2024/03/29 更新

写真a

アオヤギ ハジメ
青栁 肇
所属
人間科学学術院
職名
名誉教授

経歴

  •  
     
     

    早稲田大学 人間科学学術院   教授

委員歴

  •  
     
     

    日本パーソナリティ心理学会  理事

所属学協会

  •  
     
     

    日本心理学会

  •  
     
     

    日本教育心理学会

  •  
     
     

    日本発達心理学会

  •  
     
     

    日本パーソナリティ心理学会

  •  
     
     

    日本社会心理学会

  •  
     
     

    日本健康心理学会

▼全件表示

研究キーワード

  • 教育・社会系心理学

 

書籍等出版物

  • 心理学者のための研究倫理

    ナカニシヤ出版  2005年

  • ヒューマンサイエンス 心理学アプローチ

    ナカニシヤ出版  2004年

  • 認知発達とその支援

    ミネルバ書房  2002年

  • 青年心理学ハンドブック

    福村出版  2000年

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • バグトイによる創造性開発に関する研究

    研究期間:

    2006年
    -
    2011年
     

  • 東アジア圏発達検査の開発

    研究期間:

    2004年
    -
    2010年
     

  • 保育士に関する研究

    研究期間:

    2005年
    -
    2008年
     

Misc

  • 大学1年生における大学環境への変化の検討

    大久保智生, 青柳肇

    ソーシャルモチベーション研究 日本発達心理学会ソーシャルモチベーション研究分科会   3  2005年

  • 心理学研究者の倫理観

    黒澤香, 青柳肇他

    パーソナリティ研究   12 ( 2 )  2004年

  • 中学生の問題行動と学校および家庭環境への適応感との関係

    大久保智生, 青柳肇

    日本福祉教育専門学校紀要   11 ( 1 )  2003年

  • 学校環境における心理的欲求の充足と適応感との関係

    大久保智生, 青柳肇

    ヒューマンサイエンスリサーチ 早稲田大学大学院   12 ( 1 )  2003年

  • 青柳肇

    社会的文脈での動機づけ

    心理学評論   46 ( 1 )  2003年

  • 荒木論文へのコメント

    青柳肇

    心理学評論   46 ( 1 )  2003年

  • 大学生用適応感尺度の作成の試み

    大久保智生, 青柳肇

    パーソナリティ研究 日本パーソナリティ心理学会   12 ( 1 )  2003年

  • 機関紙投稿論文の不正行為に関する事実経過

    青柳肇

    パーソナリティ研究 日本パーソナリティ心理学会   12 ( 1 )  2003年

  • 中学生の学業達成目標とアタッチメントの関係

    松岡陽子, 青柳

    母子研究 社会福祉研究所   21  2001年

  • スポーツのモチベーションに及ぼす母親と父親の支援

    梅崎高行, 青柳

    母子研究   21  2001年

  • 課題の目標設定に及ぼす内的基準と外的基準の効果

    井原由貴, 青柳肇

    人間科学研究 早稲田大学   13 ( 1 )  2000年

▼全件表示

 

特定課題制度(学内資金)

  • 困難課題克服に対する自己決定性の効果

    1999年  

     概要を見る

     本研究は、従来独立して研究されてきた「学習性無力感」と「内発的動機づけ」の研究を統合する一環として行なわれた。 自己決定はその前提に、課題の興味度がある。すなわち、興味度の高い課題は自己決定されやすく、興味度の低い課題は自己決定されにくい。そこで本研究では、興味度を自己決定のひとつの指標とすることにした。興味度は、その課題への興味(課題興味)と課題一般に興味度を持ちやすさ(特性興味)が考えられる。本研究では、容易課題と困難課題に直面した場合、各々の興味度が動機づけ行動にどのような影響を与えるかをパス解析により検討した。(方法)被験者:大学生男女計218名。手続き:①一般興味度尺度の施行 ②課題興味の測定:実験課題(Words Puzzle)のミニュチュア版を実施。直後に課題への興味度を測定した。③実験課題:被験者を容易課題群と困難課題群の二条件に分け、Words Puzzleを行なわせた。④課題終了後、「主観的成功感」「努力感」「課題の重要度」「再挑戦」「2度目の課題興味」を質問紙により尋ねた。(結果)両条件間で興味度(課題および一般)に有意な違いは見られなかった。したがって、課題に対する興味、一般興味とも差がなかったことになる。次に、各条件で一般興味の高群と低群に分け、課題終了後の遂行数、課題興味、成功感、努力感、再挑戦の違いを分散分析した。その結果、不可能条件では、課題興味、成功感、努力感、再挑戦に高群が低群より有意に高いことが見られた。また、解決可能条件では、遂行数が有意に、成功感に有意傾向が見られ、各々高群が高かった。また、パス解析によって、不可能条件では、一般興味と課題興味が再挑戦に直接かかわり、同時に課題興味は課題の重要度を媒介して間接に再挑戦に関わっていた。可能条件では、それ以外に努力感が関わることが見られた。

