2025/01/06 更新

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フクダ イクヒロ
福田 育弘
所属
教育・総合科学学術院 教育学部
職名
教授
学位
文学修士 ( 早稲田大学 )
博士課程研究免状 ( パリ第3大学 )
Diplome d' etudes approfondies (diplome of pre-PHD) ( Paris III University )

経歴

  • 2023年04月
    -
    2025年03月

    食と農の研究所(早稲田大学総合研究機構)   所長

  • 2007年
    -
     

    早稲田大学 教育・総合科学学術院 教育学部 複合文化学科 教授

  • 2002年
    -
     

    早稲田大学教育学部 教授

  • 2002年
     
     

    早稲田大学教育学部 教授

  • 1996年
    -
    2002年

    早稲田大学教育学部 助教授

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学歴

  •  
    -
    1989年

    早稲田大学   文学研究科   フランス文学  

  •  
    -
    1980年

    早稲田大学   第一文学部   フランス文学  

所属学協会

  •  
     
     

    日本フランス語教育学会

  •  
     
     

    言語文化教育学会

  •  
     
     

    日本フランス語フランス文学会

  •  
     
     

    フランス地理学会

研究分野

  • 文学一般

研究キーワード

  • 仏語・仏文学 文化学(表象・感性研究)

 

論文

  • ともに鍋を囲むということ――食がおりなす時空間

    福田 育弘

    すまいろまん 特集:食とすまい   113   30 - 32  2023年08月

    担当区分:筆頭著者

  • 日本的文化変容が日本的独自性になる過程 ― 甘味葡萄酒から自然派ワインへ ―

    福田 育弘

    学術研究 ― 人文科学・社会科学編 ―   ( 71 ) 209 - 236  2023年03月

  • 飲食における「再自然化」― 有機ワインから自然ワインへ ―

    福田育弘

    学術研究 ― 人文科学・社会科学編 ―   ( 70 ) 281 - 308  2022年03月

  • 共食と団欒 ーー 食事を楽しむ感性の誕生 ーー

    福田育弘

    学術研究 人文科学・社会科学編   ( 69 ) 227 - 254  2021年03月

    担当区分:最終著者

  • 共食を楽しむ感性の誕生

    福田 育弘

    東京名物食べある記(著作)   ( 69 )  2020年06月

     概要を見る

    百貨店のレストランでの外食が、家族でともに食べる楽しみという感性を生み出したことを考察した。

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書籍等出版物

  • 日仏美食交流 2つの食のメディエーションの魅惑と補完性

    福田 育弘( 担当範囲: 第4章(単独)、第8章(二コラ・ボーメールとの共著))

    ライン&ドナウ大学出版局  2023年12月 ISBN: 9782493323576

  • 自然派ワインを求めて : 日本ワインの文化学

    福田育弘( 担当: 単著)

    教育評論社  2023年04月 ISBN: 9784866240787

  • ともに食べるということ:飲食にみる日本人の完成

    福田育弘( 担当: 単著,  担当範囲: 全体 全320頁)

    教育評論社  2021年04月 ISBN: 9784866240381

  • 新・ワイン学入門

    福田育弘( 担当: 単著)

    集英社インターナショナル  2015年12月 ISBN: 9784797673128

  • 「飲食」というレッスン — フランスと日本の食卓から —

    福田 育弘( 担当: 単著)

    三修社  2007年04月 ISBN: 9784384005462

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講演・口頭発表等

  • 自然派ワインを求めて:日本ワインの文化学

    福田 育弘  [招待有り]

    味の集会  

    発表年月: 2023年04月

    開催年月:
    2023年04月
     
     
  • なぜいま自然派ワインか?

    福田 育弘

    自然派ワインの果て  

    発表年月: 2022年07月

    開催年月:
    2022年07月
     
     
  • 日本における有機自然派ワインつくり(原題はフランス語:La tendance bio-nature du vin au Japon)

    福田 育弘  [招待有り]

    自然派ワインと土地との絆(フランス語原題:Des vins « nature » et des liens à la Terre)   (ストラスブール)  ストラスブール大学  

    発表年月: 2020年02月

     概要を見る

    日本で有機自然派ワイン作りが広がりつつある現状を分析した。

  • フランスの原産地呼称制度の成立過程における問題点 ―― シャンパーニュの事例から ――

    福田 育弘  [招待有り]

    ローカルからグローバルへ 地理的表示の挑戦:世界と日本の展望   (名古屋)  名古屋大学教養教育院  

    発表年月: 2020年01月

     概要を見る

    シャンパーニュ地方におけるAOC制定の過程で生じた問題を考察

  • ワインが日本酒にあたえた影響 ~日本酒のワイン化~

    福田 育弘

    日本酒とワインの新たな可能性を考える   (東京)  早稲田大学 現代フランス研究所  

    発表年月: 2019年11月

     概要を見る

    日本酒の変化に酒質の点でも飲み方の点でもワインが影響していることを考察

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • フランスにおけるterroirとconvivialiteの表象形成とその相互作用

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2027年03月
     

    福田 育弘

  • フランスにおける terroir と convivialité の表象形成とその相互作用

    文部科学省  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2026年03月
     

    福田 育弘

  • フランス飲食文化の受容を軸とした日本の飲食表象空間の編成とその社会的意味の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2020年03月
     

