2024/04/18 更新

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フクシマ セイジ
福島 青史
所属
国際学術院 大学院日本語教育研究科
職名
教授
学位
博士(日本語教育学) ( 早稲田大学 )
ホームページ

経歴

  • 2018年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   国際学術院日本語教育研究科   教授

  • 2015年08月
    -
    2018年03月

    国際交流基金サンパウロ日本文化センター(ブラジル)   国際交流基金日本語上級専門家

  • 2011年02月
    -
    2015年02月

    国際交流基金ロンドン日本文化センター(英国)   国際交流基金日本語上級専門家

  • 2007年07月
    -
    2010年08月

    国際交流基金ブダペスト日本文化センター(ハンガリー)   国際交流基金日本語教育専門家

  • 2003年07月
    -
    2006年06月

    ウズベキスタン・日本人材開発センター   国際交流基金日本語教育専門家

  • 2000年09月
    -
    2001年06月

    ノボシビルスク国立大学(ロシア)   国際交流基金NIS諸国派遣日本語教育専門家

  • 1997年09月
    -
    2000年06月

    タシケント国立東洋学大学(ウズベキスタン)   国際交流基金NIS諸国派遣日本語教育専門家

  • 1994年03月
    -
    1997年03月

    コルドバ日本語学校(メキシコ)   JICA海外開発青年

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委員歴

  • 2022年05月
    -
    継続中

    文化庁  「日本語教育の参照枠」の補遺版検討に関するワーキンググループ(協力者)

  • 2019年11月
    -
    継続中

    日本語教育推進関係者会議委員

  • 2023年02月
    -
    2023年03月

    文化庁  令和5年度「生活者としての外国人」のための日本語教室空白地域解消推進事業企画・評価会議

所属学協会

  • 2020年09月
    -
    継続中

    日本語教育学会

  • 2023年04月
    -
     

    日本移民学会

  • 2022年05月
    -
     

    移民政策学会

  •  
     
     

    早稲田日本語教育学会

  •  
     
     

    母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会

  •  
     
     

    言語文化教育研究学会

  •  
     
     

    日本言語政策学会

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研究分野

  • 日本語教育

研究キーワード

  • 言語教育政策

  • 海外の日本語教育

  • 市民性教育

  • 日本語教育

  • 言語政策

受賞

  • 早稲田大学ティーチングアワード

    2023年09月   早稲田大学  

  • 早稲田大学ティーチングアワード総長賞

    2020年01月   早稲田大学  

    受賞者: 福島青史

 

論文

  • 【実践報告】日本語の合成音声を用いた講義動画の作成 -調整方法の報告と「聞きやすさ」に関する考察-

    劉, 羅麟, 伊藤, 茉莉奈, 小林, 美希, 中川, 彩野, 渡邉, 咲, 福島, 青史

    早稲田日本語教育学   35   179 - 183  2023年12月

  • オンライン空間が育成する文化能力とは -ボスニア・ヘルツェゴビナと日本との交流活動を例として-

    福島青史

    ヨーロッパ日本語教育   ( 26 ) 385 - 396  2023年05月

  • 海外の日本語学習者のキャリア形成―世界市民の育成のために―

    福島青史

    日本語教育   ( 175 ) 65 - 79  2020年04月  [招待有り]

  • 日本の未来を映すブラジルの日本語教育

    福島青史

    早稲田日本語教育学   26   i - v  2019年06月

  • イングランドのカリキュラム改革と日本語教育-初等教育への外国語教育必修化を中心として-

    福島青史, 村田裕子

    『国際交流基金日本語教育紀要』   ( 11 ) 95 - 111  2015年03月  [査読有り]

