2025/03/13 更新

写真a

カノウ ナルオ
嘉納 成男
所属
理工学術院
職名
名誉教授
学位
工学博士 ( 早稲田大学 )

所属学協会

  •  
     
     

    日本建築学会

  •  
     
     

    土木学会

研究分野

  • 建築計画、都市計画

研究キーワード

  • 建築生産、工事管理、建築産業、建設産業

受賞

  • 日本建築学会賞(論文)

    1995年  

 

論文

  • 建築工事における写真画像とVR画像を用いた進捗管理に関する研究

    金炯垠, 嘉納成男, 蔡成浩

    日本建築学会計画系論文集    2006年01月

  • Best Paper Award

    蔡成浩, 嘉納成男

    1st International Conference on Construction Engineering and Management, 2005    2005年10月

  • 日本と韓国における建築工事管理者の業務比較に関する研究

    李垠錫, 嘉納成男

    日本建築学会計画系論文集    2005年02月

  • VR技術を用いた現場写真の活用化−現場写真における3次元座標の推定方法に関する研究

    金炯垠, 蔡成浩, 嘉納成男

    情報システム利用技術シンポジウム論文集    2004年12月

  • A Study on the Application of VR Technique to Building Construction-Comparisons of Site Photo and VR Image in Construction Progress-

    金炯垠, 蔡成浩, 嘉納成男

    21th International Symposium on Automation and Robotics in Construction     431 - 436  2004年09月

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書籍等出版物

  • 未来を拓く新しい建築システム

    嘉納成男

    建築技術  2006年01月

  • 建築産業再生のためのマネジメント講座

    早稲田大学出版  2005年09月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 持続可能な社会の形成に資するストック型住宅促進のための長寿命住宅の調査研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2011年
    -
    2013年
     

    五十嵐 健, 嘉納 成男, 有川 智

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    本研究では、ストック型住宅の普及方策を研究するために、長寿命住宅の生産者に対してアンケート調査を行った。その結果、ストック型住宅を構成する長寿命化と低環境負荷を具現する技術には共通事項が多く、両方を充足する住宅の実現は可能であり、購入者の評価も高いことが分かった。さらに、それを地域産木材でつくる活動を行っている事業者を訪問調査した結果、その普及のためには木材生産から一貫した流通加工体制を地域に整備することが有効であることが分かった。

  • ステレオカメラ画像を用いた建築物の品質記録と品質検査技術に関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(挑戦的萌芽研究)

    研究期間:

    2010年
    -
    2012年
     

    嘉納 成男

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    ステレオカメラの原理を用いた写真計測は古い技術ではあるが、デジタルカメラの出現によって、複雑な形状を有する建築物の計測技術として非常に重要な位置付けにある。本研究では、この技術を用いて、建築物の品質記録と品質検査を行うための基礎技術を建物・工事現場における計測実験に基づいて考察し、その計測方法の確立及び計測写真の処理システムのプロトタイプの作成を行った。

  • 品質確保のための建築各部の3次元情報の取得と設計図との照合に関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    嘉納 成男, 木本 健二, 五十嵐 健

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    3次元スキャナーによって計測した点群データを品質確保に活用するため、点群データ解析技術とともに、点群データと3次元CADモデルとの照合技術について、鉄筋工事に適用した。研究の成果として、3次元CAD化の技術を整備し軽量の鉄筋CADモデルを可能にするとともに、計測点群のノイズの除去技術、点群から鉄筋部材の抽出技術について開発した。そして、3次元CADモデルと点群モデルを照合が可能であることを示した。

  • 技能工の技能継承と安全意識向上のための教育の仕組みに関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2005年
    -
    2007年
     

    嘉納 成男, 蔡 成浩

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    本研究では、建築作業における技能工の育成と労働災害の軽減を目指し、災害防止のための作業モニタリングシステムの構築および技能継承のための技能教育教材の開発を行った。以下の項目に実施した研究成果を示す。
    (1)災害発生プロセスのモデル化
    災害事例を収集し、災害の発生プロセスのモデル化を行った。さらに、収集した墜落災害、重機災害に関するモデルから災害要因を抽出し、災害防止のための対策を考える上で抽出した災害要因が有効であることを確認した。
    (2)モーションキャプチャを用いた作業動作の記録
    モーションキャプチャ装置を用いて技能工の動作データを収集し、アニメーション化するための仕組みを構築した。さらに、収集した動作データを用いて作業負荷を自動算出するための方法を提案し、その有効性を確認した。
    (3)ステレオカメラを用いた作業状況のモニタリング
    作業現場における重機や作業者の動きを捉えるための方法としてステレオカメラ装置を提案し、現場における実証実験を行った。その結果から、重機や作業者の3次元位置をモニタリングできることを確認した。
    (4)建築作業のマニュアルに必要な機能の設定
    システムアプローチモデルを用いて、作業者の技能レベルを向上させるための作業マニュアルの構築に必要な機能や情報を明確するための方法を提案した。
    (5)デジタルコンテンツを用いたマニュアルの作成
    提案した作業マニュアルの構築方法に基づいてデジタルコンテンツを用いたマニュアルを作成した。

