2024/12/07 更新

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コバヤシ タクト
小林 卓人
所属
政治経済学術院 政治経済学部
職名
講師(任期付)
学位
博士(政治学) ( 2023年03月 早稲田大学 )
修士(政治学) ( 2017年03月 早稲田大学 )
学士(教養) ( 2015年03月 国際基督教大学 )
メールアドレス
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プロフィール

分野:政治哲学、規範的政治理論

専門:デモクラシー理論、社会的/関係的平等主義、正統性・権威の理論、分配的正義論

政治的決定手続きの比較評価基準に関する理論構築を現在の研究主題としています。

関連して、道徳哲学、法哲学、価値論にも関心があります。

経歴

  • 2023年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   政治経済学部   講師(任期付)

  • 2020年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   現代政治経済研究所   特別研究所員

  • 2020年04月
    -
    2023年03月

    早稲田大学   政治経済学術院   助手

  • 2018年04月
    -
    2020年03月

    独立行政法人日本学術振興会   特別研究員(DC2)

  • 2019年
    -
     

    早稲田大学   大学院政治学研究科   ティーチング・アシスタント

  • 2019年
    -
     

    早稲田大学   教育学部   ティーチング・アシスタント

  • 2017年
    -
     

    早稲田大学   政治経済学部   ティーチング・アシスタント

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学歴

  • 2017年04月
    -
    2023年03月

    早稲田大学   大学院政治学研究科   博士後期課程  

  • 2015年04月
    -
    2017年03月

    早稲田大学   大学院政治学研究科   修士課程  

  • 2011年04月
    -
    2015年03月

    国際基督教大学   教養学部  

委員歴

  • 2022年04月
    -
    2023年03月

    政治経済学会  事務局助手

  • 2020年04月
    -
    2023年03月

    早稻田大學政治經濟學會  『早稻田政治經濟學雜誌』編集委員会助手

所属学協会

  • 2019年
    -
    継続中

    日本政治学会

  • 2018年
    -
    継続中

    政治思想学会

  • 2017年
    -
    継続中

    政治経済学会

研究分野

  • 政治学   政治哲学、規範的政治理論 / 哲学、倫理学   道徳哲学、価値理論

研究キーワード

  • 政治哲学

  • 規範的政治理論

  • デモクラシー理論

  • 社会的平等主義

  • 政治的権威

  • 政治的正統性

  • 分配的正義論

  • 道徳哲学

  • 法哲学

  • 価値理論

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受賞

  • 博士学位受領総代

    2023年03月   早稲田大学大学院政治学研究科  

  • 研究科長賞

    2023年03月   早稲田大学大学院政治学研究科   On Justifying Political Procedures: A Comparative Investigation into Theories of Procedural Values (Doctoral Dissertation)  

    受賞者: 小林卓人

  • 研究奨励賞

    2019年05月   政治思想学会   政治的決定手続きの価値——非道具主義・道具主義・両立主義の再構成と吟味  

    受賞者: 小林卓人

  • 大学院博士後期課程若手研究者養成奨学金

    2017年04月   早稲田大学  

    受賞者: 小林卓人

  • 飯島衛記念褒賞

    2017年04月   早稲田大学大学院政治学研究科  

    受賞者: 小林卓人

  • 修士学位受領総代

    2017年03月   早稲田大学大学院政治学研究科  

  • 研究科長賞

    2017年03月   早稲田大学大学院政治学研究科   Emotion Expressions in Public Deliberation: Construction and Reconstruction of the Fairness of Democratic Procedures (M.A. Thesis)  

    受賞者: 小林卓人

  • 小野梓記念奨学金

    2016年06月   早稲田大学  

    受賞者: 小林卓人

  • 大学院生奨学金

    2015年06月   三菱UFJ信託奨学財団  

    受賞者: 小林卓人

  • 大川功一般奨学金

    2015年06月   早稲田大学  

    受賞者: 小林卓人

  • 斎藤眞平和研究学術奨励賞

    2015年03月   国際基督教大学   Conscience and Civil Disobedience: Martin Luther King Jr.'s Political Philosophy of Nonviolent Collective Resistance (B.A. Thesis)  

    受賞者: 小林卓人

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論文

  • Social Equality and the Conditional Justifiability of Political Inequality

    Takuto Kobayashi

    Politics, Philosophy & Economics   OnlineFirst   1 - 21  2023年11月  [査読有り]

