2024/10/03 更新

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コヤマ シュクコ
小山 淑子
所属
社会科学総合学術院 社会科学部
職名
准教授
学位
博士 ( ブラッドフォード大学 )

経歴

  • 2022年09月
    -
    継続中

    早稲田大学   社会科学総合学術院   准教授

  • 2021年04月
    -
    2022年08月

    東洋大学   国際地域学部   准教授

  • 2019年04月
    -
    2021年03月

    早稲田大学   留学センター   准教授

  • 2019年09月
    -
    2020年08月

    世界経済フォーラム   Global Future Council on Japan   フェロー

  • 2017年04月
    -
    2019年03月

    早稲田大学   留学センター   講師

  • 2016年
    -
    2017年

    内閣府   国際平和協力本部事務局   研究員

  • 2011年
    -
    2016年

    国際労働機関 (ILO)   アジア太平洋地域総局   危機対応専門官

  • 2007年
    -
    2010年

    国際労働機関 (ILO)   危機対応・復興支援プログラム   危機対応・ナレッジ開発専門官

  • 2005年
    -
    2006年

    国連コンゴ民主共和国平和維持ミッション (MONUC)   DDR・DDRRR部門   民生官

  • 2002年
    -
    2005年

    国連軍縮研究所 (UNIDIR)   開発のための武器回収プロジェクト   プロジェクト・オフィサー

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所属学協会

  •  
     
     

    International Studies Association

  •  
     
     

    国際安全保障学会

  •  
     
     

    日本国際政治学会

研究分野

  • 国際関係論

研究キーワード

  • 準軍事組織

  • パラミリタリズム

  • 治安部門改革

  • 平和構築

  • ジョージア(グルジア)

受賞

  • 第9回Waseda e-Teaching Award(2020年度科目対象)

    2021年03月   早稲田大学  

    受賞者: 梅森直之早稲田大学政治経済学術院教授、小山淑子早稲田大学留学センター准教授

  • 秋野メモリアル・リサーチ・フェローシップ

    2004年   国連大学  

    受賞者: 小山 淑子

  • 秋野豊賞

    2000年   秋野豊ユーラシア基金  

    受賞者: 小山 淑子

メディア報道

  • 感情を認めて共有する「対話」からソーシャルイノベーションを起こす

    新聞・雑誌

    執筆者: 本人以外  

    ワセダアジアレビュー  

    No.25, pp.24-27  

    2023年03月

 

論文

  • “The potential of transnational history education: Attempts at university teaching practice in East Asia”

    Shukuko Koyama

    Memory Studies   16 ( 6 ) 1663 - 1670  2023年12月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • “Demobilising paramilitaries in the pursuit of power consolidation: The Republic of Georgia, 1992 – 2003”

    Shukuko Koyama

       2023年09月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • Security Sector Reform in Georgia, 1985 - 2008

    小山 淑子

    University of Bradford    2018年12月

  • “Backfiring liberalism: security sector reform in post-conflict societies”, a conference paper presented at International Conference on Liberal Peace: Value-based External Models and Local Alternatives, Paris: Sciences Po.

    小山 淑子

       2008年

  • “Weapons collection: lessons learned from the Weapons for Development Projects in Mali”, a paper presented at the e-conference entitled “Afghanistan: Assessing the Process of Security Sector Reform: One Year after the Geneva Conference”, Bonn: Bonn Intern

    小山 淑子

       2003年

  • Disarmament, Development and the Programme of Action: Experiences and Challenges on the Ground

    小山 淑子

    Disarmament Forum   4   75 - 82  2001年

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書籍等出版物

  • 国際関係論の新しい学び : 英語を用いた学習者主体の授業実践

    上杉, 勇司, 大森, 愛( 担当: 分担執筆,  担当範囲: キャンパス・アジアという国境を越えた学び)

    明石書店  2024年04月 ISBN: 9784750357171

  • アポリアとしての和解と正義ー歴史・理論・構想

    梅森直之( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 和解学の教育手法ーキャンパス・アジアENGAGEの教育実践からの考察)

