2022/01/21 更新

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タカマツ ヒサオ
高松 寿夫
所属
文学学術院 文学部
職名
教授
ホームページ

兼担

  • 文学学術院   大学院文学研究科

  • 教育・総合科学学術院   大学院教育学研究科

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学歴

  •  
    -
    1994年

    早稲田大学   文学研究科   日本文学  

  •  
    -
    1994年

    早稲田大学   文学研究科   日本文学  

  •  
    -
    1989年

    早稲田大学   第一文学部   日本文学  

学位

  • 早稲田大学   博士(文学)

  • 修士(文学)

  • (BLANK)

所属学協会

  •  
     
     

    万葉学会

  •  
     
     

    和漢比較文学会

  •  
     
     

    和歌文学会

  •  
     
     

    上代文学会

  •  
     
     

    早稲田大学国文学会

 

研究分野

  • 日本文学

研究キーワード

  • 国文学、日本文学、和歌、万葉集、和漢比較、日本古代の文筆活動、落語を中心とした寄席演芸

  • 国文学、日本文学、和歌、万葉集、和漢比較、日本古代の文筆活動

論文

  • 大伴家持の「江南美女詠」

    国語と国文学   97 ( 12 ) 3 - 16  2020年12月  [招待有り]

  • 「養老改元詔」の語彙

    日本文学研究ジャーナル   ( 14 ) 21 - 31  2020年06月

  • 日本古代边境意识与自然的发现

    靳慧卿, 訳

    日语学习与研究   ( 206 ) 1 - 9  2020年02月  [招待有り]

  • 日本の律令官人たちは自然を発見したか

    アジア遊学240・六朝文化と日本 謝霊運という視座から     67 - 79  2019年11月

  • 「養老改元詔」をめぐって

    日本文学   68 ( 5 ) 2 - 11  2019年05月  [招待有り]

  • 「従来厭離此穢土」―憶良が基づいた仏教言説

    上代文学   ( 122 ) 15 - 29  2019年04月  [招待有り]

  • 延暦十七年十二月二十七日「渤海王(嵩璘)啓」(『類聚国史』巻一九三)

      ( 12 ) 70 - 86  2019年03月

  • 『日本書紀』「推古天皇紀」に見える外交文書

    阿部泰郎・吉原浩人編『南岳衡山と聖徳太子信仰』(勉誠出版)     65 - 80  2018年06月

  • 『続日本紀』に関わる二つの上表文から編纂者の文筆をうかがう

    古代文学と隣接諸学   10   163 - 189  2018年04月

  • 懐風藻注釈稿・采女比良夫「春日侍宴応詔」(四二)

    高松寿夫

    早稲田大学日本古典籍研究所年報   ( 11 ) 76 - 84  2018年03月

  • 懐風藻詩の表現から文化の共有圏をうかがう―二つの「春日応詔」詩を例に―

    高松寿夫

    古代文学と隣接諸学2 古代の文化圏とネットワーク     492 - 521  2017年10月

  • 正岡容の木村荘八宛書簡(一)

    高松寿夫

    諸芸懇話会会報   ( 340 ) 2 - 4  2017年03月

  • 渤海使関係文筆資料注釈稿・『続日本紀』神亀五年正月甲寅条所載「渤海王(武藝)啓」

    高松寿夫

    早稲田大学日本古典籍研究所年報   ( 10 ) 55 - 68  2017年03月

  • 『日本書紀』の「孝」―「孝」をめぐる歴史叙述―

    高松寿夫

      ( 181 ) 1 - 10  2017年03月  [査読有り]

  • 唐僧恵雲の生物学講義・拾遺

    高松寿夫

    古代研究   ( 50 ) 56 - 61  2017年02月

  • 唐僧恵雲の生物学講義―『妙法蓮華経釈文』所引「恵雲云」の言説

    衝突と融合の東アジア     34 - 45  2016年08月

  • 山部赤人の作品と『万葉集』巻三・巻六の性格

    文学   16 ( 3 ) 64 - 79  2015年05月

  • 菅原道真「重依行字、和裴大使被詶之什」(『菅家文草』巻二 105)

    早稲田大学日本古典籍研究所年報   ( 8 ) 63 - 70  2015年03月

  • 山上憶良の語彙をめぐる諸問題—「沈痾自哀文」を中心に—

    美夫君志   ( 90 ) 14 - 26  2015年03月

  • 万葉歌人の漢詩—安倍広庭「春日侍宴」をめぐって—

    国学院雑誌   116 ( 1 ) 144 - 158  2015年01月

  • 熊谷幸吉というひと

    第84回 わせだ寄席 プログラム    2014年12月

  • 『懐風藻』序文にみる唐太宗期文筆の受容

    万葉   ( 218 ) 21 - 34  2014年12月

  • 山上憶良「沈痾自哀文」と仏教語彙

    万葉集研究   35   129 - 175  2014年10月

  • 学界時評 上代

    アナホリッシュ国文学   ( 7 ) 132 - 133  2014年08月

  • 大江朝綱「奉和裴使主到松原後、読予鴻臚南門臨別口号、追見答和之什 [次韻]」(『扶桑集』巻七 67)

