2024/12/21 更新

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アベ マユミ
阿部 真由美
所属
附属機関・学校 大学総合研究センター
職名
講師(任期付)
学位
博士(人間科学) ( 早稲田大学 )
M.S.Ed. ( Temple University )
メールアドレス
メールアドレス

経歴

  • 2024年04月
    -
    継続中

    学習院大学   国際社会科学部   非常勤講師

  • 2023年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   大学総合研究センター   講師

  • 2020年10月
    -
    2023年03月

    早稲田大学   大学総合研究センター   助教

  • 2020年04月
    -
    2020年09月

    早稲田大学   大学総合研究センター   助手

  • 2017年09月
    -
    2020年03月

    早稲田大学   人間科学部 通信課程   教育コーチ

  • 2016年04月
    -
    2020年03月

    学習院大学   国際社会科学部   非常勤講師

  • 2007年04月
    -
    2020年03月

    株式会社アルク   英語学習アドバイザー/英語プログラムトレーナー

  • 2015年04月
    -
    2017年03月

    開智日本橋学園中学校・高等学校   国際バカロレアプログラム担当   常勤講師

  • 2014年04月
    -
    2015年03月

    帝京大学   経済学部・文学部   非常勤講師

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学歴

  • 2017年04月
    -
    2020年07月

    早稲田大学大学院   人間科学研究科   博士後期課程  

  • 2012年05月
    -
    2014年08月

    Temple University   Graduate College of Education   Master's Program (Concentration in TESOL)  

委員歴

  • 2024年04月
    -
    継続中

    令和6年度文化庁委託「現職日本語教師研修プログラム普及事業」日本語教師 【中堅】に対する研修  事業評価委員会 委員

  • 2024年02月
    -
    継続中

    日本教育工学会(JSET)  SIG-ID 代表

  • 2024年01月
    -
    継続中

    日本教育工学会(JSET)  合同英文誌ITEL 編集委員

  • 2023年11月
    -
    継続中

    教育システム情報学会(JSiSE)  研究活性化委員会 委員

  • 2023年07月
    -
    継続中

    全国語学教育学会(JALT)  The Learner Development Journal(LDJ)Review Network メンバー

  • 2023年03月
    -
    継続中

    日本教育工学会(JSET)  研究会委員会 幹事(編集)

  • 2021年12月
    -
    継続中

    日本教育メディア学会(JAEMS)  編集委員(国際ジャーナル担当)

  • 2023年04月
    -
    2024年03月

    令和5年度文化庁委託「現職日本語教師研修プログラム普及事業」日本語教師 【中堅】に対する研修  事業評価委員会 委員

  • 2023年04月
    -
    2023年12月

    日本教育工学会(JSET)  SIG-ID 副代表

  • 2021年04月
    -
    2023年01月

    教育システム情報学会(JSiSE)  全国大会委員会 プログラム部会委員

  • 2021年08月
    -
    2022年01月

    日本教育メディア学会(JAEMS)  年次大会実行委員

  • 2015年11月
    -
    2017年11月

    全国語学教育学会(JALT) Learner Development SIG  co-coordinator

  • 2014年05月
    -
    2015年04月

    全国語学教育学会(JALT)  Learner Development SIG treasurer

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所属学協会

  •  
     
     

    日本教育工学会

  •  
     
     

    全国語学教育学会

  •  
     
     

    大学教育学会

  •  
     
     

    教育システム情報学会

  •  
     
     

    日本教育メディア学会

  •  
     
     

    大学英語教育学会

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研究分野

  • 教育工学 / 外国語教育

研究キーワード

  • インストラクショナルデザイン

  • 教育工学

  • 英語教育

  • 高等教育

  • 成人教育

  • 学習支援

  • 自律学習

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受賞

  • 第1回アルク語学教育研究支援制度

    2019年10月   アルク   英語学習の継続を促すための多聴システム開発の試み  

    受賞者: 阿部 真由美, 向後千春

 

論文

  • 大学生にとって「有益」な授業の形態とその傾向

    阿部 真由美, 遠藤 健, 森田 裕介

    日本教育工学会論文誌   47 ( 3 ) 503 - 513  2023年12月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

