2024/12/21 更新

写真a

カノウ ナルオ
嘉納 成男
所属
理工学術院
職名
名誉教授
学位
工学博士 ( 早稲田大学 )

所属学協会

  •  
     
     

    日本建築学会

  •  
     
     

    土木学会

研究分野

  • 建築計画、都市計画

研究キーワード

  • 建築生産、工事管理、建築産業、建設産業

受賞

  • 日本建築学会賞(論文)

    1995年  

 

論文

  • 建築工事における写真画像とVR画像を用いた進捗管理に関する研究

    金炯垠, 嘉納成男, 蔡成浩

    日本建築学会計画系論文集    2006年01月

  • Best Paper Award

    蔡成浩, 嘉納成男

    1st International Conference on Construction Engineering and Management, 2005    2005年10月

  • 日本と韓国における建築工事管理者の業務比較に関する研究

    李垠錫, 嘉納成男

    日本建築学会計画系論文集    2005年02月

  • VR技術を用いた現場写真の活用化−現場写真における3次元座標の推定方法に関する研究

    金炯垠, 蔡成浩, 嘉納成男

    情報システム利用技術シンポジウム論文集    2004年12月

  • A Study on the Application of VR Technique to Building Construction-Comparisons of Site Photo and VR Image in Construction Progress-

    金炯垠, 蔡成浩, 嘉納成男

    21th International Symposium on Automation and Robotics in Construction     431 - 436  2004年09月

  • AN ESTIMATING METHOD OF WORKER’STASK WITH 6-DOF SENSORS

    蔡成浩, 嘉納成男

    21th International Symposium on Automation and Robotics in Construction     531 - 536  2004年09月

  • 建築工事における作業管理に関する研究−作業内容の推定方法を用いたモニタリングシステムの開発−

    蔡成浩, 嘉納成男, 中村隆寛

    第10回建設ロボットシンポジウム論文集     317 - 324  2004年09月

  • バーチャル建設現場システムの開発−3次元CAD情報に基づく部材取り付け順序の推定−

    嘉納成男, 金炯垠, 細田正紀

    第10回建設ロボットシンポジウム論文集     239 - 246  2004年09月

  • 建築工事における三次元シミュレーションに関する研究−建設現場周辺の日照環境シミュレーション−

    宮本貴之, 蔡成浩, 嘉納成男

    日本建築学会大会学術講演梗概集     1295 - 1296  2004年08月

  • 建築工事における三次元シミュレーションに関する研究−作業者の作業モデルの作成−

    香川洋平, 蔡成浩, 嘉納成男

    日本建築学会大会学術講演梗概集     1293 - 1294  2004年08月

    CiNii

  • 三次元アニメーションを用いた作業の適合性の評価に関する研究

    川村慶輔, 蔡成浩, 嘉納成男

    日本建築学会大会学術講演梗概集     1291 - 1292  2004年08月

  • 建設工事におけるバーチャルリアリティ技術への期待

    嘉納成男

    建設の施工企画    2004年07月

  • CMrとVE提案の技術

    嘉納成男

    日本CM協会    2004年07月

  • バーチャル建設現場システムの開発−情報と物との融合に基づく工事管理−

    嘉納成男, 金炯垠

    第20回建築生産シンポジウム論文集     299 - 304  2004年07月

  • 建築工事における生産性に関する研究−壁下地取付け作業の作業姿勢の分析による身体負荷の算出方法−

    蔡成浩, 嘉納成男, 中村隆寛

    第20回建築生産シンポジウム論文集     239 - 245  2004年07月

  • 新工法の開発における作業方法の評価に関する研究−作業のし易さと作業時間の評価値について−

    蔡成浩, 嘉納成男

    日本建築学会計画系論文集   69 ( 581 ) 127 - 134  2004年07月

     概要を見る

    This paper discussed on the evaluation of building works with the priorities of decision. Two axis of evaluation were selected for the comparison cease of working and clabor productivity because they share the property of being the most fundamental factors in the building works. The pair-wise comparison with the Analytic Hierarchy Process (AHP) and the Maynard Operation Sequence Technique (MOST) are applied for the estimate of cease of working and clabor productivity. The authors estimated the priorities of the six-alternatives in partition wall works. The differences between the priorities were evaluated, and it was clarified that the method is applicable to the decision in planning work methods.