    DOI

  • デモクラシーと自律

    小林卓人

    政治思想研究   23   169 - 201  2023年04月  [査読有り]

  • 【博士論文】On Justifying Political Procedures: A Comparative Investigation into Theories of Procedural Values

    Takuto Kobayashi

    早稲田大学大学院政治学研究科    2023年03月

  • 政治的決定手続きの価値——非道具主義・道具主義・両立主義の再構成と吟味

    小林卓人

    政治思想研究   19   238 - 269  2019年05月  [査読有り]

  • 【修士論文】Emotion Expressions in Public Deliberation: Construction and Reconstruction of the Fairness of Democratic Procedures

    早稲田大学大学院政治学研究科    2017年03月

     概要を見る

    熟議民主主義に関する近年の研究では、公共的熟議における感情とその表出が果たす役割に注目が集まっている。しかし、感情表出が熟議民主的手続きの重要な価値をどのように促進するかという問題は、十分に検討されていない。この状況は、熟議民主主義に提起される規範的な問題と感情に関する研究の含意の双方を扱う包括的な研究が不十分であることに起因する。したがって、本稿では以下の問題を取り上げる。第一に、政治的な判断や決定の正統性を支える熟議民主主義の重要な価値とは何か。第二に、公共的熟議とそこにおける参加者の相互行為のあり方に関する妥当な構想とは何か。そして第三に、公共的熟議における感情表出は、それらの価値や実践をどのように促進するのか。

    本稿では、公共的熟議における感情表出の規範的な擁護論を提示する。本稿は特に、手続きに内在する公正性の価値に関する論拠を展開する。公共的熟議における感情表出とその包摂は、この価値を促進するために不可欠である。この中心命題の擁護を目的として、本稿は四章で構成されている。

    第一章では、熟議民主主義の規範理論化における感情的転回を要約し、本論文の主題を明確化する。まず、既存の理論を認識的理論と公正手続き主義理論に分類する。両者とも、公共的熟議における感情の役割についての説明を提供している。次に、私がこれらの理論と共有する二つの見解を明確にする。一つは、感情は不正性の判断によって喚起され、その表出はそうした判断によって動機づけられるという見解である。もう一つは、感情とその表出を評価するための規範的基準が必要だという見解である。これらの見解を基に、本論文の目的を明らかにする。すなわち、感情と手続き的公正との関係を探求した上で、公共的熟議の参加者間での理想的な相互行為の描写、および、現実社会における非理想的な状況は公共的熟議にどのような影響を与えるべきかという説明を提示する。

    第二章では、公共的熟議に関連する公正性の概念について検討する。公正性の一構想として熟議的公正(deliberative fairness)を導入し、その実践的含意を導出する。この構想によれば、参加者が互いを対等な熟議参加者に承認し合うことは、正統な公共的熟議の必須条件である。この構想に基づき、熟議的公正の「構築」と「再構築」という用語を導入しつつ、公共的熟議の参加者に理想的に求められる実践とはどのようなものかを検討する。これらの用語は、熟議的公正を志向する理想的な公共的熟議を描くことに資する。最後に、判断や決定における時間的制約や、社会全体を巻き込んだ単一のフォーラムでの公共的熟議の実現不可能性など、現実社会の複雑性を踏まえた上で、理想的な公共的熟議がどのように修正されるのかを検討する。

    第三章では、感情表出がどのようにして公共的熟議における熟議的公正を促進しうるのかを検討する。二つの論点を展開する。第一に、感情表出は、人々が対等な熟議参加者としての是認を互いに対して示すことを可能にする——そのため、感情表出の包摂は、それ自体で熟議的構成の構築に寄与する。第二に、憤り、義憤、罪悪感などの感情(反応的態度)は、いったん損なわれた熟議的公正の再構築に貢献しうる。反応的態度の表出は、熟議的公正の侵害についての帰責という参加者たちの試みにおいて不可欠であり、熟議的公正を再構築するための実践へと参加者たち動機付ける。以上の二つの論点から、少なくとも理想的状況においては、感情表出が公共的熟議の公正性を促進しうるという本稿の主張が支持される。最後に、非理想的状況が、公共的熟議における感情表出のあり方にどのような影響を与えるかを検討する。

