2023/12/08 更新

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タナカ ヒロユキ
田中 博之
所属
教育・総合科学学術院 大学院教育学研究科
職名
教授
学位
学術修士 ( 大阪大学 )
プロフィール

1960年北九州市生まれ。大阪大学人間科学部卒業後、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程在学中に大阪大学人間科学部助手となり、その後大阪教育大学専任講師、助教授、教授を経て、2009年4月より現職。1996年及び2005年に文部科学省長期在外研究員制度によりロンドン大学キングズカレッジ教育研究センター客員研究員。NHK「ニュース深読み」「世界でニホンGO!」「ニュース7」「ニュースウオッチ9」「サタデーウォッチ9」「視点・論点」「おはよう日本」「探検バクモン」「所さん!大変ですよ」、TBS「あさチャン」、テレビ東京「ビジネスサテライト」、読売新聞「教育ルネサンス」他、メディア出演多数。学校の最新の状況を詳細に調査した結果に基づくコメントに定評がある。

経歴

  • 2009年04月
    -
    継続中

    2009年4月〜 早稲田大学教育・総合科学学術院 教授

  • 2006年11月
    -
    2009年03月

    2006年11月〜大阪教育大学教育学部 教授

  • 1994年04月
    -
    2006年10月

    1994年4月〜 大阪教育大学教育学部 助教授

  • 1990年10月
    -
    1994年03月

    1990年10月〜大阪教育大学教育学部 専任講師

  • 1988年01月
    -
    1990年09月

    1988年1月〜 大阪大学人間科学部 助手

学歴

  •  
    -
    1987年

    大阪大学   大学院人間科学研究科   教育技術学  

  •  
    -
    1984年

    大阪大学   人間科学部   教育技術学  

委員歴

  • 2007年04月
    -
    2019年03月

    文部科学省  全国的な学力調査に関する専門家会議 委員

所属学協会

  •  
     
     

    日本教育工学会

研究分野

  • 教育学   授業開発、学級経営、アクティブ・ラーニング、AIの教育利用

研究キーワード

  • カリキュラム開発、学習指導論、学習評価論、学級力向上、AIの教育利用、タブレット活用、道徳ワークショップ

 

論文

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書籍等出版物

  • 子どもの自己成長力を育てる

    田中博之( 担当: 単著)

    金子書房  2023年02月 ISBN: 4760824480

  • 教科別でわかる! タブレット活用授業

    田中 博之( 担当: 単著)

    学陽書房  2022年03月 ISBN: 4313654534

    ASIN

  • 高等学校 探究授業の創り方

    田中博之( 担当: 編集)

    学事出版  2021年12月

  • NEW学級力向上プロジェクト

    今宮信吾, 田中博之( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 編集、第1章)

    金子書房  2021年04月

  • GIGAスクール構想対応 実践事例で分かる!タブレット活用授業

    田中博之( 担当: 単著)

    学陽書房  2021年03月

  • 新版よくわかる教育学原論

    安彦, 忠彦, 藤井, 千春, 田中, 博之( 担当: 共編者(共編著者))

    ミネルヴァ書房  2020年05月 ISBN: 9784623089758

  • 「主体的・対話的で深い学び」学習評価の手引き : 学ぶ意欲がぐんぐん伸びる評価の仕掛け

    田中, 博之( 担当: 単著)

    教育開発研究所  2020年05月 ISBN: 9784865607673

  • アクティブ・ラーニングによる新全国学テ・正答力アップの法則 : 2019年度からの新方式はこうなる!

    田中, 博之( 担当: 単著)

    学芸みらい社  2019年04月 ISBN: 9784909783059

  • 若手教員の学級マネジメント力が伸びる!

