2024/04/25 更新

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ニシナ アキラ
仁科 明
所属
教育・総合科学学術院 教育学部
職名
教授
学位
修士(文学) ( 東京大学 )

経歴

  • 2014年04月
    -
    継続中

    早稲田大学教育学部 教授(現職)

  • 2010年04月
    -
    2014年03月

    早稲田大学教育学部 准教授

  • 2007年04月
    -
    2010年03月

    静岡県立大学国際関係学部 准教授

  • 2000年06月
    -
    2007年03月

    静岡県立大学国際関係学部 専任講師

学歴

  • 1996年04月
    -
    2000年05月

    東京大学大学院   人文社会系研究科   日本文化研究専攻(日本語日本文学専門分野)博士課程  

  • 1993年04月
    -
    1996年03月

    東京大学大学院   人文社会系研究科   日本文化研究専攻(日本語日本文学専門分野)修士課程  

  • 1989年04月
    -
    1993年03月

    東京大学   文学部   第三類 国語学専修課程  

所属学協会

  •  
     
     

    日本語文法学会

  •  
     
     

    日本語学会

研究分野

  • 日本語学

研究キーワード

  • 日本語学(文法論・文法史)

 

論文

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講演・口頭発表等

  • 注意と情動-対象への注意に関わる名詞一語文とその周辺-

    仁科明

    早稲田大学日本語学会2017年度後期研究発表会   (早稲田大学) 

    発表年月: 2017年12月

  • 「もが(も)」とその周辺

    仁科明

    早稲田大学日本語学会2017年度前期研究発表会   (早稲田大学) 

    発表年月: 2017年07月

  • 非引用の『~すと』-万葉集の場合-

    仁科明

    第74回中部日本・日本語学研究会   (刈谷市総合文化センター) 

    発表年月: 2016年07月

  • 「無色性」と「無標性」—万葉集運動動詞の終止形・連体形終止、再考—

    日本語文法学会第14回大会(早稲田大学)  

    発表年月: 2013年11月

  • 「Ø 」(準体句)から準体助詞「の」へ—何が問題か?

    日本言語学会第137回大会(金沢大学)  

    発表年月: 2008年11月

  • 「ガ・ノ」交替と空代名詞について

    第6回日本語実用言語学国際学会(サンフランシスコ州立大学)  

    発表年月: 2008年03月

  • 新しい補文標識の出現—「の」の歴史的変化—

    言語科学会第6回年次国際大会(愛知淑徳大学)  

    発表年月: 2004年07月

  • 歴史・方言データからみた分裂文の意味と構造

    日本言語学会第126回大会(青山学院大学)  

    発表年月: 2003年06月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 古代日本語述語体系記述のためのテンス・アスペクト・モダリティ・証拠性概念の再検討

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    仁科 明

  • 古代日本語における述語形式の意味と文の意味の関係に関する原理的・実証的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    仁科 明

     概要を見る

    今年度は、意味と形式のあり方を問題にする研究の一環として、次の二点に取り組んだ。第一は認識判断系の述語形式(叙法形式)のあらわす用法の実現のあり方の検討であり、第二は「(広義)希望表現」(事態の実現に関する主体の希望を何らかにあらわす表現をこのように呼ぶ)の希望表現実現のあり方に関する検討である。
    一つ目の論点に関して具体的には、中古の「らむ」について新たな視点から調査し、考察を加えた。中古の「らむ」については、1)「現在推量」をあらわすという理解で問題がないように見える一方で、2)眼前の事態にかんする不信感・意外感をあらわすとされる用法--「静心なく花の散るらむ」タイプ--の増加が指摘されてきた。後者2)の用法は上代にも指摘はできるものの、用例も少なく、(研究代表者自身のものをふくむ先行研究でも)かなり特殊なものと位置づけられるものであったが、三代集で用例が急増することもあって、注目を集めてきた。今年度の研究では中古の「らむ」の用法が現在未確認の事態の表現全般に広がったことを確認し、2)はあらわしにくくなるはずであること、2)の用法拡大と見える三代集での用例急増は、(佐伯梅友の議論に依拠しつつ、)作歌における和歌の構成理解の変化(誤解)とその一時的流行によると考えるべきものと結論づけた。この議論については論文化して公表することができた。
    二つ目の論点に関しては広義希望表現についての調査・検討をおこなった。先行研究が指摘するように、叙法的な形式が存在することは間違いなく、係助詞の関与も指摘はできる。しかし、希望をあらわす理路にはさまざまなものがあって叙法形式には限定されず、一口に係助詞のかかわりといってももさまざまである。表現の背景を考慮するかたちでの整理をおこなった。こちらの点に関しては成果の公表には至らなかったが、公表に向けて議論の修正とブラッシュアップを進めている。