  • 困難課題克服に対する課題興味の効果~動機づけ研究の統合化に向けて~

    1998年  

     概要を見る

     本研究は、従来個々独立に検討されてきた動機づけ理論を統合するための一環として行なわれたものである。Seligman(1990)の学習性無力感の概念とDeci(1980)のよる興味といった内発的動機づけのそれとは、まったく異なる視点で検討されてきた。本研究では、課題への興味や一般的な興味度の高さが困難課題の遂行や、後の動機づけに対してもつ影響を検討した。大学生を被験者として、一般的興味度を測定した後、予備的な試行として言語探索課題を行なわせ、その課題への興味度を測定した。その後、本試行の課題を与える。本試行では、被験者を2群に分けた。S群は全問解答可能な問題を、U群には半数が解答不可能な問題を与えた。課題遂行後、課題の興味度、主観的な成功感、課題の重要度、課題の成功・失敗の原因帰属、再挑戦の意欲を求めた。パス解析を用いた分析結果は、以下の通りであった。S群では、課題に関する興味や一般的興味の高さが課題の重要度や遂行に対して影響を持ち、課題の遂行から努力感や成功感、再挑戦への意欲への影響が見られた。U群は、課題への興味の高さやの要因は個別に再挑戦への意欲と関係し、成功感、重要度、など課題遂行からの影響は見られなかった。

  • 競争場面と非競争場面での援助行動

    1997年  

     概要を見る

    本研究では、仮想葛藤場面での競争文脈における援助行動を検討した。大学生211名を対象に4つの独立変数を変化させた24のシナリオの質問紙を実施した。心理学的変数の内容は、「時間的余裕(あり、なし)」「援助者との関係(親友、友人、喧嘩相手)」「被援助者の努力(あり、なし)」「グループ(内、外)」である。「時間的余裕(あり、なし)」で2群に分け(Between Subjects)、被験者には、各群で分類された12種類の記述文に反応させた(Within Subject)。従属変数は、「行動(援助する、しない)」「哀れみ(あり、なし)」「怒り(あり、なし)」「怒り(あり、なし)」「責任性(あり、なし)」である。結果は、以下の通りである。援助行動は、「哀れみ」「怒り」と関係し、哀れんでいるほど、また怒りが少ないほど生じる。また、「怒り」と「責任性の低さ」に弱い関連が見られた。責任性の判断に「怒り」感情が影響を与えることが示唆された。シナリオにより、援助傾向に相違が見られるか検討するため、シナリオ間で対応のある分散分析を行った。シナリオの主効果は4つの従属変数に見られた。時間の余裕間にも主効果が見られた。全てのシナリオにおいて「時間的余裕あり」群は、「なし群」より「行動」「哀れみ」が高く、「責任性」と「怒り」が低かった。従って、援助者の「忙しさ」は、援助行動を低減する要因であった。また、相手が内グループか外グループかの関係では、援助行動に差は見られなかった。また、被援助者との関係では、関係が親密であるほど援助行動や哀れみ感情が生まれやすい。他方、疎遠であるほど怒りが出現しやすいことが示された。自己責任性では、努力の程度が強く関わった。

  • 達成文脈における援助行動の発達的研究

    1996年  

     概要を見る

     一般に、達成行動は他者との競争を含んだ行動であり、他者を助けるという援助行動とは相容れないものである。したがって、達成行動と援助行動が同時に生起するのは困難である。しかしながら、達成文脈中での援助行動は出現することが予想される。本研究の目的は、達成的文脈での援助行動生起の条件を探ることを目的に行われた。 大学生男女計237名を対象に、以下の条件のシナリオを示し、それに対して「援助行動」を取るか、「被援助者に対する感情ー怒りと哀れみ」、「被援助者の責任」について被験者の対応を聞いた。実験は、between-subject法とwithin-subject法を混合して行った。すなわちシナリオにより大きく忙しさ(忙しいー暇)の次元で2分割し(between)、他の次元はwithinとした。就職試験(達成文脈)で、被験者が競争相手である被援助者に試験問題の解き方を教えるか否かというシナリオである。そのシナリオに含まれる次元は、忙しさ以外は、グループ(被援助者と同一グループか否か)、近親度、被援助者の努力度、援助行動を行うか否か、怒りを感じるか、哀れみを感じるか、責任はどの程度か、の4つであった。結果と考察は、次の通りであった。援助行動は、暇な時、近親度の高い、努力する方が、忙しい時、近親度の低い、努力しない、各々より多く行う。哀れみは、忙しい群が暇な群より多く感じている。忙しくて教えられないという行動を哀れみでカバーしていると捉えられた。また、近親度が、低すぎない場合には、努力度が関係し、努力する方に多く感じる。怒りは、忙しい群の方が大きい。忙しさが、怒りを生むと考えられた。また、近親度(低い方)と同様、努力度(低い方)が強い。責任は、暇な群の方がないとしている。忙しい方が、怒りを媒介に被援助者の責任を強く表すと考えられた。