Details of a Researcher
Updated on 2024/12/26
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Education Activity
Syllabus
Contribution to Society
Sub-affiliation
Internal Special Research Projects
日本数学教育学会
Introductory Statistics A 56
School of International Liberal Studies
2024 fall semester
Faculty of International Research and Education School of International Liberal Studies
高大接続に関する数学教材の開発
2023
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昨年度まで、文系・理系の志望の違いによる学習時の特性を測る研究を行い、同一の自然現象を提示してどう数理モデル化を果たしていくかを研究してきた。今年度は特に文系生徒の理解状況を分析する方向にシフトして研究を行った。具体的には、文系クラスの生徒に対する微分に関する理解度を把握するテストを実施・分析し、その結果をJ.S.Brunerの表象の理論に基づいた認知発達の段階に区分することにより、学習理解の特性を明らかにした。具体的に文系志望の生徒は、Brunerによる学習理解は動作的表象・映像的表象・記号的表象の順に螺旋的に進んでいくという事実のうち、特に記号的表象、すなわちより抽象的な記号操作の意味の理解により困難を抱えていることが本研究から示唆された。これは、過去の筆者の研究において理系志望の生徒が、数理現象の記述に際して、数学記号や数式を文系の生徒よりも頻繁かつ的確に使いこなす傾向が強かったこととの著しい違いである。以上の研究成果を、日本数学教育学会第56回秋期研究大会において発表を行う予定である。今後は、これまでの研究成果に基づき、文系志望の生徒の特性に応じた精緻な教材・指導法の考案が課題である。
2022
今年度、生徒の文系・理系の志望ごとの学習時の特性を、同一の数理モデルを用いた授業を実施して比較・分析し、それぞれの特性に基づくより効果的な教材を開発するというテーマで引き続き研究を行った。これらは以前の高大接続に関わる研究テーマからの自然な延長として設定したものであるが、まず志望の違いにおける、具体的かつ顕著な特性の発見について注力し、一定の成果を得た。次に、それぞれの特性に応じた具体的な数学のカリキュラムと教材の構築に焦点を当てて研究を進めた。今後は文系・理系ごとの特性に応じた教材を用いてどのような授業を実践し、その学習効果をどのように検証していくかが課題である。
高大接続に関する数学教材の開発について
2021
アメリカの高大接続科目であるAP Calculusを参考に、自然現象への応用を念頭にした授業教材について研究・開発を行った。抽象的な極限概念と計算技術に陥りがちな微分の学習において、人口増加の数理モデルを紹介し、Excelを用いることで生徒の学習意欲を高め、大学進学後を想定して特に微分方程式の理解を深める教材を作成した。その成果について日本数学教育学会第52回・53回秋期研究大会において口頭発表し、論文が研究集録に掲載された。2021年度は生徒の文系・理系の志望ごとの学習時の特性を、同一の数理モデルを用いた授業を実施して比較・分析し、それぞれの特性に基づくより効果的な教材を開発するというテーマで引き続き研究を行った。
2020
2020年度は、昨年度に引き続き「高大接続に関する教材の開発」というテーマで研究活動を行っている。以前の研究をさらに発展させ、本研究では分野を超えた数学の有用性・実用性を生徒に喚起すべく、生徒の文系・理系の志望ごとの学習時の特性を、同一の数理モデルを用いた授業を実施して調査・分析し、それぞれの特性に基づくより効果的な学習教材を開発するというものである。本研究の成果として、2020年11月15日に行われた日本数学教育学会第53回秋期研究大会において口頭発表の機会を得、論文が研究大会発表集録に掲載された。
2019
日本数学教育学会主催の夏季研究集会に参加し、高専・大学教員の教育実践事例を参考に、高大接続のカリキュラムについて研究した。実際の自然現象と数学を上手く結び付け、学習者に対して動機付けと数学の有用性を認識させる教材の構想を基に、微分方程式を微分学習後の早い段階で学習する教材を開発し、日本数学教育学会第52回秋期研究大会において口頭発表を行った。
アメリカのAP Calculusの教材を研究することで、実際の自然現象と数学を上手く結び付け、学習者に対して動機付けと数学の有用性を認識させる教材の構想が出来た。特に、微分方程式を微分学習後の早い段階で学習する教材を開発し、日本数学教育学会第52回秋期研究大会において口頭発表を行った。
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