2024/04/24 更新

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マルティ・オロバル ベルナット
マルティ・オロバル ベルナット
所属
政治経済学術院 政治経済学部
職名
准教授
学位
学士(哲学) ( バレンシア大学 )
修士(哲学) ( バレンシア大学 )
博士(哲学) ( バレンシア大学 )
修士(第二言語としてのスペイン語教育) ( スペイン国立通信大学 )
メールアドレス
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プロフィール

Bernat MARTI OROVAL(ベルナット・マルティ・オロバル)。1979年スペイン(バレンシア市)生まれ。2006年から2012年にかけて交換研究員、特別研究生として早稲田大学東洋哲学研究室に在籍し、2013年にスペインのバレンシア大学で博士号を取得。2012年より東京外国語大学、慶応義塾大学、早稲田大学、東京大学等で非常勤講師、2017年4月より2020年3月まで上智大学准教授を務めた後、2020年4月より早稲田大学政治経済学部准教授。専門分野は、明治時代の思想(特に明治仏教)及び16世紀と17世紀日本におけるキリスト教宣教師の伝道活動。

経歴

  • 2020年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   政治経済学部   准教授

  • 2020年04月
    -
    2022年03月

    上智大学   外国語学部 イスパニア語学科   非常勤講師

  • 2017年04月
    -
    2020年03月

    上智大学   外国語学部 イスパニア語学科   准教授

  • 2015年04月
    -
    2019年03月

    早稲田大学   文学部   非常勤講師

  • 2016年09月
    -
    2017年03月

    東京大学   教養学部   非常勤講師

  • 2014年04月
    -
    2017年03月

    慶應義塾大学   商学部   非常勤講師

  • 2013年04月
    -
    2017年03月

    上智大学   外国語学部 イスパニア語学科   非常勤講師

  • 2012年04月
    -
    2017年03月

    東京外国語大学   言語文化学部   非常勤講師

  • 2011年05月
    -
    2012年11月

    早稲田大学、東洋哲学研究室、交換研究員

  • 2009年04月
    -
    2011年03月

    早稲田大学、東洋哲学研究室、特別研究生(日本文部科学省より「外国人特別研究生」奨学金)

  • 2007年04月
    -
    2009年03月

    バレンシア大学   哲学学科   研究員

  • 2006年10月
    -
    2009年03月

    早稲田大学、東洋哲学研究室、交換研究員

  • 2005年03月
    -
    2007年03月

    バレンシア大学、哲学学科、研究員(スペイン文部科学省より「大学教員育成」奨学金)

  • 2003年09月
    -
    2004年09月

    バレンシア大学、哲学学科、研究協力者(スペイン文部科学省より「研究協力」奨学金)

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学歴

  • 2012年01月
    -
    2013年12月

    スペイン国立通信大学(第二言語としてのスペイン語教育)   School of Philology  

  • 2006年10月
    -
    2013年09月

    バレンシア大学(博士課程)   哲学・教育学部   哲学学科  

  • 2004年10月
    -
    2006年10月

    バレンシア大学(修士課程)   哲学・教育学部   哲学学科  

  • 1999年09月
    -
    2004年09月

    バレンシア大学(学士課程)   哲学・教育学部   哲学学科  

委員歴

  • 2021年05月
    -
    継続中

    CANELA(日本・スペイン・ラテンアメリカ学会)  『Cuadernos CANELA』編集委員長

  • 2020年04月
    -
    2023年03月

    早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター(GEC)  スペイン語座長

  • 2020年06月
    -
    2022年06月

    早稲田大学東洋哲学会  監査

所属学協会

  •  
     
     

    キリスト教史学会

  •  
     
     

    キリシタン文化研究会

  •  
     
     

    日本佛教学会

  •  
     
     

    早稲田大学東洋哲学会

  •  
     
     

    国際井上円了学会

  •  
     
     

    仏教思想学会

  •  
     
     

    日本印度学仏教学会

  •  
     
     

    日本仏教綜合研究学会

  •  
     
     

    CANELA(日本・スペイン・ラテンアメリカ学会)

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研究分野

  • 思想史

研究キーワード

  • 宗教思想史、政教関係、宗教哲学、比較文化論

受賞

  • 博士号特等賞

    2015年   バレンシア大学  

  • 「外国人特別研究生」奨学金

    2009年03月   日本文部科学省  

  • 「大学教員育成」奨学金

    2005年03月   スペイン文部科学省  

  • 学力優等特別賞

    2005年   スペイン文部科学省  

  • 学力優等証明書

    2005年   バレンシア自治州、企業・大学及び科学課  

  • 「研究協力」奨学金

    2003年09月   スペイン文部科学省  

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論文

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書籍等出版物

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講演・口頭発表等

  • La figura del investigador hispano en el ámbito japonés

    Bernat MARTI OROVAL(ベルナット, マルティ・オロバル)  [招待有り]

