Updated on 2022/08/11

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TAKEUCHI, Hisashi
 
Affiliation
Faculty of Law, School of Law
Job title
Professor

Concurrent Post

  • Faculty of Law   Graduate School of Law

  • Faculty of Law   Waseda Law School

Education

  •  
    -
    1999

    the University of Tokyo   Faculty of Law   Department I (Private Law Course)  

Degree

  • the University of Tokyo   Bachelor of Law

Professional Memberships

  •  
     
     

    International Society for Labour Law and Social Security Law

  •  
     
     

    Japan Labor Law Association

 

Research Areas

  • Social law

Research Interests

  • Labor and Employment Law

Papers

  • S.J.シュワッブ(Stewart J. Schwab)「企業再編におけるアメリカ労働法の役割」

    奥野寿

    日本労働研究雑誌507号(2002年)65-78頁  

  • ジューチョン・タム(Joo-Cheong Tham)「第6章 オーストラリア」

    奥野寿

    日本労働政策研究・研修機構編『「労働者」の法的概念:7カ国の比較法的考察』(労働政策研究報告書No. 18)(2005年)69-79頁[なお、解題も執筆]  

  • ジューチョン・タム(Joo-Cheong Tham)「第6章 オーストラリア」

    奥野寿

    日本労働政策研究・研修機構編『労働条件決定の法的メカニズム:7カ国の比較法的考察』(労働政策研究報告書No. 19)(2005年)96-116頁[なお、解題も執筆]  

  • アンソニー・フォーサイス(Anthony Forsyth)「オーストラリアにおける労使関係の分権化‐「過剰規制」による「規制緩和」—オーストラリア2005年労働法改革」

    奥野寿

    日本労働研究雑誌555号53-65頁(2006年)  

  • 「学界展望:労働法理論の現在—2008年〜2010年の業績を通じて—」

    小畑史子, 竹内(奥野)寿, 有田謙司

    日本労働研究雑誌608号(2011年)2-44頁  

  • 「労組法上の労働者性—最高裁三判決とこれからの課題」

    豊川義明, 田端博邦, 毛塚勝利, 竹内(奥野)寿

    労働法律旬報1787号(2013年)6頁-37頁  

  • 「書評 道幸哲也著『労使関係法における誠実と公正』」

    奥野寿

    日本労働研究雑誌557号(2006年)77-80頁  

  • 「書評 新たな形の職場統治の実現に向けてCynthia Estlund, Regoverning the Workplace: from Self-Regulation to Co-Regulation, Yale University Press, 2010, pp. xi+308」

    竹内(奥野)寿

    アメリカ法2011(1)(2011年)209-215頁  

  • 「最近の判例 Epilepsy Foundation of Northeast Ohio v. National Labor Relations Board, 268 F.3d 1095(D.C. Cir. 2001)(cert. denied, 536 U.S. 904(2002))-排他的交渉代表たる組合が存在しない状況において,懲戒処分のための事情聴取に際し被用者が同僚被用者の同席を求めることは, NLRA 7条が保護する団体行為に含まれる」

    奥野寿

    アメリカ法2004(2)(2005年)380-384頁  

  • 「最近の判例SWAT 24 Shreveport Bossier, Inc. v. Robbie Bond, 808 So. 2d 294 (La. 2001) -退職後同業他社に雇用されることを制約する競業避止契約は,ルイジアナ州法が例外的に競業避止契約を有効とする範囲を超えて被用者に制約を課すものであり,無効である」

    奥野寿

    アメリカ法2006(1)(2007年)128-132頁  

  • 「最近の判例Chamber of Commerce of the United States of America et al. v. Brown, Attorney General of California, et al., 554 U.S. __, 128 S. Ct. 2408 (2008) –州の基金を受ける使用者が当該基金を組合組織化の支援,促進または阻害のために利用することを禁止する旨のキャリフォーニア州法の条項は,連邦法である全国労働関係法(NLRA)により先占される」

    竹内(奥野)寿

    アメリカ法2009(1)(2009年)205-210頁  

  • 「労働条件変更に同意しない労働者に対する解雇の可否—大阪労働衛生センター第一病院事件」

    奥野寿

    ジュリスト1167号(1999年)131-133頁  

  • 「労働組合の運動方針変更に伴う組合員資格の喪失—全逓信労組(組合員資格喪失)事件」

    奥野寿

    ジュリスト1177号(2000年)203-205頁  

  • 「就業規則の根拠規定を欠く退職金不支給の適否—東北ツアーズ協同組合事件」

    奥野寿

    ジュリスト1190号(2000年)139-141頁  

  • 「訓練期間中の年休時季指定に対する時季変更権行使の適否—NTT(年休)事件」

    奥野寿

    ジュリスト1204号(2001年)89-92頁  

  • 「割増賃金の計算方法が争われた事例—東建ジオテック事件」

    奥野寿

    ジュリスト1249号(2003年)161-164頁  

  • 「職務発明と『相当の対価』—オリンパス光学工業事件・最三小判平成15・4・22」

    奥野寿

    日本労働法学会誌102号(2003年)201-210頁[査読あり]  

