2024/03/29 更新

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サトミ リュウジュ
里見 龍樹
所属
人間科学学術院 人間科学部
職名
准教授
学位
博士(学術) ( 東京大学 )
ホームページ

学歴

  •  
    -
    2014年

    東京大学   大学院総合文化研究科   超域文化科学専攻  

  •  
    -
    2009年

    東京大学   大学院総合文化研究科   国際社会科学専攻  

  •  
    -
    2004年

    東京大学   教養学部   総合社会科学科  

所属学協会

  •  
     
     

    日本サンゴ礁学会

  •  
     
     

    日本オセアニア学会

  •  
     
     

    日本文化人類学会

  •  
     
     

    現代文化人類学会

研究分野

  • 文化人類学、民俗学

研究キーワード

  • 民族誌

  • 自然

  • オセアニア

  • マライタ島

  • ソロモン諸島

  • メラネシア

  • 文化人類学

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受賞

  • 第45回澁澤賞

    2018年12月  

    受賞者: 里見龍樹

  • 第17回日本オセアニア学会賞

    2018年03月  

    受賞者: 里見龍樹

  • 第15回アジア太平洋研究賞(井植記念賞)

    2016年08月  

    受賞者: 里見龍樹

  • 一高記念賞

    2015年03月  

    受賞者: 里見龍樹

  • 一高記念賞

    2004年03月  

    受賞者: 里見龍樹

  • 東京大学総長賞

    2004年03月  

    受賞者: 里見龍樹

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論文

  • 序論 Writing (Against) Nature:「転回」以後の民族誌

    里見龍樹

    文化人類学研究   22   1 - 8  2021年12月  [査読有り]

  • 「戦闘の時代」の島々:ソロモン諸島マライタ島の初期植民地時代をめぐる歴史人類学的考察

    里見龍樹

    文化人類学   85 ( 3 ) 397 - 415  2020年12月  [査読有り]

  • マリリン・ストラザーンにおける〈イメージの方法〉

    里見龍樹

    日本オセアニア学会ニューズレター   ( 126 ) 1 - 18  2020年03月

  • 人類学の存在論的転回:他者性のゆくえ

    里見龍樹

    現代思想   47 ( 6 ) 117 - 122  2019年05月

  • 変化の中の集団区分:ソロモン諸島マライタ島北部の「海の民/山の民」(アシ/トロ)関係をめぐって

    里見龍樹

    日本オセアニア学会ニューズレター   120   1 - 14  2018年03月

  • 「沈む島」と「育つ岩」:あるいは、「生き存えること」の人類学

    里見龍樹

    現代思想   46 ( 1 ) 212 - 227  2018年01月

  • 人類学/民族誌の「自然」への転回―メラネシアからの素描

    里見龍樹

    現代思想   42 ( 1 ) 148 - 161  2014年01月

  • 想起されるマーシナ・ルール―ソロモン諸島マライタ島における社会運動の記憶と集住の現在

    里見龍樹

    社会人類学年報   39   131 - 149  2013年12月  [査読有り]

  • メラネシア、あるいは交換論とその彼岸

    里見龍樹

    現代思想   41 ( 5 ) 238  2013年04月

  • 身体の産出、概念の延長―マリリン・ストラザーンにおけるメラネシア、民族誌、新生殖技術をめぐって

    里見龍樹, 久保明教

    思想   1066   264 - 282  2013年01月

  • An Unsettling Seascape: Kastom and Shifting Identity among the Lau in North Malaita, Solomon Islands

    Satomi Ryuju

    People and Culture in Oceania   28   1 - 22  2012年12月  [査読有り]

     概要を見る

    This study discusses the contemporary dynamics of the notion of kastom among Lau speakers in North Malaita, Solomon Islands. The Lau are known for dwelling on "artificial islands," massive coral structures constructed in a shallow lagoon. Today, their attitudes toward these artificial islands and their identity as a maritime people are markedly ambivalent, and sometimes explicitly negative, due to concerns about the shortage of gardening land and their subordinate position in the local land tenure. The notion of kastom plays a crucial role here, with its complex, apparently paradoxical relationship with the maritime homes and identities of the Lau. On one hand, under the current ideology of kastom and land, the artificial islands are typically referred to negatively as material evidence of the Lau's detachment from their ancestral land and kastom. On the other hand, these islands are often seen as embodiments of kastom in its potentially dangerous aspect, particularly in that they house pre-Christian ritual spaces. These apparently contradictory views of the artificial islands combine to create a situation in which Lau identities and homes are continuously called into question in relation to kastom.