     概要を見る

    イングランドでは、2014年9月より新しいナショナルカリキュラムが施行される。外国語教育において大きな変化は初等教育の第3学年から第6学年で、外国語教育が必修化される点である。ただ、この初等レベルでの外国語必修化の過程では、当初、「フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、スペイン語、古典(ラテン語または古典ギリシャ語)の7言語の中から1つ以上を教えること」という言語指定があり、英国の日本語教育に大きな影響を及ぼすことが考えられた。最終的なカリキュラムには、この7言語リストはなくなったが、その間、国際交流基金ロンドン日本文化センターは、各方面に、様々な働きかけを行った。本稿では、イングランドのカリキュラム改革の過程を、英国で日本語教育に関わる実践者の視点から記述する。

    CiNii

  • イングランド初等教育における日本語教育スキーム・オブ・ワーク開発報告

    福島青史

    『ヨーロッパ日本語教育』   ( 19 ) 173 - 178  2015年03月

  • EUの言語教育政策と英国の日本語教育の文脈

    福島青史

    『BATJ Journal』   ( 15 ) 43 - 47  2014年09月  [査読有り]

  • 複言語・文化間教育における文化間能力とその評価―日本語教育の可能性とは?―

    福島青史

    『ヨーロッパ日本語教育』   ( 18 ) 181 - 186  2014年03月

  • 行動中心主義に基づくコースデザイン試行-C1レベルの『映画を見る』-

    福島青史

    『BATJ Journal』   ( 13 ) 1 - 8  2012年09月

  • 民主的シティズンシップのための言語教育

    福島青史

    『ヨーロッパ日本語教育』   ( 16 ) 207 - 208  2012年06月

  • 異文化間コミュニケーション能力のための教育とその教材化について-ハンガリーの日本語教育教科書『できる』作成を例として-

    松浦依子, 宮崎玲子, 福島青史

    『国際交流基金日本語教育紀要』   ( 8 ) 87 - 101  2012年03月  [査読有り]

     概要を見る

    本稿ではハンガリーにおける日本語教育教科書『できる』の開発を例に、日本語教育における異文化間コミュニケーション能力の育成の方法とその教材化について一例を示す。ハンガリーの言語教育は欧州評議会の政策に影響を受けており、言語能力のみならず文化的な能力の育成も重要視されている。『できる』においては、Byram、Lázár といった欧州評議会の活動に参加している教育者のモデルを参照し、五つの異文化間能力の定義付けを行い、段階的に教育を行う方法をとった。実際の教材化に当たっては、異文化間能力養成を異なった機能を持つ教科書のコーナーに分散させることで、異文化間能力が静態的な知識に終わることなく、創造的で動態的な性格を持つように複合的なデザインを行った。しかし、異文化間コミュニケーション能力は言語使用者の行動として発現するため、教材の使い方についてより多くの注意が必要である。

    CiNii

  • 欧州におけるJF 日本語教育スタンダード活用の文脈 -CEFR との比較検討より-

    福島青史

    『BATJ Journal』   ( 12 ) 50 - 59  2011年09月  [査読有り]

  • 社会参加のための日本語教育とその課題-EDC、CEFR、日本語能力試験の比較検討から-

    福島青史

    『早稲田日本語教育学』   ( 10 ) 1 - 19  2011年05月  [査読有り]

  • 言語政策理念としての『複言語主義』と欧州での日本語教育

    福島青史

    『フランス日本語教育』   ( 5 ) 167 - 173  2011年02月

  • 「共に生きる」社会のための言語教育-欧州評議会の活動を例として

    福島青史

    『リテラシーズ』   ( 8 ) 1 - 9  2011年01月  [査読有り]

  • CEFR能力記述文のレベル別特徴とキーワード

    福島青史

    『ヨーロッパ日本語教育』   ( 14 ) 132 - 139  2010年05月

  • Language Education Policy Profile, Hungary拡大言語政策論からの考察

    福島青史

    『ハンガリー日本語教育シンポジウム2008論集』     55 - 63  2009年12月

  • 言語使用者の言語選択とアイデンティティ-多言語状況の「複言語主義」的記述から-

    福島青史

    『ヨーロッパ日本語教育』   ( 13 ) 90 - 98  2009年03月

  • 日本の多言語状況と「複言語主義」-来日ウズベキスタン人の多言語能力と使用領域調査から-

    福島青史

    『早稲田日本語教育学』   ( 2 ) 29 - 44  2008年05月  [査読有り]

