2024/04/26 更新

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ワダ タクマ
和田 琢磨
所属
文学学術院 文学部
職名
教授
学位
博士(文学) ( 早稲田大学 )
プロフィール
『太平記』を中心に、主に南北朝から室町時代の文学を勉強しております。

経歴

  • 2019年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   文学学術院   教授

  • 2018年04月
    -
    継続中

    東洋大学   文学部   非常勤講師

  • 2018年04月
    -
    2019年03月

    早稲田大学   文学学術院   准教授

  • 2013年04月
    -
    2018年03月

    東洋大学   文学部日本文学文化学科   准教授

  • 2016年10月
    -
    2017年03月

    放送大学   非常勤講師

  • 2016年09月
    -
    2017年03月

    早稲田大学   文学学術院   非常勤講師

  • 2015年10月
    -
    2016年03月

    放送大学   非常勤講師

  • 2015年09月
    -
    2016年03月

    早稲田大学   文学学術院   非常勤講師

  • 2014年10月
    -
    2015年03月

    放送大学   非常勤講師

  • 2014年10月
    -
    2015年03月

    早稲田大学   文学学術院   非常勤講師

  • 2013年10月
    -
    2014年03月

    放送大学   非常勤講師

  • 2012年10月
    -
    2013年03月

    放送大学   非常勤講師

  • 2012年04月
    -
    2013年03月

    青山学院大学   文学部日本文学科   非常勤講師

  • 2012年04月
    -
    2013年03月

    亜細亜大学 経営学部   准教授

  • 2009年04月
    -
    2012年03月

    亜細亜大学 経営学部   専任講師

  • 2010年04月
    -
    2011年03月

    日本体育大学   非常勤講師

  • 2009年04月
    -
    2010年03月

    早稲田大学   第二文学部   非常勤講師

  • 2008年04月
    -
    2009年03月

    法政大学   文学部日本文学科   非常勤講師

  • 2008年04月
    -
    2009年03月

    早稲田大学   教育学部国文学科   非常勤講師

  • 2007年04月
    -
    2009年03月

    独立行政法人日本学術振興会   特別研究員(PD)

  • 2003年04月
    -
    2005年03月

    早稲田大学文学学術院   助手

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委員歴

  • 2019年07月
    -
    継続中

    全国大学国語国文学会  委員

  • 2005年12月
    -
    継続中

    早稲田大学国文学会  評議員

  • 2018年12月
    -
    2022年12月

    早稲田大学国文学会  組織委員

  • 2018年11月
    -
    2022年11月

    日本文学協会  運営委員

  • 2014年12月
    -
    2018年12月

    早稲田大学国文学会  編集委員

  • 2016年07月
    -
    2017年02月

    全国大学国語国文学会  委員・監事候補選考委員

  • 2012年12月
    -
    2015年11月

    日本文学協会  委員

  • 2005年08月
    -
    2015年08月

    軍記・語り物研究会  運営委員

  • 2010年12月
    -
    2014年12月

    早稲田大学国文学会  組織委員

  • 2010年04月
    -
    2011年03月

    説話文学会  会計監査

  • 2003年04月
    -
    2005年03月

    早稲田大学国文学会  事務局

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研究分野

  • 日本文学   中世文学

研究キーワード

  • 南北朝時代

  • 室町時代

  • 軍記

  • 日本古典文学

  • 義経記

  • 太平記

  • 軍記物語

  • 中世文学

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受賞

  • FD表彰「感謝状」

    2013年09月   青山学院大学  

    受賞者: 和田琢磨

 

論文

  • 天正本『太平記』の節略本文をめぐる一考察

    和田 琢磨

    古典遺産   ( 71 ) 59 - 75  2022年08月

  • 点描 西源院本『太平記』の歴史――古写本から文庫本まで

    和田琢磨

    古典の未来学     671 - 688  2020年10月  [招待有り]

  • 『太平記』と武家――天正本と佐々木京極氏の関係を中心に――

    和田琢磨

    平和の世は来るか――太平記(花鳥社)     34 - 49  2019年10月  [招待有り]

  • 物語と前近代の日本の地域社会ーー架蔵『太平記』絵巻の紹介と位置付け

    和田琢磨

    第10回東アジア人文フォーラム論文集     155 - 175  2018年12月

  • 『大館持房行状』に見る五山僧の『太平記』受容ーー『太平記』を利用した家伝の作成ーー

    和田琢磨

    季刊 悠久   151   73 - 84  2017年11月  [招待有り]

