2024/03/29 更新

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サトウ マリト
佐藤 眞理人
所属
文学学術院
職名
名誉教授
学位
文学修士
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    日本ヤスパース協会

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    日本哲学会

研究キーワード

  • 哲学

 

論文

  • 可能性としての実存思想——「実存」概念の崩壊——

    実存思想協会編、理想社、『実存思想論集XX 可能性としての実存思想』   第二期 ( 12 ) 5 - 23  2006年01月

  • ヤスパースにおける“Daseinsanalyse”について

    日本ヤスパース協会    2004年12月

  • 可能性としての実存思想

    実存思想協会    2004年09月

  • 哲学研究におけるコンピュータ利用の一方向——データ作成への道——

    早稲田大学哲学会『フィロソフィア』   ( 92 ) 1 - 21  2004年03月

  • Chiffern-Metaphysik als Prinzip der religiösen Toleranz

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   第49輯・第一分冊   5 - 11  2004年02月

  • 意識の経験の学としてのヤスパース哲学

    理想社『理想』   ( 671 ) 27 - 37  2003年08月

  • Chiffern-Metaphysik als Prinzip der religiösen Toleranz

    第21回世界哲学会議(イスタンブール)    2003年08月

  • 根元的世界経験とは何か

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   第47輯・第1分冊,pp.17-29  2002年03月

  • 現象学的哲学と実存哲学

    日本ヤスパース協会シンポジウム    2001年12月

  • 可能的理性としての人間

    コムニカチオン/日本ヤスパース協会   11,pp.75-88  2000年12月

  • レヴィナスと現象学

    早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻研究発表会   11,pp.75-70  2000年06月

  • 「存在」についての考察

    哲学世界/早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻   22,pp.1-20  1999年12月

  • メルロ=ポンティにおける意識と世界−「肉」の概念を中心に−

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   第44輯・第一分冊,pp.29-41  1999年02月

  • ヤスパースにおける現象学−精神病理学と哲学−

    現象学年報/日本現象学会   14,pp.89-101  1998年10月

  • <私の死>から<他者の死>へ

    東西の知の探求   pp.325-337  1998年01月

  • The Incarnation of Consciousness and the Carnalization of the World in Merleau-Ponty's Philosophy.

    Analecta Husserliana. The Yearbook of Phenomenological Research/Kluwter Academic Publishers/Nederland   LVIII,pp.3-15  1998年

  • 調和的自然観の批判的考察−ヨーロッパ的思惟様式と日本的思惟様式の比較−

    現代のエスプリ 21世紀・哲学の役割−地球を救う人間の倫理−/至文堂   pp.72-82  1996年11月

  • 個人と社会、自己と他者

    哲学へ−ヤスパースと共に−/北樹出版   pp.152-178  1996年05月

  • 実存の発見−フッサールとハイデッガーと共に−(エマニュエル・レヴィナス)(Emmanuel L&eacute;vinas, En D&eacute;couvrant l'existence avec Husserl et Heidegger,1967)

    叢書ウニベルシタス522/法政大学出版局    1996年04月

  • デリダのレヴィナス批判−「暴力と形而上学」をめぐって−

    フィロソフィア/早稲田大学哲学会   83,pp.1-24  1996年03月

  • &Uuml;ber die Grenze der harmonischen Naturanschauungen

    日独共同国際シンポジウム(東北大学)    1995年10月

  • レヴィナスの時間論

    仏蘭西の智叡/行人社   pp.147-167  1994年06月

  • フッサール現象学入門(ヴェルナー・マルクス)(Die Ph&auml;nomenologie Edmund Husserls. Eine Einf&uuml;hrung, Wilhelm Fink Verlag, M&uuml;nchen,1987)

    文化書房博文社    1994年06月

  • レヴィナスにおける志向性の問題

    現象学年報/日本現象学会   8,pp.67-82  1992年11月

  • レヴィナス

    人間とは何か−西洋近代・現代の人間論/北樹出版   pp.212-224  1992年11月

  • フッサール現象学の直観理論(エマニュエル・レヴィナス)(La th&eacute;orie de l'intuition dans la ph&eacute;nom&eacute;nologie de Husserl,1930

    叢書ウニベルシタス357/法政大学出版局    1991年12月

  • ハイデッガーとレヴィナスにおける<住む>の問題

    哲学世界/早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻   13,pp.1-26  1990年07月

  • Vizago kaj Etiko−pri la filozofio de Emmanuel L&eacute;vinas(エスペラント:顔と倫理−エマニュエル・レヴィナスの哲学にいて)

    "Scienca Revuo"41/Internacia Scienca Asocio Esperantista(スイス)   pp.20-24  1990年

  • 概観現代の哲学、本質直観と純粋意識−フッサール、フッサール以降の現象学−シェーラー、存在と無−サルトル、レヴィナスの哲学

    概説 西洋哲学史/ミネルヴァ書房    1989年02月

  • ヤスパースとレヴィナス−比較の試み(『コムニカチオン』第6号に要旨掲載、1990/6

    日本ヤスパース協会    1988年12月

  • 主観と受動性(『現象学年報4』に要旨掲載、1988/11)

