城倉 正祥 (ジョウクラ マサヨシ)

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所属

文学学術院 文学部

職名

教授

兼担 【 表示 / 非表示

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学歴 【 表示 / 非表示

  •  
    -
    2007年

    早稲田大学   文学研究科   史学(考古学)  

学位 【 表示 / 非表示

  • 早稲田大学   博士

経歴 【 表示 / 非表示

  • 2019年
    -
     

    2019年4月~ 早稲田大学文学学術院 教授

  • 2015年
    -
     

    2015年4月〜 早稲田大学東アジア都城・シルクロード考古学研究所 所長

  • 2014年
    -
     

    2014年4月〜2019年3月 早稲田大学文学学術院 准教授

  • 2013年
    -
     

    2013年4月〜2015年3月 早稲田大学シルクロード調査研究所 所長

  • 2011年
    -
     

    2011年3月〜2014年3月 早稲田大学文学学術院 専任講師

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所属学協会 【 表示 / 非表示

  • 2021年08月
    -
    継続中

    条里制・古代都市研究会

  •  
     
     

    日本考古学協会

  •  
     
     

    日本考古学会

  •  
     
     

    考古学研究会

  •  
     
     

    早稲田大学史学会

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研究分野 【 表示 / 非表示

  • 考古学

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 東アジア考古学(古墳・寺院・都城)

論文 【 表示 / 非表示

  • キルギス共和国アク・ベシム遺跡の測量・GPR調査-ラバト地区を中心に-

    城倉正祥, 田畑幸嗣, 山藤正敏, 高橋 亘, 山内和也, バキット アマンバエヴァ

    WASEDA RILAS JOURNAL   ( 8 ) 269 - 291  2020年10月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 書評 国立歴史民俗博物館・松木武彦・福永伸哉・佐々木憲一編『日本の古墳はなぜ巨大なのか-古代モニュメントの比較考古学-』

    城倉正祥

    考古学研究   67 ( 2 ) 65 - 67  2020年09月  [招待有り]

    担当区分:筆頭著者

  • ベトナム交趾郡治・ルイロウ遺跡における遺構の三次元計測

    城倉正祥, 黄曉芬, 田畑幸嗣, 伝田郁夫, 会下和宏, 木下保明

    日本考古学協会第86回総会研究発表要旨     176 - 177  2020年06月  [査読有り]

  • 交趾郡治・ルイロウ遺跡第5次発掘とボーリング調査成果

    黄曉芬, 阮文団, 会下和宏, 木下保明, 陳斌, 黎文戦, 城倉正祥, 伝田郁夫, 田畑幸嗣, 丁麗玄

    日本考古学協会第86回総会研究発表要旨     46 - 47  2020年06月

  • 下総龍角寺・飛鳥山田寺出土塼仏の考古学的研究-デジタル三次元計測による分析を中心に-

    城倉正祥

    髙梨学術奨励基金年報-平成30年度助成研究成果報告-     39 - 42  2019年11月

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書籍等出版物 【 表示 / 非表示

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その他 【 表示 / 非表示

  • 主査を務めた博士学位請求論文

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    ①董新林氏『東北アジアからみた遼代陵寝制度の考古学的研究』(論文博士・2017.5)
    ②加藤一郎氏『古墳時代の器物生産と倭王権-埴輪・倭鏡・その他の副葬品の分析から-』(論文博士・2019.2)
    ③青木弘氏『東国の後・終末期古墳における造墓集団の研究 -横穴式石室の構造分析を中心として-』(課程博士・2019,2)

  • シンポジウムの主催実績

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    ①『3D考古学の挑戦-考古遺物・遺構の三次元計測における研究の現状と課題-』早稲田大学総合人文科学研究センター、2016.10.16、早稲田大学大隈小講堂
    ②『アジアの古代都市・都城の比較考古学』早稲田大学東アジア都城・シルクロード考古学研究所、2017.3.22、早稲田大学戸山キャンパス36号館681教室
    ③『3D考古学の再挑戦-遺跡・遺構の非破壊調査研究-』早稲田大学総合研究機構、2017.10.21、早稲田大学大隈小講堂
    ④『野本将軍塚古墳の時代』東松山市教育委員会・早稲田大学総合研究機構、2018.12.9、東松山市市民文化センター大ホール

