2024/12/21 更新

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サクマ マユミ
佐久間 まゆみ
所属
国際学術院
職名
名誉教授
学位
修士(文学) ( お茶の水女子大学 )
修士(文学) ( 該当なし )
ホームページ

経歴

  • 2001年04月
    -
    2018年03月

    早稲田大学大学院日本語教育研究科   教授

  • 1999年04月
    -
    2001年03月

    早稲田大学   日本語研究教育センター   教授

  • 1990年04月
    -
    1999年03月

    日本女子大学   文学部   助教授、教授

  • 1982年04月
    -
    1990年03月

    筑波大学   文芸・言語学系   専任講師、助教授

学歴

  •  
    -
    1982年

    お茶の水女子大学大学院   人間文化研究科   比較文化学、国語学  

  •  
    -
    1970年

    東京学芸大学   教育学部   B類国語科  

委員歴

  •  
     
     

    独立行政法人日本学術振興会  審査委員

  •  
     
     

    国立国語研究所  外部評価委員

  •  
     
     

    日本文体論学会  常任理事

  •  
     
     

    表現学会  編集委員

  •  
     
     

    表現学会  評議員

  •  
     
     

    日本語学会(国語学会)  編集委員

  •  
     
     

    日本語学会(国語学会)  大会運営委員

  •  
     
     

    日本語学会(国語学会)  会計監査委員

  •  
     
     

    日本語学会(国語学会)  評議員

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所属学協会

  •  
     
     

    早稲田大学日本語学会

  •  
     
     

    日本文体論学会

  •  
     
     

    表現学会

  •  
     
     

    日本語教育学会

  •  
     
     

    日本語学会

  •  
     
     

    早稲田大学日本語教育学会

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研究分野

  • 日本語教育

研究キーワード

  • 国語学、日本語教育

 

論文

  • 日本語学会2013年度秋季大会ワークショップ発表要旨 講義の談話の単位と展開

    石黒 圭, 佐久間 まゆみ, 渡辺 文生, 宮田 公治, 宮澤 太聡

    日本語の研究   10 ( 2 ) 95 - 97  2014年04月

    CiNii

  • 文章・談話の分析単位

    佐久間まゆみ

    『言語』セレクション   第1巻   93 - 100  2012年05月

  • 第Ⅱ部講義の談話の提題・叙述表現(『講義の談話の表現と理解』)

    河内彩香, 佐久間まゆみ

        73 - 103  2010年03月

  • 第Ⅰ部第3章 講義の談話の展開的構造(『講義の談話の表現と理解』)

    佐久間まゆみ

        45 - 71  2010年03月

  • 第Ⅰ部第2章 講義の談話の分析単位(『講義の談話の表現と理解』)

    佐久間まゆみ

        28 - 44  2010年03月

  • 第Ⅰ部第1章 講義の談話の分析方法(『講義の談話の表現と理解』)

    佐久間まゆみ

        12 - 27  2010年03月

  • 文章・談話の分析単位

    佐久間まゆみ

    月刊言語   35巻 ( 10号 ) 65 - 73  2006年10月

  • 第10章 読解・作文教育の歴史と展望

    佐久間まゆみ

    早稲田日本語教育の歴史と展望    2006年05月

  • 日本語教育実践研究(6) ― 日本語の「機能文型」に基づく文法教育の可能性

    佐久間まゆみ

    早稲田大学日本語教育実践研究   ( 2号 ) 89 - 90  2005年

  • 日本語教育実践研究(6) ― 中上級レベルの「日本語機能文型」の実習授業

    佐久間まゆみ

    早稲田大学日本語教育実践研究   ( 3号 ) 97 - 98  2005年

  • [書評]野村眞木夫著『日本語のテクスト―関係・効果・様相―』

    佐久間まゆみ

    国語学   55巻 ( 1号 )  2004年01月

  • 日本語教育実践研究(6) ― 日本語の機能文型に基づく「文法教育」の実践

    佐久間まゆみ

    早稲田大学日本語教育実践研究   ( 創刊号 ) 69 - 70  2004年

  • 3 接続詞・指示詞と文連鎖(『日本語の文法4 複文と談話』)

    佐久間まゆみ

    日本語の文法4 複文と談話     119 - 189  2002年01月

  • 接続―文の『つながり』から文章・談話の『まとまり』へ―

    佐久間まゆみ

    別冊國文学   ( 53号 )  2000年11月

  • D分科会:談話研究の方法と広がり

    佐久間まゆみ

    国語学   51巻 ( 3号 )  2000年11月

  • 文章・談話における『段』の構造と機能

    佐久間まゆみ

    早稲田大学日本語研究教育センター紀要   ( 13号 )  2000年04月

  • 現代日本語の文章構造類型

    佐久間まゆみ

    日本女子大学紀要/文学部   48   1 - 28  1999年03月

    CiNii

  • 段落区分と要約文の表現方法

    国文目白/日本女子大学国語国文学会   37   13 - 23  1998年02月

  • 文の文法と文連続の文法―文章の文法への志向―

    佐久間まゆみ

    日本語学   15巻 ( 9号 )  1996年08月

  • 中心文の「段」統括機能

    日本女子大学紀要/文学部   44,pp.93/109  1995年03月

  • 連文・連接をどうとらえるか?トピックセンテンスとは何者?要約・要旨・抄録

    佐久間まゆみ

    国文学   40巻 ( 2号 )  1994年12月

  • 基本的な文章

    佐久間まゆみ

    國文学   40巻 ( 2号 )  1994年12月

  • 文章・文体

    佐久間まゆみ

    日本語学   13巻 ( 6号 )  1994年05月

  • 論文の構成と書式

    佐久間まゆみ

    日本語学   13巻 ( 6号 )  1994年05月

  • 女子学生の日常談話の接続表現

    佐久間まゆみ

    国文目白   ( 32号 )  1993年09月

  • 要約文の表現原理―シンポジウムを司会して―

    佐久間まゆみ

    表現研究   ( 56号 )  1992年09月

  • 接続表現の省略と用法

    佐久間まゆみ

    国文   ( 77号 )  1992年08月

  • 文章・文体[平成2・3年度における国語学界の展望]