    第四章では、予想される二つの異論について検討する。第一に、合理主義的な異論として、恐怖や嫌悪などの感情は、次第に合理的制御に抵抗するようになり、公共的熟議を歪めうるという異論がある。これに対して本稿は、そのような歪みを生じさせる可能性のある感情は、それが熟議的公正と調和しているかどうかという観点から評価され、抑制されうると論じる。第二に、道徳感情主義に基づく異論として、熟議的公正という基準自体が合理主義的に理解されたものであるため、本稿の見解全体が、現実世界の熟議の参加者がなぜこの基準を満たすように動機づけられるのかを説明できない、という異論がある。これに対して本稿は、メタ倫理的な細事に立ち入らずとも、熟議的公正を維持する動機は、公共的熟議における感情表出の実践を通じて得られると論じる。

書籍等出版物

  • アゲインスト・デモクラシー(上下巻)

    井上彰, 小林卓人, 辻悠佑, 福島弦, 福原正人, 福家佑亮( 担当: 共訳,  担当範囲: 5章・6章)

    勁草書房  2022年08月

講演・口頭発表等

  • 一人一票の政治哲学

    小林卓人  [招待有り]

    早稲田高等学校 模擬講義  

    発表年月: 2024年06月

  • 平等な社会関係と政治的権威

    小林卓人  [招待有り]

    東京法哲学研究会  

    発表年月: 2023年12月

    開催年月:
    2023年12月
     
     
  • How (Not) to Object to Political Instrumentalism

    Takuto Kobayashi

    The 2nd IVR Japan International Conference, Session 6C "Role of Government"  

    発表年月: 2023年09月

    開催年月:
    2023年09月
     
     
  • エピストクラシーへの人口統計学的異論:批判的検討

    小林卓人

    日本政治学会研究大会・分科会D5「パラダイム転換に向けた政治思想」  

    発表年月: 2023年09月

    開催年月:
    2023年09月
     
     
  • 政治的道具主義への異議

    小林 卓人

    政治思想学会研究大会  

    発表年月: 2023年05月

    開催年月:
    2023年05月
     
     
  • How (Not) to Object to Political Instrumentalism

    Takuto Kobayashi

    オンライン政治理論研究会  

    発表年月: 2023年03月

  • 【トーク】民主主義はなぜうまくいかないのか?

    小林卓人  [招待有り]

    シノドス・トークラウンジ  

    発表年月: 2023年02月

  • Social Hierarchy in Political Representation

    小林卓人

    オンライン政治理論研究会  

    発表年月: 2022年09月

  • Comment on Simon Caney, 'Justice, Ecological Sustainability and Future Generations.'

    Takuto Kobayashi  [招待有り]

    政治思想学会研究大会 国際シンポジウム  

    発表年月: 2022年05月

    開催年月:
    2022年05月
     
     
  • コメント:宮本雅也「関係論に基づく構造変革責任の検討」、阿部崇史「自律的人格からなる社会と互いに負い合う責任の構想」、Ken Oshitani "The Demandingness of What We Owe to Each Other: Relational Obligations and the Problem of Risk."

    小林卓人  [招待有り]

    政治経済学会 第13回研究大会  

    発表年月: 2022年03月

    開催年月:
    2022年03月
     
     
  • Justice as Fairness on the Justification of Political Procedure

    Takuto Kobayashi

    International Symposium on Rawls  

    発表年月: 2021年10月

    開催年月:
    2021年10月
     
     
  • 手続き的権利としての〈有能な選挙民への権利〉

    小林卓人

    日本政治学会研究大会・分科会E7「民主主義と政治理論」   (オンライン)  日本大学  

    発表年月: 2021年09月

    開催年月:
    2021年09月
     
     
  • 〈公正としての正義〉における政治的不平等

    小林卓人

    政治思想学会研究大会   (オンライン)  九州大学  

    発表年月: 2021年05月

    開催年月:
    2021年05月
     
     
  • Social Equality and the Conditional Justifiability of Political Inequality

    Takuto Kobayashi

    13th Princeton University Graduate Conference in Political Theory   (プリンストン大学) 

    発表年月: 2021年04月

    開催年月:
    2021年04月
     
     
  • Are Political Representatives Not Social Superiors?

    Takuto Kobayashi

    2nd Geneva Graduate Conference in Political Philosophy   (ジュネーヴ大学) 

    発表年月: 2021年02月

    開催年月:
    2021年02月
     
     
  • Can Social Egalitarians Reject Political Inequality?