     概要を見る

    研究では,2020年度秋学期の大学での授業について,大学生を対象としたアンケート調査を実施し,学生が「有益」だととらえた授業の形態とその傾向を検証した.授業形態は,対面とリアルタイム,オンデマンド,さらにそれらの組み合わせといずれも含まない8つの形態に分類した.その結果,次の点が明らかになった.まず,「有益」な授業には,対面やリアルタイムでの同期型の授業が含まれていた.また,同期型の授業では,履修者の発言や授業内の協調活動が活発だった.一方,授業外の協調活動は対面授業によって促進される可能性が示唆された.さらに,授業の区分や規模,学生の学年により,「有益」な授業形態の傾向に違いが見られた.

    DOI

  • 効果的なブレンド型授業の推進を目的としたファカルティ・ディベロップメントの検討

    阿部真由美, 森田裕介

    日本教育工学会論文誌   46 ( 4 ) 631 - 639  2022年12月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

    DOI

  • 大学教員のオンライン授業に関する知識の実態および授業の満足度と意欲に与える影響

    阿部真由美, 香西佳美, 遠藤健, 蒋妍, 森田裕介

    日本教育工学会論文誌   46 ( 1 ) 25 - 34  2022年02月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

    DOI

  • The Effects of Instruction on Language Learning Design Focused on Individual Learners’ Needs in a University Course

    Mayumi Abe, Chiharu Kogo

    Information and Technology in Education and Learning   1 ( 1 )  2021年10月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

    DOI

  • 英語多聴学習での拡散的好奇心による学習行動と学習意欲への影響

    阿部真由美, 向後千春

    日本教育工学会論文誌   45 ( 1 ) 127 - 134  2021年06月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 英語自律学習者の学習方法に対する「好み」の構造と傾向および学習行動への影響

    阿部 真由美, 向後 千春

    教育メディア研究   27 ( 1 ) 1 - 12  2020年09月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 大学授業における英語学習者の個別ニーズに合わせた学習デザイン指導とその効果

    阿部 真由美, 向後 千春

    日本教育工学会論文誌   43 ( 3 ) 231 - 238  2019年12月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

    CiNii

  • 英語自律学習者の学習リソース選択根拠の調査および支援の検討

    阿部 真由美, 向後 千春

    日本教育工学会論文誌   42 ( Suppl. ) 17 - 20  2018年12月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

    CiNii

  • Integrating Metacognitive Knowledge for Planning in Self-Directed Language Learning

    Mayumi Abe

    Learner Development Journal   1 ( 1 ) 62 - 77  2017年11月  [査読有り]

  • Promoting Self-reflection and Strategy Use with the Strategy Tree

    Satomi Yoshimuta, Huw Davies, Mayumi Abe

    学習の学習   22 ( 2 ) 49 - 58  2015年10月

  • Tips for Teaching Pronunciation to Japanese Learners of English

    Mayumi Abe

    Temple University Japan Studies in Applied Linguistics   97   110 - 112  2015年02月

  • A Case Study: Can Raising Awareness of Suprasegmentals Improve Listening Comprehension?

    Mayumi Abe

    Temple University Japan Studies in Applied Linguistics   97   90 - 97  2015年02月

  • "Now Maybe I Feel Like Trying": Engaging Learners Using a Visual Tool

    Mayumi Abe, Huw Davies, Satomi Yoshimuta

    Studies in Self-Access Learning Journal   5 ( 3 ) 277 - 293  2014年09月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • Cognitive Learning Strategies for Automatization of Grammar Forms

    Mayumi Abe

    Temple University Japan Studies in Applied Linguistics   93   1 - 7  2014年08月

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講演・口頭発表等

  • Redesign of an Overseas Faculty Development Program at Waseda University in Japan: A Design-Based Research Report

    Mayumi Abe, Yusuke Morita

    ACE2024 (The 16th Asian Conference on Education)  

    発表年月: 2024年11月

    開催年月:
    2024年11月
     
     
  • Designing PFFP at Waseda University in Japan: Fostering Continuous Cycle of Improvement in Teaching and Learning

    Mayumi Abe, Fumiko Inoue

    ISSOTL24 (International Society for the Scholarship of Teaching and Learning)  

