2024/03/29 更新

写真a

ワカバヤシ ミキオ
若林 幹夫
所属
教育・総合科学学術院 教育学部
職名
教授
学位
博士(社会学) ( 東京大学 )
社会学修士 ( 東京大学 )

経歴

  • 2008年01月
    -
    2008年07月

    メキシコ、エル・コレヒオ・デ・メヒコ、アジア・アフリカ研究センター客員教授

  • 2005年
    -
     

    早稲田大学教育・総合科学学術院教授

  • 2004年
    -
    2005年

    筑波大学大学院人文社会科学研究科教授

  • 1999年
    -
    2004年

    筑波大学社会科学系助教授

  • 1992年
    -
    1999年

    筑波大学社会科学系講師

  • 1990年
    -
    1992年

    東京工業大学工学部助手

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学歴

  •  
    -
    1990年

    東京大学   社会学研究科   社会学  

  •  
    -
    1988年

    東京大学   社会学研究科   社会学  

  •  
    -
    1986年

    東京大学   教養学部   相関社会科学  

所属学協会

  •  
     
     

    日本社会学会

  •  
     
     

    関東社会学会

研究分野

  • 社会学

研究キーワード

  • 都市、空間、時間、メディア、身体

受賞

  • 電気通信普及財団賞(テレコム社会科学賞)奨励賞(前任校)

    1994年03月  

 

論文

  • 有限、無限、永遠――〈いま・ここ〉に〈あること〉を意味づけるもの

    若林幹夫

    思想   ( 1192 ) 90 - 100  2023年07月  [招待有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 書評 奥村隆著『反転と残余』

    若林幹夫

    社会学評論   73 ( 3 ) 279 - 281  2022年12月  [招待有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 空間の変動と場所の生成――社会学の視点から見る空間、場所、計画

    若林 幹夫

    都市計画   71 ( 4 ) 26 - 29  2022年06月  [招待有り]

    担当区分:筆頭著者

  • トーキョー・オーバービュー 重なりと奥深さ

    若林 幹夫, 佐藤健寿

    TRANSIT   ( 51 ) 20 - 33  2021年03月  [招待有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 地図と世界とその背後

    若林 幹夫

    ユリイカ   52 ( 7 ) 107 - 112  2020年06月  [招待有り]

  • 東京 風景の変遷

    若林 幹夫

    てんとう虫/Express   ( 2020年6月号 ) 22 - 29  2020年05月  [招待有り]

  • 近代の空間に孔を開ける

    若林 幹夫

       2020年03月

  • Poking Holes in Modern Space

    WAKABAYASHI Mikio

       2020年03月

  • 戦争社会学の地平をめぐって:『戦争社会学――理論・大衆社会・表象文化』

    若林 幹夫

    戦争社会学研究   2   258 - 265  2018年06月  [招待有り]

  • 団地の社会学――住むことの社会性と団地再生の選択肢

    若林 幹夫

    都市計画   65 ( 4 ) 36 - 39  2016年09月  [招待有り]

  • 多層性と多様性――人間という種の豊かさと強さ

    若林 幹夫

    TASC MONTHLY   ( 485 ) 6 - 12  2016年05月

    CiNii

  • 翼と足--重層する時間と空間

    若林 幹夫

    現代思想   43 ( 19 ) 148 - 161  2015年12月

  • インドア化と余白化――地方における商業施設と、地域社会の「新しい現実」

    若林 幹夫

    JOYO ARC   48 ( 556 ) 4 - 11  2015年02月

  • 荻野昌弘著『開発空間の暴力――いじめ自殺を生む風景』

    若林 幹夫

    社会学評論   64 ( 2 ) 308 - 309  2013年09月

  • 松橋達也著『モダン東京の歴史社会学』

    若林幹夫

    日本都市社会学会年報   ( 31 ) 161 - 163  2013年09月

    CiNii

  • 面影のない街の神話劇——平成ライダーの闘う場所

    若林幹夫

    ユリイカ   44 ( 10 ) 137 - 148  2012年08月

  • <書評> 中村秀之著『瓦礫の天使たち : ベンヤミンから〈映画〉の見果てぬ夢へ』

    若林 幹夫

    社会学評論   62 ( 2 ) 255 - 256  2011年09月

  • 郊外に生きるとは(対談,<特集><郊外>でくくるな-等身大の都市周縁)

