2024/03/28 更新

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コムラ ユウタ
小村 優太
所属
文学学術院 文化構想学部
職名
准教授
学位
修士(学術) ( 東京大学 )
博士(学術) ( 東京大学 )
プロフィール
研究領域
イブン・シーナー/アヴィセンナ(980–1037)を中心としたアラビア哲学。魂論が中心テーマであったが、形而上学、論理学にも興味を伸ばしている。
博士論文『イブン・シーナーにおける内的感覚論の形成と発展』(2016, 東京大学)では、内的感覚にかんしてギリシアと初期アラビア哲学からの影響史とイブン・シーナー自身の思想形成を取り扱う。

最近の関心
(1)『医学典範』で展開されている人間観に収斂する、古代以来の医学的人間観の系譜。
(2)イスラーム神学からイブン・シーナー哲学への影響関係。
(3)アラビア哲学における新プラトン主義の影響。
(4)イブン・シーナー/アヴィセンナ、イブン・ルシュド/アヴェロエスを中心とした哲学者のラテン中世への影響。

経歴

  • 2021年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   文化構想学部   准教授

  • 2018年04月
    -
    2021年03月

    早稲田大学   文化構想学部   専任講師

  • 2016年04月
    -
    2018年03月

    茨城大学   工学部   非常勤講師

  • 2014年04月
    -
    2018年03月

    東京大学   特任研究員

  • 2017年04月
    -
    2017年09月

    日本歯科大学東京短期大学   非常勤講師

  • 2014年04月
    -
    2016年03月

    開智学園中学校   非常勤講師

  • 2011年04月
    -
    2014年03月

    日本学術振興会(東京大学)   総合文化研究科   特別研究員PD

  • 2011年04月
    -
    2014年03月

    日本学術振興会   特別研究員PD

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学歴

  • 2007年04月
    -
    2011年03月

    東京大学   総合文化研究科   超域文化科学専攻(比較文学比較文化)博士課程  

  • 2005年04月
    -
    2007年03月

    東京大学   総合文化研究科   超域文化科学専攻(比較文学比較文化)修士課程  

  • 2000年04月
    -
    2005年03月

    東京外国語大学   外国語学部   南西アジア課程アラビア語専攻  

委員歴

  • 2020年04月
    -
    継続中

    中世哲学会  推薦評議員

  • 2018年09月
    -
    継続中

    新プラトン主義協会  理事

所属学協会

  •  
     
     

    東方キリスト教学会

  •  
     
     

    新プラトン主義協会

  •  
     
     

    中世哲学会

  •  
     
     

    ギリシア・アラビア・ラテン哲学会

研究分野

  • 宗教学   宗教哲学 / 思想史   医学哲学 / 思想史   アラビア哲学史 / 哲学、倫理学   アラビア哲学

研究キーワード

  • アヴィセンナ

  • アラビア哲学

  • 宗教思想

  • 宗教哲学

  • 医学哲学

  • 医学史

  • 認識論

  • 魂論

  • 思想史

  • イスラーム哲学

  • イブン・シーナー

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論文

  • イスラーム思想における障害の歴史的分析

    小村優太

    中東のなかの「障害と開発」     59 - 77  2023年02月  [査読有り]

  • アヴィセンナの神は聖法を毀損するか:個物にかんする神の知識の問題

    小村優太

    哲学世界   43   1 - 13  2021年02月

    担当区分:筆頭著者

  • 古典期イスラーム神学とアラビア哲学における創造と流出の概略

    小村優太

    新プラトン主義研究   ( 20 ) 16 - 25  2020年  [査読有り]  [招待有り]

  • 神とAnniyyah―イブン・シーナーにおける存在者と「もの」

    小村優太

    早稲田大学大学院 文学研究科紀要   第64輯   13 - 24  2019年03月

  • 「神学」と「存在論」――古典期アラビア哲学における『形而上学』解釈の歴史――

    小村優太

    『フィロソフィア』   107   1 - 27  2019年

    担当区分:筆頭著者

  • ハイデガーによる真理論の系譜の再検討――アヴィセンナからイサク・イスラエリに遡ることは可能か

    小村優太

    Zuspiel   ( 1 ) 101 - 109  2017年  [招待有り]