  • 早稲田大学での野外調査実績

     概要を見る

    ①千葉県芝山町高田2号墳の測量・GPR(1次)調査(2011.8.5-8.30)②千葉県芝山町高田2号墳の発掘(2次)調査(2012.2.20-4.2)③千葉県横芝光町殿塚・姫塚古墳の測量・GPR調査(2012.7.26-9.19)④千葉県芝山町高田2号墳の発掘(3・4次)調査(2013.8.12-8.30)⑤千葉県栄町龍角寺の測量・GPR(Ⅱ期1・2次)調査(2014.2.24-3.19/4.23-4.30)⑥千葉県栄町龍角寺50号墳の測量・GPR調査(2014.12.13-12.27)⑦千葉県栄町龍角寺の発掘(Ⅱ期3次)調査(2015.2.23-3.27)⑧キルギス共和国アク・ベシム遺跡の発掘調査(2015.6.20-7.4/10.20-11.8)⑨千葉県山武市山室姫塚古墳の測量・GPR調査(2016.2.22-3.24)⑩埼玉県東松山市野本将軍塚古墳の測量・GPR調査(2017.2.27-3.25)⑪群馬県藤岡市七輿山古墳の測量・GPR調査(2018.2.26-3.25)⑫千葉県栄町龍角寺岩屋古墳の石室三次元計測調査(2018.5.10-5.13)⑬ベトナム社会主義共和国ハイフォン市大型漢墓の三次元計測調査(2018.5.19-5.24)⑭キルギス共和国アク・ベシム遺跡の測量・GPR調査(2018.10.25-11.8)⑮埼玉県行田市埼玉二子山古墳の測量・GPR調査(2018.12.15-12.28)⑯栃木県小山市摩利支天塚古墳の測量・GPR調査(2019.1.7-1.14)⑰群馬県藤岡市白石稲荷山古墳の測量・GPR調査(2019.2.26-3.17)⑱ベトナム社会主義共和国ルイロウ遺跡の発掘調査(2019.4.29-5.10)⑲埼玉県行田市埼玉古墳群(丸墓山・瓦塚・鉄砲山)の測量・GPR調査(2019.12.8-12.27)⑳千葉県市原市上総国分寺の測量・GPR調査(2020.12.21-12.25)㉑群馬県太田市天神山古墳の測量・GPR調査(2021.2.26-3.25※コロナのため延期)㉒埼玉県行田市埼玉愛宕山古墳の測量・GPR調査(2021.9.2-9.7)

  • 調査参加履歴

     概要を見る

    学生:千葉県御前鬼塚古墳(測量)・千葉県姫塚古墳(発掘)・宮城県大黒森古墳(発掘)・奈良県桜井茶臼山古墳(測量)・大阪府玉手山7号墳、玉手山3号墳(発掘)・奈良県メスリ山古墳(測量)・兵庫県壇場山古墳(測量)
    奈文研:中華人民共和国河南省北魏洛陽城(発掘)・奈良県平城宮東院、東方官衙、法華寺、興福寺大乗院庭園、喜光寺南門(発掘)

  • 海外での滞在研究実績

     概要を見る

    ①2019年3月28日~2020年3月15日 中華人民共和国、中国社会科学院考古研究所の客座研究員として研究に従事。科研費:国際共同研究加速基金(2017-2019年度)

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共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示