    早稲田大学日本古典籍研究所年報   ( 7 ) 51 - 58  2014年03月

  • 赤人、憶良と家持

    高岡市万葉歴史館叢書   ( 26 ) 117 - 138  2014年03月

  • 大友皇子「述懐」詩読解

    早稲田大学大学院文学研究科紀要 第3分冊   ( 59 ) 3 - 14  2014年02月

  • 三遊亭円朝と徳川慶喜

    円朝全集 第7巻 月報7     1 - 3  2014年01月

  • 学界時評・上代

    アナホリッシュ国文学   ( 5 ) 208 - 209  2013年12月

  • 雑感—本日出演の方々に寄せながら

    第83回 わせだ寄席 プログラム    2013年11月

  • 学界時評・上代

    アナホリッシュ国文学   ( 3 ) 204 - 205  2013年06月

  • 大宝二年度遣唐使が日本の文筆にもたらしたもの

    河野貴美子・Wiebke DENECKE編『日本における「文」と「ブンガク」』     82 - 92  2013年03月

  • 明日香皇女挽歌—明日香川のほとりで亡き皇女を哀悼する—

    明日香風   125   20 - 23  2013年01月

  • 学界時評・上代

    アナホリッシュ国文学   ( 1 ) 162 - 163  2012年12月

  • 早稲田の蔵書から(4) 明治初期の新聞と三遊亭円朝

    第82回 わせだ寄席 プログラム    2012年11月

  • 八世紀初頭の日本の文筆にみる『五経正義』の受容

    東アジアの漢籍遺産 奈良を中心として     153 - 168  2012年06月

  • 和歌の機能—草創期から確立期まで

    世界へひらく和歌 言語 共同体 ジェンダー     81 - 90  2012年05月

  • Establishment of the Functions of Waka

    Waka Opening Up to the World Language,Community,and Gender     278 - 288  2012年05月

