2024/12/21 更新

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ネダテ カネオ
根建 金男
所属
人間科学学術院
職名
名誉教授
学位
博士(人間科学) ( 早稲田大学 )

学歴

  •  
    -
    1982年

    早稲田大学大学院   文学研究科   心理学  

  •  
    -
    1976年

    早稲田大学   文学部   心理学専修  

所属学協会

  •  
     
     

    日本ストレス学会

  •  
     
     

    日本行動科学学会

  •  
     
     

    日本健康心理学会

  •  
     
     

    日本行動医学会

  •  
     
     

    日本カウンセリング学会

  •  
     
     

    日本行動療法学会

  •  
     
     

    日本教育心理学会

  •  
     
     

    日本心理学会

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研究キーワード

  • 実験系心理学

受賞

  • 日本行動療法学会 内山記念賞 (2009年度)

    2001年  

  • 日本感情心理学会 「感情心理学研究」優秀論文賞 (2009年度)

    2001年  

  • 日本行動療法学会 内山記念賞 (2003年度)

    2001年  

 

論文

  • 境界性パーソナリティ傾向者に対する認知的再構成の手続きが見捨てられスキーマの変容に及ぼす効果

    井合 真海子, 根建 金男

    パーソナリティ研究   25 ( 3 ) 252 - 254  2016年  [査読有り]

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    <p>In this study, we assessed the efficacy of a procedure for cognitive restructuring of abandonment schemas. A two-week intervention was conducted for individuals with borderline personality features. Results showed that the scores for abandonment schemas reduced for participants in the intervention group who were included in the procedure for cognitive restructuring, but not for those in the waiting list. However, no significant differences were observed in scores of borderline personality traits between the two groups. Future studies need to conduct lengthier interventions that enable the generalization of value of cognitive restructuring of abandonment schemas.</p>

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  • I-3. 「外見に関する否定的感情測定尺度-特性版-」の再検査信頼性と併存的妥当性の検討(一般演題,第120回日本心身医学会関東地方会演題抄録)

    安保 恵理子, 阿部 ひと美, 関口 由香, 根建 金男

    心身医学   55 ( 2 ) 181 - 181  2015年02月  [査読有り]

    DOI CiNii

  • メタ認知療法モデルによる母親の育児不安の理解

    宮崎 球一, 宮澤 敬子, 根建 金男

    不安症研究   7 ( 1 ) 83 - 91  2015年  [査読有り]

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    本研究の目的は,母親の育児不安の維持プロセスを,メタ認知療法(MCT)モデルをもとに検討することであった。MCTモデルをもとに,心配に関するメタ認知的信念が心配を強め,心配が育児不安を強める,というプロセスを想定したモデルを作成した。調査対象者は,保育所と幼稚園に子ども(3歳から5歳)を通わせている母親(N=188)であった。共分散構造分析の結果,心配に関するネガティブなメタ認知的信念は心配に強い正の影響を及ぼし,心配は育児不安に中程度の正の影響を及ぼすことが示された。ただし,育児不安尺度の下位因子である育児時間に関しては,弱い影響しか示されなかった。以上のことから,MCTモデルによる育児不安の維持プロセスが示された。

    DOI CiNii

  • P3-11 男性の身体不満足感および摂食障害傾向と認知的変数の関連性(一般演題)

    宮崎 球一, 藤崎 博矢, 松野 航大, 根建 金男

    日本認知・行動療法学会大会プログラム・抄録集   ( 41 ) 318 - 319  2015年  [査読有り]

    CiNii

  • P2-28 メタ認知理論に基づく強迫傾向のメカニズム(一般演題)

    岡田 まりあ, 宮崎 球一, 根建 金男

    日本認知・行動療法学会大会プログラム・抄録集   ( 41 ) 234 - 235  2015年  [査読有り]

    CiNii

  • 見捨てられ場面における見捨てられスキーマと思考・感情・行動との関連

    井合 真海子, 根建 金男

    行動医学研究 : 日本行動医学会誌   19 ( 2 ) 83 - 92  2013年10月  [査読有り]

    CiNii

  • 青年期女性の外見に関する否定的感情測定尺度(状態版)の開発

    安保 恵理子, 根建 金男

    パーソナリティ研究   22 ( 2 ) 182 - 184  2013年  [査読有り]

     概要を見る

    This study reports on the development of the Young Women's Appearance-Related Negative Emotions Scale-State Version(YWANES-S) from the standpoint of cognitive-behavioral counseling. Three questionnaire surveys were conducted with female university students (n=165, 185, and 40). The YWANES-S was shown to be a 7-item unifactorial scale with high internal consistency. The scores on the YWANES-S were moderately associated with scales of trait body dissatisfaction, state self-esteem, and negative mood states. Construct validity was confirmed by individuals' differential reactivity to an appearance-related and a non-appearance-related imagery task. This study shows that the YWANES-S has substantial reliability and validity.

    DOI CiNii

  • 青年女子のダイエットにおける完全主義的自己陳述尺度の作成と信頼性,妥当性の検討

    矢澤 美香子, 金築 優, 根建 金男

    パーソナリティ研究   21 ( 3 ) 216 - 230  2013年  [査読有り]

     概要を見る

    本研究では,ダイエットにおいて特異的に生起する完全主義的思考や自己陳述を調査し,the Perfectionistic Self-statements Inventory about Dieting (PSI-D)という新たな尺度を作成し,その信頼性,妥当性を検討することを目的とした。研究1では,半構造化面接と自由記述調査によって収集された40個の予備項目による調査を女子大学生に実施し,厳格なダイエット実践者118名の回答を分析した。その結果,PSI-Dは高目標へのこだわり,失敗に関する自己批判,努力の重視,厳格な自己抑制という4種の因子を持つことが明らかとなり,尺度全体および各因子の十分な内的整合性が示された。研究2では,2つのサンプル(148名,140名)の女子大学生を対象に,PSI-Dと他の尺度を用いた調査を実施した。その結果,PSI-Dの十分な妥当性が示された。以上の結果を踏まえて,PSI-Dの有用性について論じた。

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  • レパートリー・グリッド法を適用してとらえた社会不安の特徴

    阿部 ひと美, 今井 正司, 根建 金男

    パーソナリティ研究   21 ( 3 ) 203 - 215  2013年  [査読有り]

     概要を見る

    本研究は,パーソナル・コンストラクト理論(Kelly, 1955)に基づいたアセスメント法であるレパートリー・グリッド法(Rep)を用いて,社会不安が高い者における個人的構成概念の特徴を検討することを目的とした。人間と環境との相互作用という観点から個人的構成概念の特徴を把握できる社会不安用Repを開発し,社会不安の高い大学生18名を対象に実施した。その結果,社会不安が高い者に共通していると考えられるエレメントおよびコンストラクトの特徴が明らかになった。さらに,社会不安の高い者のなかでも,その個人的構成概念はさまざまであることが示され,社会不安用Repにおける調査対象者の反応は,大きく5カテゴリに分類された。今後は,Repを用いることによって,社会不安の高い個人の特徴を,従来の質問紙法よりも詳細にとらえていくことが期待される。

    DOI CiNii

  • レパートリー・グリッド法を適用してとらえた社会不安の特徴

    阿部ひと美, 今井正司, 根建金男

    パーソナリティ研究   21 ( 3 ) 203 - 215  2013年  [査読有り]

     概要を見る

    本研究は,パーソナル・コンストラクト理論(Kelly, 1955)に基づいたアセスメント法であるレパートリー・グリッド法(Rep)を用いて,社会不安が高い者における個人的構成概念の特徴を検討することを目的とした。人間と環境との相互作用という観点から個人的構成概念の特徴を把握できる社会不安用Repを開発し,社会不安の高い大学生18名を対象に実施した。その結果,社会不安が高い者に共通していると考えられるエレメントおよびコンストラクトの特徴が明らかになった。さらに,社会不安の高い者のなかでも,その個人的構成概念はさまざまであることが示され,社会不安用Repにおける調査対象者の反応は,大きく5カテゴリに分類された。今後は,Repを用いることによって,社会不安の高い個人の特徴を,従来の質問紙法よりも詳細にとらえていくことが期待される。

    DOI CiNii

  • 青年期女性の外見に関する否定的感情測定尺度(状態版)の開発

    安保恵理子, 根建金男

    パーソナリティ研究   22 ( 2 ) 182 - 184  2013年  [査読有り]

     概要を見る

    This study reports on the development of the Young Women's Appearance-Related Negative Emotions Scale-State Version(YWANES-S) from the standpoint of cognitive-behavioral counseling. Three questionnaire surveys were conducted with female university students (n=165, 185, and 40). The YWANES-S was shown to be a 7-item unifactorial scale with high internal consistency. The scores on the YWANES-S were moderately associated with scales of trait body dissatisfaction, state self-esteem, and negative mood states. Construct validity was confirmed by individuals' differential reactivity to an appearance-related and a non-appearance-related imagery task. This study shows that the YWANES-S has substantial reliability and validity.

