2024/04/26 更新

写真a

タテオカ ヨウコ
舘岡 洋子
所属
国際学術院 大学院日本語教育研究科
職名
教授
学位
博士(学術) ( 早稲田大学 )

学歴

  •  
     
     

    早稲田大学   教育学研究科  

所属学協会

  •  
     
     

    日本語教育学会

  •  
     
     

    日本教育心理学会

  •  
     
     

    日本質的心理学会

  •  
     
     

    日本協同教育学会

  •  
     
     

    日本読書学会

研究分野

  • 日本語教育

研究キーワード

  • 学習環境デザイン、学習、教育、授業研究、協働的学習、対話、インターアクション、実践研究

  • 学習環境デザイン、学習、教育、授業研究、協働的学習、対話、インターアクション、実践研究、教師教育

 

論文

  • 仲間と学ぶ([連載]成熟した学習者を育てる―第5回)

    舘岡洋子

    指導と評価   ( 10月号 ) 54 - 55  2018年10月  [招待有り]

  • SENDプログラムにおける協働―対等・対話・創造

    舘岡洋子

    早稲田日本語教育学   ( 21 ) 177 - 180  2016年12月

  • 「対話型教師研修」の可能性―「教師研修」から「学び合いコミュニティ」へ

    舘岡洋子

    早稲田日本語教育学   ( 21 ) 77 - 86  2016年12月

    CiNii

  • 日本語授業における協働の学びの場のデザイン―「なぜ協働するのか」を問い直す

    舘岡洋子

    日本語教育研究(韓国日本語教育学会:KAJE)   ( 35 ) 7 - 21  2016年05月

  • 教師間協働の場から生まれる創造的価値 : 「協働実践プロジェクト」での活動を通して

    神村 初美, 江原 美恵子, 小笠 恵美子, 舘岡 洋子

    イマ×ココ : 言語教育実践   ( 3 ) 100 - 114  2015年

    担当区分:最終著者

    CiNii

  • 教育現場の変革のための実践研究を支える質的研究

    舘岡洋子

    質的心理学フォーラム   ( 5 ) 69 - 70  2013年

    CiNii

  • テキストを媒介とした学習コミュニティの生成—二重の対話の場としての教室

    舘岡洋子

    早稲田日本語教育実践研究   1   57 - 70  2012年

    CiNii

  • 日研における実践研究ポートフォリオ

    舘岡洋子

    細川英雄編『日本語センター及び日研におけるポートフォリオ実施のための理論と実践』早稲田大学日本語教育研究センター一般研究(2009年度重点研究)報告書     91 - 97  2010年

  • 実践研究は何をめざすか

    舘岡洋子

    早稲田日本語教育学   ( 7 ) � - �  2010年

    CiNii

  • ハイブリッドな学習コミュニティーにおける学び — クリティカル・リーディングの実践を通して

    市嶋典子, 舘岡洋子, 初見絵里花, 広瀬和佳子, 古屋憲章

    WEB版日本語教育実践研究フォーラム報告    2009年

  • 短期集中日本語授業における協働的学習—認知面と情意面の観点から—

    元田静, 舘岡洋子

    『日本語教育の授業場面における協同学習』(平成16年度〜平成18年度、科学研究費補助金 基盤研究(C)(2)研究成果報告書)     27 - 86  2007年

  • 協働学習としてのピア・リーディング

    舘岡洋子

    国立国語研究書日本語教育ブックレット—教室活動における協働を考える   9  2007年

  • ピア・ラーニング

    舘岡洋子

    国際交流基金「日本語教育通信」59号「日本語日本語教育を研究する 第33回」    2007年

  • 読解授業における教師主導と協働的学習—2つのアプローチから協働の教室デザインを考える

    舘岡洋子

    東海大学留学生教育センター紀要   ( 26 ) 33 - 48  2006年

  • 教室における協働を考える—ピア・リーディングの実践と意義

    舘岡洋子

    国際交流基金バンコク日本文化センター日本語教育紀要   ( 3 ) 1 - 15  2006年

  • 協働的学習は学びあいになるか—学びにつながる協働的学習を考える

    舘岡洋子

    高見澤孟先生古希記念論文集     81 - 92  2006年

  • 留学生の学習動機・学習観・満足度—別科中級クラスの学習者の場合

    舘岡洋子

    東海大学留学生教育センター紀要   ( 25 ) 27 - 46  2005年

  • 対話的協働学習の可能性−ピア・リーディングの実践からの検討

    舘岡洋子

    東海大学留学生教育センター紀要   ( 24 ) 37 - 46  2005年

  • 読解授業における協働的学習

    舘岡洋子

    東海大学留学生教育センター紀要   ( 23 ) 67 - 83  2003年

  • ディベート授業の実践と意義−漢陽大学日本語研修講座におけるディベート

    舘岡洋子, 斉木ゆかり

    東海大学留学生教育センター紀要   ( 23 ) 53 - 66  2003年

  • 日本語でのアカデミック・スキルの養成と自律的学習

    舘岡洋子

    東海大学留学生教育センター紀要   22 ( 22 ) 1 - 20  2002年

    CiNii

  • 第二言語の読解における既有知識の働きと変容

    舘岡洋子

    早稲田大学教育学研究 科紀要   ( 12 ) 97 - 123  2002年

  • 読解過程における自問自答と問題解決方略

    舘岡洋子

    日本語教育   ( 111 ) 66 - 75  2001年

    CiNii

  • メタ認知を促す評論文読解の試み−文章構造の意識化と読解過程の共有化

    舘岡洋子

    アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター紀要   ( 24 ) 61 - 90  2001年

    CiNii

  • 日本語学習者の読解過程における問題解決方略

    舘岡洋子

    認知心理学と日本語教育 北海道大学留学生センター     26 - 30  2000年

  • 読解過程における学習者間の相互作用−ピア・リーディングの可能性をめぐって−

    舘岡洋子

    アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター紀要   ( 23 ) 25 - 50  2000年

    CiNii

  • 外国語の読解ストラテジー−読解プロセスモデル構築への試論

    舘岡洋子

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要別冊   ( 7 ) 201 - 212  1999年

    CiNii

  • テキスト・読み手・外部リソースの相互作用−優れた読み手と未熟な読み手の比較

    舘岡洋子

    アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター紀要   ( 22 ) 1 - 24  1999年

    CiNii

  • 文章構造と読解−英語・韓国語・中国語を母語とする日本語学習者と日本 語話者のテキスト評価と要約文の型

    舘岡洋子

    アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター紀要   ( 21 ) 67 - 83  1998年

    CiNii

  • Strategies of the Reading Process: comparison of questionnaire results and protocol data results

    Tateoka, Yoko

    The Buletin of Graduate School rfor Education of Waseda University   vol.6   163 - 174  1998年

  • Fostering Creative Reading in a Second Language : a reading process perspective

    Tateoka, Yoko

    The Bulletin of Graduate School for Education of Waseda University   ( 5 ) 89 - 98  1997年

  • Rhetorical Organization and Second Language Reading:a comparison of native and non-native readers of Japanese

    舘岡洋子

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要別冊   ( 4 ) 111 - 127  1996年

  • 文章構造と要約文の型−原文の文章構造はどのように要約文に反映されるか

    舘岡洋子

    アメリカカナダ大学連合日本研究センター紀要19   ( 19 ) 29 - 51  1996年

    CiNii

  • 英語母語話者の読解過程−起承転結文の場合

    舘岡洋子

    アメリカカナダ大学連合日本研究センター紀要   ( 18 ) 1 - 33  1995年

  • 日本研究センターのオーラルインタビューに関する一考察

    舘岡洋子

    アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター紀要   15   41 - 58  1992年

  • 構文と意味の面からみた「受身」と「〜てもらう」の使い分け—迷惑・被害の受身の考察を通して

    田中真理, 舘岡洋子

    ICU日本語教育研究センター紀要   vol.2   235 - 256  1992年

     概要を見る

    Given the current state of affairs in which we find both confusion and non-use of passive and te-morau verb forms by learners of Japanese, we analyzed the use of both forms, hoping to provide some implications useful for the teaching of these forms in the future. In order to distinguish these forms, we must first understand the difference between the two kinds of passive, namely, 'suffering' passives and ordinary passives. We need to know with what kinds of sentence structure or verbs use of the passive implies the suffering of trouble or harm, and with what kinds of sentence structure or verbs it has merely a neutral passive meaning. Generally, the 'suffering' passive is called the 'indirect' passive, but in this paper we define it as a passive in which a feeling of suffering of trouble or harm arises out of use of the passive form, despite the fact that the active form includes no such feeling. Based on our Classification of Verbs (動詞分類表, Tanaka and Tateoka, 1991), we examined those verbs whose passive use implies suffering, and further investigated their relationship to -te morau forms. We determined that the verbs can be grouped into two categories, as exemplified by the following: [table] In both groups 1 and 2, there is no feeling of trouble or harm implied in the use of the active form of the verb, but in Group 1 use of the passive gives rise to a feeling of suffering or harm, while in Group 2 no such feeling occurs. We determined that the te-morau forms of the verbs in Group 1, the suffering passive group, constitute a causative te-morau use, while those of Group 2 verbs, the neutral passive group, constitute a passive te-morau use. We hope through clarification of the use of these forms, to help Japanese language learners avoid causing unpleasant feelings or misunderstandings in their native Japanese listeners through either unintentional use of the 'suffering' passive or inappropriate use of te-morau forms.

