2024/12/21 更新

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スガワラ アヤカ
菅原 彩加
所属
理工学術院 創造理工学部
職名
准教授
学位
学士(文学) ( 2008年03月 東京大学 )
修士(文学) ( 2010年03月 東京大学 )
博士(言語学) ( 2016年09月 マサチューセッツ工科大学 )

経歴

  • 2021年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   理工学術院   准教授

  • 2019年04月
    -
    2021年03月

    早稲田大学   理工学術院   専任講師

  • 2017年04月
    -
    2019年03月

    三重大学   人文学部 文化学科   専任講師

  • 2015年04月
    -
    2017年03月

    三重大学   教養教育機構   特任講師

学歴

  • 2010年09月
    -
    2016年09月

    マサチューセッツ工科大学   言語哲学科  

  • 2008年04月
    -
    2010年03月

    東京大学   大学院人文社会系研究科   英語英米文学科  

  • 2004年04月
    -
    2008年03月

    東京大学   文学部   英語英米文学科  

委員歴

  • 2021年04月
    -
    継続中

    日本言語学会  常任委員

  • 2021年04月
    -
    2022年03月

    言語系学会連合  事務局

所属学協会

  • 2019年
    -
    継続中

    言語科学会

  • 2014年
    -
    継続中

    Linguistic Society of America

  • 2010年
    -
    継続中

    日本言語学会

研究分野

  • 英語学 / 言語学

研究キーワード

  • 意味論

  • 語用論

  • 言語獲得

  • 言語学

 

論文

  • Evaluation Dataset of Multiple-Choice Cloze Items for Vocabulary Training and Testing

    Ralph L. Rose, Naho Orita, Ayaka Sugawara, Qiao Wang

    Proceedings of the 2022 ACM International Joint Conference on Pervasive and Ubiquitous Computing    2022年09月

    DOI

    Scopus

  • Tte in Complementizer Use Is a Strong Logophoric Complementizer

    Frank Sode, Ayaka Sugawara

    Japanese/Korean Linguistics Volume 28    2021年10月  [査読有り]  [国際誌]  [国際共著]

  • Manipulating π-geometry of (pronominal) zibun in Kansai Japanese and its relevance to imposters

    Satoshi Ito, Koji Shimamura, Ayaka Sugawara

    Proceedings of the 158th Meeting of the Linguistic Society of Japan     281 - 287  2019年06月  [査読有り]

  • On the deliberative use of the German modal sollte

    Frank Sode, Ayaka Sugawara

    New Frontiers in Artificial Intelligence: JSAI-isAI 2018 Workshops, JURISIN, AI-Biz, SKL, LENLS, IDAA, Yokohama, Japan, November 12-14, 2018, Rivised Selected Papers (Lecture Notes in Computer Science)     341 - 356  2019年  [査読有り]  [国際誌]  [国際共著]

  • Quantifier scope and intonation in German

    Kazuko Yatsushiro, Ayaka Sugawara, Uli Sauerland

    Proceedings of the 43rd annual Boston University Conference on Language Development     730 - 743  2019年  [査読有り]  [国際誌]  [国際共著]

  • Revisiting accent in Japanese given names: Stem-like accent with feet faithfulness

    Yu Tanaka, Ayaka Sugawara

    Proceedings of Workshop on Altaic Formal Linguistics 13 (WAFL13)    2018年  [査読有り]  [国際誌]

  • Children know the prosody/semantic link: Experimental evidence from Rise-Fall-Rise and scope

    Ayaka Sugawara, Martin Hackl, Irina Onoprienko, Ken Wexler

    Linguistic and Cognitive Aspects of Quantification     31 - 55  2018年  [査読有り]  [国際誌]  [国際共著]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

  • The morpheme -ish is a degree head

    Ayaka Sugawara

    A Pesky Set: Papers for David Pesetsky    2017年  [国際誌]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

  • Second-language learning effects on automaticity of speech processing of Japanese phonetic contrasts: An MEG study

    Miwako Hisagi, Valerie L. Shafer, Shigeru Miyagawa, Hadas Kotek, Ayaka Sugawara, Dimitrios Pantazis

    Brain Research   1652   111 - 118  2016年12月  [国際誌]  [国際共著]

    DOI

    Scopus

    8
    被引用数
    (Scopus)
  • On the Semantics and Syntax of Persian ‘become’

    Negin Ilkhanipour, Ayaka Sugawara

    University of Pennsylvania Working Papers in Linguistics: Vol. 22: Iss. 1, Article 17 (Proceedings of the 39th Annual Penn Linguistics Colloquium)    2016年  [査読有り]  [国際誌]  [国際共著]

  • Indexical Shifting in Kansai Japanese via Wh-movement under Nominalization

    Shintaro Hayashi, Satoshi Ito, Hisao Kurokami, Koji Shimamura, Ayaka Sugawara

    Proceedings of Formal Approaches to Japanese Linguistics 8 (FAJL8)     31 - 42  2016年  [査読有り]  [国際誌]