    DOI CiNii

  • 青年期のダイエットにおける完全主義的自己陳述尺度の作成と信頼性,妥当性の検討

    矢澤美香子, 金築 優, 根建金男

    パーソナリティ研究   21   216 - 230  2013年  [査読有り]

  • P2-75 受動的処理尺度の作成とその信頼性と妥当性の検討(1)(一般演題(ポスター),テーマ:認知行動療法の「今」)

    宮崎 球一, 根建 金男

    日本行動療法学会大会発表論文集   ( 38 ) 400 - 401  2012年09月  [査読有り]

    CiNii

  • P2-49 身体醜形懸念に対する認知行動的介入に関する研究の展望(一般演題(ポスター),テーマ:認知行動療法の「今」)

    黒氏 健一朗, 安保 恵理子, 根建 金男

    日本行動療法学会大会発表論文集   ( 38 ) 348 - 349  2012年09月  [査読有り]

    CiNii

  • P1-58 入眠困難と自己志向的完全主義の関連 : 自己志向的完全主義の適応・不適応的側面に焦点を当てて(一般演題(ポスター),テーマ:認知行動療法の「今」)

    山田 香南子, 安保 恵理子, 宮崎 球一, 根建 金男

    日本行動療法学会大会発表論文集   ( 38 ) 226 - 227  2012年09月  [査読有り]

    CiNii

  • 身体不満足感,過食,ダイエット行動における外見スキーマならびにボディチェッキング認知の役割

    安保 恵理子, 須賀 千奈, 根建 金男

    女性心身医学   16 ( 3 ) 283 - 293  2012年03月  [査読有り]

     概要を見る

    本研究では,認知行動カウンセリングの立場から,身体不満足感ならびに過食,ダイエット行動の発生メカニズムについて検討を行った.研究1では,258名の大学生女性を対象として調査を実施した.その結果,外見スキーマの自己評価の特徴(Self-Evaluative Salience : SES)とボディチェッキング認知の安全希求,体重・身体コントロール(Safety Beliefs and Body Control : SBBC)は,身体不満足感ならびに過食,ダイエット行動に影響を及ぼしていることが示された.研究2では,平均値以上のSESとSBBCの得点を示す29名の大学生女性を対象として,SESとSBBCが身体不満足感の原因になるかどうかを実験的に検討した.実験参加者は,SES活性条件,SBBC活性条件,非活性条件のいずれかに分けられた.その結果,外見に関する否定的思考について,条件と時期の交互作用が有意であった(F(2,26)=6.55,p<.01).下位検定を行った結果,SES活性条件ならびにSBBC活性条件では,非活性条件と比較して,外見に関する否定的思考が有意に増加したことが示された(それぞれp<.01,p<.05).自己の顔と外見全般に関する不満を測定する尺度の効果サイズは,小さいながらも意味のある値であった.本研究により,SESとSBBCが身体不満足感ならびに過食,ダイエット行動の発生要因の一部であることが示唆された.

    DOI CiNii

  • 外見スキーマを測定する尺度の開発および外見スキーマとボディチェッキング認知の関連性の検討

    安保 恵理子, 須賀 千奈, 根建 金男

    パーソナリティ研究   20 ( 3 ) 155 - 166  2012年  [査読有り]

     概要を見る

    本論文における研究では,the Revision of Appearance Schemas Inventory(ASI-R; Cash, Melnyk, & Hrabosky, 2004)の日本語版(the Japanese Version of the ASI-R: JASI-R)を開発し,外見スキーマとボディチェッキング認知の各因子間における関連性を検討した。その結果,JASI-Rは,「自己評価の特徴」と「動機づけの特徴」の2因子から構成され,その信頼性と併存的妥当性は,許容範囲内であった。性差を検討した結果,女性は男性よりも,両因子において得点が有意に高いことが示された。外見スキーマの両因子とボディチェッキング認知の各因子の相関を検討した結果,有意な中程度から弱い相関が認められたことから,これらは比較的異なる概念であることが示された。

    DOI CiNii

  • 健常者の身体不満足感の理解と認知行動的介入の可能性

    安保恵理子, 須賀千奈, 根建金男

    カウンセリング研究   45 ( 1 ) 62 - 69  2012年  [査読有り]

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    本論文では,健常者の身体不満足感の理解と認知行動的介入の可能性について提言することを目的とした。現状では,身体不満足感の定義について,いまだ一致した見解は得られていない。また,身体不満足感のメカニズムに関する研究の知見を十分に踏まえた介入研究は,ほとんど行われていない。さらに,これまでの介入研究では,健常者の健康の維持・増進ならびに精神的不調・疾患の予防には,十分に焦点が当てられてこなかった。そこで,本論文では,国内外の身体不満足感に関する研究を概観し,身体不満足感の定義,発生・維持メカニズム,介入について論じ,その上で健常者の身体不満足感の理解と今後の認知行動的介入の可能性について提言した。その結果,今後の介入では,外見的魅力を過度に重視する信念に焦点を当て,外見に関する否定的な評価は変わらなかったとしても,外見に関する否定的な感情は減少させることが望ましいことが示唆された。また,外見に不満を抱く者が,自己の身体の不完全さを感じながらも,身体や人生の多様な側面について多くの気づきを得ることを促すような介入の発展が必要であることが考察された。

    DOI CiNii

  • 外見スキーマを測定する尺度の開発および外見スキーマとボディチェッキング認知の関連性の検討

    安保恵理子, 須賀千奈, 根建金男

    パーソナリティ研究   20 ( 3 ) 155 - 166  2012年  [査読有り]

     概要を見る

    本論文における研究では,the Revision of Appearance Schemas Inventory(ASI-R; Cash, Melnyk, & Hrabosky, 2004)の日本語版(the Japanese Version of the ASI-R: JASI-R)を開発し,外見スキーマとボディチェッキング認知の各因子間における関連性を検討した。その結果,JASI-Rは,「自己評価の特徴」と「動機づけの特徴」の2因子から構成され,その信頼性と併存的妥当性は,許容範囲内であった。性差を検討した結果,女性は男性よりも,両因子において得点が有意に高いことが示された。外見スキーマの両因子とボディチェッキング認知の各因子の相関を検討した結果,有意な中程度から弱い相関が認められたことから,これらは比較的異なる概念であることが示された。

    DOI CiNii

  • Role of appearance schemas and body checking cognitions in body dissatisfaction, binge eating, and dieting behaviors.

    Ambo, E, Suga, T, am, Nedate, K

    女性心身医学   16 ( 3 ) 283 - 293  2012年  [査読有り]

     概要を見る

    本研究では,認知行動カウンセリングの立場から,身体不満足感ならびに過食,ダイエット行動の発生メカニズムについて検討を行った.研究1では,258名の大学生女性を対象として調査を実施した.その結果,外見スキーマの自己評価の特徴(Self-Evaluative Salience : SES)とボディチェッキング認知の安全希求,体重・身体コントロール(Safety Beliefs and Body Control : SBBC)は,身体不満足感ならびに過食,ダイエット行動に影響を及ぼしていることが示された.研究2では,平均値以上のSESとSBBCの得点を示す29名の大学生女性を対象として,SESとSBBCが身体不満足感の原因になるかどうかを実験的に検討した.実験参加者は,SES活性条件,SBBC活性条件,非活性条件のいずれかに分けられた.その結果,外見に関する否定的思考について,条件と時期の交互作用が有意であった(F(2,26)=6.55,p<.01).下位検定を行った結果,SES活性条件ならびにSBBC活性条件では,非活性条件と比較して,外見に関する否定的思考が有意に増加したことが示された(それぞれp<.01,p<.05).自己の顔と外見全般に関する不満を測定する尺度の効果サイズは,小さいながらも意味のある値であった.本研究により,SESとSBBCが身体不満足感ならびに過食,ダイエット行動の発生要因の一部であることが示唆された.