  • 「書面に明記されていない一時金支給合意の効力—秋保温泉タクシー事件」

    奥野寿

    ジュリスト1265号(2004年)140-143頁  

  • 「懲戒権の法的根拠,就業規則の効力発生要件としての周知の要否—フジ興産事件」

    奥野寿

    法学教室284号(2004年)76-77頁  

  • 「労働者への人選基準提示と整理解雇の効力—労働大学(本訴)事件」

    奥野寿

    ジュリスト1272号(2004年)160-163頁  

  • 「整理解雇及び勤務成績不良の双方を理由とする解雇の効力—PwCフィナンシャル・アドバイザリー・サービス事件」

    奥野寿

    ジュリスト1286号(2005年)133-136頁  

  • 「民法629条による黙示の更新後の期間—タイカン事件」

    奥野寿

    ジュリスト1300号(2005年)157-160頁  

  • 「期末手当による賃金減額調整の可否—福岡雙葉学園事件」

    竹内(奥野)寿

    ジュリスト1376号(平成20年度重要判例解説)(2009年)247-249頁  

  • 「使用者の中立保持義務」

    竹内(奥野)寿

    村中孝史=荒木尚志編『労働判例百選第8版』(2009年)232-233頁  

  • 「事業場外労働のみなし制の適用と労働時間の算定—日本インシュアランスサービス(休日労働手当・第1)事件」

    竹内(奥野)寿

    ジュリスト1396 号(2010年)176-179頁  

  • 「合併後の雇用・労働条件をめぐる消滅法人の誠実交渉義務及び合併前における存続法人の『使用者』性」

    竹内(奥野)寿

    中央労働時報1124号(2010年)19-29頁  

  • 「業務委託契約の下で稼働する個人事業主の労組法上の労働者性—国・中労委(ビクターサービスエンジニアリング)事件」

    竹内(奥野)寿

    ジュリスト1445号(2012年)117-120頁  

  • 「派遣労働者の直接雇用,他の就業機会確保についての団体交渉にかかる派遣先事業主の労組法七条の使用者性」

    竹内(奥野)寿

    中央労働時報1166号(2013年)26-35頁  

  • 「使用者の言論の自由と支配介入」

    奥野寿

    角田邦重ほか編『労働法の争点第3版』(有斐閣,2004年)60-61頁  

  • 「米国労使関係法における『単一使用者』・『共同使用者』法理」

    奥野寿

    立教法学73号(2007年)281-328頁  

  • 「労働紛争の解決手段としてのストライキ」

    奥野寿, 石田潤一郎, 共著

    荒木尚志ほか編『雇用社会の法と経済』(有斐閣、2008年)261-283頁  

  • Captive Audience Speeches in Japan – Freedom of Speech of Employers v. Workers’ Right and Freedom

    Hisashi Okuno

    29 Comparative Labor Law & Policy Journal 129-145 (2008)  

  • 「整理解雇裁判例の分析」

    奥野寿, 原昌登, 共著

    神林龍編『解雇法制の法と経済』(日本評論社,2008年)117-155頁  

  • 「少数組合の団体交渉権について」

    奥野寿

    日本労働研究雑誌573号(2008年)28-31頁  

  • 「在宅勤務とワーク・ライフ・バランス」

    竹内(奥野)寿

    ジュリスト1383号(2009年)83-89頁  

  • 「交渉代表の選出と被用者の選択—アメリカ労働法からの示唆」

    竹内(奥野)寿

    法律時報81巻12号(2009年)50-55頁  

  • The Position and Function of Executive Staff Members in Japanese Labor Law

    Hisashi Takeuchi-Okuno

    Manfred Weiss et. al., eds., Labour Law of Executive Staff in Selected Countries (Nomos, 2010) 228-260  

