2026/09/12 更新

所属
理工学術院 創造理工学部
職名
講師(任期付)
学位
学士(建築学) ( 2016年03月 早稲田大学 )
修士(建築学) ( 2018年03月 早稲田大学 )
博士(建築学) ( 2022年02月 早稲田大学 )
プロフィール

1994年東京都生まれ。早稲田大学創造理工学部建築学科講師。専門は都市計画。

経歴

  • 2024年04月
    -
    継続中

    早稲田大学創造理工学部建築学科   講師

  • 2022年04月
    -
    2024年03月

    早稲田大学創造理工学部建築学科   助教

  • 2018年04月
    -
    2022年03月

    早稲田大学創造理工学部建築学科   助手

学歴

  • 2018年04月
    -
    2022年02月

    早稲田大学   創造理工学研究科   建築学専攻  

  • 2016年04月
    -
    2018年03月

    早稲田大学   創造理工学研究科   建築学専攻  

  • 2012年04月
    -
    2016年03月

    早稲田大学   創造理工学部   建築学科  

委員歴

  • 2026年07月
    -
    継続中

    日本都市計画学会  プランニングセオリー研究会

  • 2026年04月
    -
    継続中

    日本建築学会  質的調査のリアリティと計画研究の社会的・倫理的基盤の再構築[若手奨励]特別研究委員会

  • 2025年04月
    -
    継続中

    日本建築学会  建築・都市ストックの制御と再編整備のための包括まちづくり学特別調査委員会委員会

  • 2024年06月
    -
    継続中

    稲門建築会  総務委員会

  • 2022年06月
    -
    継続中

    東京都稲城市  都市計画審議会

  • 2021年04月
    -
    継続中

    日本建築学会  グローバルリスク適応・再生成型空間計画WG

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所属学協会

  •  
     
     

    日本造園学会

  •  
     
     

    日本都市計画学会

  •  
     
     

    日本建築学会

研究分野

  • 建築計画、都市計画

研究キーワード

  • 住空間

  • 農的空間

  • 都市農地

  • 市街地整備

  • 建築・都市計画学

受賞

  • 第8回住総研博士論文賞

    2023年07月   一般社団法人 住総研   農的空間の計画指標の構築と都市住民による農地の多面的利用を創出する市街地像  

  • 稲門建築会賞

    2018年03月   稲門建築会  

  • 建築学会コンペティション2016 佳作

    2016年   日本建築学会   暮らし変えて紡ぐ都市住宅  

    受賞者: 小松萌, 矢嶋優太

  • 都市・まちづくりコンクール江川直樹賞

    2016年   株式会社総合資格   次代の都市に暮らす-「動・漂・留」で生まれる都市の時間-  

    受賞者: 宮嶋春風, 小松萌, 北島明

  • 都市・まちづくりコンクール前田英寿賞

    2015年   株式会社総合資格   都市を賦活する四つの景  

    受賞者: 小松萌, 矢嶋優太

 

論文

書籍等出版物

  • Japanese environmental design and management for sustainable urbanism : learning from satoyama

    Takashi Ariga( 担当: 分担執筆)

    Routledge  2025年06月 ISBN: 9781032798257

講演・口頭発表等

  • A Vision for the Built Environment

    Mei Komatsu

    International Seminar / Politecnico di Torino / Waseda University  

    発表年月: 2026年06月

  • 都心度及び農地の立地特性の関係に基づく関東大都市圏67区の分類-農地の計画手法の構築に向けて-

    小松萌

    日本都市計画学会 第58回論文発表会  

    発表年月: 2023年11月

  • 農的空間の計画指標の構築と都市住民による農地の多面的利用を創出する市街地像

    小松萌

    第8回「住総研 博士論文賞」表彰式・記念講演会  

    発表年月: 2023年07月

  • 多文化共住に向けた防災と農に関する研究

    小松萌ほか

    早稲田オープン・イノベーション・フォーラム2022(WOI’22)  

