2024/11/23 更新

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タナベ シュンスケ
田辺 俊介
所属
文学学術院 文学部
職名
教授
学位
社会学(博士) ( 東京都立大学 )

経歴

  • 2017年04月
    -
    継続中

    早稲田大学文学学術院   教授

  • 2013年04月
    -
    2017年03月

    早稲田大学文学学術院   准教授

  • 2009年04月
    -
    2013年03月

    東京大学 社会科学研究所 附属社会調査・データアーカイブ研究センター   准教授

委員歴

  • 2024年06月
    -
    継続中

    社会調査協会  編集委員会委員長

  • 2021年12月
    -
    2023年12月

    日本社会学会  研究活動委員会委員

  • 2020年09月
    -
    2022年06月

    社会調査協会  編集委員会委員

  • 2018年09月
    -
    2020年09月

    早稲田社会学会  編集委員会委員長

  • 2016年09月
    -
    2018年09月

    早稲田社会学会  研究活動委員会委員長

  • 2015年04月
    -
    2017年03月

    数理社会学会  研究活動委員会委員

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所属学協会

  •  
     
     

    数理社会学会

  •  
     
     

    日本社会学会

  •  
     
     

    International Sociological Association

  •  
     
     

    American Sociological Association

  •  
     
     

    早稲田社会学会

研究分野

  • 社会学

研究キーワード

  • 政治社会学

  • 政治行動

  • 排外主義

  • 計量社会学

  • ナショナリズム

受賞

  • 優秀研究活動賞

    2020年11月   社会調査協会  

  • JGSS公募論文優秀論文賞

    2003年  

 

論文

  • 沖縄における「ナショナル」・アイデンティティ── その担い手と政治意識との関連の実証分析

    田辺俊介

    WASEDA RILAS JOURNAL   9   123 - 136  2021年10月  [査読有り]

  • Sociological studies on nationalism in Japan

    Shunsuke Tanabe

    International Sociology     026858092110053 - 026858092110053  2021年04月

     概要を見る

    Issues regarding nationalism have been increasing since the 1990s on an international scale. This article reviews and summarizes the current state of sociological studies concerning Japanese nationalism and the changes therein, as many sociologists in Japan have focused on nationalism and its related problems. The first half of the article examines historical sociological studies about the emergence and development of nationalism in Japan, which demystify the fictions concerning Japan’s ethnic and cultural homogeneity and describe the specific historical roots of this myth. The latter half of the article reviews various aspects of modern sociological works on Japanese nationalism. While some studies empirically show various forms of nationalism, others demonstrate political components of Japanese nationalism or inquire about this recent phenomenon and related issues that have arisen since the 2010s.

    DOI

    Scopus

    3
    被引用数
    (Scopus)
  • 現代日本社会におけるナショナリズムの類型とその担い手:時点間の差異に着目した計量分析

    田辺俊介

    社会学年誌   62   127 - 142  2021年03月  [招待有り]

  • 「差別」の計量分析 ――日本の排外主義を事例にして

    田辺 俊介

    社会学年報   48   45 - 61  2019年09月  [招待有り]

  • 「嫌韓」の担い手と要因──2009年と2013年の2時点のデータ分析による解明

    田辺 俊介

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   63   67 - 82  2018年03月

  • 日韓のナショナル・アイデンティティの概念構造の不変性と異質性の検討:ISSP2003データを用いた多母集団共分散構造分析

    田辺 俊介

    社会学評論   62 ( 3 ) 284 - 300  2011年

     概要を見る

    本稿は, 日本と韓国のナショナル・アイデンティティの概念構造について, 共分散構造分析の内の多母集団同時分析を用いることで, その共通点と相違点を実証的に検討するものである. 先行研究を参考に, ナショナル・アイデンティティを構成する概念の中から, (1) ネーションの成員条件, (2) ナショナル・プライド, (3) 排外性の3概念を取り上げ, その概念を構成する要素の異同について, ISSP2003の“National Identity”調査の日本・韓国データを用いて分析した. 分析の結果, まず日本と韓国のネーションの成員条件が1次元であることが示された. この点は, 日本と韓国でともに「単一民族国家」の神話が普及していることの影響と考えられる. また政治的ナショナル・プライドと排外性のあいだの関連は, ほとんどの西欧諸国では「負の関連」であるのに対し, 日本と韓国では「正の関連」であった. この点は両国に共通する権威主義体制の経験から, 国の政治的な側面へのプライドが権威主義体制への支持を連想させ, 異質な他者である外国人の排除に結びつきやすいことを示す結果と解釈できよう. さらに軍事力や歴史に対するプライドの位置づけが日本と韓国で異なることが示され, その点から日韓の歴史的経験の差異が現在の人々の国に対する意識にも大きく影響することが明らかになった.

    DOI CiNii

  • An exploratory analysis of national prestige scores

    Shunsuke Tanabe

    Social Science Japan Journal   12 ( 2 ) 267 - 275  2009年  [査読有り]

     概要を見る

    The purpose of this study is to develop a national prestige score by emulating occupational prestige scores and to analyze how Japanese people perceive the prestige of various countries. The results of my analysis show that the overall ranking of national prestige is consistent with prior research that measured preferences toward nations, e.g. Western countries are evaluated more highly than African or Middle Eastern countries. Furthermore, while prior studies on 'preference' indicated relatively low positions for neighboring countries such as China, South Korea and Russia, this study found that they were ranked in the mid-range, regarding their prestige. I also examined the validity and reliability of the national prestige scores, with the following findings: first, a comparative analysis between national prestige and national preference revealed conceptual differences between prestige and preference and the external validity of a nation's prestige score. Second, in order to assess the reliability of the scores, I analyzed differences based on gender, educational level and age group. However, those attributes did not make any notable differences in terms of the overall ranking of nations. © The Author 2009. Published by Oxford University Press in conjunction with the University of Tokyo. All rights reserved.

