 百姓目安

    信濃   54-5号  2002年

  • 近世における教諭支配

    藩世界の意識と関係(岡山藩研究会編、岩田書院)    2000年

  • 江戸時代

    岩波書店    2000年

  • 宝永在廻令―中期岡山藩政と民百姓

    大学院文学研究科紀要   44  1999年

  • 近世政治と百姓目安

    岩田浩太郎編『民衆運動史2社会意識と世界像』、青木書店    1999年

  • 伊藤忠士著『近世領主権力と農民』980115 425号 58 伊藤さんは故人『日本史研究』

    『日本史研究』/日本史研究会   NO.425,PP.68-73  1998年

  • 日本史研究の現在

    教員になる人のための日本史(青木美智男・木村茂光編)/新人物往来社    1998年

  • 名君とはなにか

    歴史評論   581  1998年

  • 倉地克直著『近世の民衆と支配思想』

    歴史評論   58  1998年

  • 宮崎克則著『大名権力と走り者の研究』

    『歴史学研究』/歴史学研究会   NO.699,PP.38-40  1997年

  • 明君創造と藩屏国家(3)

    早稲田大学大学院文学研究科紀要/早稲田大学大学院文学研究科   第42輯第4分冊,PP.35-49  1997年

  • 名君創造と藩屏国家(2)

    早稲田大学大学院文学研究科紀要/大学院文学研究科   第41輯第4分冊  1996年

  • 回顧と展望-94年度の近世史研究総論

    史学雑誌/東京大学史学会   回顧と展望 特別別冊  1995年

  • 百姓成立

    塙書房    1993年

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特定課題制度(学内資金)

  • 藩世界の意識と権威-九州地方を中心に-

    2004年   紙屋 敦之, 久保健一郎, 島 善高

     概要を見る

    タイトル「藩世界の意識と権威―九州地方を中心に―」  昨年度まで「藩世界の意識と権威」という課題を西日本地域、特に中国・四国地方を中心として考えてきたが、本年度は、その成果を踏まえ、九州地方に重点を置いて課題を追及した。その研究成果は、以下のようにまとめることができよう。なお、単年度ではとても九州地方全体を対象とする形で研究をまとめることは出来ないので、課題研究の中間報告的な性格が強いことをお断りしておく。 2004年8月に、福岡県の福岡市博物館・福岡県立図書館・福岡市総合図書館・秋月郷土館で調査し、コピーや撮影により史料収集を行った。調査・収集した史料は、福岡藩黒田家およびその支藩である秋月藩黒田家にかかわるもので、大名相互の書簡、幕府から大名に宛てた法令、藩から領内村々に出した法令など、大名家文書、藩庁文書および、領内の町人・百姓が所有した蔵書類などで、多角的に課題を捉えるよう努力した。また、九州地方と他地域との比較研究の観点から、岡山県の岡山大学附属図書館・林原美術館。岡山市立中央図書館の調査も行い、岡山藩池田家の藩庁文書・地方文書を必要に応じて写真撮影により収集した。 以上の調査に基づき、海禁体制との関連で異国船警備のあり方、日光社参をめぐる幕藩の対応や藩の負担、大名の本・分家関係や相続の経緯、在地秩序の内容とその形成、地域における政治思想・政治意識の形成など、研究テーマにかかわる課題を考察し、近世社会における「藩」というものに「意識」「権威」をキーワードにして迫った。これら研究成果の一端は、「研究成果」の諸論文に示した。

  • 藩世界の意識と権威―西日本地域の場合―

    2003年  

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     本研究助成費は、01-03年度に認められた同じ課題(藩世界の意識と権威-西日本地域の場合-)の科学研究費補助金の減額分を補う目的で申請し、認められたものである。したがって、この研究成果は、大半は科学研究費補助金によるものと言えるが、特定課題研究助成費がなければ十分に行うことができなかった。両助成費の成果であることを最初にお断りしておく。 さて、両年度の研究成果は、以下のようにまとめることができよう。 2002年8月に、徳島の徳島城博物館・徳島県立文書館・徳島県立博物館、高知の山内家宝物資料館、岡山の岡山県総務部総務学事課文書館整備推進班(以下、文書館整備推進班と略記)・岡山市立中央図書館で調査し、コピーや撮影により史料収集を行った。2003年3月には、鳥取の鳥取県立博物館、岡山の文書館整備推進班および岡山県文化センター郷土資料室で調査を行い、必要に応じてコピーや撮影により史料を収集した。2003年度は、8月に山口の山口県文書館、岡山の岡山大学附属図書館・岡山県総合文化センター郷土資料室・岡山市立中央図書館・文書館整備推進班、高知の山内家宝物資料館を調査し、必要な史料をコピーや撮影した。収集した史料は、大名相互の書簡、幕府から大名に宛てた法令、藩から領内村々に出した法令など、大名家文書、藩庁文書、地方文書で、多角的に課題を捉えるよう努力した。 以上の調査に基づき、日光社参をめぐる幕藩の対応や藩の負担、大名の本・分家関係や相続、藩世界における寺院の役割や宗教権威、在地秩序の内容とその形成、地域における政治思想・政治意識の形成など、研究テーマにかかわる課題を考察し、近世社会における「藩」というものに「意識」「権威」をキーワードに迫った。これらの成果は、科研費の研究成果報告書『藩世界の意識と権威―西日本の場合―』(冊子体)にまとめた。 西日本地域を対象としたが、中国・四国地方に重点を置いていた。今後、九州地方を含めて考察する必要があると考えている。