    重松 清, 若林 幹夫, 伊藤 俊介, 饗庭 伸

    建築雑誌   125 ( 1603 ) 10 - 15  2010年04月

  • 郊外・地域・メディア——脱地域化する社会領域から考える地域とメディア

    若林幹夫

    放送メディア研究   ( 7 ) 27 - 56  2010年03月

    CiNii

  • 郊外、ニュータウンと地域の記憶——集合的記憶の都市社会学試論——

    若林幹夫

    日本都市社会学会年報   2009 ( 27 ) 1 - 19  2009年09月

     概要を見る

    "Collective memory" has become one of the popular topics in sociological researchers in Japan since the 1990s. However, in Japanese urban sociology, the studies which focus on "collective memory" are still few. In this paper, I will examine why Japanese urban sociologist have not been interested in this topic, and then I will show the perspective for the study of local collective memory in urban society, especially in suburbia and new town. "Economics", "politics" and "topography" of memory are the key points of this tentative perspective for the study of local collective memory in sociological urban studies. The condition of local memory in suburbia and new town is different either from the local memory in urban center or rural community. I will examine this suburban condition of local collective memory, and then try to propose some hypothesis about the characteristics of local memory in suburbia and new town. In suburbia and new town, there are discontinuities, segregations, isolation and homogenization of local memories. Under these sociological conditions of local collective memory, we can also find the process of the making of new local collective memories among the dwellers.

    DOI CiNii

  • 郊外の「衰退」?——社会学的視点から考える郊外、郊外住宅地の現在と未来

    若林幹夫

    日本不動産学会誌   23 ( 1 ) 46 - 51  2009年07月

    DOI CiNii

  • 都市・東京とスポーツの空間——スポーツの社会的地形と力学

    若林幹夫

    現代スポーツ評論   ( 19 ) 30 - 43  2008年11月

    CiNii

  • 「都市社会学はエスニシティ研究に何ができるか-国際社会学からの問題提起を受けて-」解題

    若林幹夫

    都市社会学会年報   2008 ( 26 ) 53 - 56  2008年

    担当区分:筆頭著者

    DOI

  • テーマ別研究動向(インターネット)

    若林幹夫

    社会学評論   57 ( 4 ) 821 - 830  2007年03月

  • 「景観の消滅、景観の浮上」

    若林幹夫

    『10+1』   ( 43 ) 126 - 135  2006年07月

    CiNii

  • Signs and Margins: Reflections on the Urban Redevelopment in Tokyo after the 1980s

    Mikio Wakabayashi

    Urban Curating: Urban Culture &amp; City Marketing: Proccedings of the Symposium on Urban Curating 2006 at The University of Seoul     1 - 9  2006年04月

  • 「都市論という寓話——あるいは、岡崎京子の愛と酷薄——」

    若林幹夫

    『創文』   ( 484 ) 6 - 9  2006年03月

    CiNii

  • 手のひらの上のホーム——モバイル・メディアと社会のトポロジー

    若林幹夫

    Mobile Society Review   ( 4 ) 6 - 11  2005年12月

  • 「浮上するエコロジー—環境の近代と、その環境」

    若林幹夫

    『季刊 d/SIGN』   ( 7 ) 67 - 70  2004年05月

  • 「空間にとって「美」とは何か——社会と空間についての覚書」

    若林幹夫

    『社会学ジャーナル』筑波大学社会学研究室   ( 29 ) 119 - 131  2004年03月

    CiNii

  • 「サイバー都市のリアリティ、あるいは、都市はどこに存在するのか」

    若林幹夫

    『木野評論』   34 ( 34 ) 158 - 163  2003年03月

    CiNii

  • Urban space and cyberspace: Urban environment in the age of media and information technology

    Mikio Wakabayashi

    International Journal of Japanese Sociology   11 ( 1 ) 6 - 18  2002年

     概要を見る

    Today, the many innovations and the spread of new media and information technologies are bringing new realities to contemporary society. In Japanese sociology, this social transformation is called johoka, or information–oriented transformation. The present study examines two aspects of today’s urban environment, concerning this social transformation. One is the phenomenon of “Disneylandization” of the urban environment and the other is the emergence of “cyberspace” or the “cybercity”. The former is the proliferation of areas and buildings filled with signs and designs that are quoted from other historical or geographical contexts, and arranged under some “theme” or “concept”, such as theme parks. The latter is the emergence of “virtual spaces” and the “virtual city” in computer networks, especially on the Internet. The former is a change in the physical urban environment and the latter is a phenomenon of the non–physical environment, inside computers. However, in spite of this contrast, these phenomena can be considered to result from the same social transformation—that is, the new relationship between space and society. The semantic emptiness, and expectations and desires for a sense of “placeness” in contemporary society are the preconditions of both phenomena. Often these elements are regarded as postmodern phenomena, yet it is of interest to explore Disneylandization and the emergence of the cybercity as the latest versions of the modern urban transformation and the modern urbanism. © 2002 International Journal of Japanese Sociology.