    田中 博之( 担当: 編集)

    金子書房  2018年05月

  • 「考え、議論する」道徳ワークショップ

    田中 博之( 担当: 共著)

    明治図書出版  2018年03月

  • アクティブ・ラーニング「深い学び」実践の手引き

    田中 博之( 担当: 単著)

    教育開発研究所  2017年08月

  • アクティブ・ラーニングの学習評価

    田中 博之( 担当: 単著)

    学陽書房  2017年03月

  • 改訂版カリキュラム編成論

    田中 博之( 担当: 単著)

    NHK出版  2017年03月

  • 小・中学校の家庭学習アイデアブック

    田中博之( 担当: 編集)

    明治図書出版  2017年01月

  • 学級力向上プロジェクト3

    田中博之( 担当: 編集)

    金子書房  2016年12月

  • アクティブ・ラーニング実践の手引き

    田中博之( 担当: 単著,  担当範囲: 203)

    教育開発研究所  2016年03月

  • 学級力向上プロジェクト2

    田中博之( 担当: 編集)

    金子書房  2014年11月

  • 学級力向上プロジェクト

    田中博之( 担当: 編集)

    金子書房  2013年04月

  • カリキュラム編成論

    田中博之( 担当: 単著)

    NHK出版  2013年03月

  • よくわかる教育学原論

    田中博之他( 担当: 共編者(共編著者))

    ミネルヴァ書房  2012年04月

  • 言葉の力を育てる活用学習

    田中博之( 担当: 編集)

    ミネルヴァ書房  2011年04月

  • 学級力が育つワークショップ学習のすすめ

    田中博之( 担当: 単著)

    金子書房  2010年09月

  • フィンランド・メソッド超「読解力」

    田中博之( 担当: 単著)

    経済界  2010年07月

  • 子どもの総合学力を育てる

    田中博之( 担当: 単著)

    ミネルヴァ書房  2009年04月

  • フィンランド・メソッドの学力革命

    田中博之( 担当: 単著)

    明治図書  2008年08月

  • 総合的な学習で育てる実践スキル30

    田中博之( 担当: 単著)

    明治図書  2000年10月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 個別化教育の現状分析とそれを支えるメディア・システムに関する研究

    科学研究費助成事業(大阪大学)  科学研究費助成事業(一般研究(B))

  • メディア・リテラシーの育成

    科学研究費助成事業(大阪大学)  科学研究費助成事業(重点領域研究)

  • メディア・リテラシ-の育成

    科学研究費助成事業(大阪大学)  科学研究費助成事業(重点領域研究)

  • マルチメディア型コンピュータを用いた授業理解実習システムの開発

    科学研究費助成事業(大阪教育大学)  科学研究費助成事業(奨励研究(A))

  • 授業研究方法論の体系化に関する総合的研究

    科学研究費助成事業(東京学芸大学)  科学研究費助成事業(総合研究(A))

  • 子供のコンピュータ操作技能の獲得を支援するマルチメディア教材の開発研究

    科学研究費助成事業(大阪教育大学)  科学研究費助成事業(奨励研究(A))

  • 総合的カリキュラムの開発におけるティームワーキングの有効性に関する研究

    科学研究費助成事業(鳴門教育大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • マルチメディア作品制作を支援する総合学習カリキュラムの開発と評価

    科学研究費助成事業(大阪教育大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • マルチメディアリテラシー育成方法の検討

    科学研究費助成事業(関西大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

  • 総合的学習の主体的・協同的学習スキル育成手法の開発と体系化に関する研究

    科学研究費助成事業(鳴門教育大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 小学校教員養成課程における総合認識教育カリキュラムの開発と評価

    科学研究費助成事業(大阪教育大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 国際交流学習を支援するインターネットサイトの開発と評価

    科学研究費助成事業(大阪教育大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 小学校英語教育のための教員研修用e-ラーニングシステムとDVD教材の開発と評価

    科学研究費助成事業(大阪教育大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 教員・保育者養成のためのピアノ実技eラーニングコースの設計と開発

    科学研究費助成事業(京都女子大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 小・中学校の総合表現型カリキュラムの開発と評価-日米の研究先進校をモデルとして-

    科学研究費助成事業(上越教育大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 言語活動を取り入れた活用型音楽学習の開発と評価-創作表現の日米授業比較をもとに-

    科学研究費助成事業(上越教育大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 教育工学的な視点に基づく教師教育ハンドブックの開発-その理論と実践の分析から-

    科学研究費助成事業(大阪教育大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

  • 学級力セルフ・アセスメントシステムを活用したプロジェクト教授法の開発と評価

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 学級マネジメント力を高める新任教員用可視化ツールと校内研修システムの開発研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学) 

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現在担当している科目

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担当経験のある科目(授業)

  • 教職研究Ⅷ(総合的な学習)

