2022/05/19 更新

写真a

スギヤマ チヅル
杉山 千鶴
所属
スポーツ科学学術院 スポーツ科学部
職名
教授

兼担

  • 教育・総合科学学術院   教育学部

  • スポーツ科学学術院   大学院スポーツ科学研究科

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

  • 文学学術院   文化構想学部

学歴

  •  
    -
    1989年

    お茶の水女子大学   人文科学研究科   舞踊教育学  

  •  
    -
    1985年

    早稲田大学   文学部   史学科日本史学専修  

学位

  • (BLANK)

  • お茶の水女子大学   文学修士

所属学協会

  •  
     
     

    比較舞踊学会

  •  
     
     

    日本スポーツ人類学会

  •  
     
     

    スポーツ史学会

  •  
     
     

    舞踊学会

  •  
     
     

    日本体育学会

 

研究分野

  • スポーツ科学

研究キーワード

  • スポーツ人類学、舞踊学

論文

  • 小森敏(1887-1951)から藤井公(1928-2008)・利子(1937- )へ ―帝劇歌劇部に移入されたバレエの行方―

    杉山千鶴

    比較舞踊研究   24   1 - 11  2018年03月  [査読有り]

  • 第5章 ベテラン VS 少女 ―一九二〇年代浅草という舞台で輝いた女性たち―」

    杉山千鶴

    中野正昭編『ステージ・ショウの時代』     113 - 132  2015年11月

  • 踊る身体が獲得したもの(身体を通したフィールドワーク,シンポジウム,12 スポーツ人類学,専門領域企画,2020東京オリンピック・パラリンピックと体育・スポーツ科学研究)

    杉山 千鶴

    日本体育学会大会予稿集   ( 66 )  2015年08月

    CiNii

  • 趣旨(身体を通したフィールドワーク,シンポジウム,12 スポーツ人類学,専門領域企画,2020東京オリンピック・パラリンピックと体育・スポーツ科学研究)

    石井 隆憲, 杉山 千鶴, 弓削田 綾乃

    日本体育学会大会予稿集   ( 66 )  2015年08月

    CiNii

  • 「序章Ⅱ帝国劇場歌劇部から浅草オペラへ」「第2章小森敏―静けさを愛する心を糧にー」

    杉山千鶴

    片岡康子監修『日本の現代舞踊のパイオニアー創造の自由がもたらした革新性を照射する』     序章18、第2章33 - 序章22、第2章42  2015年03月

  • 提案趣旨(芸能のまなざし-スポーツ人類学における日本芸能論の可能性-,シンポジウム,12 スポーツ人類学,専門領域企画)

    中嶋 哲也, 杉山 千鶴

    日本体育学会大会予稿集   ( 65 ) 56 - 57  2014年08月

    CiNii

  • 玉置真吉(1885−1970)の社交ダンス前史—浅草オペラにおける活動の意義—

    中西みなみ, 杉山千鶴

    舞踊學   36   18 - 24  2014年03月

  • 「おわら風の盆演舞場」における舞台踊りの特徴—富山県「おわら風の盆行事」調査報告—

    杉山未那美, 田邊元, 杉山千鶴

    比較舞踊研究   20   43 - 51  2014年01月

  • 秋田県「野中吉田人形芝居」調査報告

    中山徹, 中西みなみ, 杉山千鶴

    比較舞踊研究   19   77 - 84  2013年01月

  • モダンダンスの身体を作るトレーニング(1)—藤井公・利子舞踊研究所のバー・レッスン—

    杉山千鶴

    比較舞踊研究   18   62 - 72  2012年06月

  • 秋田県「西馬音内盆踊り」調査報告

    中西みなみ, 中山徹, 杉山千鶴

    比較舞踊研究   17   47 - 56  2011年12月

  • 「新しい舞踊を求めて―帝劇歌劇部から生まれたモダンダンス草創たち―

    杉山千鶴

    遠藤保子・細川江利子・高野牧子・打越みゆき編著『舞踊学の現在―芸術・民族・教育からのアプローチ』文理閣     33 - 45  2011年03月

  • 声楽家から舞踊家へ —小森敏(1887-1951)の転身—

    杉山千鶴

    早稲田大学演劇博物館グローバルCOE紀要 演劇映像学2010   3   325 - 335  2011年03月

  • 12人-2P-K10 エスノパフォーマンスとの出会いから身体表現創出へ : ワヤン・クリを用いた事例の検討(12.スポーツ人類学,一般研究発表抄録)

    弓削田 綾乃, 杉山 千鶴, 西 洋子

    日本体育学会大会予稿集   ( 61 )  2010年09月

    CiNii

  • ダンスはストレス解消に有効なのか?