  • 資料紹介・「筆法雛形」

    諸芸懇話会会報   320   2 - 3  2012年05月

  • 平安時代前期の『唐太宗実録』受容に関する覚書

    平安朝文学研究   20   90 - 92  2012年03月

  • 「遷都平城詔」注解—元明朝文筆の解明への手がかりとして—

    比較文学年誌   48   59 - 78  2012年03月

  • 「遷都平城詔」と「隋高祖建都詔」との類似を最初に指摘したのは誰か—近世の『続日本紀』研究一斑—

    東アジア世界と中国文化 文学・思想にみる伝播と再創—     35 - 50  2012年01月

  • 石見の人麻呂—『万葉集』巻二の中でどう読むか—

    国文学研究   165   1 - 11  2011年10月

  • 「元明譲位詔」注解—元明朝文筆の解明への手がかりとして—

    万葉集研究   32   227 - 268  2011年10月

  • ヤマトタケル関係歌謡研究史・大御葬歌・独立歌謡論

      ( 44 ) 53 - 55  2011年02月

  • 元明朝文筆の初唐文献受容—「元明譲位詔」と和銅四年九月二日詔を中心に—

    古代文学の創造と継承     282 - 295  2011年01月

  • 元明朝の文筆—『続日本紀』掲載「元明譲位詔」を中心に—

    国語と国文学   87 ( 11 ) 143 - 154  2010年11月

  • 早稲田の蔵書から(二)桂文治は落語家で

    第80回 わせだ寄席 プログラム    2010年10月

  • 漢詩の動作語の豊かさ

    勉誠通信   ( 23 ) 8 - 9  2010年07月

  • 『菅家文草』元禄版本の本文の性格

    高松寿夫

    『日本古代文学と白居易 −王朝文学の生成と東アジア文化交流−』(勉誠出版)     324 - 346  2010年03月

  • 『菅家文草』巻一の欠字について—現存諸本の祖本の体裁・本文校訂など—

    早稲田大学日本古典籍研究所年報   ( 3 ) 12 - 18  2010年03月

  • 「新しき年の始めの初春の」 −『万葉集』の巻末歌−

    高松寿夫

    国文学 解釈と鑑賞   75-3   23 - 30  2010年02月

  • 早稲田の蔵書から(一) 円朝の息子の筆跡

    高松寿夫

    第79回 わせだ寄席 プログラム    2009年12月

  • 「円朝書簡」始末・続

    高松寿夫

    諸芸懇話会会報   ( 305 ) 4 - 5  2009年09月

  • 柿本人麻呂「泣血哀慟歌」A群の語りの方法

    高松寿夫

    万葉集の今を考える     233 - 245  2009年07月

  • 「円朝書簡」始末

    高松寿夫

    諸芸懇話会会報   ( 304 ) 2 - 4  2009年07月

  • 「呼子鳥」とは何か

    NHK日めくり万葉集(講談社)   7   70 - 71  2009年06月

  • 番付「四法柾」について

    高松寿夫

    諸芸懇話会会報   ( 303 ) 2 - 3  2009年05月

  • 学界時評 上代

    国文学 解釈と教材の研究 (学灯社)   54 ( 6 ) 182 - 183  2009年04月

  • 新出の円朝書簡について

    高松寿夫

    諸芸懇話会会報   ( 300 ) 1 - 2  2008年09月

  • 平安以前の宮廷文学と東アジア—七世紀までの漢字漢文受容を中心に—

    『平安文学と隣接諸学5 王朝文学と東アジアの宮廷文学』(竹林舎)     10 - 33  2008年05月

  • 〔資料紹介〕伝二条為明筆『拾遺和歌集』切

    早稲田大学日本古典籍研究所年報     3  2008年03月

  • 〔資料紹介〕架蔵本『肥前国風土記』の性格—『肥前風土記纂註』所引「曼本」との性格を中心に—

    『古代研究』(早稲田古代研究会)   41   74 - 81  2008年02月

  • 万葉歌の表現と漢詩の表現—特に身体的所作にかかわる表現をめぐって—

    『アジア遊学別冊 日本・中国 交流の諸相』(勉誠出版)     44 - 54  2006年03月

  • 聖武天皇の行幸と和歌

    『道の万葉集』(笠間書院)     169 - 200  2006年03月

  • 想像の景をうたう・補考—古今集歌人の場合を中心に

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   ( 51 ) 3 - 14  2006年02月

  • 想像の景をうたう—後期万葉自然詠の一特色

    上代文学   ( 95 ) 48 - 60  2005年11月

  • 高市黒人の旅の歌

    『高市黒人・山部赤人』(おうふう)     9 - 32  2005年09月

  • 『万葉集』冒頭「雄略御製歌」の背景と性格

    日本古代文学と東アジア(勉誠出版)    2004年03月

  • 山上憶良はなぜ秋の七草に藤袴を選んだか

    交錯する古代(勉誠出版)    2004年01月

  • 由義宮歌垣の歌謡—「淵も瀬も」歌謡を中心に—

    萬葉/萬葉学会   182   1 - 10  2002年10月

  • 朝川渡る

    明日香風/明日香保存財団   82  2002年04月

  • 山部赤人の方法と時代状況

    国文学研究/早稲田大学国文学会   136   1 - 9  2002年03月

  • 石川女郎・大伴田主「ミヤビヲ問答」をめぐって

    万葉集研究/塙書房     47 - 71  2001年12月

  • 赤人の吉野讃歌

    セミナー 万葉の歌人と作品 7(和泉書院)     89 - 102  2001年09月

  • 天下る織女

    アジア遊学/勉誠出版   27   49 - 59  2001年05月

  • 車持千年の作品の性格

    古代研究(早稲田古代研究会)   34   51 - 59  2001年01月

  • 上野理の万葉研究

    人麻呂の作歌活動/汲古書院     587 - 613  2000年03月

  • 天智・天武朝の美景観賞-「降雪問答」から「春秋競憐判歌」におよぶ-

    古代文学の思想と表現(新典社)     292 - 306  2000年

  • 久米歌研究文献目録

    古代研究/早稲田古代研究会   33  2000年01月

  • 留京三首

    セミナー万葉の歌人と作品 第2巻     180 - 188  1999年

  • 初期<相聞>-面臆断-久米褝師・石川郎女の相聞を中心に-

    古代研究   31   22 - 33  1998年

  • <相聞>と<雑歌>-『万葉集』の分類意識にみる初期万葉の状況・試論-

    国文学研究   124   1 - 11  1998年

  • 推古・舒明朝の宮廷儀礼歌-「馬子上寿歌謡」と「舒明国見歌」をめぐって-

    国文学研究   121   12 - 21  1997年

  • 神亀五年「難波四首」の構想−九五二歌の解釈を軸として−

    古代研究/早稲田古代研究会   30  1997年01月

  • 山部赤人「敏馬浦作歌」をめぐって

    古代研究   29   1 - 9  1996年

  • 『懐風藻』にみる上代美景意識の形成状況-和歌との関係にも触れながら-

    和漢比較文学   15   1 - 13  1995年

  • 〈留守の歌〉をめぐる考察-その発生・展開・消滅-

    上代文学   72   94 - 106  1994年

  • 浦島子と豊受神-二つの『丹後国風土記』逸文の背景-

    国文学研究   110   56 - 66  1993年

  • 〈不尽山〉の発見-赤人・虫麻呂歌をめぐって-

    国文学研究   /103,1-9   1 - 9  1992年

  • 持統朝の七夕の宴-文学の場としての検証-

    和漢比較文学   8   20 - 32

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書籍等出版物

  • 日本文学研究ジャーナル 第14号「特集 奈良・平安の漢詩文」

    河野貴美子, 高松寿夫( 担当: 共編者(共編著者))

    古典ライブラリー  2020年06月

  • 日本古典籍の世界 和歌と神道ー上野理旧蔵資料からー

    高松寿夫

    早稲田大学日本古典籍研究所  2015年12月

  • 日本「文」学史 第1冊 「文」の環境ー「文学」以前

    河野貴美子, Wibke DENECKE, 新川登亀男, 陣野英則( 担当: 分担執筆)

    勉誠出版  2015年10月 ISBN: 9784585294917

     概要を見る

    コラム「外交と文」「歌合と連歌」を担当。

  • 本朝話者系図

    本朝話者系図の会( 担当: 共著)

    独立行政法人 日本芸術文化振興会  2015年03月

  • 和歌文学大辞典

    和歌文学大辞典編集委員会( 担当: 共編者(共編著者))

    古典ライブラリー  2014年12月 ISBN: 9784904470015

  • 白居易与日本古代文学

    雋雪艶, 高松寿夫

    北京大学出版社  2012年07月 ISBN: 9787301206669

  • 菅家文草 寛文版本・元禄版本校異対照一覧〔漢詩篇〕

    高松 寿夫

    早稲田大学日本古典籍研究所  2012年02月

  • 『古今和歌集』巻第二十—注釈と論考—

    久喜の会( 担当: 共編者(共編著者))

    新典社  2011年05月 ISBN: 9784787915184

  • コレクション日本歌人選 柿本人麻呂

    高松, 寿夫

    笠間書院  2011年03月 ISBN: 9784305706010

  • 日本古代文学と白居易 : 王朝文学の生成と東アジア文化交流

    高松, 寿夫, 雋, 雪艶

    勉誠出版  2010年03月 ISBN: 9784585290025

  • 上代和歌史の研究

    高松, 寿夫

    新典社  2007年03月 ISBN: 9784787941831

  • 古代和歌 万葉集入門

    高松 寿夫

    早稲田大学文学部  2003年03月

  • 西本願寺本万葉集(普及版)巻第十六

    主婦の友社  1996年05月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • グローバルな視野からみる和漢の「文」と日本古典籍をめぐる学術文化史研究

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2024年03月
     

     概要を見る

    近年、人文学、とりわけ古典をめぐる研究や教育を取り巻く環境は年々厳しさを増している。本研究は、こうした学界の現状を正面から見据え、日本における和漢の「文」と、日本古典籍をめぐる学術文化史をグローバルな視野から捉え、過去から現在に至る人文知の歩みについて研究を進めることにより、古典学の課題や意義を改めて問い直し、発信していくことを目指すものである。具体的には、①日本における「文」の概念をめぐる通史を描き出す研究、②東アジアと世界の古典学の比較研究、③日中古典籍の交流と融合をめぐる研究、以上三つの柱を設定して、ワークショップなどを通して研究を展開し、それぞれの成果を書籍としてまとめていく

  • 懐風藻の注解に基づく上代日本の文筆活動の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    高松 寿夫, 土佐 朋子, 井實 充史