    DOI

    Scopus

    9
    被引用数
    (Scopus)
  • 「現代都市の境界線—包装される都市と身体」

    若林幹夫

    『10+1』   ( 25 ) 142 - 150  2001年10月

    CiNii

  • 「戦後日本の建築家は都市をどのように描いたか—構築、解体、脱構築、そして…」

    若林幹夫

    『city &amp; life』   ( 61 ) 35 - 39  2001年09月

  • 「郊外論の地平」

    若林幹夫

    『日本都市社会学会年報』   ( 19 ) 39 - 54  2001年07月

  • 「速度、あるいは、東京論の無意識へ」

    若林幹夫

    『建築文化』   55 ( 645 ) 116 - 118  2000年07月

    CiNii

  • 「90年代社会学—都市論の動向をめぐって」

    若林幹夫

    『10+1』   ( 19 ) 110 - 111  2000年03月

  • <書評>川崎賢一著『情報社会と現代日本文化』

    若林 幹夫

    社会学評論   47 ( 1 ) 115 - 116  1996年06月

    DOI CiNii

  • 電話コミュニケーションの研究

    吉見俊哉, 若林幹夫, 水越伸

    東京大学新聞研究所紀要   43  1991年

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書籍等出版物

  • ノスタルジアとユートピア

    若林幹夫( 担当: 単著)

    岩波書店  2022年03月 ISBN: 9784000271769

  • 社会学入門一歩前

    若林, 幹夫( 担当: 単著)

    河出書房新社  2023年04月 ISBN: 9784309231327

  • Hiroshi Hara with Mikio Wakabayashi and others - Meanwhile in Japan

    ( 担当: その他)

    Canadian Centre for Architecture  2022年12月

  • 〈当事者宣言〉の社会学――言葉とカテゴリー

    樫田美雄・小川伸彦編著( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 【コラム】未来主義宣言(262-265頁))

    東信堂  2021年03月

  • 都市科学事典

    横浜国立大学都市科学部, 若林幹夫, 南後由和, 吉原直樹( 担当範囲: 「7-2-5 グローバル化と都市のイメージ」、「7-3-1 都市とメディア」)

    春風社  2021年02月 ISBN: 9784861107344

  • 社会が現われるとき

    若林幹夫, 立岩真也, 佐藤俊樹( 担当: 共編者(共編著者))

    東京大学出版会  2017年04月 ISBN: 9784130501927

  • 『社会学講義』

    若林幹夫

    筑摩書房  2016年09月 ISBN: 9784480068989

  • 「なめらかで均質な空間が顕在化し始めた時代」、斎藤美奈子・成田龍一編『1980年代』

    若林幹夫( 担当: 分担執筆)

    河出書房新社  2015年02月 ISBN: 9784309624891

  • 未来の社会学

    若林幹夫

    河出書房新社  2014年10月 ISBN: 9784309624761

  • 「岩波写真文庫から地理テレビへ−−そして、それを超えるものへ」丹羽美之・吉見俊哉編『記録映画アーカイブ2 戦後復刻から高度経済成長へ−−民主教育・東京オリンピック・原子力発電』

    若林幹夫

    東京大学出版会  2014年07月 ISBN: 9784130032513

  • 「メディア論の長いまどろみ」伊藤守・毛利嘉孝編『アフター・テレビジョン・スタディーズ』

    若林幹夫

    せりか書房  2014年04月

  • 都市論を学ぶための12冊

    若林幹夫

    弘文堂  2014年02月 ISBN: 9784335551611

  • モール化する都市と社会——巨大商業施設論

    若林幹夫

    NTT出版  2013年10月 ISBN: 9784757143180

  • 「クラシックと社会学」許光俊編著『クラシック知性主義』

    若林幹夫

    青弓社  2013年06月 ISBN: 9784787273345

  • 熱い都市 冷たい都市・増補版

    若林幹夫

    青弓社  2013年04月 ISBN: 9784787233530

  • 社会(学)を読む

    若林幹夫

    弘文堂  2012年10月 ISBN: 9784335501265

  • floating view“郊外”から生まれるアート

    佐々木友輔, 若林幹夫, 丸田ハジメ他

    トポフィル  2011年07月 ISBN: 9784990583507

  • 「【ショッピングセンター】モール化する世界」「【カリスマ、セレブ、イケメン】単独者なき卓越」「【子ども文化と大人】変身ヒーローものを楽しむ「大人」たち」遠藤知巳編『フラット・カルチャー——現代日本の社会学』

    若林幹夫

    せりか書房  2010年10月 ISBN: 9784796702980

  • 「サイバーシティは人を自由にする」か」北田暁大責任編集『自由への問い4 コミュニケーション——自由な情報空間とは何か』

    若林幹夫

    岩波書店  2010年02月 ISBN: 9784000283540

  • 「歴史の中で歴史を問うこと——M.クリスティーヌ・ボイヤー『サイバーシティ』解題」M.クリスティーヌ・ボイヤー(田畑暁生訳)『サイバーシティ』

    若林幹夫

    NTT出版  2009年08月 ISBN: 9784757101975

  • 増補 地図の想像力

    若林幹夫

    河出書房新社  2009年02月

  • 〈時と場〉の変容——サイバー都市は存在するか?