    佐久間まゆみ

    国語学   ( 169集 )  1992年06月

  • 文章と文―段の文脈の統括―

    佐久間まゆみ

    日本語学   11巻 ( 4号 )  1992年04月

  • 接続表現の文脈展開機能

    佐久間まゆみ

    日本女子大学文学部紀要   ( 41号 )  1992年03月

  • 接続表現の機能と分類(『言語理論と日本語教育の相互活性化』予稿集)(日本語シンポジウム 主催:津田塾会)

    佐久間まゆみ

       1990年12月

  • 改行のルールとタイミング

    佐久間まゆみ

    國文学   35巻 ( 15号 )  1990年12月

  • 平成時代の話し言葉―日本語教育の立場から

    佐久間まゆみ

    月刊言語   19巻 ( 2号 )  1990年02月

  • 「文段」認定の一基準(II)―接続表現の統括―

    佐久間まゆみ

    文藝言語研究 言語篇   ( 17号 )  1990年01月

     概要を見る

    文章の成分としての「文段」の認定基準として、接続表現の統括力の大小を取り上げて文章構造を分析した。「『文段』認定の一基準(Ⅰ)-提題表現の統括-」に続く文段論の試みである。

  • 作文力の養成法―段落作成と要約作文―(寺村秀夫他8名編『講座日本語と日本語教育』第13巻明治書院)

    佐久間まゆみ

       1989年03月

  • 文脈と段落―文段の成立をめぐって―

    佐久間まゆみ

    日本語学   7巻 ( 2号 )  1988年02月

     概要を見る

    文章の「文脈」の定義のあいまいさについて取り上げた後で、段落の恣意性との関連に触れ、文脈の流れのあり方から、文よりも大きい意味のまとまりである「文段」の成立をとらえようとしていた。

  • 段落の接続と接続語句

    佐久間まゆみ

    日本語学   6巻 ( 9号 )  1987年09月

     概要を見る

    段落の接続の問題を、主として接続語句を指標とする文の連接関係から検討し、特に「転換型」の取り扱いについて論じた。段落相互の関係を把握するには、「文段」の概念を導入する必要がある。

  • 論説文の文章・文段構造と要約文の類型について

    佐久間まゆみ

    日本語論集   ( 2号 )  1987年03月

  • 「文段」認定の一基準(I)―提題表現の統括―

    佐久間まゆみ

    文藝・言語研究 言語篇   ( 11号 )  1987年01月

     概要を見る

    文章論における文章の主な成分として、改行の有無にかかわらず、内容上の相対的なまとまりとして区分される「文段」の認定基準を、提題表現(係助詞「ハ」を中心とする文の主題を示す形式)の統括の在り方から設けようとした。

  • 段落づくりの要領

    佐久間まゆみ

    國文学   31巻 ( 14号 )  1986年11月

  • 文章構造論の構想―連文から文段へ―(『文章論と国語教育』)

    佐久間まゆみ

    永野賢編『文章論と国語教育』朝倉書店    1986年09月

     概要を見る

    国語学の分野において、文法論的文章論の可能性を追求するためには、従来のような連文レベルを中心にした連接論に止まるのではなく、文よりも上位の文段を成分として、特に、題―述の連鎖や統括論に基づく文章構造論を開発する必要のあることを論じた。

  • 『日本語表現文型』の諸問題

    佐久間まゆみ

    日本語教育   ( 59号 )  1986年06月

  • 文章の成分と統括論

    佐久間まゆみ

    国語学   ( 139集 )  1984年12月

  • 読み手の段落区分と文章の構造原理

    佐久間まゆみ

    月刊言語   13巻 ( 3号 )  1984年03月

     概要を見る

    米国ミドルベリー大学での昭和56年6月の日本語談話分析シンポジウムの発表原稿の中から、読み手の段落区分の傾向と文章の構造上の特性との関連性を明らかにし、その原理を調査結果をふまえて明らかしようとしたもの。

  • 文の連接―現代文の解釈文法と連文論―

    佐久間まゆみ

    日本語学   2巻 ( 9号 )  1983年09月

  • 段落とパラグラフ―理論化の系譜を辿って―

    佐久間まゆみ

    日本語学   2巻 ( 2号 )  1983年02月

  • 読み手の段落意識と「文段」の構造―米国ミドルベリー大学における日本語談話分析シンポジウムでの討議から―

    佐久間まゆみ

    ことば   ( 第2号 )  1981年12月

  • トピック・センテンス考

    佐久間まゆみ

    『人間文化研究』   ( 第1号 )  1978年03月

  • 段落の要約を主とした中級日本語の指導について

    佐久間まゆみ

    日本語学校論集   ( 第3号 )  1976年03月

  • 新聞社説における段落区分の形態的特質について

    佐久間まゆみ

    国文   ( 第40号 )  1974年02月

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書籍等出版物

  • 日本語文章・文体・表現事典

    中村明, 佐久間まゆみ, 髙崎みどり, 十重田裕一, 半沢幹一, 宗像和重( 担当: 共編者(共編著者))

    朝倉書店  2011年06月

  • 『講義の談話の表現と理解』(第Ⅰ部第1章「講義の談話の分析方法(石黒圭氏との共著)、第2章「講義の談話の分析単位」、第3章「講義の談話の展開的構造」、第Ⅱ部第4章「講義の談話の提題表現・叙述表現(河内彩香氏との共著)

    佐久間まゆみ編著( 担当: 編集)

    くろしお出版  2010年03月

  • 「文のつながり」(『新版日本語教育事典』)

    佐久間まゆみ

    大修館書店  2005年10月

  • 「段落」(『新版日本語教育事典』)

    佐久間まゆみ

    大修館書店  2005年10月

  • 第9章「文章論と文体論—『文章・談話』と『文体・話体』の補完性—」(『表現と文体』)