    発表年月: 2022年03月

  • Climate Risk Mitigation with Local Community Empowerment

    Mei Komatsuほか

    Youth for Climate and Communities for Climate Change and Challenges event, International Laboratory of Architecture and Urban Design (ILAUD)  

    発表年月: 2021年09月

  • The Role of Agricultural Space and Changes of Its Location in the Tokyo Metropolitan Area

    Mei Komatsu

    Thammasat Design School × School of Creative Science and Engineering Public Lecture Series “URBAN RESILIENCE  

    発表年月: 2021年07月

  • 都市の緑地の現在形-法制度変革期の農地のあり方-

    小松萌

    早稲田まちづくりセミナー#07  

    発表年月: 2020年01月

  • 日本の都市農業の新しいあり方を創造する

    小松萌

    第8期アーリーバードプログラム成果報告会  

    発表年月: 2019年03月

  • 農を介した都市ストック活用提案-都市農業建築プロジェクト-

    小松萌ほか

    早稲田オープン・イノベーション・フォーラム2019(WOI’19)  

    発表年月: 2019年03月

  • 立地と形態に着目した都市農地の実態に関する研究

    小松萌

    The 5th Symposium for Women Researchers  

    発表年月: 2018年11月

  • 都市農地の立地と形態に着目した市街地との共存可能な空間構成の実態解明-世田谷区烏山地域を対象として-

    小松萌

    日本建築学会大会   (東北大学)  日本建築学会  

    発表年月: 2018年09月

  • アジア都市の持続可能な都市デザイン-文化的価値の再生-

    小松萌

    The 3rd Symposium for Women Researchers   (東京都立戸山高等学校)  東京都立戸山高等学校  

    発表年月: 2016年11月

  • -The variety of Han bridge Chinese community-

    Paworn Maneesatit, Mei Komatsu, Yuppared Sittipong

    Waseda – Chulalongkorn University Bangkok International WS 2016   (Chulalongkorn University Bangkok)  Chulalongkorn University  

    発表年月: 2016年09月

  • 戦前からの都市基盤と継承する都心の住宅系市街地における社会的空間の認知・利用・形態に関する調査・研究-雑司ヶ谷・白金台・神宮前を対象として-

    小松萌

    日本建築学会大会   (福岡大学)  日本建築学会  

    発表年月: 2016年08月

  • -Mirafioli Gate-

    Jacopo Chiotti, Mei Komatsu, Ling Jieying, Saki Shinjo

    International Workshop『PIAZZA MIRAFIORI A NEW GATHERING PLACE FOR TURIN?』   (Politecnico di Torino)  Politecnico di Torino  

    発表年月: 2016年07月

  • 次代の都市に暮らす-「動・漂・留」で生まれる都市の時間-

    宮嶋春風, 小松萌, 北島明

    2016第三回都市・まちづくりコンクール   (総合資格学院梅田校)  株式会社総合資格  

    発表年月: 2016年03月

  • 都市を賦活する四つの景

    小松萌, 矢嶋優太

    2015第二回都市・まちづくりコンクール   (芝浦工業大学芝浦キャンパス)  株式会社総合資格  

    発表年月: 2015年03月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 都市住民を主体とする農的空間の計画手法の開発