    杉山千鶴

    ストレス アンド ヘルスケア   197   3 - 5  2010年06月

  • 躍動する脚 —1930年代浅草のレヴュー・ダンサー—

    杉山千鶴

    現代スポーツ評論   19   86 - 91  2008年11月

  • 舞踊家・河合澄子の誕生〜大正期の活動を追って〜(原著論文)

    杉山千鶴

    早稲田大学演劇博物館日亜・日欧比較演劇総合研究プロジェクト研究成果報告論集     1 - 13  2008年03月

  • 昭和初期における河合澄子の活動(研究ノート)

    杉山千鶴

    早稲田大学演劇博物館21世紀COE演劇研究センター『COE演劇研究センター紀要』   ( 8 ) 305 - 309  2007年01月

  • ダンスの生成=「創作」を考える—2つの創作コンクールを事例として—(原著論文)

    杉山千鶴

    姿かたち研究会『姿かたち研究』   ( 6 ) 11 - 22  2006年09月

  • 藤井公・利子の主要作品と東京創作舞踊団の活動(年表)

    藤井利子, 杉山千鶴

    藤井公・利子アーカイヴスと現在プロジェクト主催『藤井公・利子の現在—観覧車—』プログラム     6 - 7  2006年06月

  • 第18回全日本高校・大学ダンス・フェスティバル参加発表部門講評(批評)

    杉山千鶴

    日本女子体育連盟『女子体育』   47 ( 11・12 ) 51 - 52  2005年11月

  • 第18回全日本高校・大学ダンス・フェスティバル創作コンクール部門講評(批評)

    杉山千鶴

    日本女子体育連盟『女子体育』   47 ( 11・12 ) 45 - 46  2005年11月

  • インドネシア、ロンボク島の電伝統芸能・グンダン・ブレックの舞踊特性(原著論文)

    杉山千鶴

    早稲田大学体育局『早稲田大学体育学研究紀要』   ( 35 ) 53 - 61  2003年03月

  • インドネシア・西スマトラ州における舞踊の特性(原著論文)

    杉山千鶴

    姿かたち研究会『姿かたち研究』   ( 5 ) 33 - 44  2003年

  • 舞踊とリズム-藤井公・利子を事例として(研究資料)

    杉山千鶴

    早稲田大学人間科学研究科『ヒューマンサイエンス』   15 ( 1 ) 76 - 79  2003年01月

  • 第15回全日本高校・大学ダンス・フェスティバル参加発表部門講評(批評)

    杉山千鶴

    日本女子体育連盟『女子体育』   44 ( 11・12 ) 46 - 48  2002年11月

  • 関東大震災後の浅草オペラ-歌劇団の地方巡業と上演された舞踊-(原著論文)

    杉山千鶴

    舞踊学会『舞踊学』   ( 25 ) 8 - 22  2002年03月

  • 私の授業ノート・パフォーマンスを主体としたダンスの授業の成果と課題(授業研究)

    杉山千鶴

    大学体育連合『大学体育』   ( 76 ) 45 - 46  2002年

  • ダンス・コンクールと大学の成果体育-2つのダンス・コンクールを中心に(研究資料)

    杉山千鶴

    早稲田大学体育局『早稲田大学体育学研究紀要』   ( 33 ) 61 - 67  2001年

  • 第13回全日本高校・大学ダンス・フェスティバル創作コンクール部門作品講評(批評)

    杉山千鶴

    日本女子体育連盟『女子体育』   42 ( 11・12 ) 21 - 22  2000年11月

  • 再々創造された芸能・「新しいケチャ」に見る姿・かたち(原著論文)

    杉山千鶴

    姿かたち研究会『姿かたち研究』   ( 3 ) 33 - 53  2000年08月

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書籍等出版物

  • 文字の世界で踊り続ける—1920年代の浅草の女王・河合澄子、『近代日本の身体表象—演じる身体・競う身体』

    杉山千鶴, 瀬戸邦弘, 杉山千鶴編集, 分担執筆

    森話社  2013年10月 ISBN: 9784864050524

  • 第2章:舞踊と日本人の身体,第1節:浸透する西洋—浅草オペラの身体—,『日本人のからだ・再考』

    杉山千鶴他( 担当: 共著)

    明和出版  2012年05月 ISBN: 9784901933261

  • 第3章7.ダンスの技術論,『トップパフォーマンスへの挑戦』早稲田大学スポーツ科学学術院編,pp.66-71.

    杉山千鶴

    ベースボールマガジン社  2007年03月 ISBN: 9784583100159

  • 終わらない創造-バリ島のKecak Dance-,『教養としてのスポーツ人類学』寒川恒夫編著

    杉山千鶴

    大修館書店  2004年07月

  • 4.〔3〕踊る女と見る男−浅草オペラのコーラスガールとペラゴロ−,『女と男の人間科学』山内兄人編著,pp.187-196.

    杉山千鶴

    コロナ社  2004年01月 ISBN: 4339078387

Works(作品等)