    明石書店  2023年03月

  • The sustainable development goals : diffusion and contestation in Asia and Europe

    Bacon, Paul (Lecturer in international relations), Chiba, Mina, Ponjaert, Frederik( 担当: 分担執筆,  担当範囲: Diffusion of labour rights: Georgia 2003-2019)

    Routledge  2023年01月 ISBN: 9781032072180

  • Paramilitary groups and the state under globalization : political violence, elites, and security

    Hristov, Jasmin, Sprague, Jeb, Tauss, Aaron( 担当: 分担執筆,  担当範囲: Non-state armed actors and state-building: the symbiotic relationship between paramilitary forces and the state in post-Soviet Georgia (1991-2012))

    Routledge  2022年01月 ISBN: 9780367233532

  • ハイブリッドな国家建設

    藤重博美, 上杉勇司, 古澤嘉郎( 担当: 分担執筆,  担当範囲: ジョージア(グルジア)―不均衡な改革履行の力学と課題)

    ナカニシヤ出版  2019年

  • Nepal 2015 Earthquake: Rebuilding Sustainable Livelihoods

    小山 淑子( 担当: 監修)

    ILO Country Office for Nepal  2015年

  • “Just a matter of practicality: women’s usefulness in weapons collection programmes” in Vanessa Farr, Henri Myrttinen and Albrecht Schnabel (eds.), Sexed Pistols: The Gendered Impacts of Small Arms and Light Weapons, Tokyo: United Nations University Press

    小山 淑子

    2009年

  • ユーラシアの紛争と平和

    広瀬佳一, 小笠原高雪, 上杉勇司( 担当: 分担執筆,  担当範囲: グルジア)

    明石書店  2008年

  • “Unintended consequences of peace operations on Timor Leste from a gender perspective"

    小山 淑子

    2007年

  • Comparative Analysis of Evaluation Methodologies in Weapons Collection Programmes

    小山 淑子( 担当: 単著)

    United Nations Institute for Disarmament Research  2005年

  • Security Sector Reform in Georgia, London: Saferworld, London

    小山 淑子

    2005年

  • “The relevance of women’s role in microdisarmament: examples from UNIDIR’s Mali case study”, in Marine Vlachova and Lea Biason (eds.), Women in An Insecure World, Geneva: the Geneva Centre for the Democratic Control of Armed Forces

    小山 淑子

    2005年

  • Research on Employment and Labour Measures in the Post-Great East Japan Earthquake Recovery Process

    小山 淑子( 担当: 監修)

    ILO Regional Office for Asia and the Pacific 

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講演・口頭発表等

  • 国境を越えた歴史教育実践の可能性と課題

     [招待有り]

    2023年度 ORIS 第9回国際シンポジウム『和解を求めて 分断化と戦争の時代における歴史/記憶の意味』  

    発表年月: 2023年11月

  • Demobilising paramilitaries in the pursuit of power consolidation: The Republic of Georgia, 1992 – 2003

    発表年月: 2023年09月

  • The potential of transnational history education: Attempts at university teaching practice in East Asia

    The 4th Annual IARS Conference, International Association for Reconciliation Studies  

    発表年月: 2023年08月

  • 紛争解決のためのグローバル人材育成―国境を超えた実践的学びの課題と可能性

    小山淑子  [招待有り]

    第31回教育文化学会  

    発表年月: 2022年11月

  • “The role of higher education institutions in peacebuilding and reconciliation in East Asia: An example of Waseda University’s Campus Asia Program”

     [招待有り]

    Tokyo Peacebuilding Forum 2021: “Peacebuilding and Democratic Governance in an Era of Uncertainty”  

    発表年月: 2021年11月

  • 「ポストコロナの参加型授業―紛争解決ワークショップの改良と効用」

    上杉勇司, 小林綾子, 小山淑子

    日本国際政治学会・部会5「国際関係論の教育―何を誰にいかなる手法で教えるのか」  

    発表年月: 2021年10月

  • 「ロールプレイ導入事例から学ぶ」

     [招待有り]

    第3回模擬国連ワークショップ・セッション2、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部付属教養教育高度化機構  