    小林卓人

    日本政治学会研究大会・分科会A6「〈政治的なもの〉の領域変動?」   (成蹊大学) 

    発表年月: 2019年10月

    開催年月:
    2019年10月
     
     
  • コメント:Akira Inoue, ‘Taking Cognitive and Epistemic Conditions Seriously: A Defense of Monistic Luck Egalitarianism.’

    小林卓人  [招待有り]

    相関社会科学研究会   (東京大学) 

    発表年月: 2019年08月

    開催年月:
    2019年08月
     
     
  • 匿名性と相互性——手続き的公正さの価値について

    小林卓人

    哲学若手研究者フォーラム・ワークショップ「民主主義と哲学:なぜ民主主義は望ましいのか」   (国立オリンピック記念青少年総合センター) 

    発表年月: 2017年07月

  • Comment on Shin-ichi Tabata, ‘The Habermas-Rawls Dispute Revisited: Justice with or without Solidarity?’

    小林卓人  [招待有り]

    政治思想セミナー   (早稲田大学) 

    発表年月: 2017年04月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 社会的平等主義における政治的代表の許容可能性に関する研究

    早稲田大学  特定課題(研究基盤形成:2022C-583)

    研究期間:

    2022年10月
    -
    2023年03月
     

  • 自由概念に依拠したデモクラシーの非道具的擁護論の批判的検討

    早稲田大学  特定課題(研究基盤形成:2021C-411)

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2022年03月
     

  • 社会的平等と政治的不平等の両立可能性——J・ロールズの複数投票制論を通じた研究

    早稲田大学  特定課題(研究基盤形成:2020C-538)

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2021年03月
     

  • 政治における感情の位置--規範的民主主義理論からのアプローチ

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2020年03月
     

    小林 卓人

     概要を見る

    研究目的・実施計画:当該年度の研究目的は「政治過程の外部にて表される市民の感情を、政治過程において公正に代表すること」の意味の解明・擁護であった。具体的には、(1)代表・公正概念の分析、(2)「感情の代表」という実践に対する公正性の規範的要請の擁護、の二点を研究課題としていた。
    研究成果:(1)の課題に取り組む過程で、民主主義理論における公正や政治的平等といった規範的概念にまつわる問題の精査へと研究の焦点が移り、その成果が当該年度の主要な業績となった。以下、この研究成果について詳述する。
    民主主義理論における公正や平等の概念は、民主的手続きを正当化する議論の中で、当該手続きの非道具的価値として言及される。しかし近年では、手続きが実現すべき価値とは何か、という主題につき、非道具主義と道具主義の間で論争が生じている。また、民主主義に代替する制度構想案として、「各市民の政治的能力の高低に応じて、投票権など決定に影響を与える機会を不平等に与える」とする「知者の支配」が提案されており、その支持者の多くは道具主義(帰結を改善する傾向性のみから手続きを評価・比較する立場)を支持している。
    この研究動向に鑑み、本研究で公正や平等の規範性を直ちに所与とすることはできないと考え、まずは上述の論争に取り組むため、前々段落で述べたように研究内容を変更した。変更後の課題は、「公正や平等の価値が、手続きの正当化において依拠されるべき価値に含まれることを明らかにする」ことである。その研究成果は、次の査読論文にまとめた。小林卓人「政治的決定手続きの価値--非道具主義・道具主義・両立主義の再構成と吟味」『政治思想研究』第19号, 238-269頁, 2019年5月. 同論文では、手続きの非道具的・道具的価値の双方を考慮に入れることを要請する両立主義を、社会関係的平等主義という立場から擁護した。

Misc

  • デモクラシー——現代政治哲学の観点から

    小林卓人

    αシノドス   ( 324 )  2024年06月  [招待有り]

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 訳者解説

    小林卓人, 辻悠佑, 福島弦, 福家佑亮

    ジェイソン・ブレナン『アゲインスト・デモクラシー(下)』(勁草書房)     173 - 194  2022年08月

    書評論文,書評,文献紹介等  

 

現在担当している科目

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担当経験のある科目(授業)

  • Intermediate Seminar (Valuing Democracy: Non-Instrumental Approaches)

    早稲田大学 政治経済学部  

    2024年04月
    -
    継続中
     

     概要を見る

    Politics, one might think, is purely about bringing about good or just outcomes: the avoidance of war and famine, the protection of fundamental rights, the realization of fair socio-economic distribution, the promotion of civic virtue, and so on. This view suggests that even the democratic political procedure is just a “tool” to achieve such goals. However, there is a tradition in contemporary political philosophy that resists this “purely instrumentalist” view of the value of politics and democracy. According to the “non-instrumentalist” tradition, democracy has values that cannot be reduced to its tendency to bring about good or just outcomes—values that are closely tied to our nature as free and equal persons.

