2023/09/26 更新

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イノウエ サダユキ
井上 貞行
所属
附属機関・学校 高等学院
職名
教諭
 

特定課題制度(学内資金)

  • 測定機器作り、及び機器づくりを通した「適応的コンピテンス」の獲得に関する研究

    2022年  

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    「適応的コンピテンス」の獲得に関する研究の基盤として、人の「知」と「世界」と「機器」の間がどのような関係性を持つのかについて、マイケル・ポランニーの「近接項」「遠隔項」そして「主体の内部モデル」を参考にこれらの関係を整理することを試た。結果として、機器は近接項、機器が測定する対象は遠隔項、機器が出力するデータは遠隔項にあたる原因系が発する兆しとしてとらえ、知は、近接項と遠隔項の結びつきによって生まれる包括的理解として解釈するモデルを立てた。また同時に「適応的コンピテンス」獲得のための具体的な教材開発の一環として、産総研と協力し、電気探査による地下構造の解析の授業実践を行った。

  • 測定機器作り、及び機器づくりを通した「適応的コンピテンス」の獲得に関する研究

    2021年  

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    H29(2017)年版学習指導要領において「資質・能力の育成」に重点を置くことが明確にされてきている。学習指導要領では「資質・能力の育成」のための方略として、主体的・対話的・深い学び等の具体的な方略が提起されている。これらはDeSeCoのコンピテンシー概念に影響を受けていると考えられているが、本研究ではコンピテンシー概念のなかでより本質的と考えられる「適応的コンピテンスの獲得」にかかわる授業・教材開発を行うことを目的とする中で、その基礎として探究概念の歴史的経緯、中でもアメリカのJJ・シュワブおよびJ・デューイの探究観についての比較検討を行い、日本の新学習指導要領の中での探究観について検討を行った。

  • 地学を通して科学的知識を統合し、科学的探究能力を伸長させる授業開発

    2020年  

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    次期学習指導要領では指導要領全体を通して「理解していること・できることをどう使うか」等の資質・能力に関する3つの柱を設定している。これらの能力を各教科、特に「地学」において適切に涵養する方策を考えるにあたって、本研究ではまず資質・能力の起源について資料分析を行い、また次期学習指導要領の内「理数探究」の分析を行った。その結果理数探究における「探究」の考え方が「力」という概念に基礎をおいていると考えられることを明らかにした。また続いて探究学習の歴史を振り返りその始まりと考えられるJ・デューイの探究についての考え方を整理し、次期学習指導要領の「探究」とデューイの探究との違いについて比較検討を行った。