    CiNii

  • 「受身」と「〜てもらう」からみた動詞分類

    田中真理, 舘岡洋子

    浅野百合子先生古希記念論文集     127 - 153  1991年

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書籍等出版物

  • 私が私に向かう自己表現活動―タイにおける複言語・複文化ワークショップ(石黒広昭(編)『街に出る劇場―社会的包摂活動としての演劇と教育』)

    深澤伸子, 舘岡洋子

    新曜社  2018年07月

  • 実践を読み解く―教室空間から公共日本語教育学を考える(川上郁雄(編)『公共日本語教育学―社会をつくる日本語教育』)

    舘岡洋子

    くろしお出版  2017年05月

  • 講演を聞いて―学習/教育心理学から見た公共日本語教育学(川上郁雄(編)『公共日本語教育学―社会をつくる日本語教育』)

    舘岡洋子

    くろしお出版  2017年05月

  • 日本語教育のための質的研究入門

    舘岡洋子

    ココ出版  2015年10月

  • 協働で学ぶクリティカル・リーディング

    舘岡洋子

    ひつじ書房  2015年07月

  • 日語教学研究方法与応用(日本語教育基礎 理論と実践シリーズ「日本語教育 研究方法と応用」)

    舘岡洋子, 于康

    中国高等教育出版社  2015年06月

  • 日語協作学習理論与教学実践(日本語教育基礎 理論と実践シリーズ「日本語教育 協働学習 理論と実践」)

    池田玲子, 舘岡洋子, 朱桂栄, 林洪, 池田玲子, 舘岡洋子

    中国高等教育出版社  2014年

  • 교수법에서 학습환경디자인으로 – 피어러닝 실천으로부터 생각하다[教授法から学習環境デザインへ—ピア・ラーニングの実践から考える](韓美卿編『日本語学・日本語教育 第7巻—日本語教育』pp.57-91)

    舘岡洋子

    J&C  2013年06月

  • 교수법에서 학습환경디자인으로 – 피어러닝 실천으로부터 생각하다[教授法から学習環境デザインへ—ピア・

    舘岡洋子

    J&C  2013年06月

  • 日本語教育におけるピア・ラーニング(中谷素之,伊藤崇達 編著『ピア・ラーニング—学び合いの心理学』pp.187-203)

    舘岡洋子

    金子書房  2013年

  • 授業をつくる—『学びの場づくり』における教師と学習者 pp.28-41 (加藤好崇他『日本語・日本教育の研究—その今、その歴史』)

    舘岡洋子

    スリーエーネットワーク  2013年

  • 読解教材を作る(平高史也(編著),関正昭(編)『日本語教育叢書「つくる」』)

    舘岡洋子

    スリーエーネットワーク  2012年

  • プロセスで学ぶレポート・ライティング—アイデアから完成まで

    細川英雄, 舘岡洋子, 小林ミナ

    朝倉書店  2011年

  • 協働による学びのデザイン — 協働的学習における実践から立ちあがる理論(細川英雄・ことばと文化の教育を考える会編『ことばの教育を実践する・探求する — 活動型日本語教育の広がり』pp.41-56)

    舘岡洋子

    凡人社  2008年

  • 特集:自律的学習を支える日本語教育対話的協働学習における学び−ひとりで読むことからピア・リーディングへ—(国立国語研究所『2007年度版日本語教育年鑑』pp.20-31)

    舘岡洋子

    くろしお出版  2007年07月

  • ピア・ラーニング入門——創造的な学びのデザインのために

    池田玲子, 舘岡洋子

    ひつじ書房  2007年05月

  • 自律的学習を支える日本語教育 対話的協働学習における学び(『2007年度版日本語教育年鑑』pp.20-31)

    舘岡洋子

    くろしお出版  2007年

  • 協働学習としてのピア・リーディング(国立国語研究所『日本語教育ブックレット9 教室活動における協働を考える』pp.33-49)

    舘岡洋子

    国立国語研究所  2007年

  • ひとりで読むことからピア・リーディングへ―日本語学習者の読解過程と対話的協働学習

    舘岡洋子

    東海大学出版会  2005年

  • 第1部第3章Ⅳ「プロトコル分析」(中野美知子編著『英語教育グローバルデザイン』pp.67−71)

    舘岡洋子

    学文社  2005年

  • 第1部第1章「なぜリサーチが必要か」(中野美知子編著『英語教育グローバルデザイン』pp.18−27)

    舘岡洋子

    学文社  2005年

  • 第4章第1節「読むことに焦点を当てた指導の理論と実践」(東海大学留学生教育センター編『日本語教育学概論』pp.155−174)

    舘岡洋子

    東海大学出版会  2005年

  • 第1章第2節「コース・デザイン」(東海大学留学生教育センター編『日本語教育学概論』pp.57−70)

    舘岡洋子

    東海大学出版会  2005年

  • 「協働学習実践の動向と展望」(韓国協働実践研究会編『協働学習の授業デザインと実践の手引き―韓国の日本語教育の現場から―』)

    舘岡洋子

    学古房(韓国)、 

  • 「これからの『協働実践研究』―学習者たちの協働と教師の協働―」(台湾協働実践研究会編『大学生の能動的な学びを育てる日本語教育―協働から生まれる台湾の授業実践―』)

    舘岡洋子

    瑞蘭國際(台湾) 

  • 協働作業として行う日本語学習者の読解(野田尚史編『日本語学習者の読解過程の解明』)

    ココ出版 

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講演・口頭発表等

  • 外国人材受け入れ主体である地域住民の当事者意識を育てる試み―「ちっぷ100人サミット」を通して―

    式部絢子, 込宮麻紀子, 舘岡洋子

    2020年度日本語教育学会秋季大会   日本語教育学会  

    発表年月: 2020年11月

  • 「日本語教師」の専門性とキャリアについて考える

    早稲田大学日本語教育実践ワークショップ   早稲田大学日本語教育研究科  

    発表年月: 2020年09月

  • 複言語・複文化ワークショップ:複言語・複文化で生きる私を可視化する-言語マップを描く-

    舘岡洋子

    タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会(JMHERAT)  

    発表年月: 2020年08月

  • 日系企業内日本語講師からみた「ビジネス日本語教育」とは

    田中菜見子, 舘岡洋子

    タイ国日本語教育研究会 第32回年次セミナー  

    発表年月: 2020年03月

  • 協働の学びの場のデザインを問い直す

    舘岡洋子

    第7回言語文化教育研究学会研究集会+第4回ハノイ日本語教育研究会基調講演   (タンロン大学) 

    発表年月: 2019年12月

  • 日本語教師の仕事を考える―フィールドの経験の共有とその専門性について―

    舘岡洋子

    日本語教育研究セミナー   国際交流基金ケルン日本文化センター  

    発表年月: 2019年09月

  • ピア・ラーニングによる学びの場づくりー協働で読解をすることー

    舘岡洋子

    Phuong Dong 大学日本語教育勉強会  

    発表年月: 2019年08月

  • 「教師」が「実践」を研究するということ

    舘岡洋子  [招待有り]

    フランス語教育学会   (大東文化大学)  フランス語教育学会  

    発表年月: 2019年06月

  • 教師の内省を促す要因とは何か―「専門性の三位一体モデル」に基づくワークショップより―

    津崎千尋, 竹内雪乃, 松本明香, 木村かおり, 舘岡洋子

    早稲田日本語教育学会春季大会   (早稲田大学)  早稲田日本語教育学会  

    発表年月: 2019年03月

  • 協働学習による協働学習のためのワークショップ――自身の問題として捉える

    津田ひろみ, 舘岡洋子, 大須賀直子, 小松千明, 松本功

    言語教育エキスポ2019   大学英語教育学会(JACET)  

    発表年月: 2019年03月

  • 教室で読むこと――中級に向けての自律学習

    舘岡洋子

    第24回メキシコ日本語教育シンポジウム   (エル・コレヒオ・デ・メヒコ(メキシコ))  メキシコ日本語教育  

    発表年月: 2019年03月

  • これからの協働実践を考える

    舘岡洋子

    第14回協働実践研究会   (舘岡洋子(2018年12月1日)「これからの協働実践を考える」第14回協働実践研究会(新宿アイランドタワー:麗澤大学東京研究センター) 

    発表年月: 2018年12月

  • CJLの今と未来―世界における日本語教育イニシアティブをめざして―

    舘岡洋子

    早稲田大学日本語研究センター設立30周年記念シンポジウム   (東京:早稲田大学国際会議場第1会議室)  早稲田大学日本語教育研究センター  

    発表年月: 2018年09月

  • ピア・リーディング―重なりと異なりをデザインする―

    舘岡洋子

    AJALT会員研修   AJALT  

    発表年月: 2018年09月

  • マップを描き、マップで語るわたしたちの言語・文化体験―親と子どもと教師たち

    舘岡洋子

    第5回複言語・複文化ワークショップーみつめよう子どもの姿、考えよう子どもの現実   (バンコク:ソーソート―)  タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会(JMHERAT)  

    発表年月: 2018年08月

  • 日本語教師の仕事を考える

    舘岡洋子

    タイ国日本語教育研究会第249回月例会   (バンコク:国際交流基金バンコク日本文化センター)  タイ国日本語教育研究会  

    発表年月: 2018年08月

  • 省察的実践家3.0

    舘岡洋子, モデレーター

    言語文化教育研究学会第5回研究集会パネル・ディスカッション   (東京:東京医科歯科大学湯島キャンパスM&Dタワー)  言語文化教育研究学会  

    発表年月: 2018年06月

  • ピア・リーディングとは何か―協働で読むことの意義を考える

    舘岡洋子  [招待有り]

    日本語教育教室活動シンポジウム   (東京:国立国語研究所)  国立国語研究所  

    発表年月: 2018年06月

  • 日本語教師は何をする人か―タイのフィールドでの経験を共有する

    舘岡洋子, 津崎千尋, 古賀万紀子

    タイ国日本語教育研究会分科会   (バンコク:国際交流基金バンコク日本文化センター)  タイ国日本語教育研究会  

    発表年月: 2018年03月

  • 深い学びと批判的思考力の育成を目指すリーディング授業-協働学習の理念に基づく8つのステップ

    津田ひろみ, 大須賀直子, 小松千明, 舘岡洋子

    JACET言語教育エキスポ2018   (東京:早稲田大学)  JACET  

    発表年月: 2018年03月

  • 協働で読む―ピア・リーディングの進化

    舘岡洋子

    長崎外国語大学FD研修   (長崎:長崎外国語大学) 