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2023年04月
    -
    2027年03月
     

    小松 萌

     概要を見る

    本年度の成果は主に、1.農地の立地形態とその特徴に基づく類型化の手法の検討、2.事例リストの更新及び追加、3.国内事例の計画実態の解明と整理の3つである。
    まず、農地の立地形態と農政策との関係を明らかにするにあたり、農地の立地形態の分析及び表現方法を検討する必要があると考え、1. 農地の立地形態とその特徴に基づく類型化の手法を検討した。本年度、本研究では、農地保全と宅地開発の二項対立的な枠組みの中でつくられた市街地構造とは異なり、都心度が高いのにもかかわらず多くの農地が住生活にとって重要な場所に立地している地域もあるのではないかという仮説のもと、関東大都市圏の28区について類型化を試みた。具体的には、如何に都心3区と類似しているかを示す都心度に基づく4つの類型と、都市基盤との近接性によって示される農地の立地形態に基づく4つの類型を重ね合わせることとした。その結果、13個の類型に分類することができ、また、都心度が高いエリアでありながら農地が比較的多く存続しており、農地が住生活にとって重要な場所に立地している区として世田谷区と江戸川区を位置付けた。なお、この成果は論文にまとめ、都市計画学会へ報告した。
    2.事例リストの更新及び追加では、主に、三重県四日市市、東京都世田谷区、東京都稲城市の農的空間事例を中心に、これまで作成してきた事例リストに追加し、資料調査や現地でのヒアリング調査によって基本情報を整理した。
    3.国内事例の計画実態の解明と整理では、2.で追加した事例について、資料調査や現地でのヒアリング調査によって組織形態や関係者の相互関係、活用制度、運営実態、所有形態などを明らかにし、整理した。

  • 都市生態システムを基盤とするまちづくり庭園の空間計画論と地域事業制度の研究開発

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    有賀 隆, 佐々木 葉, 岡本 肇, 松浦 健治郎, 小松 萌

  • 空間・社会的要素が都市農の質に与える影響の解明

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2023年03月
     

    小松 萌

     概要を見る

    近年、都市農業の重要性が広く認識され、その保全が活発化している。人口減少・少子高齢化時代における日本では、単なる農地の面積維持に留まらず、生産的営みとそれを支えるコモンズとしての都市農業をどのように都市の中に計画し運営していくのか、その手法が必要である。そこで本研究は、都市の空間・社会的要素が都市農地や都市農業に与える影響を解明し、コンパクトな都市へと再編成するための今後の都市農業の計画・運営手法を考究することを目的とする。今年度の本研究における研究成果は主に、1.視座の整理と2.事例整理と対象地選定である。まず1.視座の整理では、都市計画法制定以降の都市農業・都市農地に関する学術雑誌のレビューを通して、都市農地の都市計画上の位置づけや期待された役割を時代ごとに整理した。また、関連制度の施行や改正に伴う学術雑誌での議論の焦点を整理した。その結果、議論の焦点はa.税制に関するもの、b.都市計画法や制度に関するもの、c.農地保全の手法に関するものの3つに分類することができた。さらに、これらの議論から都市農業・都市農地の問題点を抽出したところ、問題点は、(1)農業従事者の高齢化や税金など所有者自身の問題、(2)農地そのものの消失、(3)農地消失による都市や住環境への影響の3つのフェーズに分類することができた。次に2.事例整理に関して、研究実施計画では、世田谷区烏山地域を研究対象地として想定していたが、1.視座の整理を踏まえ、本研究を推進するにあたっては、都市化の中で存続してきた農家所有の農地における都市農と、建築や居住環境とともに計画された都市農の双方を調査、分析する必要があると考えた。そこで、後者の対象を選定するために、三大都市圏特定市内の事例を収集し、開設主体や形態、農地の取得方法、農の提供形態、担い手について調査し整理した。その結果、都市農が地域協働の場として機能している特徴的な事例を2つ抽出することができた。この2つの事例では、耕作以外にも福祉施設や国際交流事業などを展開しており、「市民による地域関与」を評価軸として設定した。他方、世田谷区烏山地域に関しては「都市の中での存続」を評価軸として設定し、農地の空間形態の変容実態を明らかにし、論文にまとめた。今後、世田谷区烏山地域と抽出した事例を詳細な調査・研究の対象とするとともに、引き続き対象事例の抽出を進める予定である。当初から「新たな都市農のあり方」とは、「生産的営みとそれを支えるコモンズ」であるとしていたが、農地における耕作とそれに伴う作物生産に都市農の価値の重きを置いていた。しかしながら、本年度の研究を通して、現代の都市農のあり方として本研究でより着目すべきは、耕作という行為の存在によって生じる地域交流や地域協働なのではないかと考えた。「生産的営みとそれを支えるコモンズ」という概念をより慎重に捉え直す必要があったが、視座の整理や事例調査と整理を経て、研究実施計画通りに評価軸の設定、対象地の選定までを完了することができたので、研究は概ね順調に進展している、と考えている。今後は特に、実地調査や資料分析によって、選定した研究対象の空間・社会的要素の実態と都市農の質との関係を明らかにする。評価軸として設定した「地域関与」に関しては、その定量的・質的分析手法を検討する必要があるが、既往研究や文献を参考に対応したいと考えている