    佐久間まゆみ

    明治書院  2005年03月

  • 「第5章 文章・談話における『段』の統括機能」(『朝倉日本語講座7文章・談話』)

    佐久間まゆみ( 担当: 編集)

    朝倉書店  2003年02月

     概要を見る

    「朝倉日本語講座」全10巻の第7巻。現代日本語の文章・談話に関する主要なテーマを収めた13章から構成されている。「第5章 文章・談話における『段』の統括機能」では,日本語の文章と談話の成分として,「段」という中間的単位を設定し,その統括機能に基づく重層構造を分析した。

  • 「これからの日本語の教育と研究」(『総合的日本語教育を求めて』)

    佐久間まゆみ

    国書刊行会  2002年06月

  • 「3.接続詞・指示詞と文連鎖」(『日本語の文法4 複文と談話』)

    佐久間まゆみ

    岩波書店  2002年01月

     概要を見る

    仁田義雄・益岡隆志(編)の講座「日本語の文法」全4巻の最終巻。単文を越える複文と文章・談話を扱っている。分担執筆した「3. 接続詞・指示詞と文連鎖」では,接続詞と指示詞の文脈展開機能が文連鎖の形成にどのように関与するかについて,文章論における先行研究の流れと,談話研究やテクスト言語学の比較を踏まえて論じた。

  • 『日本語の文章・談話における「段」統括機能』

    佐久間まゆみ

    文部省科学研究費補助金研究成果報告書・一般研究(C)(2) (09834006)  2000年03月

  • 解説Ⅱ文章構成と段落作りの工夫(新ことばシリーズ・文章表現の工夫(文化庁)/大蔵省印刷局)

    文化庁/大蔵省印刷局  1998年03月

     概要を見る

    分担執筆した第II章「文章の構成と段落作りの工夫」では,現代日本語の段落の「改行の規則」についてまとめた。

  • Ⅱ,三,現代文学のことば(『日本の文学とことば』)

    麻原美子編集者代表

    東京堂出版  1998年03月

  • 『文章・談話のしくみ』(Ⅱ-7とりあげる Ⅱ-8とりまとめる Ⅲ文章・談話のまとまり)

    佐久間まゆみ, 杉戸清樹, 半澤幹一( 担当: 編集)

    文章・談話のしくみ(佐久間まゆみ他2名編)/おうふう  1997年11月

  • 「第3章 各分野の研究の進め方「文章・文体」」,「第4章 論文の構成と書式」(宮地裕他3名編『ハンドブック 論文・レポートの書き方』)

    ( 担当: その他)

    明治書院  1997年04月

     概要を見る

    平成9年4月。明治書院。宮地裕他3名(編)。雑誌『日本語学』13-6の臨時増刊の特集号の論文を新たに単行本として刊行したもの。
    第3章「各分野の研究の進め方」の「文章・文体」,第4章「論文の構成と書式」を分担執筆。現代日本語研究の分野の課題と方法を解説し,さらに,研究成果を日本語学の論文としてまとめる際の手法や書式等について,初学者向けに平易に説いたもの。

  • 右脳を刺激する日本語小辞典

    城生 佰太郎, 佐久間まゆみ( 担当: 共著)

    東京書籍  1996年11月

  • 第7章「文章・文体」(北原保雄(編著)『概説日本語』)

    ( 担当: その他)

    朝倉書店  1995年03月

     概要を見る

    第7章「文章・文体」を分担執筆。大学・短大生用の日本語学の概説書の中で,「文章・文体」の分野の課題を取り上げて,その分析方法と日本語の特徴を初学者向けに解説した。

  • 第9~11章「日本語の文章構造I・II・III」宮地裕・清水康行(編)『日本語の表現と理解』放送大学教育振興会[放送大学印刷教材]

    ( 担当: その他)

    放送大学教育振興会  1994年03月

  • 要約文の表現類型—日本語教育と国語教育のために

    ひつじ書房  1994年03月

     概要を見る

    「はしがき」,第I部「要約文の表現類型の研究概要」で,要約文研究の意図と方法について概説し,第II部で日本人と韓国人学習者の6種類の文章の要約文における文章型の異同を論じた。

  • 要約文の類型分類(文化言語学編集委員会,石綿敏雄 他6名編『文化言語学―その建設と提言』)

    三省堂  1992年11月

     概要を見る

    分担執筆の「要約文の類型分類」では,文章の結尾部に主題が表される尾括式の論説文の要約文を大学生100名に書かせ,原文中の要素の要約文への残存の仕方を中心に分析して,要約文の「理解類型」と「表現類型」を分類した。

  • 第2章「文章構成の型と文の連接関係」(教育出版センター表現学会(監修)長田久男(編著)『表現学大系』第30巻) 平成4年3月。

    ( 担当: その他)

    教育出版センター  1992年03月

     概要を見る

    分担執筆した第2章「文章構成の型と文の連接関係」で,日本語の文章構成の型とされる「起承転結」の文脈展開がどのようなものかを,論説文,4コマ漫画の粗筋の説明文,新聞コラム「天声人語」の文の連接関係を分析することによって解明した。

  • 『ケーススタディ日本語の文章・談話』(ケース1接続表現(1),ケース2接続表現(2),ケース5提題表現,ケース8文章の構造類型)

    寺村秀夫, 杉戸清樹, 佐久間まゆみ, 半澤幹一( 担当: 編集)

    おうふう  1990年02月

  • 文章構造と要約文の諸相

    くろしお出版  1989年10月

     概要を見る

    日本人大学生の要約文調査の一部の結果について,筑波大学の大学院生を中心とする文章・談話研究会の10名のメンバーが共同研究したものをまとめた論文集。

  • 日本人大学生の要約調査資料集〔論説文6種〕

    佐久間まゆみ( 担当: 編集)

    筑波大学文芸・言語学系  1989年03月

  • 「外国人に教える 文章理解の方法―読解と要約―」(林四郎編『応用言語学講座』第1巻)