    DOI

    Scopus

    10
    被引用数
    (Scopus)
  • 「日本人」の外国好感度とその構造の実証的検討:亜細亜主義・東西冷戦・グローバリゼーション

    田辺 俊介

    社会学評論   59 ( 2 ) 369 - 387  2008年

     概要を見る

    本稿では「日本人」がどのように世界の国々を見ているのかを実証的に明らかにするために,20ヵ国に対する国別好感度のサーベイデータを用い,認知構造の多元的側面やその世代差を統計的に検討した.<br>分析の結果,まず好感度の平均値の序列としては日本を含む西欧諸国への好感度のほうがその他の国々のそれに比べて高いことが示され,先行研究でたびたび指摘される「西高東低」型の存在が確認された.さらに20~34歳,35~49歳,50~64歳,65歳以上で年齢層別に好感度の平均値を比較した.特にロシアについて49歳未満に比べると50歳以上ではその好感度が特に低いことが示され,個別の国に対する好感度には世代差が存在することが明らかになった.<br>さらに好感度を一元的序列ではなく多元的な構造として把握するために,個人差多次元尺度構成法を用いた分析を行った.その結果,第1次元として「(日本を含む)欧米先進諸国か否か」という「西高東低」型と重なる次元が抽出され,同時に第2次元として「(否定的)イメージのメディア報道」と解釈できる次元が抽出された.また65歳以上では第1次元を特に重視するのに対し,それ以下の世代では第2次元も好感度の決定に大きな影響を与えていることが明らかとなり,「西高東低」型で安定しているとされてきた日本人の外国好感度の変容可能性が示された.

    DOI CiNii

  • 「近い国・遠い国」:―多次元尺度構成法による世界認知構造の研究―

    田辺 俊介

    理論と方法   19 ( 2 ) 235 - 249  2004年

     概要を見る

    本論文は様々な外国人に対する認知構造について、多次元尺度構成法による把握を試みたものである。先行研究を受けつつ本研究では、26国民・民族集団についての類似度データ、10国民・民族集団の一対比較データ、海外経験の有無や外国人友人の有無についてのデータを、主に大学生を対象として収集し、分析した。<BR> 類似度データをクラスカルの非計量多次元尺度構成法で分析した結果、「西洋人(あるいは白人)か否か」、心理的距離、地理の3つの次元によって人々が外国人を分類していることが示された。さらに個人差多次元尺構成度法により認知構造の属性差を検討した結果、旅行経験の有無に関して旅行経験のある人の方が「西洋人か否か」(「白人か否か」)という次元をあまり重視しないという傾向が見られた。また一対比較データを選好度の多次元尺度構成法で分析した結果、「アジアびいき」、「欧米びいき」という異なる選好パターンが存在すること、またイスラム諸国やアフリカ地域の人々がどんな人からも「遠い」存在と考えられていることが示された。

    DOI CiNii

  • 日本のナショナル・アイデンティティの概念構造:1995 ISSP : National Identity データの実証的検討から

    田辺 俊介

    社会学評論   52 ( 3 ) 398 - 412  2001年12月

     概要を見る

    本稿は, ナショナル・アイデンティティの構成概念について実証的に検討することを試みるものである.従来の研究を概括すると, ナショナル・アイデンティティを構成する概念としては, (1) ネーションの範域基準, (2) ナショナル・プライド, (3) 自国中心主義, (4) 排外性の4つを挙げることができる.1995年ISSPの「National Identity」調査の日本のデータを用いて分析した結果, ネーションの範域基準, 自国中心主義, 排外性についてはそれに対応する因子が抽出され, 計量的なデータ分析からもその存在が確認された.ネーションの範囲基準が一元的であったことは, 「一民族一国家」の理念型に近似する日本の特徴を示している.一方ナショナル・プライドは政治的ナショナル・プライドと文化的ナショナル・プライドの2種類の因子として抽出された.また反自国中心主義的な項目と考えられた項目も独自の因子として抽出され, それを「国際化志向」と名付けた.下位概念間の正の相関から, それらがナショナル・アイデンティティという上位概念を構成する要素であること, 一方その相関の強弱から下位概念の多様性が明らかとなった.加えて公定ナショナリズムによって成立したことの影響からか, 日本においては強い政治的ナショナル・プライドが自国中心主義や排外性と結びつきやすい傾向があることなどが確認された.

    DOI CiNii

  • 職業威信の測定論──アンカー効果とキャリーオーバー効果に着目して

    田辺 俊介

    雇用多様化社会における社会的地位の測定―日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)(課題番号:15H03414)研究成果報告書     88 - 101  2018年03月

  • 政党支持と社会階層の関連構造――価値意識の媒介効果も含めた検討

    田辺 俊介

    2015年SSM調査報告書9 意識II     133 - 150  2018年03月

  • 社会学における職業・産業コーディング自動化システムの活用

    高橋 和子, 多喜 弘文, 田辺 俊介, 李 偉

    自然言語処理   24 ( 1 ) 135 - 170  2017年

     概要を見る

    社会学では,職業や産業は性別や年齢などと同様に重要な変数であるとの認識から,正確を期するために,自由回答で収集したデータを研究者自身によりコードに変換することが多い.これは職業・産業コーディングとよばれるが,大規模調査の場合,膨大な労力と時間がかかる上に,結果における一貫性の問題も存在する.そこで,ルールベース手法と機械学習 (SVM) を適用したコーディング自動化システムを開発した.本システムは,国内・国際標準の職業・産業コードを第 3 位まで予測し,第 1 位の予測コードには,自動コーディング後に人手によるチェックが必要か否かの目安となる3段階の確信度も付与する.現在,本システムは,東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター (CSRDA) から Web による利用サービスが試行提供されており,研究目的であれば,だれもが指定された形式の入力ファイルをアップロードして,希望するコードに変換された結果ファイルをダウンロードすることができるようになっている.&lt;/p&gt;

    CiNii

  • シンポジウム「排外主義への社会学的アプローチ」を振り返って

    田辺 俊介

    理論と方法   30 ( 2 ) 319 - 328  2015年

    DOI CiNii

  • An Automatic Coding System with a Three-Grade Confidence Level Corresponding to the National/International Occupation and Industry Standard - Open to the Public on the Web.