  • Wine Drinking and Arabic Philosophy

    小村優太

    Praxis of Coexistence in Cultural Diversity Volume 2, International Conference “Food and Civil Society”   2   89 - 95  2017年  [招待有り]

  • イブン・シーナーにおける内的感覚論の形成と発展

    小村優太

    東京大学    2016年06月  [査読有り]

  • 『原因論』の「ある」をめぐって

    西村洋平, 小村優太, 小林剛

    新プラトン主義研究   ( 16 ) 23 - 30  2016年  [招待有り]

  • イブン・シーナーにおける生理学と認識障害

    小村優太

    共生のための障害の哲学II   12   71 - 83  2016年  [招待有り]

  • The Mode of Existence of the Fictional Entities in Avicenna

    小村優太

    The Proceedings of 9th BeSeTo Conference of Philosophy     311 - 315  2014年  [査読有り]

  • イブン・シーナーからスフラワルディーに向かう「鳥物語」の系譜

    小村優太

    新プラトン主義研究   ( 13 ) 127 - 138  2014年  [査読有り]

    CiNii

  • イスラームにおける障害の表現

    小村優太

    共生のための障害の哲学―身体・語り・共同性をめぐって―   2   73 - 87  2013年  [招待有り]

  • マイモニデス『迷える者たちの導き』預言者論における哲学者批判

    小村優太

    エイコーン―東方キリスト教研究―   ( 42 ) 61 - 79  2012年03月  [査読有り]

  • イブン・スィーナー『始原と帰還』における直観理論の発生

    小村優太

    イスラームにおける知の構造と変容――思想史・科学誌・社会史の視点から     381 - 390  2011年03月  [招待有り]

  • イブン・シーナーの預言者論の推移--直観,啓示,奇跡

    小村 優太

    中世思想研究   ( 52 ) 92 - 107  2010年10月  [査読有り]

    CiNii

  • 中世イスラーム知識人によるキリスト教理解―シャフラスターニー、イブン・ハズムを中心に―

    小村優太

    エイコーン―東方キリスト教研究―   ( 39,40 ) 140 - 158  2009年12月  [査読有り]

  • イブン・シーナーによる『アリストテレスの神学』注解について

    小村優太

    新プラトン主義研究   ( 9 ) 99 - 108  2009年08月  [査読有り]

    CiNii

  • イブン・シーナー『治癒の書』「霊魂論」における形相受容と直観の働き

    小村 優太

    中世思想研究   ( 50 ) 49 - 61  2008年09月  [査読有り]

    CiNii

  • Avicenna as an Heir of Galen

    小村優太

    2nd Avicenna Symposium - Medicine in the New Millenium    [査読有り]

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書籍等出版物

  • 未来哲学 第五号

    アラビア哲学と翻訳, 自然言語の限界にたいする挑戦( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 73–89)

    未来哲学研究所,ぷねうま舎(発売)  2023年01月 ISBN: 9784910154404

  • 未来哲学 第二号

    ムハンマド・アブドゥフとイスラーム神学( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 31–40)

    未来哲学研究所,ぷねうま舎 (発売)  2021年05月 ISBN: 9784910154190

  • 未来哲学 創刊号

    存在をめぐる読みの可能性――アヴィセンナ, アヴェロエス, アクィナスの応答( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 153–168)

    未来哲学研究所,ぷねうま舎 (発売)  2020年11月 ISBN: 9784910154114

  • 「アラビア哲学とイスラーム」『世界哲学史4――中世II 個人の覚醒』

    伊藤, 邦武, 山内, 志朗, 中島, 隆博, 納富, 信留( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 85–107)