    DOI CiNii

  • 建築工事における工程の計画と管理指針

    日本建築学会    2004年02月

  • 建設分野へのロボット導入の課題と将来展望

    嘉納成男

    建設の機械化    2004年01月

  • 建築生産におけるVR技術の活用化に関する研究−リアル画像のシステムへの応用−

    金炯垠, 蔡成浩, 嘉納成男

    日本建築学会情報システム利用技術シンポジウム論文集   ( vol26 ) 1 - 4  2003年12月

  • 建築市場・建築産業の現状と将来 特別委員会中間報告

    嘉納成男

    日本建築学会建築雑誌    2003年11月

  • 建築工事における作業方法の開発に関する研究−問題点辞書の作成とそれを用いたアイデア発想法−

    川村慶輔, 蔡成浩, 嘉納成男

    日本建築学会学術講演梗概集F−1   ( Vol.2003 ) 1087 - 1088  2003年09月

  • 建築工事における作業方法の開発に関する研究−技術開発における目的の分析と発明原理の抽出−

    中村隆寛, 井野昭夫, 蔡成浩, 嘉納成男

    日本建築学会学術講演梗概集F−1   ( Vol.2003 ) 1089 - 1090  2003年09月

  • 鉄骨工事現場の作業実態に関する研究

    李垠錫, 嘉納成男

    日本建築学会学術講演梗概集A-1   ( Vol.2003 ) 3 - 4  2003年09月

  • 判断のための評価の仕方

    嘉納成男

    日本CM協会    2003年08月

  • コストパーフォマンスの向上に資するVE

    嘉納成男

    基礎工    2003年07月

  • バーチャル建設現場システムの開発 建築工事の可視化シミュレーション

    嘉納成男, 細田正紀, 香川洋平, 田村尚希, 宮本貴之

    第19回建築生産シンポジウム論文集     95 - 102  2003年07月

  • 建築工事における生産技術に関する研究−特許情報の解析に基づく生産技術の着眼点と原理−

    井野昭夫, 嘉納成男

    第19回建築生産シンポジウム論文集     203 - 210  2003年07月

  • 資源循環型集合住宅のライフサイクルコストの評価 資源循環型社会に向けた住宅システムの経済性評価に関する研究

    五十嵐健, 嘉納成男

    日本建築学会計画系論文集   68 ( 568 ) 101 - 108  2003年06月

     概要を見る

    This research deals with the economical advantage of condominium, which permit resources circulation for a better sustainable society. We set up a model of renewal cost, which can respond to user's life stages, and calculate the life cycle cost for 180 years using the present value method. The result of this study has convinced us that the resource circulation housing provides an economical advantage, e.g. while its cost is 20% higher than the conventional housing the real rate of interest is 2%, which will give an advantage of 20% over conventional housing. And that its inheritor has an economical advantage in the life span cost, to be 40% lower than the original builders.

    DOI CiNii

  • 建築工事における作業内容の推定に関する研究−6自由度データに基づく構成動作推定方法−

    蔡成浩, 嘉納成男

    日本建築学会計画系論文集   68 ( 564 ) 295 - 302  2003年02月

     概要を見る

    This paper discussed on the estimation of building works with 6-DOF motion sensors. The 6-DOF (Degree-of-freedom) sensor captures 3-axis acceleration and 3-axis angle. The actual data on the sensors is computed to the feature parameters in each time-unit for the recognition of the work motions. The neural network is applied for the method of the recognition. The neural network model is designed in the three layers Back-propagation network with the standard connections. The neural network outputs show guidelines to select the work motions. The authors collected the 6-DOF motion data in partition works, and estimated work motions based on those data. The differences between the actual and the estimated motions were evaluated, and it was clarified that the method is applicable to estimate work motions in building works.