  • 述語体系の変化と文法カテゴリーに関する研究-古代語を中心に-

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

    仁科 明

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    いくつかの文法カテゴリーにまたがる意味・用法を持つ述語形式の意味・用法の観察を行うことで、それらの概念の絡み合いを検討し、また、広義希望表現形式の整理・検討を通して文法形式によってある種の意味(ここでは希望や願望)が表される背景は単純でないことを確認した。また、名詞一語文(特に喚体的な一語文として問題にされてきたもの)の意味・用法への観察と考察を深め、肯定/否定、時間性などの文法的意味の背景を考察した。

  • 古代日本語述語形式における語彙と文法の交渉に関する研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

    仁科 明

     概要を見る

    本研究では、古代日本語について以下の三点を論じた。第一は、これまで理論的な位置づけが明確とはいえなかった述語形式の位置付けである。大きく二種に分ける理解を提案し、そのうちの一種(アスペクト及びパーフェクトに関わるもの)が動詞語尾との強い関連(歴史的・原理的な連続性)を持つ点で、ヴォイスに関わる形式と共通点があることを示した。第二は、「文法化」研究のあり方の検討である。「けり」を中心に、述語形式の意味変化と体系とのかかわりの問題を検討した。第三は、動詞基本形の問題である。アスペクト形式(「つ」「ぬ」)が持つ用法の広がりとのかかわりについても見通しが得られるような、基本形の理解を追究した。

  • 国立国語研究所共同研究プロジェクト「日本列島と周辺諸言語の類型論的・比較歴史的研究」

    研究期間:

    2012年
    -
    2015年
     

  • 国立国語研究所共同研究プロジェクト「日本語文法の歴史的研究」

    研究期間:

    2010年
    -
    2013年
     

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現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 文学学術院   大学院文学研究科

  • 教育・総合科学学術院   大学院教育学研究科

特定課題制度(学内資金)

  • 古代日本語述語体系の動態的把握--現実/非現実概念の再検討--

    2021年  

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     古代日本語の非現実叙法にかかわる述語形式についての検討を中心とし、二つの論点に分けて研究をすすめた。 一つ目は、(前年度の研究課題との関係もあって、)上代語の広義希望表現形式の多様性についてである。研究代表者自身のこれまでの研究をふまえて、多様な希望表現を整理し、その全体のなかに、非現実叙法にかかわる形式を位置づけることをこころみた。 二つ目は、判断系の用法での非現実叙法の形式の整理であり、それが希望系の用法とどのような関係にあるという問題に対して考察をくわえた。 一つ目の論点と二つ目の論点の一部については論文化し、公刊することができた。残りの論点についてもひきつづき検討をすすめる予定である。

  • 日本語の文次元の意味における存在判断と実現希望に関する研究

    2020年  

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     次の二点に重点をおいて検討を行った。 第一は中古の「らむ」の用法の広がりの検討であった。とくに、述語体系の変化や周辺の構文変化とからめながら理解することであった。中古の「らむ」については、三代集に用例が集中する「静心なく花の散るらむ」型の用法の位置づけが問題になるが、そこについても、穏当な理解を導くことができたと考えている。 第二は上代語の広義希望表現形式の多様性を整理・確認することであった。一口に事態の実現を希望する表現といっても、希望が表現される背景や理路は多様である。そこを意識しつつ整理を行うことで、穏当な整理を行う見通しを立てることができたと考えている。