    This course explores such non-instrumental approaches to the justification of democracy. We will read journal articles and book chapters on this topic and learn various ways to value democracy “for its own sake”. Some argue that democracy uniquely realizes freedom or autonomy. Others argue that democracy is necessary to publicly express respect for every citizen’s political judgment. Still others argue that democracy is a constitutive element of citizens’ equal social standing. Each view has its own strengths and weaknesses, which we will examine through critical reading and in-class discussion.

  • Basic Seminar 07

    早稲田大学 政治経済学部  

    2023年10月
    -
    継続中
     

  • Intermediate Seminar (Democracy: For and Against)

    早稲田大学 政治経済学部  

    2023年10月
    -
    継続中
     

     概要を見る

    This course explores the “justification/critique of democracy” as a subfield of political philosophy. In particular, we will try to address the following problem. Political decision-making has two features. First, its stakes are often high: political decisions can significantly affect many people’s well-being and life prospects for the better or worse. Second, it often requires difficult judgments about what the pressing problems in society are and what policies should be pursued to address them. Despite these features, however, empirical research shows that many people participating in real-world democracies—that is, many voters—tend to display various “epistemic shortcomings”, such as misinformation about political matters and biases in belief formation.

    Given this background, some political philosophers are engaging in the following normative questions: Do the decisions made by such “ignorant and irrational” people tend to be good or bad? Should they be legally allowed to participate in politics? Should we have more democracy or less? To explore these central questions, we will read Jason Brennan and Hélène Landemore, Debating Democracy: Do We Need More or Less? (Oxford University Press, 2022) as the main text.

  • 現代政治哲学のアプローチ

    早稲田大学 商学部  

    2023年10月
    -
    継続中
     

     概要を見る

    本科目では、現代政治哲学の展開をたどる。現代政治哲学は、大まかに言えば、「社会的諸制度はどのように編成されるべきであり、人々はそれら諸制度のもとでどのように行為すべきか」を主要な問いとする学問分野である。この問いに取り組むため、社会的諸制度に関わりうる様々な価値や事象——正義、自由、平等、公正、福利、権力、支配など——の意味と重要性が検討されている。この分野の現代理論史を概観することで、現代社会の諸問題について規範的考察を行うための視座を形成することが、本科目の主な目標である。

    具体的には、本科目では、現代政治哲学における主要な理論的立場を紹介および比較検討する。学期前半では、功利主義、リベラルな平等主義、リバタリアニズムという三つの立場の間で1970年代頃から展開されてきた論争を概観する。学期後半では、特に2000年代以降に盛んに取り組まれているトピックに焦点を当てつつ、より近年の論争状況を概観する。

    現代政治哲学の展開をたどると同時に、本科目では哲学における議論の方法や、文章の読解・作成の技術を学ぶことをも目標とする。

  • 基礎演習11

    早稲田大学 政治経済学部  

    2023年04月
    -
    継続中
     

  • 基礎演習09

    早稲田大学 政治経済学部  

    2023年04月
    -
    継続中
     

  • Intermediate Seminar (The Ethics of Voting)

    早稲田大学 政治経済学部  

    2023年04月
    -
    2023年08月
     

     概要を見る

    This course explores the “ethics of voting” as a subfield of political philosophy and normative ethics. The topics addressed in the ethics of voting include the following. Under democratic political regimes, each adult citizen is (at least supposed to be) secured with an equal legal right to vote. But how should citizens exercise that right? Do they have not only a right but also a duty to vote? Is it rational for citizens to vote? Is it morally desirable, or at least permissible, that they vote? Are there right and wrong ways to vote? Is each citizen’s vote different from other, tradable goods? Should votes also be tradable?

    To explore these and other normative questions related to voting, we will read Jason Brennan, The Ethics of Voting (Princeton University Press, 2011) as the main text. Each class consists of (i) a presentation by students, (ii) an in-class discussion, and (iii) a supplementary lecture by the instructor. Each student is required to make at least one presentation during the semester, summarizing the reading material assigned for the week and raising discussion topics. The other students than the presenters should prepare questions and comments and contribute them to the discussion. Each student is also required to submit a mid-term short essay and take a final exam.