    DOI CiNii

  • 日本版メタ認知的気づき評定法の開発

    勝倉 りえこ, 伊藤 義徳, 根建 金男, 金築 優

    心身医学   51 ( 9 ) 821 - 830  2011年09月  [査読有り]

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    メタ認知的気づきとは,脱中心化した視点を指す.これは否定的な感情や思考を経験するプロセスであり,反復性のうつ病の脆弱性との関連性が指摘されている.本研究の目的は,うつ傾向を繰り返し呈する非臨床群の大学生を対象に,メタ認知的気づきの程度を評定するthe Measure of Awareness and Coping in Autobiographical Memory(Moor et al.,1996)の日本版(J-MAWARE)を作成し,その信頼性および妥当性を検討することであった.その結果,J-MAWAREの十分な内的整合性および妥当性が確認された.評定者間一致率は中程度の正の相関が認められた.結果から,J-MAWAREがメタ認知的気づきの程度を評定する有用な方法であることが示唆された.本結果が臨床群においても確認されるかを検討する必要がある.

    DOI CiNii

  • 抑うつ的反すうに関するネガティブな信念と抑うつとの関連性

    長谷川 晃, 金築 優, 井合 真海子

    行動医学研究   17 ( 1 ) 16 - 24  2011年04月  [査読有り]

    CiNii

  • 抑うつ的反すうと関連する信念の内容

    長谷川 晃, 根建 金男

    感情心理学研究   18 ( 3 ) 151 - 162  2011年  [査読有り]

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    The present studies investigated the relation between subcategories of positive beliefs about depressive rumination (beliefs about the advantages of ruminating and the disadvantages of not ruminating) and depressive rumination. The authors conducted three questionnaire studies with undergraduate students. Based on factor analyses, the Reasons for Rumination Inventory (RRI) was developed. The RRI consisted of four factors concerning the advantages of ruminating (Insight into Oneself and Situations, Preparation for Future Catastrophes, Increase of Empathy, and Prevention and Decrease of Dysphoria), and of three factors concerning the disadvantages of not ruminating (Avoidance of Future Mistakes, Avoidance of Persistence and Exacerbation of Dysphoria, and Avoidance of Negative Influence on Personality and Situations). Correlations among the subscale scores on the RRI and measures of positive beliefs about worry showed moderate validity of the RRI. The test-retest correlations demonstrated adequate reliability of the RRI. Additionally, results of correlation analyses showed that the Insight into Oneself and Situations were related to depressive rumination. All factors of beliefs about the disadvantages of not ruminating were also related to depressive rumination. These results indicated that the intention of understanding oneself and one's situations, and intention of avoiding negative consequences without ruminating were associated with persistence of depressive rumination.

    DOI CiNii

  • 抑うつ的反すうとネガティブな反すうが抑うつに及ぼす影響の比較

    長谷川 晃, 根建 金男

    パーソナリティ研究   19 ( 3 ) 270 - 273  2011年  [査読有り]

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    This study compared the influence of depressive rumination and negative rumination on depression. In a longitudinal study with a 4-week interval, undergraduates completed measures of depressive rumination, negative rumination, and depression at Time 1, and measures of depression and stressors during the study at Time 2. The results of multiple regression analysis showed that depressive rumination, but not negative rumination, predicted depression at Time 2, even after controlling both for depression at Time 1 and for stressors. These results indicate that depressive rumination is a useful concept for research and clinical practices involving depression.

    DOI CiNii

  • 意思決定理論を適用した役割固定法が社会不安に及ぼす影響

    阿部ひと美, 今井正司, 根建金男

    カウンセリング研究   44 ( 1 ) 1 - 9  2011年  [査読有り]

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    役割固定法(fixed-role therapy: FRT; Kelly, 1955)は,構成主義的な理論のひとつであるパーソナル・コンストラクト理論(personal construct theory: PCT)に基づいた心理的介入技法である。本研究では,演じる役割を決定する手続きに実験参加者の意思決定を取り入れるという改良を加えたFRTを開発し,その社会不安に対する効果を実証的に検討することを目的とした。実験参加者は,社会不安傾向が高い大学生であり,改良型FRT群(11名),従来の標準的な手続きにのっとった標準型FRT群(10名),統制群(11名)に割り振られ,2週間にわたる実験に参加した。その結果,改良型FRT群,標準型FRT群では,統制群と比較して社会不安が有意に低減した。また,改良型FRT群では,標準型FRT群と比較して,社会不安が有意に低減する傾向が示された。さらに,PCTに基づいたアセスメント法であるレパートリー・グリッド法を用いた評定の結果,改良型FRT群では,標準型FRT群よりすぐれた効果が示された。したがって,改良型FRTはすぐれた社会不安低減効果を有することが示唆された。

    DOI CiNii

  • P2-77 感情への恐れが気晴らし場面における 認知行動的反応に及ぼす影響性(一般演題(ポスター発表),切れる最新の理論と途切れない地道な実践)

    金築 優, 近藤 友佳, 金築 智美, 根建 金男

    日本行動療法学会大会発表論文集   ( 36 ) 446 - 447  2010年12月  [査読有り]

    CiNii

  • P2-34 脱中心化の増加を促す心理的介入が心配の緩和に及ぼす効果(一般演題(ポスター発表),切れる最新の理論と途切れない地道な実践)

    栗原 愛, 長谷川 晃, 根建 金男

    日本行動療法学会大会発表論文集   ( 36 ) 360 - 361  2010年12月  [査読有り]

    CiNii

  • P2-5 侵入思考に対する認知的対処が注意制御機能と社会不安に及ぼす影響(一般演題(ポスター発表),切れる最新の理論と途切れない地道な実践)

    阿部 ひと美, 今井 正司, 根建 金男

    日本行動療法学会大会発表論文集   ( 36 ) 302 - 303  2010年12月  [査読有り]

    CiNii

  • P2-1 抑うつ的反すうと関連する信念の内容(一般演題(ポスター発表),切れる最新の理論と途切れない地道な実践)

    長谷川 晃, 根建 金男

    日本行動療法学会大会発表論文集   ( 36 ) 294 - 295  2010年12月  [査読有り]

    CiNii

  • 青年期女子における完全主義認知とダイエット行動および摂食障害傾向との関連

    矢澤 美香子, 金築 優, 根建 金男

    女性心身医学   15 ( 1 ) 154 - 161  2010年07月  [査読有り]

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    本研究は,青年女子における完全主義認知とダイエット行動および摂食障害傾向にみられる食行動異常との関連性を検討することを目的とする.Body Mass Indexが24以下の「痩せ」「普通」体型である女子大学生・大学院生183名に対して,1)自己志向的完全主義下位尺度,2)Multidimentional Perfectonism Cognitive Inventry(MPCI),3)ダイエット行動尺度,4)Eating Attitude Test-26,5)Eating Disorder Inventryの過食下位尺度を用いた質問紙調査を実施した.相関分析の結果,MPCIの下位尺度である高目標設置,完全性追求,ミスへのとらわれすべてにおいて,ダイエット行動,食行動異常との関連性が認められた.また,重回帰分析の結果,完全性追求は非構造的ダイエット行動に,ミスへのとらわれは食行動異常に影響を与えることがわかった.さらに,ダイエット行動尺度の得点についてクラスター分析を行ったところ,4つのクラスターが抽出され,高目標設置と完全性追求の得点は,ダイエット非実践群,平均的ダイエット実践群よりも構造的ダイエット実践群,構造・非構造的ダイエット実践群で高いことがわかった.以上の結果から,ダイエット行動のパターンや食行動異常の程度の違いを考慮して,異なる完全主義認知に対する介入を行うことが,摂食障害の予防に有益であると考えられる.

    DOI CiNii

  • 日本語版Experiences Questionnaireの作成と信頼性・妥当性の検討

    栗原 愛, 長谷川 晃, 根建 金男

    パーソナリティ研究   19 ( 2 ) 174 - 177  2010年  [査読有り]

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    The Experiences Questionnaire measures decentering, the state of observing thoughts and feelings as temporary events in the mind. This study developed the Japanese version of the Experiences Questionnaire (JEQ). The fit indices in confirmatory factor analysis (n=297) suggested an acceptable fit to a model consistent with the original. The correlations (n=411) between the J-EQ and the Acceptance and Action Questionnaire- II, the Affective Control Scale, the Ruminative Response Scale, and the Cognitive Control Scale showed adequate construct validity. Internal consistency (n=411) and test–retest correlations of factors (n=54) indicated good reliability of the J–EQ. The J–EQ can be used to examine the influence of decentering on psychopathology.