  • 藤井公珈琲の会主催:藤井公追善公演「われは草なり」出演

    芸術活動 

    2011年01月
    -
     

  • 早大モダンダンスクラブ定期公演出演

    芸術活動 

    1982年12月
    -
    2010年12月

  • 埼玉県舞踊協会主催「ステージ1」出演

    芸術活動 

    1985年09月
    -
    2008年09月

  • 豊島区立舞台芸術交流センターあうるすぽっとタイアップ公演:藤井公・藤井利子・東京創作舞踊団「やさしい視線が奏でる ダンス 人間模様」出演

    芸術活動 

    2008年01月
    -
     

  • 東京創作舞踊団公演出演

    芸術活動 

    1983年12月
    -
    2008年01月

  • 社団法人「やどかりの里」主催「素晴らしきモダンダンスの世界」出演

    芸術活動 

    1986年06月
    -
    2007年10月

  • 藤井公・利子アーカイブスと今主催:藤井公・利子の現在—観覧車(振付:藤井公・利子)出演

    芸術活動 

    2006年06月
    -
     

  • 埼玉県舞踊協会主催彩の国ダンス・セッション、「雑草」(振付:高野尚美)出演

    芸術活動 

    2005年12月
    -
     

  • 早稲田大学所沢キャンパス学術シンポジウム、舞踊実演

    芸術活動 

    2004年06月
    -
    2005年09月

  • Sun Arts主催Free Package出演

    芸術活動 

    1998年03月
    -
    2005年03月

  • 東京新聞社主催現代舞踊展、藤井公・利子作品出演

    芸術活動 

    1983年07月
    -
    2003年07月

  • 文化庁主催芸術文化総合体験事業、藤井公・利子作品出演

    芸術活動 

    2001年10月
    -
     

  • Korean Dance Collection、高野尚美「夜の草を踏む」作品出演

    2001年07月
    -
     

  • 早稲田大学人間科学部学部デー「ダンス・パフォーマンス」出演

    芸術活動 

    1996年05月
    -
    2001年05月

  • 埼玉県舞踊協会主催バレエ・モダンダンスコンサート出演

    芸術活動 

    1999年03月
    -
    2001年03月

  • Dance創世記2000、高野尚美作品『夜の草を踏む」出演

    芸術活動 

    2000年05月
    -
     

  • 国民文化祭岐阜99・洋舞フェスティバル、高野尚美作品出演

    芸術活動 

    1999年11月
    -
     

  • ダンス・エスカルゴ、高野尚美作品「酔いどれ天使の唄」出演

    芸術活動 

    1999年07月
    -
     

  • チャコット主催5月の祭典、高野尚美作品出演

    芸術活動 

    1999年05月
    -
     

  • 埼玉県舞踊協会主催Fine Artsダンスさいたま出演

    芸術活動 

    1990年05月
    -
    1999年05月

  • 藤井香モダンダンスリサイタル出演

    芸術活動 

    1998年05月
    -
     

  • 現代舞踊協会主催新人舞踊公演出演

    芸術活動 

    1990年03月
    -
    1998年03月

  • 仙台市芸術文化振興財団主催モダンダンス公演、藤井公・利子作品出演

    芸術活動 

    1998年02月
    -
     

  • 文化庁主催移動芸術祭、藤井公・利子作品出演

    芸術活動 

    1997年10月
    -
     

  • 第30回埼玉県舞踊協会主催埼玉全国舞踊コンクール・モダンダンス部門一部埼玉県舞踊協会賞受賞

    芸術活動 

    1997年07月
    -
     

  • 埼玉国際創作舞踊コンクール予選・決選、原島マヤ「大地の歌」作品出演

    芸術活動 

    1996年10月
    -
    1997年01月

  • アン・クリエイティブ主催Japanese Dance Showcase出演

    芸術活動 

    1996年12月
    -
     

  • 第27回埼玉県舞踊協会主催埼玉全国舞踊コンクールモダンダンス部門一部埼玉県舞踊協会賞受賞

    芸術活動 

    1994年
    -
     

  • 第26回埼玉県舞踊協会主催埼玉全国舞踊コンクールモダンダンス部門一部埼玉県舞踊協会賞受賞

    芸術活動 

    1993年
    -
     

  • 第24回埼玉県舞踊協会主催埼玉全国舞踊コンクールモダンダンス 部門一部 埼玉県舞踊協会賞受賞

    芸術活動 

    1991年
    -
     

  • 第23回埼玉県舞踊協会主催埼玉全国舞踊コンクールモダンダンス 部門一部 埼玉県舞踊協会賞受賞

    芸術活動 

    1990年
    -
     

  • 東京創作舞踊団団員

    芸術活動 

    1983年06月
    -
     

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 近代日本の<ダンス-モダンダンス>概念の形成に関する歴史研究

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2016年03月
     

     概要を見る

    本研究課題では、成果の一部を以下により公開した。①欧米で長く活動した舞踊家・小森敏(1887-1951)について公開シンポジウムを開催し、2作品の復活上演を行った(2013年度)。②日本のモダンダンスのパイオニアの多くが試作品を発表した浅草オペラについて公開シンポジウムを開催し、近代日本における一つの芸能として見直す必要性が確認された(2014年度)。③『浅草オペラ 舞台芸術と娯楽の近代』(森話社、2016年度)を出版し、浅草オペラを多面的に見つめるべく試みた。また、得られた現物資料をデータ化し、現在はWeb上で公開する準備を進めている

  • 国立民族学博物館共同研究「民族学博物館における表現創出を活用した異文化理解プログラムの開発〜多元的な場での気づきの深化のデザイン化」

    研究期間:

    2008年
    -
    2011年
     

  • 1920年代の軽演劇における女性舞踊家の特性と舞踊史に与えた影響

     概要を見る

    今年度の研究において、以下のような成果が得られた。1.1920年代当時の新聞・雑誌等に掲載された写真を、撮影・現像により、視覚的資料とした。2.これまでは、公演出演者として名前のみが分かっていたに過ぎない者が圧倒的に多かったが、様々な資料から、女性舞踊家の個人あるいは全般に関する記事を豊富に得、軽演劇の女性舞踊家を多数発掘できた。3.軽演劇の各段階において、女性舞踊家の特性を明らかに出来た。(1)浅草オペラ…女性舞踊家は、主にダンサーとして西洋の舞踊を浅草の大衆に直接紹介するとともに軽演劇の舞踊にエロチシズムを位置付けた。また指導者として軽演劇と芸術舞踊の双方に成果が認められた。(2)映画館のアトラクション…エロチシズムの対象となり得るダンサーとして、浅草の大衆に要求された。(3)浅草レヴュ-…ダンサーとして、ヴァラエティをレヴュ-団公演に不可欠の演目として確立させた。4.各女性舞踊家の舞踊歴を辿り、軽演劇の舞踊が、高木徳子に始まる軽演劇の舞踊と原せい子に始まる芸術舞踊の各々の系譜に分かれ、さらに前者は技巧的な舞踊と挑発的な舞踊に分かれること、後者に属する者は後に軽演劇から離れ芸術舞踊へと進み、我が国の現代舞踊の揺籃期を形成したことを突き止めた。5.浅草オペラにおける女性舞踊家に対象を限定し、研究成果を日本体育学会第45回大会にて「浅草オペラにおける女性舞踊家(振付師・ダンサー)の特性」の演題で研究発表した(94年10月)。6.研究成果を、論文「浅草オペラから浅草レヴュ-への変遷に見る舞踊家II-女性舞踊家の変容とその特性-」にまとめた。掲載誌は『岡崎学園国際短期大学論集第2巻』である(95年3月刊行予定)

  • わが国の現代舞踊前史としての1920年代における軽演劇の舞踊に関する研究

     概要を見る

    今年度の研究により、軽演劇の各段階において、以下のような成果が得られた。1.浅草オペラの舞踊は、女性の脚部の存在を強調し、エロチシズムをその一要素として位置付けた。2.映画館のアトラクションは、浅草レビュー以前に、スピーディな展開とエロチシズムの2つの特性を含め、レビューを浅草の大衆に紹介した。上演された舞踊は、"エロ"と"脚線美"の2つを提供する存在だった。3.浅草レビューではエノケンこと榎本健一の他、様々なレビュー劇団や舞踊団の活動も合わせ、改めて概観、浅草オペラの俳優のほとんどがエノケンとは別に活動した。ジャズ音楽、規制を受けるほどの西洋風のエロチシズムに満ちた舞踊、思考を要さず感性や感覚に訴える内容が、当時のエロ・グロ・ナンセンスに象徴される退廃的・刹那的・享楽的な風潮に合致し、また他の大衆文化にはない魅力として、浅草の大衆の支持を得た。4.芸術舞踊に対し、軽演劇の舞踊は、エロチシズムが重要な要素であり、芸術性の追及は行われなかったという点に限界があった。5.以上の研究成果は、映画館のアトラクションに関し、第42回舞踊学会にて演題「映画館のアトラクションに関する一考察I-浅草レビュー期において-」で研究発表(96年12月)、浅草レビューに関し、日本体育学会第47回大会にて演題「1920年代の浅草の大衆文化における女性ダンサー-浅草レビューの女性ダンサーに関する一考察-」で研究発表(96年9月)、スポーツ史学会会報「ひすぽ」第35号にて「浅草レビューの舞踊における衣装」の題名で報告(97年2月発行)の他、「浅草レビューの舞踊スタイル-1920年代における軽演劇の舞踊-」にまとめた(97年3月刊行の『早稲田大学人間科学研究』第10巻第1号に掲載予定)

  • 女性から見た1920年代の軽演劇における舞踊と女性舞踊家に関する研究

     概要を見る

    1、 女性舞踊家の舞台外での行動に関し、収集した資料を元に考察した。(1) 浅草オペラにおいては、売春・恋愛に励み発展女優の称号を得たり、恐喝を行う者がおり、そのほとんどが速成女優のように、技術の未熟さ・稚拙さを言われている。(2) 映画館のアトラクションでは、浅草オペラでの盛名を売り物に人気を得た者がいた。(3) 浅草レヴューにおいては、恋愛の噂に事欠かない者や、著名人のパトロンを持つ者がいた。2、 1920年代の女性史に関し、女性解放運動と新しい女性の登場の両面からアプローチを行い、1920年代は、女性の自覚が芽生え、実践に移していった時期であること、しかしそれは一般女性にまでは及ばながったことを認識した。従って大衆文化の受け手となるのは、自由な外出の制限された当時は、特殊だったことが確認された。3、 女性舞踊家は、売春や恋愛など男性に依存しており、女性史の流れに逆行するが、女性の観客は自由な外出を獲得しており、解放に向けて進む女性史の流れに添う存在だったことを明らかにした。4、 以上の研究成果の1部は、早稲田大学ヒューマンサイエンス誌第11巻第2号にて論文「浅草オペラの女優達」(1999年6月発刊予定)で発表する。また日本体育学会第49回大会にて演題「映画館のアトラクションの女性ダンサーに関するー考察」(1998年10月)で、また第46回舞踊学会にて演題「関東大震災以後の浅草オペラ」(1998年12月)で研究発表を行った