    発表年月: 2018年02月

  • 早稲田の日本語教育―留学生とともに学ぶ

    舘岡洋子

    厚木稲門会講演会   (神奈川:厚木レンブラントホテル)  厚木稲門会  

    発表年月: 2017年10月

  • わたしを描く―言語マップで何が見えるか

    舘岡洋子

    第4回複言語・複文化ワークショップ   (バンコク:泰日経済技術振興協会日本語学校)  JMHERAT:タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会  

    発表年月: 2017年09月

  • ピア・リーディング入門―協働の学びの場のデザインと教師の役割

    日本台湾交流協会日本語教育研修会   (台北)  日本台湾交流協会  

    発表年月: 2017年08月

  • ピア・リーディング入門―協働の学びの場のデザインと教師の役割

    舘岡洋子

    日本台湾交流協会日本語教育研修会   (高雄)  日本台湾交流協会  

    発表年月: 2017年08月

  • 協働の学びの場のデザイン その2

    舘岡洋子

    長沼スクール日本語教師夏季集中セミナー   (東京:長沼スクール東京日本語学校)  長沼スクール  

    発表年月: 2017年08月

  • 教室で読むということーなぜピア・リーディングなのか

    舘岡洋子

    ICU日本語教育研究センター連続講演会「読解―認知的過程から読解教育への応用まで」   (東京:国際基督教大学)  ICU日本語教育研究センター  

    発表年月: 2017年03月

  • なぜ協働するのか―重なりと異なりのデザイン

    舘岡洋子

    国際教養大学専門職大学院グローバル・コミュニケーション実践研究科日本語教育実践領域特別講演会   (秋田:国際教養大学)  国際教養大学  

    発表年月: 2016年09月

  • 協働がめざすもの―協働の場のデザインから考える

    舘岡洋子

    日本語教育国際研究大会 Bali ICJLE 2016   (バリ:Bali Nusa Dua Convention Center) 

    発表年月: 2016年09月

  • ピア・エンパワメントとして機能した教師間協働―「ソトへの発信」という仕組みづくりを通して

    神村初美, 中尾桂子, 舘岡洋子

    日本語教育国際研究大会 Bali ICJLE 2016   (バリ:Bali Nusa Dua Convention Center) 

    発表年月: 2016年09月

  • 協働の学びの場のデザイン―ピア・リーディング入門

    舘岡洋子

    長沼スクール日本語教師夏季集中セミナー   (東京:長沼スクール東京日本語学校)  長沼スクール東京日本語学校  

    発表年月: 2016年08月

  • 実践から立ち上がる理論―「協働」の理念と教育現場との往還

    舘岡洋子

    『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』全巻刊行記念国際シンポジウム「日本語教育学の理論と実践をつなぐ」   (北京:高等教育出版社)  高等教育出版社  

    発表年月: 2016年03月

  • SENDプログラムにおける協働―対等・対話・創造

    舘岡洋子, コメンテーター

    早稲田大学実践報告セッション   (バンコク:チュラーロンコーン大学) 

    発表年月: 2016年03月

  • 教室における協働の学びを創る

    舘岡洋子

    ヴィサヤ地域日本語教師会(ANT-V)勉強会   (セブ)  ヴィサヤ地域日本語教師会(ANT-V)  

    発表年月: 2016年03月

  • 特別セッション:教師による協働の可能性と展望(趣旨説明)

    舘岡洋子

    第10回協働実践研究会   (東京:早稲田大学)  協働実践研究会  

    発表年月: 2016年02月

  • 報告:複言語・複文化ワークショップ@バンコク

    舘岡洋子, 深澤伸子

    POD(Power of diversity)meeting   (東京:立教大学) 

    発表年月: 2015年12月

  • 日本語授業における協働の学びの場のデザイン―なぜ協働するのか

    舘岡洋子  [招待有り]

    2015年度韓国日語教育学会(KAJE)国際学術大会   韓国日語教育学会(KAJE)  

    発表年月: 2015年12月

  • 日本語クラスにおける「多文化共生」とクリティカル・リーディング―協働の学びの場のデザインの観点から

    舘岡洋子

    2015年日本語教育学会東北地区研究集会   (秋田:秋田大学) 

    発表年月: 2015年11月

  • 協働の学びの場のデザインと教師の役割

    舘岡洋子

    2015年チュラーロンコーン大学公開講演会(第9回協働実践研究会共催)   (バンコク:チュラーロンコーン大学)  チュラーロンコーン大学・協働実践研究会  

    発表年月: 2015年09月

  • タイで育つ子どもたちを新たな豊かさへ繋げる複言語・複文化の視点 第3弾

    舘岡洋子

    複言語・複文化ワークショップ「みつめよう子どもの姿,考えよう子どもの現実」   (バンコク:国際交流基金バンコク日本文化センター)  タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会(JMHERAT)  

    発表年月: 2015年08月

  • 教授法から学習環境のデザインへ−ピア・ラーニングの提案—

    発表年月: 2015年02月

  • 趣旨説明「協働実践プロジェクトとは」(パネルタイトル「実践の共有によって教師は何を学んだのか」)

    協働実践研究会  

    発表年月: 2015年02月

  • レベル差を生かす学習方法って?—ピア・ラーニング協働学習をとりいれた活動の提案

    2014緑区外国人支援ボランティア養成講座(ブラッシュアップ編)  

    発表年月: 2014年11月

  • 言語/文化的に多様な子ども達が演じることの意味—海外にルーツをもつ子ども達の発達再媒介活動としての演劇—

    教育心理学会  

    発表年月: 2014年11月

  • グローバル時代の人材育成—日本語教育におけるピア・ラーニングの理論と実践—

    協働実践研究会KL支部発表大会  

    発表年月: 2014年09月

  • 学習環境のデザイン−日本の大学における日本語授業としてのピア・ラーニング

    フィンランド日本語教師会(JOY)勉強会  

    発表年月: 2014年08月

  • ピア・ラーニングを活用した授業作り

    学校教育相談学会  

    発表年月: 2014年08月

  • グローバル時代における日本語教育の協働学習の実践と理論

    京日本学研究センター公開セミナー  

    発表年月: 2014年04月

  • 教授法から学習環境のデザインへ—グローバル人材育成のためのピア・ラーニング—

    国際交流基金北京日本文化センター・中国日語教育学会上海分会共催 日本語教育学シリーズ講座2014年第1回講座  

    発表年月: 2014年04月

  • Collaborative learning for reading comprehension and beyond

    JLTAV Statewide Conference  

    発表年月: 2014年03月

  • 教授法から学習環境のデザインへ—テキストを協働で読む—

    チュラロンコーン大学日本語教育セミナー  

    発表年月: 2014年02月

  • 協働の学びの場をデザインする

    国際交流基金バンコク日本文化センター主催 さくら地方研修会(チェンマイ)  

    発表年月: 2014年02月

  • 協働の学びの場を作る

    目黒区教育会中学校研修会[国語部門]  

    発表年月: 2014年01月

  • 他者理解・自己理解につなげるピア・ラーニング—自分の問題として考える—

    日本語教育学会 平成25年度 第9回研究集会(四国・中国地方)  

    発表年月: 2013年11月

  • 協働の学びの場をデザインする

    国際交流基金バンコク日本文化センター2013年度第1回日本語教育セミナー  

    発表年月: 2013年11月

  • 協働の学びの場をデザインする—ピア・ラーニングの実践—

    国際交流基金バンコク日本文化センター主催 さくら地方研修会(トラン)  

    発表年月: 2013年11月

  • なぜ協働するのか——グローバル化の中での日本語教育のあり方

    国際交流基金北京日本文化センター日本語教育学シリーズ講座2013第3回講座  

    発表年月: 2013年09月

  • 協働の学びの場の変容

    2013年前期 外部講師講演会  

    発表年月: 2013年06月

  • Designing Processes for Collaborative Learning: Collaborative Reading in the Classroom

    Tokai University European Center (TUEC) Japanese Language Education Workshop  

    発表年月: 2013年04月

  • 教室活動のデザインⅥ 協働的読解活動のデザイン——創造的な学びの場づくり

    日本語教育学会 教師研修  

    発表年月: 2013年01月

  • ピア・ラーニングにおける教師の学習環境デザインとは

    愛媛大学国際連携推進機構  

    発表年月: 2012年12月

  • 協働の学びの場を創る——テキストを協働で読む

    九州日本語教育連絡協議会講演会  

    発表年月: 2012年12月

  • ピア・ラーニングのための教員養成プログラムの開発

    日本教育心理学会第5回総会  

    発表年月: 2012年11月

  • 「読む」を考える

    日本語教材まつり2012  

    発表年月: 2012年10月

  • ピア・ラーニングによる学び

    日本語の会くれよん研修会  

    発表年月: 2012年09月

  • 日本語教師の成長を支えるものは何か—個体主義を越えて

    日本語教育国際研究大会 パネルセッション 名古屋大学  

    発表年月: 2012年08月

  • タイで育つ子どもたちを,新たな豊かさへ繋げる複言語・複文化の視点 第2弾

    タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会ワークショップ『みつめよう子どもの姿,考えよう子どもの現実』  