    若林幹夫

    NTT出版  2009年02月 ISBN: 9784757142404

  • 「都市と文明 L.マンフォード『都市の文化』」井上俊・伊藤公雄編『社会学ベーシック4 都市的世界』

    若林幹夫

    世界思想社  2008年12月 ISBN: 9784790713739

  • 『社会学入門一歩前』

    若林幹夫

    NTT出版  2007年09月

  • 『郊外の社会学——現代を生きる形』

    若林幹夫

    筑摩書房  2007年03月

  • 「CIVITASではなく、SUBURBIUMからの思考——ジャン=リュック・ナンシーの都市論の古典性と正統性をめぐって」ジャン=リュック・ナンシー(小倉正史訳)『遠くの都市』

    若林幹夫

    青弓社  2007年03月

  • 「思想としての地図—あるいは、「知の地政学」へ」水内俊雄編『シリーズ人文地理4 空間の政治地理』

    若林幹夫

    朝倉書店  2005年07月

  • 『東京スタディーズ』(共編著)

    若林幹夫, 吉見俊哉他

    紀伊国屋書店  2005年04月

  • 「距離と反復—クラシック音楽の生態学」『クラシック音楽の政治学』(共著)

    若林幹夫

    青弓社  2005年04月

  • 「都市の景観/郊外の景観」『景観を再考する』(共著)

    若林幹夫

    青弓社  2004年07月

  • 「家庭はいったいどんな場か」野島久雄・原田悦子編『〈家の中〉を認知科学する—変わる家族・モノ・学び・技術』

    若林幹夫

    新曜社  2004年03月

  • 『都市への/からの視線』

    若林幹夫

    青弓社  2003年10月

  • 「ディズニーランドとサイバー都市—現代都市の神話とイデオロギー」正村俊之編『講座社会変動6 情報化と文化変容』

    若林幹夫

    ミネルヴァ書房  2003年10月

  • 『未来都市は今—〈都市〉という実験』

    若林幹夫

    廣済堂出版  2003年05月

  • 「20世紀の都市と身体—荒野と機械のあいだ」見田宗介・内田隆三・市野川容孝編『ライブラリ相関社会科学8 〈身体〉は何を語るのか—20世紀を考える(Ⅱ)』

    若林幹夫

    新世社  2003年03月

  • 「フィールドワークとは—都市社会学の方法論」田島則行・久野則光・納村信行編『都市/建築フィールドワーク・メソッド』

    若林幹夫

    INAX出版  2002年07月

  • 『漱石のリアル—測量としての文学』

    若林幹夫

    紀伊国屋書店  2002年06月

  • 「「情報都市」は存在するか?」西垣通・NTTデータ システム科学研究所編『情報都市論』

    若林幹夫

    NTT出版  2002年04月

  • 『ナショナリズム論の名著50』(共著)

    大澤真幸, 若林幹夫他

    平凡社  2002年01月

  • 「都市という装置—その起源、構造、変容、そして行方」栗原彬・小森陽一・佐藤学・吉見俊哉編『越境する知4 装置:壊し築く』

    若林幹夫

    東京大学出版会  2000年11月

  • 『都市の比較社会学—都市はなぜ都市であるのか』

    若林幹夫

    岩波書店  2000年04月

  • 『社会学の知33』(共著)

    大澤真幸, 若林幹夫他

    新書館  2000年04月

  • 「都市とメディアの交わる場所」吉見俊哉編『メディア・スタディーズ』

    若林幹夫

    せりか書房  2000年04月

  • 「都市と郊外の社会学」『郊外と現代社会』(共著)

    若林幹夫

    青弓社  2000年03月

  • 『都市のアレゴリー』

    若林幹夫

    INAX出版  1999年02月

  • 『地図の想像力』

    若林幹夫

    講談社  1995年06月

  • 『メディアとしての電話』(共著)

    吉見俊哉, 若林幹夫, 水越伸

    弘文堂  1992年11月

  • 『熱い都市 冷たい都市』

    若林幹夫

    弘文堂  1992年04月

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講演・口頭発表等

  • 有限、無限、永遠――〈いま・ここ〉に〈あること〉を意味づけるもの

    若林幹夫  [招待有り]

    見田宗介/真木悠介を継承する   (東京大学駒場キャンパス) 

    発表年月: 2023年04月

    開催年月:
    2023年04月
    -
     
  • 「AIは〈社会的なるもの〉を変えるか?」という問いによって、 社会学者は何を問おうとしているのか?

