2022/12/02 更新

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ヒガキ ジュリ
檜垣 樹理
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Citation Countは当該年に発表した論文の被引用数

所属
国際学術院 国際教養学部
職名
准教授

学歴

  •  
    -
    2000年

    パリ・ソルボンヌ大学   文学研究科   フランス文学・フランス文明  

  • 1993年
    -
    1998年

    東京大学   人文科学研究科   フランス文学  

  • 1993年
     
     

    東京大学   人文科学研究科   フランス文学  

  •  
    -
    1986年

    上智大学   外国語学部   フランス語学科  

学位

  • パリ・ソルボンヌ大学   文学博士

  • 東京大学   文学修士

経歴

  • 2016年04月
    -
     

    国際基督教大学   教養学部(哲学、宗教学)   非常勤講師

  • 2007年
    -
     

    早稲田大学国際教養学部准教授 (フランス語、哲学・宗教)

  • 2003年
    -
    2007年

    足利工業大学准教授 (倫理学、人間学)()

  • 2000年
    -
    2002年

    ボルドー第三大学講師 (日本語、言語学)()

  • 1997年
    -
    1998年

    東洋英和女子大学非常勤講師(フランス語、地域研究)()

  • 1996年
    -
    1998年

    上智大学非常勤講師(人間学、倫理学)()

  • 1996年
    -
    1998年

    聖心女子大学非常勤講師(フランス語)()

  • 1996年
    -
    1998年

    上智大学非常勤講師(人間学、倫理学)()

  • 1991年
    -
    1993年

    カリタス女子短期大学非常勤講師(キリスト教学)(, 1996-1997)

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所属学協会

  •  
     
     

    シャルル ペギー学会

  •  
     
     

    ポール ロワイヤル学会

  •  
     
     

    フランス国立科学研究所 一神教研究センター

 

研究分野

  • 文学一般

  • ヨーロッパ文学

  • 宗教学

  • 哲学、倫理学   宗教哲学

研究キーワード

  • フランス宗教文学・思想、日本文学・思想におけるキリスト教、キリスト教思想史、パスカルとの対話、宗教間対話

論文

  • 「カトリック世界の変容―鶴岡賀雄「身心変容の<詩/ものがたり>としての十字架の聖ヨハネ『霊の賛歌』」・ロイス ドゥ サンシャマ『キリスト教の典礼の祈りの実践―浄化と一致の冒険』発表へのコメント」

    檜垣樹理

    『身心変容技法研究第8号(心身変容技法と霊的暴力 ―宗教経験における負の感情の浄化のワザに関する総合的研究年報)』     154 - 159  2019年03月

  • Péguy et Pascal : la métamorphose de l’augustinisme (1) -Ordre et Figure- (ペギーとパスカル、アウグスチヌス主義の変容(1)秩序と表徴)

    檜垣樹理

    Revue d’Etudes Augustiniennes et Patristiques   ( vol.61 (2) )  2015年11月  [査読有り]

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    The surpassing of the Figures is done, for Pascal, as for Péguy, by the integration of the inferior Orders and not by their exclusion. Ontology and Hermeneutics are oriented by the central Axiology of each of them. However, here is the revolutionary novelty of Péguy : by grasping the real in the mystery of the Incarnation of
    God made flesh, Péguy replaced, by his new opposition between the Mystical and Political, the old traditional Augustinian dualism of the Carnal and of the Spiritual. “The Supernatural is itself Carnal”. The Carnal is restored and assumed in the Charity, and the Spiritual liberates itself from disembodies intellectualization to find again its essential, vital place in man’s real-life experiences. It thus marks a major step of the reception in Augustinism and the History of Christianity.

    Le dépassement des figures se fait chez Pascal, comme chez Péguy, par l’intégration des ordres et non pas par l’exclusion des ordres inférieurs. L’ontologie et l’herméneutique sont orientées par l’axiologie centrale de chacun. Cependant voici la nouveauté révolutionnaire de Péguy : En saisissant le réel dans le mystère de l’Incarnation du Dieu fait chair, Péguy a remplacé, par sa nouvelle opposition mystique/politique, le vieux dualisme traditionnel, augustinien, du charnel et du spirituel. « Le surnaturel est lui-même charnel ». Le charnel est revalorisé et assumé dans la charité, et le spirituel se libère de l’intellectualisation désincarnée pour retrouver sa place essentielle et vitale dans le vécu de l’homme. Il marque ainsi une étape majeure de la réception de l’augustinisme et de l’histoire du christianisme.

  • ”Péguy : une vision profonde de la « nuit » pour un dialogue interreligieux (ペギーにおける<夜>のヴィジョンと宗教間対話)

    檜垣樹理

    Chemin de Dialogues   ( n° 42 « Charles Péguy et les religions » ) 119 - 139  2013年12月  [査読有り]

  • ”Péguy, athée de quels dieux ? –entre unité et pluralité, altérité et communion– (ペギーの無神論の偶像とは? 一致と多数、他者性と交わりの間に−)

    Julie Higaki

    Krisis   ( n° 37 « Religion ? » ) 152 - 166  2012年04月  [査読有り]

     概要を見る

    ペギーは、若き頃の『無神論』社会主義者としても、晩年の信仰を歌うキリスト教詩人としても、『改宗なし』の『真っ直ぐの道』を歩んできたと宣言している。果たして、彼がその論争において、生涯を通して一貫して糾弾し続けたものとは、現実を科学的知識によって一元化し、命の源から人間を切り離す傲慢な『知識人党の現代支配』であり、この隠された現代の偶像であった。ペギーが復活させようとした神秘的ヴィジョンは、近代西洋キリスト教を問い直し、異なった文化的社会的宗教的背景を持った人々を多元的に結ぶ対話へと繋ぐものである。

  • Chasse-croise des visibles et des invisibles dans le pantheon Japonais "Possession et Incarnation : l'interaction de Kami et de Bouddha

    YAMAORI, Tetsuo e, HIGAKI, Julie, ductrice

    EspacesTemps.net. http://espacestemps.ne    2005年02月  [査読有り]

  • « Le cœur chez Pascal et Péguy »(パスカルとペギーにおける「心」)

    檜垣樹理

    Lettre aux chefs d'établissement,, Alliance des directeurs et directrices de l'enseignement chrétiens   n° 1-2, 2002   90 - 107  2002年03月  [査読有り]  [招待有り]

     概要を見る

    パスカルにおける<心>は
    感情だけではなく知性をも包摂する、全存在の方向決定を担う場である。 このパスカルの<心>のヴィジョンは、ペギーの哲学的・精神的道程に重要な役割を果たした。
    ペギーは従来の「<肉なるもの/自然性>と<超自然の愛>の対立」の代りに、愛の自然性に対する根源的包摂的位置を明らかにし、現代に真に愛に対立しているもの、すなわち、「金銭」に象徴される「心の近代的硬直」を批判することによって、画期的転換を図ったのである。

  • Therese de Lisieux et Peguy devant Jeanne d'Arc (ジャンヌ・ダルクを前にした リジューのテレジアとペギー)

    HIGAKI, Juri

    Bulletin d'Informations et de Recherches de l'Amitie Charles Peguy   82   85 - 98  1998年04月  [査読有り]

     概要を見る

    同年代に生まれ、お互いのことを知らずに正反対の生涯を送ったリジューの聖女テレジアとペギーが最後に行き着いた「霊的幼子の道」という合流点に焦点をあて、
    <正義の神>から<憐れみの神>への移行、虚無の認識からすべてを神にゆだねる<霊的なリアリスム>、小さき者の聖性と希望のダイナミスム、ナザレのキリストをまねぶ日常的現実の評価など、第二バチカン公会議で明るみに出された時代の要請とも言える二人の先駆的発見を分析する。

  • L'ordre du coeur chez Peguy(ペギーにおける<心の秩序>)

    HIGAKI, Juri

    Etudes de Langue et Litteratures Francaises   72   102 - 115  1998年03月  [査読有り]

  • L'Enfance spirituelle chez Therese de Lisieux et chez Peguy (リジューのテレジアとペギーにおける霊的幼子)

    HIGAKI, Juri

    Bulletin d'Informations et de Recherches de l'Amitie Charles Peguy   80   194 - 210  1997年10月  [査読有り]

     概要を見る

    同年代に生まれ、お互いのことを知らずに正反対の生涯を送ったリジューの聖女テレジアとペギーが最後に行き着いた「霊的幼子の道」という合流点に焦点をあて、
    <正義の神>から<憐れみの神>への移行、虚無の認識からすべてを神にゆだねる<霊的なリアリスム>、小さき者の聖性と希望のダイナミスム、ナザレのキリストをまねぶ日常的現実の評価など、第二バチカン公会議で明るみに出された時代の要請とも言える二人の先駆的発見を分析する

  • L'ordre de la charite et les images du reel chez Peguy (ペギーにおける<愛の秩序>と実在のイメージ)

    HIGAKI, Juri

    Cahier de l'Association Internationale des Etudes Francaises   no 49   409 - 425  1997年05月  [査読有り]

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    ペギーにおいては、パスカルの第三の愛の秩序とは、他の二つの身体・精神の秩序を排除する事なく包含する実在の秩序である。
    根底において単一でありながら、多種多様な表象を持つほとばしりとして現われ出るこの実在のヴィジョンが、「夜と昼」「海と島々」「布と透かし」などの実在の象徴の形而上学的意味を明らかにする。
    「肉なるもの」と「超自然」の一致を強調したペギーは、師パスカルに対して革命的な転換をはかった。

  • 「ペギーにおける『夜』 ー表象と形而上学ー」

    檜垣樹理

    『仏語仏文学紀要14号』 東京大学仏語仏文学研究会、(東京)   ( n° 14 ) 57 - 113  1996年06月  [査読有り]

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    「希望の秘義へのポーチ」の最終部分の<夜>の表象は、すぐれてぺギーの形而上学と神秘と詩学を結晶させるものである。
    夜はペギーにとって、可視世界と不可視世界、霊肉の一致の場であり、最も包括的な深みの<実在>の場である。
    <夜と昼>の関係は、見えない<持続>の実在が、見える非連続の表徴を「支え」「養う」関係において、<海と島々>、<神秘と政治>の関係に対応する。
    ペギーの詩作の源泉も、この「表象と観念が同じ豊かさで湧出する」実在の深みに、現実に行為として生きられた神秘の夜にある。

  • 「シャルル・ペギーにおける福音的『小ささ』の発見」

    檜垣樹理

    『人間学紀要』上智大学人間学会   21   24 - 57  1991年12月  [査読有り]

     概要を見る

    [ 連帯と総体的人間現実の追及を通じて「小さきもの」の重要性を見いだしたペギーは、神との出会いにおいて経験された自らの「小ささ」を「悲惨の中における人間の偉大さ」と理解した。
    「小ささ」ゆえの委託が生み出す希望のダイナミスムは、受動的な神秘体験から現世におけるアンガジュマンを要請する「日常性の再発見」に導く。
    神と他者、永遠と現世の相互不可欠の一致という<受肉>の根本的発見にペギーの現代的意義が見いだされる。]

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書籍等出版物

  • Voix de Péguy, échos, résonances. (Voice in the world of Péguy, echos and resonances)

    Jérôme Roger( 担当: 分担執筆)

    Classiques Garnier, Paris, France  2016年05月 ISBN: 9782812459726

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    <文字と霊>は、ペギー晩年の最後の「覚え書き」の根幹にあるテーマである。ペギーは、そこで、有機的な命の一致をもたらす秩序(生かす<霊>)と、真の<内的な敵>(殺す<文字>)が何であるかを示したのであるが、それは、パスカルの<秩序>と<表象>についての考察に養われた<受肉の秘儀>によって照らし出されたものである。ペギーの中心的主張である「<神の都市国家>の『像であり始まりである』<肉なる都市国家>」というものの基礎は、<創造>の完成としての<受肉>を中心とする、そのキリスト論にある。その時、世界は、それぞれのかけがえのない<声>が最大限の力で響きあう<様々な声のシンフォニー>として現出する。ペギーの創作活動は、<人間の声>の充満を余すことなく響かせつつ、この多元的ヴィジョンを絶えず現在化し実現していくものと言えよう。

  • La Bible dans la Littérature mondiale (世界文学における聖書) (ー聖書と日本文学)

    ed. Sylvie Parizet( 担当: 分担執筆)

    Cerf, Paris, France  2016年 ISBN: 9782204113885

  • Charles Péguy, Les cahiers du Cerf

    Camille Riquier( 担当: 分担執筆)

    Cerf, Paris, France  2014年04月 ISBN: 9782204102384

     概要を見る

    [ペギーは、若き頃の『無神論』社会主義者としても、晩年の信仰を歌うキリスト教詩人としても、『改宗なし』の『真っ直ぐの道』を歩んできたと宣言している。果たして、彼がその論争において、生涯を通して一貫して糾弾し続けたものとは、現実を科学的知識によって一元化し、命の源から人間を切り離す傲慢な『知識人党の現代支配』であり、この隠された現代の偶像であった。ペギーが復活させようとした神秘的ヴィジョンは、近代西洋キリスト教を問い直し、異なった文化的社会的宗教的背景を持った人々を多元的に結ぶ対話へと繋ぐものである

  • Pascal, auteur spirituel (霊的作家としてのパスカル)

    dir. Dominique Descotes( 担当: 分担執筆)

    Honoré Champion, Paris  2006年03月 ISBN: 2745314432

     概要を見る

    パスカルは自ら直接パウロの書簡をヴルガタ訳ラテン語聖書で愛読し同化していた。この事実を考慮することなしには、パスカルの霊的な根本体験と『パンセ』の大多数の断章(特に『パンセ』成立の一つの重要な鍵を握る1658年春の復活祭直後に書かれたと思われる断章群)に関する正確なコンテクストを理解することができない。
    このパスカルと聖パウロとの直接的関係は、アウグスチヌス主義の流れの中で、彼の霊性と護教論の源泉と独自性に光を当てるものである

  • Peguy et Pascal, les trois ordres et l'ordre du coeur (ペギーとパスカル—三つの秩序と心の秩序—)

    檜垣樹理( 担当: 単著)

    Centre International Blaise Pascal, Clermont-Ferrand, France  2005年02月 ISBN: 2845162677

     概要を見る

    ペギーがその人生の転換期に三度に渡って引用したパスカルの「三つの秩序」は、その思想と詩学の形成に重要な役割を果たした。
    17世紀と20世紀の二つの時代のフランスを代表するこの二人の宗教文学の巨匠を対照することによって浮き彫りにされるのは、ペギーによる「肉なるもの」の再評価と「心の秩序」の美学が西洋キリスト教文明にもたらした革命的な変化と預言的とも言える新しさである。
    ペギーによるパスカル「三つの秩序」の解釈は、20世紀における「カトリック思想の変貌を示す 比類なき指標点」(前書きより)である。

  • Larousse Dictionnaire Mondial des Litteratures (139 articles on Modern Japanese Authors)

    Collaboration - ed, Pascal Mougin( 担当: 分担執筆)

    Larousse, Paris, France  2002年11月

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講演・口頭発表等

  • パスカルと三木清

    檜垣樹理

    他者性と外の思想 ヨーロッパと他所の実存主義思想   (パリ)  RSE実存主義思想と文学研究ネットワーク  

    発表年月: 2019年03月

  • カトリック世界の変容

    檜垣樹理, ロイス・ドゥ サンシャマ

    身心変容技法研究会   身心変容技法研究会  

    発表年月: 2018年04月

     概要を見る

    Loys de Saint Chamas 氏の発表の通訳(フランス語)とコメントとパネルディスカッションへの参加

  • 「<包越>:<身心の変容と神の国への(assumption)>-フランス霊性神学史の小窓 聖ベルナール、パスカル、ペギー」

    檜垣樹理

    presentation given at the 61th scientific meeting of身心変容技法研究会(Research group on techniques of transformations of Body and Spirit)   (上智大学大阪サテライト)  身心変容技法研究会  

    発表年月: 2017年11月

  • 「ペギーとベルクソン」

    檜垣樹理

    身心変容技法研究会 第23回研究会   (京都大学 こころの未来研究センター)  身心変容技法研究会  

    発表年月: 2014年06月

  • パスカルを読むペギー (フランス語による講演)

    Amis de saint Louis d'Antin, Espace Goerges Bernanos, Paris  

    発表年月: 2005年03月

  • パスカルとペギーにおける「心」 (フランス語による講演)

    Congres de l'Alliance des Directeurs et Directrices de l'Enseignement Chretien  

    発表年月: 2001年11月

  • パスカルを読むペギー (フランス語による講演)

    檜垣樹理  [招待有り]

    (Espace Georges Bernanos, Paris)  サンルイ ダンタン学会  

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学内研究費(特定課題)

  • パスカルの『パンセ』における聖書 (2)

    2021年  

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    一般読者に限らず研究者にとっても、『パンセ』にある数多くの聖書の出典には不明瞭で解明されるべきものが多い。数ある既存研究を今新たに見直した上で、パスカルにおける聖書の出典の位置とその特徴を現代のコンテクストから明らかにする試みは有用と考える。初年度は、主に『パンセ』に置けるパウロの書簡が占める中心的位置に注目して、「メモリアル」をヒントにパスカルの聖霊体験の考察を深めたが、2年目はパスカルの霊性、聖性についての考察をさらに深め、フランスにおけるパスカル列福調査準備に貢献する私見を提出した。また、吉満義彦の神秘主義におけるパスカルとベルクソン理解に注目し、パスカルのキリスト教思想が与えたインパクトを、日本のコンテクストに位置付ける作業も行った。

  • パスカルの『パンセ』における聖書

    2020年  

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    読者はパスカルの『パンセ』において「人間」を見出しその普遍性を目の前にする。しかし対話はそこでは終わらない。そこには、他者であるパスカルをその他者性と特殊性においても徹底的に眺めることによって理解を深めることが求められるのだ。だが、実際『パンセ』における人間観察が多くの共感と反発の入り混じった様々な返答を得るのに対して、キリスト教に関する考察や数多く存在する聖書に関する記述や参照箇所は看過されるケースが大多数である。ところがそれはパスカルの作品と思想を理解するために不可欠であり、その中心部分を照らし出す可能性を秘めるものである。「聖書を暗記していた」(パスカルの姉のジルベルトによる伝記)とまで言われるパスカルには、準備ノートに一言書き留めれば全体を思い出すのに十分であった事もあり、一般読者に限らず研究者にとっても、『パンセ』にある数多くの聖書の出典には不明瞭で解明されるべきものが多い。 この点に関する数ある既存研究(Lhermet, Pascalet la Bible (1931)、Philippe Sellier, Pascal et la liturgie (1965)他)を、今新たに見直した上で、パスカルにおける聖書の出典の位置とその特徴を現代のコンテクストから明らかにする試みは有用であり、今後の研究の礎石に連なり得ると考える。世界のキリスト教関係者にも、今一度パスカルの宗教性を捉え直そうとする機運があり、今後さらに関心を引くものと思われる。 初年度は、主に『パンセ』に置けるパウロの書簡が占める中心的位置に注目して、「メモリアル」をヒントにパスカルの聖霊体験の考察を深め、パスカルの霊性、聖性についての論文を 日本とフランスにおいて発表するための準備研究をした。

  • 聖ベルナルドにおける内在と超越 -中世から近代にかけてのキリスト教霊性神学史の転換-

    2018年  

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    前年度の身心変容技法研究会「聖ベルナールと〈包越〉」についての発表を踏まえて、「カトリック世界における〈包越〉」についての考察を、第65回同研究会 (18年4月<カトリック世界の身心変容>通訳とコメンテーター)につなげ、それを年報誌に公刊した。聖ベルナールについての論文については、文献研究の途上にある。しかし「内在と超越」に関するテーマを東西宗教比較、宗教間対話のコンテクストで論じるため、プレゼンテーション「三木清におけるパスカルと親鸞」をパリの国際学会(19年3月)で発表した。このテーマは、グラスゴー大学との国際共同研究「日本におけるキリスト教実存思想哲学の受容」の出発点となるものである。

  • 日本におけるパスカル受容―三木清の例から―

    2008年  

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    病気療法のため、予定されていた成果を出す事はできなかったが、「日本文学・思想とキリスト教」というより大きなコンテクストで、このテーマをとらえ直す作業は貴重であり、計画外ではあっても、このテーマへの重要な貢献となったと思う。

  • 日本におけるパスカル受容ー三木清の例からー

    2007年  

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     昨年4月に新任で教え始めたため、研究環境の整備にまず時間を費やすことになった。前任校で購入した書籍はすべて返還しなければいけなかったため、基礎的書物もふくめてかなりの数の書籍の購入が必要となった。(フランス語文献については夏に購入したが、予算切れとなり、日本語文献については、まだまだ不足している。) 8月15日から9月14日までフランス滞在中には、図書館と書店をまわり、文献収集を行った。三木清のヨーロッパ滞在中の読書、講義などを追跡し、ハイデッガー、アウグスチヌス、キエルケゴールなどの影響とパリで執筆した『パスカルにおける人間の研究』の関係について、緻密な検証を行うため、三木清がパリに滞在した1925年当時の文献に触れる事のできるフランスでの研究は貴重である。国立図書館に加えて、今回は、特にパリのセーブル神学大学図書館の協力を得て文献検索を行った。三木が1923年から聴講した若きハイデッガーの講義も読む事ができた。パリで聴講したパスカルについての講義についても確認することができた。現地の共同研究者との話し合い、議論もした。 3月2日から3月19日まで再びパリで研究期間を持つ事ができた。今年8月の国際シンポジウム発表に備えて、三木清の属する、京都学派哲学が、フランス哲学界、日本研究者においてどのように解釈され議論されているか、どのようなコンテクストで、三木清のパスカル論を論ずる事ができるか、東西文明の対話にどのように貢献できるか、という事にターゲットをあてて、現地研究者とのディスカッションも含めて、重要な考察を得た。 学期中は、初年度でもあり、国際教養学部の唯一のフランス語専任としての職務をはじめあまりにも多忙で、研究に費やせる時間がほどんどなく、残念ながら研究内容に(望んでいたほど)大きな発展があったとは言えない。今年度は、昨年度よりは、研究に身を入れる事のできる環境となることを希望している。国際会議での研究成果の発表があることもあり、ぜひとも、この研究を続け、実りある貢献をしたい。

 

現在担当している科目

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