    JORNADA DE DIVULGACIÓN DE RESULTADOS DEL GIR «HUMANISMO EURASIA»  

    発表年月: 2024年02月

  • 明治仏教の公認教運動と19世紀フランスの宗教制度 ―藤島了穏の『政教新論』(1899)を中心に―

    Bernat MARTI OROVAL(ベルナット, マルティ・オロバル)  [招待有り]

    東洋大学東洋学研究所 研究所プロジェクト・シンポジウム 「明治期における宗教と哲学受容」  

    発表年月: 2023年12月

  • 東北における堅信論争―バチカン図書館所蔵ディエゴ・デ・サン・フランシスコの日本語書簡に関して―

    ベルナット・マルティ・オロバル

    2023年度キリシタン文化研究会  

    発表年月: 2023年12月

    開催年月:
    2023年12月
    -
     
  • 幻の史料「京坂信徒代表二十六殉教者列聖請願書」について

    Bernat MARTI OROVAL(ベルナット・マルティ・オロバル)

    第74回大会キリスト教史学会  

    発表年月: 2023年09月

    開催年月:
    2023年09月
     
     
  • 1897-1899年の仏教公認教運動における藤島了穏の貢献

    Bernat MARTI OROVAL(ベルナット・マルティ・オロバル)

    日本印度学仏教学会 第74回 学術大会  

    発表年月: 2023年09月

    開催年月:
    2023年09月
     
     
  • La carta franciscana de los cristianos de Keihan solicitando la beatificación de los mártires de Nagasaki

    Bernat MARTI OROVAL(ベルナット・マルティ・オロバル)

    XXXV CONGRESO CANELA  

    発表年月: 2023年05月

    開催年月:
    2023年05月
     
     
  • 1626-1627年の東北地方におけるイエズス会とフランシスコ会の論争

    マルティ・オロバル・ベルナット  [招待有り]

    東洋大学東洋学研究所  

    発表年月: 2023年02月

  • Los documentos en japonés conservados en el Archivo Franciscano Ibero Oriental (AFIO)

    Bernat MARTI-OROVAL

    XV Congreso Nacional y VI Internacional de la Asociación de Estudios Japoneses en España  

    発表年月: 2022年10月

    開催年月:
    2022年10月
     
     
  • 日本のキリスト教迫害期における宣教師の「堅信」論争について

    第73回キリスト教史学会  

    発表年月: 2022年09月

    開催年月:
    2022年09月
     
     
  • 藤島了穏と仏教公認教運動 ―フランスの留学期との関係を中心に―

    Bernat MARTI OROVAL

    日本印度学仏教学会 第73回 学術大会  

    発表年月: 2022年09月

    開催年月:
    2022年09月
     
     
  • The Tōhoku dispute between Jesuits and Franciscans on the sacrament of confirmation (Panel: The Rivalry Between Jesuits and Mendicants about the Early Modern Japanese Mission)

    Bernat MARTI OROVAL

    The Twenty-fourth Asian Studies Conference Japan (ASCJ)  

    発表年月: 2022年07月

    開催年月:
    2022年07月
     
     
  • La disputa entre los misioneros Francesco Boldrino y Diego de San Francisco

    Bernat MARTI OROVAL

    XXXIV CONGRESO CANELA  

    発表年月: 2022年05月

    開催年月:
    2022年05月
     
     
  • 井上円了の「公認教制度」提案とフランスのコンコルダート制度との関係について

    Bernat MARTI OROVAL

    国際井上円了学会第10回  

    発表年月: 2021年11月

  • El hospicio franciscano de San Agustín de las Cuevas (Tlalpan) y la misión japonesa

    Bernat MARTI OROVAL

    Japón y el mundo hispánico a través de la ruta transpacífica: siglos xvi y xvii  

    発表年月: 2021年10月

    開催年月:
    2021年10月
     
     
  • Pedro Arrupe y sus memorias sobre Japón

    Bernat MARTI OROVAL

    X Congreso Asiático de Hispanistas  

    発表年月: 2021年06月

    開催年月:
    2021年06月
     
     
  • La actividad misionera de Diego de San Francisco y su relación con la Compañía de Jesús