    若林 幹夫  [招待有り]

    日本社会学会第92回大会シンポジウム「AI と社会学の未来――人工知能は〈社会的なるもの〉をどう変え、社会学の方法をどう刷新するのか?」   (東京)  日本社会学会  

    発表年月: 2020年10月

  • モールと臨海部:東京都心部から見た現代大都市領域についての社会学的考察

    若林 幹夫  [招待有り]

    The Third Annual Conference of Network Sociey: Intelligent Urban Fabric   (杭州市)  Institute of Network Society, School of Inter-Media Art, China Academy of Art  

    発表年月: 2018年11月

  • 災厄が可視化するもの——「都市という災厄」と「都市の思想」の現在

    社会思想史学会大会  

    発表年月: 2011年10月

  • コスプレする都市環境?——日本の社会と分化の現代的状況に関する考察

    メキシコ合衆国立大学院大学 エル・コレヒオ・デ・メヒコにおける公開講演  

    発表年月: 2008年05月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 東京臨海部を対象とする現代大都市の空間的・時間的構造の社会学的研究

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2022年03月
     

     概要を見る

    本研究は東京臨海部を対象に、現代都市の社会構造を空間的および時間的な構造という点から実証的に解明するとともに、都市の社会学の新たな理論と方法の構築を目指すことを目的に、①東京大都市圏における臨海部の社会的地層・地形・イメージの重層性、②交通・流通のインフラ空間としての東京臨海部の構造、③巨大スケールの空間と施設の社会的意味、という3つを主要な焦点として調査・研究を行なっている。前年度に引き続き2019年度も、お台場、豊洲、有明、青海、豊洲という臨海副都心地区と、隣接する晴海、大井、品川を対象として、これらの地区の形成の歴史的プロセスと現状、東京オリンピック・パラリンピックに向けて現在進行中の計画などについての資料収集と実地調査を行なった。また、研究分担者の南後の在外研究からの帰国を受けて、ニューヨーク・マンハッタンの臨海部再開発との比較検討も行なった。上記①については、これらの地域の空間形成と都市の構造転換の中での変容を調査するための文献を引き続き収集するとともに、よりきめ細かな実地調査のための博物館や郷土資料館などの施設の調査を行なった。②についてはロジスティクスと流通の現代における展開と、かつて建設された物流倉庫のリノベーションによるビンテージ化や居住空間化など、都市の構造転換とジェントリフィケーションについての資料収集と実地調査を行なった。③については、芝浦やお台場などの都市再開発において、ニューヨークが模倣の対象のひとつとなったことに着目し、東京臨海部とニューヨーク沿岸部のイメージアビリティを比較した。具体的には、視点場のベクトルと複数性、後背地の有無、ウォーカビリティ、ケヴィン・リンチが『都市のイメージ』で示したパスやエッジのあり方の違いなどの観点から考察した。計画①~③のそれぞれについて、前年度に引き続き資料の収集と分析を行ない、それらについて研究会を実施することで、それぞれの研究計画についての論点の深化や、相互のテーマの連関の検討を行なうことができ、それによって都市空間のヴィンテージ化とジェントリフィケーション、歴史や風景の「文化資源」化と消費などについての分析と考察を深めることができた。また、臨海副都心を中心とするフィールドワークの実施によって、2020年に開催予定だった東京オリンピックに向けた開発の現状を確認するとともに、それらが観光資源として提示される際の言説についても考察を進めることができた。年度末に実施を予定していたフィールドワークは、新型コロナウイルスによる感染症拡大の影響で実施することができなかったが、最終年度に向けておおむね順調に研究を進めることができたと評価している。2020年度は新型コロナウイルスによる感染症の影響で、フィールドワーク、研究会ともに通常と同様に実施することが難しい状況だが、文献やインターネットを利用した資料収集を進めるとともに、Zoom等を利用することによって研究会を実施していく。最終年度の成果をまとめることにむけて、3つの焦点それぞれについて収集した資料の分析を進めるとともに、相互の研究成果を結んで新たな実証的および理論的な知見を見出すことを目標として、調査・分析を進める予定である

  • 東京臨海部における時間・空間の生産・流通・消費と編成の社会学的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2018年03月
     

    若林 幹夫, 南後 由和, 田中 大介, 楠田 恵美, 寺出 朋子

     概要を見る

    本研究は、東京臨海部を具体的な対象として、大都市臨海部の歴史的形成過程とその現状を解明すると共に、グローバリゼーション、消費社会化、情報ネットワーク化を背景とした、臨海副都心計画やオリンピックなどの巨大プロジェクトによるこの地域の変容の動向を社会学的に調査・分析・考察したものである。この研究により、現代都市における社会的諸活動の時間的・空間的編成の過程と構造が、東京臨海部における都市空間とそのイメージ、インフラの重層的な構造という点から説明されることが示された