  • 建築市場・建築産業の現状と将来像に関する総合的研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2002年
    -
    2004年
     

    嘉納 成男, 三宅 醇, 遠藤 和義, 多治見 左近, 安藤 正雄, 野城 智也

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    本研究では、3年度に亙り、建築市場、建築産業、建築職能について、調査、ヒヤリング、分析、研究を行って来た。本年度はその最終年度である。
    建築市場に関する研究においては、住宅需要、非住宅需要についての統計的な動向を調べるとともに、その時代的な背景との関係、今後の需要動向の方向性を明らかにした。この結果、住宅需要については将来的な厳しい需要減があるものの、非住宅においては現在の低迷する需要がさらに低下することは考えられないことを、国際的なGDPとの比率分析から明らかにしている。さらに、ストック社会に対応した建築市場の整備が緊急な課題であることを指摘している。
    建築産業に関する研究においては、発注者と総合工事業との信頼関係の変化、交渉関係の立場の変化について分析し、発注者が総合工事業に対して責任をすべて負わせていた反面、従来の建築工事が生産者主導で行われていた現状を明らかにしている。そして、今後、この体制は、発注者の意識変化によって変化が起こりつつあることを分析している。さらに、建設産業の今後の構造変化の可能性を明らかにしている。その過程で、発注者の建築発注における立場は現在以上に重要になると指摘している。
    建築職能に関する研究においては、従来の新築工事を対象とした各種の建築職能について、今後需要が低下するとともに、ストック社会に向けた建築職能が増加することを明らかにしている。そして、建築における職能の需給バランスの変化に対応して、社会人再教育、大学教育内容の変革が期待されることを示している。また、新しい建築職能としては、発注者業務の支援とともに、建築をめぐる幅広い業務についてニーズが高まることを指摘している。

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特定課題制度(学内資金)

  • 鉄筋コンクリート躯体における配筋の品質確保技術に関する研究

    2015年  

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    建築物の鉄筋コンクリート工事について、工事現場のタワークレーンの上から撮影した写真画像を多視点画像法を用いて点群モデルに変換した後、鉄筋部材の位置や出来形の把握を行う技術を開発した。実験では、工事現場を約50枚程度の写真画像から点群モデルを造りだして、下記に示す解析方法を確立した。  (1) 点群モデルとCADモデルとの照合による位置品質の検査技術 (2) 点群モデルからCADモデルには登録されていない資材等の特定技術 (3) 点群モデルの差分による進捗の把握技術 (4) CADモデルに基づく部材の接合関係の摘出技術  (5) 点群の差分結果による出来形の判定技術本技術は、3次元CADシステムであるMIcroStation内のVBAを用いて、そのプロトタイプシステムを開発して、その有用性を実証している。