    発表年月: 2021年09月

  • "Campus Asia Program – Review and Look Forward”

     [招待有り]

    Yuanpei Forum 2021: East Asian Civilization and the Vision of Liberal Education, Peking University and Shaoxing City, China  

    発表年月: 2021年07月

  • “Peacebuilding through higher education: Reflecting on the CAMPUS Asia ENGAGE Program as a track-two imitative”

     [招待有り]

    7th Public Diplomacy Forum, Waseda Institute of Korean Studies  

    発表年月: 2021年02月

  • 「紛争後社会における規範伝播の政治性:コンゴ民主共和国における治安部門改革を実例として」

    国際安全保障学会 年次大会・分科会1  

    発表年月: 2020年12月

  • Introducing Performing Arts to Teaching Histories and Conflict Resolution in East Asia

    小山 淑子

    Asian Studies Conference in Japan  

    発表年月: 2019年06月

  • Applying Qualitative Research Methods in Peace and Security Studies: Its Comparative Advantages and Ethnographic Reflections

    小山 淑子

    Canadian Sociological Association  

    発表年月: 2019年04月

  • 「ジョージア(グルジア)の治安部門改革(SSR):不均衡な改革履行の力学と課題」

    小山 淑子

    日本国際政治学会2018年研究大会  

    発表年月: 2018年11月

  • 和解学創成へ向けて

    小山 淑子  [招待有り]

    発表年月: 2017年12月

  • 雇用を中心とした復興:東日本大震災からの教訓

    小山 淑子  [招待有り]

    第13回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合  

    発表年月: 2015年10月

  • ILO公開セミナー「暮 ら し と 雇 用 の 復 興 :日本、 ニュージーランド、フィリピンからの教訓」

    小山 淑子

    第3回国連防災世界会議ILO公開セミナー  

    発表年月: 2015年03月

  • Working Out of Disasters: Job-led Recovery After Natural Disasters

    小山 淑子

    Working Out of Disasters: Job-led Recovery After Natural Disasters, Tokyo: ILO  

    発表年月: 2014年02月

  • 雇用を中心とした復興:東日本大震災からの教訓

    小山 淑子

    ILOシンポジウム&トークイベント「仕事と復興:自然災害から立ち上がるために、必要なことはなにか」  

    発表年月: 2013年03月

  • Lessons from Tohoku and other Mega Disasters for the Post-2015 Global Framework for Disaster Risk Reduction

    小山 淑子  [招待有り]

    4th Expert Group Meeting on the Great East Japan Earthquake: Lessons from Tohoku and other Mega Disasters for the Post-2015 Global Framework for Disaster Risk Reduction, International Recovery Platform: Kobe, Japan  

    発表年月: 2013年01月

  • Decent Work and Natural Disasters

    小山 淑子  [招待有り]

    第10回ASEAN/日本社会保障ハイレベル会合  

    発表年月: 2012年10月

  • Backfiring Liberalism: Security Sector Reform in Post-conflict Societies

    小山 淑子

    International Conference on Liberal Peace: Value-based External Models and Local Alternatives, Sciences Po.: Paris  

    発表年月: 2008年06月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 紛争後社会における規範伝播の政治性に関する実証研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2024年03月
     

    小山 淑子

  • 移行期正義論・紛争解決学を応用した東アジア歴史認識問題解決の思想基盤構築

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)

    研究期間:

    2017年06月
    -
    2022年03月
     

    梅森 直之, 小林 聡明, 岩崎 稔, 上杉 勇司, 松谷 基和, 野尻 英一, 齋藤 純一, 最上 敏樹, 土佐 弘之, 澤井 啓一, 小山 淑子, 田中 孝彦