    DOI CiNii

  • 建築工事における生産性に関する研究−6自由度データを用いた作業内容の推定方法の提案と検証−

    蔡成浩, 嘉納成男, 高田博尾, 八木淳一

    日本建築学会学術講演梗概集     983 - 984  2002年09月

  • バーチャル建設現場システムの開発 プロトタイプシステムの開発とその開発課題

    嘉納成男, 八尾唯二, 細田正紀

    第18回生産シンポジウム論文集     67 - 72  2002年07月

  • 建築工事における作業推定システムに関する研究

    蔡成浩, 嘉納成男

    第18回生産シンポジウム論文集     201 - 208  2002年07月

  • 大型鉄骨の移動及び設置工法に関する研究−韓国の事例について−

    李垠錫, 嘉納成男

    日本建築学会学術講演梗概集     131 - 132  2002年06月

  • 資源循環型社会に向けた住宅生産システムの経済性評価に関する基礎的研究

    五十嵐健, 嘉納成男

    日本建築学会計画系論文集   ( 555 ) 279 - 286  2002年05月

    DOI

  • 建築工事における生産性に関する研究−作業方法の選択プロセスの開発−

    蔡成浩, 嘉納成男

    第17回建築生産シンポジウム     265 - 272  2001年07月

  • 鉄骨工事における生産システムに関する研究−日本と韓国の職長に対するアンケート調査結果と分析−

    李垠錫, 嘉納成男

    第17回建築生産シンポジウム論文集     273 - 280  2001年07月

  • 建築工事における生産性に関する研究 —生産プロセスの具現化

    蔡成浩, 早稲田大, 嘉納成男

    F-1分冊     1123  2001年

  • アンケート調査からみるコンストラクションマネジメント(CM)方式に対する発注者の意識の変革

    小菅健, 嘉納成男

    F-1分冊     1103  2001年

  • 鉄骨工事における職長の意識に関する研究 —日本と韓国の職長に対するアンケート調査結果と分析

    李垠錫, 嘉納成男

    A-1分冊     881  2001年

  • 工事計画における創造的計画手法の開発(その2) 工事プロセスの機能分析と機能展開

    嘉納成男, 安藤幹朗

    第16回建築生産シンポジウム論文集     243 - 250  2000年07月

  • 建築工事における生産性に関する研究−鋼製間仕切壁工事における作業時間の推定方法に関する研究−

    蔡成浩, 嘉納成男, 末弘貴久

    第16回建築生産シンポジウム論文集     175 - 182  2000年07月

  • 都市における建設活動で発生する公衆災害に関する研究−アンケートによる調査に基づく現状分析−

    嘉納成男, 外前田衛

    第16回建築生産シンポジウム論文集     45 - 52  2000年07月

  • 建築工事における生産性に関する研究 ─ 鋼製壁下地工事の運搬作業の数量化による時間推定─

    蔡成浩, 嘉納成男

    F-1分冊     1335  2000年

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書籍等出版物

  • 未来を拓く新しい建築システム

    嘉納成男

    建築技術  2006年01月

  • 建築産業再生のためのマネジメント講座

    早稲田大学出版  2005年09月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 持続可能な社会の形成に資するストック型住宅促進のための長寿命住宅の調査研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2011年
    -
    2013年
     

    五十嵐 健, 嘉納 成男, 有川 智

     概要を見る

    本研究では、ストック型住宅の普及方策を研究するために、長寿命住宅の生産者に対してアンケート調査を行った。その結果、ストック型住宅を構成する長寿命化と低環境負荷を具現する技術には共通事項が多く、両方を充足する住宅の実現は可能であり、購入者の評価も高いことが分かった。さらに、それを地域産木材でつくる活動を行っている事業者を訪問調査した結果、その普及のためには木材生産から一貫した流通加工体制を地域に整備することが有効であることが分かった。

  • ステレオカメラ画像を用いた建築物の品質記録と品質検査技術に関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(挑戦的萌芽研究)

    研究期間:

    2010年
    -
    2012年
     

    嘉納 成男

     概要を見る

    ステレオカメラの原理を用いた写真計測は古い技術ではあるが、デジタルカメラの出現によって、複雑な形状を有する建築物の計測技術として非常に重要な位置付けにある。本研究では、この技術を用いて、建築物の品質記録と品質検査を行うための基礎技術を建物・工事現場における計測実験に基づいて考察し、その計測方法の確立及び計測写真の処理システムのプロトタイプの作成を行った。