    発表年月: 2012年08月

  • 協働学習って何?—生き生きした授業を目指して

    協働学習研修会  

    発表年月: 2012年03月

  • ひとりで読むことからピア・リーディングへ——協働の学びをデザインする

    2011年度シンガポール日本語教師の会(JALTAS)日本語教育春季セミナー  

    発表年月: 2012年03月

  • ひとりで読むことからピア・リーディングへ—協働の学びをデザインする

    国際交流基金クアラルンプール日本文化センター2011年度マレーシア日本語教育セミナー「読解教育について考える」  

    発表年月: 2012年03月

  • 学び合いの場づくり——ピア・ラーニングのすすめ

    徳島大学国際センター日本語教育・国際理解シンポジウム  

    発表年月: 2012年02月

  • 日本語教育研究科における「実践研究」

    早稲田大学オープン教育センター(主催)教育GP中間報告パネル・ディスカッション「大学院生が活躍する大学教育プログラム」  

    発表年月: 2012年02月

  • 協働学習とアカデミック・ジャパニーズをめぐる現在の状況

    アカデミック・ジャパニーズ・グループ+協働実践研究会合同研究会  

    発表年月: 2012年02月

  • ピア・ラーニングを体験するデザインする

    第21回 東海大学日本語教育研修会  

    発表年月: 2011年09月

  • みつめよう子どもの姿,考えよう子どもの現実——多言語・多文化から複言語・複文化へ

    タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会(JMHERAT)ワークショップ  

    発表年月: 2011年08月

  • 協働型授業を実施するための教員養成/教師研修のあり方を考える

    世界日本語教育研究大会  

    発表年月: 2011年08月

  • 実践から立ち上がる理論——ピア・リーディングの実践から

    東海大学言語文化教育研究会  

    発表年月: 2011年05月

  • 日本語教育学の新展開——多様化の中で専門性を問う・学習から考える

    早稲田大学大学院日本語教育研究科設立10周年記念シンポジウム  

    発表年月: 2011年05月

  • 教授法から学習環境のデザインへ

    華東師範大学外国語学院講演会  

    発表年月: 2011年03月

  • 自分の頭で考える第二言語の読解——正解のある読みを乗り越える

    日本協同教育学会第7回大会  

    発表年月: 2010年09月

  • 教師の協働は学習者の学びにどのような影響を与えたか

    日本教育心理学会シンポジウム「なぜ協働するのか—教育実践の場における協働の意義」  

    発表年月: 2010年08月

  • 学習者の教師活動と教師の実践研究

    日本語教育世界大会シンポジウム「ピア・ラーニング——支援による学び合いのデザインと実践」  

    発表年月: 2010年07月

  • つながりから支援マインドへ——人はなぜ支援するのか

    支援研究会第5回総会  

    発表年月: 2010年03月

  • ことばの学びと学習環境のデザイン

    Table Ronde「コラボレーション型学習における教師の役割」Rencontres Pedagogiques de Kansai 2010  

    発表年月: 2010年03月

  • 教授法から学習環境のデザインへ

    北京日本学研究センター公開講座  

    発表年月: 2010年03月

  • 言語教育における協同の意義を考える:協働によることばの学び——教授法から学習環境のデザインへ

    日本協同教育学会  

    発表年月: 2009年10月

  • 実践の改善と教師の成長

    日本語教育実践発表会  

    発表年月: 2009年10月

  • ピア・ラーニング—協働による学びをデザインする

    OVTA:海外職業訓練協会  

    発表年月: 2009年08月

  • ラウンドテーブル:ハイブリッドな学習コミュニティーにおける学び — クリティカル・リーディングの実践を通して

    日本語教育学会実践研究フォーラム  

    発表年月: 2009年08月

  • 協働の学びをデザインする

    タイ国日本語教育研究会年次セミナー  

    発表年月: 2009年03月

  • ピア・ラーニングのすすめ — 協働による学びのデザイン

    石川県国際交流協会日本語教育研修講座  

    発表年月: 2009年02月

  • 協働的学習における他者の存在

    日本教育心理学会  

    発表年月: 2008年10月

  • SELHi(スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール事業)教師研修 教室活動のデザイン:協働による学びの可能性

    発表年月: 2008年09月

  • 日本語教師夏季集中セミナー — 日本語学校でできるピア・ラーニング

    (財)言語文化研究所  

    発表年月: 2008年08月

  • 協働をデザインする

    日本語教育学会研究集会  

    発表年月: 2008年07月

  • 相互作用による学びと集合的学び — 学習コミュニティへの参加の観点から

    日本語教育学会国際研究大会  

    発表年月: 2008年07月

  • 協働的な学びにおける互恵性

    早稲田大学日本語教育学会春季大会  

    発表年月: 2008年03月

  • 学習者の自律的な学習を促す教室活動 — 内省を促す協働的読解活動

    日本語教育学会  

    発表年月: 2008年02月

  • 実践の中からが立ち上がってくる理論『月例公開研究会 — 活動型日本語教育における実践研究とは何か』

    言語文化教育研究所  

    発表年月: 2007年07月

  • ピア・ラーニング—創造的な学びの場をデザインする

    (財)交流協会  

    発表年月: 2007年01月

  • ラウンドテーブル—ウチとソトをつなぐ教室活動のためのリソースのデザイン

    日本語教育学会実践研究フォーラム  

    発表年月: 2006年07月

  • 学びを促すリソースについて考える

    町田市国際交流協会  

    発表年月: 2006年03月

  • 教室における協働を考える—ピア・リーディングの実践から

    国際交流基金バンコク日本文化センター主催「日本語教育セミナー協働学習—助け合って学ぶということ」  

    発表年月: 2006年03月

  • ひとりで読むことからピア・リーディングへ—協働的読解授業の提案

    (財)石川県国際交流協会主催 平成17年度日本語教育研修講座  

    発表年月: 2006年03月

  • コースデザイン

    平塚市ボランティア養成講座  

    発表年月: 2005年10月

  • 協働的学習におけるメタ認知

    日本教育心理学会シンポジウム「日本語学習支援にメタ認知を活かす」  

    発表年月: 2005年09月

  • ラウンドテーブル 教師の自己研鑽

    日本語教育学会実践研究フォーラム  

    発表年月: 2005年08月

  • 協働学習における教師の役割と教室デザイン—創発を引き起こす内省について考える

    日本語教育学会春季大会パネルセッション  

    発表年月: 2005年05月

  • 教室活動における協働を考える—協働学習としてのピア・リーディング

    国立国語研究所短期研修  

    発表年月: 2005年03月

  • ラウンドテーブル 教室における協働的学習—協働と内省

    日本語教育学会実践研究フォーラム  

    発表年月: 2004年07月

  • リーディング授業における協働的学習

    日本教育心理学会第45回総会  

    発表年月: 2003年08月

  • 読解過程におけるピア・リーディングの実践

    第19回日本語教師のための公開研修講座 日本語教育実践を再考する−教室活動における協働性をデザインする』((社)国際日本語普及協会AJALT主催  

    発表年月: 2003年07月

  • 読解−読みのメカニズムと読解授業

    講演:横浜日本語教育フォーラム  

    発表年月: 2002年09月

  • 英語母語話者の日本語要約文

    日本教育心理学会第43回総会  

    発表年月: 2001年09月

  • シンポジウム 日本語教育と教育心理学の接点2」(パネリスト)

    日本教育心理学会 第43回総会  

    発表年月: 2001年09月

  • シンポジウム 日本語教育と教育心理学の接点(パネリスト)

    日本教育心理学会第42回総会  

    発表年月: 2000年09月

  • 日本語学習者の読解過程と自問自答

    日本教育心理学会第42回総会  

    発表年月: 2000年09月

  • 日本語学習者の読解過程における問題解決方略」(パネリスト)

    発表年月: 2000年03月

  • Strategies Used in Reading by Japanese Language Learners: toward constructing a process model of reading

    AILA '99 Tokyo. 12th.World Congress of Applied Linguistics  

    発表年月: 1999年08月

  • Japanese Text Structure and Variations in Written Summaries

    AILA '99 Tokyo. 12th.World Congress of Applied Linguistics  

    発表年月: 1999年08月

  • 読解過程におけるストラテジー使用−プロトコル分析の結果から

    早稲田大学英語英文学会  

    発表年月: 1998年12月

  • 原文の文章構造と要約文のパターン?日本語母語話者とアメリカ人

    日本語学習者の比較第8回JACET談話行動研究会  

    発表年月: 1998年05月

  • THINK ALOUDによる英語母語話者の日本語テキスト読解過程

    早稲田大学英語英文学会  

    発表年月: 1997年12月

  • 文章構造と要約文の型−原文の文章構造はどのように要約文に反映されるか

    早稲田大学英語英文学会  

    発表年月: 1996年12月

  • 文章理解に及ぼす母国語の影響

    日本心理学会全国大会  

    発表年月: 1996年09月

  • 中・上級日本語学習者の『ねじれ文』について

    平成6年度日本語教育学会春季大会  

    発表年月: 1994年04月

  • 待遇表現テキストの使い方

    JALT東京支部大会  

    発表年月: 1993年11月

  • 日本人に受容されない待遇表現

    平成元年度日本語教育学会大会  

    発表年月: 1989年10月

  • 複言語・複文化ワークショップ:親と子どもの話を聞こう―複言語・複文化を生きる7人の語り―

    舘岡洋子

    タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会(JMHERAT)  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • ケース学習による異文化協働力育成のための共修型日本語授業の開発

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2024年03月
     

    池田 玲子, 舘岡 洋子, 金 孝卿, 近藤 彩

     概要を見る

    本研究は日本語教育のビジネスコミュニケ-ション教育分野で開発した「ケース学習」を、将来グローバルな職場環境で働く人材が必要とする「異文化協働力」の育成を目指し、留学生、日本人学生、海外の日本語学習者を対象とした共修型日本語教育の開発を目的とする研究である。令和3年度の研究実績としては以下4つにまとめられる。
    1)日本語で発表された異文化共修型教育に関する文献調査を行い、これらを整理した。2)コロナ禍でクラスタサイズを小さくしたクラスでの共修授業において、ケース学習の実践を試行した。3)オンラインによる国内と海外の教室を繋いだ共修の場づくりを試みた、4)海外協力校での共修学習実施のための準備として、海外協力校の日本語教師研修を実施した。研修のテーマは共修教育の基盤概念となる「協働学習」とした(全4回)。さらに、海外で学ぶ学習者の学習環境の調査と、海外の教師たちの教育観について探ることを目的として、個別の教師面談を行った。
    以上、令和3年度はコロナ状況がつづき、当初の計画であった対面授業の実施が困難となったため、研究の変更修正をせざるを得なかった。変更の一つは、教室サイズを小規模にしたことである。もう一つは、オンラインによる日本と海外の教室を結ぶかたちでの共修学習としたことである。
    しかし、後者の変更については、当初予測した対面環境での効果測定には適していないことと、オンライン環境が不十分な地域があったために十分な学習展開が図れなかった。これらの点については課題として残った。
    <BR>