    発表年月: 2024年10月

    開催年月:
    2024年10月
     
     
  • 大学生のピアレスポンスにおけるフィードバック・リテラシーの構成要素の検討

    杉浦真由美, 阿部真由美, 沙華哲, 石川奈保子

    日本教育工学会2024年秋季全国大会(第45回)  

    発表年月: 2024年09月

  • フィードバック・リテラシーがライティング授業におけるピアレスポンスに及ぼす影響

    杉浦真由美, 石川奈保子, 阿部真由美

    日本教育工学会2024年春季全国大会(第44回)  

    発表年月: 2024年03月

  • Needs Analysis on an Overseas Dispatched-Type Faculty Development Program in the Initial Phase of Design-Based Research

    Mayumi Abe, Yusuke Morita

    IICE2024(The IAFOR International Conference on Education in Hawaii)  

    発表年月: 2024年01月

  • 日本におけるインストラクショナルデザイン研究のレビュー(2019-2022)

    石川 奈保子, 市川 尚, 阿部 真由美, 石田 百合子, 市村 由起, 甲斐 晶子, 杉浦 真由美, 根本 淳子, 高橋 暁子

    日本教育工学会研究報告集 2023-4 pp.92-99  

    発表年月: 2023年12月

  • ライティング授業でのピアレスポンスにおける回答活動の効果

    阿部真由美, 杉浦真由美, 石川奈保子

    日本教育工学会研究報告集 2023-4 pp.108-114  

    発表年月: 2023年12月

  • ライティング授業でのピアレスポンスにおける回答活動の設計と学生の態度の変化

    石川奈保子, 阿部真由美, 杉浦真由美

    日本教育工学会研究報告集 2023-3 pp.160-167  

    発表年月: 2023年10月

  • 研究指導を目的とした学部ゼミナールでの反転授業の改善と効果検証

    阿部真由美, 石川奈保子

    日本教育工学会研究報告集 2023-2 pp.105-111  

    発表年月: 2023年07月

  • 研究指導を目的とした学部ゼミナールでの反転授業の実践

    阿部真由美, 石川奈保子

    日本教育工学会研究報告集 2022-4 pp. 261-267  

    発表年月: 2022年12月

  • 大学教員のブレンド型授業に関する知識の検討

    阿部真由美, 森田裕介

    日本教育工学会研究報告集 2022-2 pp. 218-223  

    発表年月: 2022年07月

  • 大学授業のレポート課題における再提出方式とフィードバック方法の検討

    石川奈保子, 阿部真由美, 川﨑弥生

    日本教育工学会研究報告集 2022-1 pp.127-134  

    発表年月: 2022年05月

  • 大学におけるブレンド型授業の実態調査

    阿部真由美, 森田裕介

    日本教育工学会研究報告集 2021-4 pp.116-119  

    発表年月: 2021年12月

  • エビデンスにもとづく教育支援 ―学生・教員・TA・職員のオンライン授業アンケートを中心に―

    森田裕介, 沖清豪, 蒋妍, 遠藤健, 阿部真由美, 香西佳美, 村上正行

    大学教育研究フォーラム  

    発表年月: 2021年03月

    開催年月:
    2021年03月
     
     
  • Teachers as Self-Directed Learning Guides

    Louise Ohashi, James Underwood, Mayumi Abe, Nicholas Delgrego

    JALT 2020: 46th Annual International Conference on Language Teaching and Learning & Educational Materials Exhibition  

    発表年月: 2020年11月

  • グループワークについての態度はグループワーク中心の授業後にどう変化するか

    向後 千春, 阿部 真由美

    日本教育工学会研究報告集 JSET19-2  

    発表年月: 2019年05月

  • オンライン大学の授業におけるレポート再提出方式の実践とその効果

    石川 奈保子, 阿部 真由美, 向後 千春

    日本教育工学会研究報告集 JSET19-2  

    発表年月: 2019年05月

  • 英語学習に対する「好み」の構造と学習行動への影響

    阿部 真由美, 向後 千春

    日本教育工学会研究報告集 JSET19-2  

    発表年月: 2019年05月

  • 英語自律学習のための学習プランニング指導とその効果 (高等教育における学修評価/一般)