    ( 担当: その他)

    明治書院  1985年03月

  • きそにほんごかいわⅡ

    佐久間まゆみ( 担当: 編集)

    筑波大学留学生教育センター(イセブ印刷)  1984年11月

  • きそにほんごかいわⅠ

    佐久間まゆみ( 担当: 編集)

    筑波大学留学生教育センター(イセブ印刷)  1984年09月

  • 日本語表現文型中級Ⅰ・Ⅱ(初版)(2.存在、位置、16.伝聞、17.予想・予感・徴候、21.逆接 執筆)

    筑波大学日本語教育研究室, 寺村秀夫( 担当: 編集)

    イセブ出版  1983年04月

  • 日本語表現文型中級Ⅰ・Ⅱ(試作版)

    筑波大学日本語教育研究室, 寺村秀夫他, 名編著( 担当: 編集)

    筑波大学(イセブ印刷)  1982年04月

  • 女性と文化-社会・母性・歴史-

    浜口允子, 佐久間まゆみ, 田中佑子( 担当: 編集)

    白馬出版  1979年11月

  • きそにほんごかいわ(改訂版)

    大坪一夫, 佐久間まゆみ他名

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講演・口頭発表等

  • ワークショップ「講義の談話の単位と展開」(『日本語学会2013年度秋季大会予稿集』pp.27-43)

    石黒圭, 佐久間まゆみ, 渡辺文生, 宮田公治, 宮澤太聡

    (静岡大学)  日本語学会  

    発表年月: 2013年10月

  • 講義の「談話型」の表現と理解

    佐久間まゆみ  [招待有り]

    (筑波大学)  筑波大学留学生センター  

    発表年月: 2013年02月

  • 「講義の談話の話段と全体的構造」(シンポジウム「講義の談話の表現から理解へ」) (『表現研究』88,pp.1-42)

    佐久間まゆみ, 高橋淑郎, ポリー・ザトラウスキー, 石田敏子

    (愛知学院大学)  表現学会  

    発表年月: 2008年06月

  • 「文章・談話―研究方法から見た可能性」(分科会Aの企画・総合司会)(『日本語の研究』3-1,pp.107-118)

    熊谷 智子, 定延 利之, 野田 尚史, 半澤 幹一, 佐久間 まゆみ, 岸江 信介

    (東京学芸大学)  日本語学会  

    発表年月: 2006年05月

  • 第2部「総合的日本語教育への模索と提案」

    佐久間まゆみ(パネリスト

    韓国日本学会  

    発表年月: 2000年11月

  • 「これからの日本語の教育と研究―日本語教育学の構築と『文章・談話論』の位置づけ―」

    佐久間まゆみ  [招待有り]

    韓国日本学会  

    発表年月: 2000年11月

  • 「談話研究の方法と広がり」公開シンポジウムの企画・担当・司会(陣内正敬と共同)『国語学』第51巻3号,119-125

    杉戸清樹, 野村眞木夫, ポリー・ザトラウスキー, 久木田恵, 堀口純子

    発表年月: 2000年05月

  • 「要約文の表現と評価の方法」

    佐久間まゆみ  [招待有り]

    (米加大学連合日本研究センター)  米加大学連合日本研究センター  

    発表年月: 1999年11月

  • 「現代日本語の文章型について」

    佐久間まゆみ

    発表年月: 1999年07月

  • 「要約文の表現方法」

    佐久間まゆみ

    早稲田大学日本語研究教育センター 日本語・日本語教育研究会  

    発表年月: 1999年05月

  • 「要約文のよしあし」(『講演筆記録 要約文のよしあし』)

    佐久間まゆみ  [招待有り]

    (岡山市社会教育会館)  岡山要約筆記クラブ  

    発表年月: 1998年09月

  • 「要約文の書き方」

    佐久間まゆみ  [招待有り]

    (名古屋観光会館)  要約筆記問題研究会  

    発表年月: 1997年11月

  • 「向田邦子の文体―随筆の文章構成―」

    佐久間まゆみ

    (日本女子大学)  日本女子大学国語国文学会  

    発表年月: 1996年11月

  • 「要約文の表現原理」(シンポジウムの企画・司会)

    鳴島 甫, 金井 満, 田中章夫

    (筑波大学)  表現学会  

    発表年月: 1992年06月

  • 「接続表現の機能と分類」(パネリスト)〈予稿集『言語理論と日本語教育の相互活性化』〉

    津田塾会  

    発表年月: 1990年12月

  • 「韓国人日本語学習者の要約作文の問題点」(大会予稿集pp.9-14)

    佐久間まゆみ, 小宮千鶴子, 藤村知子

    (昭和女子大学)  日本語教育学会  

    発表年月: 1990年10月

  • 「韓国人日本語学習者の要約作文の問題点」

    佐久間まゆみ, 小宮千鶴子, 藤村知子

    日本語教育学会  

    発表年月: 1990年10月

  • 「『中級篇』の利用法に関する提案」(フォーラム発題者)

    (国立国語研究所)  国立国語研究所  

    発表年月: 1990年08月

  • 「日本語中級の指導法―表現文型から談話型へ―」

    佐久間まゆみ  [招待有り]

    朝日カルチャーセンター  

    発表年月: 1989年07月

  • 「映像教材中級篇―ユニット1を使った授業―」(発題者)

    (津田ホール) 

    発表年月: 1988年10月

  • 「接続表現と表現文型」

    佐久間まゆみ

    国際日本語普及協会(AJALT)  

    発表年月: 1988年06月

  • 「文章レベルの誤用について―中・上級の要約作文の『誤り』を中心に―」

    佐久間まゆみ

    (国立教育会館)  日本語教育学会  

    発表年月: 1982年11月

  • 「読者の段落意識と論説文の文章構造」

    佐久間まゆみ

    日本語教育学会  

    発表年月: 1980年10月

  • "The Structure of the Bundan (文段) in Modern Japanese Argumentative Discourse:An Analysis Based on the Readers' Sense of Paragraphing"