  • 外国人労働者の定着促進のための協働型受け入れ環境の構築

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2024年03月
     

     概要を見る

    日本社会において外国人の雇用と定着に向けた企業の受け入れ環境が喫緊の課題となっている。本研究では、「実態調査」「教材作成」「教育・研修」を結びつけた学際的研究により、この課題に対する提言を行うことを目的とする。これまでの研究の発展と研究領域の拡大のために、海外ネットワークを形成しつつ、外国人労働者の受け入れと協働の可能性を探る。研究方法としては、①ケースメソッドを援用し、外国人労働の現場で生じる問題点の抽出とケース教材の作成。②ケース教材を中心とした教育・研修の実施およびその評価と改善。③送り出し国や外国人雇用の実績のある国での実態調査。④学会発表等を通じて情報の共有や提言を作成する

  • 外国人材と組織の変革を支援する対話型ビジネスコミュニケーション研修モデルの構築

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2024年03月
     

     概要を見る

    本研究の目的は、外国人材を雇用する企業に求められる多文化共生の職場環境づくりを、企業研修において推進するために、組織の変革を支援する「対話型ビジネスコミュニケーション研修」のモデルを構築することである。具体的には、(1)「ケース学習」を採用し、外国人材と人事当事者とが協働的に社内の問題解決に関わる対話型ビジネスコミュニケーション研修を策定し、実施・検証・修正を行う、(2)複数回の研修参加の外国人材および企業の人事担当者の意識と行動の変容、発達的変化のプロセスを明らかにする、(3)日本企業における外国人材雇用と組織の変革を支援する対話型ビジネスコミュニケーション研修モデルを構築することである

  • 日本語教師の越境的学習の研究

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2024年03月
     

     概要を見る

    国内での外国人材受け入れの進展や日系企業の海外進出等により、日本人と協働する外国人材が増えている。そこで必要とされる日本語教育も変化しており、日本語教師たちは今まで以上に企業や介護現場など対象業界やその環境等を学び、その現場に適した教育プログラムを編成し教育実践を行わなければならない。本研究では、日本語教師が他分野へと越境し試行錯誤により学んでいるプロセスを越境的学習ととらえる。新しい時代の日本語教師の力量形成に重要なものとして、日本語教師の越境的学習の実態およびメカニズムを明らかにし、その成果を教師教育に役立てようとするものである

  • 言語的文化的に多様な子どもたちのパフォーマンスアートに媒介された学習活動の研究

    科学研究費助成事業(立教大学)  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2022年03月
     

    石黒 広昭, 宮崎 隆志, 舘岡 洋子, 渡辺 貴裕, 内田 祥子, 川島 裕子

     概要を見る

    本研究では、演劇を中心としたパフォーマンスアーツが言語的文化的に多様な人々を包摂し、その発達を押し上げる学習活動の組織化原理を探究している。さらに日本国内外の海外にルーツがある言語的文化的多様性をもつ日系の子どもに対する学習支援実践コミュニティと連携して、パフォーマンスアーツを取り入れた発達支援プログラムを構築することを目指している。この目的に向けて、理論的検討と各学習支援実践コミュニティとの協働研究を進めてきた。地域コミュニティとの協働研究としては、昨年度開始された群馬県にある、南米にルーツがある日系幼児施設において、遊びの放課後プログラム開発のための「多文化プレイショップ」を定期的に実施することができた。この活動では、大学生が主体的にプログラムを作成、実施することによって、異なる文化に対する感受性の高い教員の育成についても検討をしている。また、特に今年度は、プロの演出家、役者とともにドラマワークショップを実施し、そのプログラムデザインを検討することができた。また、同じく、定期的にワークショップを実施してきた兵庫県の学習支援コミュニティにおいても演劇ワークショップを開催することができ、その課題を確認した。さらに、カナダ・トロントの、継承語としての日本語学習教室でも紙芝居を作るワークショップが実施され、リテラシー学習に寄与するアートプログラムが検討された。タイ・バンコクでも複文化・複言語を生きる日系の子どもたちに対して自らの協働的な捉え直しを促すワークショップが実践された。これらの成果は、日本教育心理学会、異文化間教育学会などの国内学会とWERA(世界教育研究者学会)、EECERA(ヨーロッパ幼児教育学会)、ECER(ヨーロッパ教育研究者学会)など複数の国際学会で報告され、それぞれ有意義なフィードバックを受けることができた。パフォーマンスアーツの持つ学習者の発達に対する意義を検討するため、複数のアクションリサーチ型の実践研究を、日本国内外の学習支援組織で実施することができた。また、人間発達を促進するパフォーマンスアーツを中心としたアート活動のあり方を検討するため、プロの実践者(美術家、演劇家)とともに、プログラム開発のための実践研究を行うこともできた。こうした実践研究は、自分たちの実践研究を外側から相対化する上で有用であった。これによって、アートの教育機能の検討を進めることが可能になったといえる。これらの成果は、定期的に国内外の学会等で報告され、関連領域の研究者から有意義なフィードバックを受けることになり、理論と実践を統合する上で有益であった。特に、カリフォルニア大学バークレー校を中心としたコミュニティ支援のための国際学会である、UCliks国際学会(2020年2月開催)では、本科研において実施された複数のプログラムをまとめて報告することができ、それによって、科研全体のふり返りとコミュニティ支援に対する研究の役割を検討することができた。こうした実践調査に加えて、文献を通した理論的検討も行われ、国内外の学会で報告された。次年度もこれまで同様に理論的検討と現場におけるアクションリサーチ型の実践調査を重ねていく予定である。これまで同様に、演劇領域だけでなく、Artsーbased research、さらにはArts-based educational researchと呼ばれるより大きな理論的な括りの中で、パフォーマンスや学習を捉えていくことになる。つまり、本プロジェクトで取り扱う表現活動は狭義の演劇活動を越えて、学習者の生の捉え直しにもつながる再媒介活動ということができる。こうした方向性をより理論化し、かつ、実践プログラムに具体化するために、次年度はSocially Engaged Artsの実践者、研究者とワークショップ等の交流を実施する予定である。併せて、プロの演出家、役者、美術家の持つノウハウをワークショップやインタビューを通して分析することで、より実践性の高い効果的なプログラムの開発資源とする。ただし、2020年度は、新型コロナの影響により、オフラインでの対面型のワークショップや会議が難しいことも予想されている。そのためオンラインでそれらを実施試行することはもちろん、オンラインで有効な演劇プログラムやアートプログラムの開発にもトライする予定である。こうした研究において、先進地域となる国外研究者、実践者とのオフラインでの交流も制限を受けることが予想されるが、これに対してもオンライン会議の利用などで、研究交流に支障がないようにしたい

  • 言語的文化的に多様な子どもたちのパフォーマンスアートに媒介された学習活動の研究

    科学研究費助成事業(立教大学) 

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2022年03月
     

  • 外国人社員の異業種協働型ビジネスコミュニケーション研修プログラムの開発研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学) 

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    まず、プロジェクト3年目に当たる令和1年度は、前年度まで収集したデータの分析を進め、研究課題(2)から(4)の遂行として、外国人社員のための研修を実施し、参加者の行動や意識の変容、研修に関するニーズを把握した。具体的に、関西経済連合会の協力のもとで元留学生社会人交流会において、2年間を通して行ったケース学習の実践を取り上げ、背景の異なる参加者の声を横断的に捉え、企業と大学の協働による学びの場の構築を検討し実践報告としてその成果をまとめた。また、個別参加者へのフォローアップ調査を行い、詳細な分析を進め、その結果を学会で発表した。今年度の研究実績は、大きく、①教育への応用と実践研究、②海外の教育現場への発信、③教師などの指導者養成、④教材開発、この4点に集約することができる。①については、大学と企業の協働による研修に参加した外国人社員と人事担当者へのインタビューを行い、参加者の発達的な変化を明らかにするとともに、所属社員への評価観点を収集した。この分析結果をまとめて学会発表を行った。さらに、大学のオンラインでのビジネス日本語授業において、ケース学習の実践をもとにコース設計についての提案をまとめた。②については、協働の理念に基づく日本語教育実践として、台湾、韓国の日本語教育関連の学会で、これまでの研究の成果を発表するとともに、それぞれの国における学術書の出版にも結び付けた。③については、世界的にグローバル化が加速化する中で、教育機関や企業において日本語教育を担う者の役割と資質についても具体的な検討を進めた。具体的には、就労者に対する日本語教育人材の育成、企業研修を担当する日本語教師の専門性について、学会等での発表を行った。④については、これまでの研究成果を基に、教育や企業研修の現場への応用としてケース学習用の教材を出版した

  • 外国人労働者の定着と協働を目指す受け入れ環境の構築

    科学研究費助成事業(麗澤大学) 