  • 鉄筋工事の品質検査を目的とした3次元スキャナー計測と設計図の自動照合に関する研究

    2012年  

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     本研究では、鉄筋工事における品質管理を3次元スキャナーによる点群を解析することによって、実施する技術の開発を目的とした。 研究では、実際の工事現場で計測した点群について以下の操作を行う技術を開発した。 (1)計測した点群について、鉄筋の後部に発生するノイズを除去する技術 (2)柱や梁の鉄筋が網状に複雑に組み合わさっている状況について、それを構成する鉄筋を特定して、それぞれの鉄筋を取り出す技術 (3)柱や梁から取り出した鉄筋の点群に基づいて、鉄筋の径を求める技術 なお、本研究では、建築工事で使用する鉄筋の柱や梁をほぼ3mm間隔で計測することを前提とした。 上記のシステム開発は、3次元CADであるMicroStationのAdd-inのプログラムとして作成した。3次元CADにおいて、数百万の点群を読み込むと、CADシステムの操作が緩慢になるため、点群はすべてバックグラウンドのメモリー上に保管し、必要に応じてその一部の点群をCAD画面上に表示して、その形状の確認や処理に必要な点群の領域を定めるようにした。 本研究の成果から、鉄筋を3次元スキャナーで計測することによって、その鉄筋の径および鉄筋の間隔を品質検査に十分な精度で、正確に把握することができることを確認した。また、複雑に配筋された柱や梁においては、手前の鉄筋によって、背後の鉄筋が隠れる現象が起こるため、少なくとも4か所程度から3次元スキャナーで計測する必要があることが分かった。また、現在では、型枠を組みながら鉄筋を配筋することも行われるため、2方向程度からしか計測できない場合もある。このため、3次元計測を前提とした検査方式では、配筋の方法を変更して、配筋が完成後に周囲から配筋状態を計測し得る仕組みが必要であると言える。これを行うことによって、鉄筋の検査を従来のようにヒューマンエラーが介在する可能性がある管理者による目視の検査方法から客観的なデータに基づく品質管理が可能になると考えられる。

  • 建築生産に関する写真・動画教材の作成とホームページへの掲載

    1999年  

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     本研究では、建築生産に関する授業に係わる教材の電子化を図り、その授業での運用を行った。 先ず、従来からある研究室にストックしていた建築生産に係わる写真についてその殆どを電子化及びキーワード付けを行い、ホームページ(www.kano.arch.waseda.ac.jp)上に掲載した。さらに、そのホームページを実際に教室で参照し、授業の進捗に合わせ、学生へ実際工事の仕組みや状況について目で見る教育を行った。 さらに、動画については、研究室で作成した教育用のビデオ及び外部機関が作成したビデオを試験的に動画ファイルに変換して、それを特定のIPアドレスからのみアクセスし得るホームページ上でRealPlayを用いて閲覧できるようにした。 上記の授業での試行によって、以下の点が明らかになった。(1)教室のLAN端子から研究室のサーバーにアクセスをすることによって、多くの写真教材を効果的に学生に見せることが出来、その教育効果は高い。(2)動画については、既存のソフトを使用することによって、学生に閲覧させることが出来たが、現状の通信速度では、その画素が少なく、詳細な部分についての表示が不明確になり、教室での閲覧ではなく、各自のパソコンからのアクセスが効果的であった。(3)写真について、原画がコピーで流出することが有り得るため、建築工事における災害事例や欠陥部分の写真など、そのホームページ上における掲載に支障がある。(4)動画については、コピープロテクトを設定することが出来るため不正コピーの問題はない。(5)動画の多くは、ビデオ媒体で有料または寄贈によって研究室で保有している。このため、教室でビデオ媒体を用いて上映する上では何ら問題ないが、これを動画ファイルに変換して閲覧させる場合、著作権の問題が発生し、その運用が事実上難しい。 以上で述べた研究成果により、今後解決すべき事項はあるものの、この研究で作成した写真・動画教材は関連授業において有効に活用し得、また教育効果も大きいことが明らかになった。

  • 建築生産における工程計画情報の活用に関する研究

    1996年  

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     本研究は、工程計画をめぐる各種の情報について有効に活用する仕組みを検討するとともに、その情報の収集とデータベースの構築を実際に行い、情報提供の試行実験を実施することを目的としている。 建築工事における工程計画においては、工事の特徴を把握するとともに、施工時において検討しなければならない多種多様な条件を考慮して、その計画を立案する必要がある。しかし、この計画段階において有効な情報支援の体制及びその仕組みは未だ確立していない状況にある。 本研究では、Internetによるwwwの情報提供の方法に着目し、現在建設企業で進められているイントラネットの動向に対応して、wwwの技術を活用した建築生産情報の提供の仕組みについて、実際のデータベースを作成し、その情報提供システムの運用を行った。データベースとしては、建築生産に関連する技術書や論文等について1950年から現在(1995年)までの文献約15,000件を収集し、そのデータベースを作成した。さらに、全国に工事現場が散在することを想定して、このデータベースをWWW上において、検索・提供するシステムを構築し、その実際の運用実験を行った。その結果、wwwを用いた情報提供によって、遠隔地においても容易に有用な情報を見つけ出すことができ、その効果が大きいことが明らかになった。本データベースは、この実験以後、本大学内及び他の教育機関に対しwwwを通じて一般に公開(http//:www.kano.arch.waseda.ac.jp)しており、高い評価を外部から得ている。