    (ミドルベリー大学)  19810725  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 学際的アプローチによる大学生の講義理解能力育成のためのカリキュラム開発

    科学研究費助成事業(東京工業大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2004年
    -
    2006年
     

    西條 美紀, 青山 文啓, 石黒 圭, 佐久間 まゆみ, 藤村 知子, 渡辺 文生

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    日本の大学で行われている文系の概論の講義(講義者は30代、40代、50代男女ひとりずつ)の表現特性、受講者の受講中のノートテーキングを中心とした行動、理解のプロセスを表すものとしてのノートと理解した結果を表すものとしての理解課題の分析を終えた。分析の単位は情報伝達単位とした。その結果、以下のことがわかった。
    1)講義は講義者があらかじめ授業前に用意してくるプランに由来する構造(課題設定、用語の規定、用例・事例解説、まとめの順による配列)と授業中に学生との相互作用によって生まれるオンラインの構造化が同時に生成されながら進行することがわかった。
    2)このオンラインで講義の構造が作られる部分は、講義者が学生の様子を見ながら講義の内容と伝達の方法を変化させる部分で生じ、講義者が最も伝えたい内容である。
    3)そこで使われる表現特性として引用表現、反復表現、参照表現、メタ言語の使用が挙げられる。
    4)受講生のノート等の分析によっても、これらの表現の前後の内容がよくノートに残る傾向があった。
    5)講義は計画的構造と即時的構造のふたつが同時進行していく談話であるので、講義の情報には、重要な情報が集中する部分と、情報をつなぐ役割をする部分がある。これは講義の分析からも受講者のノートの分析からも裏づけられた。
    6)これらのことを踏まえて、大学に入学した初年度学部留学生が学部の概論の授業を理解するためのカリキュラムとしては、プランとオンラインの両方の構造をマークする表現特性について教示して、次に来る内容を予測しながら講義を聞くように指導することが有効である。
    7)さらに、理解したことを記述するレポートの書き方の指導、自分のノートから内容を再話させる練習、講義の構造を図示して示す談話構造図作成法によるノートテーキングの練習なども講義の理解表象を精緻化させるのに役立つ。
    これらの知見を生かして学習者の講義理解能力を育成するためには、上述の二種の構造がさまざまな組み合わせで
    現れている30分程度の長さの講義材料を作成して指導に用いるのか有用であることが示唆される。今後の課題としたい。

  • 短期留学生のための日本語教育プログラムの総合的開発

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2000年
    -
    2002年
     

    宮崎 里司, 北條 淳子, 細川 英雄, 川口 義一, 蒲谷 宏, 佐久間 まゆみ, 吉岡 英幸, 鈴木 義昭, 宮崎 里司

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    本研究は、こうした短期留学生への日本語教育のプログラムの策定と共通教材の開発をめざすことを目的として始まった。本研究は、当センター内の多様な教師が集い、プログラムのあり方・共通教材の開発について協議・検討を行い、さらにその成果を発表することで学外における人的ネットワークや交流を拡充するとともに今後の日本語教育のための新しい基盤を築くという意義をもっている。具体的には、短期留学生が在籍者の中心である、早稲田大学日本語研究教育センター(以下日本語センター)別科日本語専修課程の学生を対象にした、主題別・領域別の、全クラス共通教材作成を目指した。そうした背景には、日本語センターには複数の日本語学・日本語教育関係者が所属しており、教員間で統一的な理念と方法について検証する機会をもつ必要性が高かったことが挙げられる。
    平成12年度は、別科に所属する学生の特色や傾向などを踏まえ、教材としてどのようなものが求められているかを協議・検討した。あわせて市販の教材・解説書の類からいくつかのサンプルをとりだし、本研究のモデルとしての使用の可能性をさぐる試みを行った。具体的な開発教材の参考資料として、例えば、教室場面での学生と教師とのインターアクションをビデオ録画し、データ収集するとともに、「文章表現」のクラスでは、学生の成果を今後の分析のために毎回コピーし、保存する作業を続けた。さらに、隔週ごとに、本研究分担者がコーディネーターを務める、別科コーディネーター会を招集し、研究実績の概要に基づいた協議・検討が行われた。早稲田大学は、平成13年度に、大学院日本語教育研究科を設立したが、特色のひとつとして、日本語教育の理論と実践を統合した総合的な「実践研究」クラスを開講しており、留学生のための日本語教育の現場で、実践的な知見を得ている。
    平成13年度には、教材の研究開発に着手した。具体的には、研究分担者間で、定期的に会合を開き、新年度に向けた教材開発を手がけた結果、「読解」、「口頭表現」、ならびに「総合」クラス用の試用版教材、および初級向け教科書が作成できた。
    最終年度の成果として開発された教材は、日本語研究教育センターの留学生用としてだけではなく、日本語教育学を学ぶ学生にとっても、実証研究のための素材になったと思われるが、今後は、3年間の教材試用版の作成および検討を通して得られた研究成果を公刊し、本研究を通して構築された、学外の留学生日本語教育担当機関とのネットワークを援用した上で、海外の日本語教育機関の日本語教育関係者との意見交換などをはじめとする、さまざまな教育カリキュラム等の連携・協力の可能性を探っていきたい。

  • 日本語の文章・談話における「段」の構造と機能

    科学研究費助成事業(日本女子大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    1997年
    -
    1999年
     