  • 景観及び生業に着目した都市近郊における生活形態の実態解明

    公益財団法人大林財団  2020年度研究助成

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2022年03月
     

    小松萌

  • 都市農地と周辺建築が一体的に整備された農空間に関する研究

    公益財団法人大林財団  2019年度研究助成

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2021年03月
     

    小松萌

Misc

  • 土と人の関係を編み直す──ケアのまなざしがひらく、新しい都市の風景

    小松萌, 三島由樹, 湯澤規子, 木原己人, 山田宮土理

    建築雑誌     30 - 37  2026年03月

    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 都市住民の住生活機能を担う都市農地の実現─農地区画の一部転用と周辺所有地の一体的利用による農的空間の創出を事例として

    小松 萌, 有賀 隆

    日本都市計画学会「都市計画」   371号(Vol.73 No.6)   86 - 89  2024年

    担当区分:筆頭著者

    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 都市農地の計画的保全に向けたプランのあり方

    小松萌

    2023年日本建築学会大会(近畿)都市計画部門研究協議会資料集     73 - 76  2023年09月

    担当区分:筆頭著者

    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 社交の場としての農的空間とその多様性の評価に関する研究

    小松 萌

    2021年日本建築学会大会(東海)都市計画部門研究協議会資料集   -   54 - 57  2021年

    担当区分:筆頭著者

    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 高層・高密化する居住空間における住民階層による住み替えの実態に関する研究

    小松萌, 有賀隆

    2016年度日本建築学会大会(福岡)都市計画部門研究協議会資料集     117 - 120  2016年09月

    担当区分:筆頭著者

    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

 

現在担当している科目

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社会貢献活動

  • イタリア・トリノ工科大学 デザインワークショップ

    2026年06月
    -
     

  • 台湾・国立台湾大学 デザインワークショップ

    2026年04月
    -
     

  • Erasmus+ Staff Mobility for Teaching Combined with Training

    2022年11月
    -
     

  • 早稲田都市計画フォーラム学校事務局

    早稲田都市計画フォーラム 

    2019年10月
    -
    2021年03月

特定課題制度(学内資金)

  • コミュニティガーデンにおける多国籍居住者の交流実態に関する研究

    2025年  

     概要を見る

    本研究は、国内の市民農園における多国籍利用者の実態と地域社会との関係性を明らかにすることを目的とし、三重県四日市市および高知県土佐市を対象に現地調査を実施した。四日市市の市民農園では、外国人利用者と日本人利用者の間に積極的な交流は多く見られないものの、互いの栽培作物や居住地域については一定の認識が共有されていた。特に東南アジア出身の利用者が多く、日本では一般的でない作物が栽培されている点が特徴的である。これにより、農園の景観や作付け内容は従来の市民農園とは異なる様相を呈していた。また、母国の食文化を維持する手段として、自国由来の野菜を栽培する役割も果たしていることが確認された。一方、土佐市の事例では、外国人技能実習生の交流施設に隣接する形で新たなコミュニティ農園の設置が計画されていた。調査時点では土地所有者との交渉段階であったが、その後、借用の見通しが立ったことが報告された。本研究では、この計画者へのヒアリング調査を行うとともに、同行して既存の市民農園の視察および関係者へのヒアリングを実施した。その結果、市民農園開設の契機や手続き、運営方法が明らかとなった。また、地域の高齢化や農業後継者不足といった課題に対し、自治体や社会福祉協議会が仲介役となって市民農園の設立・運営を支援してきた結果、現在では自立的な運営が可能となっていることが確認された。今後も引き続き、本コミュニティ農園を研究対象とし、その計画手法や運営手法、地域社会との関係性について調査を進めていきたい。