  • インドネシアにおける身体技法の伝播と変容

     概要を見る

    本研究においては、4年間の期間中にインドネシア国内の各島を訪れ、そのうちバリ島(バリ州)、ロンボク島(ヌサ・トゥンガラ州)、スマトラ島(西スマトラ州)、スラウェシ島(南スラウェシ州)、ジャワ島(ジャカルタ)の5島に関し、舞踊(民族芸能)ならびに格闘技に関する文献資料・インタビュー資料ならびに映像を入手することが出来た。他の島や、上記5島5州以外に関しては、予定されていたイベントが急遽延期・中止滞在期間中に実施されず、資料を入手できなかった。今回資料を得られた範囲では、複数の舞踊問、また格闘技問で、それぞれ類似性が認められた。また既に先行研究において、インドネシアの舞踊には格闘技の技法を導入したと思われる振付が認められることが明らかにされているが、それが伝播し、当該格闘技の無い地区にその身体技法を伴った格闘技のあることが認められた。またインドネシア国内、特にジャワ島とスマトラ島で普及している格闘技シラットに関しては、そのまま舞踊作品として上演したり、あるいは舞踊の初心者用のトレーニングに用いられるなどの事例もあった。なお舞踊に関しては、まったくの土着のものについて資料収集するのは困難であり、従って各地区で、あるいは民間で私的にカンパニーを組織し、内外の観光客を対象に公演活動を行っている団体のものを観賞した。またこのような舞踊(民族芸能)の一つのあり方として、モダンダンスという洋舞にそのエッセンスを導入し、新たな魅力を有する現代的な作品を創造しようとするロンボク島の若手舞踊家の事例も得ることが出来た。本研究の成果は、論文のみならず、台湾における学会大会での講演、さらには教科書として編まれた『教養としてのスポーツ人類学』(寒川・編、大修館書店)の執筆部分に反映されている

  • 東アジアにおける民族スポーツの観光化変容

     概要を見る

    全4年度研究の最終年度に当たる本年度は、東アジアにおける民族スポーツの観光化変容補充調査及び、本研究の目的である"民族スポーツに観光化変容をもたらした要因の分析"及び、本研究活動を報告書にまとめる作業にあてられた。補充調査は、日本にあっては、北海道最大規模の観光イベントであるよさこいソーラン祭り、また沖縄県最大規模の観光イベントである那覇祭りの民族スポーツ(大綱引き、エイサー)、韓国においては忠清北道忠州市の忠州世界武術祭と慶尚南道の晋州闘牛、中国においては新彊ウイグル自治区ウルムチの少数民族民族スポーツ、また広東省広州市で2007年11月に催された第8回中国少数民族伝統体育運動会、それに北京市及び河南省温県陳家溝の武術について実施された。民族スポーツの観光化変容については、当該地域の経済活性化が最大要因として指摘されるが、担い手が少数民族である場合、経済要因に加え、民族の存在主張・文化主張の動機が無視し得ない。また、観光化に当たっては当該地の行政が大きく関与する事も全体的に認められる。特に中国の場合、1990年代の改革開放政策後に民族スポーツの観光化変容が開始するのが、その良い例である。それまで中国の民族スポーツは当該民族の伝統文化保存と健康という目的に存在根拠が求められていたが、改革開放後は「文化とスポーツが舞台を築き、その上で経済が踊る」のスローガンのもと、全国的規模で民族スポーツの観光化が進行して現在に至っている。観光化する民族スポーツの種目は多岐にわたるが、今回の調査で、これまではもっぱら修行や教育の枠内で展開し、経済や観光とは無縁であった武術に観光化の熱いまなざしが注がれていることが大いに注目される

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講演・口頭発表等

  • 藤井公・利子による舞踊家の育成

    杉山千鶴

    2018節慶、運動、休閒國際學術研討會   (嘉義県)  呉鳳科技大学、台湾身体文化学会、身体運動文化学会  

    発表年月: 2018年08月

  • 「共振する空間―浅草オペラの興行―」

    杉山千鶴

    先導的人文学・社会科学研究推進事業プロジェクト「観客と共創する芸術ー光・音・身体の共振の社会学的・芸術的・工学的研究」日本的演劇空間とは何か   (東京)  埼玉大学人文社会科学研究科・先導的人文学・社会科学研究推進事業  