  • 今川氏親の『太平記』観

    和田琢磨

    シリーズ日本文学の展望を拓く5 資料学の現在     215 - 230  2017年11月  [招待有り]

  • 新出『義経記』巻八零本の紹介と位置付け

    和田琢磨

    古代中世文学論考   34   245 - 301  2017年05月  [査読有り]

  • 乱世を彩る独断――『太平記』の天皇たち――

    和田琢磨

    東洋通信   53 ( 6 ) 15 - 29  2017年02月

    CiNii

  • 今川了俊と『太平記』

    和田琢磨

    『『太平記』をとらえる』   3   78 - 103  2016年10月  [招待有り]

  • 室町時代における本文改訂の一方法ー神田本『太平記』巻三十二を中心にー

    和田琢磨

    『『太平記』をとらえる』   2   174 - 199  2015年10月  [招待有り]

  • 十四世紀守護大名の軍記観

    和田琢磨

    日下力監修、鈴木彰・三澤裕子編『いくさと物語の中世』(汲古書院)     177 - 199  2015年08月

  • 神田本『太平記』本文考序説―巻二を中心に―

    和田琢磨

    『太平記』をとらえる   1   186 - 209  2014年11月

  • 近世における軍記物語絵巻の一様相 ―『平家物語絵巻下絵』『根元曾我物語絵巻』『楠公一代絵巻』―

    和田琢磨

    絵が物語る日本 ニューヨーク スペンサー・コレクションを訪ねて     246 - 259  2014年03月

  • 『太平記』 生成と表現世界

    和田琢磨

    早稲田大学     1 - 387  2013年05月

  • 翻刻 楠妣庵観音寺蔵『楠公一代絵巻』下巻 (内海二郎教授 張祥義准教授 中川隆准教授 退職記念号)

    和田 琢磨

    亜細亜大学学術文化紀要   22 ( 22 ) 114 - 107  2013年01月

    CiNii

  • 翻刻 楠妣庵観音寺蔵『楠公一代絵巻』上巻

    和田 琢磨

    亜細亜大学学術文化紀要   21   96 - 87  2012年07月

    CiNii

  • 『太平記』「序」の機能 (特集 序・跋を問いなおす : 中世文学史への回路)

    和田 琢磨

    日本文学   61 ( 7 ) 55 - 65  2012年07月  [査読有り]

     概要を見る

    <p>『太平記』の「序」は物語のなかでどのような働きをしているのか。この問題について考えた。『太平記』には儒教思想や仏教思想など複数の思想が存在している。そのなかにあって、なぜ儒教思想が「序」として置かれているのか。研究史を整理しつつ考察を加えた。その結論、「序」は現世の政道を見つめる『太平記』の性格を象徴するもので、作品構造の枠組みを明示するとともに、現世を映し出す機能をも果たしているのではないかという結論に至った。</p>

    DOI CiNii

  • 「太平記」を纏う物語の展開 : 実録『慶安太平記』を軸として (もう一つの古典知 : 前近代日本の知の可能性)

    和田 琢磨

    アジア遊学   ( 155 ) 120 - 131  2012年07月  [招待有り]

    CiNii

  • 『太平記』の擱筆理由―細川頼之の管領就任記事の位置付け―

    和田琢磨

    文学・語学   ( 201 ) 23 - 34  2011年11月  [査読有り]

    CiNii

  • 「末代記録」としての『明徳記』--生成と享受 (特集 資料/史料としての文学)

    和田 琢磨

    国文学研究   160   9 - 20  2010年03月  [査読有り]

    CiNii

  • 「太平記」を纏う物語--『草木太平記』『諸虫太平記』を中心に

    和田 琢磨

    古典遺産   ( 59 ) 13 - 24  2009年12月

    CiNii

  • 「太平記」を纏う物語--『獣太平記』『魚太平記』を中心に

    和田 琢磨

    文藝と批評   10 ( 10 ) 12 - 21  2009年11月

    CiNii

  • 「太平記」を纏う仮名草子--『貧人太平記』を中心に (特集 軍記・軍書)

    和田 琢磨

    江戸文学   ( 41 ) 20 - 32  2009年11月  [招待有り]