  • 品質確保のための建築各部の3次元情報の取得と設計図との照合に関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    嘉納 成男, 木本 健二, 五十嵐 健

     概要を見る

    3次元スキャナーによって計測した点群データを品質確保に活用するため、点群データ解析技術とともに、点群データと3次元CADモデルとの照合技術について、鉄筋工事に適用した。研究の成果として、3次元CAD化の技術を整備し軽量の鉄筋CADモデルを可能にするとともに、計測点群のノイズの除去技術、点群から鉄筋部材の抽出技術について開発した。そして、3次元CADモデルと点群モデルを照合が可能であることを示した。

  • 技能工の技能継承と安全意識向上のための教育の仕組みに関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2005年
    -
    2007年
     

    嘉納 成男, 蔡 成浩

     概要を見る

    本研究では、建築作業における技能工の育成と労働災害の軽減を目指し、災害防止のための作業モニタリングシステムの構築および技能継承のための技能教育教材の開発を行った。以下の項目に実施した研究成果を示す。
    (1)災害発生プロセスのモデル化
    災害事例を収集し、災害の発生プロセスのモデル化を行った。さらに、収集した墜落災害、重機災害に関するモデルから災害要因を抽出し、災害防止のための対策を考える上で抽出した災害要因が有効であることを確認した。
    (2)モーションキャプチャを用いた作業動作の記録
    モーションキャプチャ装置を用いて技能工の動作データを収集し、アニメーション化するための仕組みを構築した。さらに、収集した動作データを用いて作業負荷を自動算出するための方法を提案し、その有効性を確認した。
    (3)ステレオカメラを用いた作業状況のモニタリング
    作業現場における重機や作業者の動きを捉えるための方法としてステレオカメラ装置を提案し、現場における実証実験を行った。その結果から、重機や作業者の3次元位置をモニタリングできることを確認した。
    (4)建築作業のマニュアルに必要な機能の設定
    システムアプローチモデルを用いて、作業者の技能レベルを向上させるための作業マニュアルの構築に必要な機能や情報を明確するための方法を提案した。
    (5)デジタルコンテンツを用いたマニュアルの作成
    提案した作業マニュアルの構築方法に基づいてデジタルコンテンツを用いたマニュアルを作成した。

  • 建築市場・建築産業の現状と将来像に関する総合的研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2002年
    -
    2004年
     

    嘉納 成男, 三宅 醇, 遠藤 和義, 多治見 左近, 安藤 正雄, 野城 智也

     概要を見る

    本研究では、3年度に亙り、建築市場、建築産業、建築職能について、調査、ヒヤリング、分析、研究を行って来た。本年度はその最終年度である。
    建築市場に関する研究においては、住宅需要、非住宅需要についての統計的な動向を調べるとともに、その時代的な背景との関係、今後の需要動向の方向性を明らかにした。この結果、住宅需要については将来的な厳しい需要減があるものの、非住宅においては現在の低迷する需要がさらに低下することは考えられないことを、国際的なGDPとの比率分析から明らかにしている。さらに、ストック社会に対応した建築市場の整備が緊急な課題であることを指摘している。
    建築産業に関する研究においては、発注者と総合工事業との信頼関係の変化、交渉関係の立場の変化について分析し、発注者が総合工事業に対して責任をすべて負わせていた反面、従来の建築工事が生産者主導で行われていた現状を明らかにしている。そして、今後、この体制は、発注者の意識変化によって変化が起こりつつあることを分析している。さらに、建設産業の今後の構造変化の可能性を明らかにしている。その過程で、発注者の建築発注における立場は現在以上に重要になると指摘している。
    建築職能に関する研究においては、従来の新築工事を対象とした各種の建築職能について、今後需要が低下するとともに、ストック社会に向けた建築職能が増加することを明らかにしている。そして、建築における職能の需給バランスの変化に対応して、社会人再教育、大学教育内容の変革が期待されることを示している。また、新しい建築職能としては、発注者業務の支援とともに、建築をめぐる幅広い業務についてニーズが高まることを指摘している。

  • 建設プロジェクトの実施方式とマネジメントに関する国際比較研究

    科学研究費助成事業(京都大学)  科学研究費助成事業(国際学術研究)