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    2018年12月に改正入管法(出入国管理法改正)が成立し、外国人労働者の受け入れは国家戦略として急速に進められている。本研究は、外国人労働者の中でも高度人材(日本語人材)と受け入れ側(日本企業、日本語母語話者)を主な対象とし、「実態調査」「教材作成」「教育・研修」を結びつけた学際的な研究を目指している。2年目である平成30年度の研究業績の概要は次のとおりである。(1)日本国内のサービス業、特に人材派遣業で働く日本人社員と外国人社員に対する研修プログラムを継続して実施した。本年は「新人研修プログラム」として1年間、協働を土台とした企業の受け入れ環境を改善することを目的とした研修であった。また、異業種に勤務する外国人日本語人材を対象としたケース学習型研修を実施した。(2)海外は、フランス、中国等を訪問し、日本語人材や日本人駐在員に対しインタビュー調査を行った。収集したデータは内容分析等を行い、ケース教材を作成している。(3)フランスの経営大学院で、MBAの教員及び大学院生に対し、これまでの研究成果と、ケース学習の理論や企業研修プログラムの立案について講演を行った。日本語教師に対してはケース教材作成法を中心とした研修を行い、教師に求められる能力についても検討を進めた。送り出し国であるインドネシアではシンポジウムを企画し、研究成果を発信するとともに現地の教員に対し研修を行った。上記の成果は、職場の環境整備、協働学習、プログラム開発の観点から論文、図書、学会発表、招聘講演を通じて国内外で公表した。当初計画の目的の一つに、国内のサービス業、特に外国人の人材派遣に関して調査を行うことがあった。これについてデータを収集するとともに、研修を行い、PDCAサイクルで縦断的に検証を順調に進めている。国外の調査としてはヨーロッパの国を複数挙げていたが、予算に限りがあるため、フランスを調査対象国とした。訪問時には現地の日本語教師に対して研修を実施し、以前の研修受講者についてフォローアップ調査も行うことができた。国立大学のMBAの教員や大学院生に対しても、これまでの研究で得た知見や新たなプログラム開発について発表や研修を行ったことにより、学際的な学術交流をすることができた。さらに、インドネシアでは国際大会(シンポジウム)を企画し、200名を超える参加者(インドネシア、日本、その他の国籍)があった。研究成果の発表はもとより、貴重な学術交流を行うことができた。ビジネス日本語教育や介護・看護分野との連携を深めることができた。年間を通じて、調査、論文発表、図書の刊行、講演等を行った。共同研究者の研究(協働、参加型授業、介護他)も順調に進んでおり、全体的に一定の成果をあげたと考えている。本研究の3年目となる今年度は、次の通り研究を進める予定である。平成30年度までに行った国内外の調査研究(企業研修を含む)を随時発信していく。例えば、人材派遣業と製造業での企業研修について、外国人労働者の定着と協働の観点から日本語教育学会において成果の一部を発表する。形式は企業関係者と日本語関係者に登壇していただくパネルセッションで、外国人を雇用する企業の取り組みと環境整備について研究から得た知見を共有し、定着に向けた議論を行う予定である。さらに、秋に国内の企業関係者と日本語教育関係者の協働によるシンポジウムを行い、調査結果を明示した上で企業の受け入れ体制の強化の必要性を述べるとともにネットワーク構築を行う。海外(送り出し国)では、まずベトナムにおいて現地の日本語教師に対し研修を行う。主な内容はケース学習の理論に関する講義とケース学習の体験授業である。キルギスにおいても教師研修を行い、研修前後の受講者の意識の変化について質的に分析をする。韓国では、「青年の日本就職活性化のための日本語研究の新しいパラダイム」というテーマで、大学教員を主な対象とした研修を行う。大学教育において、働く上での摩擦やトラブルを教材とし、それを用いたケース学習に関する受講者の考え方や受けとめ方を明らかにする。さらに、ベトナムでは介護と看護の研究会とビジネス日本語研究会が連携をし、環境整備に関するシンポジウムを実施、送り出し国と受け入れ国(日本)双方の多様な連携が必要であることを示す予定である。訪問国では企業を訪問しインタビュー調査を行い、トラブルや摩擦を抽出し、引き続きケース教材を作成していく。国内の企業研修においては、人材派遣業を中心に研修プログラムを開発、検証を進めていく予定である

  • 外国人労働者の定着と協働を目指す受け入れ環境の構築

    科学研究費助成事業(麗澤大学) 

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    2018年12月に改正入管法(出入国管理法改正)が成立し、外国人労働者の受け入れは国家戦略として急速に進められている。本研究は、外国人労働者の中でも高度人材(日本語人材)と受け入れ側(日本企業、日本語母語話者)を主な対象とし、「実態調査」「教材作成」「教育・研修」を結びつけた学際的な研究を目指している。2年目である平成30年度の研究業績の概要は次のとおりである。(1)日本国内のサービス業、特に人材派遣業で働く日本人社員と外国人社員に対する研修プログラムを継続して実施した。本年は「新人研修プログラム」として1年間、協働を土台とした企業の受け入れ環境を改善することを目的とした研修であった。また、異業種に勤務する外国人日本語人材を対象としたケース学習型研修を実施した。(2)海外は、フランス、中国等を訪問し、日本語人材や日本人駐在員に対しインタビュー調査を行った。収集したデータは内容分析等を行い、ケース教材を作成している。(3)フランスの経営大学院で、MBAの教員及び大学院生に対し、これまでの研究成果と、ケース学習の理論や企業研修プログラムの立案について講演を行った。日本語教師に対してはケース教材作成法を中心とした研修を行い、教師に求められる能力についても検討を進めた。送り出し国であるインドネシアではシンポジウムを企画し、研究成果を発信するとともに現地の教員に対し研修を行った。上記の成果は、職場の環境整備、協働学習、プログラム開発の観点から論文、図書、学会発表、招聘講演を通じて国内外で公表した。当初計画の目的の一つに、国内のサービス業、特に外国人の人材派遣に関して調査を行うことがあった。これについてデータを収集するとともに、研修を行い、PDCAサイクルで縦断的に検証を順調に進めている。国外の調査としてはヨーロッパの国を複数挙げていたが、予算に限りがあるため、フランスを調査対象国とした。訪問時には現地の日本語教師に対して研修を実施し、以前の研修受講者についてフォローアップ調査も行うことができた。国立大学のMBAの教員や大学院生に対しても、これまでの研究で得た知見や新たなプログラム開発について発表や研修を行ったことにより、学際的な学術交流をすることができた。さらに、インドネシアでは国際大会(シンポジウム)を企画し、200名を超える参加者(インドネシア、日本、その他の国籍)があった。研究成果の発表はもとより、貴重な学術交流を行うことができた。ビジネス日本語教育や介護・看護分野との連携を深めることができた。年間を通じて、調査、論文発表、図書の刊行、講演等を行った。共同研究者の研究(協働、参加型授業、介護他)も順調に進んでおり、全体的に一定の成果をあげたと考えている。本研究の3年目となる今年度は、次の通り研究を進める予定である。平成30年度までに行った国内外の調査研究(企業研修を含む)を随時発信していく。例えば、人材派遣業と製造業での企業研修について、外国人労働者の定着と協働の観点から日本語教育学会において成果の一部を発表する。形式は企業関係者と日本語関係者に登壇していただくパネルセッションで、外国人を雇用する企業の取り組みと環境整備について研究から得た知見を共有し、定着に向けた議論を行う予定である。さらに、秋に国内の企業関係者と日本語教育関係者の協働によるシンポジウムを行い、調査結果を明示した上で企業の受け入れ体制の強化の必要性を述べるとともにネットワーク構築を行う。海外(送り出し国)では、まずベトナムにおいて現地の日本語教師に対し研修を行う。主な内容はケース学習の理論に関する講義とケース学習の体験授業である。キルギスにおいても教師研修を行い、研修前後の受講者の意識の変化について質的に分析をする。韓国では、「青年の日本就職活性化のための日本語研究の新しいパラダイム」というテーマで、大学教員を主な対象とした研修を行う。大学教育において、働く上での摩擦やトラブルを教材とし、それを用いたケース学習に関する受講者の考え方や受けとめ方を明らかにする。さらに、ベトナムでは介護と看護の研究会とビジネス日本語研究会が連携をし、環境整備に関するシンポジウムを実施、送り出し国と受け入れ国(日本)双方の多様な連携が必要であることを示す予定である。訪問国では企業を訪問しインタビュー調査を行い、トラブルや摩擦を抽出し、引き続きケース教材を作成していく。国内の企業研修においては、人材派遣業を中心に研修プログラムを開発、検証を進めていく予定である

  • 外国人社員の異業種協働型ビジネスコミュニケーション研修プログラムの開発研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学) 

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    まず、プロジェクト2年目に当たる平成30年度は、前年度に収集したデータの分析を進め、研究課題(2)から(4)の遂行として、外国人社員のための研修を実施し、参加者の行動や意識の変容、研修に関するニーズを把握した。具体的に、関西経済連合会の協力のもとで元留学生社会人交流会において、2年間を通して行ったケース学習の実践を取り上げ、背景の異なる参加者の声を横断的に捉え、企業と大学の協働による学びの場の構築を検討し実践報告としてその成果をまとめた。また、同研修に継続的に参加した外国人社員と人事担当者へのインタビューを行い、参加者の発達的な変化を明らかにするとともに、所属社員への評価観点を収集した。この分析結果をまとめて学会発表を行う予定である。次に、企業側への発信として、『2018関経連労働情報月報』の連載にて、これまでのケース学習の実践の成果と意義をまとめ企業関係者への発信を行い、本研究開発の社会的な意義への理解を図った。さらに、企業のみならず、看護など外国人人材のための労働環境の改善を要するフィールドに対象を広げて研究を行い、インドネシア(バンドン、インドネシア教育大学)で開催したセミナーで研究発表およびワークショップなどを行った。このセミナーは「看護と介護の日本語教育研究会」との協働により実現したものである。最後に、研究成果の波及として、国内大学でのオンラインによるケース学習の実践を行い、協働実践研究会においては教師向けの「ピアラーニング入門講座」を実施した。さらに、海外の大学(フランス、国立レンヌ第一大学)での講演及びケース学習体験ワークショップなどを実施し、教育現場での実践への応用を図った。当初計画していた外国人社員と企業関係者が参加するケース学習の実践、および、継続参加者と彼らの所属する企業の担当者へのインタビューを実施し、参加者自身の内的変化(省察、発見、動機付け等)とその環境要因を把握できた。前者は、分析結果をもとに実践報告としてまとめた。後者は今年度中に学会発表を予定している。今後は、これまでの研究実績を踏まえ、外国人社員の社内と社外での学びの場をつなぐとともに、協働的な職場環境をつくるための研修開発を行い、研究課題(5)外国人雇用や定着支援に資する研修開発につなげる。具体的には、①企業内研修および企業横断研修を実施し、両方をつなぐ研修を開発する。②地域において協働的な職場環境をつくる研修の開発に向けた場を構築する