    発表年月: 2018年03月

  • 小森敏による「日本の新しい舞踊」の美術特性

    杉山千鶴

    比較舞踊学会第28回大会   (埼玉県さいたま市)  比較舞踊学会  

    発表年月: 2017年11月

  • 舞踊家・小森敏の模索した「日本の新しい舞踊」

    杉山千鶴

    2017體育政策與休閒觀光國際學術研討會學   (台北市)  国立台湾師範大学、台湾身体文化学会  

    発表年月: 2017年08月

  • 芸術か?エロティシズムか?—浅草オペラの舞踊—

    近代日本のダンスを考える会主催公開シンポジウム「浅草オペラの音楽・舞踊・演劇」  

    発表年月: 2015年03月

  • フランス滞在時(1922〜1936)の小森敏の活動—現物資料をもとに—

    第66回舞踊学会大会  

    発表年月: 2014年11月

  • モダンダンスの技法におけるバレエの有用性—藤井公(1928-2008)・利子(1937- )のトレーニングと技法

    日本体育学会第64回大会  

    発表年月: 2013年08月

  • 歌手・俳優・ダンサーの帝劇時代

    近代日本のダンスを考える会主催公開シンポジウム「舞踊家・小森敏(1887−1951)を知る  

    発表年月: 2013年08月

  • モダンダンサーの身体を作るトレーニング—藤井公・利子舞踊研究所における「センター」「斜め」に注目して—

    比較舞踊学会第23回学会大会  

    発表年月: 2012年12月

  • 帝劇歌劇部員・小森敏(1887-1951)の活動

    第64回舞踊学会大会  

    発表年月: 2012年12月

  • モダンダンスのトレーニングとしてのバー・レッスン

    比較舞踊学会第22回学会大会  

    発表年月: 2011年12月

  • 帝劇興行にみる洋舞の受容

    舞踊学会第63回大会  

    発表年月: 2011年12月

  • モダンダンスにおける技法・スタイル—藤井公・利子の作品に独創性を与える要因—

    アジア・スポーツ人類学論壇  

    発表年月: 2009年11月

  • 舞踊技法とトレーニング—藤井公(1928-2008)・利子(1937- )を事例として—

    日本体育学会第60回大会  

    発表年月: 2009年08月

  • ことばを踊る

    2005年度早稲田大学所沢キャンパス学術シンポジウム  

    発表年月: 2005年09月

  • モダンダンスを踊るということ・観るということ

    2004年度早稲田大学所沢キャンパス学術シンポジウム「つれづれだんすのひきだし」  

    発表年月: 2004年06月

  • 小森敏(1887-1951)から藤井公(1928-2008)・利子(1937- )へー帝劇歌劇部に移入されたバレエの行方ー

    杉山千鶴

    比較舞踊学会第27回大会   (沖縄県)  比較舞踊学会  

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特定課題研究

  • 現代舞踊家の発話にみる理念とその実現:藤井公・利子を事例として

    2020年  

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    本研究課題においては、モダンダンスの舞踊作家・藤井公(1928-2008)・利子(1937- )について、ソロ作品2作品(2002年初演、2005年初演)の創作過程における語り、藤井夫妻に影響を与えたと思われる師・小森敏(1887-1951)について検討・考察した。その結果、藤井夫妻の舞踊・作品・ダンサーに関する理念は、藤井夫妻の舞踊に対するスタンスにも大きく関わること、それを受けて舞台人の育成につながっていることが明らかになった。なお詳細な成果の発表に関しては、コロナ禍によりその機会がなくなってかなわなかったため、2021年度に改めて成果発表を行うこととする。

  • 浅草オペラ再考 ー空間特性と当事者にとっての意義ー

    2020年  

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    本研究課題においては、まず新聞2紙をもとに地方巡業リストを作成し特に巡業の多く行われた会場に関して調査を行った。しかしコロナ禍により地方紙や浅草オペラ専門誌の調査がかなわないため、すでに収集した資料を対象に考察した。地方巡業においてもオペラ女優による舞踊が大いに人気を得たことを受けて、後に日本のモダンダンスのパイオニアとなる石井漠(1886-1962)、高田雅夫・(1895-1929)・せい子(1895-1977)の舞踊と感覚の享受について考察した。その成果は早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所の10月例会(2020年10月3日、オンライン開催)にて発表、さらに学会誌への投稿準備を進めているところである。

  • 浅草オペラ再考

    2018年  

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    本研究課題は、浅草オペラ100周年に相当する2017年までを浅草オペラ研究の第一段階と捉え、これ以後の研究の可能性について考えるものである。国内外の浅草オペラ研究者との打合せにおいて従来とは異なる視点について検討し、浅草オペラという文化現象について当時の社会・文化状況に位置づけること、それに応じた研究体制について確認された。また地方巡業を地方における受容の一形態と捉え、郷土資料の記述も含めた調査を開始した。さらに浅草オペラの現物資料(絵葉書、プログラム、専門誌)を入手し、データ化、記載内容のリスト化、ファイリングを行った。

  • 舞踊家はいかにつくられるか-舞踊集団のエスノグラフィー-

    2018年  

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    モダンダンスの舞踊作家である藤井公(1928-2008)・利子(1937- )夫妻を事例に、芸術舞踊の舞踊集団における舞踊家の育成について、筆者が1983~2008年に夫妻に師事した間に得られた資料を元に考察した。夫妻の主宰する藤井公・利子舞踊研究所と東京創作舞踊団の位置づけと関係性を明らかにし、門下生は実践面では夫妻の作品を教材に踊ることと創ることを学ぶ他、モダンダンスを研究する姿勢の必要性を学ぶことも考察された。特に後者に関しては、当該門下生が夫妻のもとから「自立」した後に自身の活動を展開していくことを考慮したものであると言える。「自立」後を視野に入れた育成を行っている点に特色が認められた。

  • 日本モダンダンスの系譜における伝承と変容―系譜の再考とアーカイブ構築―

    2016年  

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    日本のモダンダンスのパイオニアを輩出した帝国劇場歌劇部(1911年設置)では我が国で最初にバレエ教育がなされたが、パイオニアたちはいずれもバレエの道に歩んでおらず、習得されたバレエの行方も不明である。本研究はこのうち小森敏とその門下から唯一輩出された藤井公(1928-2008)・利子(1937- )夫妻に注目し、借用或いは譲り受けた膨大な資料を用いて行った。得られた成果は以下の通りである。1.小森敏について新たに得られた資料のデータ化を行った。2.小森敏舞踊研究所、藤井公・利子舞踊研究所のレッスン内容を考察した結果、本事例に限れば、帝国劇場歌劇部で指導されたバレエはモダンダンスの中でトレーニングのひとつのメニューとして継承されていたことが明らかになった。

