2024/12/21 更新

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トヨダ マホ
豊田 真穂
所属
文学学術院 文化構想学部
職名
教授
学位
博士(学術) ( 東京大学 )

経歴

  • 2015年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   文学学術院   教授

  • 2008年04月
    -
    2015年03月

    関西大学   文学部   准教授

  • 2006年04月
    -
    2008年03月

    関西大学   文学部 総合人文学科 英米文化専修   専任講師

  • 2004年
    -
    2006年

    非常勤講師 共立女子大学

  • 2004年
    -
    2006年

    日本学術振興会 特別研究員(PD)

  • 2003年
    -
    2004年

    日本学術振興会 特別研究員(DC)

  • 2002年
    -
    2004年

    非常勤調査員 国立国会図書館

  • 1999年
    -
    2001年

    非常勤調査員 国立国会図書館

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学歴

  •  
    -
    2006年

    東京大学   大学院 総合文化研究科   地域文化研究専攻  

  •  
    -
    1998年

    津田塾大学   学芸学部   英文学科  

所属学協会

  •  
     
     

    占領戦後史研究会

  •  
     
     

    ジェンダー史学会

  •  
     
     

    同時代史学会

  •  
     
     

    日本アメリカ史学会

  •  
     
     

    日本アメリカ学会

  •  
     
     

    比較家族史学会

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受賞

  • アメリカ学会 清水博賞

    2007年  

  • 石坂泰三賞

    1998年  

  • ド・フォード賞

    1998年  

 

論文

  • 「『尚道遠し』:1950 年代常磐炭礦における受胎調節指導とその成果」

    豊田真穂, 嶋﨑尚子

    『総合人文科学研究センター研究誌 WASEDA RILAS JOURNAL』   ( 10 ) 95 - 107  2022年10月

  • 中絶から避妊へ ——戦後日本における生殖コントロール方法のシフトとアメリカの影響

    豊田 真穂

    『歴史学研究』増刊号   ( 1007 ) 120 - 130  2021年03月

  • 「「母」になる資格?——ナディア・スルマン事件とリプロダクティブ・ライツ侵害の歴史的系譜」

    豊田 真穂

    『ジェンダー研究21』   ( 7 ) 34 - 63  2018年01月

  • アメリカ占領下の日本における生殖の管理ー優生保護法の不妊手術/断種ー

    豊田真穂

    アメリカ史研究   第36号  2013年08月

     概要を見る

    2013/8/

  • 「現代の大学生は戦争に関して何を学んできたか—「ジェンダーで読み解く戦争」受講者調査から—」

    守如子, 豊田真穂

    『関西大学人権問題研究室紀要』   第63号  2012年03月

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    2012/3/

  • "American Fears in Post-war Japan: Motivations behind Suspending and Promoting Birth Control"

    Maho Toyoda

    Synaesthesia Journal,   Vol. 1 No. 3 (Summer 2012)  2012年

     概要を見る

    2012/

  • “Information, Re-education and Re-orientation Policies in the US Occupation of Japan” [Review Essay]

    Maho Toyoda

       2012年

     概要を見る

    2012/

    DOI

  • 「歴史認識と歴史教育—記憶の継承と歴史教育の課題」

    豊田真穂

    『関西大学人権問題研究室紀要』   第62号  2011年08月

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    2011/8/

  • 「戦後日本のバースコントロール運動とクラレンス・ギャンブル——第5回国際家族計画会議の開催を中心に——」

    豊田 真穂

    『ジェンダー史学』   第6号  2010年

     概要を見る

    2010/

  • 「アメリカ占領下の日本における人口問題とバースコントロール —マーガレット・サンガーの来日禁止をめぐって—」

    豊田 真穂

    『関西大学人権問題研究室紀要』   第57号 1-34頁  2009年03月

     概要を見る

    2009/3/

  • 「女性労働行政の原点-アメリカ占領下日本における労働省婦人少年局の設立-」

    豊田 真穂

    『アメリカ研究』   第38号 159-177頁  2004年03月

     概要を見る

    2004/3/

  • 「アメリカ占領下の日本における女性労働改革-保護と平等をめぐる論争を中心に-」

    豊田 真穂

    『アメリカ史研究』   第23号 43-59頁  2000年08月

     概要を見る

    2000/8/

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書籍等出版物

  • 『アメリカ政治外交史−−−「アメリカの世紀」から「アメリカ第一主義」まで』

    青野利彦, 倉科一希, 宮田伊知郎( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「新しい時代の幕開け−−−ハリー・S・トルーマン」第1章)