    CiNii

  • ウズベキスタンの「帰国子女コース」実践報告‐「移動する子ども」のために「海外の日本語教育」は何ができるか‐

    川村秋子, 福島青史

    『国際交流基金日本語教育紀要』   ( 3 ) 63 - 79  2007年03月  [査読有り]

  • 孤立環境における日本語教育の社会文脈化の試み ― ウズベキスタン・日本人材開発センターを例として

    福島青史, イワノヴァ・マリーナ

    『国際交流基金日本語教育紀要』   ( 2 ) 49 - 64  2006年03月  [査読有り]

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書籍等出版物

  • 「日系」をめぐることばと文化 : 移動する人の創造性と多様性

    松田, 真希子, 中井, 精一, 坂本, 光代( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「違い」の感覚を生きる(長谷川アレサンドラ美雪と共著))

    くろしお出版  2022年10月 ISBN: 9784874249147

  • 複数の言語で生きて死ぬ

    山本, 冴里( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 移民と戦争の記憶:ことばが海を渡る)

    くろしお出版  2022年04月 ISBN: 9784874248904

  • 『公共日本語教育学』

    福島青史( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 海外の現場で公共性を担う)

    くろしお出版  2017年06月

  • 複言語・複文化時代の日本語教育 : わたしたちのことばとは?

    本田, 弘之, 松田, 真希子, 末永, サンドラ, 福島, 青史, 中井, 精一, 神吉, 宇一, 岡田, 浩樹, 小林, ミナ, 坂本, 光代, Miyazaki, Sachie, 佐藤, 慎司(教育人類学), 定延, 利之( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 言語政策理論におけるブラジル日系人の日本語教育の諸論点-ブラジル日系人の言語の計画のために-(末永サンドラ輝美と共著))

    凡人社  2016年10月 ISBN: 9784893589125

  • 『異文化間教育とは何か』

    福島青史( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「共に生きる」社会形成とその教育― 欧州評議会の活動を例として)

    くろしお出版  2015年10月

  • 「グローバル人材」再考-言語と教育から日本の国際化を考える-

    福島青史( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「グローバル市民」の「ことば」の教育とは-接続可能な社会と媒体としての個人-)

    くろしお出版  2014年11月

  • 『できるⅡ』(ハンガリーの日本語教科書)

    国際交流基金ブダペスト日本文化センター( 担当: 共編者(共編著者))

    国立教材出版社  2012年04月

  • 『できるⅠ』(ハンガリーの日本語教科書)

    国際交流基金ブダペスト日本文化センター( 担当: 共編者(共編著者))

    国立教材出版社  2011年04月

  • 『複言語・複文化主義とは何か - ヨーロッパの理念・状況から日本における受容・文脈化へ』

    福島青史( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 複言語主義理念の受容とその実態-ハンガリーを例として-)

    くろしお出版  2010年11月

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講演・口頭発表等

  • 共生社会実現のための言語活動と言語政策理論‐日本の言語政策とCEFR-CVの文脈化を例として‐

    福島青史

    第26回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム  

    発表年月: 2023年08月

    開催年月:
    2023年08月
     
     
  • 「複言語・複文化能力」の-文脈化の可能性について -メディエーションが架橋するもの-

    福島青史  [招待有り]

    国際研究集会2023「複⾔語主義の多元性をめぐって」(京都大学)  

    発表年月: 2023年03月

  • オンライン空間が育成する文化能力とは-ボスニア・ヘルツェゴビナと日本との交流活動を例として-

    福島青史  [招待有り]