    DOI CiNii

  • 見捨てられスキーマが境界性パーソナリティ周辺群の徴候に及ぼす影響

    井合 真海子, 矢澤 美香子, 根建 金男

    パーソナリティ研究   19 ( 2 ) 81 - 93  2010年  [査読有り]

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    本研究では,境界性パーソナリティ障害(borderline personality disorder: BPD)周辺群を対象として,認知行動理論的視点から,見捨てられスキーマとBPD周辺群が示すBPDの徴候との関連を調べることを目的とした。調査1・2では,大学生452名を対象に質問紙調査を実施し,見捨てられスキーマ尺度(the Abandonment Schema Questionnaire: ASQ)を作成した。その結果,ASQは「恒常的な見捨てられ・孤独」,「親密な関係に対するしがみつき・同一視」,「他者からの好意に対するあきらめ」の3因子構造であることが示され,信頼性・妥当性も確認された。調査3においては,大学生253名を対象に,BPD周辺群の徴候と見捨てられスキーマの関連を調べた。パス解析の結果,見捨てられスキーマは,感情の不安定性を介してBPD周辺群に顕著にみられる様々な行動化に影響を与えている,という因果モデルが導かれた。今後は,ASQの大学生以外の適応可能性を検討することが求められる。

    DOI CiNii

  • 日本語版抑うつ状態チェックリストの改訂

    長谷川 晃, 伊藤 義徳, 矢澤 美香子, 根建 金男

    パーソナリティ研究   19 ( 1 ) 68 - 71  2010年  [査読有り]

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    The present study was conducted to revise the Japanese version of the Depressive States Checklist (JDSC), and to evaluate the construct validity of the revised version. Undergraduate students participated in two questionnaire studies. In Study 1, items with sufficient face validity and factorial validity representing the self-devaluative view and affective components were selected for the revised version of the J-DSC (JDSC-R). In Study 2, each factor of the J-DSC-R showed adequate construct validity because the correlation coefficients among the factors of the J-DSC-R, depressive symptoms, and depressive rumination generally supported the hypothesis. The J-DSC-R can be used to contribute to the understanding of vulnerability to depression.

    DOI CiNii

  • 抑うつ的反すうを促す反すうする利益に関する信念の内容

    長谷川 晃, 金築 優, 根建 金男

    パーソナリティ研究   18 ( 3 ) 248 - 251  2010年  [査読有り]

     概要を見る

    This study investigated beliefs leading to depressive rumination. Undergraduate students (N=155) completed the Positive Beliefs about Depressive Rumination Questionnaire (PBDRQ), the Positive Beliefs about Rumination Scale (PBRS), and a scale of depressive rumination. The PBRS scores were positively correlated with the scale of depressive rumination, but the "Improvement of Problem Solving Ability" and "Promotion of Emotional Regulation" scores of the PBDRQ were not. The results suggest that the beliefs that rumination facilitates understanding of themselves and situations, as measured on the PBRS, were most related to depressive rumination.

    DOI CiNii

  • 見捨てられスキーマが境界性パーソナリティ周辺群の徴候に及ぼす影響

    井合 真海子, 矢澤 美香子, 根建 金男

    パーソナリティ研究   19 ( 2 ) 81 - 93  2010年  [査読有り]

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    本研究では,境界性パーソナリティ障害(borderline personality disorder: BPD)周辺群を対象として,認知行動理論的視点から,見捨てられスキーマとBPD周辺群が示すBPDの徴候との関連を調べることを目的とした。調査1・2では,大学生452名を対象に質問紙調査を実施し,見捨てられスキーマ尺度(the Abandonment Schema Questionnaire: ASQ)を作成した。その結果,ASQは「恒常的な見捨てられ・孤独」,「親密な関係に対するしがみつき・同一視」,「他者からの好意に対するあきらめ」の3因子構造であることが示され,信頼性・妥当性も確認された。調査3においては,大学生253名を対象に,BPD周辺群の徴候と見捨てられスキーマの関連を調べた。パス解析の結果,見捨てられスキーマは,感情の不安定性を介してBPD周辺群に顕著にみられる様々な行動化に影響を与えている,という因果モデルが導かれた。今後は,ASQの大学生以外の適応可能性を検討することが求められる。

    DOI CiNii

  • 大学生の心配に対するメタ認知に焦点を当てた認知行動的介入の効果

    金築 優, 金築智美, 根建金男

    感情心理学研究   17 ( 3 ) 169 - 179  2010年  [査読有り]

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    Worry is perseverative negative thinking about what may happen in the future. In this study, we examined the effects of cognitive behaviour intervention focused on metacognitive beliefs about worry, on alleviating worry in Japanese university students with high trait worry scores. Metacognitive be-liefs about worry refer to the beliefs that individuals have about their own worries, such as beliefs about the natures and functions of their own worries.<br>In study I, we administered cognitive-behavioural psychoeducation to high worriers, with a fo-cus on metacognitive beliefs about worry. As a result, individuals who received the psychoeducation (n=13) were less anxious than the placebo intervention group (n=10) at a worry-provoking task.<br>In study II, eighteen high worriers served as subjects. They were assigned to either a self-instructional training (SIT; n=9) group focusing on metacognition or a waiting list control (WLC; n=9) group. As a result, SIT produced a signi.cantly larger treatment effect on modifying negative metacognitive beliefs about worry. In addition SIT was superior to waiting-list control, in yielding improvements on worry related measures.<br>These results show that modi.cation of negative metacognitive beliefs about worry has the effect of alleviating trait worry. The theoretical and clinical implications of these results were discussed.

    DOI CiNii

  • マインドフルネストレーニングが大学生の抑うつ傾向に及ぼす効果ーメタ認知的気づきによる媒介効果の検討ー

    勝倉りえこ, 伊藤義徳, 根建金男, 金築 優

    行動療法研究   35   41 - 52  2009年  [査読有り]

  • 日本の大学生における外傷的出来事の体験とその影響

    トラウマティック・ストレス   2   77 - 80  2004年  [査読有り]

  • 大学生を対象としたライフ・イベントの実態調査と日本版外傷後認知尺度の開発

    長江 信和, 増田 智美, 山田 幸恵, 金築 優, 根建 金男, 金 吉晴

    行動療法研究   30 ( 2 ) 113 - 124  2004年  [査読有り]

     概要を見る

    外傷後認知尺度は、外傷体験者の認知を測る尺度である(Foa et al., 1999)。外傷後認知は、否定的なライフ・イベントの体験者にみられる外傷的反応の予後に影響を及ぼすと考えられる。本研究では、大学生における否定的ライフ・イベントの体験の分布を調べるとともに、その体験者を対象として日本版外傷後認知尺度の尺度化を試みた。大学の教場で調査を行った結果、回答者2,622名のうち53.5%は自然災害や交通事故などの体験者であることが判明した。一方、外傷後認知尺度の翻訳版がバックトランスレーションの手続きを経て作成された。否定的ライフ・イベントの体験者に対して郵送調査を行った結果、Foa et al.(1999)と同様の3因子が見いだされ、良好な再検査信頼1生と基準関連妥当性が確認された。日本版外傷後認知尺度は、否定的ライフ・イベントの体験者である大学生一般に適用できる可能性が示唆された。

    CiNii

  • 日常記憶と精神疾患—認知臨床心理学的アプローチ—

    ヒューマンサイエンスリサーチ   13   185 - 202  2004年  [査読有り]

  • 老人保健施設における抑うつ状態改善の検討−その2

    日本心理学会第68回大会発表論文集     286  2004年  [査読有り]

  • 社会不安における注意資源の配分の検討−社会不安者は社会不安場面でどのように注意を配分しているのか?

    日本心理学会第68回大会発表論文集    2004年  [査読有り]

  • 完全主義の二側面と摂食障害傾向との関連

    日本行動療法学会第30回大会発表論文集    2004年  [査読有り]

  • oes Mindfulness Meditation Influence Metacognitive Awareness and Depressive Thinking Style?

    World Congress of Behavioral and Cognitive Therapies (WCBCT) Satellite Symposium on Social Clinical Psychology "Frontier of Cognitive Behavioral Approach"    2004年  [査読有り]

  • Influence of safety behaviors on the maintenance of insomnia.

    World Congress of Behavioral and Cognitive Therapies 2004 Abstracts     275  2004年  [査読有り]

  • Influence of emotional processing and cognitive processing on arousal of feeling.

    World Congress of Behavioral and Cognitive Therapies 2004 Abstracts     288  2004年  [査読有り]

  • How Does Mindfulness Meditation Influence Depression and Meta-cognitive Awareness?

    World Congress of Behavioral Cognitive Therapy    2004年  [査読有り]

  • Directed forgetting in non-clinical obsessional students.

    World Congress of Behavioral and Cognitive Therapies 2004 Abstracts     233  2004年  [査読有り]

  • Development of the Focused Attention Scale Revised (FAS-R) and Investigation into its Reliability and Validity

    World Congress of Behavior and Cognitive Psychotherapies    2004年  [査読有り]

  • Anger Rumination: Effects on Anger Duration and Intensity

    orld Congress of Behavioral and Cognitive Therapies     231  2004年  [査読有り]

  • AATとTCTは自動思考とセルフコントロール能力の変化を予測する?

