2024/12/21 更新

写真a

サトウ ショウヘイ
佐藤 尚平
所属
文学学術院 文学部
職名
教授
学位
博士(D.Phil.) ( オックスフォード大学 )

経歴

  • 2024年
    -
    継続中

    ビルラ技術科学大学   ゴアキャンパス   客員研究員

  • 2023年
    -
    継続中

    早稲田大学   文学学術院   教授

  • 2021年
    -
    2024年

    ロンドン大学LSE   国際関係史学部   客員研究員

  • 2017年
    -
    2023年

    早稲田大学   文学学術院   准教授

  • 2013年
    -
    2017年

    金沢大学   人間社会研究域 法学系   准教授

  • 2013年
     
     

    東京大学 東洋文化研究所   SPD特別研究員(日本学術振興会)

  • 2011年
    -
    2013年

    埼玉学園大学   非常勤講師

  • 2010年
    -
    2013年

    早稲田大学イスラーム地域研究機構   研究助手

  • 2008年
    -
    2010年

    オックスフォード大学ハリス・マンチェスター・カレッジ   非常勤講師

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委員歴

  • 2024年10月
    -
    継続中

    日本国際政治学会  学会奨励賞選考委員

  • 2014年
    -
    2019年

    Sport in History  Editorial Board

  • 2010年
    -
    2013年

    イスラーム地域研究・若手研究者の会  幹事

研究分野

  • 国際関係論 / 史学一般

研究キーワード

  • 集合的記憶

  • 植民地

  • 脱植民地化

  • イギリス帝国

  • 中東

  • 国際関係史

  • Global History

  • Arabian Peninsula

  • British Empire

  • Persian Gulf

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受賞

  • 地域研究コンソーシアム賞(登竜賞)

    2016年   地域研究コンソーシアム  

    受賞者: 佐藤尚平

  • ベイト賞

    2009年   オックスフォード大学  

    受賞者: Shohei Sato

 

論文

  • 破棄された文書に光を当てる:イギリス帝国による植民地文書の隠蔽

    佐藤尚平

    『歴史学研究』   985   11 - 21および44  2019年  [招待有り]

  • 西アジア・北アフリカ(近現代)

    佐藤尚平

    史学雑誌(2017年の歴史学界:回顧と展望)   127 ( 5 ) 305 - 310  2018年05月

  • ‘Operation Legacy’: Britain’s Destruction and Concealment of Colonial Records Worldwide

    Shohei Sato

    The Journal of Imperial and Commonwealth History   45 ( 4 ) 697 - 719  2017年  [査読有り]

    DOI

    Scopus

    39
    被引用数
    (Scopus)
  • Britain and the Secret Agreement: The Week that Made the Emirates

    Shohei Sato

    Proceedings of the Seventh Anglo-Japanese Conference of Historians     285 - 301  2015年07月  [査読有り]

  • 国家と集合的記憶:UAE建国40周年記念ロゴの謎

    佐藤尚平

    『UAE』   55   7 - 10  2014年03月  [査読有り]

  • The Sportification of Judo: Global Convergence and Evolution

    Shohei Sato

    Journal of Global History   8 ( 2 ) 299 - 317  2013年07月  [査読有り]

    DOI J-GLOBAL

    Scopus

    28
    被引用数
    (Scopus)
  • Mapping for Modernity: An Arabist in Arabia, 1953-1955

    Shohei Sato

    The East Asian Journal of British History   2   109 - 128  2012年  [査読有り]

  • ペルシャ湾保護国とイギリス帝国―脱植民地化の再検討

    佐藤尚平

    『国際政治』(国際政治研究の先端8)   ( 164 ) 143 - 154  2011年  [査読有り]

    DOI CiNii

  • Britain's Decision to Withdraw from the Persian Gulf, 1964-68: A Pattern and a Puzzle

    Shohei Sato

    Journal of Imperial and Commonwealth History   37 ( 1 ) 99 - 117  2009年  [査読有り]

    DOI J-GLOBAL

    Scopus

    25
    被引用数
    (Scopus)

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書籍等出版物

  • 『スポーツの世界史』

    坂上康博, 中房敏郎, 石井昌幸, 嶋航( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 395-410頁)

    一色出版  2018年

  • The Routledge Handbook of the Global Sixties: Between Protest and Nation-Building