    筑摩書房  2020年04月 ISBN: 9784480072948

  • 『存在論の再検討』

    土橋, 茂樹( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 第7章『純粋善について』の存在論(二)AnniyyahとWujud)

    月曜社  2020年02月 ISBN: 9784865030907

  • 『こころのナゾとき 小学5,6年』

    小村優太( 担当: 共著,  担当範囲: pp. 54–57, 122–125)

    成美堂出版  2016年

  • 『こころのナゾとき 小学3,4年』

    小村優太( 担当: 共著,  担当範囲: pp. 150–152, 178–180)

    成美堂出版  2016年

  • 『こころのナゾとき 小学1,2年』

    小村優太( 担当: 共著,  担当範囲: pp. 98–101, 142–145, 150–153)

    成美堂出版  2016年

  • 『子供のための哲学授業』

    マシュー・リップマン、アン, マーガレット・シャープ, フレデリック・オスカニアン( 担当: 共訳,  担当範囲: 第2章後半、第3章、第4章)

    河出書房  2015年04月

  • 『イスラーム哲学とキリスト教中世 I 理論哲学』

    小村優太( 担当: 共著,  担当範囲: イブン・シーナーの認識論)

    岩波書店  2011年11月

  • 『コーラン―構造、伝承、教義』

    フランソワ・デロシュ( 担当: 単訳)

    白水社  2009年11月

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講演・口頭発表等

  • イスラム教とは何か

    小村優太  [招待有り]

    Dies Academicus 2022  

    発表年月: 2022年12月

  • アラビア哲学における ἐνέργεια/δύναμιςの訳語としてのfiʽl/quwwaと、その周辺

    小村優太

    中世哲学会  

    発表年月: 2022年11月

    開催年月:
    2022年11月
     
     
  • Avicenna on Divine Providence and its Relationship to the Problem of God's Knowledge of Particulars

    Yuta Komura

    Avicenna Study Group III: Surveying the summae: Comparisons and Contrasts among Avicenna’s Eight Main Works  

    発表年月: 2021年06月

    開催年月:
    2021年06月
    -
     
  • 古典期アラビア哲学における創造と流出

    小村優太  [招待有り]

    新プラトン主義協会  

    発表年月: 2019年09月

  • 世界への善の流出――アラビア哲学における最善世界

    小村優太  [招待有り]

    早大哲学会  

    発表年月: 2019年07月

  • アラビア哲学からイスラーム哲学へ――テクノロジーと宗教思想

    小村優太  [招待有り]

    超越哲学研究会  

    発表年月: 2018年12月

  • 「神学」と「存在論」 古典期アラビア哲学における『形而上学』解釈の歴史

    小村優太  [招待有り]

    早大哲学会  

    発表年月: 2018年12月

  • 心と身体の関係:ギリシアから現代に至る心身問題のゆくえ

    小村優太

    都立田園調布高校  

    発表年月: 2017年06月

  • イブン・シーナーにおける天変地異と四元素の調和

    小村優太

    第8回地球研東京セミナー「地球の想像力――人新世時代(Anthropocene)の学び」  

    発表年月: 2017年01月

  • 越境する宗教と哲学:ギリシアから東方へ

    小村優太  [招待有り]