    阿部 真由美, 向後 千春

    日本教育工学会研究報告集 JSET18-4  

    発表年月: 2018年10月

  • グループワークについての態度が授業内のグループワークの認知に及ぼす影響 (高等教育における学修評価/一般)

    向後 千春, 阿部 真由美

    日本教育工学会研究報告集 JSET18-4  

    発表年月: 2018年10月

  • 英語自律学習における学習プランと学習者ニーズの合致度が 学習行動および意識に及ぼす影響

    阿部 真由美, 向後 千春

    第34回日本教育工学会全国大会  

    発表年月: 2018年09月

  • オンライン大学の授業におけるレポート再提出方式の導入とその効果 (高等教育における学習支援・学習環境・FD・SD/一般)

    杉浦 真由美, 石川 奈保子, 阿部 真由美, 向後 千春

    日本教育工学会研究報告集 JSET18-2  

    発表年月: 2018年05月

  • Engaging Students

    Mayumi Abe  [招待有り]

    JALT PanSIG Conference (Plenary Session)  

    発表年月: 2018年05月

  • 英語自律学習者の学習リソース選択根拠の調査 (アクティブラーニング・評価方法/一般)

    阿部 真由美, 向後 千春

    日本教育工学会研究報告集 JSET17-5  

    発表年月: 2017年12月

  • Promoting Self-Reflection and Strategy Use with the Strategy Tree

    Satomi Yoshimuta, Huw Davies, Mayumi Abe

    LD20 Exploring Learning Development: Practices, Pedagogies, Puzzles and Research  

    発表年月: 2015年10月

  • 英語学習者のストラテジー・ツリー

    阿部 真由美, ヒュー・デイヴィス, 吉牟田 聡美

    映画英語教育学会(ATEM)東日本支部春季例会プログラム  

    発表年月: 2014年03月

  • A Procedure to Help Students Develop Autonomy in Language Learning Advisory Sessions

    Mayumi Abe

    The 15th Temple University Applied Linguistics Colloquium  

    発表年月: 2013年02月

  • Language Learning Advisors’ Roles in Promoting Autonomous Learning

    Mayumi Abe

    The 14th Temple University Applied Linguistics Colloquium  

    発表年月: 2012年02月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 大学教員を対象としたブレンド型授業デザインの支援ツールおよびFDプログラムの開発

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2026年03月
     

    阿部 真由美

  • English Medium Instruction(EMI)における学生の言語に関する諸問題と支援方法

    早稲田大学  特定課題研究

    研究期間:

    2024年04月
    -
    2025年03月
     

  • English-Medium Instruction(EMI)における学生の多様性に関する問題点およびその支援方法

    早稲田大学  特定課題研究

    研究期間:

    2023年04月
    -
    2024年03月
     

  • 英語学習デザイン支援のためのデータベース構築

    早稲田大学  特定課題研究

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2022年03月
     

  • TPACKを基盤とした授業デザイン力向上のためのFDプログラム開発

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2020年09月
    -
    2022年03月
     

    阿部 真由美

     概要を見る

    本研究は、2020年度10月から2021年度の1年半に渡る研究計画に則り、以下の3点を目的として進めた。(1)大学教員の授業でのICT活用状況を把握する。(2)大学教員のTPACK(Technological Pedagogical Content Knowledge)を測定するチェックリストを作成する。(3)これらの結果を踏まえてFDプログラムを開発し、(2)で作成したチェックリストを用いて効果を測定する。
    この3点のうち、2020年度に研究を行った(1)と(2)に関し、その成果をまとめた論文が2022年2月に日本教育工学会論文誌に掲載された。また、2021年度は(3)のFDプログラムの開発と実践に主に取り組み、2021年9月と2022年3月の2回に渡ってプログラムを実施した。コロナ禍での授業オンライン化を経て、今後は対面とオンラインを組み合わせたブレンド型授業が期待されることから、FDプログラムのテーマはいずれもブレンド型授業デザインとし、集団型のセミナーと個別の授業コンサルテーションを行った。セミナーでは事前・事後にアンケートを実施し、(2)で作成したチェックリストを用いて効果検証を行った。成果の報告としては、1回目のプログラムを企画する際に参考にしたアンケート調査の分析結果を2021年12月に日本教育工学会の研究会で発表し、さらにプログラムの効果検証を加えた論文を現在投稿中である。2回目のプログラムにおいては、チェックリストをブレンド型授業デザインの要素を加えて更新し、その有用性を検証した成果を2022年7月に学会で発表する予定である。