    日本カウンセリング学会第37回大会発表論文集     160 - 161  2004年  [査読有り]

  • 怒りの表出傾向が認知行動療法の効果に及ぼす影響:行動に焦点をあてた参加者主体の社会的スキル訓練を適用して

    行動療法研究   28   123 - 134  2003年  [査読有り]

  • 主観的随伴経験が中学生の無気力感に及ぼす影響—尺度の標準化と随伴性認知のメカニズムの検討—

    牧 郁子, 関口 由香, 山田 幸恵, 根建 金男

    教育心理学研究   51 ( 3 ) 298 - 307  2003年  [査読有り]

     概要を見る

    本研究は, 学習性無力感 (Seligman & Maier, 1967) における随伴性認知に改めて着目し, 新たな無気力感のメカニズムを検討することを目的とした。そこで, 近年問題視されている中学生の無気力感の改善を鑑みて, 以下の研究を行った。研究1では, 随伴性認知の測定尺度「中学生版・主観的随伴経験尺度 (PECS)」の標準化を試みた。その結果, 2因子 (随伴経験・非随伴経験) からなる尺度が作成され, 信頼性・妥当性が実証された。研究2では, まず不登校の中学生の無気力感と随伴性認知との関係を検討するために, PECSを不登群・登校群それぞれに実施したところ, 差が認められなかった。このことから, 登校生徒も不登校生徒と同程度に, 随伴経験の欠如や非随伴経験の多さを有している可能性が示唆された。この結果を受けて, 登校している中学生の無気力感と随伴性認知との関連を検討するため, 担任教師の行動評定によって群分けされた無気力感傾向高群・低群生徒におけるPECSの得点を分析した。その結果, 随伴経験因子において差が認められ, 中学生の無気力感は非随伴経験の多さよりも随伴経験の少なさに起因する可能性があることが示された。

    DOI CiNii

  • 老人保健施設における抑うつ状態改善の検討

    日本心理学会第67回大会発表論文集     248  2003年  [査読有り]

  • 入眠時認知活動尺度(PCAS)の開発

    日本行動療法学会第29回大会発表論文集     100 - 101  2003年  [査読有り]

  • 怒りの反芻が怒りの強度と持続に及ぼす影響

    日本行動療法学会第29回大会発表論文集     192 - 193  2003年  [査読有り]

  • 心の「ゆとり」をなくす状況における認知的メカニズムの検討—AATとTCT は気分の変化を予測する?—

    日本行動療法学会第29回大会発表論文集     68 - 69  2003年  [査読有り]

  • 自律訓練法の重感練習において自然音の併用が及ぼす影響

    日本行動療法学会第29回大会発表論文集     182 - 183  2003年  [査読有り]

  • The persistence of worry: The role of beliefs and appraisals concerning worry.&nbsp;

    Paper presented at the annual meeting of the Association for the Advancement of Behaviour Therapy, Boston.    2003年  [査読有り]

  • The effect of changing the focus of attention in undergraduate student with social anxiety

    &#65533;&#65533;&#65533;&#65533; Annual Congress of the EABCT    2003年  [査読有り]

  • Mindfulnessと調整呼吸—呼吸法の効果のメカニズム—

    日本心理学会第67回大会発表論文集     338  2003年  [査読有り]

  • 第12章 行動療法

    看護のための最新医学講座 第34巻 医療人間学     308 - 315  2002年08月  [査読有り]

  • 注意の焦点を測定する尺度の作成と信頼性・妥当性の検討

    山田 幸恵, 関口 由香, 伊藤 義徳

    ヒューマンサイエンスリサーチ   11   161 - 173  2002年08月  [査読有り]

    CiNii

  • シャイネスの変容に対する自己教示訓練の効果とその効果に及ぼす反応パターンの影響

    人間科学研究   15   17 - 29  2002年04月  [査読有り]

  • 認知行動療法における認知の測定法—情報処理パラダイムに基づく測定法—

    早稲田大学臨床心理学研究   2   59 - 68  2002年  [査読有り]

  • 注意の焦点を測定する尺度の作成と信頼性・妥当性の検討

    ヒューマンサイエンスリサーチ   11   161 - 174  2002年  [査読有り]

  • 老人保健施設におけるうつ発生要因の検討

    日本心理学会第66回大会発表論文集     1088  2002年  [査読有り]

  • 不眠症における入眠時認知活動の調査

    第28回日本行動療法学会大会発表論文集     88 - 89  2002年  [査読有り]

  • 不安における注意資源の配分の偏りに関する研究−他者の行動の把握とその行動への評価−

    日本心理学会第66回大会発表論文集    2002年  [査読有り]

  • 怒り表出パターン別に見た怒り経験の特徴−Averillの怒り日常経験調査用紙による検討−

    日本カウンセリング学会第35回大会発表論文集    2002年  [査読有り]

  • 中学生用 コーピング・エフィカシー尺度標準化の試み—尺度作成および信頼性と妥当性の検討—

    日本カウンセリング学会第35回大会発表論文集     97  2002年  [査読有り]

  • 中学生における無気力感のメカニズムの検討—学習性無力感・コントロール感研究に依拠して—

    日本行動療法学会第28回大会発表論文集     184 - 185  2002年  [査読有り]

  • 大学生のシャイネスに対する社会的スキル訓練の効果

    日本カウンセリング学会第35回大会発表論文集     128 - 129  2002年  [査読有り]

  • 心配に関する信念尺度の作成及び信頼性と妥当性の検討

    第28回日本行動療法学会大会発表論文集     122 - 123  2002年  [査読有り]

  • 心の「ゆとり」をなくす状況における認知的メカニズムの検討

    第28回日本行動療法学会大会発表論文集     86 - 87  2002年  [査読有り]

  • 感情表出と適応間の関連性の検討−書記的方法による情動経験の再生が気分に及ぼす影響−

    日本カウンセリング学会第35回大会発表論文集    2002年  [査読有り]

  • イメージ視点の方向性が不安に及ぼす影響 −イメージにおける視点の転換が気分に及ぼす効果の検討−

    日本行動療法学会第28回大会発表論文集    2002年  [査読有り]

  • 第6章 1 認知行動療法

    総説臨床心理学     168 - 176  2001年11月  [査読有り]

  • 高校生のテスト不安に対する自己教示訓練の効果

    岩崎 志保, 伊藤 義徳, 根建 金男

    カウンセリング研究   34 ( 3 ) 261 - 272  2001年10月  [査読有り]

    CiNii

  • 自己教示訓練がシャイネスの変容に及ぼす効果−教示選択の自由度の影響−

    増田 智美, 根建 金男, 長江 信和

    ヒューマンサイエンスリサーチ   10   143 - 159  2001年07月  [査読有り]

    CiNii

  • イメージによって喚起されるシャイネスに及ぼす自己教示訓練の効果−教示内容による影響の比較−

    伊藤 義徳, 大矢根 寿子, 仁木 富美子

    ヒューマンサイエンスリサーチ   10   41 - 55  2001年07月  [査読有り]

    CiNii

  • 第48章 行動論的アセスメント

    心理アセスメントハンドブック第2版     553 - 562  2001年06月  [査読有り]

  • ネガティブ感情の喚起がセルフモニタリングの能力に及ぼす影響

    行動療法研究   27   33 - 46  2001年03月  [査読有り]

  • セルフコントロール法

    講座臨床心理学1 総説臨床心理学     176 - 180  2001年  [査読有り]

  • Comparison of constructive cognitive and rational cognitive psychotherapies for students with social anxiety

    Constructivism in the Human Sciences   6   41 - 49  2001年  [査読有り]

  • 不安感情の喚起が発話内容に及ぼす影響−自動的感情関連思考(AAT)と統制的課題関連思考(CTT)−

    日本カウンセリング学会第34回大会発表論文集     484 - 485  2001年  [査読有り]

  • 不安感情の喚起が自動思考とセルフコントロール能力に及ぼす影響−自動的感情関連思考(AAT)と統制的課題関連思考(CTT)−

    第27回日本行動療法学会大会発表論文集     119 - 120  2001年  [査読有り]

  • 不安喚起場面における認知のあり方が気分状態に及ぼす影響−自動的認知と統制的認知の観点から−

    第65回日本心理学会大会発表論文集     205  2001年  [査読有り]

  • 認知行動的介入が怒りの変容に及ぼす効果の研究−怒り表出パターン別に見た怒りの変容プロセスの違いについて その1−

    日本行動療法学会第27回大会発表論文集    2001年  [査読有り]