    Bernat MARTI OROVAL

    XXXIII Congreso Canela  

    発表年月: 2021年05月

    開催年月:
    2021年05月
     
     
  • El misionero jesuita Francisco Boldrino y sus dos escritos sobre la confirmación

    Bernat MARTI OROVAL

    III Jornadas Humanismo Eurasia  

    発表年月: 2021年05月

    開催年月:
    2021年05月
     
     
  • 井上円了の宗教定義、宗教起源説について

    Bernat MARTI OROVAL  [招待有り]

    井上円了没後100周年記念国際シンポジウム「国際的視野から見た円了哲学」  

    発表年月: 2019年09月

  • Transliteración y traducción de terminología budista japonesa. Algunos problemas y posibles criterios a seguir

    Bernat MARTI OROVAL

    I Jornadas Internacionales de Investigación Humanismo Eurasia: Antropología transversal del conocimiento   (Universidad de Salamanca) 

    発表年月: 2019年03月

  • Introducción a las religiones japonesas en el contexto de Asia Oriental

    Bernat MARTI OROVAL  [招待有り]

    Curso temático   (Centro Hispano Japonés, Universidad de Salamanca)  Asociación Japonesa de Amigos de la Universidad de Salamanca  

    発表年月: 2019年03月

  • イエズス会士と僧侶-山口の論争を巡って―

    Bernat MARTI OROVAL

    「変わりゆく世界におけるスペインと日本」日本・スペイン外交関係樹立150周年記念シンポジウム   (京都外国語大学) 

    発表年月: 2018年10月

  • 井上円了と清沢満之

    Bernat MARTI OROVAL  [招待有り]

    近代仏教における井上円了の位置づけをめぐって(パネル)。日本印度学仏教学会 第69回学術大会  

    発表年月: 2018年09月

  • El uso de las fuentes primarias para la investigación. Presentación de "Escritos sobre el espiritualismo" de Kiyozawa Manshi

    Bernat MARTI OROVAL  [招待有り]

    Retos de Estudios Japoneses en Español   (Universidad Autónoma de Madrid) 

    発表年月: 2017年10月

  • 清沢満之の「宗教心」と十九世紀ヨーロッパの宗教起源探究 ―ハーバート・スペンサー及びマックス・ミュラーとの関係を中心に―

    Bernat MARTI OROVAL

    仏教思想学会 第三三回学術大会   (立正大学) 

    発表年月: 2017年07月

  • Kiyozawa Manshi’s philosophy of religion. Its theoretical foundations and its meaning

    Bernat MARTI OROVAL

    European Network of Japanese Philosophy First Annual Congress  

    発表年月: 2015年12月

  • 清沢満之のスペイン語訳試論

    Bernat MARTI OROVAL  [招待有り]

    多分野複合の視角から見た日本仏教の国際的研究2014年度第1回研究集会   (早稲田大学) 

    発表年月: 2014年09月

  • Las tradiciones de la Tierra Pura

    Bernat MARTI OROVAL  [招待有り]

    Workshop. Filosofía y traducción I: Las tradiciones budistas japonesas   (Universitat Pompeu Fabra, Instituto Universitario de Cultura) 

    発表年月: 2013年10月

  • 清沢満之の宗教哲学における霊魂論―西洋哲学と仏教教理の逢着―、

    Bernat MARTI OROVAL  [招待有り]

    日本宗教研究・南山セミナー   (南山大学) 

    発表年月: 2013年06月

  • 清沢満之の宗教哲学における浄土観

    Bernat MARTI OROVAL

    日本近代仏教史研究会第21回研究大会   (大谷大学) 

    発表年月: 2013年05月

  • 清沢満之の宗教哲学における宗教起源論について

    Bernat MARTI OROVAL

    日本宗教学会第71回学術大会  

    発表年月: 2012年09月

    開催年月:
    2012年09月
     
     
  • 清沢満之の宗教哲学における霊魂論―仏教教理を中心に―

    Bernat MARTI OROVAL

    日本印度学仏教学会第63回学術大会  

    発表年月: 2012年07月

    開催年月:
    2012年06月
    -
    2012年07月
  • 清沢満之の「自覚の一体」としての霊魂について

    Bernat MARTI OROVAL

    日本印度学仏教学会第62回学術大会  

    発表年月: 2011年09月

    開催年月:
    2011年09月
     
     
  • 清沢満之の宗教哲学における霊魂滅否について

    Bernat MARTI OROVAL

    日本近代仏教史研究会第19回研究大会  

    発表年月: 2011年06月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 明治期日本におけるフランスのコンコルダート制度の影響-仏教公認教運動を中心に-