  • 東アジアの視野からみる和漢の「文」の学術文化史研究

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2020年03月
     

     概要を見る

    本研究は、1.日本の学術文化史を「文」の概念を軸として捉え直すことを主たる目的とし、2.和漢の典籍と古注釈書を通して前近代の学問の実相を辿り、3.近代初期の日中の図書館の蔵書形成と目録分類の変遷を調査分析することを合わせて進めるものである。これらの研究活動は早稲田大学プロジェクト研究所「日本古典籍研究所」が統括し行っている。1.については、研究協力者(海外共同研究者)であるボストン大学Wiebke DENECKE准教授と連携し、研究代表者と研究分担者が共同研究を行い、『日本「文」学史 第二冊 「文」と人びと――継承と断絶』(河野貴美子・Wiebke DENECKE・新川登亀男・陣野英則・谷口眞子・宗像和重編、勉誠出版)の執筆と編集を進め、2017年前半には公刊できる予定である。内容は、日本の古代から近代の入口までを見通しつつ、「文」と人びととの関係をさまざまな角度から描き出すもので、総勢28名の執筆者の協力を得た成果である。また『日本「文」学史 第三冊 「文」から「文学」へ――東アジアの文学を見直す』(河野・DENECKE・新川・陣野編、同)の刊行準備を整え、目次編成、内容構成について研究検討を行い、執筆を進めている。これは主として、西洋の概念や学問と出会い近代化に向かった日本の「文」から「文学」への移行を、東アジア全体の問題として考察するものである。2.については、清原宣賢の抄物(『長恨歌并琵琶行秘抄』『蒙求聴塵』)や具平親王の『弘決外典鈔』身延文庫蔵写本の研究と翻刻を行い、公刊に向けて準備を進めた。また、中古中世の学問史、古注釈書に関して学会発表や論文執筆を行い、研究成果を発表した。3.については、北京大学図書館所蔵の燕京大学図書館関連資料及び中国科学院国家科学図書館所蔵の旧北京人文科学研究所所蔵図書関連資料等の調査、考察を行い、資料のデジタルデータ化を進めた。1.日本の学術文化史を「文」の概念から捉え直す研究については、『日本「文」学史 第二冊 「文」と人びと――継承と断絶』をほぼ完成まで進めることができた。2016年3月に編集のためのワークショップを行って以後、編者や執筆者とのディスカッションを経て、「文」と人びととの関わりを通史的に眺め、従来の歴史区分とは異なる角度から日本の「文」の世界の変化や転換を見通す試みを、具体的な形としてまとめあげることができた。なお、2016年には『リポート笠間』61(笠間書院)で「理想の『日本文学史』」という特集が組まれ、「『日本「文」学史』A New History of Japanese "Letterature"の試み――全三冊刊行に向けて』(Wiebke DENECKE、河野貴美子)の執筆機会を与えられた。本研究課題の取り組みが、関連の学界にインパクトをもって迎えられた一つの成果といえよう。また『日本「文」学史 第三冊 「文」から「文学」へ――東アジアの文学を見直す』の目次構成を検討、決定することができた。東アジアにかつて共有されていた「文」の概念の変容と、現在の文学世界への転換を、東アジア全体の問題として検討する試みであり、第二冊同様、多数の執筆者の協力を得て執筆を進行している。2.和漢の典籍と古注釈書の研究については、清原宣賢の抄物や具平親王の『弘決外典鈔』の翻刻公刊に向けて作業と研究を進めた。また、浙江工商大学・王勇教授との共同研究成果として論文集(『衝突と融合の東アジア文化史』勉誠出版)を公刊した。3.近代初期の日中の図書館の研究については、北京大学図書館及び中国科学院国家科学図書館において近代初期の図書館関連資料の調査とデジタルデータ化を進めた。また、台湾・中央研究院歴史語言研究所傅斯年図書館においても旧北京人文科学研究所関連資料を調査し、資料を入手することができた。1.日本の学術文化史を「文」の概念から捉え直す研究については、『日本「文」学史』第二冊を刊行し、続いて『日本「文」学史 第三冊 「文」から「文学」へ――東アジアの文学を見直す』の刊行に向けて、執筆と編集を進めていく。その過程で、執筆者が草稿を持ち寄り読み合わせを行う編集のためのワークショップを2017年7月22日、23日に早稲田大学を会場として行う予定である。2.和漢の典籍と古注釈書の研究については、引き続き清原宣賢の抄物や具平親王の『弘決外典鈔』の翻刻と研究を進め、公刊を目指す。また、研究成果を学会発表や論文執筆を通して公にしていく。3.近代初期の日中の図書館の研究については、引き続き北京大学図書館及び中国科学院国家科学図書館において近代初期の図書館関連資料について、とくに蔵書カードや蔵書登録簿等の未公開資料を中心に調査を継続し、デジタルデータ化を進める。2017年7月22日、23日に開催を予定している「日本「文」学史」第3回ワークショップには、現在のところ『日本「文」学史 第三冊 「文」から「文学」へ――東アジアの文学を見直す』の執筆者計47名に対して参加を依頼している。内訳は国内22名、米国1名、欧州3名、韓国14名、中国7名であり、2017年度の研究費はこの国内外の執筆者をワークショップに招聘する旅費を中心に使用する予定である。また、和漢の典籍と古注釈書の研究、及び、近代初期の日中の図書館の研究についても、図書資料費を中心に使用する計画である

  • 六国史時代文筆活動の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2019年03月
     

    高松 寿夫, 河野 貴美子, 陣野 英則, 新川 登亀男, 松本 直樹, 吉原 浩人

     概要を見る

    『日本書紀』にはじまる六国史が編纂された時代(8世紀~9世紀)、日本で漢字を用いた表現活動が、どのように展開したか、総合的に把握しようとする研究。本研究で得られた主な成果は、以下のとおりである。
    (1)『早稲田大学日本古典籍研究所年報』を期間中毎年1号ずつ刊行した。誌上において、8世紀~9世紀に渤海国との外交に際して取り交わされた外交文書の注釈、8世紀に成立した現存最古の日本漢詩集『懐風藻』の注釈の一部、関係者による論文を掲載した。(2)『日本詩紀』『古京遺文』『寧楽遺文』等の電子データ化を行った。(3)研究代表者・分担研究者は、様々な媒体を通じて論文の公表、研究発表や講演等の口頭報告を行った。