    第25回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム  

    発表年月: 2022年08月

  • 「共に生きる」社会の原理としての自由-PLCCとCDCの倫理的拠り所として-

    福島青史

    第24回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム  

    発表年月: 2021年08月

  • 海外の実践から子どもの日本語教育について考える

    福島青史

    早稲田大学日本語教育学会2021年春季大会  

    発表年月: 2021年03月

  • 移動の時代の日本語教育 -在日ウズベキスタン人を例にして-

    福島青史

    日本研究国際フォーラム  

    発表年月: 2021年02月

  • 共生社会における声の保証としての言語政策-言語政策の原理を探る-

    福島青史

    言語政策学会第22回研究大会  

    発表年月: 2020年06月

  • 複言語・複文化教育としての日本語教育に必要な地域間連携とは何か-日本、ブラジル、アメリカ、その他地域との連携を考える-

    カルダー淑子, 野山広, 丹羽義和, 福島青史  [招待有り]

    EJHIB2019  

    発表年月: 2019年09月

  • ブラジルの日系人の事例から考える日本語

    福島青史  [招待有り]

    フォーラム『ルーツ言語を学ぶということ』  

    発表年月: 2019年09月

  • 複数言語環境における市民性教育としての日本語教育―英国初等教育を例として

    福島青史

    シンポジウム(早稲田大学):政治教育,平和教育,そして日本語教育へ――ドイツの実践例を中心に  

    発表年月: 2019年03月

  • 「共に生きる社会」のための理論構築基盤としての哲学

    福島青史, 岩内章太郎, 稲垣みどり, 飛田勘文

    言語文化教育研究学会(ALCE)第5回年次大会  

    発表年月: 2019年03月

  • 複数言語状況における政治性と管理

    福島青史

    日本語教育国際研究大会(ヴェネツィア)  

    発表年月: 2018年08月

  • イデオロギーとしての複言語主義と移民の言語的統合 ―欧州評議会の戦略―

    福島青史

    日本言語政策学会(JALP)第20回記念研究大会  

    発表年月: 2018年06月

  • 南米における日本語教育の現在と未来-日系社会のポテンシャル-

    福島青史

    南米日本語教育シンポジウム2017(サンパウロ)  

    発表年月: 2017年08月

  • 欧州評議会の言語教育政策」「異文化間教育と言語教育」「異文化間教育から見た日本語教育

    福島青史  [招待有り]

    第23回 ドイツ語圏大学日本語教育研究会シンポジウム(ベルリン)  

    発表年月: 2017年03月

  • 子どものための外国語教育の目的と方法

    福島青史

    第24回全伯日本語・日本文学・日本文化学会(マナウス)  

    発表年月: 2016年09月

  • イングランドの新ナショナル・カリキュラムと日本語教育

    福島青史

    第17回BATJ大会(ロンドン)  

    発表年月: 2014年08月

  • イングランド初等教育における日本語教育スキーム・オブ・ワーク開発報告-市民性教育としての日本語教育実践-

    福島青史

    2014年ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(リュブリャナ)  

    発表年月: 2014年08月

  • 複言語・複文化教育における異文化間能力とその評価

    福島青史

    2013年ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(マドリード)  

    発表年月: 2013年09月

  • EUの言語教育政策と日本語教育の文脈

    福島青史

    第16回BATJ大会(ノッティンガム)  

    発表年月: 2013年08月

  • Development of the Framework of a Description of Language Policy Mechanism-For self-management of languages in a diverse society.

    福島青史

    7th annual conference of the International Centre for Education and Democratic Citizenship, London, Birkbeck, University of London.  