  • 専門英語(67) / グローバル教養特別演習III(2)

    東京大学 教養学部  

    2023年04月
    -
    2023年08月
     

     概要を見る

    It appears to be a world-standard view that the political regime should be democratic; political power should be ultimately equalized among individual citizens by, for example, securing them equal voting rights and freedom of speech (and other political rights). Why? One reason, often proposed by political philosophers from Western societies, is that citizens should be able to enjoy an egalitarian or non-hierarchical social relationship with one another, and a democratic political regime is necessary for such a relationship.

    However, this apparently standard view is recently subjected to criticism from the Eastern, especially Confucian, perspectives. One criticism is about equal political power or rights: Why not endorse political meritocracy and give more political power to those with intellectual, practical, and moral capacities to care for the people? Another criticism is about the Western repugnance toward the idea of social hierarchy: Is it even possible for any developed and complex human society to achieve its moral goals, such as peace, prosperity, and liberty, without involving some hierarchical social relationships?

    In this course, we comparatively explore these perspectives on the ideas of democracy, equality, and hierarchy. Part I of the course introduces and discusses the Western perspectives, and Part II introduces and discusses the Eastern perspectives.

  • TA:政治分析入門01

    早稲田大学 政治経済学部  

    2021年04月
    -
    2021年07月
     

  • TA:政治分析入門02

    早稲田大学 政治経済学部  

    2020年09月
    -
    2021年03月
     

  • TA:ジャーナリストのための政治学入門

    早稲田大学 大学院政治学研究科  

    2019年09月
    -
    2020年03月
     

  • TA:政治思想史I・II

    早稲田大学 教育学部  

    2019年04月
    -
    2020年03月
     

  • TA:哲学概論I・II

    早稲田大学 教育学部  

    2019年04月
    -
    2020年03月
     

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 商学学術院   商学部

特定課題制度(学内資金)

  • 社会的平等主義における政治的代表の許容可能性に関する研究

    2022年  

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    研究実施期間の2022年10月〜2023年3月では、以下の成果が得られた。1. 政治的代表が市民間の社会的平等の関係を毀損せず成立しうるという見解の複数の支持論を検討し、いずれも問題点を抱えていることを明らかにした。研究成果は博士学位申請論文“On Justifying Political Procedures: A Comparative Investigation into Theories of Procedural Values”に収録したが、現在はSocial Theory and Practiceなどの海外誌に投稿するための原稿をまとめている。2. 関連して、自律の理想に基づく民主政正当化論を批判する論文を国内査読誌『政治思想研究』に投稿し、2023年5月出版の23号収録論文として採択された。3. 政治的手続きの正当化における道具主義的立場を批判する研究を開始し、2023年3月のオンライン政治理論研究会にて進捗を報告した。

  • 自由概念に依拠したデモクラシーの非道具的擁護論の批判的検討

    2021年  

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     2021年度には以下の課題に取り組んだ。 (1)自由概念の諸構想から民主政を非道具的に擁護する議論を批判した。研究成果は博士論文の章としてまとめたが、査読誌『政治思想研究』にも投稿予定。 (2)エピストクラシー(知者の支配)の擁護論で提示される「有能な選挙民への権利」の性質を検討した。進捗は日本政治学会で報告し、現在は査読誌への投稿のため論文化している。 (3)社会的平等と政治的不平等の両立可能性を検討する論文をプリンストン大学の院生カンファレンスで報告したのち、国際査読誌に投稿。現在は一時査読結果の通知を待っている。

  • 社会的平等と政治的不平等の両立可能性——J・ロールズの複数投票制論を通じた研究

    2020年  

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    2020年度には、三つの課題に取り組んだ。(1)社会的平等主義のもとで政治的代表が正当化されうる余地を探究した。研究成果をジュネーヴ大学の国際院生カンファレンスにて報告した(業績1)。改訂の上、国際査読誌への投稿を予定している。(2)社会的平等と政治的不平等の両立可能性を抽象理論のレベルで論証した。研究成果をプリンストン大学の国際院生カンファレンスに投稿し、採択された(2021年4月報告予定:業績2)。(3)J・ロールズの正義構想〈公正としての正義〉における複数投票制正当化論の構造を明らかにし、擁護した。研究成果を政治思想学会の研究大会に自由論題報告として応募し、採択された(2021年5月報告予定:業績3)。