  • 衛星画像のGIS分析による隋唐都城とシルクロード都市の空間構造の比較考古学的研究

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    本研究課題は、東アジア都城とシルクロード都市遺跡の考古学的構造比較を目的とする。研究初年度の2017年度には、キルギス共和国に位置する唐代の都市遺跡、アク・ベシム遺跡の測量・GPR調査を予定していた。しかし、地形測量用機材の現地持ち込み許可や、現地での調査許可を2017年度中に取得することができず、当初の計画を変更して、2017年度は日本国内において衛星画像を用いた分析作業を蓄積した。その間、キルギス共和国での調査準備を進め、研究2年目の2018年度に測量・GPR調査を実施した。2018年度の研究内容と成果の大きな部分は、この測量・GPR調査が占めるため、以下に詳述する。キルギス共和国アク・ベシム遺跡は、シルクロードの世界遺産にも指定されている都市遺跡である。ソグド人の都であるシャフリスタンに関しては、ドイツのアーヘン大学による詳細な測量図が存在するが、唐の砕葉城と目されるラバトに関しては、現在まで測量図が存在していない。研究代表者である城倉は、高精度衛星画像を用いたGISの分析でその構造を復元したが、精度の高い測量図の作成が急務となっていた。そのため、2018年10月25日~11月8日の期間、本科研費を使用して8人で現地に渡航、高精度の三次元測量・地中レーダー探査を実施した。三次元測量では、早稲田大学文学部考古学コースが所蔵する3DスキャナーGLS2000を用いて高精細の測量を実施した。また、地中レーダー探査(GPR)では、同じくMALA社のproEXを用いて、城壁を探査した。以上の調査によって、従来には存在しなかったラバトの高精細な測量図と城壁の位置を示すレーダー反応を取得することができた。唐代砕葉城の構造とその歴史的意義については、いまだ不明な部分が多い。今回の調査で、初めて今後の学術的な研究の基礎となる測量図が作成できた点は、非常に大きな成果である。本研究課題の遂行に際しては、2017年度のキルギス共和国アク・ベシム遺跡の測量・GPR調査が大きな位置を占めていた。しかし、昨年度の報告でも記載したように、2017年度中には三次元地形測量をするための機材の持ち込み手続き、さらには現地での調査許可を得ることが難しく、やむを得ず、研究計画を変更した。そのため、1年目の計画と2年目の計画を入れ替えて、2017年度には日本国内におけるGISを用いた衛星画像の分析に集中することにし、同時に、現地での調査許可を得るための準備を進めた。研究分担者である山内和也氏、山藤正敏氏と相談をして、現地機関である国立科学アカデミーと準備を進め、機材の持ち込みと現地調査の許可証を取得することができたため、2018年度にはキルギス共和国での測量・GPR調査を実施することができた。2018年度には、早稲田大学文学部考古学コースが所蔵する3Dスキャナー、地中レーダー探査の機材一式をキルギス共和国に持ち込み、高精度の測量・GPR調査を実施することができた。本調査は、本研究課題の大きな部分を占める作業であり、現地調査によって地形測量情報が取得できた点は大きな前進だった。以上のように、2017年度と2018年度の研究計画を入れ替える予期しない対応になってしまったが、2年間の研究実施によって、ほぼ本来の計画通りの進展を得ることができた。なお、2018年度調査のデータの解析は、GISとGPRのソフトウェアを用いて進めているが、2018年度中には完成していないため、2019年度以降にも引き続き行う予定である。本研究計画は、2017年度と2018年度の研究内容を入れ替えることになったが、おおむね順調に進んでいる。そのため、研究3年目以降は本来の研究計画通りに遂行する予定である。まず、研究3年目の2019年度は、中国新疆ウイグル自治区に位置する北庭故城、高昌故城の分析と現地踏査を実施する予定である。なお、2019年度は、代表者の城倉が採択されている科研費(国際共同研究加速基金)により、中国社会科学院考古研究所で客員研究員として研究に従事しているため、現地踏査を実施しやすい環境にある。一方で、現在、新疆ウイルグル自治区では、治安上の問題などもあり、現地活動が難しい局面も予想されるため、その場合は、衛星画像の分析などを重視して研究を進める予定である。また、2018年度に実施したキルギス共和国アク・ベシム遺跡の三次元測量・GPR調査の取得データについても、ArcGIS、GPRsliceなどのソフトウェアを用いて解析を進める予定である。研究最終年度である2020年度には、現在までの分析・調査成果を総括する。高昌故城、北庭故城の衛星画像の分析成果、およびアク・ベシム遺跡の測量・GPR調査の成果を総括し、東アジア都城との比較作業を進める。衛星画像の分析や現地調査によって膨大なデジタルデータが蓄積されており、その比較分析には多くの労力がかかることが予想できる。そのため、デジタルデータを効率的に分析しつつ、デジタル報告書の編集作業を同時進行し、研究4年目の2020年度末にデジタル報告書を刊行する予定である。報告書の刊行によって、本研究を総括し、その成果を広く発信したいと考えている