  • 「企業組織再編と親会社の『使用者』性・団体交渉義務」

    竹内(奥野)寿

    毛塚勝利=連合総合生活開発研究所編『企業組織再編における労働者保護』(中央経済社,2010年)107-133頁  

  • 「労働組合法上の労働者性について考える—なぜ『労働契約基準アプローチ』なのか?」

    竹内(奥野)寿

    季刊労働法229号(2010年)99-109頁  

  • 「労働者代表制度の類型と日本の現状・課題」

    竹内(奥野)寿

    世界の労働60巻8号(2010年)30-37頁  

  • 「若者と雇用の保護—『内定切り』・『有期切り』・『派遣切り』に関する裁判例の分析」

    竹内(奥野)寿

    日本労働研究雑誌602号(2010年)6-16頁  

  • The Regulation of Fixed-Term Employment in Japan

    Hisashi Takeuchi-Okuno

    Roger Blanpain, Hiroya Nakakubo and Takashi Araki eds., Regulation of Fixed-term Employment Contracts: A Comparatve Overview (Bulletin of Comparative Labour Relations 76) (2010) 109-128  

  • 「労働組合法上の「労働者」—2つの最高裁判決の意義と課題」

    竹内(奥野)寿

    法学教室371号(2011年)42-51頁  

  • 「労働組合法上の労働者性をめぐる2つの最高裁判決について」

    竹内(奥野)寿

    日本労働法学会誌118号(2011年)165頁-176頁  

  • General Unions and Community Unions, and Japanese Labor Law

    Hisashi Takeuchi-Okuno

    9 Japan Labor Review 86-102 (2012) (Japan Labor Review, Vol. 9, No. 1)  

  • 「労働協約と就業規則」

    竹内(奥野)寿

    法学教室378号(2012年)17-23頁  

  • 「労働組合法上の労働者(文献研究)」

    竹内(奥野)寿

    季刊労働法235号(2011年)230-249頁  

  • 「労働組合法7条の使用者(文献研究)」

    竹内(奥野)寿

    季刊労働法236号(2012年)211-227頁  

  • The System of Employee Representation at the Enterprise in Japan

    Hisashi Takeuchi-Okuno

    Roger Blanpain, Hiroya Nakakubo and Takashi Araki eds., Systems of Employee Representation at the Enterprise: A Comparative Study (Bulletin of Comparative Labour Relations 81) (2012) 93-107  

  • 「企業内労働者代表制度の現状と課題─解題を兼ねて」

    竹内(奥野)寿

    日本労働研究雑誌630号(2013年)2-12頁  

  • 「アメリカ全国労働関係法における被用者概念—独立契約者との区別に焦点をあてて」

    竹内(奥野)寿

    荒木尚志ほか編『労働法学の展望—菅野和夫先生古稀記念論集』(有斐閣,2013年)573-594頁  

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Books and Other Publications

  • 『新基本法コンメンタール労働基準法・労働契約法』

    西谷敏, 野田進, 和田肇編

    日本評論社  2012

  • 『判例サムアップ労働法』

    森戸英幸, 山川隆一編著

    弘文堂  2011

  • 『新基本法コンメンタール労働組合法』

    西谷敏, 道幸哲也, 中窪裕也編

    日本評論社  2011

  • 『労働法演習ノート』

    大内伸哉編著, 石田信平ほか著

    弘文堂  2011

  • 『講座国際ビジネス法』

    早川吉尚ほか

    立教大学出版会  2010

  • 『プラクティス労働法』

    山川隆一編, 山川隆一ほか著

    信山社  2009

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Research Projects

  • クラウドソーシングの進展と社会法の近未来-クラウドワーカーの法的保護の検討

    Project Year :

    2017.04
    -
    2020.03
     

     View Summary

    年間11回の研究会を実施し、クラウドソーシングを巡る法的課題(フランス破毀院の判例研究等)、ドイツ出張におけるヒアリング項目の調整、日本のクラウドワーカーに対するヒアリング、フリーランス協会との協同のアンケート調査方法・アンケート項目について議論した。ドイツ出張では、クラウドソーシングについて研究しているドイツの研究者、クラウドソーシング事業者(日本ではみられないビジネス形態を中心とした3社)、クラウドソーシングに従事しているワーカーの組織化を行っている労働組合へのヒアリングを実施した。日本の研究者の中で、ドイツのクラウドソーシング事業者へヒアリングを実施した実績はなく、これだけで大きな成果といえる。また、日本にはないクラウドソーシング事業のタイプ(テスティング等)に対するヒアリングが実施できた点も注目に値する。日本のクラウドワーカーに対するヒアリングを実施した。4名については対面方式で実施したが、残りの7名についてはオンラインで行った。そのため、クラウドソーシングを通じた働き方の利点の一つに、空間的に離れたところでも就労可能という点が挙げられるが、このような観点から、地方在住、海外在住のワーカーにヒアリングが行えたことは、研究に有利に作用したといえる。フリーランス協会と協同して、クラウドソーシングに従事しているワーカーに対するアンケート調査を行った。前年度のアンケートでは、おもにタスク型のクラウドソーシングに従事しているワーカーの回答が多かったが、今回の調査では、プロジェクト型の依頼に従事しているワーカーの回答を多く集めることができた。その意味で、有益なサンプルを集められたと思われる。3年間の研究実績の集大成として、日本労働法学会の大シンポジウム報告にエントリーした(その後、2021年秋での報告が決まった)。令和元年度が最終年度であるため、記入しない。令和元年度が最終年度であるため、記入しない