    Kazuko Takahashi, Hirofumi Taki, Shunsuke Tanabe, Wei Li

    KEOD 2014 - Proceedings of the International Conference on Knowledge Engineering and Ontology Development, Rome, Italy, 21-24 October, 2014     369 - 375  2014年  [査読有り]

    DOI

    Scopus

    1
    被引用数
    (Scopus)
  • 日本におけるパネル調査が抱える課題の包括的検討 (パネル調査とパネルデータ分析の現在)

    田辺 俊介

    家計経済研究   ( 100 ) 70 - 78  2013年

    CiNii

  • Explaining Japan's lack of green parties: a social-milieu approach

    樋口 直人, 伊藤 美登里, 田辺 俊介, 松谷 満

    社会科学研究   23 ( 23 ) 73 - 105  2010年02月

     概要を見る

    Although Japan is a highly industrialized country, it still lacks any significantgreen parties. This apparent Japanese exceptionalism in terms ofgreen parties cannot be clarified by such conventional explanations as its electoralinstitutions, party competition, and degree of post−materialism. This paperwill instead utilize the German−developed framework of social−milieustudies to explain this phenomenon. It focuses on green parties' potentialsupport bases, paying attention to the characteristics of green milieu parties.German milieu studies have found that alternative or techno milieus with higheducational and occupational qualifications and left−libertarian value orientationshave supported the German Green Party. Our data show that an ironistmilieu can be regarded as a potential basis of support for Japanese green parties,as Japanese ironist are more leftist toward political and economic issuesand more liberal in their cultural attitudes. However, German alternativestend to be active, while Japanese ironists tend to be passive and disinclinedto participate in various groups or to associate with others. Such passivityinclines them to retreat into their private lives without expressing their left−libertarian value orientation in the political arena. Our findings therefore suggestthat a milieu exists that could potentially support Japanese green parties,but that these parties have been failing to gain support from it because of itsmembers' passivity and apolitical behavior.

    CiNii

  • Japanese Perspectives on "Asia": Analyses of JGSS-2006

    田辺俊介

    日本版 General Social Surveys 研究論文集[8] JGSS で見た日本人の意識と行動    2009年

  • SSM職業分類とISCO-88の比較分析

    田辺俊介

    第1巻2005年SSM日本調査の基礎分析:構造・趨勢・方法    2008年

  • アクティビズムの遺産はなぜ相続されないのか--日本における新しい社会運動の担い手をめぐって

    樋口 直人, 伊藤 美登里, 田辺 俊介

    アジア太平洋レビュー   ( 5 ) 53 - 67  2008年

    CiNii

  • Patterns of Ethnic Images in Contemporary America

    中尾 啓子, 田辺 俊介, 大槻 茂実

    人文学報   ( 360 ) 97 - 110  2005年03月

    CiNii

  • 国別好感度から見る『日本人』の世界認知―JGSS第一次予備調査を用いて

    田辺俊介

    JGSSで見た日本人の意識と行動 : 日本版General Social Surveys研究論文集   3 ( 3 ) 199 - 213  2004年03月  [査読有り]

    CiNii

  • 面接調査の欠票理由の検討―面接調査の回収率向上のための一提言

    田辺俊介

    社会学論考   ( 24 ) 1 - 27  2003年11月

  • 外国人への排他性とパーソナルネットワーク

    田辺俊介

    総合都市研究   ( 76 ) 83 - 94  2001年12月  [査読有り]

    担当区分:責任著者

     概要を見る

    本稿の目的は、外国人への排他性の規定要因として、従来の研究で主流であった本人の社会経済的地位や出身家庭の影響に加え、様々なパーソナルネットワークの効果について考察を行うものである。外国人への排他性の形成にネットワークがもたらす効果として、1.ネットワークが個人の情報環境を構成することにより生じる情報バイアスとしての効果、2. 密度や同質性(異質性)などのネットワークの構造的要因の効果、以上二つの効果を想定し、その分析を試みた。2000年8月に行われた東京都民のパーソナルネットワークに関する調査のデータを用いて分析を行った結果、男性においては個人属性や出身家庭に関わる変数の効果がないのに対してネットワーク構成員の平均教青年数が有意な効果を持ち、その結果から排他性の形成に情報環境としてのネットワークの情報バイアスとしての効果があることが示された。一方、女性に関しては年齢や教育年数などの個人的な属性の効果も強かったが、それとともにネットワークの異性比率や関係の多様性などの変数が有意であり、ネットワークの構造的要因が排他性の形成要因となることが明らかになった。以上の分析結果から、男性においては自分の周囲の人々の意見との向調という側面でのネットワークの効果が見られ、その一方で女性においては様々なネットワークを持つことが寛容性を高めるというネットワークの効果が示された。このような男女間のネットワーク効果の差異に関しては、男女の間でネットワークの基礎的特徴が異なる点が影響したものと考えられる。The aim of this paper is to examine the effects of individual's personal network on his/her attitude towards foreigners. Prior research has focused on the individuals' own socioeconomic status and the family background as contributing factors in forming a positive or negative attitude towards accepting foreigners in one's own society. This paper focuses on one's personal network as a factor and empirically examines such effects,based on the perspective that one's personal network has an effect on one's social consciousness. Data came from a social network survey of Tokyo residents and the samples of males and females were separately analyzed. Hypotheses were tested regarding the effects of one's own socioeconomic status,parent's education,characteristics of those in network (average age and educational level),and the structure of network (density and heterogeneity). It was found that determinants of attitude towards foreigners are different between males and females. For males, the educational level of those in one's network was a significant factor,while respondent's own attributes were not. For females,on the other hand,one's own attributes such as age and years of education were found significant as well as the heterogeneity of the network. Implications of such results are discussed.