  • 現代都市社会における時間・空間の生産・流通・消費と編成の社会学的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

    若林 幹夫, 南後 由和, 田中 大介, 楠田 恵美

     概要を見る

    本研究は、現代都市社会を時間と空間の社会的生産・流通・消費の形態という点から明らかにすることを目的としている。具体的には、現代日本の大都市とその周辺領域に建設された大規模商業施設(ショッピングセンター及びショッピングモール)を主たる対象として、現代の都市社会において社会的な時間と空間がどのように生み出され、流通し、ストックされ、消費され、編成されるかという点について分析し、それによって現代都市社会の構造とその動態を空間・時間・移動・イメージなどの点から明らかにした

  • 消費空間を中心とする消費化・情報化時代の「都市の論理」の社会学的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    若林 幹夫, 田中 大介, 南後 由和

     概要を見る

    本研究は、消費化・情報化時代の「都市の論理」と、それを成立させる社会的過程と構造を明らかにすることを目的としている。具体的には、1990年代以降、全国の都市部や郊外地域に普及した消費空間であるショッピングセンター、ショッピングモールを主要な対象として、現代都市社会における空間の生産・流通・消費のあり方と、それが生み出す社会と文化の様態を、情報化・消費化社会における新たな「都市の論理」として分析した

  • 他なる場所について:情報化時代の巨大都市東京における差異,同一性,そして差異化

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2004年
    -
    2006年
     

    若林 幹夫, RYCHLOWSKA Irena Weronika, RYCHLOWSKA I.W, RYCHLOWSKA I.W.

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    本研究は研究分担者がポーランドで着手していた後期資本主義の文化の論理に関する研究の継続として、西欧のポストモダンと日本の伝統思想の類似的な関係と並行現象を対象とするものである。最終年度の研究として、平成18年度にはこれまで継続してきたフィールドワーク、資料収集をさらに進めるとともに、そうした資料の具体的な分析や解釈の作業をおこなった。東京では建物だけでなく、文化的な仕掛けや記号、そして様々な人工物が都市イメージを形作り、さらには主要な建築を支配しており、その結果、都市の中を移動することは場所やランドマークの間を移動するというよりも、様々な経験と視覚の間を移動することになる。したがって得られたデータの分析や解釈も、東京における時間と空間の固有のパターンだけでなく、都市景観から消費財の細部にいたる様々なスケールにわたる事象や経験を対象としておこなわれた。具体的には、東京の現代の都市文化と空間的な秩序について、「かわいい」という擬人化的美学、原宿のコスプレーヤーたちとゴシック・ロリータ文化の広がり、秋葉原の再開発とオタク文化等を、人びとと物、そして空間や場所との相互依存関係という点から分析することを試み、さらに比較社会学的な分析を加えることで、一見すると特殊日本的にも見えるこうした現象が、世界的な規模で広がる後期資本主義的現象とそこでの意識のあり方の一つの現れであるという仮説を得た。東京の都市文化や空間文化のそうした諸側面は、日本の文化、宗教、民間信仰と東京の都市デザインや現代日本の消費財のデザインとの間の一貫性とパラレリズムを示している。それは後期資本主義の文化と、日本の文化、宗教、民間信仰との間に一貫性やパラレリズムが存在するという仮説を示唆するものである。上記の研究成果は研究分担者により1冊の著作としてまとめられ、公表される予定である。

  • 1980年代以降の東京を中心とする大都市における空間の社会的生産の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2004年
    -
    2006年
     

    若林 幹夫

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    本研究では3ヵ年にわたり、1980年代以降の東京を中心とする大都市とその周辺の都市空間の社会的生産の現状と、それを規定する社会的な論理を分析・考察するためのデータの収集、関連する諸研究の調査、それらに基づく分析とその成果の報告・発表をおこなってきた。現状に関する調査は、東京都心部の再開発地区や新たに開発が進みつつある地区、70年代から現在に至るまで開発や再開発が進められてきた郊外住宅地や郊外ニュータウン等を対象とするフィールド調査を継続的に行い、またこれらの地域の開発に関する文献資料やデータを収集し、さらにインターネット上でこれらの都市空間の再開発に直接・間接に言及するサイト上の情報やイメージも、現代における「イメージの都市空間」を構成するものとして収集した。こうして集められた資料やデータから、現代の大都市における都市開発および再開発では、都市施設を構成する建造物に様々な記号化やデザイン化を施すことで場所性を積極的に演出し創造する手法が洗練されており、そのことによって不動産の商品価値や資産価値を高めようとする動きが顕著であること、人びとの日常生活や意識もこの手法によって構成・演出された都市空間を社会的文脈とするものであること、それによって人びとの意識や視界の前面を演出化された都市空間が占める一方で、その周囲や外側の旧来の都市空間や地域社会はあたかも「余白」であるかのように人々の視線や景観から排除されつつあることが明らかになった。同様のことは、比較研究のために訪れた韓国ソウル市の都市再開発の事例と、そこでの韓国・中国の専門家との意見交換でも確認された。さらに、そのような都市空間とそれに対する意識の変容を、東京郊外を主たる対象として歴史的パースペクティヴの元に検討する作業も実施し、上記の仮定を戦後日本の社会変動(都市化と消費社会化、私生活化)の流れの中に位置づけることを試みた