    Chen Jian, Martin Klimke, Masha Kirasirova, Mary Nolan, Marilyn Young, Joanna Waley-Cohen( 担当: 分担執筆,  担当範囲: pp. 469-479)

    Routledge  2018年

  • Britain and Formation of the Gulf States: Embers of Empire

    Shohei Sato( 担当: 単著)

    Manchester University Press  2016年 ISBN: 9780719099687

  • 『グローバル・スポーツの課題と展望』

    早稲田大学スポーツナレッジ研究会編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 88-98頁)

    創文企画  2014年02月

講演・口頭発表等

  • Britain and Japan’s Destruction and Displacement of Sensitive Records

    Shohei Sato

    New Perspectives on Displaced Colonial Archives, Online Workshop  

    発表年月: 2024年09月

  • 脱植民地化と史料の移管・破棄・隠匿:日英両帝国の比較に向けて

    佐藤尚平  [招待有り]

    日本国際政治学会2022年度研究大会  

    発表年月: 2022年10月

  • Selective amnesia underpins collective memory: a preliminary comparison of the British and Japanese empires’ destruction and concealment of sensitive colonial records across Asia

    Shohei Sato

    Association for Asian Studies 2022 Annual Conference, Honolulu and Online  

    発表年月: 2022年03月

    開催年月:
    2022年03月
     
     
  • Towards a global comparison of selective amnesia: Britain’s colonial cover-up across Asia

    Shohei Sato

    The 11th International Conference of Asia Scholars  

    発表年月: 2019年07月

  • アラビア半島の国境線

    佐藤尚平  [招待有り]

    平成29年度三菱財団研究成果報告会  

    発表年月: 2017年09月

  • Rebellion and Retreat: The Late 1960s in the United Arab Emirates

    Shohei Sato  [招待有り]

    Revisiting 1968 and the Global Sixties  

    発表年月: 2016年09月

  • Exploring a revisionist history of decolonization: FCO 141 and the 'Operation Legacy'

    Shohei Sato

    Britain and the World Conference 2016  

    発表年月: 2016年06月

  • 中東情勢と国際政治史

    佐藤尚平  [招待有り]

    第202回広島大学平和科学研究センター研究会  

    発表年月: 2015年03月

  • Decolonization and the Migrated Archives from Asia and Africa to Britain

    Shohei Sato  [招待有り]

    International Conference on Islam and Multiculturalism  

    発表年月: 2014年12月

  • 脱植民地化の新地平:新出資料「イギリス帝国の遺産作戦」関連文書群の解題

    佐藤尚平

    日本国際政治学会2014年度研究大会  

    発表年月: 2014年11月

  • The ‘Secret’ Agreement of July 1971: Abu Dhabi, Dubai and Britain

    Shohei Sato

    世界中東研究会議(WOCMES)於トルコ  

    発表年月: 2014年08月

  • 乾燥地域における水資源管理についての試論:アブダビの調査報告から

    佐藤尚平

    中東における水資源管理の歴史・文化・社会  

    発表年月: 2014年03月

  • アブダビ・ドバイの「秘密」合意(一九七一年)

    佐藤尚平

    史学会大会  

    発表年月: 2013年11月

  • Globalisation of Judo

    Shohei Sato  [招待有り]

    招待講演 於アルブハーリー国際大学(マレーシア)  

    発表年月: 2013年01月

  • Sovereignty and Cartography in the Arabian Peninsula

    SATO Shohei

    International Conference on Islam and Multiculturalism 於マラヤ大学(マレーシア)  

    発表年月: 2013年01月

  • 近代国家の形成:アラブ首長国連邦の場合

    佐藤尚平  [招待有り]

    九州史学会大会  

    発表年月: 2012年12月

  • Between Water and Oil: An Environmental History of the Buraimi Oasis Dispute, 1952-1955

    Shohei Sato

    北米中東学会(MESA)年次大会 於デンバー(アメリカ合衆国)  

    発表年月: 2012年11月

  • Britain and the Secret Agreement: The Week that Made the Emirates, July 1971

    Shohei Sato

    日英歴史家会議 於ケンブリッジ(イギリス)  

    発表年月: 2012年09月

  • The Globalization of Judo and its Change of Rules: Diffusion, Convergence and Evolution

    Shohei Sato  [招待有り]