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2023年04月
    -
    2027年03月
     

    マルティ・オロバル・ベルナット

  • 「京坂信徒代表二十六殉教者列聖請願書」に関する研究

    早稲田大学特定課題研究助成費

    研究期間:

    2023年04月
    -
    2024年03月
     

  • 明治期における「仏教公認」論とフランスのコンコルダート制度との関係について―藤島了穏を中心に―

    早稲田大学  特定課題制度

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2023年03月
     

  • 日本のキリスト教迫害期における宣教師の「堅信」論争

    日本学術振興会  2022年度 研究成果公開促進費(学術図書)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2023年03月
     

    マルティ・オロバル・ベルナット

  • 16・17世紀日本におけるイエズス会と修道会との教義論争。その政治的背景を中心に

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

    マルティ・オロバル・ベルナット

     概要を見る

    2021年度、マドリード市に保管されている、フランシスコ会イベロ・オリエンタル史料コレクション(以下にAFIOと省略する)に「AFIO 23-8」として登録されている史料の研究、翻刻、写真、現代語訳及び英訳を紹介する書物の準備を行った。この史料は、キリシタンの既存史料の大半は宣教師によってヨーロッパ人向けにポルトガル語及びスペイン語で書かれたものであるのに対して、ヨーロッパ人の宣教師と日本人信者の協力によって日本人向け(同時にライバルの宣教師向け)に書かれた稀有な史料であり、そこに更にスペイン語の文章が書き加えられている点で、非常にユニークな史料であるといえる。その内容を簡単にまとめると、1626-7年に東北地方で行われたイエズス会とフランシスコ会、つまりキリスト教宣教師同士の教義及び布教の権利を巡る論争である。この書物を出版するために、日本学術振興会の2022年度研究成果公開促進費(学術図書)に採択され、2023年1月に春秋社より、『日本のキリスト教迫害期における宣教師の「堅信」論争』という題目で刊行される予定である。
    また、同年にこの研究テーマに関する二つの学術論文を準備し、2022年度に出版される予定である。

  • 1626-7年の東北地方における宣教師の論争

    早稲田大学 特定課題研究助成費

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2022年03月
     

    マルティ・オロバル・ベルナット

  • 16・17世紀のスペイン人宣教師資料に見られる異宗教理解

    早稲田大学  早稲田大学 特定課題研究助成費

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2021年03月
     

    マルティ・オロバル・ベルナット

  • Antropología transversal del conocimiento: Castilla-León y Asia Oriental SA157G18 (J425-463AC03)

    Junta de Castilla y León  Subvenciones destinadas al apoyo de los grupos de investigación reconocidos de universidades públicas de Castilla y León (GIR)

    研究期間:

    2018年05月
    -
    2020年04月
     

    Alfonso FALERO FOLGOSO

  • Textos y temas fundamentales del pensamiento japonés: materiales para una filosofía intercultural. FFI2012-36210

    スペイン経済及び競争省研究助成 

    研究期間:

    2013年02月
    -
    2016年01月
     

    Raquel BOUSO GARCIA

  • 清沢満之における善悪論について

    財団法人仏教学術振興会  平成25年度研究助成

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2014年03月
     

    マルティ・オロバル・ベルナット

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Misc

  • 大航海時代に書かれた文献から何が学べるのか ─アメリカ・日本における宣教師の活動を中心に─

    Bernat MARTI OROVAL(ベルナット, マルティ・オロバル

    早稻田政治經濟學雜誌   ( 399 ) 14 - 17  2023年09月  [招待有り]

  • (博士論文)Budismo, religión y filosofía durante el periodo Meiji: un estudio de la filosofía de la religión de Kiyozawa Manshi 明治時代における仏教、宗教と哲学―清沢満之の宗教哲学についてー

    Bernat MARTI OROVAL、 LLINARES CHOVER Joan B. (指導教員)、大久保良峻(指導教員)

    バレンシア大学    2013年09月

その他

  • 上智大学イベロアメリカ研究所客員所員

    2020年04月
    -
    継続中
  • Miembro colaborador del grupo de investigación reconocido (GIR) "Humanismo Eurasia" de la Universidad de Salamanca, dirigido por Alfonso Falero Folgoso

    2017年
    -
    継続中

     概要を見る

    https://maosalamanca.es/investigacion/

 