    佐久間 まゆみ

     概要を見る

    本研究は、日本語の文章・談話における「段」という言語単位の構造と機能について、先行研究の理論的検討と、読解および聴解による要約文の調査結果によって、解明しようとするものであるが、以下の知見が得られた。
    (1)日本語の最大の言語単位である「文章」と「談話」の直接成分は、いわゆる「改行段落」ではなく、話題の統括機能を有する「段」という単位である。
    (2)「段」は、原則として、提題表現と叙述表現で話題を表す「中心文」と、それによって統括される連文から構成される。「段」は、改行の有無にかかわらず、内容上の一まとまりとして他と相対的に区分される単位であるが、文章・談話の目的や内容に応じた、大小様々な話題のまとまりを反映する重層構造を形制する。
    (3)現代日本語の文章には、「頭括型」「中括型」「両括型」「尾括型」「分括型」「潜括型」という6種の「文章型」があるが、文章全体を統括する「主題文」をともなった「中心段」の出現位置と頻度から分類される。
    (4)日本語の談話の「話段」は、単一文脈の文章の「文段」に比べ、複合文脈の発話連鎖による複雑な統括機能が認められ、「文章型」とは異なる複雑な「談話型」もある。
    (5)日本語の文章には、終了部の中心段によって文章全体を統括する「尾括型」が多く、また、複数の主題が散在する「分括型」もある。
    (6)日本人の大学生と、聴覚障害者のための要約筆記者の各2集団を対象に、尾括型の論説文の読解と聴解による要約文の調査結果から、元の文章(原文)の尾括型を反映する表現が有意に多く残存する傾向がある程度共通して認められた。ただし、朗読の話段を反映する聴解要約文には、原文の言い換えや誤りも多く、再構成は少なく、要約者集団の差異も認められる。
    要約文は、原文中の段の構造と機能を裏付けるものであり、統括力の大きい主題文や中心文の要素が残存しやすい。
    本研究において、日本語の文と文章、あるいは、発話と談話の中間に位置する言語単位の「段」、すなわち、「文段」と「話段」の存在が実証されたことになる。さらに、「段」の本質としての「統括機能」の種類と「統括力」の程度を反映する言語形態的指標についても、明らかにされた。今後の課題としては、段の重層構造を認定するための基準と形態的指標の組み合わせによる統括機能の種類の違いを把握することが考えられる。

  • 要約文の表現類型と評価方法-外国人留学生と日本人大学生の比較-

    科学研究費助成事業(日本女子大学)  科学研究費助成事業(一般研究(C))

    研究期間:

    1994年
    -
    1996年
     

    佐久間 まゆみ, 藤村 知子

     概要を見る

    日本人大学生と外国人留学生による2種の尾括型の論説文による要約文の表現類型と、日本語教師・国語教師・日本人大学生各5名による3種の評価調査の結果を比較して、両者の異同とその要因を明らかにした。その結果、日本語の論説文の「要約規則」を導き出し、要約文の作成方法と評価基準に関する以下のような結論を得た。
    (1)日本人と留学生による要約文の原文残存必須単位の組み合わせに基づく表現類型には、日本人の要約文は原文と同じ尾括型の類型が多いが、留学生の方は、内容・表現ともに問題のある異質の類型がある。
    (2)要約文の表現類型と教師と学生による評価には、関連性があり、各集団において、原文に近い類型のものほど偏差値平均は、日本語教師の留学生要約文の評価平均による評価が高く、原文と異なる類型は低いという傾向がある。
    (3)国語教師の日本人要約文の評価平均よりも高く、大学生の評価もこれに準ずる。
    (4)要約文の表現類型は、教師の要約文の評価の平均偏差値や評価項目と関連があり、一般に、「結論・要点」を備え、「具体例・要約者の意見・原文以外の内容」を含まず、「文章構成・文のつながり・まとまり・簡潔さ」を満たす要約文ほど評価が高い。これらは、論説文の「要約規則」や「要約技法」と見なすことができる。
    (5)国語教師は日本人要約文を、文章構成や簡潔さ等の表現面の巧拙を重視して評価するが、日本語教師は留学生要約文を、内容理解や「語句・文法・表記」等の正確さに主眼を置いて評価する。
    (6)日本語教師の留学生要約文の評価において、評価の高い要約文の偏差値平均は国語教師よりも高く、評価の低い要約文の偏差値平均は国語教師より低い。
    今後の課題として、より多くの資料を用いて、本研究で得られた結果の妥当性をさらに検証する必要があるが、要約文の表現類型の分類基準の精度を高め、情報伝達の手段としての要約技法を解明することが残されている。

  • 日本語教育のための文章理解と要約文の研究ー韓国人学習者を対象としてー

    科学研究費助成事業(筑波大学)  科学研究費助成事業(一般研究(C))

    研究期間:

    1988年
    -
    1990年
     

    佐久間 まゆみ, 小宮 千鶴子, 塩澤 和子, 川原 裕美

     概要を見る

    本研究は、主として1988年度に実施した韓国人日本語学習を対象とする要約文調査の結果について、日本人大学生の要約文デ-タと比較検討して問題の所在を探り、特に要約文の文章構成類型の異同と、誤用表現の傾向についての報告をまとめた。主な成果は次の3点である。
    1.要約文における原文の要素の残り方を調べるための尺度として用いた「原文残存認定単位」の分類基準を再検討し、10類23種の単位の規定と適用規則を整理した。韓国人と日本人の6種類の要約文の残存認定作業の結果を、再度新しい単位の基準によって修正し、各単位の残存率について、2種類のX^2検定の結果を求めた。
    2.1で得られた検定結果と原文6種の文章構成上の機能とを考えあわせて、残存単位を必須成分,補助成分,その他のものに区別し、それらの単位が原文中の文章構成上の3区分(冒頭部・展開部・結尾部)のどこに位置するかを手がかりにして、特に各要約文における必須成分の有無の3区分の組合わせによって、要約文の構成類型を分類した。その結果,日本人大学生の6種の要約文はいずれも3区分の必須成分を十分に備えるa型とそれに準ずるb型が7割以上を占めるのに対し,韓国人学習者の場合ははるかに少なく,又,日本人と異なる類型が認められた。これは,原文の内容理解が不十分であることを示しており,文章全体の主題や構成を把握する力を指導する必要のあることを意味している。
    3.韓国人学習者の要約文の誤用表現を分類して作成したデ-タベ-スを検索して、原文の文章構造と誤用表現の出現傾向について分析した。誤用表現の多少と2の要約文の構成類型との相関を検討したところ、日本人の典型的な類型に近いものの中には、誤用表現の少ないものが多く、反対に誤用表現の多いものの中には、日本人に見られない類型や感想文タイプのものが目立った。読解力と表現力の相関が高いことを示す。

