2024/12/21 更新

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イゲタ タカコ
井下田 貴子
所属
附属機関・学校 日本語教育研究センター
職名
准教授(任期付)
学位
博士(学術) ( 上智大学 )

学歴

  •  
     
     

    上智大学   大学院理工学研究科   理工学専攻・情報学領域・博士後期課程  

  •  
     
     

    早稲田大学   大学院日本語教育研究科   修士課程  

委員歴

  • 2022年04月
    -
    継続中

    日本音声学会  企画委員

  • 2022年04月
    -
    継続中

    日本音声学会  国際交流委員

  • 2019年12月
    -
    2020年05月

    Speech Prosody 2020 査読委員

所属学協会

  •  
     
     

    早稲田大学日本語教育学会

  •  
     
     

    日本音響学会

  •  
     
     

    日本音声学会

研究分野

  • 日本語教育

研究キーワード

  • 日本語音声学、音声生成、音声知覚、第二言語習得、社会言語学

 

論文

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書籍等出版物

  • Steps in Japanese for Beginners 3

    KINOSHITA, Naoko, IGETA, Takako, HAMAKAWA, Yukiyo( 担当: 共著)

    Center for Japanese Language, Waseda University  2022年03月 ISBN: 9784948748729

講演・口頭発表等

  • ハイブリッド型科目における音声と語彙に着目した初級プレゼンテーション

    井下田貴子

    英国日本語教育学会  

    発表年月: 2023年09月

    開催年月:
    2023年09月
     
     
  • Non-native speakers perform poorer than native speakers in Japanese speech recognition in reverberation

    E. Osawa, T. Arai, N. Hodoshima, T. Igeta

    Journal of the Acoustical Society of America   Acoustical Society of America  

    発表年月: 2016年12月

    開催年月:
    2016年12月
     
     
  • 若年層韓国語ソウル方言話者に見られる後舌母音/o/ の孤立発話時の音響特徴

    井下田 貴子

    東京音声研究会  

    発表年月: 2015年11月

  • 日本語非母語話者のための非常時アナウンス音声の重要性

    井下田 貴子  [招待有り]

    全国語学教育研究会 (JALT)  

    発表年月: 2015年05月

  • 韓国人学習者の外来語表記における日本語化ストラテジーと、意識に関する一考察

    井下田 貴子

    日本語教育学会,研究集会  

    発表年月: 2009年10月

    開催年月:
    2009年10月
     
     

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 外国語訛の音声的評価と社会的許容度の検証ー日本とアメリカの比較

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2024年06月
    -
    2027年03月
     

    近藤 眞理子

  • 日本語教育を目的とした学習者における拗音・半母音の異聴の解明

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

    井下田 貴子

     概要を見る

    母語として一度獲得された音声カテゴリーは変更が難しく、非母語話者が学習言語の異なる音声カテゴリーにある音素を習得するのは容易ではない。特に、非母語話者は「学習言語の文脈」において、「学習言語の音素」を「母語の音素」で代用することが多々あり、このことが原因で、発音の誤りや異聴の可能性が高まることはよく知られている。
    先行研究では、中国人日本語先行研究では、中国人日本語学習者が発話する日本語の半母音/ju/と/jo/において、混同が見られることが報告されている。前後の文脈に頼ることができない語彙に日本語の半母音/ju/と/jo/が含まれる場合、コミュニケーション場面で問題が生じることが想定される。
    本研究では、中国語を母語とする日本語学習者を対象として、日本語の半母音、拗音の音声生成および音声知覚について、その音響特徴を明らかにすることを目的としている。2021年度には、2020年度同様、聴取実験に用いる合成音声作成のため、音響特徴の把握することを目的に予備調査として生成調査を行った。対象者は中国語母語話者で日本語上級者である。
    本研究では対象を日本語の半母音、拗音としているが、段階的に調査する必要があることから、まずは半母音を含む語彙および文を中心に、前後の音環境を変えて録音を行った。比較対象とする中国語は、日本語の語彙と同様の漢字を用い、一定のアクセント型を持つ語彙に限定した。音響分析の結果、先行研究と一致する傾向が見られたものの、中国語における音響特徴量において異なる傾向が観察されたため、先行研究と完全に一致するとは言い難い結果が得られた。

  • 韓国語音声の言語変化における共時的音響特徴と知覚判断要因の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2017年03月
     

    井下田 貴子

     概要を見る

    本研究の目的は、若年層韓国語ソウル方言話者に見られる後舌母音/o/と/u/の音響特徴の近似について、音声生成および音声知覚の両側面から調査を行い、音響特徴の近似と知覚識別における手掛かりを探ることである。これまで、2母音の音響特徴の近似は言語変化によると報告されてきたが、話速による調音の崩れが母音空間に影響を与えることから、本研究で話速による影響を調査した結果、女性話者の場合、話速の影響を受けることを確認した。また、2母音の知覚識別には、先行研究での報告とは異なり、必ずしも低次の第2フォルマントが手掛かりとなるわけではないという結果が得られた。