    ミネルヴァ書房  2020年

  • 『人口政策の比較史−−−せめぎあう家族と行政』

    小島 宏, 廣嶋 清志( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「占領下の「人口政策」−−−優生保護法の中絶条項を中心に」)

    日本経済評論社  2019年

  • 落合恵美子・橘木俊詔編著『変革の鍵としてのジェンダー』(「誰のためのバースコントロールかークラレンス・ギャンブルと戦後日本」担当)

    ミネルヴァ書房  2015年

  • "State, Sterilisation and Reproductive Rights in Japan as the Occupier and the Occupied," ch3 in Christine de Matos and Mark E. Caprio, eds., _Before and After Defeat: Japan as the Occupier and the Occupied_

    Palgrave Macmillan  2015年

  • 油井大三郎編『1960年代の米国における社会運動の越境—日本と西欧との比較』(「日本のウーマンリブと「女のからだ」」担当)

    彩流社  2012年

  • 矢口祐人・森茂岳雄・中山京子編『真珠湾を語る—歴史・記憶・教育』( 「メディア活用がもたらす効果」担当)

    東京大学出版会  2011年

  • 『アメリカ・ジェンダー史研究入門』(コラム8「アメリカ占領下の日本における性・生殖・人口のコントロール」担当)

    2010年

  • 源淳子著『「母」たちの戦争と平和』

    『部落解放』  2009年

  • Mire Koikari, Pedagogy of Democracy: Feminism and the Cold War in the U.S. Occupation of Japan

    『大原社会問題研究所雑誌』  2009年

  • 大越愛子・井桁碧編著『戦後思想のポリティクス』(青弓社, 2005年)

    『ジェンダー史学』  2007年

  • 『日本国憲法の同時代史』(「憲法が設定する『家族』」担当)

    日本経済評論社  2007年

  • 『占領下の女性労働改革ー保護と平等をめぐって』

    勁草書房  2007年

  • ”Protective Labor Legislation and Gender Equality: The Impact of the Occupation on Japanese Working Women” in Mark E. Caprio and Yoneyuki Sugita, eds., Democracy in Occupied Japan: The U.S. Occupation and Japanese Politics and Society

    Routledge  2007年

  • 吉原真理・矢口祐人編著『現代アメリカのキーワード』(「ES細胞研究をめぐる論争」担当)

    中公新書  2006年

  • 『日常生活の中の総力戦』岩波講座アジア・太平洋戦争』(アンドルー・ゴードン著「娯楽・消費・生活の『貫戦史』」)

    岩波書店  2006年

  • 『高等学校英語教科書 One World English Reading ティーチング・マニュアル』(教科書用解説文「環境」担当)

    教育出版  2004年

  • 『高等学校英語教科書 One World English Reading ティーチング・マニュアル』(教科書用解説文「抗生物質」担当)

    教育出版  2004年

  • マーク・カプリオ/杉田米行編著『アメリカの対日占領政策とその影響-日本の政治・社会の転換』(第3章「占領期の女性労働改革-その矛盾と遺産-」担当)

    青木書店  2004年

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Works(作品等)

  • 「日本国憲法関係資料書誌-国立国会図書館憲政資料室所蔵GHQ/SCAP資料所収-」

    その他 

    2005年
    -
     

  • 「国立国会図書館憲政資料室所蔵マッカーサー記念館文書解題」

    その他 

    2005年
    -
     

  • 「権力とセクシュアリティ」

    その他 

    2005年
    -
     

  • 「ドナルド・ロビンソン教授 CPAS セミナー参加記 “Parthers for Democracy:Crafting the New Japanese State under MacArthur”(2002年10月30日)」

    その他 

    2002年
    -
     

講演・口頭発表等

  • 「生理休暇を考える」

    豊田真穂

    名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリ(GRL)ブック・トーク「未来からきたフェミニストー山川菊栄と再会する」  

    発表年月: 2023年10月

  • "Eugenic Protection Laws: Enacted in Japan and Suspended in Okinawa"

    Maho Toyoda

    The Modern East Asia: Japan Seminar, Columbia University  

    発表年月: 2022年11月

  • 「「実験場」としての戦後日本:占領下で合法化された避妊・中絶とアメリカ」

    豊田真穂

    2020年度歴史学研究会大会現代史部会  

    発表年月: 2020年12月

  • 「労働省婦人少年局と山川菊栄」

    豊田真穂

    山川菊栄生誕130周年記念シンポジウム「今、山川菊栄が新しい」(山川菊栄記念会・アイ女性会議)  