  • 読解コーパスの構築による日本語学習者の読解過程の実証的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2019年03月
     

    野田 尚史, 迫田 久美子, 石黒 圭, 舘岡 洋子, 柏崎 秀子, 甲田 直美, 桑原 陽子, 田川 麻央

     概要を見る

    さまざまな日本語学習者を対象に,日本語を読んで理解した内容やわからないことを母語で話してもらう調査を行った。その結果を「読解コーパス」として公開するととともに,その結果からたとえば次のような点を明らかにした。(1) 文字の認識,語句の理解,文の構造の理解,文脈との照合などの面で多くの学習者にとって理解が難しいパターンがある。(2) 学習者はわからない部分があるとさまざまな推測を行っているが,その推測が成功しているときと失敗しているときがある。日本語学習者の習得研究は,「話す」「書く」「聞く」「読む」の中では「話す」「書く」という産出面の研究に偏っている。「聞く」「読む」という受容面の研究は,「話す」「書く」という産出面に比べると,大きく遅れている。本研究は,研究が遅れている受容面の「聞く」「読む」のうち「読む」に焦点を当て,日本語学習者の読解過程を調査し,そのデータを読解コーパスとして公開し,読解過程をさまざまな角度から分析するものである。その成果を応用すれば,有用な読解教材が作れるようになる

  • 読解コーパスの構築による日本語学習者の読解過程の実証的研究

    科学研究費助成事業(国立国語研究所) 

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2019年03月
     

  • 学びの関係性構築をめざした「対話型教師研修」の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2018年03月
     

    舘岡 洋子, 池田 玲子, 岩田 夏穂, 近藤 彩, 金 孝卿, 広瀬 和佳子, トンプソン 美恵子, 古賀 万紀子, 鈴木 寿子, 朱 桂栄, 菅田 陽平, 駒沢 千鶴, 羅 暁勤, 張 楡珊, 荒井 智子, 金 志宣, 倉持 香, 木村 かおり

     概要を見る

    近年、日本語教育における教師研修は、教師から伝授されるのみでなく、教師自身が内省力をつけ自己研鑽していくことが重要であるとされる。しかし、研修においては、自己研鑽型といえども個体能力主義的な獲得モデルにあることには変わりがなく、他者とのつながりによる自律的な学びの視点が弱い。そこで、研修中の対話を通して他者の実践から学び、また研修後も互いに学び続けることをめざして、各地で「対話型教師研修」を実施した。その結果、国内外で「学び合いコミュニティ」が生成された。また、研修にあたっては、ティーチング・ポートフォリオ作成による教師の内省ツールなど、自律的な学びにつながるツールを開発した

  • 日本語教育における協働学習の実践・研究のアジア連携を可能にするプラットホーム構築

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2017年03月
     

    池田 玲子, 鈴木 寿子, 舘岡 洋子, トンプソン 美恵子, 房 賢嬉, 岩田 夏穂, 近藤 彩, 金 孝卿, 朱 桂栄, 菅田 陽平, 駒沢 千鶴, 劉 那, 穆 紅, 羅 暁勤, 張 楡珊, 荒井 智子, 金 志宣, 倉持 香, 曹 英南, 木村 かおり, ナイダン バヤルマ

     概要を見る

    本研究は、日本で提案された日本語教育の協働学習の実践研究をアジア各地域において推進していくために、アジア各地域にプラットホームを構築することを目的とした。本研究の成果として、中国では独自に教師研修の場を創出し、恒常的な運営を展開しつつある。また、協働学習の実践研究のための研究書の出版を日本との協働により実現した。韓国でも研究成果をまとめた出版書の計画が進みつつある。台湾では国内研修やアジア他地域との協働研究を実現させた。モンゴルでは、他の外国語教育との協働による実践研究へと発展させることができた。タイ、マレーシア、インドネシアでも、現地教師のための研修の開催など独自の活動を展開してい

  • 海外にルーツがある文化的に多様な子ども達の表現活動を中心とした学習共同体の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2016年03月
     

    石黒 広昭, 松井 かおり, 藤野 友紀, 舘岡 洋子, 宮崎 隆志, 内田 祥子, 竹内 身和

     概要を見る

    本研究では、多様な文化的背景を持つ海外にルーツのある子どもの「自己表現活動」を中心とした学習実践を調査し、学習を動機付ける自己表現活動の理論化を目指した。調査は国内と国外で実施され、表現活動を支援する団体の参与観察、子どもを含む関係者インタビュー、芸術的介入活動が行われ、実践上の課題と活動の理論的把握がなされた。実践者との会議(POD会議)も定期的に実施され、実践者との協働のあり方も模索された

  • 日本語教育におけるピア・ラーニングの授業デザインと教師研修プログラムの開発

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2011年04月
    -
    2014年03月
     

    舘岡 洋子, 池田 玲子, 岩田 夏穂

     概要を見る

    ピア・ラーニングという動態的な授業を実施できる教員養成はどのように可能かを模索し、その具体的な方向性を探った。①リソースとその事例を収集し、②授業分析をした。また、③協働実践研究会(http://kyodo-jissen-kenkyukai.com/)を開催した。2013年11月23日第6回研究会では、アジア各国(中国、韓国、台湾、モンゴル、インドネシア、タイ)から実践者を招聘し議論した。④国内外において先述のリソースを利用して、研修を実施した。一方、⑤より広く研修をすることとは逆に、10名の固定メンバーで「実践持ち寄り勉強会」を立ち上げ、データを持ち寄り学び合う学習コミュニティを設定した

  • アイデンティティ形成に関する言語教育とその教師養成・研修プログラムの実践的研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2010年
    -
    2012年
     

    細川 英雄, 舘岡 洋子, 池上 摩希子

     概要を見る

    本研究の成果としては、アイデンティティ形成に関わる活動型言語教育の理念・方法論が,言語教育を中心とする教育界において認知されはじめた点である。とくに,言語教育で育成すべき力としてのアイデンティティとは何かをめぐる議論を中心として,評価や組織化の問題を含め,ますます多様化・複雑化する社会状況において,これからの日本語教育の課題を正面から探求する土壌が形成されはじめている。

  • 日本語教育の授業場面における協同学習

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2004年
    -
    2006年
     

    舘岡 洋子, 元田 靜

     概要を見る

    日本語教育の協働的学習の授業実践について、授業録画、参与観察、質問紙調査、授業後インタビュー、クイズなどを用いて、認知・情意の両面から検討を行った。その結果、認知的側面では、読み手である学習者が他者の発話をヒントに自らの理解を再吟味し、当初の仮説を変更したり、より精緻化させたりしていることが明らかになった。一方、情意的側面からは、課題が難しくなると不安が高まり、動機づけや自尊感情は低下する傾向が見られること、協働的学習活動の成否にはグループ内の明るさ、活発さ、連帯感、責任感などが関与していることなどが明らかになった。また、認知面と情意面と協働的学習活動は互いに連関しており、協働的学習活動が成功しているグループはこれらがよい循環をなしていることがわかった。そして、このような好循環を形成するには、学習活動への参加を促す動機づけが重要であることが示唆された。この「参加の動機づけ」には「わかったことを話したい」「皆の話を聞いてもっとわかりたい」といった認知的な動機づけと、「楽しいから話したい」「話すことによってもっと楽しくなりたい」といった情意的な動機づけがあるのではないかと考えた。本プロジェクトの初期段階では、認知面と情意面を独立して扱い、両者の関係について探ろうとしていたが、観察を重ねるうちに、両者は単独に存在するものではなく実際は関連しあっているものであるということが明らかになった。従来の研究がどちらかというと、認知面あるいは情意面だけを焦点化して扱っていたことが多かったのに対し、本研究ではそれを統合しようとしたところに意義があるといえよう。また、「動機づけ」というと、情意的なものと考えられてきたが、協働的学習活動への参加を動機づける「参加の動機づけ」には、認知的要素と情意的要素が深く結びついているという観点を提示したことも本研究の成果だといえよう

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Misc

 

現在担当している科目

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社会貢献活動

  • 学会活動貢献賞

    日本語教育学会  (東京外国語大学) 

    2018年05月
     
     

特別研究期間制度(学内資金)

  • 関係性構築のためのことばの教室のあり方と教師の育成

    2013年09月
    -
    2014年09月

    中国   北京外国語大学、月旦中学校、北京日本学研究センター

    オーストラリア 他   マリーファーム小学校 他

    マレーシア   マラヤ大学

    台湾   淡江大学

    タイ   国際交流基金、バンコク・トラン・チェンマイの高等学校

他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   日本語教育研究センター

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2022年
    -
    2024年

    日本語教育研究センター   兼任センター員

特定課題制度(学内資金)

  • 日本語教師の専門性育成のためのワークショップツールの開発と試用

    2020年  

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     外国人材の増加を背景に、現在、日本語教師の資格制度創設について議論が進んでいる。しかし、日本語教師の専門性については社会的に十分認知されているとはいえないという認識のもと、〇〇ができるといった固定的なものとして専門性を捉えるのではなく、「日本語教師が自身の理念(日本語教育観)とフィールド(教室など)との間で最適な教育方法を編成できること」と捉える動態的な枠組みを新たに提案した(舘岡2019)。 この枠組みを利用して、オンラインでも対応可能なワークショップのための教材開発を行い、参加者たちが作成したチャートに対して互いにコメントを行うというワークショップを実施した。