    CiNii

  • 外国人への排他性と接触経験

    田辺俊介

    社会学論考   ( 22 ) 1 - 14  2001年11月

    担当区分:責任著者

    CiNii

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書籍等出版物

  • 格差と分断/排除の諸相を読む

    林 拓也, 田辺 俊介, 石田 光規, 中尾 啓子, 脇田 彩, 大槻 茂実, 斉藤 裕哉, 星 敦士, 桑名 祐樹( 担当: 共編者(共編著者))

    晃洋書房  2022年02月 ISBN: 4771035903

    ASIN

  • ネット社会と民主主義

    ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 第4章 ネットは自民党支持を固定化させるのか――3時点にわたる追跡ウェブ調査データからの検証)

    有斐閣  2021年11月 ISBN: 4641174725

    ASIN

  • 人生中期の階層構造

    渡邊, 勉, 吉川, 徹, 佐藤, 嘉倫( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 社会階層は政党支持といかに関わっているのか?)

    東京大学出版会  2021年10月 ISBN: 9784130551427

  • 人生の歩みを追跡する : 東大社研パネル調査でみる現代日本社会

    石田, 浩, 有田, 伸, 藤原, 翔, 東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 希望と満足は政治を動かしたか?――社会・政治意識と政治状況の相互作用の解明)

    勁草書房  2020年01月 ISBN: 9784326603268

  • 日本人は右傾化したのか : データ分析で実像を読み解く

    田辺, 俊介

    勁草書房  2019年09月 ISBN: 9784326351794

  • 排外主義の国際比較――先進諸国における外国人移民の実態

    田辺 俊介( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 現代日本社会における排外主義の現状―計量分析による整理と規定要因の検討)

    ミネルヴァ書房  2018年09月 ISBN: 9784623083633

  • 民主主義の「危機」 : 国際比較調査からみる市民意識

    田辺 俊介( 担当: 編集)

    勁草書房  2014年12月 ISBN: 9784326653904

  • Japanese Perceptions of Foreigners (Japanese Society)

    田辺 俊介( 担当: 編集)

    Trans Pacific Press  2013年10月 ISBN: 9781920901547

  • 流動化のなかの社会意識

    斎藤, 友里子, 三隅, 一人( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「政党」支持の時代変遷――階層は政党といかに関わってきたか?)

    東京大学出版会  2011年07月 ISBN: 9784130551335

  • 外国人へのまなざしと政治意識―社会調査で読み解く日本のナショナリズム

    田辺 俊介( 担当: 編集)

    勁草書房  2011年02月 ISBN: 4326653590

    ASIN

  • ナショナル・アイデンティティの国際比較

    田辺 俊介( 担当: 単著)

    慶應義塾大学出版会  2010年01月 ISBN: 4766417127

    ASIN

  • 社会統計学入門

    林, 拓也, 石田, 光規, 田辺, 俊介

    放送大学教育振興会  2024年03月 ISBN: 9784595324789

  • 社会統計学入門

    林 拓也, 石田 光規, 田辺 俊介

    放送大学教育振興会  2018年 ISBN: 9784595318849

  • 社会学理論応用事典

    日本社会学会, 理論応用事典刊行委員会, 今田, 高俊( 担当: 分担執筆,  担当範囲: ナショナル・アイデンティティ)

    丸善出版  2017年07月 ISBN: 9784621300749

  • ライフデザインと希望

    佐藤 香, 東京大学社会科学研究所附属社会調査, データアーカイブ研究センター, 鈴木 富美子, 深堀 聰子, 伊藤 秀樹, 元治 恵子, 山口 泰史, 長尾 由希子, 田辺 俊介( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 希望は失われているのか?――格差と希望喪失の共犯関係)

    勁草書房  2017年 ISBN: 9784326648849

  • Pop culture and the everyday in Japan : sociological perspectives

    南田, 勝也, 辻, 泉, Stickland, Leonie R.( 担当: 分担執筆,  担当範囲: What does it mean to be a `Japanese'?:the current state of `national identity' in Japan, based on ISSP2003)

    Trans Pacific Press  2012年 ISBN: 9781920901455

  • 社会学入門

    塩原, 良和, 竹ノ下, 弘久( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 第9章「数字で社会学する―量的調査と計量分析」)

    弘文堂  2010年11月 ISBN: 9784335551406

  • 文化社会学の視座 : のめりこむメディア文化とそこにある日常の文化

    南田, 勝也, 辻, 泉( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「日本人」であるとはいかなることか―調査に見る日本のナショナル・アイデンティティの現在)

    ミネルヴァ書房  2008年05月 ISBN: 9784623051588

  • パーソナルネットワークの構造と変容

    森岡, 清志

    東京都立大学出版会  2002年03月 ISBN: 492523529X

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講演・口頭発表等

  • データ(量的調査)から語る『日本人』――人々の抱く『日本人』像の検討

    田辺俊介  [招待有り]

    第94回日本社会学会シンポジウム2  

    発表年月: 2021年11月

  • An Intertemporal Comparative Analysis of Japanese xenophobia between 2009 and 2013

    田辺 俊介

    International Sociological Association (ISA) 18th Meeting  

    発表年月: 2014年07月

  • 現代日本社会における政治意識・行動と社会的格差:社会意識を 含めた関連構造

    田辺俊介  [招待有り]

    第 74 回数理社会学会大会  

    発表年月: 2023年03月

  • 沖縄におけるナショナル・アイデンティティ ──その担い手と政治意識との関連の実証分析

    田辺俊介

    沖縄社会学会第4回大会  

    発表年月: 2021年12月

  • 日本社会における嫌韓と外国人嫌悪の共通点と相違点

    田辺 俊介  [招待有り]