    発表年月: 2020年11月

  • 「「敗戦」を迎える想像力:純潔/純血を求めて」

    豊田真穂

    早稲田大学総合人文科学研究センター研究部門「現代社会における「想像力」の総合的研究」2019年度第2回研究会  

    発表年月: 2019年06月

  • 「GHQと優生保護法:「強制不妊手術」を中心に」

    豊田真穂

    早稲田大学総合人文科学研究センター研究部門「境界の溶解と再編をめぐる学際的研究」部門公開研究会  

    発表年月: 2018年10月

  • 「占領下の人口政策—優生保護法を中心に−」

    豊田真穂

    比較家族史学会2018年度春季研究大会  

    発表年月: 2018年06月

  • 「ナディア・スルマン事件とリプロダクティブ・ライツ侵害の歴史的系譜」

    豊田真穂

    第51回日本アメリカ学会年次大会  

    発表年月: 2017年06月

  • 「アメリカ占領下日本におけるセクシュアリティ統制の遺産 」コメント

    豊田真穂

    日本アメリカ史学会 第13回年次大会  

    発表年月: 2016年09月

  • 「アメリカ占領下の日本における「女性解放」政策と性/生殖の管理」

    豊田真穂

    早稲田大学ジェンダー研究所研究会  

    発表年月: 2015年07月

  • 「誰のためのバースコントロールか−クラレンス・ギャンブルの優生思想と戦後日本における生殖/人口の管理」

    豊田真穂

    関西アメリカ史研究会  

    発表年月: 2014年11月

  • 「アメリカ占領下の日本におけるリプロダクティブ・ライツと人口政策」

    豊田真穂

    大阪大学アメリカ研究会  

    発表年月: 2012年11月

  • “State, Sterilization and Reproductive Rights during the U.S. Occupation of Japan.”

    Dialogue Under Occupation V  

    発表年月: 2011年

  • “State, Sterilization and Reproductive Rights in Japan as the Occupier and the Occupied.”

    Before and After Defeat: Japan as the Occupier and the Occupied Workshop  

    発表年月: 2011年

  • State, Sterilization and Reproductive Rights in the US Occupation of Japan

    Dialogue Under Occupation V  

    発表年月: 2011年

  • “American Intervention in Postwar Japanese Birth Control Movement: The Case of Clarence J. Gamble”

    The Thirteenth Asian Studies Conference Japan  

    発表年月: 2009年

  • 「大学教育とジェンダー—2008年関西大学学生の意識調査」

    発表年月: 2009年

  • 「占領下の性・婚姻・家族をめぐるせめぎ合い」

    占領・戦後史研究会 2008年度第1回研究会  

    発表年月: 2008年

  • 「マーガレット・サンガーの来日禁止事件 —アメリカの日本占領とバースコントロール」

    アメリカ学会第42回年次大会・ジェンダー分科会  

    発表年月: 2008年

  • “Margaret Sanger Barred from Entry to Japan: Population and Birth Control in the U.S. Occupation of Japan”

    The International, Interdisciplinary Congress Mundos de Mujeres/Women’s Worlds 2008  

    発表年月: 2008年

  • アメリカ占領下の日本におけるジェンダー・社会政策

    第87回関西日米交流フォーラム例会  

    発表年月: 2007年

  • 「憲法と家族・婚姻・ジェンダー」

    同時代史学会年次大会  

    発表年月: 2006年

  • Roots of Womens Labor Policy in Japan: Establishing the Womens and Minors Bureau in the U.S. Occupation

    発表年月: 2006年

  • 「女性労働者と生理休暇-保護と平等の関係を考える-」

    第10回全国女性史研究交流のつどいin奈良  

    発表年月: 2005年

  • “Women Trade Unionists and their Memories of the US Occupation of Japan.”

    The Ninth Asian Studies Conference Japan(Sophia University)  

    発表年月: 2005年

  • 「占領下の日本における女性労働改革」

    同時代史学会第8回研究会(立教大学)  

    発表年月: 2004年

  • 「戦後女性労働行政の原点-アメリカ占領下の労働省婦人少年局設立-」

    日本家族社会学会第13回大会自由報告(大阪市立大学)  

    発表年月: 2003年

  • 「アメリカ占領下の日本における女性労働改革-労働省婦人少年局の設立を中心に-」

    日本西洋史学会第53回大会部会別自由論題報告(アメリカ史部会)(愛知県立大学)  

    発表年月: 2003年

  • “Gender Equality in Japanese Social Welfare Policy:The U.S. Occupation of Japan and its Impact on Women Workers.”