  • 古代日本語述語体系の動態的把握-テンスとムードに関わる形式を中心に-

    2019年  

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    本課題では、以下の三点を目標として研究をすすめた。1)古代語の過去・回想形式である「き」と「けり」の用法の検討を行ない、両者のすみわけを解明する。2)上代から中古にかけての「らむ」の用法の検討を通して、文法形式の用法のあり方の背景にある要因のさまざまを解明する。3)上代の広義希望表現(希望・願望・意志・意向・命令・禁止などの総称=「希求(けぐ)」とも)形式のさまざまについて検討し、文次元の意味のあり方の実現の多様性を確認する。 1)に関して調査の過程で事前の見通しへの修正の必要が生じたこと、3)に関する基礎作業に想像以上に時間をとられたこと、によって、1)~3)の研究課題のいずれについても、今年度中の成果の公表にはいたらなかった。が、3つの課題のそれぞれについて、事実と知見を積み重ねることができたと考えている。とくに2)については、さらにブラッシュアップの上で論文化したいと考えている。

  • 古代日本語述語体系の動態的把握-過去・完了とその周辺概念の再検討を中心に-

    2018年  

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     本研究では、筆者自身の上代の日本語の述語形式体系理解の検証を目的としつつ、1)過去・完了にかわる述語形式の基礎調査と、2)その述語組織全体への位置付けの考察、そして、3)上代の希望表現形式の検討を行った。 1)2)についてはいまだ成果を纏められず、今後の展開を待たねばならないが、十分な基礎調査が行えた。3)については、中心的な論点(未然形に関わる述語形式があらわす希望表現)について未だ不十分な点を残すが、その一部(上代の広義希望表現「もが」「てしか」の理解と位置付け)を論文化して成果を公表できた(「もが」「てしか」の論文には2)に関する考察も活かされている)。

  • 古代日本語述語形式の検討―現実/非現実概念を軸に―

    2017年  

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     今年度は、非現実を表す述語形式のうち、上代語の希望・願望表現形式に焦点をしぼって研究を行った。 とくに、「もが(も)」が述語と結びついてその実現・成立への希望を表す用法-述語形式の意味を分出活用形と結びつけて理解しようとする立場からは問題が多い-について、名詞に下接する用法との関連で理解する立場から議論をまとめ、口頭発表を行った。 また、そこから派生して、現代語の一語文についても考えがすすんだため、議論をまとめ、これについても口頭発表を行った。

  • 古代日本語述語体系の動態的把握-現実/非現実概念の再考-

    2016年  

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    1)上代の「べし」の述語体系への位置づけを明確化すべく、検討を行い、論文を公表した。「べし」はepistemic modalityに関わるように見える用法と、deontic modalityやroot modalityに関わるように見える用法を持つ。このことを説明できる道具立てを求めて、基本概念の検討も行った。2)これまで公表してきた動詞基本形に関する理解に基づき、基本形について従属節を構成する「と」について検討を行い、その一部について発表を行った。3)希望・願望は、非現実事態の表現としても理解出来る。このような考えにもとづき、上代語の希望・願望終助詞の調査も行い、その一部について研究会で発表を行った。関連して、その他の助詞に関しても理解を深めた。

  • 古代日本語述語体系の動態的記述-テンス・アスペクト・ムードと文法変化-

    2015年  

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     古代日本語の述語体系の記述と、その変化を捉える研究の一環として、上代の「らむ」の位置づけを行い、「らし」との対立関係に注目しながら、その用法の実態と中古にかけての変化のあり方を検討した。上代語の述語体系の見通しと、そこでの「らむ」の位置づけについては考えをまとめ、多義のあり方にかんする検討とあわせて論文化した。「べし」についても、上代語での位置づけに関する考察を深めた。

  • 古代語における述語の文法カテゴリとその相互交渉に関する研究

    2015年  

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     「らむ」や「べし」の意味の広がりとその変化をとらえるべく、上代と中古の資料に関して調査を行った。「らむ」は「推量」と「眼前現状に対する驚き」があらわされる。また、「べし」については客観的な状況を描写する用法と推量や規範に関わる用法がある。今年度の研究ではそうした用法分化を説明すべく関連概念の検討を行った。上代の「らむ」については、述語体系に関する検討とあわせて論文化し、その他の問題についても、論文化を準備中である。 また、関連して、いくつかのカテゴリにかかわる助詞の歴史、条件表現形式などについても、検討を行った。