  • 8世紀日本の文筆活動の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

    高松 寿夫

     概要を見る

    本研究によって得られた顕著な成果は以下のとおりである。
    1)大宝2年派遣の遣唐使には、文書行政を始動させるための参考文献の収集が任務として課されており、『文館詞林』などを持ち帰ったらしい。2)『五経正義』『唐太宗実録』など初唐期の文献が、8世紀初頭には日本に将来され、作文の参考に供されていたことを実証した。4)安倍広庭「春日侍宴」(『懐風藻』所収)は、虞世南詩を享受していることが判明し、同詩を収録していたと思われる虞世南または隋煬帝の別集の将来が推定される。5)山上憶良の語彙形成には、仏教語彙が大きな影響を与えている。この傾向は、同時代の日本の文筆全般にも及ぼして考えることができる。

  • 日本古代の漢文文献を通してみる東アジアの文学世界及び学術交流に関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2012年
    -
    2015年
     

     概要を見る

    本研究は、日本古代の漢文文献を通して、日本そして東アジアにいかなる文学世界が構築されていたか、またいかなる学術交流が展開していたかを考察し、それを文学・文化史上に正しく位置付け直すことを目指すものである。具体的な研究計画としては、以下の3項目を柱として研究活動を行った。
    (1)渤海使関係詩の精読注解 早稲田大学日本古典籍研究所主催による「渤海詩研究会」を六回開催し(2013年4月21日、7月21日、9月23日、12月8日、2014年1月26日、3月2日)、『扶桑集』所収の渤海使関係詩を精読した(成果は『早稲田大学日本古典籍研究所年報』第7号に掲載)。また、京都大学附属図書館にて『扶桑集』の写本調査を行い、写真複写資料等を収集した。
    (2)「文」の概念に関する研究 「文」の概念に関する新たな体系を構築、発信する専門書(『日本「文」学史をひらく』(仮題)、全3冊、勉誠出版)を刊行するため、企画立案を行った。そして、その第1冊『「文」の環境――「文学」以前』(仮題)の内容、項目について編集会議を重ね、2014年11月の刊行を目指し、準備を進めた。また、2014年5月31日、6月1日には、執筆者による編集ワークショップを開催するため、その準備を平行して行った。
    (3)日本伝存漢籍に関する研究 早稲田大学日本古典籍研究所と中国・浙江工商大学東亜研究院との共催により、2013年9月14日~16日に杭州に於いて、「東アジア世界における筆談の研究」「西湖のイメージ―東アジアの名勝の誕生・流伝・移動―」をテーマとする国際シンポジウムを開催した。また、書物をはじめとする東アジアの文化交流について、個別に研究発表、論文発表を行った。また、2013年2月に開催したシンポジウム「文化の衝突と融合―東アジアの視点から―」の成果論文集(『アジア遊学』勉誠出版)を2014年度中に刊行すべく、準備を進めた。

  • 平安時代初期の文筆活動と国際交流の基礎研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    高松 寿夫, 新川 登亀男, 吉原 浩人, 陣野 英則, 河野 貴美子, 後藤 昭雄, 波戸岡 旭, 仁平 道明

     概要を見る

    平安時代前期の漢詩文集、とりわけ『菅家文草』の諸本調査を行い、本文の異同、諸本の系統についての検討を行い、新たな見識を得た。2種版本(寛文版本・元禄版本)の本文異同については、漢詩部分(前半6巻)については、一覧にした冊子も作成した。渤海使関係詩の注釈作業を行ったが、その際にも、『菅家文草』諸本調査の成果が役立った。渤海使関係詩の注釈成果は、『早稲田大学日本古典籍研究所年報』誌上に公表した。

  • 日中朝をめぐる交流と日本古代文学についての研究-渤海使と文学・『聖徳太子伝暦』-

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2003年
    -
    2006年
     

    高松 寿夫, 田中 隆昭, 河野 貴美子, 新川 登亀男, 陣野 英則, 波戸岡 旭, 吉原 浩人, 小林 保治, 高松 寿夫

     概要を見る

    8世紀〜10世紀に日本にやってきた渤海使との交流の中で詠作された漢詩と、伏見宮本『聖徳太子伝暦』との読解作業をとおして、古代における日本と海外諸国(中国・朝鮮)との文化交流の諸相を多角的に検討した。渤海使関係詩の読解については、勅撰三詩集に掲載のそれはほぼ注釈作業を終え、研究書としての刊行準備段階に入った。詩の語句の解釈や典拠に関する点ばかりでなく、渤海使を受け入れる際の制度的な細部などについても、新たに判明した点が少なくない。またさらに、『田氏家集』『菅家文草』所収の作品についても鋭意読解作業を続けている。漢詩文読解のために索引類の充実は必須であることが実感され、日本漢文の総合的な電子検索システムを立ち上げる作業も開始した。伏見宮本『聖徳太子伝暦』の読解も、2006年度末の段階で、太子十人歳条まで読み進めた。いまだ十分になされたとは言えない『伝暦』の諸本論について、現存最古本に属する伏見宮本と他本との比校によって、かなり明確な傾向をつかむに至っている。歴史資料として扱われることの多い『伝暦』であるが、漢文としてのレトリックにも注目しつつ読解作業を進めている。判読の困難な資料を、写真(およびそのコピー)によって解読して行く作業は、なかなかはかどらないが、今後も作業を継続して行く予定である。それらの知見を含め、研究分担者がそれぞれの関心から得た新たな知見を、2005年・2006年の夏、それぞれ中国北京・同長春で開催された国際シンポジウムで発表し、内外の研究者との意見交換を図ることができた。特に2005年度の国際シンポジウムでの成果は、『日本・中国交流の諸相』(勉誠出版2006年)として刊行した。