現在担当している科目

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特定課題制度(学内資金)

  • Research about the Franciscan letter from the Keihan Christians requesting the beatification of the Nagasaki martyrs

    2023年  

     概要を見る

    本研究では、1604年(慶長8年)12月25日付で、京阪のキリシタン代表によって日本語で書かれた日本二十六聖人の殉教を巡る文献に焦点を絞った。史料自体に題目は見られないものの、日本の先行研究では「京坂信徒代表二十六殉教者列聖請願書」と呼ばれている。この史料には京坂地域のフランシスコ会のキリスト教徒代表者12名の署名があり、ローマ教皇に向けて、1597年に処刑された日本人二十六名の殉教を説明し、彼らの列福・列聖を要請している。この史料はフランスの東洋学者アントワーヌ・カバトン(Antoine Cabaton 1863-1942)によって1915年頃にローマ市のフランシスコ会の修道院サンティ・クアランタ(Santi Quaranta)で発見され、その後1926年にフランスの日本学者であったジョゼフ・ドートルメール(Joseph Dautremer 1860-1946)の学術論文で紹介され、フランス語に訳された。その後、西洋ではこの史料はほとんど注目を浴びてこなかったが、日本では、複数の論文で紹介されたり、翻刻されたりしてきた。そして、1961年に野間一正(1928-没年不詳)によって、この史料がもう一部、スペイン、グアダラハラ地方のフランシスコ会パストラーナ修道院で発見され、先行研究では当時から現在に至るまで、「京坂信徒代表二十六殉教者列聖請願書」はイタリアのものとスペインのもの計二部存在していると繰り返し言われてきた。本研究では史料の特徴を分析しながら、史料に関する研究調査を行った。最終的には、根拠を示しながら、今までの先行研究の中で生じた誤りを正し、「京坂信徒代表二十六殉教者列聖請願書」は一部しか存在せず、それが現在マドリード市にあるフランシスコ会無原罪の御宿り管区文書館に史料番号AFIO 600-15-1として保管されていることを示す。何故なら、1920年代から50年代の間にフランシスコ会がサンティ・クアランタに保管されていた請願書をローマからパストラーナに移したという事実があるからである。請願書が移動された後に、そのことを知らずに野間一正はイタリアにあったものそのものを「再発見」したのみである。最終的に、唯一の史料はローマからパストラーナを経由し、マドリードへと移された。

  • 明治期における「仏教公認」論とフランスのコンコルダート制度との関係について―藤島了穏を中心に―

    2022年  

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    コンコルダート制度とは、1801年7月15日から1905年12月9日までフランスにおいて実施されていた宗教制度である。元々は1801年に当時のフランスの統領ナポレオン・ボナパルトとローマ教皇が結んだ「政教条約(コンコルダート)」から誕生した。そして、翌1802年に、他の宗派、ルター派とカルヴァン派にこの制度の適用範囲を拡大し、1807年には他の宗教、ユダヤ教も承認された。公認された宗教は政府の援助を受けていた。1889年に『大日本帝国憲法』が発布され、仏教界を混乱させた。中でも、第28条によって信教の自由が認められ、キリスト教が正式に容認されたことと、条約改正に伴う外国人の内地雑居とキリスト教の自由伝道、流入が大きな問題とされた。それに対処するため、仏教界は仏教に対する特別な扱いを求めた。つまり、正に公認教運動が展開したのである。この公認教制度の提案によって仏教界は「キリスト教問題」を解決しようとした。つまり、日本特有の宗教である神道と日本仏教のみを「公認教」として認め、政府の援助を受ける一方、キリスト教に対する信教の自由を認めながら、「非公認教」と定め、その拡大を制限するよう求めたのである。この仏教公認教運動の出発点とされているのは1889年9月に井上円了が刊行した『日本政教論』である。円了は1888年に初めて米欧を訪れ、その旅から帰国した後にこの著作を上梓した。しかし、円了の「公認教」論の形成の事情、他学者が円了に与えた影響等に関してはほとんど研究が行われていない。中でも渡仏した先で円了と一時期行動を共にした本願寺派の僧侶、藤島了穏が円了に及ぼした影響について指摘・研究がされていない。藤島は1883年から1889年にかけてフランスに留学し、フランスで哲学及び政教関係を研究したにもかかわらず、全く注目されていない。まだ暫定的な結論しか出ていないが、明治の仏教系雑誌・新聞で最初の調査を行った結果、円了がフランスに行った時に彼の面倒を見たり、案内したりしていた藤島がその頃既に政教関係の研究を始めていたことを示す証明する資料を見つけた。例えば、『令知会雑誌』第62号(1889年5月23日)に掲載された、「在仏国藤島了穏氏の書簡(抄出)」を見ると、「客冬以来専ら政教関係」(27頁)を研究していると記されている。ともかく、この運動をリードしていた円了は仏教界で広く受け入れられ、1890年1月に仏教界が一丸となって政府に建白書を渡すという計画を立てたが、政府による説得を受け、建白書の提出は見送られてしまった。しかし、1899年の条約改正交渉の結果、内地雑居が実施されることになっていたことを懸念していた仏教界は1898-99年に公認教運動を再開した。その際、改めて積極的に参加した井上円了、藤島了穏の活動がほとんど研究されていないので、それも研究テーマにする予定である。そして、この運動に参加した、他の僧侶が唱えた理論、例えば天台宗の村田寂順、日蓮宗本成寺派の古谷日新、大内青巒等の論文も調べたい。