  • 情報化と消費社会

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    本年度は、過去3年の研究成果に立脚しつつ、(1)現代消費社会の「社会象」(社会イメージ)が「情報化」の媒介を受けながら、さまざまな水準で変容していることを具体的・多角的に明らかにし、(2)その変容を社会理論の再構成につなげることを主要な目標にしていた。この研究目標に沿って、本年度の研究実績としては、「広告表現」、「都市空間」、「他者像」、「健康観」、「映像感覚」、「有名性」、「表情」などの諸側面において、われわれの時代における社会的な「知覚の布置」が全体として変わってきていることを明らかにしてきた。また、このような社会像や「知覚の布置」の変化は、社会理論に統合されなければならないが、本研究では、資本の価値増殖の様式や変化という歴史的な過程に、この「社会像」の変化を結びつけるという展望を得た。資本が人間の身体空間をメディア論的に分解し、この身体空間(=メディア空間)を投資と開発の巨大な対象として発見し、再創造しているというプロセスがそこにある。「情報化」は大きな文脈でいえば、この資本の活動プロセスに帰属しているのではないか、という理論的な展望が得られたのである。これらの研究成果は、内田「資本主義と権力のエピステ-メ-」(『思想』1994年12月号)、重点領域研究シンポジウムでの若林報告(1995年3月、於東京大学)、5群2班・研究成果報告書『情報化と消費社会』(1995年4月号)などに示すとおりである。また、この報告書をさらに発展させ、1995年度に東大出版出会より内田編『イメージのなかの社会』を刊行する予定である

  • 情報化と消費社会

     概要を見る

    本年度は、過去3年の研究成果に立脚しつつ、(1)現代消費社会の「社会象」(社会イメージ)が「情報化」の媒介を受けながら、さまざまな水準で変容していることを具体的・多角的に明らかにし、(2)その変容を社会理論の再構成につなげることを主要な目標にしていた。この研究目標に沿って、本年度の研究実績としては、「広告表現」、「都市空間」、「他者像」、「健康観」、「映像感覚」、「有名性」、「表情」などの諸側面において、われわれの時代における社会的な「知覚の布置」が全体として変わってきていることを明らかにしてきた。また、このような社会像や「知覚の布置」の変化は、社会理論に統合されなければならないが、本研究では、資本の価値増殖の様式や変化という歴史的な過程に、この「社会像」の変化を結びつけるという展望を得た。資本が人間の身体空間をメディア論的に分解し、この身体空間(=メディア空間)を投資と開発の巨大な対象として発見し、再創造しているというプロセスがそこにある。「情報化」は大きな文脈でいえば、この資本の活動プロセスに帰属しているのではないか、という理論的な展望が得られたのである。これらの研究成果は、内田「資本主義と権力のエピステ-メ-」(『思想』1994年12月号)、重点領域研究シンポジウムでの若林報告(1995年3月、於東京大学)、5群2班・研究成果報告書『情報化と消費社会』(1995年4月号)などに示すとおりである。また、この報告書をさらに発展させ、1995年度に東大出版出会より内田編『イメージのなかの社会』を刊行する予定である

  • 郊外化と郊外文化の社会学的研究

     概要を見る

    1.本研究は、現代日本社会における都市化の新たな展開の様相としての「郊外」とその成立・展開の過程である「郊外化」に注目し、現代日本における社会変容と文化変容の様態を明らかにすることを目的として、次の点について調査研究を行った。(1)郊外住宅地の現状を把握するための基本的なデータ・ベースとして『住宅情報』(株式会社リクルート発行)を半年分収集し、郊外住宅地の分布と地域特性、郊外住宅地をめぐる言説の構造の意味論的な分析を行う。(2)郊外住宅地の機能と構造を理解するためのデータとして、多摩ニュウ-タウン、東京都市圏、日本および海外の住宅計画にかかわるビテオを収集し、郊外化の現状と、それをめぐる主としてプランナー側の意識を分析。(3)多摩ニュータウン、港北ニュータウン、六甲アイランド、三田カルチャータウンなどの関東・近畿周辺のニュータウンを実際にフィールド調査。2.以上の調査研究から、次の諸点が明らかになった。(1)今日のニュータウンにおいては、住宅および住宅地域において様々なデザイン化の試みが見られるが、こうした試みは住宅を単に「機能」としてではなく消費社会における「商品」として提示し、消費社会のメカニズムのなかに組み込んでゆくという現代社会のシステムに対応している。(2)(1)のような展開は、主として東京・近畿圏に顕著に見いだされるが、このことは「郊外化」が「大都市化」と相関している現象であることを意味している