     概要を見る

    本思想・理論班では、ⅰ)欧米発の紛争解決学や平和学の成果に学びつつ、儒教や仏教などのアジア的な宗教的 理念と紛争・和解との関連を思想的に探求し、あわせて東アジア型近世秩序から近代的な国際法体系への移行の 意味を理論的に検討することで、東アジア型「和解学」の思想的・理論的基礎を確立する、ⅱ)現在世界的に和 解推進の基準となっている移行期正義概念を批判的に検討し、移行期正義の東アジアにおける適用可能性をネー ションの形成と展開の歴史とともに探究することで、移行期正義の東アジア・モデルを創造する、ⅲ)実証的な 歴史学の方法論では対処しきれない記憶の噴出という現在の東アジアの歴史認識問題を理論的に検証し、記憶と 感情の多層的次元を解明する新しい歴史の基礎理論を構築する、ことを目的に、政治思想、国際政治史、紛争解決学、記憶研究の四分野から、重層的に共同研究を推進した。
    記憶研究としては、西江大学との共同でグローバルメモリーを主題とする国際カンファレンスを主催し、東アジアにおける記憶政治の現状とその問題点について議論した。国際政治史としては、バーゼル大学グローバルヨーロッパ研究所と共同で国際カンファレンスを開催し、ヨーロッパとアジアにおける紛争の国際比較を進めた。政治思想としては、和解をめぐる基礎理論としての合意形成の重要性に着目し、理論的・歴史的研究を進め、その成果を発表した。紛争解決学としては、紛争の分析を、個人内の葛藤や心理的軋轢へと拡張していくアプローチの研究を進めたほか、それを具体的な教育プログラムとして学部教育へとフィードバックし、その成果を批判的に検討した。
    また、日常的に海外からの研究者を招へいするセミナーシリーズを開催し、若手研究者のネットワーク構築を進めると同時に、こうした研究成果を、『ワセダアジアレビュー』を通じて公表した。

  • 紛争後の国家建設と治安部門改革:リベラルな価値導入の理念的妥当性と実現への条件

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

    藤重 博美, 上杉 勇司, 古澤 嘉朗, 篠田 英朗, 青木 健太, クロス 京子, 中内 政貴, 小山 淑子, 長谷川 晋, 内田 州, 田辺 寿一郎

     概要を見る

    本課題の研究では、最終年度(3年目に)研究成果を出版することを目標に研究を進めた。1年目には、代表者・分担者3名で研究の進め方について議論を行い、当初は「自由主義的国家建設」の妥当性・有効性を検討する予定であったが、「自由主義的国家建設」に対する代替として、ローカルな視点を取り入れた「ハイブリッドな国家建設」に焦点を当てた方がよいのではないかということになり、この検討を中心的な課題とした。また、この検討の実施には、研究体制を拡充する必要があるということになり、新たに7名の研究者に加わってもらい、1年目、2年目に研究会を各1回実施し、その成果は3年目の終わりに学術書として出版された。

  • Employment-focused Disaster Risk Management and Reconstruction in Asia and the Pacific: A Comparative Analysis of Recent Disasters in India, Japan, Nepal, and the Philippines

    厚生労働省 

    研究期間:

    2015年
    -
    2016年
     

    小山淑子

  • Research on Employment and Labour Measures in the Post-Great East Japan Earthquake Recovery Process

    厚生労働省 

    研究期間:

    2013年
    -
    2015年
     

    小山淑子

Misc

  • 平和構築プロセスとしてのキャンパス・アジアプログラムー方法論からの観察

    ワセダアジアレビュー   21   112 - 113  2019年03月

  • 「小さな平和構築、小型武器回収の大きな意義─「紛争の種」をいかに減らすか」

    小山 淑子

    Janet・e-World、時事通信社『特集I・平和構築、現状と課題』    2016年08月

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • Nurturing Life After Japan’s Tsunami

    小山 淑子

    ILO Blog: Work in Progress    2013年09月

    その他  

  • 論点 「災害復興 日本の教訓」

    小山 淑子

    読売新聞    2013年03月

    その他  

  • 自立した復興をDecent Workとともに:ILOの危機対応の取り組み

    小山 淑子

    Work & Life 世界の労働   3   55 - 65  2012年

    その他  

  • Nepal: Gaps in the Peacebuilding Process

    小山 淑子

    Eurasia Watch   ( 187 )  2010年

    その他  

  • グルジア概説:地理、言葉、歴史と政治

    小山 淑子

    ユーラシア研究   29   66 - 68  2005年

    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

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現在担当している科目

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担当経験のある科目(授業)