    Sport and Global History Workshop 於デュモンフォート大学(イギリス)  

    発表年月: 2012年07月

  • Arabian Politics around Water: A History of Abu Dhabi's Qasr al-Hosn

    Laurent Lambert, Shohei Sato

    湾岸研究学会 於エクセター(イギリス)  

    発表年月: 2012年07月

  • Global History for International Relations

    Shohei Sato

    英国国際政治学会(BISA)・北米国際政治学会(ISA) 於エジンバラ(イギリス)  

    発表年月: 2012年06月

  • 水と油:『ブライミー陳述書』(1955年)とアラビア半島の主権

    佐藤 尚平

    日本中東学会大28回大会  

    発表年月: 2012年05月

  • Politics of Standardization: British Empire and the Evolution of Sovereignty in the Middle East

    Shohei Sato

    北米国際政治学会 於サンディエゴ(アメリカ合衆国)  

    発表年月: 2012年04月

  • Mapping Water and Oil: Changing Conceptions of Territoriality in the Mid-Twentieth Century Arabian Peninsula

    Shohei Sato

    アメリカ環境史学会(ASEH)年次大会 於マディソン(アメリカ合衆国)  

    発表年月: 2012年03月

  • Evolution of Sovereign Territoriality in the Mid-Twentieth-Century Arabian Peninsula

    Shohei Sato

    Islam and Multiculturalism Conference, Tokyo, Japan  

    発表年月: 2011年12月

  • ‘Politics of Standardization: Sovereignty and the British Empire in the Middle East

    Shohei Sato

    南部歴史家会議(SHA)年次大会 於ボルチモア(アメリカ合衆国)  

    発表年月: 2011年10月

  • A Political Ecology of Abu Dhabi and the History of Qasr al-Hosn

    Laurent A. Lambert, Shohei Sato

    Islamic Area Studies Third International Conference, Kyoto, Japan  

    発表年月: 2010年12月

  • Modernity in International Relations: British Empire and the Institutional Development of Sovereignty in the Middle East

    Shohei Sato

    韓日ブリテン史会議 於熊本  

    発表年月: 2010年11月

  • 帝国主義と主権国家体制の変容:イギリス帝国と『中東』の創造を手がかりに

    佐藤 尚平

    日本国際政治学会2010年度研究大会 (自由論題部会)  

    発表年月: 2010年10月

  • End of Informal Empire: Britain’s Withdrawal from the Persian Gulf

    Shohei Sato  [招待有り]

    Decolonisation Workshop 於オックスフォード(イギリス)  

    発表年月: 2009年12月

  • Anglo-American Relations concerning the Persian Gulf, 1964-1971

    Shohei Sato

    英国国際政治学会(BISA) 於レスター(イギリス)  

    発表年月: 2009年12月

  • From Empire to Hegemony: Anglo-American Relations over the Persian Gulf

    Shohei Sato  [招待有り]

    Rothermere American Institute Graduate Seminar 於オックスフォード(イギリス)  

    発表年月: 2009年11月

  • Towards the Nixon Doctrine, 1964-1971

    Shohei Sato

    アメリカ外交史学会(SHAFR) 於フォールズ・チャーチ(アメリカ合衆国)  

    発表年月: 2009年06月

  • グローバル•ヒストリーと主権:アラブ首長国連邦、カタール、バハレーンの誕生

    佐藤 尚平

    日本中東学会第25回大会  

    発表年月: 2009年05月

  • Britain’s Withdrawal from the Persian Gulf: End of Empire and Expansion of International Society

    Shohei Sato

    After Empire Conference 於リーズ(イギリス)  

    発表年月: 2008年09月

  • Retrenchment and Retreat: Britain’s Decision to Withdraw from the Gulf, 1968

    Shohei Sato

    ドイツ東洋学会議 於フライブルク(ドイツ)  

    発表年月: 2007年09月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • イギリス帝国の不都合な過去とは何だったのか?隠蔽された文書を用いた地域横断的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2025年03月
     