  • 7〜9世紀の朝廷儀式と和歌・歌謡の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)

    研究期間:

    2001年
    -
    2002年
     

    高松 寿夫

     概要を見る

    2年目の本年度は、昨年度以来の研究内容を継承する一方で、これまでの研究成果を踏まえ、3篇の論文と1冊の著書を発表することが出来た。
    「山部赤人の方法と時代状況」(国文学研究136)は、8世紀前半の歌人・山部赤人の作歌に特徴的に現れる方法を、彼が活躍した時代状況と関わらせて論じたもの。ここで論じた時代状況は、一言で言えば「風流の流行」ということであるが、これは律令制の完成に伴い、時代が保守化してゆく状況と、聖武天皇の即位が要求した持統朝の記憶の喚起といった事柄が複合するところに生じた現象と捉えられる。
    「朝川渡る」(明日香風82)は、但馬皇女の和歌の解釈に関する論であるが、皇女歌にある「朝川」の「朝」という時間を、律令官制における「朝」という時間の意味に関わらせてみた。
    「由義宮歌垣の意義と歌謡」(萬葉182)は、称徳天皇が催した由義宮行幸において挙行された歌垣行事で披露された歌謡の歌詞と催事じたいの意義とを関わらせて論じたもの。聖代を称揚するときに好んで祥瑞が利用されたことと、「淵も瀬も」の歌詞は連動すると考える。
    著書『古代和歌』では、本研究の成果を総合的に取り入れつつ、政治史・状況史的な観点を積極的に導入しながら、上代和歌史の記述を試みたものである。

  • 遣唐使をめぐる日本古代文学の比較文学的研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2000年
    -
    2002年
     

     概要を見る

    2000年12月、研究所発足。2001年3月、周以量氏(現在中国首都師範大学副教授)、林忠鵬氏(現在客員研究員)を招聘、田中所長が加わり、早稲田大学で講演会。参加者約50名。2001年9月、二日間にわたり国内・海外研究員全員と北京大学の韋旭昇氏、北イリノイ州立大学のジョン・ベンテリー氏等を招聘して早稲田大学にて国際シンポジウム「古代日本・中国・朝鮮半島文化交流の新展開」。参加者約150名。この成果は近刊の『交錯する古代』(勉誠出版)に反映される。2002年7月、シンポジゥム「21世紀に向けての日中比較文学」を中国・長春市にて東北師範大学で共催。研究発表者日本側20名、中国側28名。参加者約200名。この成果の一部が2003年2月の『日本学論壇』に反映された。2002年11月、二日にわけて王宝平氏(浙江大学)・高文漢氏(山東大学)・孟慶枢氏(東北師範大学)・林嵐氏(東北師範大学)を招聘して、田中所長と石見清裕氏(教育学部)が加わり講演会。参加者約80名。こうした海外との学術交流と平行して、毎月一回『日蔵夢記』講読会を開催。本文整理・訓読・語釈・現代語訳を確定。この成果に関連する学術研究論文を加えて、近刊の『日蔵夢記大成』(勉誠出版)に反映される。また一方では日中比較文献目録の作成も進めているが、まもなく一定の成果を公表することが可能である。

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講演・口頭発表等

  • 『日本書紀』に記された対百済文書外交

    国際シンポジウム「古代史料に見る歴史と文学」   (早稲田大学戸山キャンパス)  SGU創生支援事業 早稲田大学国際日本学拠点  

    発表年月: 2019年01月

  • 「従来厭離此穢土」―山上憶良が基づいた仏教言説―

     [招待有り]

    シンポジウム「山上憶良と漢籍・仏典」   (駒澤大学)  上代文学会  

    発表年月: 2018年11月

  • 8世紀日本で読まれた漢籍―『懐風藻』注釈作業をとおしてうかがえること―

    中日古典学ワークショップ「中日古典学の交流と融合」   (早稲田大学戸山キャンパス)  早稲田大学日本古典籍研究所・北京大学中国語言文学系他  

    発表年月: 2018年11月

  • 古代日本の恋愛歌

     [招待有り]

    南開外院学術講座   (中国天津市 南開大学)  南開大学東亜文化研究センター  

    発表年月: 2017年09月

  • 日本上代の《辺境》意識と《自然》の発見

    高松寿夫

    ワークショップ「謝霊運を中心とした六朝詩と日本文学」   (中国北京市 北京師範大学)  北京師範大学東アジア文化センター・同大学外文系  

    発表年月: 2017年09月

  • 『日本書紀』「推古天皇紀」に見える外交文書

    高松寿夫

    シンポジウム「南岳衡山と聖徳太子信仰」   (中国湖南省衡陽市)  名古屋大学大学院人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター・早稲田大学日本宗教文化研究所  

    発表年月: 2017年08月

  • 『懐風藻』の「春苑 応詔」詩二首 ―比較によって見えてくるもの―

    高松寿夫

    上代文学会大会   (奈良女子大学)  上代文学会  

    発表年月: 2017年05月

  • 伊達文庫本万葉集調査報告

    高松寿夫

    共同研究「万葉集伝本の書写形態の総合的研究」第5回研究会  

    発表年月: 2015年12月

  • 花札に見る日本の伝統的自然観

     [招待有り]

    第4回 釜山国際文学祭   (韓国・釜山) 

    発表年月: 2015年10月

  • 唐僧恵雲の生物学講義—『妙法蓮華経釈文』所引「恵雲云」の言説—

    国際シンポジウム「東アジア文化交流—人と物の流通を中心に—」   (中国・温州医科大学) 

    発表年月: 2015年03月

  • 日本上代の『孝経』受容と天平宝字元年四月四日勅

    国際シンポジウム「東アジアにおける孝の文化」   (中国・清華大学) 