    研究期間:

    1998年
    -
    2000年
     

    古阪 秀三, 安藤 正雄, 嘉納 成男, 國島 正彦, 金多 隆, MILLER Roger

     概要を見る

    本研究が対象としたのは,日本,米国,英国,フランス,カナダの先進5カ国である。研究は,建設プロジェクトの調査分析とテーマ別検討に分けて行った。調査分析では,共通の調査フォーマットを作成し,共同研究者の国ごとに調査を行った。建設プロジェクトには,発電所,トンネル,橋などの大規模土木工事,国際空港,複合ビルなどの大規模建築工事が含まれる。テーマ別検討では,各プロジェクトを,(1)政策・事業化フィージビリティスタディ,(2)プロジェクトファイナンス,(3)プロジェクト組織の編成と調整,(4)プロジェクトマネジメント,(5)不確実性の処理,(6)情報システム,(7)企業戦略に分け,専門の立場から各国で収集されたプロジェクトデータの分析,検討を行った。
    各国における建設プロジェクトの実施方式とマネジメントは,それぞれの国の文化,法制度,商慣習,産業の歴史的経緯を背景に,顕著な差異がみられる。そして,他国の企業,生産システムを持ち込む場合にも,各国のプロジェクトの実施,マネジメントの方法を尊重する形で行われている。その国際的な動きが建築家の相互認証であり,プロフェッショナルエンジニアの相互認証である。これらの動向から多く知見を得ることができた。さらに,本研究を進める中で,各国のプロジェクト実施方式,マネジメント方式の差異が顕著に現れ,相互に問題が生じているのは,これら先進国が海外進出をしている地域においてであることがわかった。なかでも,21世紀の有望な市場と目される東南アジアである。本研究の中で予備的に行った調査においても,東南アジア市場では,西洋合理主義に基づく欧米型マネジメントと東洋思想に基づく日本型マネジメントの間の摩擦,利害得失が数多く現れていることがわかった。この市場での先進各国のプロジェクト実施方式とマネジメント方式,ならびに当該国の在来の方式がいかに調整されるかが緊急の研究課題である。

  • 建築プロジェクトにおけるコンストラクション・マネジメントに関する調査研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(一般研究(C))

    研究期間:

    1992年
    -
    1993年
     

    嘉納 成男

     概要を見る

    CM(コンストラクション・マネジメント)と言う言葉が最近盛んに用いられる様になり、建設産業の将来への変革において避けて通れない課題となっている。
    しかし、その欧米において普及している契約形態は日本の建設産業にとって好ましくない面も多々ある。今日まで育てて来た日本の建設産業の体質、文化、習慣等を考えると、欧米型のCM方式が日本の建設工事の契約方式の主流になると考えるのは早急である。むしろ、日本の建設産業に適したCM方式(日本型)とは何かを考えることこそが重要であると言える。
    本調査研究では、日本の主要企業2、000を選び、「建築プロジェクトにおけるCM方式に対する意識調査」を実施し、CM方式に対する発注者のニーズと意識を明らかにした。アンケート項目は下記に示すものとし、無記名で回答を依頼した。調査項目は、(1)会社の概要、(2)建築プロジェクトの担当部署、(3)最近の工事物件の実施状況、(4)設計事務所、建設会社等に対する希望、(5)建設契約の新しい試みに対する意識、等である。
    この結果、約400社から回答を得ることが出来た。この分析によって、発注者はCM方式について強い関心があり、将来CM方式の採用を検討しても良いと考えている企業が多いことが判った。また、発注者の多くが、設計事務所並びに建設会社に対して、完全に満足している訳ではなく今後改善する余地が残されていることも、アンケートの回答が示している。また、建設会社、コンサルタントに対するヒヤリングや米国のCM状況を分析し、発注者のニーズへの対応の可能性や日本型CM方式に対する考え方を明らかにした。

  • 建築工事の適正工期に関する調査研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(一般研究(C))

    研究期間:

    1988年
    -
    1989年
     

    田村 恭, 嘉納 成男, 嘉納 成男, 田村 恭

     概要を見る

    この研究は、建築工事における工期の実態調査を行い、この調査資料について統計的分析を実施し、その結果に基づいて適正な工期を定めるための方法論の確立を目的としたものである
    先づ、建築生産の推移について述べ、工期を適正化する課題を示した。特に最近では、建築発注者側の工期短縮を求める要求が厳しく、各種の技術の改善・開発が建築界の主要な課題となってきていることを明らかにした。次に工程を管理することの重要性について述べ、現実にはこのことの管理が疎んじられている実態を指摘し、工程計画及び管理の技能とその方法について明らかにした。
    工事記録資料の統計的分析については、設計事務所より過去20年間に亙る事務所建築201件の工事記録の提供を受け、工期に関連を持つ9種類の項を取りあげ、重回帰分析を行った。その結果、構造別・規模別などの要因別に工期の予測式を提案した。また建設会社から提供を受けた工事記録資料を用いて、工程のレベルまで掘り下げて、工期の実績値と予測値との関係について分析し、多数の図表を作成して検討を行った。
    上記の統計的分析の結果に基づいて、適正工期を算定に知識工学を導入することを試みた。すなわち、工期算定に適した知識工学モデルの開発を進め、工事方法に関するワ-クパッケ-ジ、及び工程に関するプロセスパッケ-ジの知識ユニットによって表現する工期算定エキスパ-トシステムを開発した。次にこのシステムを用い、割付型工程計画に基づく工事工程の編成及び日程計算を、特定の具体例について試算し、工期算定エキスパ-トシステムの有効性を検証した。
    このほか、工期の適正化を達成するための方策についても検討を加え、工期適正化の基本理念を示し、更に施工段階における工程管理の手法として、施工実績のデ-タベ-ス化、工程シミュレ-ション手法等について論じた。

  • 中国・韓国にみる日本的建設プロジェクトマネジメントの強みと弱みに関する研究

    科学研究費助成事業(京都大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 建築システムの高度化に関する総合的研究

    文部科学省 

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特定課題制度(学内資金)

  • 鉄筋コンクリート躯体における配筋の品質確保技術に関する研究

    2015年  

     概要を見る

    建築物の鉄筋コンクリート工事について、工事現場のタワークレーンの上から撮影した写真画像を多視点画像法を用いて点群モデルに変換した後、鉄筋部材の位置や出来形の把握を行う技術を開発した。実験では、工事現場を約50枚程度の写真画像から点群モデルを造りだして、下記に示す解析方法を確立した。  (1) 点群モデルとCADモデルとの照合による位置品質の検査技術 (2) 点群モデルからCADモデルには登録されていない資材等の特定技術 (3) 点群モデルの差分による進捗の把握技術 (4) CADモデルに基づく部材の接合関係の摘出技術  (5) 点群の差分結果による出来形の判定技術本技術は、3次元CADシステムであるMIcroStation内のVBAを用いて、そのプロトタイプシステムを開発して、その有用性を実証している。

  • 鉄筋工事の品質検査を目的とした3次元スキャナー計測と設計図の自動照合に関する研究

    2012年  

     概要を見る

     本研究では、鉄筋工事における品質管理を3次元スキャナーによる点群を解析することによって、実施する技術の開発を目的とした。 研究では、実際の工事現場で計測した点群について以下の操作を行う技術を開発した。 (1)計測した点群について、鉄筋の後部に発生するノイズを除去する技術 (2)柱や梁の鉄筋が網状に複雑に組み合わさっている状況について、それを構成する鉄筋を特定して、それぞれの鉄筋を取り出す技術 (3)柱や梁から取り出した鉄筋の点群に基づいて、鉄筋の径を求める技術 なお、本研究では、建築工事で使用する鉄筋の柱や梁をほぼ3mm間隔で計測することを前提とした。 上記のシステム開発は、3次元CADであるMicroStationのAdd-inのプログラムとして作成した。3次元CADにおいて、数百万の点群を読み込むと、CADシステムの操作が緩慢になるため、点群はすべてバックグラウンドのメモリー上に保管し、必要に応じてその一部の点群をCAD画面上に表示して、その形状の確認や処理に必要な点群の領域を定めるようにした。 本研究の成果から、鉄筋を3次元スキャナーで計測することによって、その鉄筋の径および鉄筋の間隔を品質検査に十分な精度で、正確に把握することができることを確認した。また、複雑に配筋された柱や梁においては、手前の鉄筋によって、背後の鉄筋が隠れる現象が起こるため、少なくとも4か所程度から3次元スキャナーで計測する必要があることが分かった。また、現在では、型枠を組みながら鉄筋を配筋することも行われるため、2方向程度からしか計測できない場合もある。このため、3次元計測を前提とした検査方式では、配筋の方法を変更して、配筋が完成後に周囲から配筋状態を計測し得る仕組みが必要であると言える。これを行うことによって、鉄筋の検査を従来のようにヒューマンエラーが介在する可能性がある管理者による目視の検査方法から客観的なデータに基づく品質管理が可能になると考えられる。