  • コミュニティガーデンの空間構成の実態に関する研究

    2024年  

     概要を見る

    本研究では、国内外のコミュニティガーデンの事例を対象に、現地調査および衛星画像の分析によって「用途」「設備・設置物」「植栽」「地面の状態」を明らかにすることでコミュニティガーデンの空間構成の実態を把握した。本研究ではまず、国内におけるコミュニティガーデン事例の収集と整理を行い、また、国外においてはトリノ、ロンドン、バルセロナに立地する特徴的な3つの事例を取り上げた。国内事例についてはいくつかの事例において、作物を栽培する以外の用途として、庭や利用者が集まって昼食を食べるための東屋、イベント開催時等に利用する簡易的な屋内スペースが見られたほか、アート作品を設置することで利用者や訪問者、近隣住民にとってより魅力的な空間を創出していることを確認することができた。また、土だけでなく、部分的に地面にアスファルトを用いることで、イベント時の出店など様々な活動に対応できるよう工夫が見られた。一方、国外事例については、国内事例と比較してより多くの用途が混在していることが確認できた。特に、3つ全ての事例で作物を栽培することと動物との触れ合いを組み合わせており、特徴的な点であると言える。また、トリノの事例では、区画分けされたスペースの規模が比較的大きく、その中で、利用者が自由に作物を栽培するスペースや家具などをレイアウトできるようになっていた。利用者が各自で好きなものを持ち込んでいるため、区画によってその様相は大きく異なっており、自宅のリビングスペースを拡張させた場としてコミュニティガーデンを利用していることが特徴的であり、コミュニティガーデンの計画手法の構築に向けて重要な知見を得ることができた。今後の展望として、より多くの事例についての調査分析を進めるとともに、空間構成が周辺に存在する農地や地域の農に対する意識とどのように関連しているかについても分析を進めていきたい。

  • 利用実態及び運営実態の変容に着目した農空間の現代的特徴の解明

    2023年  

     概要を見る

    本研究では、東京都足立区、世田谷区、三重県四日市市の市民農園を対象に、現地調査及び聞き取り調査によって人々の利用実態と市民農園の運営実態及びその変容を明らかにした。例えば、足立区の事例では作物の栽培だけでなく、食事会やマーケット、農業講習会が定期的に開催されている。かつて花卉栽培で使用していた作業場や納屋、母屋の庭を開放しており、特に納屋を休憩場所として利用する畑利用者や、畑と畑の間の通路部分で他者と会話する畑利用者の姿が多く見られた。またイベント時には、畑を利用していないイベント参加者が畑を観察しながら会話する様子が多く見られ、作業している畑利用者に話しかける場面もあった。以上のように、市民農園の利用は作物の栽培に留まらず、畑を介した他者との交流へと拡大している。そして、そのような人々の行為を誘発するための付帯施設の整備や、それらの配置計画など、空間的工夫が施されていることが明らかになった。また、対象事例の開設主体及び運営主体はともに土地所有者であるが、マーケットや農業講習会などを開催するにあたり、多様な人々が関与していることが明らかになった。特に関係者の役割の変化について、もともとはイベントの参加者であった人物が自身の企画を土地所有者に売り込み、マーケットの開催主体となった事例や、畑利用者と近隣住民がイベントで意気投合し女性調理部が結成され、イベント時に出店するという特徴的な事例も見られた。さらには、積極的な畑利用者が現在では対象事例でのイベントの運営側に就いている例もあった。以上のように、イベントはより多くの人々を集め、市民農園に関心を持ってもらうための手段の1つであるが、同時に、食や健康など農にまつわる様々な内容のイベントや催しの中でこれまで出会わなかった人々が結びつくことで、参加者が主体へと変化するきっかけを生み出していることが明らかになった。