    韓国社会学会  

    発表年月: 2019年12月

  • 政党支持の安定性と情報行動─政治・社会意識と情報行動に関する共同実証研究(4)

    田辺 俊介

    第92回日本社会学会大会  

    発表年月: 2019年10月

  • 日本におけるナショナリズムの時点間比較─『国際化と市民の政治参加に関する世論調査2017』の分析(1)

    田辺 俊介

    第91回日本社会学会大会  

    発表年月: 2018年09月

  • 「差別」の計量分析-日本の排外主義を事例にして

    田辺 俊介  [招待有り]

    第65回東北社会学会大会シンポ  

    発表年月: 2018年07月

  • Relationship between Subordinate Concepts of Nationalism and Political Values: Empirical Assessment in the Ethnic Nation

    European Consortium for Political Research 2015 General Conference European Consortium for Political Research.  

    発表年月: 2015年08月

  • 排外主義への計量アプローチ─概念モデルをベースにした検討

    田辺 俊介  [招待有り]

    第59回数理社会学会大会シンポジウム  

    発表年月: 2015年

  • 日本における愛国主義と排外主義の時点間比較―『国際化と市民の政治参加に関する世論調査』の分析 (1)

    田辺 俊介

    第87回日本社会学会大会  

    発表年月: 2014年11月

  • 『国際化と市民の政治参加に関する世論調査』より 近年の日本の排外主義の趨勢:対韓国・韓国人意識を中心に

    田辺俊介  [招待有り]

    第30回日本解放社会学会大会  

    発表年月: 2014年09月

  • The effects of group positions on individual attitudes toward foreigners: Analysis of Japanese case

    American Sociological Association 2012 Annual Meeting  

    発表年月: 2012年08月

  • ナショナル・アイデンティティと政治意識の関連構造の国際比較――政党支持と政治的右派・左派との関連に着目して

    田辺俊介  [招待有り]

    2011年度日本比較政治学会  

    発表年月: 2011年06月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 移民急増社会におけるナショナリズムの変容要因の解明:時点間と国際比較による実証

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2027年03月
     

    田辺 俊介

  • ネット社会における〈民主主義デバイド〉の実証研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    辻 大介, 田辺 俊介, 北村 智

  • 「復帰」50年の沖縄におけるナショナル・アイデンティティと政治意識

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    熊本 博之, 松谷 満, 田辺 俊介, 米田 幸弘, 高橋 順子

  • 日本のポピュリスト支持層とその変化にかんする政治社会学的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2025年03月
     

    松谷 満, 田辺 俊介

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    本研究の目的は、現代日本におけるポピュリスト政党・政治家が、どのような人々によって支持されているのか、その支持構造を質問紙調査から明らかにすることである。
    本年度はその目的にそって大都市部を中心に調査を計画していたが、国政におけるポピュリスト政党の台頭と地方への波及も含めた研究を行うべく、衆院選後の21年11月に全国調査を実施した。具体的には48市区町8,640名を対象とした郵送調査を行い、3,081名(転居先不明等を除いた回収率は37.2%)から有効回答を得た。
    本調査は、投票行動のほか、ポピュリスト政治家に対する意識、欧米で開発されたポピュリスト態度尺度、ポピュリストの支持構造を明らかにするための経済的・心理的諸変数などを盛り込んだものであり、(ネットモニターではない)無作為抽出にもとづくものとしては国内初の本格的なポピュリズム調査になったといえる。
    調査実施後、予定通りすみやかにデータ入力等を業者に依頼し、22年2月にはデータ分析が可能となった。研究協力者とともに調査結果をまとめた報告書を作成し、希望する対象者にも送付する手はずを整えている。この結果はすでにホームページで公開されている。
    代表者は、22年3月に本データを用いた分析結果の報告を行った。この報告は直接ポピュリズムにかかわるものではないが、この10年間の社会意識の変化と現在注目されている政治的分極化にかんする最新の知見を示すものとなった。

  • 偏見の顕在化にもとづく排外意識高揚メカニズムの検証

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

    永吉 希久子, 田辺 俊介, 瀧川 裕貴

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    韓国人に対する偏見について、IAT課題を用いた予備調査と本調査を実施し、偏見の顕在化のメカニズムの検証を行った。その結果、以下のことが明らかになった。
    第一に、韓国人への潜在的偏見(IAT課題から得られたDスコア)の程度は、予備調査と本調査でほぼ同じであり、頑健な結果が得られた。またその偏見の程度は相対的に高く、日本社会に韓国人に対する比較的強い潜在的偏見が存在することが示された。潜在的偏見は高齢層ほど、インターネットで情報を得ている人ほど高い傾向にあったが、その関連は弱く、社会経済的地位との関連は見られなかった。ここから、社会経済的地位に関わらず、韓国人に対する偏見は広がっていると考えられる。
    第二に、韓国人に対する顕在的偏見も高い程度で見られた。潜在的偏見との間には正の相関があるものの、相関は0.2程度であり、強いとはいえない。また、政治的関心の高い層、高齢層では特に潜在的偏見と顕在的偏見の関連は弱く、こうした層では平均的に韓国人への顕在的偏見が強かった。この結果は、「社会規範によって偏見を抑制する」という事象は日本の韓国人に対する偏見においては生じておらず、むしろ政治的関心の高い層、年齢の高い層では、他者から意見を聞かれた場合の「デフォルトの態度」として否定的な態度を示している可能性が示唆された。
    第三に、顕在的偏見に関する質問への回答時間と潜在的偏見の関連について検証を行い、長時間考えた場合に、潜在的偏見が抑制される可能性が示された。この点については、年齢と回答時間の関連なども考慮に入れて、さらに分析を進める予定である。
    本研究課題では「偏見が抑制されないのはどういう場合か」を問いとしていたが、ここまでの知見は「偏見がないにもかかわらず、否定的な回答を行う」という「偏見の過剰顕在化」ともいえる事象が生じていることを示唆するものである。