    CiNii

  • 『太平記』本文改訂の一志向--細川清氏失脚譚の検討

    和田 琢磨

    国語と国文学   85 ( 10 ) 28 - 41  2008年10月  [査読有り]

    CiNii

  • 今川了俊のいう『太平記』の「作者」--『難太平記』の構成・思想の検討を通して

    和田 琢磨

    日本文学   57 ( 3 ) 52 - 62  2008年03月  [査読有り]

     概要を見る

    今川了俊著『難太平記』は『太平記』の作者・成立論の基礎資料である。『太平記』作者の有力説には「恵珍」説と「玄恵」説とがあるが、両説の根幹には『難太平記』の六波羅合戦記事がある。本論は、六波羅合戦記事の作中での位置を確認し、了俊の思想や執筆意図を明らかにした上で、了俊は作者を恵鎮であると確認していたであろうことを指摘した。また、「作者は宮方深重の者」という研究史上議論されてきた表現についても私見を述べた。

    DOI CiNii

  • 『難太平記』研究史の検証--『太平記』作者「恵珍」「玄恵」説をめぐって

    和田 琢磨

    古典遺産   ( 57 ) 13 - 30  2007年12月

    CiNii

  • 「塩冶判官讒死事」の享受の諸相--『太平記』を中心に

    和田 琢磨

    国文学研究   150   35 - 46  2006年10月  [査読有り]

    CiNii

  • 『太平記』第一部の構造

    和田 琢磨

    日本文学   54 ( 12 ) 10 - 20  2005年12月  [査読有り]

    CiNii

  • 『太平記』「塩冶判官讒死事」の本文展開

    和田 琢磨

    文藝と批評   10 ( 1 ) 10 - 22  2005年05月

    CiNii

  • 「塩冶判官讒死事」の中世における本文展開--梵舜本『太平記』の検討を中心に

    和田 琢磨

    国文学研究   145   74 - 85  2005年03月  [査読有り]

    CiNii

  • 『太平記』第二部世界にこめられた政治的意図--武家の棟梁抗争譚創出の理由

    和田 琢磨

    国文学研究   142   64 - 75  2004年03月  [査読有り]

    CiNii

  • 『太平記』の変貌--『明徳記』の主題確認を端緒として

    和田 琢磨

    日本文学   52 ( 12 ) 15 - 23  2003年12月  [査読有り]

     概要を見る

    最初に『明徳記』末部に置かれた相国寺供養記事の意義を考究し、『明徳記』の主題を構造面から明らかにした。その後、成立環境・作品構造などの点が一致している事から、『明徳記』と『難太平記』から推定される初期形態の『太平記』とが類似していた可能性を指摘し、『梅松論』も合わせた足利将軍家周辺で成った三作品の性格の共通性について言及。その上で、この三作品と現存形態の『太平記』の性格の違いを指摘し、初期形態の『太平記』と現存形態の『太平記』とでは主題が異なっていたであろうという私見を述べた。

    DOI CiNii

  • 『太平記』における<天皇>と足利将軍--『明徳記』『応永記』を視野に入れつつ

    和田 琢磨

    古典遺産   ( 53 ) 12 - 28  2003年09月

    CiNii

  • 翻刻・『春の夜の夢』所収『明徳記』--『明徳記』享受資料の紹介

    和田 琢磨

    文藝と批評   9 ( 7 ) 11 - 22  2003年05月

    CiNii

  • 将軍義詮像の性格--四〇巻本「太平記」と足利将軍家との関係

    和田 琢磨

    国文学研究   139   88 - 99  2003年03月  [査読有り]

    CiNii

  • 『太平記』における功績者尊氏像の形象法--奏状の論理をめぐって

    和田 琢磨

    早稲田大学大学院文学研究科紀要 第3分冊   48   53 - 64  2002年02月

    CiNii

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書籍等出版物

講演・口頭発表等

  • 物語と前近代の日本の地域社会――架蔵『太平記』絵巻の紹介と位置付け――

    和田琢磨

    第10回東アジア人文学フォーラム   (中国 天津 南開大学) 

    発表年月: 2018年12月

  • 『太平記』と武家――南北朝・室町時代を中心に――

    和田琢磨  [招待有り]