  • 大学教員のTPACK形成を促すためのFD支援ツールの開発

    早稲田大学  特定課題研究

    研究期間:

    2020年10月
    -
    2021年03月
     

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Misc

  • 世界の窓「ワシントン大学でのFD研修」

    阿部真由美

    教育システム情報学会誌   41 ( 2 ) 189 - 195  2024年04月

    会議報告等  

    DOI

  • Teachers as Self-Directed Learning Guides

    Louise Ohashi, Nicholas Delgrego, James Underwood, Mayumi Abe

    JALT Postconference Publication   Issue 2020.1   259 - 266  2021年08月  [査読有り]

    研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

  • 2020年度オンライン授業アンケート報告書ー早稲田大学 大学総合研究センター

    遠藤健, 阿部真由美, 蒋妍, 香西佳美

       2021年05月

    速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

 

特定課題制度(学内資金)

  • English Medium Instruction(EMI)における学生の多様性に関する問題点およびその支援方法

    2023年  

     概要を見る

     本研究課題では,EMIにおける学生の多様性に焦点を当て,その問題点を整理し,支援方法を検討することを目的とした。2023年度は主に先行文献のレビューを行うとともに,EMI授業の支援方法のひとつとしてファカルティ・ディベロップメント(FD)の研修プログラムのデザインについて検討した。具体的な内容を以下に示す。 まずは各国のEMIの状況を探るために先行研究をレビューし,特に日本と背景事情に共通点が多い台湾や韓国におけるEMIの実施状況や問題点について概観した。いずれの国においても大学でのEMIによる教育の機会は拡大する傾向にあり,その目的は留学生の誘致や自国の学生を対象としたグローバル人材育成といった点で概ね共通している。しかし,それぞれの国や大学の事情によってEMIの導入や支援の方法に違いがあり,各々の文脈に応じた対応の検討が必要であると言える。その点を踏まえ,本研究課題ではさらに本学でのEMI授業の状況を把握するために,2022年度に学内で実施したEMI授業に関する調査の結果を分析した。また,本学でのEMI推進を目的としたFDの研修プログラムに関して参加者を対象に調査を行い,その成果を学会(IICE2024)にて発表した。 EMIの拡大と支援は,今後も当面のあいだ,多くの国や大学において喫緊の課題であると考えられる。引き続き,現場の状況やニーズを探りつつ,支援方法を検討していきたい。

  • 英語学習デザイン支援のためのデータベース構築

    2021年  

     概要を見る

     本研究課題では,英語学習における学習者の特性と学習方法の適合を検討することを目的としている。2021年度は,前年度以前に行った2つの実践研究に関して,資料論文1本と学会発表後の査読付きプロシーディング1本が採択され出版された。これらの研究により,学習者の知的好奇心や高次思考と学習行動や学習意欲の関係についての示唆が得られた。さらに,コロナ禍でオンラインによる学習の機会が増えていることを踏まえ,オンラインの同期型と非同期型の学習と学習者特性の関係を,大学生を対象としたアンケート調査のデータを用いて検証している。この結果をもとに,オンライン学習と学習者特性の関係に関する研究を今後さらに展開していく。

  • 大学教員のTPACK形成を促すためのFD支援ツールの開発

    2020年  

     概要を見る

     本研究では,大学教員が授業においてICTを活用しアクティブラーニングを実践するための補助となる支援ツールを開発することを目的とした。その前段階として,まずは大学教員のICT活用とアクティブラーニングに関する現状を把握するために,アンケート調査を実施した。その調査により,教員のTPACK(Technological Pedagogical Content Knowledge,ICTを活用した授業実践に関する知識)の状況が明らかになり,さらにTPACK習得を支援するための示唆が得られた。その結果を参考に,教員が自らの授業においてICTを効果的に活用し双方向型の授業を実現するための支援ツールとして,授業活動とICT環境を紐づけた分類表のプロトタイプを作成した。