  • 認知行動的介入が怒りの変容に及ぼす効果の研究−怒り表出パターン別に見た怒りの長期的変容 その2−

    日本カウンセリング学会第34回大会発表論文集    2001年  [査読有り]

  • 注意の焦点を測定する尺度の標準化に関する研究−社会不安における注意資源の配分の検討−

    日本行動療法学会第27回大会発表論文集    2001年  [査読有り]

  • 大学生版倦怠感尺度作成の試み

    日本心理学会第65回大会発表論文集     976  2001年  [査読有り]

  • 大学生のシャイネスに対する役割固定法と自己教示訓練の効果の違い

    日本行動療法学会第27回大会発表論文集    2001年  [査読有り]

  • 社会不安における注意資源の配分に関する研究−注意の方向性と自己評価の関連性の検討−

    日本カウンセリング学会第34回大会発表論文集    2001年  [査読有り]

  • 社会恐怖症者に対する認知行動療法−感情関連自動的思考 (AAT)と課題関連統制的思考(TCT)の視点を取り入れた介入−

    第1回日本認知療法学会抄録集     8  2001年  [査読有り]

  • 自律訓練法と姿勢−標準練習の導入段階において姿勢要因が及ぼす効果の検討−

    日本カウンセリング学会第34回大会発表論文集    2001年  [査読有り]

  • 自己受容が不安と自己効力感に及ぼす効果-自己評価とメタレベル肯定度の側面からの検討-

    第27回日本行動療法学会大会発表論文集     117 - 118  2001年  [査読有り]

  • 高齢者版うつ尺度作成の試み−その2

    日本健康心理学会第14回大会発表論文集     218 - 219  2001年  [査読有り]

  • 高校生における悩みの開示と学校適応感との関連に関する研究

    日本カウンセリング学会第34回大会発表論文集     362 - 363  2001年  [査読有り]

  • 緊張・不安版自動的感情関連—統制的課題関連思考尺度(ACS-AT)の作成の試み

    日本健康心理学会第14回大会—希望の心理—発表論文集     226 - 227  2001年  [査読有り]

  • シャイネス行動印象評定尺度の作成とその検討

    日本カウンセリング学会第34回大会発表論文集     328 - 329  2001年  [査読有り]

  • 「社会不適応感尺度(学生用)」の作成及び適応感と情動の自己認識の関連性

    日本カウンセリング学会第34回大会発表論文集    2001年  [査読有り]

  • Self-Efficacy, Stress Coping and Stress Responses in undergraduate students

    World Behavior and Cognitive Psychotherapy    2001年  [査読有り]

  • Influences of Affective Arousal on Activity of Automatic Cognition and Controlled Cognition: Examination of Imagined Contents in Anxious Situations.

    Program of World Congress of Behavior and Cognitive Psychotherapy   66  2001年  [査読有り]

  • Effects of Rational Cognitive Psychotherapy and Constructive Cognitive Psychotherapy for Students with Social Anxiety

    Paper presented at the 2001 World Congress of Behavioral and Cognitive Therapies    2001年  [査読有り]

  • Effects of Fixed Role Therapy and Self Instructional Training for Students with Shyness

    Paper presented at the World Congress of Behavioral and Cognitive Therapies    2001年  [査読有り]

  • Development of the Perceived Experience of Contingency Scale(PECS) for Junior High School Students: The scale and it’s standardization

    World Congress of Behavioral and Cognitive Therapies    2001年  [査読有り]

  • Allocation of attentional resources in undergraduate students with social anxiety

    World Congress of Behavior and Cognitive Psychotherapy    2001年  [査読有り]

  • 心身症の治療 21.認知行動療法−ストレス免疫訓練−

    心療内科   4   439 - 447  2000年11月  [査読有り]

  • シャイネスに対する自己教示訓練の効果とその効果に及ぼす統制の位置の影響

    根建 金男, 関口 由香

    ヒューマンサイエンス   13 ( 1 ) 90 - 100  2000年09月  [査読有り]

    CiNii

  • シャイネスに対するタイプの異なる自己教示訓練の効果−因子分析によって抽出された2種類の自己教示文からなるプログラム間の比較−

    伊藤 義徳, 根建 金男, 長江 信和

    カウンセリング研究   33 ( 2 ) 156 - 167  2000年06月  [査読有り]

    CiNii

  • 認知行動療法における合理主義と構成主義—社会不安に対する治療効果の比較研究—

    日本カウンセリング学会第33回大会発表論文集    2000年  [査読有り]

  • 中学生版・主観的随伴経験尺度標準化の試み—尺度作成および信頼性と妥当性の検討—

    日本行動療法学会第26回大会発表論文集     150 - 151  2000年  [査読有り]

  • 高齢者版うつ尺度作成の試み−その1

    日本健康心理学会第13回大会発表論文集     268 - 269  2000年  [査読有り]

  • 感情の喚起が発話内容に現れる自動的認知と統制的認知に及ぼす影響—特性を考慮に入れた場合—

    日本カウンセリング学会第33回大会発表論文集     162 - 163  2000年  [査読有り]

  • 感情の喚起が発話内容に現れる自動的認知と統制的認知に及ぼす影響

    伊藤 義徳, 根建 金男

    日本行動療法学会第26回大会発表論文集   ( 26 ) 130 - 131  2000年  [査読有り]

    CiNii

  • イメージによって喚起されるシャイネスに及ぼす自己教示訓練の影響−教示内容による効果の比較−

    日本健康心理学会第13回大会発表論文集     158 - 159  2000年  [査読有り]

  • The Perceived Experience of Contingency Scale for Junior High School Students: Development of the scale and it’s standardization

    Congress on Constructivism in Psychotherapy    2000年  [査読有り]

  • Influences of Affective Arousal on Activity of Controlled Cognition

    7th International Congress on Constructi- vism in Psychotherapy abstract book     77  2000年  [査読有り]

  • 自己教示訓練がシャイネスの変容に及ぼす効果—教示選択の自由度の影響—

    日本行動療法学会第25回大会発表論文集    1999年11月  [査読有り]

  • 感情の喚起が統制的認知に及ぼす効果—心の「ゆとり」に関する研究その2—

    日本行動療法学会第25回大会発表論文集    1999年11月  [査読有り]

  • テスト不安に対する自己教示文の作成とその効果に関する研究

    日本行動療法学会第25回大会発表論文集    1999年11月  [査読有り]

  • セルフ・エフィカシーとストレスコーピングおよびストレス反応の関連性の検討

    日本行動療法学会第25回大会発表論文集    1999年11月  [査読有り]

  • 認知行動療法

    ヘルスカウンセリング事典(宗像恒次監修)/日総研出版    1999年09月  [査読有り]

  • シャイネスの定義と測定法

    カウンセリング研究   32;2,pp.212-226  1999年06月  [査読有り]

  • シャイネスに対する自己教示訓練の効果—対処的自己陳述の焦点化の違いによる変容の相違—

    カウンセリング研究   32;1,pp.32-42  1999年02月  [査読有り]

  • 因子分析によって抽出された異なったタイプの教示文を用いた自己教示訓練の効果—大学生のシャイネスの変容に及ぼす効果の検討—

    日本行動療法学会第24回大会発表論文集    1998年11月  [査読有り]

  • シャイネスの変容に対する自己教示訓練の効果とその効果に及ぼす統制の位置(Locus of Control)の影響

    日本行動療法学会第24回大会発表論文集    1998年11月  [査読有り]

  • ストレスの考え方—認知行動論の立場から

    心療内科   2;2,pp.110-117  1998年03月  [査読有り]

  • 焦点の異なる対処的自己陳述がシャイネスの変容に及ぼす効果の検討

    日本行動療法学会第23回大会発表論文集    1997年11月  [査読有り]

  • シャイネス自己陳述尺度の標準化に関する研究

    日本行動療法学会23回大会発表論文集    1997年11月  [査読有り]

  • 自己強化、ストレス免疫訓練、セルフコントロール(3項目)

    健康心理学辞典(日本健康心理学会編)/実務教育出版    1997年10月  [査読有り]

  • 生活習慣と社会的学習

    教育相談研究   89,pp.22-24  1997年10月  [査読有り]

  • シャイネス尺度(Waseda Shyness Scale)の作成とその信頼性・妥当性の検討

    カウンセリング研究   30;3,pp.245-254  1997年10月  [査読有り]

  • 自己教示訓練が大学生のシャイネスに及ぼす効果の研究−自己陳述文の内容の影響と認知変容のプロセスの検討

    ストレス科学   11;4  1997年03月  [査読有り]

  • 自己陳述文の内容がシャイネスの変容に及ぼす影響

    日本行動療法学会第22回大会発表論文集    1996年12月  [査読有り]