  • 建築生産に関する写真・動画教材の作成とホームページへの掲載

    1999年  

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     本研究では、建築生産に関する授業に係わる教材の電子化を図り、その授業での運用を行った。 先ず、従来からある研究室にストックしていた建築生産に係わる写真についてその殆どを電子化及びキーワード付けを行い、ホームページ(www.kano.arch.waseda.ac.jp)上に掲載した。さらに、そのホームページを実際に教室で参照し、授業の進捗に合わせ、学生へ実際工事の仕組みや状況について目で見る教育を行った。 さらに、動画については、研究室で作成した教育用のビデオ及び外部機関が作成したビデオを試験的に動画ファイルに変換して、それを特定のIPアドレスからのみアクセスし得るホームページ上でRealPlayを用いて閲覧できるようにした。 上記の授業での試行によって、以下の点が明らかになった。(1)教室のLAN端子から研究室のサーバーにアクセスをすることによって、多くの写真教材を効果的に学生に見せることが出来、その教育効果は高い。(2)動画については、既存のソフトを使用することによって、学生に閲覧させることが出来たが、現状の通信速度では、その画素が少なく、詳細な部分についての表示が不明確になり、教室での閲覧ではなく、各自のパソコンからのアクセスが効果的であった。(3)写真について、原画がコピーで流出することが有り得るため、建築工事における災害事例や欠陥部分の写真など、そのホームページ上における掲載に支障がある。(4)動画については、コピープロテクトを設定することが出来るため不正コピーの問題はない。(5)動画の多くは、ビデオ媒体で有料または寄贈によって研究室で保有している。このため、教室でビデオ媒体を用いて上映する上では何ら問題ないが、これを動画ファイルに変換して閲覧させる場合、著作権の問題が発生し、その運用が事実上難しい。 以上で述べた研究成果により、今後解決すべき事項はあるものの、この研究で作成した写真・動画教材は関連授業において有効に活用し得、また教育効果も大きいことが明らかになった。

  • 建築生産における工程計画情報の活用に関する研究

    1996年  

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     本研究は、工程計画をめぐる各種の情報について有効に活用する仕組みを検討するとともに、その情報の収集とデータベースの構築を実際に行い、情報提供の試行実験を実施することを目的としている。 建築工事における工程計画においては、工事の特徴を把握するとともに、施工時において検討しなければならない多種多様な条件を考慮して、その計画を立案する必要がある。しかし、この計画段階において有効な情報支援の体制及びその仕組みは未だ確立していない状況にある。 本研究では、Internetによるwwwの情報提供の方法に着目し、現在建設企業で進められているイントラネットの動向に対応して、wwwの技術を活用した建築生産情報の提供の仕組みについて、実際のデータベースを作成し、その情報提供システムの運用を行った。データベースとしては、建築生産に関連する技術書や論文等について1950年から現在(1995年)までの文献約15,000件を収集し、そのデータベースを作成した。さらに、全国に工事現場が散在することを想定して、このデータベースをWWW上において、検索・提供するシステムを構築し、その実際の運用実験を行った。その結果、wwwを用いた情報提供によって、遠隔地においても容易に有用な情報を見つけ出すことができ、その効果が大きいことが明らかになった。本データベースは、この実験以後、本大学内及び他の教育機関に対しwwwを通じて一般に公開(http//:www.kano.arch.waseda.ac.jp)しており、高い評価を外部から得ている。