    国際日本文化研究センター共同研究会「投企する古典性――視覚/大衆/現代」平成30年度・第4回研究会   (国際日本文化研究センター)  国際日本文化研究センター  

    発表年月: 2018年11月

  • 『太平記』の為政者像―明君不在の物語を考える―

    和田琢磨

    早稲田大学国文学会2015(平成27)年度秋季大会  

    発表年月: 2015年12月

  • 『太平記』と今川氏

    和田琢磨

    軍記・語り物研究会2015年大会  

    発表年月: 2015年08月

  • 神田本『太平記』の本文をめぐる一考察

    和田琢磨

    2014年度『太平記』研究国際集会   (法政大学) 

    発表年月: 2014年08月

  • 神田本『太平記』本文考序説―巻二を中心に―

    和田琢磨

    2013年度『太平記』研究国際集会   (法政大学) 

    発表年月: 2013年08月

  • 輪読 太平記 巻一

    和田琢磨

    中世戦記研究会   (学習院大学) 

    発表年月: 2012年10月

  • 楠妣庵観音寺蔵『楠公一代絵巻』について

    和田琢磨

    スペンサー科研第7回研究会   (国文学研究資料館) 

    発表年月: 2012年05月

  • 『太平記』の「序」を考える

    和田琢磨

    経営研究所研究会   (亜細亜大学) 

    発表年月: 2012年02月

  • 『太平記』の擱筆記事の考察―細川頼之の管領就任をめぐる作者の思い―

    和田琢磨

    早稲田中世の会平成22年度春例会   (早稲田大学) 

    発表年月: 2011年03月

  • 『太平記』の終わり方―理念と現実の狭間―

    和田琢磨

    第7回亜細亜大学総合学術文化学会学術研究会   (亜細亜大学) 

    発表年月: 2010年10月

  • 『難太平記』研究史の検証―『太平記』関係記事を中心に―

    和田琢磨

    軍記・語り物研究会 第370回例会   (法政大学) 

    発表年月: 2007年07月

  • 今川了俊のいう『太平記』の作者―『難太平記』「六波羅合戦記事」を中心に―

    和田琢磨

    中世戦記研究会 第1回例会   (都立九段高校) 

    発表年月: 2007年01月

  • 「塩冶判官讒死事」の展開―梵舜本『太平記』の本文検討を中心に―

    和田琢磨

    中世文学会 平成16年度春期大会   (成蹊大学) 

    発表年月: 2004年05月

  • 『太平記』第一部の構造

    和田琢磨

    日本文学協会第25回研究発表大会   (奈良教育大学) 

    発表年月: 2003年07月

  • 新出『明徳記』抄出本文の紹介

    和田琢磨

    軍記・語り物研究会 第350回例会   (法政大学) 

    発表年月: 2003年01月

  • 足利義満時代に成立した軍記物語―『明徳記』を中心に―

    和田琢磨

    早稲田大学国文学会平成14年度秋季大会   (早稲田大学) 

    発表年月: 2002年11月

  • 将軍義詮の位置と性格

    和田琢磨

    軍記・語り物研究会 第344回例会   (法政大学) 

    発表年月: 2002年04月

  • 太平記における足利尊氏の特性―将軍就任までを中心に―

    和田琢磨

    早稲田中世の会平成13年度9月例会   (早稲田大学) 

    発表年月: 2001年09月

  • 天正本『太平記』の表現

    和田琢磨

    軍記・語り物研究会 第332回例会   (法政大学) 

    発表年月: 2000年11月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 西源院本系『太平記』校本作成のための基礎的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2026年03月
     

    和田 琢磨

  • 織田本を中心とした西源院本系『太平記』本文の研究――南北朝・室町時代初期の『太平記』像の究明のために――

    三菱財団  第50回(2021年度)三菱財団人文科学研究助成

    研究期間:

    2022年03月
    -
    2023年02月
     

  • 『太平記』の諸本展開と南北朝・室町の文芸・政治・社会

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2022年03月
     

    小秋元 段, 北村 昌幸, 和田 琢磨, 森田 貴之, 大坪 亮介

     概要を見る

    本研究では、1370年代の政治状況を検討し、『太平記』諸本の本文の必然性と意義を考察した。また、『太平記』諸本における日本古典作品の受容、漢籍的記事の受容の差異を析出し、その背後にある室町期の武家や禅林の文学環境との関わりを究明した。さらに、『太平記』が室町時代に愛読された理由をめぐり、この時代特有の政治・社会状況下での人々の知性や自己認識の側から考察を行った。