    CiNii

  • 「カストム」をめぐる生成―ソロモン諸島マライタ島北部の「海の民」ラウにおける社会文化的動態とアイデンティティ

    里見龍樹

    超域文化科学紀要   17   83 - 103  2012年11月  [査読有り]

  • 「海の民」のトポジェニー―ソロモン諸島マライタ島北部の海上居住民ラウ/アシにおける移住伝承と集団的アイデンティティ―

    里見龍樹

    くにたち人類学研究   6   26 - 53  2011年  [査読有り]

     概要を見る

    ソロモン諸島マライタ島北部に住むラウあるいは「海の民」(アシ)と呼ばれる人々は、人工島と呼ばれる独自の海上居住の形成・拡大過程を物語る一群の移住伝承をもつ。本稿ではこれらの伝承を、オーストロネシア語地域で広く見られるとされる「トポジェニー」、すなわち一連の場所・地名への言及を含む、神話的祖先や集団の移動についての語りの一事例として考察する。アシの伝承は、マライタ島内の各地に「山の民」(トロ)として居住していた諸氏族の祖先が、多様な移住の過程で海上居住を開始し、また拡大させることで、「アシ」という集団的アイデンティティを形成してきた過程を語っている。こうした過程はまた、植民地時代に入っても持続していたものと認められる。本稿では、このようなアシの移住伝承を、他地域の「トポジェニー」をしばしば特徴付ける排他的なテリトリー性や、メラネシア人類学を一面で規定してきた機能主義的な「社会統合」モデルには適合しない独自の集団性のあり方を示すものとして考察する。

    CiNii

  • 現代メラネシアの「海の民」における居住と移住―ソロモン諸島マライタ島北部のラウ/アシとその人工島をめぐって―

    里見龍樹

    日本オセアニア学会NEWSLETTER   97   1 - 11  2010年

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書籍等出版物

  • オセアニアで学ぶ人類学

    ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 家族・親族:人工の島々に住まうマライタ島の人々)

    昭和堂  2020年12月

  • コミュニケーション的存在論の人類学

    ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「育つ岩」:コミュニケーション/エージェンシーの限界をめぐる試論)

    臨川書店  2019年12月

  • 再分配のエスノグラフィー:経済・統治・社会的なもの

    浜田明範( 担当: 分担執筆,  担当範囲: メラネシア人類学における再分配の境界:「集団」と「戦争」をめぐって)

    悠書館  2019年

  • 21世紀の文化人類学:世界の新しい捉え方

    前川啓治, 箭内匡, 深川宏樹, 里見龍樹, 浜田明範, 木村周平, 根本達, 三浦敦( 担当: 共著)

    新曜社  2018年06月

  • はじめて学ぶ文化人類学:人物・古典・名著からの誘い

    ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: マリリン・ストラザーン)

    ミネルヴァ書房  2018年04月

  • 「海に住まうこと」の民族誌:ソロモン諸島マライタ島北部における社会的動態と自然環境

    里見龍樹( 担当: 単著)

    風響社  2017年02月

  • 景観人類学:身体・政治・マテリアリティ

    河合洋尚( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「問題」としての景観:ソロモン諸島マライタ島のアシ(海の民)の事例から)

    時潮社  2016年03月

  • 衣食住からの発見

    佐藤靖明, 村尾るみこ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: サンゴ礁の海に暮らす)

    2014年

  • 世界民族百科事典

    国立民族学博物館( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 時間と空間)

    2014年

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 太平洋島嶼国の貨幣と市場制度の生成と発展に関する研究:理論と実験

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2023年03月
     

    佐々木 宏夫, 山邑 紘史, 竹村 和久, 瀋 俊毅, 河野 正治, 里見 龍樹, 高瀬 浩一, 中丸 麻由子, 大川内 隆朗, 大和 毅彦, 下村 研一, 及川 浩希, 横山 和輝

     概要を見る

    本研究はミクロネシア地域を対象としており、現在、ミクロネシア連邦(Federated States of Micronesia: FSM)を最初の対象国として研究を推進中である。2019年5月に全体会議において、前年度の事前調査(9月ポンペイ・チューク島、3月ポンペイ・コスラエ島)の報告と検証、そして、今後の研究方針を調整・確認した。2019年8月に里見が独自にポンペイおよびチューク島の視察を行った。9月に4人のメンバー(佐々木、高瀬、山邑、大和)が経済実験準備のためグアムとポンペイに出張した。ポンペイでは、ミクロネシア大学のビジネス学部の教員であるママンゴン先生に経済実験の現地責任者をお引き受けいただき、人を対象とする倫理委員会(Institutional Review Board: IRB)への申請を進めることになった。グアム大では、ビジネススクール(School of Business and Public Administration: SBPA)のコールファックス先生とルアン先生に現地責任者をお引き受けいただき、IRB申請を開始した。11月に5人のメンバー(佐々木、高瀬、中丸、山邑、大和)がグアムとポンペイでIRB申請の詰めと経済実験の最終打ち合わせを行い、同時に、大川内を中心にして、タブレット端末によるイントラネット経済実験仕組みの開発を急ピッチで進めた。12月にグアム大でIRBが承認され、翌(2020)年2月に7人のメンバー(大川内、佐々木、下村、高瀬、中丸、山邑、大和)がグアム大のSBPAにおいて2日間、4セッション、計約80人の学生を被験者とする最初の現地での経済実験を実施し、無事終了した。そして、3月にミクロネシア大学からもIRB承認が取れ、実験に向けて準備を進めていた矢先、コロナの世界的流行により、やむを得ず実験は次年度に延期となった。