    発表年月: 2013年11月

  • 『懐風藻』編者をとりまく文筆状況

    第66回萬葉学会全国大会   (東京大学) 

    発表年月: 2013年10月

  • 外交が拓いた日本文学—5世紀から8世紀を視野として—

    国際シンポジウム「東アジア世界における筆談の研究」   (中国・杭州) 

    発表年月: 2013年09月

  • 赤人、憶良と家持

     [招待有り]

    '13高岡万葉セミナー ; 歌の道−家持へ,家持から−   (高岡市万葉歴史館) 

    発表年月: 2013年09月

  • 山上憶良と読書—「沈痾自哀文」を中心に—

    美夫君志会例会  

    発表年月: 2012年12月

  • 逸存資料としての『日本書紀』『続日本紀』

    国際シンポジウム「東アジア文学及び文化交流」   (中国・南開大学) 

    発表年月: 2012年09月

  • 8世紀初期の日本における《詔》という文体の獲得

    日本における「文」の世界・伝統と将来  

    発表年月: 2012年07月

  • 石見の人麻呂 —『万葉集』巻二をどう読むか—

    上代文学会7月例会  

    発表年月: 2011年07月

  • 奈良時代の文筆資料として見た行政文書—元明朝の初唐文献受容を中心に—

    国際シンポジウム「東西文化の融合」   (大東文化大学) 

    発表年月: 2010年10月

  • 奈良時代の詔勅にみる漢籍受容

    多元視野下的中国文学思想   (中国・北京師範大学) 

    発表年月: 2010年09月

  • 『菅家文草』元禄版本の本文の性格

    早稲田大学日本古典籍研究所・清華大学外語系共催シンポジウム「日本古代文学と白居易」   (早稲田大学) 

    発表年月: 2009年07月

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特定課題研究

  • 上代日本の文筆活動の研究

    2020年  

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    新型コロナ感染症流行のため、学会出張、調査出張がことごとく実施できず、ひたすら自宅や研究室で、論文を執筆や注釈の作成に携わる1年であった。夏から秋にかけて、オンラインによってではあるがようやく研究会や学会が一部再開される傾向となり、意見交換や学術交流が可能となった。とはいえ、調査出張はなおなかなか実施し難い状況である。その結果、今年度の研究成果は、「研究成果発表実績」に列挙した論文の公表にほぼつきるといえる。公表で来た論文の他に、『懐風藻』所収の「大友皇子伝」や下毛野虫麻呂による詩序の注釈作成、承和8年来日の渤海使がもたらした渤海王啓の注釈作成といった作業も行った。これらの成果は、いずれ注釈書や学術誌にて公表の予定である。

  • 『懐風藻』の注釈的研究

    2019年  

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    『懐風藻』の本文に対して、諸本の本文状況、これまでの研究史・注釈史を踏まえつつ、語や表現の用例についてより詳細な指摘を心がけた注釈を作成した。今年度は、懐風藻序文、86番詩、110番詩(詩番号は古典大系番号)に対する注釈を作成した。それぞれの作品の内容に対して理解を深めるとともに、それぞれの作者が背景とする教養や語彙についても、知見を深めることができた。注釈は、グループで行っている『懐風藻』の全注釈作成の作業の一部として近い将来に公表の予定である。また、得られた知見については、学会で報告したり、論文として公表することもできた。来年度以降においても、研究報告・論文として、積極的に発信して行く予定である。

  • 『万葉集』諸本の研究-江戸期を中心に-

    2018年  

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    諸機関の万葉集関係文献の調査・閲覧を行った。岩瀬文庫では寛永版本(柳原家旧蔵本)、中之島図書館では活字無訓本、伊達文庫では江戸期写本および万葉類葉抄写本、蓬左文庫では前年度に引き続き江戸時代前期写本2種を、それぞれ調査の主な対象とした。版本では、書き込みの内容の吟味が関心の中心であったが、岩瀬文庫の版本は、彰考館に伝来した写本(校本万葉集等では「阿野本」と呼ばれるもの)の親本との校異情報が書き込まれていると考えられる。また、伊達文庫写本については、田中大士・日本女子大学教授より、重要なご教示を頂戴した。今後の課題たい。文献調査等において、文学研究科博士課程在学の甲斐温子さんの協力を得た。

  • 万葉集中院本の研究

    2017年   甲斐温子

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    各地に所在する『万葉集』の近世写本、『万葉集』版本への書き込み等の調査が重要であろうとの見込みを持って、今年度は、2つの機関が所蔵する『万葉集』を調査した。調査した資料は下記のとおり。・蓬左文庫(愛知県名古屋市)所蔵資料(CD-ROMによる白黒画像の閲覧)1)『万葉集』写本(請求番号1・106・6)近世初期写。大本。20巻20冊。2)『万葉集』写本(請求番号1・106・7)近世初期写。大本。20巻20冊。・光丘文庫(山形県酒田市)所蔵資料1)『万葉集』版本(請求番号911.22・イ63・1-10)所謂寛永版本。江戸時代後期の書き込みあり。

  • 『万葉集』中院本の研究

    2016年  

     概要を見る

    各地に所在する『万葉集』の近世写本、『万葉集』版本への書き込み等の調査が重要であろうとの見込みを持って、今年度は、2つの機関が所蔵する『万葉集』を調査した。調査した資料は下記のとおり。・蓬左文庫(愛知県名古屋市)所蔵資料(CD-ROMによる白黒画像の閲覧)1)『万葉集』写本(請求番号1・106・6)近世初期写。大本。20巻20冊。2)『万葉集』写本(請求番号1・106・7)近世初期写。大本。20巻20冊。・天理図書館(奈良県天理市)所蔵資料1)古活字本『万葉集』(請求番号911.22・イ63・1-10)所謂活字無訓本。2)整版本『万葉集』(請求番号911.22・イ33・1-20)刊記部分を欠くが、寛永版本か。