  • Question-Answer (In)Congruence in the Acquisition of Only

    Martin Hackl, Ayaka Sugawara, Ken Wexler

    BUCLD 39 Proceedings     204 - 217  2015年  [査読有り]  [国際誌]  [国際共著]

    担当区分:責任著者

  • Changes in Automaticity of Speech Processing of Japanese Phonetic Contrasts in Second-Language Learning: An MEG study

    Miwako Hisagi, Valerie L. Shafer, Shigeru Miyagawa, Hadas Kotek, Ayaka Sugawara, Dimitrios Pantazis

    Proceedings of The Japanese Society for Language Sciences (JSLS) 2014     35 - 38  2014年  [査読有り]  [国際共著]

  • Perception of Japanese vowel duration contrasts by L1 and L2 learners of Japanese: An EEG study

    Miwako Hisagi, Valerie L Shafer, Shigeru Miyagawa, Hadas Kotek, Ayaka Sugawara, Dimitrios Pantazis

    Proceedings of Formal Approaches to Japanese Linguistics 7 (FAJL 7)     45 - 55  2014年  [査読有り]  [国際誌]  [国際共著]

  • Children do not accept unambiguous inverse-scope readings: experimental evidence from prosody and scrambling in Japanese

    Ayaka Sugawara, Ken Wexler

    Proceedings of Formal Approaches to Japanese Linguistics 7 (FAJL 7)     215 - 226  2014年  [査読有り]  [国際誌]  [国際共著]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

  • Long vs. Short QR: Evidence from the Acquisition of ACD

    Ayaka Sugawara, Hadas Kotek, Martin Hackl, Ken Wexler

    BUCLD 37 Proceedings     410 - 422  2013年  [査読有り]  [国際誌]  [国際共著]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

  • Japanese Accent is Largely Predictable: Evidence from Given Names

    Ayaka Sugawara

    Proceedings of the 144th meeting of the Linguistic Society of Japan (LSJ)     150 - 155  2012年  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

  • 日本語における分離話題化とその性質について

    菅原彩加

    日本言語学会第140回大会予稿集     266 - 271  2010年  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

  • An Analysis of Split Topicalization in Japanese

    Sugawara Ayaka

    Linguistic research : working papers in English linguistics   26   1 - 10  2010年  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

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    Split Topicalization, which has been investigated mainly in German, is a phenomenon where a part of a constituent is topicalized at the sentence-initial position. There has been little research on Split Topicalization in Japanese. This paper argues that Japanese also has Split Topicalization, and that the examples of Japanese Split Topicalization are divided into five types according to their properties. This paper investigates the three of the five types, namely NP no NP Type, Adjective NP Type and N-N (Compound) Type. I propose that -no, which is obligatorily present in these three types, is the pronominal -no as default. Under certain circumstances where pronominal -nos are not allowed, genitive -nos may be used.

    CiNii

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 早期英語教育が第一言語獲得に及ぼす影響

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)

    研究期間:

    2021年07月
    -
    2024年03月
     

    菅原 彩加

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    小学校にて英語教育が開始され学齢期前から早期英語教育を行う保護者が増えている。イマージョン教育を行っている施設・団体はそのメリットを説く一方、言語学者や教育学者の間では懐疑的・否定的な意見が少なくないが、早期英語教育の是非について専門家間でなされている議論は世間一般に共有されていないと言わざるを得ない。日本における早期英語教育の影響・効果について定量的に行われている研究は多くなく、小学校における英語教育が中学校英語に及ぼす影響を調べたものは散見される一方、学齢期前の幼児の早期英語教育が母語獲得過程に与えうる影響について調べたものは皆無に等しい。そこで本研究は、学齢期前の早期英語教育が共時的に母語獲得過程に何かしらの影響を与えうるかどうかについて調査するものである。具体的には、基本的に日本語のみに触れている幼児と早期英語教育を行っている幼児を対象に、日本語で指示がされるイベントに参加してもらい、言葉に関係のないゲームなどを行い、さらに言語学が対象とする現象の理解を調べる実験を行うことが計画されている。
    本年度は、パンデミックへの対応の観点から、対面での実験を行うことがかなわず、実験の準備を行った。具体的には、次年度にスムーズに実験を開始できるよう、イマージョン教育や早期英語教育を行っている施設のリストアップを行った。さらに、イベントと実験の計画を立て、イベントで使用する小道具の準備や実験の刺激準備を行った。また、世界において主要な第一言語(家庭や社会において支配的な言語)の他に強力な第二言語が話されている地域での教育の状況を知るため、諸外国の教育動向を複数の書籍を購入し調査した。