    早稲田大学教育学部  

    2019年04月
    -
    継続中
     

  • 教育実習演習

    早稲田大学教育学部  

    2009年04月
    -
    継続中
     

  • 教育方法・技術論

    早稲田大学教育学部  

    2009年04月
    -
    継続中
     

  • 総合的な学習の時間の実践研究

    早稲田大学教職大学院  

    2009年04月
    -
    継続中
     

  • 教育実践論文演習

    早稲田大学教職大学院  

    2009年04月
    -
    継続中
     

  • 学校臨床実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

    早稲田大学教職大学院  

    2009年04月
    -
    継続中
     

  • 授業分析の実践力

    早稲田大学教職大学院  

    2009年04月
    -
    継続中
     

  • 授業設計の実践力

    早稲田大学教職大学院  

    2009年04月
    -
    継続中
     

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社会貢献活動

  • AI教育研究所

    https://ai-education.jp 

    2023年07月
    -
    継続中

  • 感染症予防教育研究所

    https://epid2020.com/ 

    2020年04月
    -
    継続中

  • 道徳科教育研究会

    https://morallearning.org/ 

    2019年09月
    -
    継続中

  • 関東学級力向上研究会

    https://classroomcompetencies.org/ 

    2019年08月
    -
    継続中

他学部・他研究科等兼任情報

  • 教育・総合科学学術院   教育学部

特定課題制度(学内資金)

  • 高等学校における探究的な学習で活用する評価ルーブリックと学習の手引きの開発研究

    2022年  

     概要を見る

    高等学校学習指導要領において複数の探究科目が設定されたことにより、そのための評価と教材の在り方の具体化が求められている。そこで本研究では、評価ルーブリックと学習の手引きという生徒向けの学習材の特徴を明らかにすることを目的とした。評価ルーブリックの作成に関わっては、田中博之(2017)が提唱した作成手順と作成方法のモデルに沿って、研究協力校の教員の協力を得て作成した。学習の手引きについては、大村はま(2000)が分類した教材類型に沿って作成した。それぞれの教材を用いた研究授業を各研究協力校で実施し、授業者へのインタビューを実施することによって、教科特性を生かした学習材に関わる実践的な経験知を明らかにした。

  • 中学校国語科教育における大村はまの学習の手引きの再評価と追試授業による応用研究

    2021年  

     概要を見る

    本研究は、中学校国語科教育の巨星であり、今日の国語科教育の礎を築いた大村はまの「学習の手引き」を再評価し、その教育的機能の分類を行うとともに、新しい学習指導要領に沿った国語科教育の文脈に位置づけ直し、その今日的な実用化可能性を追試授業によって実践的に検証することを研究目的とした。具体的には、理論と実践を往還しながら、一次資料を分類整理しつつ、それを研究協力校である3つの中学校の国語科の授業に還元し、大村はまの学習の手引きを追試・再編集・加工し、現代的なアレンジを加えて生徒の主体性で自律的・協働的な学びの成立に対して効果を持つように今日の授業を通して検証した。@font-face {font-family:"MS 明朝"; panose-1:2 2 6 9 4 2 5 8 3 4; mso-font-alt:"MS Mincho"; mso-font-charset:128; mso-generic-font-family:modern; mso-font-pitch:fixed; mso-font-signature:-536870145 1791491579 134217746 0 131231 0;}@font-face {font-family:"Cambria Math"; panose-1:2 4 5 3 5 4 6 3 2 4; mso-font-charset:0; mso-generic-font-family:roman; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:-536870145 1107305727 0 0 415 0;}@font-face {font-family:游明朝; panose-1:2 2 4 0 0 0 0 0 0 0; mso-font-charset:128; mso-generic-font-family:roman; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:-2147482905 717749503 18 0 131231 0;}@font-face {font-family:"\@MS 明朝"; panose-1:2 2 6 9 4 2 5 8 3 4; mso-font-charset:128; mso-generic-font-family:modern; mso-font-pitch:fixed; mso-font-signature:-536870145 1791491579 134217746 0 131231 0;}@font-face {font-family:"\@游明朝"; mso-font-charset:128; mso-generic-font-family:roman; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:-2147482905 717749503 18 0 131231 0;}p.MsoNormal, li.MsoNormal, div.MsoNormal {mso-style-unhide:no; mso-style-qformat:yes; mso-style-parent:""; margin:0mm; text-align:justify; text-justify:inter-ideograph; mso-pagination:none; font-size:12.0pt; font-family:"游明朝",serif; mso-ascii-font-family:游明朝; mso-ascii-theme-font:minor-latin; mso-fareast-font-family:游明朝; mso-fareast-theme-font:minor-fareast; mso-hansi-font-family:游明朝; mso-hansi-theme-font:minor-latin; mso-bidi-font-family:"Times New Roman"; mso-bidi-theme-font:minor-bidi; mso-font-kerning:1.0pt;}.MsoChpDefault {mso-style-type:export-only; mso-default-props:yes; font-size:12.0pt; mso-ansi-font-size:12.0pt; font-family:"游明朝",serif; mso-bidi-font-family:"Times New Roman"; mso-bidi-theme-font:minor-bidi;}div.WordSection1 {page:WordSection1;}