  • 舞踊作品生成過程におけるわざ言語の貢献

    2006年  

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     本研究は、舞踊作品の生成過程について、初演に限定し、ダンサーに対してなされた言葉掛けが、テクニックや表現において、どのような効力を発揮したのかを明らかにすることを試みるものである。当初はソロと群舞の2種類を予定していたが、群舞が過去の作品の焼き直しに変更になったため、やむを得ずソロ作品のみを対象とした。 ソロ作品は、2006年12月26日の早大モダンダンスクラブ第29回定期公演(於・国立オリンピック記念青少年総合センター小ホール)にて初演された「カイロから帰ってきた人の話」である。この作品は2006年8~9月と同年11~12月に振付とリハーサルが行われた。この間、毎回ビデオとICレコーダーによって録画及び録音をし、ビデオの映像を参考にしながらのテープ起こしをし、以下の通りにまとめた。1.杉山千鶴(2007):ダンスの技術論、早稲田大学スポーツ科学学術院編:トップパフォーマンスへの挑戦、ベースボールマガジン社、pp.66-71.2.杉山千鶴(2009):モダンダンスにおける技法・スタイル―藤井公・利子の作品に独創性を与える要因―、アジアスポーツ人類学会組織委員会編:アジアスポーツ人類学シンポジウム論文集「体育・人類・文化」、pp.26-31.

  • 戦前期日本の洋舞研究とその資料集成作成

    2006年  

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     本研究は、戦前期の中でも1916年~1932年までに限定し、特に自身がこれまでに対象としてきた軽演劇とモダンダンスに関し、資料の収集を進め、資料集成を作成することを目的としている。 雑誌資料は、学内機関ではコピーカードを用い「演劇研究」「早稲田文学」「新青年(昭和期のみ)」「近代生活」を、また学外機関では閲覧費及びコピー費を用い「新喜劇」「モダン日本」「文藝春秋オール読物」より収集した。 また文献では、現代舞踊協会監修DVD「現代舞踊の流れ」、ジャンルに偏らず広く舞踊を対象とし批評活動を行った故・村松道弥氏の著作「私の舞踊史」上・中・下巻、さらに風俗との関わりから「コレクション・モダン都市文化」、美術・文学等周辺領域との関わりを明らかにするに最適な「海外新興芸術論叢書」等、また貴重書を購入した。収集した雑誌資料と文献に関しては、今後、自身のみならず同時期の洋舞や軽演劇を対象とする研究者等にとって、様々に展開していく研究活動に大いに貢献することが期待できる。 収集した雑誌記事は、コピーをそのまま簡易製本したが、現在、これを1冊にまとめるべく、PCで打ち直している段階である(簡易製本終了後に提出の予定)。 今回収集した資料はほとんどが昭和期を扱ったものや昭和期発行のものであり、読者層が比較的上層に限定されているので、軽演劇の嚆矢と言える浅草オペラの流行した大正期について、観客層が講読したと思われる雑誌や専門誌を対象に資料を収集するという課題が残された。

  • 関東大震災以後の浅草オペラと舞踊

    2000年  

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     申請者は、1923年9月1日の関東大震災によって地方巡業を余儀なくされた、浅草オペラの俳優・女優たちに関し、1924年4月に森歌劇団として、再び浅草の地で旗揚げするまでの活動を、資料、すなわち地方新聞10紙において追求した。この結果、以下のことが明らかになった。1)根岸歌劇団は根岸興行部の意図により解散し、森興行部の手によって森歌劇団として再生したという通説がある。しかし、実はその過程において紆余曲折のあったこと、また必ずしも「再生」という表現が相応しいわけではないことが、認められた。2)震災時、浅草では金龍館の根岸歌劇団のみが公演していた。しかし資料によると、浅草オペラの初期に活躍した歌劇団や、オペラ俳優・女優が新たに組織した歌劇団が地方巡業を展開していたことが認められた。3)常に舞踊ないしは舞踊を含む演目が上演されており、ダンサーとしてのキャリアを積んだ者のいることが認められた。4)地方巡業はほとんどが成功しており、この影響を受けて、各地で歌劇団が組織された。 上記の4点から、関東大震災以後の浅草オペラが浅草において衰退していく一方の、地方における状況を浮き彫りにされると共に、特に舞踊ないしは舞踊を含む演目に限れば、その特徴と震災以前からの変容、続く軽演劇への影響が明らかになった。