  • 今川了俊著『難太平記』を中心とした南北朝・室町時代初期における武家文化の研究

    日本学術振興会  基盤研究(C)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2021年03月
     

    和田琢磨

  • 本文異同から探る南北朝時代における『太平記』の享受についての研究

    早稲田大学  特定課題研究助成費

    研究期間:

    2018年04月
    -
     
     

    和田琢磨

  • 豪精本『太平記』の研究

    公益財団法人阪本龍門文庫  平成28年度研究助成金

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2017年03月
     

    和田琢磨

  • 室町時代における『太平記』の異本生成過程の研究

    文部科学省  科学研究費補助金(若手研究(B))

    研究期間:

    2014年
    -
    2017年
     

    和田 琢磨

     概要を見る

    14世紀から17世紀にかけての時代、いわゆる南北朝・室町時代に『太平記』はどのような書として認識されていたのか。この問題を追及するために、本文異同の分析、作品の読解、享受資料の検討を行った。これにより、神田本『太平記』が15世紀の異本生成の過程を知る上で重要な伝本であること、半ば定説化している『太平記』は室町幕府の正史(的存在)という説は成り立ちがたいこと、8代将軍足利義政周辺に異本的存在である天正本『太平記』が存在していたことなどを明らかにした。

  • テキストに探る『太平記』の成立と作者

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

    小秋元 段, 長坂 成行, 北村 昌幸, 和田 琢磨, 森田 貴之

     概要を見る

    従来、『太平記』の作者像は外部徴証に頼って考察されることが多かった。本研究ではそうした手法には距離を置き、なるべく作品内部に手がかりを求めることにより、『太平記』作者の政治に対する姿勢、知的基盤を明らかにすることに努めた。
    また、こうした研究に基盤を成り立たせるためには、古態本の考察が不可欠である。本研究では従来、古態性を強くとどめるとされた神田本をとりあげ、その古態性を検証し、神田本が必ずしもすべて古態をとどめるわけではないことを指摘した。

  • 井上円了念研究助成(刊行の助成)

    東洋大学  井上円了念研究助成(刊行の助成)

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2015年02月
     

    和田琢磨

     概要を見る

    『『太平記』 生成と表現世界』(新典社、2015)に対する刊行の助成。

  • 神田本を中心とした『太平記』の生成と表現世界に関する研究

    文部科学省  科学研究費補助金(若手研究(B))

    研究期間:

    2011年
    -
    2013年
     

    和田 琢磨

     概要を見る

    23年度の実績は大略以下の2点にまとめられる。(1)神田本などの古態本『太平記』を中心とした表現世界の研究。(2)『太平記』および『太平記秘伝理尽鈔』の享受に関する研究。 (1)については、申請時の予定以上に研究が進んだ。申請時には、作品の擱筆部分の位置付けのみを行う予定であったが、2月に冒頭部分についての研究発表も行うことが出来た。擱筆部分についての研究は、「文学・語学」201号(査読雑誌)に投稿し、掲載を許された。これは、表現世界の問題と作品の成立期の時代環境とを関連付けて論じたものである。また、冒頭部分については、「序」の研究史を整理し、これまで見落とされてきた研究史をも取り上げ再評価することを通して、「序」がなぜ置かれ作品内で如何に機能しているのかという問題について考察した。『太平記』の研究史を整理している点でも重要な考察であると考える。 (2)については、23年度に行う予定ではなかった。しかしながら、調査の過程で、これまで注目されてこなかった『太平記』の絵巻に出会い、検討の結果、『太平記』の享受を考える上で興味深いものであることが判明した。具体的には、『太平記秘伝理尽鈔』などの『太平記』評判書の影響を受けた珍しい作品であることが判明したのである。そのために、当初の予定を変更し、この絵巻の書誌的な考察と内容の分析をすることにした。この調査は今後も続け、活字化したいと考えている。 後述するが、原本調査は予定通り進まなかったので、残りの2年で行いたいと考えている。

  • 南北朝・室町時代初期における軍記の研究―西源院本・神田本『太平記』を中心に―

    独立行政法人日本学術振興会  科学研究補助金(特別研究員奨励費)

    研究期間:

    2007年04月
    -
    2009年03月
     

    和田琢磨

  • 『明徳記』の研究―初期足利政権周辺の文学作品研究の一環として―

    早稲田大学  特定研究助成費

    研究期間:

    2004年04月
    -
    2005年03月
     

    和田琢磨

  • 室町時代書写奥書を有する『太平記』諸本の研究―吉川家本を中心に―

    早稲田大学  特定研究助成費

    研究期間:

    2003年04月
    -
    2004年03月
     

    和田琢磨

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Misc

  • 学会リポート 軍記・語り物研究会2015年度大会シンポジウム《戦後70年企画》「近代日本と軍記物語―戦争と英雄象―」

    和田琢磨

    リポート笠間   59   102 - 104  2015年11月  [招待有り]

    会議報告等  

  • 『太平記』の表現世界―史実と物語―後醍醐天皇と光厳天皇

    和田琢磨

    牛久市読書団体連合会「やまびこ」   132   1 - 20  2015年10月  [招待有り]

  • 『太平記』の表現世界ー史実と物語ー武将と『太平記』

    和田琢磨

    牛久市読書団体連合会「やまびこ」   131   1 - 20  2015年10月  [招待有り]

    講演資料等(セミナー,チュートリアル,講習,講義他)  

  • 『太平記』の表現世界ー史実と物語ー建武政権の崩壊

    和田琢磨

    牛久市読書団体連合会「やまびこ」   130   1 - 19  2015年09月  [招待有り]

    講演資料等(セミナー,チュートリアル,講習,講義他)  

  • 『太平記』の表現世界ー史実と物語ー足利尊氏の位置づけ

    和田琢磨

    牛久市読書団体連合会「やまびこ」   129   1 - 18  2015年08月  [招待有り]

    講演資料等(セミナー,チュートリアル,講習,講義他)  

  • 『太平記』の表現世界ー史実と物語ー倒幕の語り方

    和田琢磨

    牛久市読書団体連合会「やまびこ」   128   1 - 19  2015年07月  [招待有り]

    講演資料等(セミナー,チュートリアル,講習,講義他)  

  • 『太平記』の表現世界ー史実と物語ー太平記の謎

    和田琢磨

    牛久市読書団体連合会「やまびこ」   127   1 - 21  2015年06月  [招待有り]

    講演資料等(セミナー,チュートリアル,講習,講義他)  

  • 『太平記』への入り口

    和田琢磨

    日本文学   64 ( 5 ) 68 - 69  2015年05月  [招待有り]

    速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)  

  • ゛文学史゛を創る

    和田琢磨

    東洋通信   51 ( 5 ) 4 - 7  2014年12月

    その他  

  • 『太平記』絵巻断簡の紹介

    和田琢磨

    日本文学文化   13   140 - 140  2013年02月

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 書評 北村昌幸著『太平記世界の形象』

    和田 琢磨

    説話文学研究   ( 46 ) 191 - 193  2011年07月

    CiNii

  • 中世散文 南北朝・室町時代文学研究動向 (特集 平成二十(二〇〇八)年(自1月至12月) 国語国文学界の動向)

    和田 琢磨

    文学・語学   ( 197 ) 30 - 33  2010年07月

    CiNii

  • 2008年度統一漢字テストの統計的分析

    和田 琢磨, 堀 玄

    亜細亜大学学術文化紀要   17   127 - 137  2010年

    CiNii

  • 太平記 解説

    和田琢磨

    完訳 太平記   4   395 - 445  2007年03月

  • 『難太平記』研究史の検証--『太平記』関係記事を中心に (研究の検証と展開 『太平記』の成立)

    和田 琢磨

    軍記と語り物   ( 43 ) 83 - 85  2007年03月

    CiNii

  • 研究展望 太平記(1998年一〇月〜2004年九月)

    和田 琢磨

    軍記と語り物   ( 42 ) 129 - 141  2006年03月

    CiNii

  • 曽我物語 解説

    和田琢磨

    現代語で読む歴史文学 曽我物語     337 - 364  2005年01月

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 義経記 解説

    和田琢磨

    現代語で読む歴史文学 義経記     415 - 447  2004年06月

    記事・総説・解説・論説等(その他)  

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その他

  • 日本文学WEB図書館『和歌文学大辞典』(古典ライブラリー)

    2013年04月
     
     

     概要を見る

    「承久記」「鎌倉大草紙」「太平記」「梅松論」「顕氏」「有光」「氏経」「氏村」「和氏」「清忠」「高範」「高広」「常顕」「経氏」「経氏集」「導誉」「遠村」「直氏」「長秀」「和義」「光正」「持之」「基氏」「師直」「師成親王」「行氏」「行朝」「義澄」「義稙」「義将」「義元」「頼隆」「頼武」「頼春」「高秀」「頼康」「頼之」