  • Decent Work 2

    School of Social Sciences, Waseda University  

     
    -
    継続中
     

  • Decent Work 1

    School of Social Sciences, Waseda University  

     
    -
    継続中
     

  • Critical Development Studies

    School of Social Sciences, Waseda University  

     
    -
    継続中
     

  • Development Studies

    School of Social Sciences, Waseda University  

     
    -
    継続中
     

  • Social Innovation in Global Asia

    School of Social Sciences, Waseda University  

     
    -
    継続中
     

  • Synthesis of Conflict Resolution and Social Innovation

    早稲田大学 社会科学部  

     
    -
    継続中
     

  • Human Security

    School of International Liberal Studies  

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 社会科学総合学術院   大学院社会科学研究科

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2024年
    -
    2025年

    アジア研究所   プロジェクト研究所所長

特定課題制度(学内資金)

  • 平和構築における国際規範間の関係変容メカニズムの解明

    2023年  

     概要を見る

    本研究は、紛争後社会における平和構築の取組を国際規範の伝播の試みとして捉え、コンストラクティビズムの視座から、「国際機関による平和構築支援は、何故、成功もしくは失敗するのか」という問いを検証する。具体的には、紛争後社会における平和構築の取組を国際規範の伝播の試みとして捉え、コンストラクティビズムの視座からこの問いを検討する。本研究は、国際社会における「平和と安全」領域の国際規範のうち、特に「治安部門改革(SSR)」と「元兵士の武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)」に着目する。その上で、それら国際規範の相互作用、同一問題領域の競合する異なる国際規範、それらの上位に位置する原則的規範との間の相互作用を検証し、国際規範の間の関係性の変容メカニズムの解明を目指す。本研究は、3段階に分け以下の通り実施される。第一段階(2022年度):国際規範の生成・変容過程の検証を行う。第二段階(2023年度):SSRとDDRの関係性の変容過程を批判的に検討した共同ペーパーの国際学術誌発表を目指す。第三段階(2024年度):研究成果の英文書籍での発表を目指す。国内外研究者との共同プロジェクト・チームを組織し、本国際共同研究の更なる強化のため科研費国際共同研究加速基金・国際共同研究強化(B)などの競争的研究資金の獲得を目指す。第二段階にあたる2023年度は、SSR・DDRに関する国際共同研究の準備として、共同研究者・研究協力者とのネットワーク構築・強化を行った。DDRに関する研究成果発表を研究成果の一部は、The Conflict Research Society (CRS) 年次大会(ロンドン、2023年9月11~13日)にて発表を行った。現在、発表に際して得られたフィードバックを反映し、分析の精緻化を行っている。並行して、SSRに関する研究成果の一部を英文書籍として発表する準備を進めている。また本研究成果の一部を収めた単著論文が、英文編著書籍(の一章として近日中にPeter Langより出版予定である。

  • 平和構築における国際規範間の関係変容メカニズムの解明

    2022年   Uğur Ümit Üngör, Iva Vukušić, Glaucia Boyer

     概要を見る

    初年度にあたる2022年度は、「国際規範の生成・変容過程の検証」に注力した。具体的には、関連する先行研究の精査に加え、規範の伝播を専門とする研究者たちとの共同プロジェクトの参画した。このプロジェクトにおいては、国際規範の生成・変容過程の理論的検証を、他の国際規範(SDGsおよびそれらに包摂されるに至った労働権)の伝播過程に応用し、分析を行った。この作業を通じ、規範の伝播に関する理論的理解と分析枠組みの精緻化が進んだ。これら研究作業と並行し、2023年度に実施するSSR・DDRに関する共同研究を円滑に進めるため、オンライン・対面会議を通じ、共同研究者・研究協力者とのネットワーク構築・強化を行った。研究成果の一部は、The Conflict Research Society (CRS) 年次大会(ロンドン、2023年9月11~13日)にて発表予定。