    East Asian Studies Hokkaido 4th International Conference---Social Policy and Social Welfare Issues in Japan and East Asia(St. Catherine Women's College)  

    発表年月: 2002年

  • 「女性労働者の保護と平等-労働基準法の生理休暇 規定を中心に-」

    第4回 East Asian Studies Hokkaido 大会(聖カタリナ女子大学)  

    発表年月: 2002年

  • ”U.S. Occupation of Japan: Equality and Protection for Working Women”

    Fox International Fellow Workshop(Yale University)  

    発表年月: 2002年

  • 「アメリカ占領軍の『男女平等』観-日本の労働組合婦人部をめぐる論争-」

    第35回アメリカ学会年次大会自由論題報告(愛知県立大学)  

    発表年月: 2001年

  • 「世界に広がるアジア太平洋研究センター」

    発表年月: 1999年

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 「親」として相応しい素質とは何か:アメリカ占領下日本における生殖の管理

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2023年03月
     

    豊田 真穂

     概要を見る

    本研究の目的は、性や生殖のコントロールに焦点を当てることで、アメリカ占領下の日本における「女性解放」政策の歴史的意義を再評価することにある。その際、中絶や断種/不妊手術をも含めた広義のバースコントロールをめぐる政策を検討することによって、占領下でどのような「家族」が規定されたのかを検討する。特に、(1)親として相応しくない素質の定義=誰を断種/不妊手術の対象としたか、(2)家族形成するに望ましくない層の定義=誰を避妊推進の対象としたか、(3)生まれるべきでない子の定義=誰を中絶の対象としたか、(4)親となるべき素質の定義=誰を「人工妊娠」の対象としたか、という4つの側面に注目する。
    このうち2021年度は、(1)親として相応しくない素質の定義=誰を断種/不妊手術の対象としたか、および(2)中絶から避妊重視への政策シフトの過程とそのターゲットに焦点を当てて研究をすすめた。(1)に関しては、優生保護法の別表(優生手術適用の疾患/障害のリスト)に対するGHQ/SCAPの修正指示を中心に、それらの疾患/障害がなぜ修正させられたのかという点をアメリカの断種法との比較のなかで検討を加えた。
    (2)に関しては、前年度に引き続き、占領終了後に避妊重視へのシフトを担った国立公衆衛生院が、ロックフェラー財団/人口評議会からの資金援助を受けていたことに注目しつつ、国立公衆衛生院が指導した数少ない具体的な例のひとつとして常磐炭鉱における受胎調節指導について詳細に検討を加えた。一般的には避妊指導開始直後に一時的に中絶が増え、その後は減少していくのだが、常磐炭鉱では指導開始後5年を経ても出生数とほぼ同数またはそれ以上の中絶数があるという特徴がある。それでも出生率の低下をもって国立公衆衛生院も米資本の人口評議会も「まれにみる成功」と評価した点を分析した。

  • 占領下日本における優生政策のアメリカ・モデル

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2020年
    -
    2022年
     

    豊田 真穂

     概要を見る

    本研究の目的は、戦後日本の優生政策をグローバルな人口政策や優生運動史上に位置づけることにある。研究目的は、さらに以下の4つに細分化する。(1)「純血」政策とその思想的背景が日本の優生政策の展開に与えた影響、(2)日米の社会・福祉政策において選定された「不適者」と占領政策への影響、(3)冷戦期のアメリカにおけるグローバルな人口政策における日本の優生政策の位置づけ、(4)戦後優生政策の国際比較である。
    このうち2021年度は、特に(1)と(4)の目的を中心に検討を進めた。今年度は日本語での研究発表をふ主とし複数回のワークショップを主催した。具体的には10月に戦間期イギリスの優生学協会の断種法制定運動と家族政策の展開について寺尾範野による報告、12月に優生学から遺伝学への転換した戦後ドイツの動きとそれに対するアメリカ資本援助について紀愛子による報告、さらに同月には別研究会との共催で竹内愛子と有賀ゆうアニースによる「純血」や「混血」をめぐる戦前から戦後にかけての日本/日系社会における動向に関する報告を主催した。
    今年度は、共同研究者の調整も新たに行い、韓国からJaehwan Hyun、オーストラリアからChristine De Matosが加わることとなり、よりグローバルな視点から日本の優生政策を検討する研究体制を構築するっことができるようになった。さらに、在米共同研究者のAlexandra Minna Sternと8月に、Matthew Connelly、およびSarah Kovnerと3月に、次年度に渡米予定であることからその際の共同研究の打ち合わせをオンラインで行った。
    同時に、共同研究の成果報告を出版することを目標として、複数出版社との打合せ・交渉を行った。