  • 都市における農地の所有及びその用途区分の変遷と立地特性との関係に関する研究

    2022年  

     概要を見る

    本研究では、農地の区画規模、接道街路の幅員、接道面数の3つの評価指標を用いて、一部が現在まで存続した農地区画の用途の転用実態の特徴を明らかにした。その結果、ⅰ)農地の区画規模や接道街路の幅員及び接道面数が転用後の用途の決定に影響している、ⅱ)残った農地区画を作物を栽培する場として活用するために人や車輌の往来が多い用途への転用を避ける傾向にある、ⅲ)一部を農地として残すという選択をとることで未接道の部分には農地を配置することができるため、未接道だった農地区画であっても道路へ転用される割合は低くなる、ⅳ)一部を農地として残しながら転用することで多様な用途が集積する、という4つの特徴を明らかした。

  • 協働の場としての農的空間の実態とその変遷に関する研究

    2021年  

     概要を見る

    本研究では、複数の農的空間の空間構成の実態およびその変容を解明し、その比較考察を通して農的空間の社交性・多様性を評価した。既往知見から農的空間の社交性・多様性の評価指標を「規模」「プロポーション」「囲み度」「歩行率」「用途の混在度」「囲み度の混在度」「交通利便性」の7つに設定し、それらを用いて農的空間の空間構成の実態を明らかにした。その結果、農的空間を「囲み度」「歩行率」「用途の混在度」「囲み度の混在度」に基づいて評価することができ、農的空間の特徴的な空間形態を示した。さらに、計画者へのヒアリング調査を通して、農的空間への意図的な計画的介入とその実現が可能であることを明らかにした。

  • 都市農地の残存と転用のメカニズムに関する研究

    2020年  

     概要を見る

     本研究の目的は、世田谷区烏山地域を対象に、一部が現在まで存続した農地の転用実態の特徴を転用前の農地の区画規模と接道街路の幅員及び接道面数ごとに解明することである。本研究では、一部が現在まで存続した農地の転用実態について、ⅰ)独立住宅へ転用される割合は区画規模に依存する、ⅱ)1983年時点で地区幹線道路に接道していた農地であっても専用商業施設、倉庫運輸関係施設へ転用される割合は低い、ⅲ)1983年時点で未接道だった農地であっても道路へ転用される割合は低い、ⅳ)1983年時点の農地1区画あたりに含まれる2016年の区画数は減少し、用途種数は増加する、という4つの特徴を明らかにすることができた。

  • 都市農業における作物の流通に関する実態解明

    2019年  

     概要を見る

    本研究の目的は、都市農業によって生産された作物の活用の実態を解明することである。そのために、既存の都市農業の事例を活用した法制度や農地の取得方法、農地の提供形態などに基づき整理・分類した上で、主に国内の都市農業事例について現地調査を行った。特に世田谷区のタガヤセ大蔵では賃貸経営など農地以外からの収入によって農地が維持されており、現代的農家のあり方の一つとして捉えられた。大阪市の北加賀屋みんなのうえんではイベントで作物が活用されており、他の事例と比較してよりブランド化された事業形態を確認することができた。

  • 都市農地の計画手法の開発に向けた居住と耕作が共存可能な住空間の空間構成の実態解明

    2018年  

     概要を見る

    本研究では、文献調査により都市農を巡るこれまでの学術的議論、国策などを整理・把握した。1968年都市計画法改正後に雑誌特集が組まれ、ここで線引き制度と生産緑地制度導入後の農地を考えるに当たり基本的な論点が示された。90年代初頭には農業不要論に対抗して、課税ではなく都市計画で解決を図ろうとしている。また、1989年特定農地貸付法、1990年市民農園整備促進法制定を受け、制度の特徴や課題が論点として提示された。また、人と自然の接点としての農の営みや、担い手としての都市生活者の視点も示された。農業不要論期を終えた90年代半ばには、農を都市のシステムを構築するものとして位置付け、環境共生型の都市像と生活様式が提示された。2000年には宅地化政策を中核に機能してきた都市農地のあり方が焦点となり、特定農地貸付法改正により、農地化や事業者が拡大した。近年では2022年問題を踏まえて、計画側からも税制や相続の問題を取り扱うものが目立つ。

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