    発表年月: 2013年06月

  • ロンドンの日本食レストランメニューの分析報告‐「課題遂行能力」「異文化理解能力」を統合するコースデザインのために‐

    福島青史

    第15回BATJ大会(マンチェスター)  

    発表年月: 2012年09月

  • 行動中心主義に基づくコースデザイン試行‐JF日本語教育スタンダードを利用して‐

    福島青史

    第14回BATJ大会(オックスフォード)  

    発表年月: 2011年09月

  • CEFR 文脈化のための教師研修を考える―課題からの出発―

    奥村三菜子, 織田智恵, 近藤裕美子, 福島青史, 三矢真由美

    奥村三菜子・織田智恵・近藤裕美子・福島青史・三矢真由美  

    発表年月: 2011年08月

  • 言語教育実践者のための言語政策記述フレームワークの開発について

    福島青史

    早稲田大学日本語教育学会2010年秋季大会  

    発表年月: 2010年09月

  • CEFR能力記述文のレベル別特徴とキーワード

    福島青史

    2009年ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(ベルリン)  

    発表年月: 2009年09月

  • 複言語主義理念の受容とその実態-ハンガリーを例として-

    福島青史

    国際研究集会 2009(京都大学)外国語教育の文脈化  

    発表年月: 2009年04月

  • “Language Education Policy Profile, Hungary”拡大言語政策モデルからの考察

    福島青史

    ハンガリー日本語教育シンポジウム2008(ブダペスト)  

    発表年月: 2008年09月

  • 多言語使用者の言語選択とアイデンティティ-多言語状況の『複言語主義』的記述から-

    福島青史

    2008年ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(チャナッカレ)  

    発表年月: 2008年08月

  • 言語政策理念としての『複言語主義』と欧州での日本語教育

    福島青史

    フランス日本語教育シンポジウム(リール)  

    発表年月: 2008年04月

  • 海外の日本語教育は何を目指すか

    福島青史  [招待有り]

    シンポジウム・フロンティアの日本語教育(アルマータ)  

    発表年月: 2006年04月

  • ウズベキスタンの言語問題と日本語教育

    福島青史  [招待有り]

    ウズベキスタン日本語教育セミナー2005(タシケント)  

    発表年月: 2005年06月

  • 民主的シティズンシップのための言語教育

    福島青史

    2011年ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(タリン)  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 海外日本語継承語(JHL)コーパスの開発と日本語・日本語教育研究への応用

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2025年03月
     

    松田 真希子, Daniel Long, 林 良子, 坂本 光代, 櫻井 千穂, 岡田 浩樹, 中井 精一, 福島 青史

     概要を見る

    本研究課題は南米を中心とした海外の日本語継承語話者コーパス(Japanese as a Heritage Language/ JHLコーパス)を構築し、応用研究を行うものである。2020年度はJHLコーパス構築のため、主に二つの事業を推進した。一つ目は南米にルーツをもつ日系人3世・4世世代を中心に100名のライフストーリーを聞くイベントをオンラインで実施し、それを録画した。特に幼少期の空間の移動、言語教育の移動の体験を語ってもらった。同時に南米日本語教師や年少者に対してオンラインで勉強会や対話的活動を実施し、南米日本語継承語話者の言語観、学習観に関する調査研究を行うことができた。もう一つは国際交流基金サンパウロ日本文化センターとの共同プロジェクトとして南米の年少者の複言語能力を調査し、録音録画データを文字化し、コーパスとして公開した。124名(ウルグアイ4人、コロンビア9人、チリ6人、ブラジル47人、パラグアイ58人)に対して、1対1の対面で約30分のインタビューを実施し、データを収集した。インタビューツールには、CLD児の言語能力評価ツールである「外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメントDLA(以下DLA)」(文部科学省 2014)の〈はじめの一歩〉と〈話す〉および、「Oral Proficiency Assessment for Bilingual Children(以下OBC)」(カナダ日本語教育振興会2000)のタスクを用いた。また、実施にあたり、単言語での課題遂行でなく自身が持っている言語資源全てを活用しながら(Translanguaging)課題遂行を行なった。文字化テキストだけでなくELANを用いてストラテジーについてもアノテーション情報を付与した。今後はこれらのコーパスを用いた分析を進める予定である。