  • 伊達文庫本「万葉集」の研究

    2015年  

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    宮城県図書館が所蔵する伊達文庫の近世初期写『万葉集』(以下「伊達文庫本」)は、奥書によって、所謂「中院本」の系統に属する写本であることがわかる。こんにち、中院本系の『万葉集』写本として有名なのは京都大学図書館所蔵の写本(京大本)であるが、中院本系写本の大きな特色には、禁裏御本との校異が書き込まれている(京大本では代赭による書き込み)ことが挙げられる。伊達文庫本にもそれは認められ(やはり代赭)、かつ京大本の校異情報の再検討を促す箇所が少なからず認められた。こんにちの『万葉集』本文研究では、中院本系との校異情報は、京大本によって代表されている観があるが、中院本系内での校合の必要性が強く実感される。

  • 『菅家文草』本文の研究

    2013年  

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     2009年度~2011年度の科研費を受けて行った、『菅家文草』の寛文版本と元禄版本の校異箇所の確認作業で、なお未着手であった部分を、すべて終えることができた。この結果、両版本の本文の性格について、全体に渡る見通しをつけることが可能となった。結論的には、拙稿「『菅家文草』元禄版本本文の性格」(高松寿夫・雋雪艶編『日本古代文学と白居易―王朝文学の生成と古代東アジア文化交流』勉誠出版/2010年)の見解を確認するものであった。すなわち、元禄版本は、寛文版本を覆刻しつつ、一部本文を改変している。その改変部分については、従来の研究では恣意的な改悪が多いと評されることがあったが、けっしてそのような貶められるべき性格のものではなく、むしろしかるべき検討を経た優良な校訂本文であると評価できるものと捉えられる。このことの確認によって、『菅家文草』の優良な本文としての元禄版本の位置づけを固めることが出来たものと考える。もちろん、元禄版本の改訂部分にも不備は認められるのであり、部分的には寛文版本の本文の方が、優れていると判断される箇所がないわけではない。また、両版本の比較だけでは本文の是非の判断が難しい箇所も少なくなく、『菅家文草』の本文校訂に際しては、他の古写本の参照が欠かせないことは、言うまでもない。今後の一層の本文研究が必要である。 すでに『『菅家文草』寛文版本・元禄版本校異対照一覧【文章篇】』のための作業は完了した段階にあり、今後、なるべく速やかに同書の刊行に向け、さらに作業を継続して行きたい。今回の研究費助成では、すでに公表した『『菅家文草』寛文版本・元禄版本校異対照一覧【漢詩篇】』の不備を調整し、その第2刷を刊行した。前回同様、両版本の影印の下にやや大きめの余白をあえて設定したのは、そこに、他本との校異情報をさらに付加することを期待しての措置である。前掲拙稿で指摘した、林羅山周辺の『菅家文草』の本文校訂作業と元禄版本が改変に用いた底本との関係についての分析も、なお引き続き行いたい。

  • 万葉歌と平安前期和歌との比較検討を通した和歌表現史の研究

    1997年  

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    古代の和歌には、類型的な表現が多いことはよく指摘されるところだが、今回、本特定課題研究助成によって、一昨年発行された『CD-Rom版新編国歌大観』を購入、その索引機能を様々に駆使することで、多様な類型のあり方を析出することができた。今年度は、恋歌の類型のいくつかを検討の主な対象とし、特に初期万葉(=和歌文学の初発時)における、それら類型の意味といったところに考察を及ぼした。その成果の一端は、初期相聞の類型を都市成立期のメディアという観点から説明することを試みた論「初期〈相聞〉一面臆断―久米禅師・石川郎女の相聞を中心に―」(『古代研究』31、1998.1)にやや詳しく述べた。また、関連する論として「〈相聞〉と〈雑歌〉―部立にみる初期万葉の状況・試論―」(『国文学研究』124、1998.3)がある。

  • 早稲田大学図書館蔵村尾元融手沢本「続日本紀」の研究

    1996年  

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     本校中央図書館に所蔵されている「続日本紀」の木版本(明暦版本)のうち、請求番号リ5・1938・1-19は、江戸時代末期の国学者、村尾元融の旧蔵になるもので、本文中には、元融自身の手によって書き込まれた注記や、他の「続日本紀」テキストによる校合の跡を大量に認めることができる。村尾元融といえば、彼の死後に公刊された「続日本紀考証」によって知られるが、当元融手沢本「続日本紀」は、その書き込みの量の多さからも、「続日本紀考証」執筆にあたって用意されたものであることが想定される。そのような見通しに立って書き入れの内容を検討してみると、確かに「考証」の注文とほぼ一致するものが多く認められることが判明した。 今年度の調査では、全19冊(明暦版本は全20冊であるが、当手沢本は首巻を欠いている)総ての書き込みについて「考証」との比較は完了していないが、「考証」成立の過程を知るのに絶好の資料であることは、まず間違いなかろうと思われる。なお当手沢本奥書によって、元融の本文校訂作業においては、内藤広前手沢本(現在所在未詳)が重要な役割を担ったことが窺え、「考証」例言に元融が記すところと一致するばかりでなく、諸々の徴証から、「続日本紀」の写本間の本文異同の確認においては、この内藤本の校合書き入れによるところが大きかったことが窺える。それらの事柄も含めて、いずれ当元融手沢本の性格について総合的に明らかにした上で、公に紹介する機会を得たいと考えている。更に、今回の調査の結果、当手沢本は明治38年10月に、村尾元長氏より当大学へ寄贈されたものであることが判明し、同時に、「古事記」「日本書紀」などの元融手沢本(いずれも版本への書き込み)も寄贈されていることが確認できた。中でも「続日本後紀」(請求番号リ5・1939)における書き込みは、「続日本紀」におけるものと量的に遜色のない大量なものであり、元融の学問を跡付ける上にも重要なものであることを窺わせるものである。

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