  • GISを用いた東アジア都城・シルクロード都市遺跡の比較考古学的研究(国際共同研究強化)

    国際共同研究加速基金 代表

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2020年03月
     

  • 国史跡 摩利支天塚古墳レーダー探査(栃木県小山市教育委員会より受託)125万円

    研究期間:

    2018年10月
    -
    2019年03月
     

  • 下総龍角寺・飛鳥山田寺出土塼仏の考古学的研究(100万円)

    若手研究助成

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2019年03月
     

  • 中央アジア、シルクロード拠点都市と地域社会の発展過程に関する考古学的研究

    基盤研究(B)分担

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2018年03月
     

     概要を見る

    本研究の目的は、シルクロードの交易拠点都市の成立と展開の実態を明らかにすることである。そのために、中央アジアのキルギス共和国北部に位置するアク・ベシム(スイヤブ)遺跡において発掘調査を実施し、考古学的な研究を行った。発掘調査によって都市のプランや構造を明らかにするとともに、周辺地域の調査によって、都市の成立と繁栄に不可欠な水利システムの存在を解明することができた。こうした成果によって、シルクロード沿いの拠点となる交易都市の成立と展開、そして同都市が位置する地域の発展過程について考察することができた

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講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示

  • GIS・GPRを用いた遺跡・遺構の非破壊調査-墳墓・寺院・都城の分析事例を中心に-

    城倉正祥  [招待有り]

    東北大学オンライン講演会「地中レーダによる遺跡調査研究」  

    発表年月: 2021年06月

    開催年月:
    2021年06月
     
     
  • 中国都城門の構造・機能とその発展―発掘遺構の分析を中心に―

    城倉正祥  [招待有り]

    早稲田大学考古学会2020年度公開講演会・研究発表会  

    発表年月: 2020年12月

    開催年月:
    2020年12月
     
     
  • ベトナム・ハイフォン大型漢墓の緊急調査と3D考古学の実践

    黄暁芬, 城倉正祥, 田畑幸嗣, 会下和宏, 呉心怡, 谷川遼, 辻角桃子

    日本考古学協会第85回総会(ポスターセッション)   (駒澤大学)  日本考古学協会  

    発表年月: 2019年05月

  • 野本将軍塚古墳の墳丘とその年代

    城倉正祥

    シンポジウム 野本将軍塚古墳の時代   東松山市、東松山市教育委員会、早稲田大学東アジア都城・シルクロード考古学研究所  

    発表年月: 2018年12月

  • 日本古墳時代墳丘和石室的三維数据採集与建摸

    城倉正祥, 呉心怡, 石井友菜

    中世紀都城和草原絹路与契丹遼文化国際学術研討会―記念遼上京建城1100周年―   (中華人民共和国内蒙古自治区巴林左旗林東)  中国社会科学院考古研究所他  

    発表年月: 2018年08月

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特定課題研究 【 表示 / 非表示

  • 北方遊牧民族(遼・金・元)都城の構造的特質と中原都城との比較に関する考古学的研究

    2016年   山内和也, 山藤正敏, ナワビ矢麻

     概要を見る

     本研究は、中原で発達した都城と草原に展開した都城の考古学的比較を目的とした。 2015年度は、国内で衛星画像の分析を進めると同時に、キルギス・中国での現地調査を実施した。研究成果は、年度末のシンポジウム『権力の誕生-儀礼・祭祀からみる古代文明形成の考古学的アプローチ-』で発表した。 2016年度は、研究成果の公表に力を入れた。年度末には、学術シンポジウム『アジアの古代都市・都城の比較考古学』を開催した。国内外から研究者を招聘すると同時に、城倉の研究成果も発表した。研究成果を総括した報告書『中国都城・シルクロード都市遺跡の考古学的研究』も刊行し、研究成果を国内外に広く発信した。