  • グローバルな環境変動の中の人間-サンゴ礁関係:メラネシアにおける文化人類学的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2023年03月
     

    里見 龍樹

     概要を見る

    本研究は、南西太平洋のソロモン諸島マライタ島のサンゴ礁で独自の海上居住を営む「海の民」の事例に即して、しばしば「人新世」とも呼ばれるグローバルな気候変動の時代における人間とサンゴ礁環境の関係とその変容について、文化人類学的な視点から明らかにすることを目指すものである。当該年度は、2020年8月にマライタ島での現地調査を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の流行によりソロモン諸島国政府が外国人の入国を禁止したため、現地調査を中止せざるをえなくなった。このため当該年度は、2018年までの現地調査で得られたデータの分析と、それに基づく理論的・概念的研究に専念した。具体的には、マライタ島の「海の民」におけるサンゴ礁との関わり、とくに、この人々が建設し居住してきた独特な「人工島」を事例に、今日の人類学において主要なテーマとして浮上しつつある「自然」をどのように現代的なかたちで再定義しうるかについて論じた著書の執筆を進め、現在までに草稿が完成している。この著書においてはとくに、2011年の現地調査の際にはじめて接した、「海の民」が住まう島々は「岩が死ぬ」ことによりつねに「沈みつつある」という語りを手がかりに、サンゴ礁という生態系とその変動をこの人々がどのように認識しているか、また、そのようなローカルな認識が、グローバルな気候変動に関わる科学的・政治的言説とどのように関わり合いつつあるかについて考察した。そのような考察は、理論的には、「自然/文化」という近代的な二分法を批判したいわゆる存在論的転回や、「現代の世界においては自然のプロセスと人間の社会的活動は混然一体となっている」とする「人新世」の概論などを検討するものであり、マライタ島の事例に基づき、それらの現代的な議論と批判的に取り組むことが当該年度における主な研究内容となった。

  • 歴史生態学から見るメラネシアの人間-サンゴ礁関係:ソロモン諸島の海上居住民の事例

    日本学術振興会  科学研究費補助金(研究活動スタート支援)

    研究期間:

    2017年09月
    -
    2019年03月
     

    里見龍樹

  • メラネシアの人間-サンゴ礁関係の人類学的研究:ソロモン諸島の海上居住民を事例に

    日本学術振興会  特別研究員奨励費

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2017年03月
     

    里見龍樹

  • ソロモン諸島マライタ島の海上居住実践とその現代的動態に関する場所論的比較民族誌

    日本学術振興会  特別研究員奨励費

    研究期間:

    2011年04月
    -
    2013年03月
     

    里見龍樹

 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 人間科学学術院   人間科学部通信課程

  • 人間科学学術院   大学院人間科学研究科

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2022年
    -
    2024年

    カーボンニュートラル社会研究教育センター   兼任センター員

特定課題制度(学内資金)

  • グローバルな環境変動の中の人間-サンゴ礁関係:メラネシアにおける文化人類学的研究

    2022年  

     概要を見る

    地球温暖化による危機の下にあるとされるメラネシアのサンゴ礁は今日、ローカル/ナショナル/グローバルな諸動向が交差し合う、人類学的にきわめて興味深い対象となっている。このような対象を記述するためには、メラネシアの人々におけるローカルな知識・体験だけでなく、同地で行われている保全プロジェクトなどの基底にある、サンゴ礁についての科学的知識をも人類学的考察の対象とする必要がある。このような認識に基づき、本研究では、日本国内における先端的なサンゴ礁科学の現場で科学人類学的なフィールドワークを行うことを目指した。具体的な調査としては、2022年11月10日から13日に沖縄県石垣市で開催された日本サンゴ礁学会研究大会に参加し、サンゴ礁科学者たちにインタビューを行い、さらに追加的なインタビュー調査についての同意を得ることができた。

  • 歴史生態学から見るメラネシアの人間-サンゴ礁関係:ソロモン諸島の海上居住民の事例

    2017年  

     概要を見る

    2017年度における研究課題は、メラネシア(南西太平洋)のサンゴ礁で独特の海上生活を営むアシ(海の民)と呼ばれる人々を対象とし、人間生活と自然環境の相互構成の歴史に注目する「歴史生態学」のアプローチをとることで、「人間-サンゴ礁関係の文化人類学」という新領域の開拓を目指すものであった。具体的な研究項目としては、①アシにおけるサンゴ礁の民俗生態学、②メラネシアの歴史の中の人間-サンゴ礁関係、③アシの漁撈活動および慣習的海洋資源管理の歴史と現代的変容、④環境変動や自然災害との関わりにおける、アシの海上居住の歴史と現状、を設定し、それぞれの主題について検討を進めた。