    都立隅田川高校  

    発表年月: 2016年11月

  • イブン・シーナーにおける根源的言表可能対象としての「もの」の存在性格

    小村優太

    第64回中世哲学会  

    発表年月: 2015年11月

  • AnniyyaとWujud

    小村優太

    第22回新プラトン主義協会  

    発表年月: 2015年09月

  • Problem of Sexuality in Japanese Manga Culture

    小村優太

    Multiple Faces of Phenomenology  

    発表年月: 2015年03月

  • Wine Drinking and the Arabic Philosophy

    小村優太

    Food and Civil Society  

    発表年月: 2015年02月

  • The Mode of Existence of the Fictional Entities in Avicenna

    小村優太

    9th BeSeTo Conference of Philosophy  

    発表年月: 2014年10月

  • Avicenna as an Heir of Galen

    小村優太

    2nd Avicenna Symposium – Medicine in the New Millennium  

    発表年月: 2013年11月

  • イスラーム哲学史の文脈において哲学用語「wahm」が指すものの変遷

    小村優太

    第62回中世哲学会  

    発表年月: 2013年11月

  • キンディーにおける新プラトン主義哲学の影響:『知性論』に現れる「第二知性」とはなにか

    小村優太

    第20回新プラトン主義協会  

    発表年月: 2013年

  • ヤフヤー・イブン・アディー『徳の彫琢』における「完全な人間」

    小村優太

    第12回東方キリスト教学会  

    発表年月: 2012年08月

  • 「新プラトン主義協会萌芽的領域開拓研究助成「イブン・スィーナー、スフラワルディー、イブン・トゥファイルの象徴物語群と新プラトン主義:ナラティヴの哲学的用法について

    小村優太

    第19回新プラトン主義協会  

    発表年月: 2012年

  • マイモニデス『迷える者たちの導き』預言者論における哲学者批判

    小村優太

    第11回東方キリスト教学会  

    発表年月: 2011年08月

  • ギリシア思想のイスラーム世界への伝播とその発展

    小村優太  [招待有り]

    東洋哲学研究所  

    発表年月: 2010年11月

  • 創造論の視点からみたイブン・シーナーへの新プラトン主義の影響

    小村優太

    第17回新プラトン主義協会  

    発表年月: 2010年09月

  • イブン・シーナーの預言者論―『預言者性の証明』を中心に―

    小村優太

    第58回中世哲学会  

    発表年月: 2009年11月

  • 中世イスラーム知識人の見たキリスト教――シャフラスターニー、イブン・ハズムを中心に

    小村優太

    第9回東方キリスト教学会  

    発表年月: 2009年08月

  • イブン・シーナーによる『アリストテレスの神学』注解について

    小村優太

    第15回新プラトン主義協会  

    発表年月: 2008年09月

  • イブン・シーナー『治癒の書』「霊魂論」における人間知性の上昇と、それにおける能動知性の意義

    小村優太

    第56回中世哲学会  

    発表年月: 2007年11月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 井筒俊彦の思想形成期における東洋思想とその学問的視座

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

    澤井 真, 小野 純一, 加藤 隆宏, 古勝 隆一, 小村 優太, 齋藤 智寛, 長岡 徹郎

     概要を見る

    2020年度は、コロナ禍のため研究会をすべてオンラインで行った。研究会を開催するに先立って、井筒俊彦が東洋哲学を形成する過程を明らかにするうえでの役割分担について、科研代表者が各分担者と研究協力者とグループ別の事前ミーティングを行った。そのうえで、井筒俊彦をいかに読み解いていくのか、それぞれの研究関心についても確認した。
    第1回研究会では、本科研の申請内容を確認したうえで、本科研以前になされてきた井筒に関する先行研究を分析しながら、本科研の見通しが立てられた。井筒俊彦に関する研究を時系列で並べたとき、近年の著作数や論文数の増加が示す通り、年々関心が高まっている。そのうえで、井筒に関するこれまでの研究は、主として東洋哲学という側面に向けられており、東洋哲学がいかに形作られていったのか、井筒のそれ以前の研究遍歴を彼の諸著作から考察しようとする試みが少なかったことも明らかとなった。
    第2回研究会では、井筒俊彦の「東洋」の概念的変遷を確認しながら、東洋哲学が井筒のイスラーム研究、とりわけイブン・アラビー研究との関わりからいかに構築されたかが考察された。諸著作を丹念に追うとき、井筒の「東洋」概念は、地理的なものから精神的なものへと拡大して用いられている。その際、井筒は、自らが最も深く携わったであろうイスラーム思想─特にイブン・アラビーを中心とする存在一性論─から、東洋哲学の典型的な思想的枠組みを見出した。事実、井筒は「東洋の諸哲学」という語を用いることで、統合的な「東洋哲学」が構築されていない状況について言及しているが、この時期は彼が海外に拠点を移して研究を進めた時期に当たる。井筒が日本に帰国する以前の諸著作に分析の焦点を当てることで、彼の東洋哲学への軌跡の一端が明らかとなった。