  • 隋唐都城における都市空間(里坊)の考古学的研究

    2014年  

     概要を見る

     本研究課題は、科学研究費補助金:若手研究(B)に採択されている課題「隋唐都城における都市空間(里坊)の構造と東アジアへの展開過程に関する考古学的研究」の補完的研究である。当該科研では、隋唐都城に特徴的な里坊制が東アジアへどのように展開したのかを明らかにすることが目的である。特定課題(基礎助成)では、科研課題の補足研究において重要なGIS分析のための衛星画像(漢魏洛陽城)を購入した。その上で、衛星画像とSRTM90の数値地図を合成し、漢魏洛陽城の正確なGIS地形図を作成した点が、本研究の大きな成果である。

  • 平城京設計プランの遡源に関する考古学的研究-中国隋唐長安城・洛陽城との比較から-

    2013年  

     概要を見る

     本研究課題では、隋唐期の長安城と洛陽城の考古学的な分析により都城の設計原理を復原し、日本平城京の遡源を明らかにすることを目的とした。具体的には、隋唐長安城・洛陽城の発掘成果に関する膨大な資料を収集し、造営尺度を析出すると同時に、GISシステムを用いて都城の歴史空間を復原する作業を行った。以下では、2012年度・2013年度に分けて研究の進展状況を概略した後に、本研究の成果について総括する。【2012年度】 本研究は国内における資料収集と分析、及び国外における都城遺跡の踏査の作業で構成される。まず、国内においてはArc GISソフトを購入して、既に公開されている長安城・洛陽城の衛星画像を中心に分析を行った。また、学生を研究補助として雇用し、中国都城に関する文献リストの作成と図書館での収集に従事してもらった。なお、文献収集作業に関して言えば、2年間で中国都城関連の文献として750論文、日本都城関連の文献として520論文を収集し、データベースおよびファイリングを完成させた。 本年の国外調査としては、2012年4月25日~5月4日(10日間)に中国河南省洛陽、陝西省西安に赴き、隋唐期の洛陽城・長安城の踏査を行った。特に洛陽では、中国社会科学院考古研究所の漢魏洛陽城隊隊長:銭国祥氏のご協力によって、北魏太極殿の東堂の発掘現場の考察も行った。また、2013年3月5日~3月21日(17日間)に中国南京を中心とした江南の都城遺跡・古墳の踏査と博物館の資料調査を実施した。【2013年度】 国内における文献収集と分析作業を引き続き進めたが、初年度で文献収集作業が順調に進んだため、本年は国外における調査を重視した。2013年4月23日~5月8日(15日間)には、中国東北地方の渤海・高句麗の都城遺跡の踏査を実施した。また、2013年10月31日~11月7日(8日間)には、中国山西省の北魏平城の踏査を実施した。さらに、2013年12月18日~12月27日(10日間)には、中国山東省で岱廟・孔廟などの宮殿建築の調査と春秋戦国期の都城遺跡の踏査を実施した。 当初の研究計画では、隋唐期の長安城・洛陽城を集中的に調査する予定だったが、両都城に関する分析が進むにつれて、関連遺跡の調査が必要となり、結果的にはかなり広い地域の都城遺跡の踏査を実施することになった。【研究成果】 以上、2カ年の国内における文献収集・分析作業、及び国外における都城遺跡の踏査によって、特定課題でテーマとしていた中国隋唐期都城の設計原理の東アジアへの伝播に関して、様々な知見を蓄積した。まず、洛陽における発掘遺構の分析に関しては、「漢魏洛陽城遺構研究序説」と題する論文(下記研究成果①)で発表した。本研究によって集成したデータを総合的にまとめて、漢魏洛陽城の遺構研究の現状を整理すると同時に、遺構分析における尺度分析の有効性を展望した。なお、長安城の作業成果については、今後分析成果をまとめて発表する予定である。これら長安城・洛陽城における基礎的な分析を踏まえた上で、日中古代都城の比較研究に考察を進めた。しかし、日中古代都城の比較に関しては膨大な論点が存在するため、本研究では都城の正門に集中して研究成果をまとめることにした。その成果は、「日中古代都城における正門の規模と構造」と題する論文(下記研究成果②)で発表した。論文では、中国都城における門の構造と機能の発展をまとめると同時に、最終的には門の機能が宮城の中枢である太極殿と融合することで、唐長安城における含元殿が誕生した点を明らかにした。さらに、中国都城における設計の論理と思想が解体・再編成されて日本の都城、特に平城京に採用された点を考古学的に論じた。発掘遺構の日中比較という従来にない方法論で、平城京の遡源について言及した点が本研究の最大の成果である。ところで、本研究成果については読売新聞のオピニオン記事で一般向けの発信も行った。 このように特定課題の推進によって日中古代都城の比較研究分野における重要な論点を発展させることができた。しかし、今回の研究では、宮城・皇城の中枢構造の全体像を比較するまでには至らず、外郭城・里坊といった都市空間の比較に関しても十分な分析を進めることができなかった。今後、これらの論点も考究していくことで、日中古代都城の比較研究をさらに進めていきたい。

