2024/12/21 更新

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ハマ クニヒコ
浜 邦彦
所属
教育・総合科学学術院 教育学部
職名
准教授
学位
修士(学術) ( 東京大学 )

経歴

  •  
     
     

    早稲田大学メディア・シティズンシップ研究所,研究員.

  •  
     
     

    大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター(CAPP),客員研究員.

学歴

  •  
    -
    2005年

    東京大学   総合文化研究科   地域文化研究専攻  

  •  
    -
    1998年

    東京大学   総合文化研究科   地域文化研究専攻  

  •  
    -
    1994年

    東京外国語大学   外国語学部   スペイン語学科  

研究分野

  • 地域研究

研究キーワード

  • カリブ研究、カルチュラル・スタディーズ

 

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 市民社会による移住者コミュニティ受容の日韓比較:人間安全保障の観点から

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2009年04月
    -
    2013年03月
     

    武者小路 公秀, 宣 元錫, 華 立, 早尾 貴紀, 小倉 利丸, 羽後 静子, 野田 真里, 梶村 美紀, 松原 弘子, 鈴木 江理子, 塩原 良和, 金 敬黙, 佐竹 眞明, 近藤 敦, 浜 邦彦

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    本研究は、グローバル移住の女性化が進む日本と韓国両国の移住者コミュニティにおける人間の不安全状況とこれに対応する移住者自身と市民社会のサポーターの活動において、ヴェトナムとフィリッピンを送り出し国として進められた。その結果、移住女性が直面する公共圏と親密圏における諸問題の性格、特に、移住先と故郷との双方を生活圏とする新しい公共、新しい市民像の形成を目指す移住市民との協力活動の重要性が確認された

  • 現代日本の都市表現文化におけるディアスポラと社会的排除の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    浜 邦彦, 毛利 嘉孝, 五野井 郁夫

     概要を見る

    2000年代後半の日本の都市における,公共空間からの排除に抵抗するアーティストの活動を記録し,アートや表現と公共性をめぐる諸問題を議論した.また, 2011年以降の脱原発デモをはじめとするアクティヴィズムの映像記録を収集し,制作者との対話を通じて,公共的な表現とそのアーカイヴ化の方法をめぐる諸問題を検討した.いずれの場合にも,大学の内外を問わず,アーティスト,アクティヴィスト,研究者らが横断的かつ開放的に議論できるネットワーク的な場を構築した

  • 市民社会による移住者コミュニティ受容の日韓比較:人間安全保障の観点から(科学研究費補助金 基盤研究(B))

    研究期間:

    2009年
    -
     
     

  • 現代日本の都市表現文化におけるディアスポラと社会的排除の研究(科学研究費補助金 基盤研究(C))

    研究期間:

    2009年
    -
     
     

  • C.L.R.ジェイムズにおけるカリブ海認識の形成と継承——ディアスポラ研究の視点から(特定課題A)

    研究期間:

    2009年
    -
     
     

  • ディアスポラ概念の再検討とディアスポラコミュニティの地域間比較による共同研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2005年
    -
    2007年
     

    武者小路 公秀, 浜 邦彦, 洪 貴義

     概要を見る

    本研究は、対象も手法も異にする研究者らが領域横断的に協力しあうことによって、さまざまなディアスポラ集団の個別性を捨象することなく、より普遍的な視野から把握できるためのディアスポラ概念を構築することを目的としてきた。この目的のために、本研究では定期的にディアスポラ研究会の定例会を開き、その他にも関連する研究会・シンポジウムを共催してきた。中でも主要なものは、2006年9月に開催したCAPP(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター)プレシンポジウム「アジアの中のディアスポラ-日本の状況を踏まえて」および、2007年2月に開催したCAPP国際シンポジウム「移住者の人権と多文化共生を目指して-アジアとアフリカのディアスポラの比較」である。後者の内容は、武者小路公秀監修、浜邦彦・早尾貴紀編、『ディアスポラと社会変容-アジア系・アフリカ系移住者と多文化共生の課題』(国際書院、2008年)および、英文報告書Diaspora and the Social Transformation,(CAPP,2008)として刊行した。本研究において議論の焦点となったのは、ディアスポラの両義性、(親密圏における)ハイブリッド化、マイノリティの可視性/不可視性、労働の女性化および人種化、トランスナショナル資本主義と労働の分割、市民権概念、国籍といった問題である。本研究を通じて、これまで出会うことのなかったさまざまな研究者が集まり、議論の場とネットワークを作り出していったことは、ディアスポラ研究の今後の発展のための、重要な契機となった

  • ディアスポラ概念の再検討とディアスポラコミュニティの地域間比較による共同研究(科学研究費補助金 基盤研究(C))

    研究期間:

    2005年
    -
    2007年
     

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現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

特定課題制度(学内資金)

  • C.L.R.ジェイムズにおけるカリブ海認識の形成と継承 -ディアスポラ研究の視点から

    2009年  

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    1.研究の目的 本研究は,英語圏カリブ海を代表する知識人であり,哲学者=歴史家=政治活動家=文化批評家としての幅広い著作と活動で知られるC.L.R. ジェイムズ(Cyril Lionel Robert James, 1901-1989)の思想形成の過程を,かれの「カリビアン」としての背景や意識に焦点を合わせながら,故郷トリニダード,イングランド,アメリカ合衆国にまたがる「ディアスポラ知識人」の軌跡として解き明かそうとしたものである. ジェイムズの著作は数多く公刊されているが,新聞記事,パンフレット,講演録といった入手しづらいものも相当な点数にのぼる.それらのうち重要なものはAnna Grimshawをはじめとする研究者の手によって編集・刊行されており,ジェイムズの思想の全体像はかなりの程度そうした書籍によって見渡すことができるといえるだろうが,そこに含まれない「マイナー」で「プライベート」なエクリチュール(書簡,草稿,覚書など)の中に,ディアスポラ知識人の個人的な経験や感情,親密な人間関係などがうかがえるのではないかと考えた.師弟関係にあったエリック・ウィリアムズ(Eric Eustace Williams,1911-1981)との影響関係と確執の解明も,この目的に含まれる.2.研究方法 2009年9月2日から約2週間,西インド大学トリニダード校図書館のエリック・ウィリアムズ・メモリアル・コレクションを訪ね,ジェイムズ,ウィリアムズ両者の未整理(通し番号のみ)のファイルを中心に,文献調査を行った.調査時間が限られていたため,重要と思われる文書約40点をコピーし,残りは通し番号順に内容を要約したノートを作成した.同様に,アメリカ合衆国ニューヨーク市のショーンバーグ黒人文化研究センターで数日間,ジェイムズ文書のコレクションを閲覧した.3.研究の成果 以上によって得られたコピー文書,ノートの内容は,帰国後に他の公刊されている文献と対照しながら解読し,新たな知見を得ることができた.公刊された自伝に含まれなかった草稿(性的体験に関する章など),エリック・ウィリアムズに対する評価,トリニダード・トバゴ独立(1962)後に労農党書記長として出した声明,エジンバラの西インド人学生組織の前で語った西インド文学論,等の発見である. また,西インド大学およびショーンバーグ・センターのコレクションの概要を知ることができ,より長期の本格的な文献調査の準備が可能になった.

  • カリビアン/ラティーノ・ディアスポラの表現文化の比較研究

    2008年  

     概要を見る

     本研究では,1950年代に英国を中心に開花した「カリビアン・ルネッサンス」を担った,英語圏カリブ海出身の作家・知識人・芸術家の移住経験と,それにつづくさまざまな移住作家・知識人たちによる表現を比較分析することを課題とし,カルチュラル・スタディーズ,ディアスポラ研究のさまざまな成果を参照しながら,20世紀における移住者の表現文化の思想史的・社会史的意義を明らかにすべく調査を進めた. その過程で,2008年にはディアスポラ研究関連の日本語書籍の刊行が相次ぎ,また日系ブラジル移民100周年,オバマ大統領就任,イスラエルによるガザの封鎖・攻撃なども重なって,カリビアン・ディアスポラ研究を,より広い世界史的文脈の中で再考する必要性を痛感させられた.こうしたさまざまな出来事をカリビアン/ラティーノ・ディアスポラの表現文化と重ねて再考すべく,論文「ユダヤ・ディアスポラとブラック・ディアスポラ」(赤尾光春・早尾貴紀編,『ディアスポラから世界を読む』,明石書店,2009年近刊)を執筆した.同論文では,C.L.R.ジェイムズからポール・ギルロイ,トニ・モリスンにいたる「ブラック・アトランティック」(ギルロイ)の思想圏を,ユダヤ・ディアスポラにおける近代性・人種主義・ホロコーストの問題と関わらせつつ論じている. 早稲田大学メディア・シティズンシップ研究所の開設記念国際シンポジウム「メディア文化研究を社会に開く――批判的知の実践に向けて」(2008年11月15日~11月16日)には,ディアスポラ研究の観点からパネリストとして参加した.同研究所とは,今後も緊密に研究上の連携を図っていく. また,本研究の研究成果の一端は,大阪経済法科大学アジア太平洋研究センターの連続市民講座「うたに響くディアスポラ――移住者の心をたずねて」(2008年10月~12月,3回)の企画・コーディネイトにも活かされている.同講座の報告は,『アジア太平洋研究センター年報』第6号に掲載した.