    佐藤 尚平

     概要を見る

    本研究は、イギリス帝国と世界中の植民地についての研究であり、その焦点は帝国主義時代と現代とをつなげる植民地独立期にある。20世紀初頭に最盛期を迎えたイギリス帝国は、二つの大戦で疲弊し、各植民地は独立へと向かった。その過程でイギリス帝国が不都合な過去の記録を隠蔽したのではないかと長年疑われてきたが、その詳細は謎に包まれていた。そうした中、かつて隠蔽されたはずの文書群がロンドンで偶然「発見」されるという出来事が近年あった。
    植民地独立という大混乱期に、世界各地の植民地で膨大な資源を投じてまでイギリス帝国が隠蔽しようとした不都合な過去とは何だったのか?本研究では、ロンドン郊外に集約された文書群を読み解き、さらに各旧植民地に残された史料と照合し地域横断的な検証を行っている。
    4年間の研究計画の初年にあたる本年度は、イギリスでの史料調査とマルタでの史料調査を実施することを当初は計画していた。新型コロナウィルスの影響により、これら全てを実施することは叶わなかったものの、イギリスで予定していた調査の一部は実施することが出来た。さらに、Association for Asian Studiesの年次大会でオンラインながら研究報告を行うこともできた。海外調査を研究手法の主軸に据えている本研究課題にとって、新型コロナウィルスの影響による様々な行動制限は大きな障害となった。しかしそうした中でも研究に一定の進展があったことは特筆されよう。

  • 日英両帝国による植民地文書の破棄と隠匿についての比較研究

    稲盛財団  稲盛研究助成

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2024年03月
     

  • 世界システムの転換点としての1970年代―石油危機の衝撃

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2022年03月
     

    秋田 茂, 山口 育人, 岸田 真, 菅 英輝, 浅野 豊美, 佐藤 滋, 佐藤 尚平, 前川 一郎, KROZEWSKI GEROLD

     概要を見る

    1.共同研究の第四年次において、3回の定例研究会(2020年6月、12月、2021年3月)と2020度政治経済学・経済史学会秋季学術大会でのパネル報告を行った。2.定例研究会では、昨年度に暫定的に作成した英文ペーパーの増補・拡充と各ペーパーの相互連関性を意識して議論を重ねた。さらに、「双方向的比較」を充実させるために、新たに中米関係史・アメリカ現代史専攻の南和志(大阪大学)と、ソ連現代史研究の藤澤潤氏(神戸大学9の協力を得て、二度の石油危機と中華人民共和国・旧ソ連のエネルギー政策との関連性について検討した。その結果、ソ連の石油・天然ガス開発計画の展開とその資金的・技術的な限界、他方で、中国の西側資本を最大限活用した資源探査と改革開放政策への展望・有効性を把握することができた。3.政治経済学・経済史学会秋季学術大会では、「石油危機の衝撃と1970年代アジア国際経済秩序の変容」と題するパネルを組織した。問題提起・司会を秋田が行い、山口が「国際開発金融の民営化―オイルマネー、ユーロダラー市場の形成と1970年代の開発途上国」、菅が「冷戦、石油危機と東南アジアにおけるアジア開発銀行の役割、佐藤滋が「東南アジアの工業化とオイル・トライアングル―マレーシアとシンガポールを事例に―」、秋田が「インドの緑の革命、世界銀行と石油危機―化学肥料問題を中心に―」の報告を行い、国際開発金融とオイルマネーの還流の視点から早稲田大学の矢後和彦、日本の対外援助・投資と東アジアの工業化の観点から成城大学名誉教授の浅井良夫から有益なコメントをいただいた。今後の研究課題として、杉原薫が提唱する「オイル・トライアングル」論との関連をさらに探求する必要性が明らかになった。4.最終目標として世界経済史会議(WEHC)パリ大会が、コロナ禍のために1年延期になり、科研プロプロジェクトも連動して延長することにした。

  • イギリス帝国による世界的な文書隠蔽工作:1950-80年代における植民地省の役割

    日本学術振興会  科学研究費補助金(国際共同研究加速基金・国際共同研究強化)