  • 移動の時代の「海外の日本語教育」の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

    福島 青史

     概要を見る

    本研究は「海外」を「外国人労働者」の供給地ではなく、「共に生きる人=市民」育成の場とするための「海外の日本語教育」の理念と方法を開発するものである。従来の「海外/日本」「日本人/外国人」「日本語/外国語」といった二項対立的なパラダイムを脱し、海を渡る人を一つの生(ライフ)を持った個人と捉え、海外の日本語教育の政策課題と言語教育課題を、言語政策、移民政策、シティズンシップ教育の文脈から提案する。また、日本語教育の推進に関する法律(「日本語教育推進法」)が成立したことを受け、海外の日本語教育実践者の視点から、海外の日本語教育の意義と必要性について日本へ提言を行う。
    この認識を下に、本研究は以下の課題に応える。
    ①海外と日本を連続体とみなし、「海外の日本語教育」を言語政策、移民政策、シティズンシップ教育の観点から捉えなす理論的フレームワークの開発【政策理論課題】
    ②複言語教育としての日本語教育の意義と方法の開発【言語教育課題】
    ③上記2つの研究を踏まえ、海外の日本語教育実践者と共に、「海外の日本語教育」の課題を提言する【政策提言課題】
    課題①は、文献研究、研究会・学会での発表、論文執筆により理論構築を行う。課題②は、複言語主義、バイリンガル、トランスランゲージング研究を基盤に、複数言語使用と市民性育成の方法の研究を行う。各地域の複言語使用者へのインタビュー等により、海外の複言語使用者のモデルを提案する。課題③は、国際交流基金等と共同して、国際会議等を開催し意見を取りまとめる。予算が取れない場合は、論集などを作成する。

  • 「共に生きる社会」の基盤となる言語政策の理論研究

    文部科学省  科学研究費補助金(研究活動スタート支援)

    研究期間:

    2018年10月
    -
    2020年03月
     

    福島青史

  • 南米日系社会における複言語話者の日本語使用特性の研究

    文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(B))

    研究期間:

    2016年
    -
    2020年
     

    松田 真希子

  • 言語文化資源としての在日外国人、在外日本人/日系人/外国人の人材育成研究

    早稲田大学  特定課題研究助成費(新任の教員等)

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2019年03月
     

    福島青史

Misc

 

現在担当している科目

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担当経験のある科目(授業)

  • 世界の日本語教育

    早稲田大学  

    2020年09月
    -
    継続中
     

  • 日本語教育実践研究(海外の日本語教育)

    早稲田大学  

    2018年04月
    -
    継続中
     

  • 日本語教育学演習Ⅱ

    東京女子大学  

    2021年09月
    -
    2022年01月
     

  • 日本語教育学研究特論

    上海外国語大学  

    2021年03月
    -
    2021年07月
     

  • 複言語社会を作る

    早稲田大学  

    2019年09月
    -
    2021年03月
     

  • 日本語教育学研究特論

    お茶の水女子大学  

    2020年04月
    -
    2020年08月
     

  • 言語教育政策研究

    早稲田大学  

    2018年04月
    -
    2020年03月
     

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2022年
    -
    2024年

    日本語教育研究センター   兼任センター員

特定課題制度(学内資金)

  • 言語文化資源としての在日外国人、在外日本人/日系人/外国人の人材育成研究

    2018年  

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    本研究は、「言語文化資源としての在日外国人、在外日本人/日系人/外国人の人材育成研究」と題して、「特定課題(新任の教員等)」の枠で、助成を受けた。本職に就くまでの約20年間は海外での職場であったため、初年度は同研究テーマにおける基本文献の講読と、現地視察、ネットワーキングとして支弁した。2019年2月には、南米日系人の集住地区である愛知県西尾市に趣き、現地の医療施設、教育施設を見学し、ブラジル関係者とも懇談した。研究成果として、2018年8月には、イタリア・ベニスで開催された日本語教育国際研究大会でパネルセッションに参加した。