  • Basic Study for Reestablishment of Collective Labor Relations Law -- Beyond the "Trade Union Law"

    Project Year :

    2016.04
    -
    2019.03
     

     View Summary

    This project was designed, based on the previous researches on legislative history of the Trade Union Laws of 1945 and 1949, to compare the labor relations law of Japan with that of UK, USA, France, and Germany. Its achievements include, first, a collection of feature articles, published in Labor Law Quarterly, describing the situation of labor relations law of each country as of 1950 and thereafter; second, articles analyzing notable recent developments in each country, such as drastic labor law reform of France under President Macron; third, a volume containing important materials of the legislative process of the Trade Union Law; fourth, articles exploring the possibility of employee representation system in Japan

  • Employee Representation Systems in the Era of Individualization and Diversification of Workers

     View Summary

    This research project, titled as "Employee Representation Systems in the Era of Individualization and Diversification of Workers", studied employee representation systems (trade unions as well as non-union employee representatives ('works councils')) in many countries and analyzed various models of employee representation systems. We examined characteristics of these models, and clarified the problems to be solved in order to improve employee representation systems in Japan.We found out two representative models of employee representation, namely, the trade union model and the works councils model. The first model found in the United States. Under the exclusive representation system, a labor union supported by the majority of employees in the appropriate bargaining unit, acts as an exclusive representative of the employees in the unit. Germany represents the second model. Works councils in Germany (Betriebsrate), which are to be established in establishments (Betriebe), act as an employee representative. Comparing these two models, we have found that both systems have mechanisms for coordinating the differences in workers' interests, namely, the duty of fair representation in the U.S. and the proportional representation system in German works councils. We also have found that there are differences in them : in the U.S., on the one hand, in order to make sure their independence from employers, it is strictly prohibited to dominate, interfere and to give support to labor organizations ; and in Germany, on the other, the law itself mandates that employers must give appropriate support to the works councils in order for them to perform their part properly. In our view, their differences derive from the differences in their main purposes ; fulfillment of the interest of employees against that of employer in the U.S. and promotion of common interest of employer and employees in the enterprise as well as realization of employees' interest in Germany.Based on the findings above, we concluded that in order to improve employee representation system in Japan, we must find out appropriate mechanisms of coordinating various interests of employees and must think about the relationship of employer and employee representative body (adversarial/cooperative) after due consideration of the purpose of that body

  • A Study on the Relationship between Institutions and Labor Markets

     View Summary

    In this research, we have considered the effect of employment protection legislation to social economy. From the perspective of macroeconomy, we implemented a computer simulation for the analysis. Additionally, we argued how employment protection legislation influenced cooperative industrial relations from the microeconomic viewpoint. It has shown that firing costs as procedural inconveniences can improve social economy even under a situation in which worker incentive is a crucial problem. We have also provided effective contributions on various topics such as minimum wages, non-regular and/or young workers, roles of managers under employment adjustmen