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2021年03月
     

    佐藤尚平

     概要を見る

    第二次世界大戦後、イギリス帝国は世界各地で都合の悪い植民地文書を隠蔽する文書隠蔽工作を行った。この文書隠蔽工作の全容を解明することが研究代表者の長期的な目標である。そのための一段階として、本研究計画では、帝国の植民地政策を司った本国イギリスの植民地省の役割に光を当てている。
    当初の予定では、昨年度が本研究計画の最終年度にあたり、その年に長期海外調査のほとんどを実施するはずであった。しかしその直前から世界中で急拡大した新型コロナウィルスの影響により当初の日程で日本を出国することが出来ず、今年度に研究計画を延長することになった。そして、今年度も残念ながら新型コロナウィルスの影響が続き、思うように海外調査を行うことは叶わなかったため、次年度に研究計画を再延長することを余儀なくされた。
    ただし、こうした逆風の中でも、今年度はイギリスでの長期海外調査の一部を開始することが出来たのは特筆すべき成果である。また、日本にいる間も史料の分析を継続した。二次史料だけでなく、これまでにイギリス国立公文書館で収集してきた移管文書群(FCO141)も検討し、こうした分析に基づいて国際学会Association for Asian Studiesの年次大会でのオンライン報告を行うことも出来たのも大きな成果である。この間、不透明で流動的な状況の中でも辛抱強く協力して下さった所属研究機関及び現地研究機関の関係者に心から感謝している。
    次年度は、新型コロナウィルスの影響による社会状況の変化を注視し、感染予防に万全を期しながら、機会を捉えて長期海外調査を本格化させたい。

  • イギリス帝国の歴史認識と忘却:世界37植民地における文書隠蔽工作の初期展開

    日本学術振興会  科学研究費補助金(基盤C)

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

    佐藤尚平

     概要を見る

    第二次世界大戦後、ヨーロッパや日本の諸帝国は、世界各地から撤退した。この時に、各帝国にとって都合の悪い過去の記録が何らかの形で処分されただろうということは想像にかたくないが、その多くは謎に包まれている。当時最大勢力の一つであったイギリス帝国も文書の隠蔽を行なっただろうと考えられるが、やはりその詳細はほとんど知られていない。こうした中、イギリス帝国が隠蔽したはずの植民地文書が、実はロンドン郊外に保管されていたということが近年明らかになった。本研究計画は、この新出史料を読み解きながら、イギリス帝国が世界各地で行なった文書隠蔽工作の様子を、特にその初期段階の展開に焦点を当てて検討した。

  • 湾岸アラブ諸国の成立とイギリス帝国

    日本学術振興会  科学研究費補助金(若手B)

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2018年03月
     

    佐藤尚平

  • 水資源の分配からみるアラビア半島の国境線

    三菱財団  人文科学研究助成

    研究期間:

    2013年10月
    -
    2016年09月
     

    佐藤尚平

  • 記録と忘却:「イギリス帝国の遺産」作戦の研究

    サントリー文化財団  若手研究者のためのチャレンジ研究助成

    研究期間:

    2015年05月
    -
    2016年04月
     

    佐藤尚平

  • 中東・アジアのイスラーム系宗教大学の留学生獲得戦略:知のグローバル化とローカル化

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2016年03月
     

    桜井 啓子, 鈴木 恵美, 西村 淳一, オマル ファルーク, 砂井 紫里, 佐藤 尚平

     概要を見る

    本研究では、中東の三大都市であるエジプトのカイロ、サウジアラビアのメディナ、イランのゴムにあるイスラーム系宗教大学の留学生獲得政策を分析し、いずれの大学もアジアやアフリカなどで卒業生が教師を務めている宗教学校等を通じて留学生をリクルートしていることを明らかにした。また、卒業生は、帰国後、留学先である中東で習得した宗教知識を真正の知識として広めようとする傾向にあるものの、祖国の宗教状況に合わせて取捨選択していることも浮き彫りとなった。。

  • 新出資料「イギリス帝国の遺産作戦」関連文書群の研究:20世紀中葉のアラビア半島の反英抵抗運動から

    松下幸之助記念財団  研究助成

    研究期間:

    2014年10月
    -
    2015年09月
     

    佐藤尚平

  • イギリスに対するアラビア半島東部の抵抗運動の研究:新出資料「帝国の遺産作戦」関連資料群の解題

    北陸銀行  若手研究者助成金

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2015年03月
     

    佐藤尚平

  • ペルシャ湾岸諸国の近代化とイギリス帝国

    日本学術振興会  特別研究員奨励費(個人研究)

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2014年03月
     

    佐藤尚平

  • 脱植民地化期のペルシャ湾南岸とイギリス帝国の関係

    日本学術振興会  科学研究費補助金(若手B・個人研究)

