2025/03/15 更新

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ハラ ショウジ
原 章二
所属
政治経済学術院
職名
名誉教授
学位
哲学博士 ( パリ第1大学 )

所属学協会

  •  
     
     

    日本フランス語フランス文学会

研究キーワード

  • 美学(含芸術諸学)、哲学、仏語・仏文学

 

論文

  • 型・枠・仕切り−小林秀雄『近代絵画』の一断面

    日文研叢書 国際日本文化研究センター   36  2005年09月

  • 旅に出て、外国の公園を走れば

    月刊百科 平凡社   511  2005年05月

  • 型・枠・仕切り−小林秀雄『近代絵画』後半四章について

    教養諸学研究   118  2005年04月

  • ジャンケレヴィッチを読む(十)

    教養諸学研究   117  2004年12月

  • 歩くこと、考えること

    なんのき / 日立製作所グループ経営企画室   4  2004年04月

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特定課題制度(学内資金)

  • V.ジャンケレヴィッチと小林秀雄の比較思想史的研究

    2003年  

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    「V.ジャンケレヴィッチと小林秀雄の比較思想史的研究」を進めるにあたって、まず、ジャンケレヴィッチの主著でありながら、これまでほとんど紹介すらじゅうぶんにされておらず、題名のみが喧伝されている『なんだかわからないこととほとんど無』の読解から手をつけた。同書は単に大部(全3巻で計四四七ページ)であるばかりでなく、題名が暗示するように、またジャンケレヴィッチのほとんど切れ目のない数ページにわたって続く独特の文章で書かれているために、ほとんど翻訳不可能(すくなくとも商業ベースにおいては)ということもあり、できるだけ忠実に、解釈を避けて、読んでゆくことをこころがけた。ジャンケレヴィッチの哲学的教養の背景は独特であるので(父親はロシア出のユダヤ人医師であり、またヘーゲルとフロイトのフランスへの翻訳紹介者でもあり、本人ジャンケレヴィッチはその影響を受けつつ、さらに若年時より教父哲学を好んで読んでいた)、この忠実な読みというのが、思いのほかむずかしかった。二〇〇三年度個人特定課題研究助成費を受ける以前から進めていたこの作業は、それでも全三巻のうちの二巻の途中まで、すでにすこしずつではあるが進行していたため、今回はそれをかなり推進することができ、第二巻の終わりまで到達することができた。その結果の一部は、二〇〇三年十二月発行の『教養諸学研究』第百十五号(早稲田大学政治経済学部)に掲載することができた。詳細はそこへ譲るほかはないが、研究の最終目標である小林秀雄との類縁性が、記述スタイルの明白な差にもかかわらず、次第に見えてきたと思われる。

  • 生の哲学再考―ベルクソンとジャンケレヴィッチ

    2000年  

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     ジャンケレヴッチの主著の一つ『なんだかわからないものとほとんど無』を読み解くことに終始した。全3巻のうち、第2巻のはじめまで終了した。今後もこれを続け、しかるのちにベルクソンとの関連に移る予定である。

  • 生の哲学再考-ベルクソンとジャンケレヴィッチ

    1999年  

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     ベルクソンからジャンケレヴィッチへの流れ・系譜を追究するためにも、ベルクソン自体、ジャンケレヴィッチ自体の著作の再検討が必要となる。ベルクソンについては、かねてから読み続けていること、全著作がほとんど翻訳されていること、内外の研究書の豊富なこともあって、手掛かりはじゅうぶんだが、ジャンケレヴィッチについては難しい点が多い。なにより、主要著作が翻訳されていない。また、それについての論及も少ない。そもそもジャンケレヴィッチの著作自体が、単に大部であるだけでなく、非常に特異な文体と構成をもっており、一般的な言い方でいえば読みにくい。したがって、今年度はジャンケレヴィッチの代表作のひとつ『なんだかわからないこととほとんど無』を、まずなにより読解することを目標とした。全3巻の構成であるので、第1巻の内容要約を自分なりにつくるかたちで行った。 現在のところ、成果と呼べるようなものであるかどうかは不安だが、『教養諸学研究』(早稲田大学政治経済学部)に順次発表しつつある。それにより、これまで了解していたつもりのジャンケレヴィッチ哲学のあらたな側面が見えてきたように思う。ごく簡単にいえば、自ら「作家ではなく、語る人である」といっていたジャンケレヴィッチにおける言語意識の鋭敏さ、哲学を言語表現の単なる対象とは見ない屈折した感情と、彼自身の思考のあり方との内的関連性である。今後は、ジャンケレヴィッチの原文の息づかいに即した読解を第3巻までおこなうとともに、そこから見えてくるジャンケレヴィッチ像を、ベルクソン哲学と突き合わせて、研究課題である「生の哲学の再考」を目指していきたい。

  • 小林秀雄研究-ベルクソンとジャンケレヴィッチに関連して

    1996年  

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     実際の内容は研究成果を見てもらうしかないが、研究の課程中に課題は拡大ないし深化しベルクソンとジャンケレヴィッチとの関連における小林秀雄研究から、生の哲学の枠内での美の問題、美と倫理の問題へと移行し、現在も継続中であり、近々著書としてまとめる予定である。小林秀雄研究という限定したものは、そうした広いパースペクティヴでの成果が得られたのちに、個別研究・モノグラフィーとして、いずれ数年後にまとめてみたいと考えている。

  • 二重性の研究-貨幣と言語を手掛かりとして

    1995年  

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    今年度は,これまで研究して得た成果のまとめに終始した。二重性についてこれまで発表してきたものを,新たな資料とつき合わせ,考え直し,書き直し,それを『《類似》の哲学』(第1部:オリジナルとコピー,第2部:類似と二重性。筑摩書房,1996年3月20日刊)としてまとめた。著者の専門である美学領域での二重性の研究は,ほぼこれで尽したと思うが,それを更に貨幣と言語の関連性においても考えようとする計画は,上述の書を参照していただけば分かるように,足固めは出来たと信ずるものの,更に今後の検討に委ねられる。