  • ギリシア・アラビア・ラテンにおける新プラトン主義思想の伝播と発展

    日本学術振興会  2019年度 基盤研究(B)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2023年03月
     

    小村優太

  • イブン・スィーナー、スフラワルディー、イブン・トゥファイルの象徴物語群と新プラトン主義:ナラティヴの哲学的用法について

    新プラトン主義協会  萌芽的領域開拓研究助成

    研究期間:

    2010年04月
    -
    2013年03月
     

    小村優太

  • 中世イスラームにおけるギリシア思想の流入と、その融合的発展

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2011年
    -
    2013年
     

    小村 優太

     概要を見る

    本年度は、当該研究の最終年度であるため、学会発表などを複数回行うことにより、これまでの研究成果を広く発表した。新プラトン主義協会での発表「キンディーにおける新プラトン主義哲学の影響」では、初期イスラーム哲学の翻訳期に活躍した哲学者キンディーal-Kindī(870以降歿)の『知性論』Risālah : fī al-'aqiに登場する「第二知性」と呼ばれるものに、どのようにしてギリシア思想、とりわけ新プラトン主義が影響を与えたか検討した。中世哲学会での発表「イスラーム哲学の文脈において哲学用語「wahm」が指すものの変遷」では、アリストテレスAristotelēs (BC384-322)の『魂について』Peri Psychēsで語られる「表象」Phantāsiaが、どのようにイスラーム世界に翻訳され、展開していったか。そしてその流れにおいてバグダード学派とキンディー学派によるtakhayyulとwahmという二つの用語選択が存在したことを明らかにした。またAvicenna Symposiumでの発表「Avicenna as an heir of Galen」では、中世イスラームの哲学者イブン・シーナーIbn Sīnā/Avicenna (980-1037)の内的感覚論における脳中心モデルの淵源が、古代ローマ時代のギリシア人医学者ガレノスGalēnos (200頃歿)にあり、中世イスラーム哲学の内的感覚論はファーラービーal-Fārābī(950歿)を除き、基本的にガレノスの脳中心モデルを採用していたことを明らかにした。以上の諸研究発表により、中世イスラーム哲学の思想的源泉の三つの要素(新プラトン主義、ペリパトス派哲学、そしてガレノス)をそれぞれ別個に検討し、明らかにすることが出来た。

Misc

 

現在担当している科目

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担当経験のある科目(授業)

  • 哲学演習12(宗教哲学)

    早稲田大学  

  • 哲学演習5(宗教哲学)

    早稲田大学  

  • 宗教学2

    早稲田大学  

  • 宗教思想

    早稲田大学  

  • 演習「宗教と共同体」

    早稲田大学  

  • 霊性と身体

    早稲田大学  

  • 日本語表現技法

    日本歯科大学東京短期大学  

  • 哲学対話

    開智学園中学校  

  • 技術者倫理

    茨城大学  

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特定課題制度(学内資金)

  • アラビア哲学における医学的認識論の形成と発展

    2018年  

     概要を見る

    イブン・シーナー/アヴィセンナ『医学典範』第3部の特定部位の疾患、とりわけ脳の病気にかんする箇所を読解し、今後の研究の基盤となるため、日本語訳を作成した。またイブン・シーナー魂論諸著作における内的感覚論を論じている箇所を検討し、医学的記述と哲学的記述のあいだの関連を明らかにした。『医学典範』に対するギリシア・初期アラビア医学の影響関係についても基礎的事実を確認し、今後の研究の土台を固めた。またイブン・ルシュド/アヴェロエスの『魂について』の諸注釈を確認し、イブン・シーナーにおける魂論的記述との相違点を確かめ、比較検討を行った。