    研究期間:

    2011年
    -
    2013年
     

    佐藤尚平

  • Towards the Nixon Doctrine: British Withdrawal from the Persian Gulf, 1964-1971

    英国王立歴史学協会  研究費補助金(個人研究)

    研究期間:

    2009年
     
     
     

    佐藤尚平

     概要を見る

    アメリカ外交史、イギリス外交史

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Misc

  • 脱植民地化と史料の破棄・隠匿

    佐藤尚平

    岩波講座 世界歴史   22   130 - 131  2023年07月  [招待有り]

  • イギリス(大定帝国)と中東

    佐藤尚平

    中東・オリエント文化事典     288 - 289  2020年11月  [招待有り]

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • The Middle East and the Economy of the British Empire

    佐藤尚平

    イスラーム地域研究ジャーナル   11   116 - 117  2019年  [招待有り]

    会議報告等  

  • 忘れたはずの記憶:新出資料「イギリス帝国の遺産作戦」関連文書群

    佐藤尚平

    アジア学の最前線(東京大学東洋文化研究所)    2015年01月  [招待有り]

  • Book review of S.B. Kelly (ed), Fighting the Retreat from Arabia and the Gulf, The Collected Essays and Reviews of J.B. Kelly

    Shohei Sato

    Journal of Arabian Studies   4 ( 1 ) 150 - 151  2014年06月  [招待有り]

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • イスラーム地域研究若手研究者の会

    佐藤尚平

    アジア学の最前線(東京大学東洋文化研究所)    2014年01月  [招待有り]

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • ペルシャ湾岸地域の近現代史研究

    佐藤尚平

    世界史の研究(歴史と地理)   ( 237 ) 48 - 51  2013年  [招待有り]

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

    CiNii

  • 新刊紹介:Steffen Hertog, Princes, Brokers and Bureaucrats: Oil, and the State in Saudi Arabia, Ithaca, NY: Cornell University Press, 2010

    佐藤尚平

    イスラーム地域研究ジャーナル   4   124  2012年03月

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 新刊紹介:辻上奈美江『現代サウディアラビアのジェンダーと権力:フーコーの権力論に基づく言説分析』福村出版、2010年

    佐藤尚平

    イスラーム地域研究ジャーナル   4   121  2012年03月

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • Book review of Barbara J. Keys, Globalizing Sport: National Rivalry and International Community in the 1930s, Cambridge, MA: Harvard University Press

    Shohei Sato

    Sport in History (Routledge)   31 ( 4 ) 518 - 520  2012年  [招待有り]

    書評論文,書評,文献紹介等  

    DOI

  • 新刊紹介:松尾昌樹『湾岸産油国:レンティア国家のゆくえ』講談社、2010年

    佐藤尚平

    イスラーム地域研究ジャーナル   3   143  2011年03月

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 京都国際会議レポート:プレナリーセッションⅠ

    佐藤尚平

    イスラーム地域研究ジャーナル   3   124 - 125  2011年03月

    会議報告等  

  • Identities and Perceptions over the Danish Cartoon

    Shohei Sato

    International Affairs Journal (University of California, Davis)    2006年

    速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)  

  • 新刊紹介:小松久男・小杉泰編『現代イスラーム思想と政治運動』東京大学出会、2003年

    佐藤尚平

    史学雑誌   114 ( 4 ) 98 - 99  2005年  [招待有り]

    書評論文,書評,文献紹介等  

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現在担当している科目

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担当経験のある科目(授業)

  • 東洋史特論

    埼玉学園大学  

  • 中東の政治 (英語による授業)

    オックスフォード大学  

  • 国際関係論 (英語による授業)

    オックスフォード大学  

  • 国際政治史(英語による授業)

    金沢大学大学院  

  • イギリス研究

    金沢大学  

  • 英語

    金沢大学  

  • 国際政治史 (英語による授業)

    金沢大学  

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特定課題制度(学内資金)