  • 日独語対照シソーラスのためのデータベース作成に関する対照言語学的研究

    科学研究費助成事業(筑波大学)  科学研究費助成事業(一般研究(B))

    研究期間:

    1986年
    -
    1987年
     

    高田 誠, 相澤 正夫, 野田 尚史, 佐久間 子ゆみ, 堀口 純子, 湯澤 質幸

     概要を見る

    1)本研究の目的は, 日本語とドイツ語の語彙項目について, 両言語に共通したメタシステムとしての意味体系に従って配列した「対象シソ・ラス」を一種のデータベースとしてコンピュータリーダブルな形で作成することにある.
    2)ドイツ語については, 岩崎英二郎・早川東三ほか編集「ドイツ基本語辞典」(白水社)に採録されているドイツ語語彙項目を用い, 日本語については, 国立国語研究所報告78「日本語教育のための基本語彙調査」に採録されている語彙項目を中心に用いた.
    3)これらの語彙項目を, 両言語に共通なメタシステムとしての意味体系に従って対象的に配列したものが本研究の成果である. 意味体系としては国立国語研究所資料集6「分類語彙表」で示されている意味分類コードを用いた.
    4)これらすべてをコンピュータファイルとして作成し, さまざまな観点, 角度から自由に検索できる形にした. 1レコードには, a)ドイツ語語彙項目, b)その訳語形, c)それに相当する日本語語彙項目, d)両者に共通する意味コード, e)その他が情報として格納されている. レコード長は約70バイト, レコード件数は, 13420件, レコード形式は, IBMフォーマットによるCOBOLファイル.
    5)コンピュータリーダブルな資料の作成が目的であるから, 印刷物としての報告書は多くの部数作らなかった.

  • 講義理解における要約力に関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 大学学部留学生のための講義の談話に関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

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特定課題制度(学内資金)

  • 大学学部留学生による講義理解の表現類型に関する研究

    2014年   青木優子

     概要を見る

    大学学部留学生の日本語の講義理解力を向上させるために、人文学系講義の「談話型」の表現特性と、3種の講義の日本人学生と外国人留学生による受講ノート、要約文、インタビューの「理解類型」と「表現類型」を、「話段」という観点から「日本語機能文型(FSP)」と「情報伝達単位(CU)」を用いて分析した。その結果、1)講義の談話には複合文型や話段の多重構造がある、留学生の理解データは2)「情報伝達単位(CU)」の残存傾向にばらつきがある、3)具体例や身近な表現が残存し、専門的で抽象的な表現が避けられる、4)講義のテーマや全体的構造の把握が不十分なこと等が、日本人学生との比較により明らかになった。

  • 日本語の「機能文型」に基づく人文学系講義の「談話型」に関する研究

    2009年   石黒 圭, 藤村 知子, 渡辺 文生, 青山 文啓, ザトラウスキー ポリー, 高橋 淑郎, 宮田 公治, 小沼 喜好, 中井 陽子, 河内 彩香, 鈴木 香子, 朴 ヘヨン

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    本研究では、人文学系の講義全12資料における「日本語機能文型」の用例を検索し、2種の講義A、Bの「情報伝達単位(CU)」「節」による文型記述をして表現特性を分析した。また、日本国内の大学・大学院の外国人留学生35名を対象とした講義AのVTR視聴による受講ノートと要約文の理解調査を実施し、日本人大学生28名の調査結果と比較して、留学生の日本語の講義理解における談話の全体的構造の認識不足の問題を明らかにした。「日本語機能文型」739項目を検索した12種の講義で、検索対象外とした114項目(15.4%)には1,2レベルの初級文型が100項目(87.7%)あり、6~8レベルの上級文型はなかった。機能文型の使用頻度は、検索した625項目(84.6%)中に、「異なり文型」の使用が399項目(54.0%)、不使用が226項目(30.6%)であった。上級文型ほど不使用率が高く、検索保留を加えると、初級・中級文型がさらに多用される傾向がある。つまり、日本語の講義の談話に多用される機能文型の習得が、外国人留学生の講義理解力の向上にとり有効だということである。講義A、Bの談話の全文を「情報伝達単位(CU)」に分類し、「文末・節末叙述表現」からなる「節」ごとに、全機能文型を記述した結果、検索保留の初級文型が多用されていた。講義の談話の文型記述により、接続詞や指示語を含む連文、話段、連段等の統括機能の及ぶ範囲や多重構造を客観的に認定し、「談話型」のより精緻な分析が可能になった。受講ノートと要約文の表現の文型記述により、接続・指示・省略・反復・引用・参照・転換表現等のCUを指標に、原話の話段の統括機能を客観的に検証することが可能になる。本研究により留学生の日本語の講義理解力を向上させる教材開発の可能性が得られた。佐久間まゆみ研究代表者(2006)『2005年度重点研究 研究成果報告書「日本語機能文型」教材開発のための基礎的研究』早稲田大学日本語研究教育センター