    福田 育弘

     概要を見る

    飲食という行為を広く文化としてとらえることである。飲食が展開される日本の家庭の食卓から外食装置にまでいたる広い意味での飲食空間が、その基層においてどうイメージされ価値づけられているか、つまりどう表象されているかを問うことである。この探索をより明確にするために、フランス飲食文化という比較項をもうける。これによって、探索はより具体的になり、実り多いものとなると同時に、フランスの飲食空間と日本の飲食空間の表象上の相違も明らかになるだろう。探索の方法論は領域横断的で学際的である。探索すべき対象は、文学作品をふくむ飲食に関するテクストであり、同時に飲食の現場のフィールドワークも適宜行い、現場での言説を確認する。こうして通時的視点と共時的視点の双方から飲食という行為の意味を分析する。基本的な視点は表象であり、それを軸に、おもにブルデュー社会学、アナールは歴史学、ベルク風土論地理学の手法を用い、適宜民俗学と文化人類学の成果も活用する。もっとも重要な最終的な研究成果は、日本の飲食の社会的特徴が、人々でいっしょに食事を摂るさいに、各人がまず自然とのつながりを意識する点にある。人とのつながりはこの自然とのつながりの結果として生じると感じられれることだ。これに対して、フランスを中心とする欧米の共食においては、人間同士の関係が重視される。日本の飲食空間は自然性によって、欧米の飲食空間は社会性によって大きく特徴づけられる。ただし、忘れてはならない点は、日本の自然志向は、より自然な食材の選択や料理技術の洗練をはじめきわめて高度な人間の技術性によって実現されていることだ。これはまさに文化を積み重ねて自然に至ろうとする日本の風土性の表現である

  • 複合文化学の方法の構築

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2010年
    -
    2013年
     

     概要を見る

    全体として複合文化学の方法論の基礎が確立された。
    福田は、当初の予定通り、フランス、パリ・ソルボンヌ大学地理学科の教授・研究者との連携によって、日仏におけるワインの文化的受容の研究を深め、2013年12月13日14日の日仏シンポジウム「ワインをめぐる人を風景」を開催した。これによってワインの受容が文化的社会的背景をもつことが明らかになった。神尾は、行為としてのコミュニケーションに基礎をおくルーマンの社会理論を、日本のネット社会に応用し、日本の若者に顕著な「つながりたい」欲望の在り方を分析した。
    この2人の具体的で日常的な文化現象の考察により、複合文化学の在り方やその方法論が明確になった。

  • 暴動する反近代としての〈過剰な食〉―規範の逸脱をめぐる複合文化学研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2004年
    -
    2007年
     

    福田 育弘, 神尾 達之, 桑野 隆, 後藤 雄介, 高橋 順一, 原 克

     概要を見る

    各人がそれぞれのフィールドにおいて近代の飲食行為を文化現象として考察した。
    福田は、おもにフランスと日本において、共に食べることに価値を見出す<共食の思想>の在り方を、歴史的な社会的背景をふくめ学際的に考察した。とくに、日仏の文学作品における共食の表象を研究し、それぞれの社会で、個人にとっての飲食の意味を重要視する<個食の快楽>が、<共食の思想>にあらがいながら形成されてきたことを明らかにした。ロアルド・ダール『チャーリーとチョコレート工場』(1964)は、2005年にティム・バートン監督によって映画化された。神尾は、子供向けのファンタジーとして読まれているダールの原作から表向きはいわば排除されていたチョコレートのセクシュアルな意味合いは、バートンの映画で回帰する。本研究では、この回帰のプロセスをチョコレートの表象の変化として考察した。桑野は、ロシア・アヴァンギャルドと社会主義リアリズムにおける飲食の表象を比較した結果、後者は豊かな飲食のイメージを捏造しているのに対し、前者では独特の日常生活観や革命観も関連して飲食の表象が乏しいことが改めて確認した。後藤は、ラテンアメリカの「喰人」表象が西欧とラテンアメリカの関係性において、今日のポストコロニアル的なものへと変化していったことを明らかにした。高橋は、わたしたちの社会の変容にとって重要なキー概念としての歓待の概念を研究した。歓待の概念は人類と生活世界(Lebenswelt)についての新たな視点の基礎となるものである。現在、高橋は歓待の哲学的な基礎について考察を行っている。原は、「お袋の味」言説を起点に、大量生産消費文化と家族制度イデオロギーという視点から20世紀米国の食をめぐる表象構造を批判的に分析した。
    以上の研究から、近代における飲食の問題性が学際的に浮き彫りになった。

Misc

 

現在担当している科目

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社会貢献活動

  • NHKラジオ フランス語講座

    NHKラジオ フランス語講座 

    2005年08月
    -
     

     概要を見る

    ゲストとして出演し、ワインを中心としたフランスの飲食文化について、文学作品と関連させつつ語る。

特別研究期間制度(学内資金)

  • ・マグレブのフランス語文学およびフランスにおけるマグレブ人による文学・フランス文学における飲食の表象

    2000年04月
    -
    2001年03月

    フランス   プロヴァンス大学

他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2023年
    -
    2027年

    食と農の研究所   プロジェクト研究所所長

  • 1989年
    -
     

    教育総合研究所   兼任研究員

特定課題制度(学内資金)

  • 日仏の「自然派」ワイン言説とその社会的表象にみる「再自然化」

    2020年  

     概要を見る

    自然派ワインのフランスにおける基礎文献を取集し、その読解をすすめた。これによって、1)1980年代に有機醸造と有機栽培の先駆的事例があったこと、2)その後、有機農産物認定の制度確立により有機栽培ぶどうによるワインが制度的認定を受けたこと3)有機認定制度が有機栽培を重視していたために、有機醸造によるいわゆる「自然派」ワインが2000年代以降、徐々に広がったことがわかった。また、日本においては、2000年代後半になって、有機ワインと「自然派」ワインとほぼ同時に消費市場に広まり、日本の新しいワイン生産にも一定の影響をあたえている。「自然派」ワインのひろがりは、自然を積極的に取り戻そうとする「再自然化」の典型例である。