  • 自己教示訓練がシャイネスに及ぼす効果−考え方の偏りの大きさとの関連

    日本行動療法学会第22回大会発表論文集    1996年12月  [査読有り]

  • スピーチ不安者と非スピーチ不安者の比較−スピーチ不安尺度を作成して

    日本行動療法学会第22回大会発表論文集    1996年12月  [査読有り]

  • Application of cognitive behavior therapy to interpersonal problems : A case study of a Japanese female client

    Cognitive and Behavioral Practice   3;2  1996年09月  [査読有り]

  • 知覚運動学習に及ぼす自己教示とイメージの効果

    人間科学研究/早稲田大学人間科学部   9;1  1996年03月  [査読有り]

  • SSTにおける自己教示訓練

    行動科学/日本行動科学学会   34;2  1996年02月  [査読有り]

  • 国際行動療法・認知療法会議

    精神療法/金剛出版   21;6  1995年12月  [査読有り]

  • 個人差に応じた自己教示がシャイネスに及ぼす効果の研究

    日本行動療法学会第21回大会発表論文集/日本行動療法学会 第21回大会    1995年12月  [査読有り]

  • シャイネス尺度作成の試み

    日本行動療法学会第21回大会発表論文集/日本行動療法学会 第21回大会    1995年12月  [査読有り]

  • 認知行動療法の意義と課題−行動医学との関連から−

    行動医学研究/日本行動医学会   2;1  1995年11月  [査読有り]

  • デザインの心理学

    西村書店    1995年11月  [査読有り]

  • 体型に対するイメージと不合理な信念−小学校高学年を対象として−

    日本健康心理学会第8回大会発表論文集/日本健康心理学会 第8回大会    1995年11月  [査読有り]

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 「喪失体験」による悲嘆-受容の心理過程と心理療法的援助の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    1996年
    -
    1998年
     

    上里 一郎, 西村 良二, 杉若 弘子, 上地 安昭, 山本 麻子, 根建 金男

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    1. 「喪失体験者」への心理療法的援助の方法の検討高齢者で喪失体験のある者(5例)を対象に,心理療法的な援助を行った.そして,(1) 秘密をまもれる話し相手としての役割が大きいこと,(2) 回想法は抑うつ感を低減して,統合性を高めることが可能である.ライフレビューには4つの類型があり,約半数は過去の統合が試みられていない,などの結果が得られた.2. 「喪失体験者」の心理過程とそれに関連する要因の検討大学生246名を対象に調査を行い,死別体験の実態を明らかにするとともに,心理過程の検討のため,半構造化面接を実施した.主な結果は以下の通りである.(1) 死別体験は90%の学生が体験しており,死別者との親密度と死別の予期の有無が心理的ショックに関係している.(2) 死別による悲嘆反応としては,大うつ病エピソード,不安障害など15の症状が挙げられる.葬儀が一つのポイントになっておりこれが終わると軽減される傾向がある.(3) 悲嘆に関係する要因としては,予期の有無,生死感,死別の対象,性などが認められる.3. 「震災による死別体験者」への心理学的援助の検討震災で死別体験をした5名を対象に,セルフヘルプ・グループをつくりそれを支援した.そして,(1) 同じ体験をしたもの同志が語り合える場では,感情の吐きだしが安心してできる,(2) 参加者に自然に「深い共感と強い絆」ができる,(3) 個人差が大きい,(4) 喪失の悲しみを受け入れるにはかなりの時間が必要である,などが明らかになった.4. 報告書の刊行:これまでの研究の成果をまとめ,報告書を配布した

  • 健康障害のリスクファクターとしての「行動様式」の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    1993年
    -
    1995年
     

    上里 一郎, 西村 良二, 根建 金男, 末松 弘行, 佐藤 豪, 杉山 善郎

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    1.中枢神経機能による心身症の行動特徴の検討(札幌グループ)心身症(摂食障害症者を中心に)を対象に,ドーパミン作動系の機能による行動特徴を測定する尺度を開発した。これをもとに,ResponderとNonresponderとに分類して,その2群の特徴を明らかにした。それによると,心身症者は,中枢機能が大変敏感なものと反応が遅いものとにわけられるということである。これは心身症者の特徴として確立されている"気ずき"の問題と関連するもので大変興味深いものである。2.行動様式の測定尺度の信頼性・妥当性の検討(東京・広島グループ)「タイプA行動」を測定する尺度(CTS-30項目,6件法)を作成した。因子分析の結果,「敵意行動」,「完璧主義」,「日本的ワ-カホリック」の3因子から成るとが確認された。また,CHD群と健常群との比較検討をおこなったところ,かなりの臨床的妥当性があることが実証された。3.「行動介入」の効果の検討(東京グループ)「冠状動脈性心疾患」を対象に,合理情動療法(RET)を実施したところ,完璧主義などタイプA行動の低減が認められた。また,「不合理な信念」なども減少した。さらに,追跡調査が必要であるが興味深い結果が得られた。抑圧行動の測定ガン発症の危険因子として注目されているタイプC行動の中核である抑圧行動を測定する尺度を作成した。37項目からなり,感情抑制,受容,過剰適応,辛抱強さ,強調の下位尺度を持っている。Cronbachのα係数は,0.77-0.86の範囲にあり十分な内的整合性があり妥当性もあり尺度として有効なものであることが確認された

  • 行動論的セルフコントロールにおける方略の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    1985年
    -
    1987年
     

    上里 一郎, 徳田 完二, 山本 麻子, 根建 金男

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    1.バイオフィードバックによる皮膚温のコントロールとその方略の研究1)効果的な訓練方法を検討するために実験をおこない, (1)最大量課題, 最頻課題は同様の効果を持っている, (2)フィードバックがあると被験者の覚醒を高め妨害的に働き, パフォーマンスは低い, (3)漸進的接近法が訓練方法としてはすぐれていることが明らかになった.2)方略を教示したときのフィードバックの効果を究明するために大学生10名を対象に実験をおこなった. その結果, 皮膚温変化量にはフィードバックの効果は認められなかった. しかし, 個々のデータを吟味すると皮膚温が大きくなのものと逆に減少するものとがあり, フィードバックの効果は個人によって異なることを示唆する結果が得られた.2.バイオフィードバックによる心拍のコントロールの研究1)方略として自律訓練を使用したところ, (1)自律訓練は極めて有効である(2)しかし, その効果には個人差が大きいことが指摘された.2)フィードバックの効果と制御能力については, (1)心拍の制御にはフィードバック(情報提示)は殆んど効果がなかった, (2)心拍の制御能力の高い人と低い人とがいる, (3)方略として呼吸の効果が大きい, (3)制御能力の高い人は呼吸法, 筋の緊張, リラックスと関連性が深い.3.痛みのコントロールと方略の研究1)痛みをコントロールするための方略について分類し, その効果について検討した. そして, 意図的課題への注意集中, セルフコントロール, イメージなどが有効であった.2.痛みの指標については, トレランスタイムや皮膚温, 痛みのマグニチュード推定, 痛みの評定(形容詞)などについて検討した

  • 健康にかかわる心理学的諸要因の分析

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    前年度の予備調査の結果にもとづき、40項目からなる健康感尺度の最終原案が作成され、成人・大学生252名を対象に調査が実施された。分析結果から、健康感は心理的安定感、意欲、体調、生活行動習慣の4因子から構成されていることが分かった。そこで、これらの因子にもとづいて下位尺度を構成することにし、信頼性と妥当性を検討した。下位尺度ごとの内的整合性を検討した結果、心理的安定感では9項目、意欲では11項目、体調では6項目、生活行動習慣では7項目、合計33の尺度項目が選定された。尺度全体のa係数は十分高い信頼性をもつ値であった。健康感尺度の安定性を検討するため、検査・再検査間の相関係数を算出した結果、高い相石係数が得られた。健康感尺度の妥当性を検討した結果、弁別力が高く、妥当なものであることが示された。本尺度を詳細に検討するため、次の実験が実施された。健康感尺度の高・低得点者に対して、嫌悪刺激回避場面での認知的対処方略と自律系生理反応の違いを比較検討するために実験を行った。その結果、健康感の高い者はそうでない者に比べ、多様な認知的対処方略を用い、自律系生理反応の安定化を自己コントロ-ルによって試みる傾向があることが明らかにされた。精神神経科外来患者を対象に自律神経系のポリグラフィ-、MAS、CMI、STAIを実施すると共に、健康感尺度も併せて実施した。健康感尺度の高得点者は、低得点者よりも照律神経ポリグラフィ-の変動が多く、交感神経系の活発さがうかがわれた。A治療施設の治療セッションに参加した、対人不安の患者に、認知行動変容によるトリ-トメントを行い、その前後に健康感尺度と5種類の不安テストを実施した。その結果、対人不安群の健康尺度得点は、健常者、内科群より有意に低く、心療内科群とは差がなかった