  • バリの身体文化に見るエスニシティー

    1999年   寒川 恒夫, 木内 明

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     ここにいう身体文化は、ドイツ語圏において使用されるKörperkulturの訳語であり、運動によって身体養護と身体強化を目指す文化を意味している。従って、その目的を達成するための具体的な身体運動の形態は多岐にわたるが、本研究では舞踊と民族スポーツに限定されている。 バリ島には数多くの舞踊が伝承されるが、本研究ではケチャが取り上げられた。エスニシティーを論じるために最も都合の好い舞踊と判断されたためである。ケチャは本来、バリ暦の1年の末に村を浄化する目的で行われたサンギャン儀式を母体としたもので、1930年代に、バリ在住でバリの伝統文化保存運動を主導したドイツ人とオランダ人によって、サンギャン儀式(これはサンギャンと称する2人の娘による舞踊託宣と、チャチャと発声する踊り伴奏としての独特のかけ声合唱とからなる)のうち、サンギャンの舞踊託宣をインド伝来のラーマーヤナ系舞踊に置き換え、その伴奏としての合唱は残したもので、従って、もはやサンギャン儀式とは呼べず、行事全体が宗教的文脈から切り離された性格を持つに至った。いわゆる創られた文化としてのケチャの誕生であるが、このケチャに対するバリ島民の対応は、非バリ人のための観光資源としての割り切りであって、それ故に、ストーリーや舞踊技法を含めて演出は伝統に拘束される必要はなく、自由かつ商業ベースに則って展開するとするものである。しかし他方、舞踊によるエスニシティー形成は、ケチャとは別の舞踊に求められ、その伝承が非バリ人を排除した空間で営まれるようになった。バリの先住民バリ・アガ族の民族スポーツ「ムカレカレ」についても、1980年代後半から観光化に伴う同様の変容が進行している。

  • 1920年代の婦人解放期における軽演劇の舞踊の特性と意義

    1997年  

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    1920年代の軽演劇の変遷において、上演された舞踊には、芸術を志向したものと、エロチシズムを感じさせるものとがあった。この後者の成立の背景には、観客である浅草の大衆が、社会不安に満ちた現実からの逃避を図るために刺激と官能を要求したこと、また、当時のモダニズムという文化の欧米化の大きなうねりの中で、エロ・グロ・ナンセンスという風潮が蔓延したという事情がある。この代表とも言える河合澄子と木村時子の活動記録を作成した結果、河合はエロチシズム一色の活動内容であったこと、一方の木村は途中喜劇に参加するなど女優としての活動も認められ、エロチシズムが際立って来るのは浅草レヴュー以後であったこと、この舞踊の特徴として、浅草オペラにおいては、①発展女優やデカダン女優など、舞台外で話題を撒いたオペラ女優による、②舞踊の技術の不足を補充するためにエロチシズムを用いた、また、映画館のアトラクション及び浅草レヴューにおいては、③ダンサーとしての技術を必要としない、④エロチシズムが既に浅草オペラでキャラクターとして規定された女性ダンサーによる、⑤それ以外の場合は脚線美が必要不可欠な要素となる、などが明らかになった。また変遷を通じ、洋装は、露呈した脚部への注目を促したことにより、身体的には脚部にポイントを置き、一方で可動域の拡大や動き易さをもたらし、女性の活動を家の中から社会へと拡大している。1920年代は、女性が自身の家からの、或いは男性からの解放に目覚め、実現すべく様々な運動を展開した時期と言える。そのような時期に、自身の身体を、男性中心の観客の前に見世物化する、男性依存の女性ダンサーの存在は、婦人解放の意識の普及度―特に浅草の大衆における―とも関わりがあるものと思われる。

  • 1920年代の大衆文化における軽演劇の舞踊と女性ダンサーの特性と社会的意義

    1996年  

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     1920年当時の資料によると、1923(大正12)年9月の関東大震災以後、映画館では休憩時間にオーケストラの演奏が行われていた。松竹を除いては1929年(昭和4)年1月電気館に藤田繁と堺千代子が「第1回電気館ボードビル」として出演、これ以後浅草の殆どの映画でアトラクションが上演された。1929(昭和4)年7月カジノ・フォーリーの旗揚げにより浅草レビューが開幕したが、レビューやヴォードビルは、既に映画館のアトラクションで上演されていたため、映画館の余興の単独興行と看做された。 この映画館のアトラクションで上演された舞踊には石井漠、河上鈴子ら現代舞踊家や河合澄子ら浅草オペラ出身者のエロを売り物にした舞踊団、レビュー団の公演が認められる。上映広告では、女性は“エロ”“イット”の形容や脚部を誇張する表現が付いた。これにより、映画館のアトラクションの女性ダンサーが当時の大衆文化において、上演内容の芸術性如何とは無関係に、映画鑑賞のための頭休めに徹した視覚的刺激としてエロチズムを浅草の大衆に提供する存在として位置付けられ、また興行者側も十分に認識した上で広告を出したものと考えられる。当時の大衆文化では、女性のエロチシズムを含むものに安来節と浅草レビューの2つがあり、前者は土俗的なエロチシズムであり、後者は同じ視覚的刺激であるが、現実社会からの逃避と現状の閉塞状態からの脱出を刹那的に可能にさせるエロチシズムという違いがあった。またこの当時は女性が「家」即ち男性からの解放と自立を求めて様々な婦人運動を展開し、或いは職業婦人として社会へ進出した時期であり、身体を見世物化した女性ダンサーの存在は、モダンガールとの評判を得て時代の先端をいくかのように思われるものの、実質的にはそれも男性によって作り上げられた評判に過ぎず、飽くまで男性に隷属した、時代に逆行している存在であると突き止めた。

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