  • 小学生のためのドローン・プログラミング教育のプログラム開発

    2020年  

     概要を見る

    本研究は、小型のトイ・ドローンを用いて、小学生のプログラミング能力を育てるために必要なプログラム開発を行うことにより、効果的な指導方法や教材の特性を実証的にケーススタディ法によって明らかにすることを目的とした。研究対象校は、大阪府内A市立B小学校の6年生3クラスであった。1クラスに8セットのトイ・ドローンとタブレット型PCを貸与し、1グループに3名から4名の児童を割り当てて2時間構成の小単元を開発して総合的な学習の時間を用いて実施した。授業後に行ったアンケートでは、全11項目の全てにおいて8割以上の肯定率が得られ、活動構成と指導方法及び教材の有効性が検証された。

  • 道徳科における内面的心情の可視化ツールの開発研究

    2019年  

     概要を見る

    本研究では、はがき新聞という内面的心情の可視化ツールを用いて、児童生徒が記述した文章を長期的・継続的に見取り、子どもの道徳性を育てる学習方法を、小中学校での具体例の分析によって開発することを目的とした。はがき新聞は、はがきサイズで100字から200字程度で調べたことや考えたことを要約して書ける表現ツールである。これを授業後に道徳科の学習のまとめとして児童生徒に書いてもらい、道徳ポートフォリオとして蓄積することで、子どもの道徳性を育てるツールとして用いる方法を開発した。これにより、道徳科の目標である「物事を多面的・多角的に考える」ことや「自己の生き方についての考えを深める」ことを示す記述が増えた。

  • 中等教育段階におけるネット安全教育の教授法の調査研究

    2013年  

     概要を見る

     本研究は、今日の高度情報通信社会の影の側面である四大ネット危機(ネットいじめ、ネット詐欺、ネット依存、ネット誘引)による犯罪や被害から子どもを守るための教育であるネット安全教育を学校において実践するために必要な、中等教育段階を対象とした教授法のあり方を調査しその特徴を明確化することを目的とした。研究対象とする授業科目は、高等学校における情報科である。 そのために、大阪府内の2つの高等学校における情報科の授業の中で、ネット危機をテーマにしたネット安全教育を実施してもらい、その記録を分析することを通して、実践の特徴を明確化した。 具体的には、以下の実施条件を上記科目での授業実践を通して実証的に明らかにした。①単元指導計画 5時間構成の単元指導計画を、教育目標と評価規準、ネット犯罪とネット被害の理解、ネットの安全利用の方法の解説、参加型ワークショップの実習、デジタルコンテンツの視聴と討論、発表作品の作成という6分野から構成した。②ネット危機理解用デジタルコンテンツ 高等学校の生徒の発達段階に応じて、4つのネット危機の特徴を理解させる、イギリスで作成されたビデオ教材を使用して、安全なネット利用の方法を分析できるようにした。③参加型ワークショップ活動 学校で生徒に体験させる参加型ワークショップ(ドラマ等)を、授業内で実施した。④ワークシート集 生徒が授業中に記入する各種のワークシート(映像分析用、ワークショップ準備用、発表作品計画用等)を作成し、授業で用いた。 なお、上記で作成した教授法パッケージは、本研究の研究協力校の教員から評価を受け、そのフィードバック情報を元に、パッケージの改善を行い、より実践的・実用的な教授法の解明に生かすことができた。また、上記の実証研究の理論的基盤を形成するために、イギリスとアメリカの学術書及び政府刊行物等の文献研究を同時に実施した。 今後の課題は、ネットいじめやネット依存以外のネット危機を題材としたネット安全教育における教授法の開発を行うことである。