  • 1626-7年の東北地方における宣教師の論争

    2021年   島田潔, アントニオ・ドニャス

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    島田潔(國學院大學)及びアントニオ・ドニャス(上智大学)と共にマドリード市に保管されている、フランシスコ会イベロ・オリエンタル史料コレクションに「AFIO 23-8」として登録されている史料の研究、翻刻、写真、現代語訳及び英訳の準備を進めた。この史料は、キリシタンの既存史料の大半は宣教師によってヨーロッパ人向けにポルトガル語及びスペイン語で書かれたものであるのに対して、ヨーロッパ人の宣教師と日本人信者の協力によって日本人向け(同時にライバルの宣教師向け)に書かれた稀有な史料であり、そこに更にスペイン語の文章が書き加えられている点で、非常にユニークな史料であるといえる。 史料全体はいくつかの部分で構成され、複数の人物により、日本語及びスペイン語で執筆されているが、その内容を簡単にまとめると、1626-7年に東北地方で行われたイエズス会とフランシスコ会、つまりキリスト教宣教師同士の教義及び布教の権利を巡る論争である。時代的には、まさに日本においてキリスト教が衰退し、本格的な迫害を受けていた時代であり、全ての外国人宣教師の死、追放、背教によって、日本からキリスト教がほとんど姿を消したのは、この直後のことであった。 殉教が始まると共にイエズス会と托鉢修道会(フランシスコ会、ドミニコ会、アウグスティヌス会)の摩擦は大きくなり、互いにその迫害の責任をなすりつけ続けた。それのみならず、イエズス会と托鉢修道会の間で殉教の概念、その重要性が多少異なっていた。簡単に言えば、イエズス会は殉教をそこまでに強調せずに、できるだけ日本での布教の成果を保とうとしたのに対し、托鉢修道会は殉教に力点を置き、それに向かって日本の信者の精神的な準備を行おうとした。したがって、この史料は神学的な論文でありながら、フランシスコ会の宣教活動に対するイエズス会の批判からは、日本におけるイエズス会と各托鉢修道会との間で起こった宗派論争を知ることができるという点で、史料としての歴史的な価値を持っている。この東北における論争は、日本、ローマ(バチカン)、スペインの宮廷で行われた日本での布教の権利をめぐるイエズス会と托鉢修道会との大規模な論争の一章に過ぎないが、全体像を明らかにするためには重要である。

  • 16・17世紀のスペイン人宣教師資料に見られる異宗教理解

    2020年  

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    本研究課題の目標はスペイン人(西洋人・キリスト教信者)の異文化・異宗教理解を分析することであった。具体的には、16世紀前後のスペイン人宣教師が見たアメリカ原住民の宗教・文化、と16・17世紀のスペイン人宣教師が見た日本の宗教・文化に関する資料を比較する。主な比較対象は以下の二つの資料である。一つは、「12修道士の対話」と呼ばれている1524年に行われたフランシスコ会修道士とアステカ人の代表者との「対話」を記録した書物であり、もう一方は、「山口の討論」と呼ばれている1551年に行われたイエズス会と仏教僧との「討論」を写している書簡である。研究の成果としては、先ず宣教師達が自身の宗教、キリスト教をどのように異宗教の信者に紹介しているかを分析した。更に、相手の宗教をどのように評価しているかを解釈した。最後に、その二つの資料に見られる類似点及び相違点を分析し、メキシコ・日本の伝道活動に当たり行った異宗教信者との「宗教会談」について再考した。