  • 情報社会における空間像の社会的変容の研究

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    本研究では、先進産業社会における社会と環境との関係が、情報化と消費社会化のなかでどのように変容しつつあるのかを、社会が自らを組織する際の主要な枠組みの一つである「空間」に着目することによって分析することを主眼としている。本年度は、様々なメディア表現を通じて社会的に提供される空間像が、メディア・テクノロジーや情報通信機器の高度化のなかでどのように変容しているのかを、主として都市と国土・地域イメージという点から分析するために、都市空間、国土空間、都市計画などに関して市場で商品化されているビデオソフトやCD-ROMなどの資料を収集した。これらの資料の分析にはさらに時間が必要だが、現在の時点では下記の点が指摘しうる。1,様々な情報機器や情報ソフトは、それまで人間の肉体では見ることが不可能であった俯瞰や鳥瞰する視点からの都市や国土像を提供することによって、人びとの環境に対するイメージに新しい視線と次元を与えつつある。2,コンピュータ・グラフィックス等による環境空間のシミュレーションも、空間に対する新しい社会的な接近の視点と、行為主体の位相を形成しつつある。3,上記の視点は、都市計画や地域開発、国土計画などの環境空間を対象とする社会的な実践へと結びつくことによって、単に感覚の次元だけに留まらない、社会と空間との関係の新しいあり方を生み出しつつある。メディアの中の「ヴァーチャル」な画像やイメージを通じて、人びとが新たに自然や環境、都市や国土を「発見」することが、メディア空間のなかで生じている

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Misc

  • サイバースペースと社会空間

    若林 幹夫

    情報処理学会研究報告.IM, [情報メディア]   96 ( 119 ) 79 - 84  1996年11月

     概要を見る

    新しい技術が可能にする行為や関係の場は、それまでの社会的な行為や関係の場を吸収したり、それに取って代わったりするのではない。マクルーハンがかつて示唆したように、技術は社会の内部に行為や関係の新しいスケールやペース、パターンを持ち込み、社会の内部にそれまで存在しなかった新しい質をもつ関係の「場」を産み出す。それがどのような「場」であるのかは、物質的な関係や過程をはじめとする先行する社会的な諸関係を文脈として、新しい技術が可能とする「場」が社会の内部でどのような実質性やリアリティを与えられるのかという、サイバースペースと社会空間の相互関係のなかで考察されなくてはならない。

    CiNii

  • 鼎談 都市はどこへ向かうのか (特集/都市空間の未来形)

    柏木 博, 吉見 俊哉, 若林 幹夫

    無限大   ( 100 ) 12 - 19,22〜27,30〜35,38〜43  1996年11月

    CiNii

  • 2 電話コミュニケーションの再検討

    吉見 俊哉, 水越 伸, 若林 幹夫, 三上 俊治

    新聞学評論   40 ( 40 ) 325 - 326  1991年04月

    DOI CiNii

その他

  • 国土交通省国土推進研...

     概要を見る

    国土交通省国土推進研究会・地域経営研究会委員(2008年11月‐2009年3月)
    日本経済調査協議会「これからの大都市戦略——あらたな都市構造とライフスタイル——」研究委員会(林委員会)委員(2009年7月‐)

 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   芸術学校

  • 教育・総合科学学術院   大学院教育学研究科

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

  • 理工学術院   創造理工学部

特定課題制度(学内資金)

  • 東京臨海部を対象とする「21世紀型都市」の時間的・空間的構造の社会学的研究

    2022年  

     概要を見る

    今日、産業構造の転換、情報化と消費社会化、グローバル化などにより、20世紀的な近代都市は社会的にも文化的にも変容し、都市空間の物質的な構造も大きな転換の中にある。こうした都市のあり方を本研究は、「21世紀型都市」という概念で対象化し、検討した。具体的には、日本を代表する巨大都市の一つである東京の中でも、都市空間の再編と新たな形成が活発に行なわれている東京臨海部を主たる対象として分析・考察を行なった。水上交通の場であると共に、埋め立てによる土地の社会的生産を通じて社会の変化に対応する諸空間・諸施設を生み出すことで、臨海部は20世紀の東京の巨大都市化を支えてきた。今日その空間は、従来の都市空間のスケールを超える巨大な立地や建造物によって旧来とは異なる対象性をもつ空間となりつつあり、そのような空間を対象化するデジタル情報ネットワークが、都市の新たな位相を形成していることが確認された。