  • 情報環境の構造転換にともなう世論の〈極性化〉―― その実態とプロセスの解明

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2021年03月
     

    辻 大介, 田辺 俊介, 三浦 麻子, 小笠原 盛浩

     概要を見る

    本年度は、2019年4月から6月にかけて、全国18~69歳を対象とした質問紙調査(以下、本調査)の調査票確定作業および住民基本台帳にもとづく調査対象者の層化2段無作為抽出作業を進め、7月の参議院選挙後から9月にかけて実査を行なった。計画標本数2160ケース(120地点×各18人)に対して回収数は1098ケース、データクリーニング後の有効回収数としては1094ケース(有効回収率50.6%)を得た。
    また、ウェブ質問紙による同一対象者へのパネル調査の3回目(第3波)を12月3日~15日にかけて実施し、フレッシュサンプル含めて3695ケースを回収、データクリーニング後の有効回収数としては3558ケースを得た。
    対面会合としては、本調査実施のための最終打合せと昨年度のウェブ調査データにもとづく日本社会学会での報告準備の打合せを兼ねた第4回研究会を6月22日に開催。11月3日と2020年3月7日には、共同研究メンバーが本調査データおよび3回分のウェブパネル調査データを各自で分析した結果を持ち寄り、研究成果の公刊に向けた第5回・第6回の研究会を行なった。それをもとに3月中に出版企画書を作成し、出版社と交渉に入った(コロナ問題のため出版社側での検討が長引いており、現在も交渉継続中)。
    研究成果の公表としては、10月6日に日本社会学会で共同研究メンバーとともに6名で連携報告を、11月10日には日本社会心理学会で共同研究メンバーとともに3名でポスター発表を行ない、また、11月30日には情報通信学会で研究代表者の辻が単独報告を行なった。その他、研究成果の一部は朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、テレビ朝日CS、ウェブメディア(SYNODOS)などで取材記事・論説として報道され、大阪府の職員研修や東大阪市・豊中市などでの市民講座でも、ポイントを紹介した。

  • ナショナリズムの可変性と不変性-継続的全国調査に基づく実証研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2021年03月
     

    田辺 俊介, 松谷 満, 阪口 祐介, 永吉 希久子, 濱田 国佑

     概要を見る

    2019年度は、代表者と分担者4名に加えて研究協力者4名の協力を得て『日本人は右傾化したのか―データ分析で実像を読み解く』というタイトルの学術図書を、勁草書房より刊行した。その図書の全体的な結論としては、中国と韓国への排外主義や民族的純化主義は強まり、また愛国主義が自民党への支持や投票への影響力を強めるなど、一部ナショナリズムの下位概念と政治との関連は強まっていた。一方、安倍政権が長期化する中でも愛国主義の平均値は微減ではあるが低下し、また一般に「左」と見なされる脱原発の世論が維持され、さらに若者も権威主義以外は「右傾化」していなかった。つまり、いわゆる「右傾化」という傾向が、あくまで一部に限られていたことが確認された。
    その上で個別の成果としては、外国人増加への否定的評価が現実的な脅威の正確な反映ではなく(3章)、排外主義的傾向も生活圏の外国人比率などとは関連が弱い(4章)など、それらがナショナリズムの一部として形成される意識であることが確認された。また2009年の民主党政権期と比べ、13年と17年の自民党政権期では愛国主義や民族的純化主義が強い人ほど自民党を支持する傾向が示され(6章)、投票行動についても(2012年衆院選に比べて)2017年の選挙においては純化主義と排外主義、また外国人一般排外主義の自民党投票への影響力が強まっていた(7章)。そのようにナショナリズムが政党間対立に強く影響するようになってきた様相が示された。さらに「若者の右傾化論」についても実証的に検討した結果、2010年代の日本の「若者」の特徴として明確に指摘できるのは権威あるものには従ったほうがよいという権威主義的傾向が(以前の世代よりも)強まっていることのみであり、他の意識には特に右傾化の傾向は見られず、いわば「右傾化なき保守化」という状況であった。

  • 雇用多様化社会における社会的地位の測定

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2018年03月
     

    元治 恵子, 辻 竜平, 太郎丸 博, 三輪 哲, 田辺 俊介, 長松 奈美江, 脇田 彩, 斉藤 知洋

     概要を見る

    本研究では、「職業に関する意識調査」を実施し、従来の職業威信スコアのバージョンアップを行うとともに、職業構造の変化に対応する、職種に加え、性別、雇用形態、企業規模などを反映した社会的地位尺度を作成した。職業威信スコアは、性、年代、学歴別では、グループ間に高い相関が見られ、時点間でも変化は見られず、スコアの頑健性と信頼性が改めて強調されることになった。しかし、性別、雇用形態、企業規模の情報が評定職業に付与されていた場合には、同じ職業であっても人々の評定に違いが見られた。多元的地位尺度を測定した職業以外に拡張し、さらに精緻化していくことが喫緊の課題である。

  • 日系南米人集住地域における外国人受け入れ意識の変容に関する実証的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2018年03月
     

    濱田 国佑, 田辺 俊介, 新藤 慶

     概要を見る

    2008年以後の景気の低迷の中で、日本に在留するブラジル人の数は大きく減少し、日系南米人をめぐる状況は大きく変化しているものの、日本人がブラジル人に対して抱くイメージや態度は必ずしも改善されてはいない。ブラジル人に対する排外的な意識は、居住地域に対する評価や近隣との交流と関連しており、日系南米人をはじめとする外国人に対する排外的な意識やイメージを改善するためには、日本人住民を含めた地域コミュニティの強化、地域社会への包摂の促進が必要だと言える。