 

特定課題制度(学内資金)

  • 構成主義と合理主義の認知行動療法-シャイネスに対する治療効果の差の検討-

    2000年  

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     本研究では、シャイネス傾向の高い大学生30名を対象として、自己教示訓練群、役割固定法群、ウェイティング・リスト統制群の3群を設定して、治療効果の比較研究を行った。2週間の訓練期間内に、自己教示訓練群、役割固定法群では5回の面接を行い、その1カ月後にもフォローアップ面接を行った。訓練期間中、自己教示訓練では、対人不安と結びつく自己陳述の明確化と、合理的な自己陳述の自己教示、対処的な対人場面のイメージを促した。役割固定法では、自己描写法による自己物語の作成、ロールプレイング、シナリオに基づく日常生活での演技を促した。ウェイティング・リスト統制群では、2週間に2回の面接を、その1カ月後にはフォローアップ面接を行った。自己教示訓練群、役割固定法群とは異なり、特別な訓練は行わなかった。いずれの群においても、訓練の開始時と2週間後、1カ月後には自己評価尺度による治療効果の測定を行った。各指標の得点については3(群)×3(段階)の分散分析を行った。交互作用が見られた場合は、単純主効果の検定を行い、多重比較検定にはシェフェ法を用いた。分散分析の結果によると、統制群では変化が見られなかったにもかかわらず、自己教示訓練群と役割固定法群では、訓練直後のシャイネス傾向(早稲田シャイネス尺度)が改善され、自己の外面性にとらわれる傾向(公的自己意識)が解消された。さらに、役割固定法群のみで、日常生活のなかで有能に振る舞うという自信(一般的自己効力感)が強まり、社会的場面における自尊心(非社会的自尊心尺度)も上昇した。以上のことから、役割固定法は統制条件よりも有意にシャイネスを改善することができ、自己教示訓練と比べても遜色ない効果を発揮することがわかった。なお、レパートリー・グリッドの結果の分析については、専用のソフトによる計算が煩瑣であるため、もうしばらく時間を要する見通しである。

  • シャイネスの変容に対する自己教示訓練の効果とその効果に及ぼす反応パターンの影響

    1999年  

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     本研究の目的は、大学生のシャイネスに対する自己教示訓練(以下SIT)の効果を検討するとともに、cognitive reactors(生理的には安定しているが、非理性的な者;以下CR)であるか、physiological reactors(理性的だが、生理的に不安定な者;以下PR)であるかの別によって、効果が異なるかどうかを、シャイネスの認知、感情、行動の側面から検討することであった。設定された仮説は、①SIT条件は統制(waiting list control;以下WLC)条件よりもシャイネスの改善に有効である、②同じくシャイネスでありながらも、CRである場合の方がPRである場合よりも、主に認知の変容に焦点が当てられているSITの効果が大きい、ということであった。被験者は、シャイネスを示す大学生であり、心理テストのスコアと、課題(初対面の異性との会話)場面期と安静期の心拍数の差によって、CRとPRに分類された。これらの者は、さらに、SIT条件(初対面の異性との会話場面において、シャイネスをコントロールできるようにするために適切なことばを自分に言いきかせる訓練を行う)、あるいはWLC条件(特別な訓練を行わない)にランダムに振り分けられた。結局、CR-SIT、CR-WLC、PR-SIT、PR-WLCの4群が設けられた。いずれの群でも、トリートメント(SITまたはWLC)の前(プリテスト)と後(ポストテスト)に、初対面の異性との会話場面(先述の、CRとPRを分類するためのものとは別)が設けられ、その際のシャイネスが測定された。結果として、SITはWLCと比較して、シャイネスの認知的側面と感情的側面を改善させ、SITの有効性が確認された。したがって、仮説①は検証されたといえる。しかし、特性シャイネスの認知的側面については、PR-SIT群で改善したのに対して、CR-SIT群では改善しなかった。一方、シャイネスの行動的側面(アイコンタクト、顔の表情などの項目を評定)では、ほとんどの項目で、CR-SIT群ではCR-WLC群よりも、またPR-SIT群ではPR-WLC群よりも、良好な結果であった。そして、どちらかといえば、CR-SIT群よりもPR-SIT群における結果が優っていた。要するに、仮説①はむしろ検証されなかったといえる。ただし、これについては、被験者を各群に振り分ける際の基準の厳密さや各群のサンプル数に若干の難点があったためとも考えられるので、今後念のために、追加の実験を行う予定である。なお、シャイネスの行動的側面においても、SITの効果がCRよりもPRの者で優っていたことについては、さらに検討を重ねる必要があるだろう。

  • 自己教示の内容が選択できる場合とできない場合における自己教示訓練が大学生のシャイネスの変容に及ぼす影響

    1998年  

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    本研究の目的は、大学生のシャイネスの変容に及ぼす自己教示訓練の効果を検討する際に、個人が望む側面に焦点を当てた自己教示文を選択できる場合と、そうでない場合の効果を比較検討することであった。被験者は、シャイネスの高い大学生であり、①個人に合わせた自己教示を選択できる自己教示訓練条件(個人が望む側面に焦点を当てた自己教示文を言いきかせる訓練を行う)、②個人に合わせた自己教示を選択できない自己教示訓練条件(個人が望む側面とは異なる側面に焦点を当てた自己教示文を言いきかせる訓練を行う)、③統制条件(特別な訓練は行わない)の条件に振り分けられた。このようなトリートメントを行う前(プリテスト)と後(ポストテスト)に、被験者が初対面の異性と会話する場面を設け、その際のシャイネスを認知・感情・行動の側面から多面的に測定した。その結果、いずれの自己教示訓練群でも、統制群との比較において、トリートメントを行うことによって、特性シャイネス、状態シャイネスが低減し、セルフエフィカシーが高まった。このことから、①と②の条件の違いにもかかわらず、自己教示訓練がシャイネスの改善に有効であることが明示された。一方、①の条件の方が②の条件よりも効果が大きいことが予測されたが、シャイネスの変容に限定すれば、2つの自己教示条件の効果はおよそ同等であったといえよう。このことを裏づけるように、訓練に対するはじめの取り組み姿勢、訓練期間中の訓練への違和感、訓練がうまくできた程度のなどに対する自己評定では、2つの自己教示条件間に差は認められなかった。しかし、①の条件でのみ私的自己意識(の強さ)が低減し、自尊心が高まったことから、本人が望む自己教示文を用いた自己教示訓練を行うことで、シャイネスと関連する現象に対する般化効果が促進されるといえよう。ただし、行動面からみたシャイネスの印象評定では、②の条件でのみシャイネスの程度が改善しており、その理由を明らかにすることは、今後の課題の一つだろう。

  • 統制の位置(LocusofControl)が自己教示の効果に及ぼす影響

    1995年  

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    本研究では,被験者の「統制の位置」との関連から自己教示がシャイネスの変容に及ぼす効果を検討した。被験者は,シャイネスの高い大学生であり,内的統制型,外的統制型に分けられた。これら2群の被験者はそれぞれ,(1)自己教示条件(シャイネスに対処するための適切な言葉を言い聞かせる訓練を行う)または(2)統制条件(特別な訓練を行わない)に振り分けられた。こうしたトリートメントを行う前のプリテストと後のポストテストで,被験者が初対面の異性と会話する場面を設定し,その際のシャイネスを認知,情動,行動の側面から測定した。その結果は,およそ次の通りであった。〔認知的側面について〕シャイネスに関する自動思考,会話場面についての認知的評価において,自己教示条件は統制条件よりも,トリートメントによる改善が大きかった。また,認知的評価のうちセルフ・エフィカシーについては,内的統制型・自己教示条件での改善が大きかった。〔情動的側面について〕自己教示条件では統制条件と比べて,状態不安が大きく改善した。また,会話直前の心拍数については,統制型の効果のみがみられ,内的統制型は外的統制型に比べて,プリテストからポストテストにかけて心拍数の低減が大きかった。〔行動的側面について〕外的統制型・自己教示条件では,外的統制型・統制条件よりも,プリテストからポストテストにかけて「オープンな感じ」が低減した。また内的統制型・自己教示条件は,内的統制型・統制条件と比べて,「積極的に関わっている感じ」が増大した。以上のことから,概して,自己教示訓練がシャイネスのさまざまな側面に対して効果があることがわかる。また,統制型については,内的統制型であること,または内的統制型で自己教示訓練を受けることが,ポジティブな結果に結びつくようである。