  • 古代語述語体系の動態的把握ーテンスを中心にー

    2011年  

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     古代日本語の述語体系を記述する試みの一環として、今年度は、テンスの領域を中心に研究を進めた。 古代語のテンス・アスペクト領域の研究は、以前からずっと行われてきているが、特にここ数年、重要かつまとまった成果があらわれてきており(鈴木2009・井島2011など)、また、それらを踏まえた新しい研究の流れも見られる(2009年に刊行された国語と国文学86巻11号の特集「古典語のテンス・アスペクトを見直す」など)。基礎的な作業として、そのような議論の検討を行った(本研究の直接の成果とは言えないが、仁科2011はこの作業と関連する業績である)。 一方、個別・具体的な論点としては、古代語の過去形式とされる「けり」に重点をおいて研究を行った。「けり」については、同じく過去形式とされる「き」との使い分けが問題にされてきており、これまでに多大な研究の蓄積がある。こうした学説史の中で、「けり」は、「き」に対して、「現在とかかわりのある過去の形式」だとか「間接経験の過去(伝聞過去)を表す形式」だとか言われてきているが、いずれも決め手を欠いている。この問題に関し、近年の研究で明らかになってきたのは、「き」は「ふつうの過去」を表すとまとめることが出来、用法も等質的である(山口1985、野村2007、鈴木2009など)のに対して、「けり」が表す過去は特殊で且つ等質性に欠けるという点である(この点については、仁科2011でも指摘しておいた)。「けり」(と「き」との使い分け)について提案されてきたいくつかの説明方法は、多様且つ非等質的な「けり」の用法のそれぞれ一部に光を当てたものであったと判断されるのである。研究代表者は、このような「けり」の用法の非等質性に注目し、歴史的・体系的な観点から中古の「けり」を位置づけることを目指した。 本研究の成果にもどづく議論の一端(全体の見通し)は、早稲田大学国語教育学会の第二四九回例会(2011年12月10日)における講演「文法形式の用法把握--「けり」のことなど」の中で示した。現在は、その議論を精緻化し、論文にまとめるべく作業を進めている。井島正博2011 『中古語過去・完了表現の研究』(ひつじ書房)鈴木 泰2009 『古代日本語時間表現の形態論的研究』(ひつじ書房)仁科 明2011 「〔書評論文〕鈴木泰 著『古代日本語時間表現の形態論的研究』」(日本語文法11-2 2011年9月 日本語文法学会)野村剛史2007 「源氏物語のテンス・アスペクト」(講座 源氏物語研究8 源氏物語のことばと表現)山口佳紀1985 『古代日本語文法の成立の研究』(有精堂出版)

  • 古代語述語体系の動態的把握―ヴォイスを中心に―

    2010年  

     概要を見る

     本研究では、「(ら)る」「(ら)ゆ」を検討の対象とし、学説の整理と万葉集の事例の整理を行った。「(ら)ゆ」「(ら)る」の性格をどう理解するかについては、近時の有力な議論として、「出来文」説(尾上18898a,1998b,1999、川村2005など)、「動作主非焦点化」説(Shibatani1985)が存在するが、どちらにも一長一短がある。また、両者の関係も明らかではない。「(ら)ゆ」「(ら)る」の事例を元に、両者の関係を明らかにすることも目指した。 今年度の成果の一部をもとに、研究会(文法史研究会/就実大学2010年8月27日)において、「「受身」と「自発」、あるいは「動作主非焦点化」と「出来文」――万葉集の「(ら)ゆ」「(ら)る」について」と題する発表を行い、参加者から有益なコメントを得ることができた。上記の発表の内容を修正し、2011年11月刊行の研究会参加者による論文集に掲載された。尾上圭介1998a,1998b,1999  文法を考える5~7 出来文(1)~(3)(日本語学17-7,17-10、18-1)川村大2005  ラレル形述語文をめぐって―古代語の観点から―(日本語文法5-2)Shibatani, Masayoshi1985  Passives and Related Constructions: a prototype analysis(Language61-4) 

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