  • アメリカ占領下の日本における「女性解放」政策と性・生殖のコントロール

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2011年04月
    -
    2017年03月
     

    豊田 真穂

     概要を見る

    本研究の目的は、性や生殖のコントロールに焦点をあてることで、アメリカ占領下の日本における「女性解放」政策の歴史的意義を再評価することであった。その際、占領期を日米の家族観やジェンダー観がせめぎ合う場としてとらえ、優生運動や社会政策の結びつきを考察した。その結果、占領下日本で拡大・強化された優生思想は、「不適者」を排した家族を形成することを求めたアメリカの優生学運動の影響があったことを明らかにした。

  • アメリカの日本占領とせめぎ合う家族イデオロギー

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2007年
    -
    2010年
     

    豊田 真穂

     概要を見る

    本研究は、家族をめぐるイデオロギーに焦点を当て、アメリカ占領下の日本における「女性解放」政策の歴史的意義を再評価することを目的とした。その際、占領期を日米の家族観やジェンダー観がせめぎ合う場としてとらえ、人口政策と性・生殖のコントロールという観点から家族政策を考察した。その結果、占領下では近代家族イデオロギーの法制化と同時に、「不適者」を排した優生学的な家族像が規定されていったことを明らかにした。

  • 1960年代の米国における文化変容とその越境に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2007年
    -
    2010年
     

    油井 大三郎, 藤永 康政, 梅崎 透, 内田 綾子, 藤本 博, 小塩 和人, 豊田 真穂, 井関 正久, 八十田 博人, 土屋 和代, 栗原 涼子, 中村 督, ディビット ファーバー, ベス ベイリー, ケビン ゲインズ, ヨアヒム シャルロート

     概要を見る

    1)1960年代の米国における社会運動に関する1次史料の系統的な収集がほぼ予定通り実現した。また、収集した史料の解題付き目録を作成し、史料自体も近く公開されるので、日本においても1960年代米国の社会運動に関する実証研究が大いに進展することが期待される。2)米国の社会運動グループ毎の比較を通じて諸グループ間の思想的・組織的連関の解明が進んだ。3)西欧や日本の1960年代社会運動研究と米国のそれとの国際的な比較研究によって、ニューレフトなど重要な概念における相違と相関が明らかになった。

  • アメリカ占領下の日本におけるジェンダー・社会政策

    (選択しない)

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Misc

  • 「山川菊栄の生理休暇論」

    豊田真穂

    『未来から来たフェミニスト−北村兼子と山川菊栄』花束書房     274 - 283  2023年

  • 座談会「人工妊娠中絶のゆくえ」

    土屋和代, 司会, 大串尚代, 発表者, 豊田真穂, 発表者, 渡辺将人, 発表者

    『アメリカ研究』   ( 57 ) 1 - 27  2022年

  • 「欧米における優生学の展開」

    日本科学史学会 編『科学史事典』丸善出版     188 - 189  2021年

  • 「労働省婦人少年局と山川菊栄」

    豊田真穂

    山川菊栄記念会『今、山川菊栄が新しい!』     23 - 33  2021年

  • 「労働省婦人少年局と山川菊栄」 (山川菊栄生誕130年記念シンポジウム「今、山川菊栄が新しい!」報告)

    豊田 真穂

    『社会主義』   ( 703 ) 93 - 96  2021年01月

    講演資料等(セミナー,チュートリアル,講習,講義他)  

  • 「優生学・優生政策・優生思想」

    豊田 真穂

    『ジェンダー史学』   ( 16 ) 43 - 47  2020年

  • 「リプロダクティブ・ライツを理解する——ナディア・スルマン事件を手がかりに」

    豊田 真穂

    『ジェンダー研究21』   ( 9 ) 46 - 59  2019年

  • 「戦争と女性」

    豊田 真穂

    松本悠子編『アメリカ文化事典』丸善出版     11 - 19  2017年

  • 「戦争の語りと現代若者の戦争観に関する研究(1) 家族と語る戦争」

    豊田 真穂

    『関西大学人権問題研究室紀要』   ( 71 ) 37 - 61  2016年

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現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター