2025/03/14 更新

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フジイ ジンシ
藤井 仁子
所属
文学学術院 文学部
職名
教授
学位
修士(人間・環境学) ( 京都大学 )

経歴

  • 2011年
    -
    2016年

    早稲田大学文学学術院准教授

  • 2007年
    -
    2011年

    早稲田大学文学学術院専任講師

  • 2006年
    -
    2008年

    東海大学文学部文芸創作学科非常勤講師

  • 2006年
    -
    2007年

    早稲田大学文学学術院非常勤講師

  • 2005年
    -
    2007年

    立教大学文学部非常勤講師

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学歴

  •  
    -
    2002年

    京都大学   人間・環境学研究科   環境相関研究専攻  

  •  
    -
    1997年

    京都大学   法学部  

委員歴

  • 2001年
    -
     

    第3回京都映画祭  専門委員

  • 1999年
    -
     

    第2回京都映画祭  専門委員

所属学協会

  •  
     
     

    早稲田大学演劇映像学会

  •  
     
     

    日本映像学会

研究分野

  • 美学、芸術論

研究キーワード

  • 映画学

受賞

  • 京都映画文化賞

    2001年09月  

 

論文

  • 「ザ・ヴォイス」から声を奪う──『抱擁』(1957)と映画スターとしてのフランク・シナトラ

    藤井仁子

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   ( 第69輯 ) 401 - 416  2024年03月  [国内誌]

    担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者

  • 青山真治、未完のサーガ

    藤井仁子

    Korean Movie Database(韓国映像資料院)    2022年09月  [招待有り]

  • 革命と放蕩(随筆)

    藤井仁子

    群像   77 ( 10 ) 448 - 450  2022年09月

  • さよならをもう一度――加藤先生と「批評」

    藤井仁子

    映像学   ( 108 ) 16 - 20  2022年08月  [招待有り]

    DOI

  • 裸の今を生きてみせろ

    藤井仁子

    映画『裸足で鳴らしてみせろ』(工藤梨穂監督)劇場用パンフレット(マジックアワー)     18 - 20  2022年08月

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書籍等出版物

  • いま、映画をつくるということ――日本映画の担い手たちとの21の対話

    是枝裕和, 土田環, 安藤紘平, 岡室美奈子, 谷昌親, 長谷正人, 藤井仁子( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 座談会(8-18頁)、聞き手(44-55、68-90、154-163、178-187、248-259頁))

    フィルムアート社  2023年03月 ISBN: 4845921464

    ASIN

  • 森崎東党宣言!(編著)

    藤井仁子編

    インスクリプト  2013年11月 ISBN: 9784900997400

  • 甦る相米慎二(編著)

    木村建哉, 中村秀之, 藤井仁子編

    インスクリプト  2011年09月 ISBN: 9784900997325

  • 入門・現代ハリウッド映画講義(編著)

    藤井仁子編

    人文書院  2008年04月 ISBN: 9784409100240

  • わたしは邪魔された——ニコラス・レイ映画講義録(翻訳)

    スーザン・レイ編, 加藤幹郎と

    みすず書房  2001年12月 ISBN: 4622042681

講演・口頭発表等

  • 映画『ムービー・オージー』(ジョー・ダンテ&ジョン・デイヴィソン、1966-2009)上映後講演

    藤井仁子  [招待有り]

    蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭(於・国立映画アーカイブ)  

    発表年月: 2024年02月

  • 青山真治の「けじめ」――『東京公園』からの新展開(オンライン講演)

    藤井仁子  [招待有り]

    Unfinished Saga: Aoyama Shinji (1964-2022) Memorial Special   (ソウル)  韓国映像資料院  

    発表年月: 2022年10月

  • 90年代スピルバーグと「リアル」の変容――『ジュラシック・パーク』論

    藤井仁子  [招待有り]

    第3回北海道大学映像・現代文化論学会大会   (北海道大学)  北海道大学大学院文学研究院映像・現代文化論研究室  

    発表年月: 2019年11月

  • 連続討議「現代アメリカ映画への政治的視角ーーイーストウッドとスピルバーグ」、第2回「誰がために鐘は鳴るーースピルバーグの『リンカーン』と絶対者の問題」

    藤井仁子, 中村秀之

    (東京・早稲田大学)  藤井仁子  

    発表年月: 2019年01月

  • リンカーンはなぜ殺される――『若き日のリンカーン』と〈創設〉の問題

    藤井仁子

    (神戸映画資料館) 

    発表年月: 2018年12月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 現代アメリカ映画と民主主義:政治的映画理論の構築に向けて

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

    藤井 仁子

     概要を見る

    映画と民主主義の関係をスティーヴン・スピルバーグとクリント・イーストウッドという現代アメリカ映画を代表する2人の作家に即して研究した。単に物語内容において政治的な主題がどう扱われているかだけでなく、映画によって形成されるアメリカ民主主義の理想や、その体現者としてのハリウッドの歴史的変遷も視野に入れることにより、1970年代以降の現代アメリカ映画の本質的問題を明らかにするよう努めた。「普通の人」が主人公というアメリカ映画の特徴を通して、「普通の人」をいかに表象=代表することができるかという映画と政治に共通する課題を考察し、結果的に映画理論と政治思想を相互に関連付ける道筋も示すことができた。スピルバーグとイーストウッドに関しては世界的に見ても圧倒的に研究が進んでおらず、特に学術的な要求を満たしたまとまった形での作家論は日本語ではまだ書かれていない。本研究は彼らに関する作家論をいずれも単著で出版することを最終目標としており(近刊)、まずこの点で大きな意義を持つ。さらに、上述したように映画学と政治学の成果をともに参照することで成立しているこの研究は、単に2人の映画作家についてだけでなく、(アメリカ)映画一般における政治的問題を考えるうえでの方法論的な範例となるだろう。映画研究者に加え、映画や民主主義に関心を持つすべての方に重要な手がかりを提供できたと考える

  • 撮影所システム崩壊後の日本映画の製作体制:インタビューを中心とする総合的研究

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

     概要を見る

    本研究の最大の成果は、伊地智啓著『映画の荒野を走れ:プロデューサー始末半世紀』(上野昂志・木村建哉編、インスクリプト、2015年4月)の刊行である。編者の木村は本研究の研究代表者、上野は研究協力者である。本書は、1960年に日活に入社し、1971年にプロデューサーに転じ、1970年代後半以降は独立系のプロデューサーとして撮影所システム崩壊後の日本映画界を2000年代まで牽引し続けてきた日本映画史上有数のプロデューサー伊地智啓への、10回以上に渡るロングインタビューをまとめたものであり、今後の日本映画研究に必須の第一級の資料となった

  • 昭和十年代の日本映画におけるモダニズムの変容

     概要を見る

    1.以下の方法で多くの映像資料を調査、昭和十年代の日本映画においてモダニズムが国策に回収されてゆく過程を個々のテクストに即して分析した。(1)諸外国のモダニズム映画を含むビデオ・DVDを購入。日本の歴史的状況と、同時代のアメリカ、ソ連、ドイツ等の状況を比較映画史的な見地から考察した。(2)沖縄県公文書館にて昭和十年代前後に製作された沖縄を撮影した稀少フィルム(個人映画を含む)を同定調査。モダニストたちの「日本回帰」と沖縄に向けられた民俗学的関心との錯綜した関係を、映画学の立場から分析した。2.当該作品の背景を探り、それらをめぐる言説、観客受容の実態を分析するため、(1)早稲田大学演劇博物館・国立国会図書館、および琉球大学図書館沖縄関係資料室・京都府立総合資料館等で文字資料を体系的に調査。(2)モダニズム、映画史関連文献を購入。日本、および諸外国のモダニズムとナショナリズムの関係について、理論的な考察を深めた。3.研究成果は「研究発表」に掲げたもの以外にも以下の形で発表、きわめて有益なフィードバックを得つつある。(1)単著論文「<日本>の二つの顔-『医者のゐない村』と日中戦争期の農村」(岩本憲児編『日本映画とナショナリズム1931-1945』森話社、2004年、185-203頁)。(2)単著論文「『小島の春』における女性像(仮題)」(斉藤綾子編『日本映画史叢書第6巻 性・身体・ジェンダー(仮題)』森話社、2005年刊行予定)

Misc

  • あの星条旗は今も風になびいているだろうか――イーストウッドの『陪審員2番』

    藤井仁子

    群像   80 ( 3 ) 146 - 152  2025年02月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 「映画には、いましかない」(書評 山根貞男『日本映画時評集成2011-2022』国書刊行会、2024年)

    藤井仁子

    『キネマ旬報』1月号   ( 1954 ) 150 - 151  2024年12月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なり――フランシス・フォード・コッポラのために

    藤井仁子

    「70/80年代フランシス・F・コッポラ特集上映――終わりなき再編集」劇場用プログラム     33 - 36  2024年11月  [招待有り]

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 『悪は存在しない』の「わからなさ」について

    藤井仁子

    群像   79 ( 10 ) 159 - 164  2024年09月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 突出したショットを撮るまい、とする作家性(ホン・サンス論)

    藤井仁子

    『キネマ旬報』7月号   ( 1945 ) 32 - 35  2024年06月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

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現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 理工学術院   基幹理工学部

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

特定課題制度(学内資金)

  • 日本の記録映画言説における「科学」観の変遷

    2007年  

     概要を見る

    以前から従事してきた昭和十年代の「文化映画」研究を継承・発展させる形で、特に日本の記録映画言説において「科学」への言及がいかになされ、再定義され、変質していったかを、実際に製作されたフィルムを見、分析する作業と並行して調査・検討した。映画の「科学性」が文学における自然主義的な「リアリズム」と少なからず混同して語られてきた事情に鑑み、文学作品を原作とする「文芸映画」をめぐる言説もあわせて調査・分析した。他方で、欧米の先進的な映画理論も旺盛に取り入れてきた日本の記録映画言説の分析にあたっては、映画の「科学性」ないし「客観性」の根拠とされている「指標性」(記号としての映画映像が持つ、キャメラの前に現存した事物や出来事の物理的痕跡としての性格)そのものの理論的かつ歴史的な再検討が必要となり、これを映画発明以前の19世紀欧米からデジタル時代の今日に至る長期的視野で行った。その成果は本研究のテーマに直結する形ではないものの、「リアリティの馬脚」(『文學界』2007年9月号)、「デジタル時代の柔らかい肌――『スパイダーマン』シリーズに見るCGと身体」(藤井仁子編『入門・ 現代ハリウッド映画講義』人文書院、67~94ページ、2008年4月)などの論考で素描した。その結果、日本の科学映画がとりわけ好んで発展させた顕微鏡撮影に見られるように、人間の知覚によっては確認しようのない事物や出来事の物理的証拠である映画の「科学性」とは、むしろ人間の知覚が有する物理的=身体的制約を際立たせ、現実世界の明証性を揺るがし、視覚性それ自体を再審に付すという逆説をはらんでいることが明らかになった。恒常的な不安の源泉としてのこの逆説が惹き起こした症候として日本の記録映画言説を再考する視点が新たに獲得されたが、その成果は既発表の論文数篇とあわせて大幅な加筆の後に近日刊行される単著(別記)に反映される予定である。