  • 『平家物語大事典』(東京書籍)

    2010年11月
     
     

     概要を見る

    「安芸実光」「源頼兼」「石橋山」「鎌倉」「衣笠」「腰越」「小坪」「鵐岩屋」「勝長寿院」「田越山」「由比」「平家物語人名考」「平家物語人名地名抄録」

  • 『女性の生き方事典――古典文学編――』(国書刊行会)

    2008年05月
     
     

     概要を見る

    「常盤御前」「祇王」「小督」「巴御前」「小宰相」

  • 『日本中世内乱史人名事典〈上〉』(新人物往来社)

    2007年05月
     
     

     概要を見る

    「足利義兼」「有王」「伊勢義盛」「昌俊」「巴」「中原兼遠」「源有綱」「渡辺競」

 

現在担当している科目

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担当経験のある科目(授業)

  • 日本語日本文学演習

    早稲田大学  

    2018年04月
    -
    継続中
     

  • 鎌倉・室町の文学

    早稲田大学  

    2018年04月
    -
    継続中
     

  • 日本文学史(中世文学)

    早稲田大学  

    2018年04月
    -
     
     

  • 日本文学概論

    早稲田大学  

    2018年04月
    -
     
     

  • 文章表現

    亜細亜大学  

  • 初年次ゼミナール

    東洋大学,亜細亜大学  

  • 講義(中世文学)

    東洋大学,青山学院大学,放送大学,日本体育大学  

  • 演習(中世文学)

    東洋大学,法政大学  

  • 日本文学史(中世)

    東洋大学,早稲田大学  

  • 古典文学文化特講(中世)

    東洋大学  

  • 室町文化論

    東洋大学  

  • 日本の古典籍

    東洋大学  

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社会貢献活動

  • 『平家物語』の魅力

    埼玉県鴻巣市  平成30年度 鴻巣市民大学講座こうのとりアカデミー 

    2018年10月
     
     

  • 『平家物語』の魅力

    なかの歴史文化研究会 

    2016年09月
    -
     

  • 『太平記』が生み出したスター 楠正成

    塩田平民話研究所 

    2016年09月
    -
     

  • 史実を曲げてまで何を語ろうとしているのか――『平家物語』の魅力――

    城西大学附属城西高等学校 

    2016年06月
    -
     

  • 『太平記』の表現世界――史実と物語――

    茨城県牛久市文化協会牛久市読書団体連合会 

    2015年04月
    -
    2015年09月

  • 何が女の幸せか?――『平家物語』「祇王」を読む

    埼玉県立川越女子高等学校 

    2014年06月
    -
     

  • 乱世を生きた人々の物語を読む

    国分寺市本多公民館 

    2013年11月
    -
    2014年01月

  • 闇に息づく男と女――『今昔物語集』二話

    国分寺市本多公民館 

    2012年12月
     
     

  • 『太平記』の魅力

    早稲田大学エクステンションセンター 

    2011年07月
    -
    2012年09月

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特定課題制度(学内資金)

  • 軍記物語享受資料の発掘と基礎的研究

    2021年  

     概要を見る

    中世文学作品にはまだまだ知られていない資料が数多くある。それらの中には、突如古書店から販売される場合もある。本研究期間にも、そういった書店等から現れた資料を二点見いだした。一つは室町時代の書写とされている伝一条冬良筆『平家物語』断簡、もう一つは近世初期の筆と推定される奈良絵本の幸若舞曲『伏見常葉』を貼った屏風である。前者は連れが数葉紹介されていて、一方系周辺の本文かと考えられているものであるが、今回発見した断簡によりその特異な姿を知ることが出来ることとなった。後者は本文の末尾が欠損していて特徴を明確にすることが難しいが、近世初期の伝存例は多くないことから、今後の研究に大いに資する資料であることは疑いない。

  • 織田本『太平記』の基礎的研究

    2020年  

     概要を見る

    西源院本系の本文を有する天正年間に書写された古写本、織田本『太平記』の本文についての基礎的な研究を行った。この織田本は西源院本の転写本であるとされてきたために、しっかりとした研究がなされてこなかった。しかしながら、西源院本原本が焼失し、その転写本とされてきた東京大学史料編纂所本も問題が多いことが判明した以上、この織田本の重要性は顧みられねばならなくなった。申請者は、このような問題意識から織田本本文の詳細な検討を行っている。現時点では、織田本は西源院本の転写本ではなく共通の祖本から派生した親戚関係にあるということ、織田本の書写は正確で西源院本の誤脱を補える箇所が散見されることなどを確認している。