Specific Research

  • 労働訴訟、労働審判、労働局あっせんの事例分析を通じた労働法の現実的機能の実証研究

    2013  

     View Summary

     本特定課題研究の基礎をなす科研費応募中の研究(2014年度科研費応募済み)においては,課題標題のとおり,労働訴訟,労働審判,労働局あっせんの事例分析を対象としている。もっとも,これらの事例にかかる原資料へのアクセスないしこれに代替し得るアンケート等は,正に科研費を獲得して行う事項,規模のものであることから,本課題研究においては,科研費応募のための準備,打ち合わせを行い(この中においては,基本的に,昨年度における応募を踏まえて応募することが決定された),また,労働訴訟にかかる研究に関連して,公刊されている裁判例について収集を行うと共に,労働訴訟,労働審判,労働局あっせんにおいて最も問題となる紛争事例である解雇等の雇用終了に深く関連する,再就職支援のあり方について,関係機関にヒアリング調査を実施し,これをもって労働訴訟,労働審判,労働局あっせんにつながり,その前提となる,雇用終了や再就職にかかる実情についての知見を得ることとした。 具体的には,再就職支援の担い手である仲介機関(公共職業安定所(ハローワーク)4箇所,産業雇用安定センター3箇所,民間再就職支援会社3箇所)にヒアリング調査を実施し,仲介者の離職者に対する対応を把握し,かつ,その業務の問題点を浮き彫りにすることで,雇用終了,再就職にかかる現状の理解を試みた。特に,紛争につながりやすい,雇用削減による大量離職者が発生した時の状況に着目した。ヒアリングにあたっては上記応募済み科研費研究において研究協力者として参加を予定している神林龍一橋大学准教授の他,阿部正浩中央大学教授,佐々木勝大阪大学准教授と共に行った。 ヒアリングの概要は以下のとおりである。 本ヒアリングで特に注目した,大量離職に関しては,当該情報が再就職支援機関に伝達されるのは,民間再就職支援会社には,とくに大企業が希望退職を募集する場合には,公的機関より以前に相談がある場合が多いようであるが,ハローワークや産雇センターなどの公的機関には,大量離職に関する労使協定が成立し希望退職の募集プロセスが開始されるか,実際の離職者が個別に確定した後が典型的なようであり,時期としては,離職発生の1か月前程度であり,対応が基本的に受動的になる傾向があるとのことであった。 また,各機関でのヒアリングに共通して,離職後,再就職に適したいわば「旬」のタイミングがあるということであり,6か月を過ぎると,再就職が難しくなるという意見が聞かれた。これはその後の紛争発生,及びそのタイミングとも関連する知見である。全体としてはおおむね,離職後1年で大量離職者の約半数が再就職に漕ぎつけるということであった。なお,再就職支援機関相互の情報共有はほぼなされておらず,かつ,誰が再就職し,誰が労働市場から退出したのかも精確に把握されていないという状況も明らかとなった。 ハローワークに関しては,求職票にある希望条件から前職の所得を推測することはできても,雇用保険データベースにアクセスして失業給付額を確認したり,受け取った割増退職金の金額を聞いたりすることもないようであり,総じて「受動的」である。再就職に必要となる適切な情報が再就職機関に伝達されないことで,雇用終了,再就職にかかる紛争の潜在的可能性を生じさせている可能性がある。 産雇センターは,もともと,産業団体が資金を出し合って設立された財団法人であり,企業グループ外の出向・転籍をアレンジする役割を担ってきた。これに関連して,再就職支援の機能をも果たしている。職員が企業からの出向者で占められており,企業から人員削減等にかかる打診を受け,対象者の再就職等の支援を行う。この業務態様は,次に述べる民間再就職支援会社に近い。離職前の企業が再就職過程に関わっていないハローワークと比較して,それら企業の打診を受け適宜やり取りをしながら支援を行う点が重要な特徴である。 民間再就職支援会社については,離職情報にかかる営業担当者が,人員削減等を行う企業側と折衝し,サービスの内容や契約料を定め,対象となる離職者に支援を行う。再就職支援のサービス利用料金は,再就職実現の出来高ではなく,一人当たりのサービス利用単価に期間をかけたものであり,料金体系上,再就職支援を真摯に行うインセンティブがもたらされているとも考えにくく,解雇等を行う企業が別途の機会に再び当該支援会社のサービスを利用するという長期的関係への期待によってのみインセンティブがもたらされているようであった。前職の情報の確保という点では,ハローワークに比べて解雇等を行う企業と仲介機関が直接関係を持つという点で優れていると考えられるが(この点は産雇センターも同様である),離職労働者に対する適切なサービスを確保するためのインセンティブが上記のような長期的関係への期待だけで十分かは,なお検討の余地があると考えられる。以上,ヒアリングを通じて,ハローワーク,産雇センター,民間再就職支援会社が,適切な形で再就職希望者の情報を取得する仕組み,また,これらの機関が再就職希望者に対し真摯にサービスを提供するインセンティブが適切に働いているかどうかについての知見を得た。こうした再就職過程のメカニズムは,ひるがえって雇用終了にかかる紛争にも影響を与えるものであり,科研費を獲得した際に予定している研究における前提的基礎的知見として生かすこととしたい。

Overseas Activities

  • 労働者の集団的発言チャネルの再構築

    2018.09
    -
    2020.08

    アメリカ合衆国   Boston College Law School

 

Syllabus

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