    日本現象学会シンポジウム    1987年05月

  • レヴィナスと実存哲学者たち

    比較思想の世界/北樹出版    1987年03月

  • 生命の直観と愛−ベルクソン、運命愛における遊戯と創造−ニーチェ

    現代倫理学の展望/勁草書房   11,pp.75-65  1986年04月

  • 問題としての無

    東と西 永遠の道−仏教哲学・比較哲学論集(北山淳友著)/北樹出版    1985年

  • モンテーニュとキリスト教

    フランス哲学史論集/創文社    1985年

  • デカルトにおける形而上学と自然学

    フランス哲学史論集/創文社    1985年

  • 日本の思想家名言辞典(分担:田中玉堂、道元、帆足理一郎、和辻哲郎

    雄山閣    1983年

  • 三木清におけるパスカルと親鸞

      第9号  1982年

  • 三木清−「親鸞」における歴史と人間

    近代日本の思想と仏教/東京書籍    1982年

  • マルセルにおける「存在」と「所有」

    理想/理想社   第589号  1982年

  • フッサール書簡集1915-1938(ロマン・インガルデン編)(Edmund Husserl, Briefe an Roman Ingarden−Phaenomenologica 25, 1968)

    せりか書房    1982年

  • 純粋経験

    東洋の論理−西田幾太郎の世界−/北樹出版   pp.85-103  1981年

  • 近代の哲学論思想、私と汝

    哲学と倫理の間/北樹出版    1981年

  • ヤスパース形而上学における超越の思想

    フィロソフィア/早稲田大学哲学会   第69号  1981年

  • フッサールの先験哲学−カントを越えて−(トマス・ゼーボーム)(Thomas Seebohm: Die Bedingungen der M&ouml;glichkeit der Transzendental−Philosophie, 1962)

    八千代出版    1979年

  • 出会いの可能性

    ヤスパース−哲学的信仰の哲学−/以文社   pp.289-318  1978年

  • 存在と無−ハイデッガーとヤスパース−

    早稲田大学文学研究科紀要   別冊、第3集  1976年

  • ヤスパース「形而上学」の研究(修士論文)

    早稲田大学大学院文学研究科に提出    1974年01月

  • ヤスパース「哲学的論理学」について

    『哲学世界』(文研哲学専攻)   創刊号,pp.27-48  1971年12月

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特定課題制度(学内資金)

  • フランス現象学の展開

    1997年  

     概要を見る

    本特定課題研究は、形式上個人研究であるが事実上共同研究であり、しかも最初から2年計画の企画である。このことは申請の書類に明記しておいた。現段階においては本研究は完成に至っていないが、順調に進行中である。その経過を中間報告の形で述べさせていただく。 本研究はドイツの現象学研究の代表者の一人、ヴァルデンフェルス(Bernhard Waldenfels, 1934-)氏の手になる大作『フランスの現象学』(Phaenomenologie in Frankreich)を基礎として、フランスにおける現象学の展開、および現象学と他の思想動向との関係を全体的に把握しようとするものである。そしてその客観的成果として、同書を翻訳出版することを目指している。すでに法政大学出版局との間に出版の約束ができており、同社が翻訳権を取得している。 具体的な研究状況について言えば、私の他に非常勤講師・博士後期課程の大学院生の共同研究者6名、合計7名のメンバーで基本的に月2回の会合をもって、研究作業を行なっている。各自が一定の部分を担当し、かつ二人ずつのペアを決めて、相互の間で可能な限り検討・修正した訳稿と報告を提出する。そして私が全体を統括して調整をはかる、という方式をとっている。われわれにとって有利な点は、メンバーの一人で早稲田大学文学部講師である田辺秋守氏がドイツ留学中に著者ヴァルデンフェルス氏の指導下で研究していた関係上、もろもろの質問や要請(たとえば日本語版への序文や補足)を著者に直接提出できるということである。かつメンバーの一人、田口茂氏(1998年3月末まで早稲田大学文学部助手)がドイツに留学するので、著者との連絡が一層とりやすい状況になった。 こういう状況で作業は比較的順調に進行しているので、今年度中には完成させて出版に漕ぎ着けられるであろうと考えている。大学当局の御配慮に深く感謝する。研究成果の発表(予定)1999年3月     法政大学出版局・『フランスの現象学』

  • レヴィナス哲学への現象学の影響

    1995年  

     概要を見る

    本研究の目的は,計画書に書いたように,「フッサール現象学の個別的諸問題(超越論的観念論,現象学的還元,志向性,時間,キネステーゼ,間主観性,受動性,等)がレヴィナス哲学の中でどのように影響し,どのように生かされているか,あるいはどのように変様されているか」を検討し,「レヴィナスがどこまでフッサールと歩みを共にしているのか,そしてどこでフッサールと袂を分かつのか」を明らかにすることであった。この方針のもとに考察を進めるうち,フッサール現象学とレヴィナス哲学とをともに鋭く分析・批判しているジャック・デリダの所説を参照して,それに深入りする結果になった。 デリダは現象学に深くかかわり,かつそれを徹底的に批判する点でレヴィナスの思想と重なる面を有しており,しかも同時にいわば返す刀でレヴィナスをも根本から批判するという態度を示しているので,「レヴィナス哲学への現象学の影響」を考察する上でデリダは格好の視点を提供してくれるように思われた。その結果,本研究の具体的な歩みは,デリダによるレヴィナス批判の論文「暴力と形而上学」と,彼のフッサール研究書『声と現象』との所説を集中的に検討して,デリダ対レヴィナスの対決という様相のもとにレヴィナスの哲学の特性を浮き上がらせていくという作業になった。デリダとレヴィナスがとに深く関与しているフッサールとハイデッガーの微妙かつ難解な諸テーマを追求したために,成果の論文は,四者を論ずるという入り組んだ叙述の複雑なものとなったが,この作業によって,レヴィナスにおける現象学と倫理との分岐点,および両者の境界におけるレヴィナスの思索の特性をかなり明確にすることができたと思う。レヴィナスは,現象学を一面で乗り越えつつも,広い意味での現象学の枠内にとどまっているのである。同時にデリダの思想の特徴が多少なりとも理解されたのは有益なことであった。デリダの現象学批判者であって,厳密には現象学者とは言えない。