  • 現代日本におけるナショナリズムと政治―時点/国際比較による実証研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

    田辺 俊介, 松谷 満, 永吉 希久子, 濱田 国佑, 丸山 真央, 米田 幸弘, 斉藤 裕哉, 張 潔, 五十嵐 彰, 伊藤 理史, 桑名 祐樹, 阪口 祐介

     概要を見る

    近年の日本のナショナリズムの時点間比較として、前回調査の2009年全国調査データと本科研費によって得た2013年全国調査データを用い、2時点間の比較分析を行った。その結果、愛国主義については大きな変化は見られず、純化主義は一定程度強まる傾向が示された。また排外主義は、対中国・対韓国に対するものと他の外国人に対するものの2種類に分けられた上で、対中国・韓国への排外主義については日本型愛国主義の影響力が強まっていた。この点は、尖閣/釣魚諸島沖衝突事件(2010年)や李 明博大統領の竹島/独島上陸(2012年)ような国家レベルの紛争が、人々の抱く排外主義にも影響した結果と考えられる。

  • 社会調査の基盤を提供する自動コーディングシステムのWeb提供:その国際化と汎用化

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

    高橋 和子, 多喜 弘文, 田辺 俊介, 李 偉

     概要を見る

    社会調査において自由回答で収集された職業データを自然言語処理や機械学習の適用により国内/国際標準コードに自動的に変換し、その結果に人間が見直す必要性を確信度として付与するシステムを開発した。本研究ではこれをさらに発展させ、産業データの国内/国際標準コードへの自動変換、国内標準コード付きの事例に国際標準コード付与、システムメンテナンスの自動化機能を追加した。平成25年秋以降、東大社会科学研究所(CSRDA)のWebから試供提供され、利用者は入力ファイルをアップロードすれば希望するコードの結果ファイルをダウンロードできる。現在、カテゴリをもつ自由回答のコーディング自動化システムに拡張中である。

  • ミックスドメソッドアプローチによる反外国人意識形成メカニズムに関する研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

    永吉 希久子, 田辺 俊介, 濱田 国佑, 藤田 智博, 伊藤 理史

     概要を見る

    本研究の目的は、外国人を「脅威」とする認識が形成されるメカニズムを、特にメディアの影響に注目して明らかにすることにあった。無作為抽出によって抽出された地点でもっとも講読数の多い新聞の記事データと、社会意識調査データを組み合わせて分析を行った結果、地域ごとの新聞における外国人表象は脅威認識と関連を持つことが示された。具体的には、外国人が地域に経済的な好影響をもたらす存在として描かれている地域では、脅威認識が低下することが示された。ただし、この効果は当該新聞購読者以外にもみられるため、メディアの直接効果とは言い切れず、地域における外国人の社会的位置づけが脅威認識に影響していることが示唆された。

  • 現代日本における若年層のライフコース変容と格差の連鎖・蓄積に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2010年04月
    -
    2016年03月
     

    石田 浩, 佐藤 香, 有田 伸, 佐藤 博樹, 玄田 有史, 田辺 俊介, 村上 あかね, 白波瀬 佐和子, 三輪 哲, 相澤 真一, 朝井 友紀子, 石田 賢示, 伊藤 秀樹, 岩瀬 晋, 大島 真夫, 小川 和孝, 苅谷 剛彦, 菅 万理, 元治 恵子, 篠崎 武久, 新藤 麻里, 菅原 育子, 鈴木 富美子, 多喜 弘文, 戸ヶ里 泰典, 中澤 渉, 永井 暁子, 長尾 由希子, 橋本 摂子, 林 雄亮, 平沢 和司, 深堀 聰子, 福井 康貴, 藤原 翔, 不破 麻紀子, 朴澤 泰男, 前田 幸男, 茂木 暁, 山本 耕資, 卯月 由佳, 吉田 崇, 脇田 彩

     概要を見る

    本研究は、若年者を対象にしたパネル(追跡)調査を長期にわたり継続することにより、社会的背景、教育達成、初期の職業キャリア、結婚・出産などの家族形成、意識や価値観といった多面的な角度から「ライフコース」の流れを包括的・総合的に捉え、社会・経済的な格差がどのように生成されていくのかを分析した。その変容過程の解明にあたっては、「格差の連鎖・蓄積」という理論枠組を用い、ライフコース研究と格差研究の橋渡しという学術的貢献を目指した。

  • 外国人の排除と共生の国際比較分析

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)

    研究期間:

    2011年
    -
    2012年
     

    田辺 俊介

     概要を見る

    本研究は、外国人に対する排外性に関して、ナショナリズムその他の政治意識との関連に着目しながら、その規定要因を分析したものである。まず対中国・韓国・南米人への排外性と対アメリカ人に対する排外性の比較分析によって、文化的異質性よりも、歴史的に形成された社会的地位評価が排外性に強い影響を与えることを示した。さらに排外性と政治意識との関連としては、国際比較調査データを用いた分析によって、極右政党が存在しない国では排外主義の強い人は無党派になりやすい一方、極右政党の存在する国ではその傾向が見られなくなり、極右政党が排外主義者の政治的な受け皿になっていることが確認された。

  • 社会調査の基盤を提供する自由回答の自動コーディングシステムの開発と公開

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2010年
    -
    2012年
     

    高橋 和子, 田辺 俊介, 吉田 崇, 魏 大比, 李 偉

     概要を見る

    社会調査では回答者の職業や産業は重要で、正確さを期するために自由回答で収集する場合が多い。しかし、統計処理のために収集後にコード化する作業が必須で、最近では国内標準コードに加えて国際標準コードの要請も生じており、コーダの負担が増大している。本研究では、自然言語処理や機械学習など人工知能における最新の成果を適用してコーディング作業を自動化し、結果を Web により入手できるシステムを開発した。その際、各コードには人間による見直しが必要か否かを 3 段階の確信度で付与するため、作業の大幅な軽減が見込める。