  • 藩世界の意識と権威-西日本地域の場合-

    2001年  

     概要を見る

    2000-01年度の研究期間であったが、01年度に同課題(藩世界の意識と権威-西日本地域の場合-)で3年間の科学研究費補助金が認められ、それに伴い同年度の特定課題研究助成費が減額された。したがって、当初計画していた01年度の調査活動の大半は科学研究費補助金により実施することになり、特定課題研究助成費による成果は少なくなっている。この点を最初にお断りしておく。さて、両年度の研究成果は、以下のようにまとめることができよう。 1998-1999年度の特定課題研究「中国地方諸藩の比較史的総合研究―岡山藩を中心に―」を発展的に展開し、課題を「藩世界の意識と権威-西日本地域の場合-」とした。研究対象地域を西日本地域に拡大したが、当面は四国・中国地方に重点を置くことにした。以上の設定課題に沿って、研究の基礎となる史料の収集を重点的に行った。2000年度には、8月に愛媛県宇和島市の伊達文化保存会(宇和島伊達家文庫)、高知県高知市の山内家宝物史料館(山内家文書)・県立高知図書館・高知市民図書館(奥宮家文書)で、翌年3月に山口県文書館(毛利家文庫)、下関市立長府博物館・下関文書館で調査、撮影による史料収集を行った。2001年度には、2002年2月に東京の国文学研究資料館史料館(阿波蜂須賀家文書)で、3月に香川県歴史博物館(高松松平家文書)・丸亀市立資料館(京極家関係史料)で、2001年度と同様の調査を行った。以上のように、四国諸藩の藩庁文書・大名家文書を中心に調査した。中国地方諸藩の調査は、これまでに特定課題研究の活動成果が一定程度あること、また2001年度から交付されることになった科学研究費補助金により実施することとしたので、一部の藩の調査にとどまった。これら現地での調査と併行して、津山藩・鳥取藩・萩藩・宇和島藩などについて刊行されている史料集などから必要な史料をコピーした。 研究対象地域を西日本に拡大して考察を進めているが、地域を拡大した分、当初の計画では必ずしも十分に調査を行い得ていない。しかし、宇和島や土佐藩や高松藩などの史料から、藩権力なり領民の活動なりが一藩にとどまることなく、周辺地域、他藩、大坂、江戸などにまで及んでいることをあらためて確認することができた。それらが、西日本という枠組の中でどのような特徴を有しているかということの検討は、さらなる史料調査を行いつつ行っていく必要があると考えている。

  • 中国地方諸藩の比較史的総合研究―岡山藩を中心に―

    1999年   安在 邦夫, 紙屋 敦之, 村田 安穂

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     1998年度・1999年度の研究成果は、以下のようにまとめることができよう。 課題「中国地方所藩の比較史的総合研究―岡山藩を中心に―」にそって研究の基礎となる史料の収集を重点的に行った。1998年度には、7月に山口県文書館(毛利家文庫)、津山郷土博物館(愛山文庫)、九州大学九州文化史研究所(備前国乙島村守屋家文書)、翌年3月に山口県文書館(毛利家文庫)を調査し、撮影による史料収集を行った。1999年度には、8月に岡山大学付属図書館(池田家文庫、日笠家文書、西尾家文書、荻野家文書)、津山郷土博物館(愛山文庫)、鳥取県立博物館(鳥取藩政資料)、翌年3月に津山郷土博物館(愛山文庫)、山口県文書館(毛利家文庫)で、98年度と同様の調査を行った。以上のように、岡山藩領および周辺地域の地方史料と、津山藩・鳥取藩・萩藩の藩政史料の調査を行った。これらに併行して、「池田家文庫藩政史料マイクロ版集成」に収められている岡山藩の史料から、必要なものを選択して複写した。これらの調査の成果の一部は、深谷克巳「宝永在廻令-中期岡山藩政と民百姓-」(『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第44輯・第4分冊、1999年)に反映されている。 中国地方諸藩の比較史的検討を行う中で、個別藩の藩政なり領民の活動が一藩にとどまることなく、周辺地域、他藩、大阪、江戸などにまで及んでいることがあらためて強く確認された。そのような藩の姿は全国的にみることができようが、幕府の全国支配のありよう、外様大藩の多少、流通構造、などから考えて、東日本と西日本とでは、おのずから異なってくると思われる。この2年間の研究成果をさらに発展させて、西日本という枠組みで、広がりをもつ藩のありよう、そのような藩同士の織りなす関係、さらに幕府・朝廷や東アジアとの関係を探っていく必要があると考える。