  • 保渡田古墳群出土埴輪の基礎的研究

    2011年  

     概要を見る

     本研究では、群馬県高崎市に所在する保渡田古墳群から出土した埴輪の分析を目的とした。保渡田古墳群は、古墳時代中期の5世紀後半に築造された二子山古墳・八幡塚古墳・薬師塚古墳で構成される。当該時期は、埼玉古墳群の稲荷山古墳から出土した「辛亥銘鉄剣」に認められるように、「ワカタケル大王」すなわち雄略朝にあたる。雄略朝は大和王権の列島規模の地域再編が進んだ時期と近年の研究では考えられており、この時期の地域社会の様相を明らかにする視点は、列島規模の史的動態を追及する研究に繋がる。故に本研究では、保渡田古墳群出土埴輪の分析によって埴輪の工人集団の編成を明らかにする課題を設定した。 実際の研究では、二子山古墳・八幡塚古墳の発掘調査報告書(群馬町教育委員会2000『保渡田八幡塚古墳』/高崎市教育委員会2009『井出二子山古墳』)に掲載されている埴輪を分析対象とした。まずは、報告書を中心に埴輪の実測図を集成し、観察表をもとにして埴輪の規格・技法・胎土から分類を行った。また、分類に際しては実測図をデジタルデータとして処理するため、ワコムの23インチペンタブレットを購入して作業を進めた。この基礎作業によって、保渡田古墳群から出土した主要な埴輪の分類を完了させた。 上記の基礎的な作業を踏まえた上で、2012年1月27日~1月29日の3日間、群馬県高崎市かみつけの里博物館において、埴輪の実物資料の調査を行った。なお、時間的な制約から二子山古墳の埴輪の分析に集中した。その調査によって、二子山古墳の埴輪をA群・B群・C群・D群に4分類した。従来の報告書の見解では、複数生産地における埴輪の生産が想定されていたが、今回の調査によって実はかなり集約された生産地において埴輪が製作された点が推測された。特に、主体を占めるA群・B群は非常に均質な胎土・技法を有し、当該時期の埴輪生産が極めて集中的に行われていた点が判明した。これは、畿内の新池埴輪窯など大王墓に埴輪を供給した生産地の状況とも符合する。すなわち、当該期の埴輪生産は大王墓周辺の生産体制が地域に導入されたと考える。これは、雄略朝における地域社会運営を考える上で、非常に重要な成果である。 以上、本研究では古墳時代中期後半の埴輪生産の在り方を明らかにしうる成果を得た。今後は埼玉古墳群での埴輪生産との比較など地域相互の比較によって、より広い歴史的文脈のなかで埴輪生産を考究していくつもりである。

 

現在担当している科目 【 表示 / 非表示

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