  • グローバリゼーション下の対外国人意識-マルチレベル分析による形成メカニズムの解明

    文部科学省  科学研究費補助金(若手研究(B))

    研究期間:

    2008年
    -
    2010年
     

    田辺俊介

     概要を見る

    外国人を排除する意識の規定要因を、個人レベルと地域レベルの変数を同時に用いた分析により明らかにした。個人レベルの変数では、接触経験は外国人一般に対する排外性を弱める一方、「日本人」の純粋性を求める心情が排外性を強めることが示された。地域レベルの変数では、中国人や南米諸国の居住比率が高い地域では中国人や南米諸国の人々の増加に否定的な態度が増えるが、韓国人については地域居住比率に否定的な影響がないことが明らかとなった。

  • ナショナル・アイデンティティの計量分析

    研究期間:

    2001年
    -
     
     

     概要を見る

    主に理論的側面から語られることの多いナショナル・アイデンティティという概念について、サーベイ調査のデータ分析を通じた計量分析を用い、実証的な研究を行っている。具体的な成果としては博士論文として日本、ドイツ、アメリカ、オーストラリアのナショナル・アイデンティティの異同を論じた。その成果については科学研究費補助金を受け、2010年に慶應義塾大学出版会より『ナショナル・アイデンティティの国際比較』として刊行した。

  • 社会調査法に関わる基礎研究(職業コーディング、国際比較研究)

     概要を見る

    2005年社会階層と社会移動に関する全国調査に加わり、日本・韓国・台湾の国際比較研究のために行った国際標準職業分類によるコーディング作業において主要な役割を果たした。さらにその知識と技能をもって、「日本版総合社会調査(JGSS)/EASS」ならびに「若年・壮年パネル調査」における職業コーディング作業全般を担当している。

  • 日本人の対外国認知・意識の計量分析

     概要を見る

    日本人が外国(外国人)をどのように認知しているかについて、サーベイデータを用いた実証的な研究を行っている。昨年度はその成果の一部を「「日本人」の外国好感度とその構造の実証的検討─亜細亜主義・東西冷戦・グローバリゼーション」(『社会学評論』234号)に掲載した。さらに現在、本研究を発展させるために科学研究費補助金若手研究(B)を得て、都市間比較を含めた調査を計画しており、本年度は郵送法による実査を行った。その成果については2010年度中に勁草書房より『外国人へのまなざしと政治意識』という本として刊行予定である。

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Misc

  • 現代日本社会における政治意識・行動と社会的格差:—社会意識を含めた関連構造

    田辺 俊介

    理論と方法   38 ( 2 ) 272 - 288  2023年  [査読有り]  [招待有り]

    担当区分:筆頭著者

    DOI

  • 書評 神原文子著『部落差別解消への展望 : 人権意識調査結果から人権啓発の課題がみえた』

    田辺 俊介

    ソシオロジ / ソシオロジ編集委員会 編   68 ( 3 ) 100 - 103  2024年02月

  • 社会調査とコロナ禍 その影響とこれから

    田辺俊介

    『社会と調査』   ( 30 ) 4 - 7  2023年03月

    担当区分:筆頭著者

  • 育休・育児を視野に入れた男性の働き方

    田辺俊介

    保健の科学   64 ( 6 ) 381 - 385  2022年06月  [招待有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 書評 『移民と日本社会:データで読み 解く実態と将来像』 永吉希久子著

    田辺俊介

    理論と方法   36 ( 1 ) 121 - 122  2021年11月

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 社会調査の視点から考える厚生労働省の抗体保有調査の意味と問題点:今後の抗体調査の改善に向けて

    高橋義明, 田辺俊介

       2020年07月

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 多文化主義の現在と今後の日本

    田辺 俊介

    寛容社会 多文化共生のために<住>ができること     34 - 40  2017年04月  [招待有り]

  • アジアからの観光客急増と日本人の意識 (特集 観光客急増と日本社会)

    田辺 俊介

    都市問題   106 ( 6 ) 9 - 13  2015年06月

    CiNii

  • 「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査(JLPS)2012」にみる「不安社会」日本と「大人になること」の難しさ

    石田 浩, 有田 伸, 田辺 俊介

    中央調査報   ( 667 ) 5867 - 5871  2013年05月

    CiNii

  • 書評 盛山和夫、神林博史、三輪哲、片瀬一男編著『日本の社会階層とそのメカニズム : 不平等を問い直す』

    田辺 俊介

    社会学研究   ( 91 ) 245 - 249  2012年

    CiNii

  • 書評 『質的調査データの2次分析--イギリスの格差拡大プロセスの分析視角』武田尚子著

    田辺 俊介

    理論と方法   25 ( 2 ) 297 - 299  2010年

    CiNii

  • 職業・産業コーディングマニュアルと作業記録

    田辺俊介, 相澤真一

    東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクトディスカッションペーパーシリーズ   ( 6 ) 1 - 62  2008年02月

    担当区分:筆頭著者

    機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等  

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現在担当している科目

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特定課題制度(学内資金)

  • 継続的社会調査によるナショナリズムと政治意識の解明

    2021年   松谷満

     概要を見る

    連携研究者らと共同し、2009年より4年ごとに実施している「国際化と市民の政治参加に関する世論調査」の2021年度調査を実施し、3000票をこえる回答を得た。その新規調査データを用いた基礎分析の結果、例えば自民党の好感度などは2009年から政権交代後の2013年にかけてプラスが増加したものの、今回の2021年調査では、野党だった頃とほぼ変わらない水準に低下していた。一方の民主党は与党だった2009年には好感度が高く、たいへん期待されていたが野党転落後にはプラスの評価は激減し、立憲民主党になった現在でも回復の兆しはみられないままであることなどが示された。その他各種項目についての経年比較分析などは鋭意推進中である。