  • 17~18世紀の岡山藩にみる幕藩関係

    1997年   紙屋 敦之, 外園 豊基, 安在 邦夫, 村田 安穂

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    近世社会を考えるうえで幕藩関係はその中心となる重要課題である。従来は幕府と藩を同列線上におき、幕府側により権限があるとする者は日本近世社会の中央集権的性格を論じ、藩側により権限があるとする者は地方分権的性格を論じてきた。この正反対の見解はともに事態の一面を正しく捉えており、上述した分析視角に問題があった。本研究は岡山藩を素材に、幕府を上位国家、藩を下位国家と、次元の異なる存在ととらえ、幕藩関係が確立・転換するとされる17~18世紀を対象に両者のあり様を考察した。 まず第一に藩政展開の中で「明君」が創造されることの検討を通じて、上位国家・幕府と下位国家・藩が総体として構成する権力構造を解明した。幕府とは次元の異なるものであるにせよ、藩が「国家性」を保持するためには、それにふさわしい人格的象徴が必要である。「明君」の創造あるいは存在には、領主ー百姓の正当な関係意識の表象というだけでなく、国家的象徴を求める領域世界の輿望という背景があった。 第二に、日常的な幕藩交渉にあらわれる関係と、非日常的な一件にあらわれる関係を総体的に把握することを試みた。前者は岡山藩江戸留守居役が作成した「公儀江御届留」「東政秘録」を中心に分析した。その一例を挙げれば、上米制実施に伴う参勤交代制の緩和よりも、幕藩儀礼の簡略化を藩側が強く意識していた。後者は藩主の官位叙任をめぐる幕藩交渉を分析した。藩側は家格のメルクマールとして官位を意識し、幕府側は官位叙任を将軍の「御恩」とし、これに対する藩側は「御奉公」すべきと認識していた。官位は家格や儀礼・職制と強固に結びついており、幕府儀礼などでの位置が幕藩・藩々関係を象徴的に示していた。そのため、日常的にも非日常的な一件においても、家格に拘わる儀礼などへの関心は高かった。こうして形成された関係が相互の意識を形成し、そしてその意識がまた相互の関係を形成したのである。

  • 18-19世紀における東アジアの民衆像

    1996年   安在 邦夫, 紙屋 敦之, 杉 仁, 保坂 智, 藪田 貫, 新井 勝紘, 鶴園 裕, 姜 克實, 李 離和, 張 憲文

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     97年度の国際会議場でのシンポジウムを見通した活動を進めるため、95・96年度の特定課題研究(国際共同)として承認されたのを機に、これまで積み上げてきた研究交流の成果(91年韓国の研究者とソウルで、93年中国の研究者と南京・上海で報告会交流)を形にするため、助成費を活用して『東アジアの近代移行と民衆』(深谷研究室発行、7月20日)を作った。これは91・93年度交流の際の日本側日本語報告を収録したものである。 このように国際交流のためのおよその下地は準備してきていたが、95年8月1日から7日まで、上の資料集を携えて、事務局のメンバーがあらためて韓国の歴史問題研究所(分担研究者李離和所長)、中国の北京の社会科学研究院、南京の南京大学歴史研究所(分担研究者張憲文所長)、上海の復旦大学を歴訪し、共同研究への報告・参加の打合わせを進めたり助言を求めたりした。そして帰国後の8月12日南京大学の分担研究者張憲文氏を報告者として迎え共同テーマに関する研究会を開いた。その内容と参加者の批評については『会報』第1号を発行して広く知らせた。 96年度は97年度国際シンポへつなげるプレシンポと位置づけ、8月3日に中国・韓国から各1人の研究者を招待、同時通訳を配し、日本からの報告者も加えて申請テーマに関する国際研究交流を行った。研究交流を成功させるために、日本語・韓国語・中国語の3か国語に訳出した『東アジアの近代移行と民衆 第2集』(深谷研究室発行、8月3日)をシンポジウム当日参加者全員に配布することとし、早期に原稿を集め翻訳体制を作って製本した。なお当日は日中・日韓・中韓の3方向の学術同時通訳を配置した。2年間にわたる成果物としては、上記報告集及び会報・参加批評記を合冊編集して提出するつもりである。

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