  • 学級力アセスメントシステムを活用したプロジェクト教授法の開発

    2012年  

     概要を見る

     本研究では、学級の児童生徒が「学級力アンケート」と呼ぶ調査を主体的に実施し、その結果をレーダーチャート形式で可視化して表現する「レーダーチャート作成ソフト」を活用して、総合的な学習の時間において、「学級力向上プロジェクト」に取り組むことを通して自律的に学級力を向上させるためのプロジェクト教授法を開発した。 本研究において開発したのは、1)「学級力アンケート」調査用紙、2)学級力を視覚的に表示するためのエクセルを用いた「レーダーチャート作成ソフト」、そして3)総合的な学習の時間における単元「学級力向上プロジェクト(全15時間)」を実施するための教授法の3点である。これらを総合して、本研究では、「学級力セルフ・アセスメントシステム」と呼ぶことにした。 具体的には、まず、「学級力アンケート」については、質問項目の見直しと精選による尺度の再構成と標準化を、全国の小中学校50校での調査によって統計的に実施した。次に、「レーダーチャート作成ソフト」については、カラー化、エクセルによるマクロ・プログラミングの高度化、複数チャートの重ね合わせ機能の付加、リンクボタンの配置による領域別平均値と棒グラフの重ね合わせ表示機能の追加等を行った。さらに、「プロジェクト教授法」については、堺市立浜寺小学校及び新潟大学教育学部附属新潟小学校、福山市立向丘中学校、茨城大学附属中学校等の協力を得て、具体的な単元モデル・指導法・ワークシート教材・評価規準の開発を行い、「学級力向上プロジェクト実践マニュアル」(DVD付き)として完成させた。このDVDの中には、モデル授業のビデオ記録や各学年別アンケート用紙、レーダーチャート作成ソフト、授業評価シート等を含めた。 今後の研究課題としては、今年度開発した本実践マニュアルを、実際の学校や教育委員会での教員研修で活用し、その応用可能性について検証するとともに、フィードバック情報を得て、改善を行いたい。

  • ネット安全教育のためのデジタルコンテンツの開発研究

    2009年  

     概要を見る

    1.研究の目的 本研究は、児童生徒を対象としたネット安全教育のための単元を開発し、さらに指導過程で用いる効果的な指導法及び教材の開発を行うことを目的とする。2.研究の方法① イギリスにおけるネット安全教育の動向に関する資料を積極的に収集し、その分析を通して、わが国のネット安全教育の実践に対する指針を得る。② 2つの単元プラン、「ネットいじめを防止する」、「ネット依存症にならないために」、を作成して、それぞれの指導案を作成する。③ それぞれの指導案で活用する教材を収集、または、新たに開発して、それを実際の授業を通してその効果をアンケート調査により検証する。④ 授業において用いる多様な参加型アクティビティーを構想して、それを実際の授業を通してその効果をアンケート調査により検証する。3.研究成果① イギリスのネット安全教育の理論を参考にして開発したネット安全教育のカリキュラムプランに基づいて、2つの単元プランと関連教材を作成した。題材は、ネットいじめとネット依存をテーマにしたもので、高校生を対象にした。それぞれに、8時間程度の小単元構成として、校内ポスターの制作とプレゼンテーション、夏休み中のケータイ依存減少プロジェクトの実施と反省といった参加型アクティビティーを取り入れた。② 大阪府内の2つの高等学校で、それぞれ1つの単元プランを実践して、その効果をアンケート調査で明らかにした。研究授業は、高等学校教科「情報」の中で行われた。アンケート結果からは、1)参加型アクティビティーについては生徒の学習意欲が高まること、2)視聴覚教材についての評価が高いこと、3)ネット依存(ケータイ依存)については、単元修了後に一度依存傾向が減少するが、その後1ヶ月程度で学習前の状態(メールの総受信数等を指標として用いた)に戻ってしまうこと、等が明らかになった。このような知見を活かして、今後単元プランの改善と新たな教育実践を行いたい。

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