  • 味のヒエラルキー:近現代世界における食の嗜好の変化についての基礎的研究

    2023年  

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      本研究のテーマは、近現代世界における食の嗜好の変化である。食の嗜好の変化については、ヒトの移動とモノの流通、冷凍保存など科学技術の発展という側面からこれまで説明が加えられてきた。他方で、こうしたハードな要因だけでは捉えきれない、よりソフトな側面も存在する。例えば日本では、移民の規模や歴史的な交流の深さに反して、フランス料理の方がブラジル料理やフィリピン料理よりも圧倒的に人気が高い。この乖離は、日本社会における文化ヒエラルキーに踏み込むことなく有効に説明できないだろう。 本研究では、こうした食の嗜好における文化的な側面に光を当てることを試みた。調査を通じて、帝国主義と脱植民地化というキーワードが見えてきた。すなわち、食という日常の暮らしの中にあるものを、近現代における大きな政治・社会的な変化から読み解くことができるのではないかという方向性である。本研究では基礎的な調査を行ったが、今後はより具体的な研究状況のサーベイや、実証的な調査にも挑戦したい。また、オリエンタリズムという視点から説明を試みることの有用性についても将来的には検討したい。

  • ムスリムが暮らす日本社会についての基礎的研究

    2022年  

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     現在、世界の人口の4分の1がイスラーム教徒であると言われており、今世紀中にはその数はキリスト教徒を上まわる見込みだという説もある。世界的な趨勢と呼応するように、日本おけるイスラーム教徒の数も年々増加しており、今やイスラーム教徒は日本社会の不可欠な一員である。その一方で、イスラームに縁遠さを感じている人々が日本に多くいるのも事実である。こうした問題意識から、本研究計画では、イスラーム教徒が暮らす日本社会がどのような課題を抱えているのかを問い、その一歩としてまずは基礎的な事実を整理し、また共生という考え方について批判的な検討を行った。

  • なぜイギリス帝国は地中海に暮らすマルタ市民を東アフリカに強制送還したのか?

    2021年  

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     本課題は、20世紀のイギリス帝国についての研究であり、地中海の植民地マルタに対するイギリスの政策を検討するための基礎的な調査を行うことを目的とした。第二次世界大戦中、マルタはイタリアから激しい爆撃を受けた。守勢にまわったイギリスは、マルタ市民のうち親イタリアと見られる人々を強制収容し、東アフリカの植民地ウガンダに強制送還するという異例の措置に出た。親ファシストの汚名を着せられた市民の強制送還は、今日でもマルタを分断する社会の傷となっている。そもそもイギリスは、強制送還にあたってどのようにマルタ市民を選別したのか。本課題では、新出史料も用いて本格的な検討を開始するための基礎的な調査を行った。

  • 集合的記憶と集合的忘却:日英両帝国による隠蔽工作の比較に向けた基礎的調査

    2020年  

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    これまで報告者は、イギリス帝国による集合的忘却について研究してきた。第二次世界大戦後、イギリスが世界中の植民地から撤退した際に、各地で不都合な文書を徹底的に隠蔽したということが、近年発見された新出史料から明らかになりつつある。しかし、帝国の衰退期に隠蔽工作を行ったのはイギリスだけではない。日本もまた、第二次世界大戦の敗戦前後に大規模な隠蔽工作を行ったと伝えられている。本研究は、日英両帝国が行った隠蔽工作を比較することを長期的な目標として掲げ、それに向けた基礎的な文献調査を行った。