Misc

  • CJLで学ぶ学習者のためのレベル判定テスト開発

    寅丸 真澄, 井下田 貴子, 伊藤 奈津美, 沖本 与子, 久保 圭, 芹川 佳子

    早稲田日本語教育実践研究   ( 10 ) 79 - 81  2022年03月

  • CJL総合科目群オンライン化のための研究プロジェクト

    寅丸, 真澄, 木下, 直子, 久保田, 美子, 井下田, 貴子, 久保, 圭, 濱川, 祐紀代, 伊藤, 奈津美, 沖本, 与子, 齋藤, 智美, 武田, 誠, 鄭, 在喜, 吉田, 好美

    早稲田日本語教育実践研究   ( 10 ) 83 - 85  2022年03月

 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 理工学術院   国際理工学センター(理工学術院)

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

特定課題制度(学内資金)

  • 母方言に着目した中国人日本語学習者における半母音と拗音の研究

    2023年  

     概要を見る

     日本語の/o/や/u/に先行する半母音,拗音において,中国語を母語とする日本語学習者(以下,学習者)に生成・知覚の両面に誤りが見られるという報告がある。特に初級では/o/と/u/の混同が生じると言われ,その原因として日中両言語の母音の違いが影響していると考えられている。先行研究では異聴の方向性として,/o/→/u/ より/u/→/o/が多いと報告され,中上級レベルでは/o/-/u/の異聴はほぼ起こらないと報告されているが,上級レベルでの検証はなされていない。本研究の最終目的は学習者の日本語母音/o/-/u/の知覚の傾向について体系的に明らかにすることである。本稿では先行研究で扱われなかった子音種を用いて/o/-/u/の知覚実験を行い,日本語習熟度と異聴の関係について実験を行った。 実験に用いた刺激は,子音は直音が11種,拗音では口蓋化した子音11種,半母音である。聴取実験への参加者は合計4名で,日本語レベルは上級2名(CF1:女性,CM3:男性),初級2名(CM1,CM2:男性)である。なお,CF1が広東語,他3名は北京語を母方言としている。提示された1音節に含まれる母音が「あ」,「う」,「お」 のどれか強制選択をしてもらった。 結果は,初級CM2の/o/正答率は他の参加者より有意に低いことから,学習歴や日本語のインプット量の少なさが影響していると考えられる。しかし,同じ初級のCM1は上級のCM3よりも正答率が高い。CF1においてはCM2と同程度異聴しているため,日本語レベルが異聴の原因であるとは言い難い。CF1の正答率から「(中上級)学習者の知覚において混同がほぼ発生しない」という報告と異なる結果となった。また、方言に関しても現時点で確認できている方言のバリエーションが少ないことと、標準語のベースとなる北京語話者が多いため、比較が十分ではなく、結果が個人差であるというにも量的に不足していると言える。これらに関しては今後の課題としたい。

  • 音響パラメータを利用した日中両言語における半母音の聴取傾向

    2022年  

     概要を見る

    本研究では、中国語を母語とする日本語学習者に、日本語母語話者が発話する日本語半母音/ju/と/jo/を刺激として、聴取実験を行った。音声刺激の提供者は、東京方言を母方言とする20代女性である。聴取実験に用いた音声刺激は半母音/ja/, /ju/, /jo/と複数の子音種を含む拗音で、①孤立発話、②キャリアセンテンスへの埋め込み、の2パターンの方法で提示し、それぞれ3試行ずつ聴取してもらった。聴取実験に参加した日本語学習者は初級レベルから上級レベルまでの学習者であり、実験の結果、正答率が低かった参加者は、誤りの傾向としていくつかの規則性が観察された。今後はこの誤りの傾向の規則性に基づき、対象者の幅を広げて実験を行う予定である。

  • 中国人日本語学習者における半母音と拗音の音声生成

    2021年  

     概要を見る

    中国語を母語とする日本語学習者は、日本語半母音/ju/と/jo/において混同が見られることが報告されている。本研究では、中国人日本語学習者の発話する日本語半母音/ju/と/jo/に関して、昨年度に続き、録音音声を用いて音響分析を行い、特に日中両言語の比較をした。分析の結果、中国語の子音部の第2フォルマントの遷移部の値の平均が日本語の半母音として成立するための値に及ばないケースが多く観察された。日本語母音/u/を中国語母音/ou/で代用することにより混同が生じていることが報告されているが、子音部の変化や、より大きな音声単位の中での調音結合の影響も考慮していると考えられる。

  • 中国人日本語学習者における半母音の音響特徴と知覚の傾向

    2020年  

     概要を見る

    本研究では、中国人日本語学習者の発話する日本語半母音「ゆ」と「よ」に関して、聴取実験を前提に生成調査を行った。生成調査には、日本語と中国語の両言語で用いられている2字の漢字語を用いた。日本語では「優等」などの4モーラ語でアクセント型は平板型、中国語では一声となる語彙を選択し、6語を対象とした。調査協力者は中国語母語話者で日本語レベルは超級の東北方言を母方言とする30代女性である。調査の結果、日本語と中国語の両言語において、子音部の第2フォルマントの傾きに特徴が見られたことから、今後、持続時間や傾きの角度などを段階的に変化させた刺激を用いて実験を行う必要性がある。