  • 本文異同から探る南北朝時代における『太平記』の享受についての研究

    2018年  

     概要を見る

    論文「物語と前近代の日本の地域社会ーー架蔵『太平記』絵巻の紹介と位置付け」の前半部では、南北朝時代・室町時代初期における『太平記』の生成と享受の問題について論じた。また、口頭発表「『太平記』と武家――南北朝・室町時代を中心に――」(国際日本文化研究センター共同研究会&nbsp;&nbsp;2018年11月17日)では、『太平記』の本文異同と南北朝時代・室町時代の守護大名との関係について、天正本の研究史を整理検証しながら論じた。同じく口頭発表「物語と前近代の日本の地域社会――架蔵『太平記』絵巻の紹介と位置付け――」(第10回東アジア人文学フォーラム&nbsp; 2018年12月16日)の詳細は、前掲論文を参照されたい。

  • 『明徳記』の研究――初期足利政権周辺の文学作品研究の一環として――

    2004年  

     概要を見る

     本研究は次の三点を柱に進めている。 1,『明徳記』再稿本(陽明文庫本系)の校本の作成。 2,『明徳記』再稿本の表現世界の検討と作成目的の考察。 3,『太平記』や『明徳記』など、南北朝から室町初期の軍記、および享受資料の発掘と位置付け。 本年は、『明徳記』の諸本調査を進め、主に再稿本の校本作成を行った。再稿本は岩波文庫に収められているが、誤りが多いため読みやすい正確なテキストが必要とされており、また、前田尊経閣所蔵の版本に写された同系統の本文との比較検討もされておらず、研究を進める上での基礎が整えられていないと考えたからである。 なお、この他に新出の『太平記』絵巻を発見したので、校本と合わせて、近く発表したいと考えている。

  • 室町時代書写奥書を有する『太平記』諸本の研究―吉川家本を中心に―

    2003年  

     概要を見る

     永禄六年~八年の奥書を有する吉川元春書写本『太平記』(以下、吉川家本『太平記』)は、現在、山口県岩国市の吉川史料館の所蔵となっている。この本は、書写者と書写年時が明らかな中世の写本であり、また、本文の性格も特徴的であることから注目されてきたが、本文検討・作品世界の追究など、まだ検討しなくてはならない課題が多く残されている。特に最近では、毛利・吉川家周辺に複数の『太平記』伝本が存在していたことが具体的に明らかにされてきたことから、室町時代の武将の『太平記』享受を具体的に知る上でも吉川家本の詳細な検討は再度なされるべきであると考えられる。 このような状況をふまえた上で、吉川家本の考察に取り組んでいるのであるが、本年は主に本文の性格を文献学的方法によって整理することに主眼をおいた。すなわち、吉川史料館に赴き原本を調査・書誌を整理したほか、本文の校合から諸本間における吉川家本の位置を探ることを試みた。この作業は完了したわけではないが、これまでの調査に於いても、いくつか注目・検討すべき問題点も見つかった。例えば巻二十一「塩冶判官讒死事」は諸本間でもっとも移動が激しい箇所の一つであるが、吉川家本の当該箇所の位置づけは再考の必要があるように思われる。従来、吉川家本は古態本の一つである西源院本本文が形成される過程の姿を残したものといわれてきた。しかしながら最近、吉川家本の兄弟本と位置づけられる國學院大學蔵益田本の調査からこの説を見直す見解が出され、私も同様の結論に至った。そこで私なりの視点から後者の説を補強し、さらには次のような私見も加えるつもりである。すなわち、吉川家本は西源院本と他本の混合本文と考えられ、しかも、西源院本と極めて近い部分にも、現存西源院本にはなくその兄弟本と思しき伝本の詞章を引き継いでいるというものである。この成果の一部は近いうちに報告するつもりである。 今年度の成果は大略以上のようにまとめられるが、今後とも諸本を広く見渡しつつ本文検討を続け、さらには作品を読み込むことから、吉川元春と同じ『太平記』の世界を解明し、室町時代の武将の『太平記』世界を追求していきたい。