  • 教師研修につなげる「日本語教師の専門性」の研究

    2018年  

     概要を見る

     昨年(2018年)末に入管法が改正され、2019年4月から外国人労働者の受け入れが始まる。そのような背景の中で日本語教師の仕事は重要性を増しているにもかかわらず、その専門性は社会的に十分認知されているとはいえない。また、従来の日本語教師の専門性はフィールドごとに「○○ができる」といったCan-Do的な捉え方がされており、日本語教育の多様なフィールドの現状に対応しきれていない。 そこで、リスト化された固定的なものとして専門性を捉えるのではなく、「日本語教師が自身の理念(日本語教育観)とフィールド(教室など)との間で最適な教育方法を編成できること」と捉える枠組みを新たに提案した。また、この枠組みを利用して、現職日本語教師たちの内省を促すワークショップを実施した。

  • ピア・ラーニングを実施する教師たちの学び合いの場における協働

    2013年  

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     本研究は、ピア・ラーニングを実践している教師たちが自らの実践を持ち寄って互いに学び合う「場」を作り、その場において教師たちがどのように協働して自らの実践を改善、向上させていくのかを明らかにし、今後の教師養成および「学びの場づくり」に資することを目的とした。 この研究の動機は、教師の成長を支える教師研修を研究者(本研究の申請者)が研究者の視点で実施するのではなく、現場の実践者(教師たち)が各自の問題意識に沿って各自のテーマを持ち寄り、主体的に参加し問題解決をする場づくりをするべきではないかと考えたところにある。教師の成長を支える教師研修の場は、かつての講義型研修モデルから、近年のワークショップなどの参加型・体験型モデルへと変容してきた。しかし、講義型にせよ参加型にせよ、どちらも研修をつくる側(講師側)の問題意識によってデザインされ、準備されたものである。そのような研修(ワークショップ)とは別に、教師自身が自らの課題を持ち寄り、教師自身のピア・ラーニングにより解決する場を提案し、実施するところが本研究の独創的な点である。教師自身が自らの課題をもつこととそれを主体的に解決しようとする場こそが、成長する教師を支える場づくりであろうと考えたからである。 具体的には、「協働実践研究会」という研究会において、本研究の主旨を説明し、本プロジェクトへの参加者を募った。日程調整などの結果、総勢10名のメンバーでスタートし、1~2か月に1回の対面のミーティングとサークルスクエアを利用してのオンライン上のディスカッションを行った。対面では毎回、一人ずつ自身の現場でのピア・ラーニング実践を報告し、そこでの課題を提示し、ほかの教師からアドバイスやコメントをもらうという形で進めた。毎回、ミーティングの後は、全員が「内省シート」を作成し、振り返りを行った。筆者(申請者)は何かを教えるという立場ではなく、参加者の一員として参加した。研究としては、毎回のディスカッションの録音データ、議事録、内省シートをデータとした。 今年、3月までに、ピア・ラーニングを実践する「教師コミュニティ」という学び合いの場が生成されたといってよい。互いのアドバイスを傾聴したり、相手のための情報提供をしたり、重なりのなかったところに重なりを作って協力し合う動きが見られるようになった。また、1年の予定で始めたプロジェクトであったが、メンバーの総意により4月以降もコミュニティとして集まることが決定された。

  • 留学生の協働的学習に対する学習観と参加を促す授業モデルの提案

    2010年  

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    近年、日本語教育において協働的な学習が盛んであるが、学習観の違いから授業参加に支障をきたすことが指摘されている。たとえば、中国の大学で日本語を学んできた留学生は、日本での協働的な学習に参加するときに、教師が正解を教えないことやグループで活動することなどに違和感をもち、学習に積極的に参加できない傾向がみられる。そこで、中国からの留学生を対象に主に以下の2点について、調査を行った。1)日本での日本語授業における協働的学習への参加について中国からの留学生たちが来日後、日本語授業における協働的な学習活動にどのように参加し、自らの学習観を変容させていくのかを個人とクラス・コミュニティの相互作用の観点から観察した。具体的には授業の参与観察と提出物の検討、およびインタビューをとおして、どのように学習観が変わったか、あるいは変わらないかを検討した。結果としては、学習者たちは違和感をもちつつも新しい学習のスタイルに慣れていった。自分なりの参加の態度を作っていったといえる。しかし、学習観そのものが変容したとは必ずしもいえない。2)中国での日本語授業と日本での日本語授業との違いについて 日本でも中国でも日本語授業のあり方は多様であり、一概にステレオタイプを当てはめることはできない。しかし、実際の授業見学の中で多くの気づきを得ることができるのも確かである。中国上海にある華東師範大学外国語学院日本語科の授業をいくつか見学し、学生たちにインタビューを行った。教師主導の授業は日本語の授業にかぎったことではなく、小学校以来、多くの授業で教師から伝え聞いて学ぶという学習スタイルをとっている。しかし、見学した学科では教員が全員、日本語で授業を行い、また、学習者たちはほとんどの者が自分でインターネットその他のツールを使って、教室外でナマの日本語に触れる機会をつくっていた。ドラマやアニメを毎週見ている者が多い。教室がおかれている社会が日本語使用環境にあるかどうかの違いなども、学習スタイルに影響を及ぼしており、必ずしも教室内だけを見て論じることができないことがわかった。

  • ハイブリッドな学習コミュニティーにおける協働的な学び

    2009年  

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     多様な背景をもつ学習者たちが、相互に関係性を持ちながら協働的に学んでいる教室は、「学習コミュニティー」ととらえることができる。ハイブリッドな構成員からなる学習コミュニティーでは、コミュニティー全体としての「集合的学び」と構成員個々の学びとが同時に成り立っていると予想される。ハイブリッドな学習コミュニティーのもつ創造の力(創発)の実態とその生成要因を明らかにすることが研究課題であった。 具体的には、協働的な学習活動によりなりたっている留学生たちの日本語の授業を参与観察した。観察からは、学習者たちは互いの重なりを意識する中で異なりに気づくことができ、それぞれの価値観を主張し、授業という場はその価値のせめぎあいの場であること、そのせめぎあいの中から創発が起きうることがわかった。 創発が起きうるデザインとしては、ひとり一人が主体的に場に参加できるような場のデザインが求められる。したがって、教師が与えるのではなく、学習者もともに参加し授業を創ることが必要になる。 また、このような授業への参加には、コミュニティー構成員たちの授業観・学習観の違いが重要な影響を与えていることがわかった。つまり、授業でめざされているものが、学習者自らの学習観と異なる場合には積極的に参加することができない場合がある。そこで、研究期間後半には中国において日本語授業の観察をするなど、学習者の学習背景の調査も行った。学習者の学習観はそれぞれの学習経験と大きく関係しているが、新たな経験をもつことによって過去の学習観がなくなるのではなく、過去の経験と併存した形で新たな学習観が共存するのではないかと考えられるが、今後、さらに調査が必要である。

  • 協働的学習における参加のプロセス

    2008年  

     概要を見る

     申請者は2005-2007年度科研にて、教室での協働と学習との関係を認知・情意の両面から検討した。その結果、協働的な活動が学びとなるには、①参加者が互いに他者のリソースとなっていること、②他者を媒介として自己の理解や思考の見直しが起きること、③活動が関係性に支えられ、動機づけを高めていることが観察された。この3つのプロセスは同時に現れている。学習者たちはこのプロセスを共構築しており、そこに「参加」することによって学ぶということがいえる。 本研究は、科研での上記成果をふまえ、さらに時間の観点を入れた。授業は学期中同一クラスで繰り返され、日々変化していく。そこで、1学期間を通して協働的な学習活動への参加の軌跡を追う必要がある。これは、クラス全体が時間をかけ学習コミュニティーを形成していくプロセスであり、また個人がそこにどのように参加するかというプロセスでもある。そこで、1回の協働的な授業場面を切り取った形での観察だけでなく、時間経過を追って、協働的な学習活動をとおして教室、参加者がどのように変容していくかを追うことを課題とした。 学期はじめに協働的な活動に十全な参加ができなかった学習者が、学期末には自ら積極的に参加するにいたったプロセスを授業観察記録とインタビューにより明らかにした。①時間軸の中で参加の態度は変容すること、②「参加する/しない」は個人のみの問題ではなく、他者との関係性の構築とかかわっていること、③「他者との関係性」と「自分自身の学びの位置づけ(自律性)」との往還の中で、活動の成功体験を繰り返すことにより動機づけが高まり、好循環が生まれ、参加し学ぶという経験を生み出していったこと、が示唆された。今後は、これを発展させ、時間軸の中での変化過程をクラス全体という視点でさらに追究していきたいと考えている。

  • 協働的学習における動機づけ

    2007年  

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    ①問題意識: 申請者は日本語学習者たちの教室活動として協働的学習の場をデザインし、実践研究を行う中で、協働的活動がそのまま学習の成果につながるとは限らないこと、学習が促進されている場面では参加者の動機づけが高くなっておいることがわかってきた。つまり、活動に積極的に参加し自ら学びを構成していくことが重要であるわけだが、では、どのようなときに協働的学習活動への「参加の動機づけ」は高まるのか、またどのような仕組みで次なる動機づけを引き起こし学びの連鎖を起こしていくのか、という問題意識をもつにいたった。②研究課題: 読解授業における実際の協働的な活動におけるやりとりの発話を分析し、また、フォローアップインタビューを行うことにより、どのようにお互いが話し合いに参加しているかを明らかにすることを試みた。とくに「他者」としてお互いの理解過程にどのように貢献しているか、また、なぜそのように参加したかを解明した。③結果と考察: 協働的な活動においては、第1に、お互いはリソースとして相手が知らないことを教えるといった役割を果たしていた。これは「情報提供」ということができるだろう。第2に、相手がいることで自分の考えが見直されたり、またメタ認知を高めてモニターしたりしていた。これは前述の「提供=与えるもの」に対しては、「引き出す」ということができるだろう。 さらに、自分の中で関連付けができ「わかった」と思われることを他者に発信し、また他者の理解を知ろうとすることにより、お互いが理解を共有することができたと感じる。この「共有化の喜び」が協働的学習への参加の牽引力となり、次なる参加を引き起こすのではないかと考えられる。協働的な学習活動が活性化されれば、理解深化に貢献し、また学習への動機づけも高まると期待される。

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