  • 日本語の講義と講演の「談話型」に関する研究

    2005年  

     概要を見る

    本研究は、日本語の講義と講演の全体的構造、すなわち、独話の「談話型」について、受講者の理解調査の結果から解明することを、主な目的としている。講義と講演は、いずれも、単独の表現主体(講義者・講演者)が一まとまりの知的な情報内容を一定時間(60~90分間)内に多数の理解主体(受講者・聴衆)に向けて発話するという、独話としての共通点と、それぞれの伝達目的に応じた固有の表現特性を併せ持っている。 今年度は、講義の談話に関する共同研究の分析結果を再検討し、講演の談話の本格的研究の準備段階として、資料収集と予備調査により、両者の「談話型」の異同を解明するための方法論的可能性と問題点を探ることにした。 大学の講義の談話分析と受講者の日本人大学生を対象とする理解調査(ノート・キーワード・要約文)の結果との関連性を考察し、以下のような日本語の独話の談話型の表現特性と理解の諸相を解明した。特定の受講者との相互作用が積極的な講義は、「対話」性がより強く、不特定の聴衆との双方向の交流の少ない講演は、「独話」性が顕著に認められた。これは、大学生対象の講演と一般向けの講演との違いにも、共通する傾向だといえよう。 1.講義の理解調査の残存認定の尺度として、10種の「情報伝達単位(CU)」を用いて、原話・ノート・要約文を分析し、受講者の理解に基づく講義の談話型を解明したが、講演も、CUを適用した分析が有効かつ不可欠であることが確認された。 2.2種の講義の受講者2集団約160名によるノートと要約文の調査結果から、講義の表現特性を分析したが、講演の場合は、聴衆の理解過程の調査が困難なことから、講演の録画資料による理解調査を後日実施する必要があるが、具体的手順の検討を要する。 3.講義の「話段」の多重構造に基づく「談話型」の基本は、講演にも共通している。

  • 受講者の理解に基づく講義の表現特性と談話型に関する研究

    2004年  

     概要を見る

    本研究は、大学の講義の談話の表現特性について、受講者の理解を通して解明することを目的とするが、今年度は、準備段階として、日本語の講義の談話資料と大学生のノートや要約文等の資料を収集し、独話資料における各種の言語単位の認定方法を検討した。講義の談話と各種の理解データにおける情報の伝達過程を解明することが不可欠である。  1.要約文の原文残存認定に有効な「情報単位」10種の分類基準を修正して、講義の談話とノートや要約文を分析し、受講者の理解に基づく講義の談話の表現特性を解明した。 2.学部学生2集団約160名による講義の理解内容の要点を記したノートとキーワード、要約文を「情報単位」に分類し、その出現傾向から、講義の談話の表現特性を分析した。 3.上記2の講義2種を含む、大学の人文学系の講義資料計11種の表現特性を比較した結果、「話段」の多重構造に基づく「談話型」を有するということが明らかになった。

  • 文章の読解と談話の聴解による要約文の表現類型の研究

    2000年  

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    本研究は、日本語の文章の読解と談話の聴解による要約文の表現類型の解明を目的とするものであるが、以下の方法を用いて、日本人の大学生と社会人の要約筆記者による要約文の資料を収集し、データの処理と分析を行った結果、次のような成果が得られた。 1.文章の読解による要約文の調査データの中から、日本人大学生計68名による尾括型の論説文を原文とする要約文の原文残存認定作業の結果を修正して、原文残存率の統計的検定と表現類型の分類を行ったところ、原文中の重要な内容を表す必須成分と、原文の文章構造に基づく要約文の尾括型の表現類型が解明された。 2.声優の朗読テープを用いた1と同じ原文の聴解による要約文のデータ(1997-9年度調査の日本人大学生2集団約計84名と社会人要約筆記者2集団計121名)について、原文の要素の残存認定作業を実施し、統計的検定を施して、各要約文の「必須成分」の残存形態に基づく要約文の表現類型を分析した。特に、大学生の読解要約文と社会人要約筆記者の聴解要約文の表現特性の異同を検討し、両者の共通点とそれぞれに特有な表現特性を解明した。 3.上記1と2の大学生2集団による読解と聴解による要約文の表現類型を比較した結果、いずれも原文の尾括型の文章構造類型を反映するという共通点が明らかになった。一方、聴解要約文のみに原文の具体的な内容を表す要素の残存が認められた。 4.聴解要約文の調査に関して、読解要約文とは異なる方法論を開発する必要性が生じた。まず、複数の集団による要約文の原文残存認定作業の結果から、いずれを必須成分とするかについて、新たな判断を要したが、読解要約文を基準として聴解要約文の特性を把握した。また、原文と同様の「情報単位」に各要約文を区分した上で、原文残存認定と表現類型を分類することによって、従来よりも分析の精度が高まり、分類結果の妥当性が検証された。

  • 文章の聴解による要約文の表現類型の分析

    1999年  

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     要約文とは、元の文章(「原文」)を読解した後、原文の正確な内容をより少ない言語量で再生するものであるが、日本語教育の分野では、聴解した内容の確認のために要約文が課せられることもある。大学の講義のノートを取る練習なども、広い意味での要約にかかわる技能であるが、それを評価するための方法に関しては、まだ、あまり解明されているとはいえない。 本研究では、日本語母語話者の4集団に、原文の朗読テープを2回聞かせた後、約4分の1の字数で要点を書かせる「聴解要約文」の調査を実施し、すでに調査済みで分析してある「読解要約文」のデータと比較し、その異同を明らかにすることを目的としている。 結論が結尾部に書かれている「尾括型」の文章型の「天声人語」の要約文は、結論や主な論点などの基本構造は、両者に共通する原文の表現の残存傾向が認められたものの、具体例については、聴解要約文の方に有意に多く残存する傾向が認められた。また、要約筆記者の集団と比べ、大学生のほうが読解要約文と類似する傾向があった。要約筆記者の2集団間にも、異なる原文の残存傾向があったが、体言止めや言い換えなどに共通する表現特性もあった。 原文の文章型は、はじめ・なか・おわりという3大段からなるが、要約文の各文に原文の段を越えた内容を含めて再構成するものが、読解要約文よりも聴解要約文のほうが少なかった。これは、いずれの場合も、原文の中心内容を把握することに関しては大差がなく、また、それを可能にする表現上の指標が原文中に存することを意味している。むしろ、原文の情報の記憶に頼らざるを得ない聴解要約者のほうが、原文の要点把握に対して、より敏感にならざるを得ないのかもしれない。これは、原文のみならず要約文自体の文章型を分類することの可能性を示唆するものである。 聴解要約文の原文残存率を通して、読解要約文の場合と同様、原文の構造と機能から理論的に分析された「尾括型」という文章型の存在が実証されたことになる。

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