  • イギリス帝国における植民地行政文書の保管と破棄の「現場」

    2019年  

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    第二次世界大戦後、日本やヨーロッパの諸帝国が世界各地から撤退した時、都合の悪い過去の記録がおそらく大量に処分されただろうということは想像にかたくない。しかし一体いつ、どれほどの規模で、どのように文書の隠蔽が行われたのかについては、謎が多い。そのような中、近年、例外的とも言える隠蔽の証拠が発見された。イギリスが20世紀中葉から後半にかけて世界37植民地で隠蔽したはずの文書群が、2011年にロンドン郊外で発見されたのである。報告者は、この「存在しないはず」の新出史料を使用して、イギリス帝国による文書隠蔽国策を、特に文書管理の作成・管理・利用・破棄の生々しい「現場」を伝える歴史的に稀有な事例として位置付けた。<!-- /* Font Definitions */ @font-face {font-family:"MS 明朝"; panose-1:2 2 6 9 4 2 5 8 3 4; mso-font-alt:"MS Mincho"; mso-font-charset:128; mso-generic-font-family:modern; mso-font-pitch:fixed; mso-font-signature:-536870145 1791491579 134217746 0 131231 0;}@font-face {font-family:"Cambria Math"; panose-1:2 4 5 3 5 4 6 3 2 4; mso-font-charset:0; mso-generic-font-family:roman; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:-536870145 1107305727 0 0 415 0;}@font-face {font-family:"\@MS 明朝"; panose-1:2 2 6 9 4 2 5 8 3 4; mso-font-charset:128; mso-generic-font-family:modern; mso-font-pitch:fixed; mso-font-signature:-536870145 1791491579 134217746 0 131231 0;} /* Style Definitions */ p.MsoNormal, li.MsoNormal, div.MsoNormal {mso-style-unhide:no; mso-style-qformat:yes; mso-style-parent:""; margin:0mm; margin-bottom:.0001pt; text-align:justify; text-justify:inter-ideograph; mso-pagination:none; font-size:11.0pt; mso-bidi-font-size:12.0pt; font-family:"Times New Roman",serif; mso-fareast-font-family:"MS 明朝"; mso-bidi-font-family:Arial; mso-bidi-theme-font:minor-bidi; mso-font-kerning:1.0pt;}.MsoChpDefault {mso-style-type:export-only; mso-default-props:yes; font-size:11.0pt; mso-ansi-font-size:11.0pt; mso-ascii-font-family:"Times New Roman"; mso-fareast-font-family:"MS 明朝"; mso-hansi-font-family:"Times New Roman"; mso-bidi-font-family:Arial; mso-bidi-theme-font:minor-bidi;}size:595.0pt 842.0pt; margin:99.25pt 30.0mm 30.0mm 30.0mm; mso-header-margin:42.55pt; mso-footer-margin:49.6pt; mso-paper-source:0; layout-grid:18.0pt;}div.WordSection1 {page:WordSection1;}

  • イギリス帝国による世界的な文書隠蔽工作:「現地協力者」についての基礎的調査

    2019年  

     概要を見る

     第二次世界大戦後、イギリス帝国から世界各地の植民地が独立した。この混乱の最中、実は、イギリスが世界中で不都合な文書を必死に隠蔽していたようだということが、最近になって分かってきた。植民地独立という世界史的な転換点において、イギリスは一体何を隠蔽し、帝国の歴史をどのように正当化しようとしたのか?この文書隠蔽工作において、イギリスの植民地支配に協力してきた現地協力者たちの名誉と安全に関わる文書も隠蔽の対象としていたということが、これまで分かっている。そこで、本研究課題では、イギリスが守ろうとした「現地協力者」とは誰だったのかを検証した。

  • 20世紀の植民地独立期における文書隠蔽工作:諸帝国の比較研究に向けた基礎的調査

    2018年  

     概要を見る

     第二次世界大戦後、イギリス帝国は凋落し、世界中の植民地が独立した。この混乱の最中、イギリスが各地で不都合な文書を隠蔽していたということを示す新出史料が、近年発見された。 申請者は、イギリスによるこの世界的な文書隠蔽工作の全容を解明することを目指して、以前から研究を進めている。その一方で、この作業を通じて新たな課題も浮上してきた。すなわち、イギリス帝国の隠蔽工作を、他の事例とも比較しながら、世界史全体の中に位置付けることが必要になってきたのである。そこで、世界史的な検討を行うための第一歩として、本研究計画では、イギリス以外の帝国や国家の事例について基礎的な調査を行った。

  • イギリス帝国が世界37植民地で行った文書隠蔽工作:初期段階についての基礎的調査

    2017年  

     概要を見る

     第二次世界大戦後、イギリス帝国から世界各地の植民地が独立した。帝国の崩壊、ナショナリズムの高揚、植民地独立というこの世界史的な混乱の最中、実はイギリスが不都合な文書を必死で隠蔽していたようだということが最近になって分かってきた。 一体誰が、何を隠蔽しなければならなかったのか?植民地支配の歴史をどのように正当化しようとたのか?イギリス帝国が20世紀中頃から後半にかけて世界各地で行った文書隠蔽工作の全容を解明することが、私の研究の全体像だ。 この全体像のうち、本計画では、特に文書隠蔽工作の初期段階に注目した。一体いつ、誰が、何の目的のために文書隠蔽工作を策定したのか?この問いに答えるために、本計画では、まずは二次資料を使用して基礎的な調査を行った。

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