  • 曖昧な文における議論中の質問の役割

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2021年03月
     

    菅原 彩加

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    本研究は、解釈が曖昧な文を外国語学習者がどう解釈するかを調査している。特に、意味論・語用論の立場より「議論中の質問 (Question under Discussion, QUD)」という概念が及ぼす影響に注目をしている。QUDは近年第一言語獲得分野等で注目を集めており、母語話者・外国語学習者両者において解釈に影響を及ぼすかの調査は重要である。本研究の焦点は「文の曖昧さ」に対する知識である。
    曖昧な文の例として以下を挙げる。"All the horses didn’t jump over the fence."この文の解釈は「一頭も跳ばなかった (All > Not)」と「全頭が跳んだわけではない (Not > All)」の間で曖昧となる。しかし会話におけるQUDが明示されていると、理論上どちらかの解釈のみが適切となる。例えば、QUDが「全頭が跳んだのか、そうではないのか」である場合、このQUDへの回答は「Not > All」解釈の方が適切となる。同様にQUDが「一頭でも跳んだのか、そうではないのか」である場合、このQUDへの回答は「All > Not」の方が適切となる。
    本年度は上記のような量化子の作用域が関わる文に加えて、関連する焦点が文法的に制限されていない"Free association with Focus"の一つとされる"Always" "いつも" といった副詞を持つ文の解釈とQUDの関係を調査した。まず、自然発話においてQUDが解釈に影響を及ぼすかを確認するため、母語話者における使用状況についてコーパス分析を行い、多くの文脈においてQUDと解釈が相関していることを確認した。この観察が一般化できるかどうかを確認するため、当初対面式の実験を計画していたが、現在オンラインで実施できる実験を計画している。

  • 母語獲得におけるOnly文と質問回答整合性の関係:日英語研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2018年03月
     

    菅原 彩加

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    従来の「広い質問」を用いた質問回答ペアにおける実験では、主語Only文の正答率が29.6%であったのに対し「狭い質問」を用いたペアでの実験では、正答率は70.8%であった。また、「広い質問」を用いて主語位置に焦点を集めやすいとされる数詞を用いた実験では、3歳児のグループが65%、4歳児が61.5%、5歳児が69.2%、6歳児以上が94.2%であった。先行研究では「子どもは主語Only文の文法知識に欠けている」との仮説が提案されてきたが、本実験の結果が示唆するように「子どもは主語Only文を理解する文法知識は持ち合わせているが、焦点を探すという作業が成熟していないのだ」といった仮説を提案する。

 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

  • 理工学術院   大学院先進理工学研究科

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2022年
    -
    2024年

    理工学術院総合研究所   兼任研究員

特定課題制度(学内資金)

  • 第一言語獲得および第二言語習得における語用論の役割

    2022年  

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    英語学習日本語話者が取り立て詞(only, always)を含む曖昧な文を解釈する際に議論中の質問(Question under Discussion, QUD)の影響を受けるかどうかを調査した。一般的に、onlyやalwaysを含む英文を学校教育で扱う際には潜在的な曖昧さについて明示的な教授が行われない中、QUDの操作のみで英語学習者が母語話者同様の柔軟かつ適切な解釈を行えるかどうかの研究は意義がある。102名の日本語母語大学生を対象に、英文和訳をさせるグループ(48名)と解釈を選択肢設問で選ばせるグループ(54名)に無作為に振り分け、英文解釈とC-test (Klein-Braley andRaatz, 1984; Klein-Braley, 1985)を実施した。結果として、英文和訳グループにおいても選択肢グループにおいても、母語話者と同様の柔軟で適切な解釈を行うことができたことが示された。

  • 第一言語獲得および第二言語習得における議論中の質問の研究

    2020年  

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    本研究では、意味論・語用論分野における「議論中の質問 (Question under Discussion; Roberts 1996/2021, Büring 2003)」という概念が幼児の第一言語獲得および第二言語習得において文の解釈にどのような影響を与えるかを考察するものである。第一言語獲得研究に関しては統語的に解釈が一義的に定まる取り立て詞(例:「だけ」「しか~ない」)、文脈を決める韻律により焦点の解釈が定まる副詞(例:「いつも」)、量化子の作用域が関わる文(例:「すべての~は…なかった」)の三種類について実験を行った。第二言語習得に関しては、韻律により焦点の解釈が定まる副詞として“only”と”always”を用いた英文、量化子の作用域が関わる英文を英語学習者対象にパイロット実験を行っている。

  • 議論中の質問が曖昧な文に及ぼす役割に関する日英語研究

    2019年  

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    本研究では、外国語学習(第二言語習得)における中間言語の存在を意味論・語用論的観点から考察している。中間言語とは、学習でも第一言語からの転移でもない第二言語に関する学習者の知識である。英語において、表面上は一通りであるが解釈が複数通り考えられる文が存在する(複数の量化子の作用域が関わるもの、取り立て詞の焦点が複数存在しうるもの、会話の推意計算が状況により変化するもの、など)。これらの現象についての「議論中の質問」という概念の影響を調査している。量化子の作用域が関わるものについては大きな影響が見られなかったものの、会話の推意計算の例では影響が見られるようである。今後他の現象との関連性も調査する。