2024/11/22 更新

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オビナタ スミオ
大日方 純夫
所属
文学学術院
職名
名誉教授
学位
文学修士 ( 早稲田大学 )
(BLANK)
博士(文学) ( 早稲田大学 )
(BLANK)

経歴

  • 1999年
    -
     

    早稲田大学教授

  • 1996年
    -
    1998年

    東京都立短期大学教授

  • 1991年
    -
    1995年

    東京都立商科短期大学教授

  • 1986年
    -
    1990年

    東京都立商科短期大学助教授

  • 1983年
    -
    1985年

    東京都立商科短期大学講師

学歴

  •  
    -
    1978年

    早稲田大学   文学研究科   史学(日本史)  

  •  
    -
    1973年

    早稲田大学   文学部   日本史学専修  

所属学協会

  •  
     
     

    早稲田大学史学会

  •  
     
     

    歴史教育者協議会

  •  
     
     

    歴史科学協議会

  •  
     
     

    日本史研究会

  •  
     
     

    歴史学研究会

研究分野

  • 日本史
 

論文

  • 大学史資料センターのこれまでとこれから

    大日方純夫

    早稲田大学史記要   46   1 - 17  2015年03月

  • 小野梓の米英留学—履歴事項の検証と確定—

    大日方純夫

    早稲田大学史記要   45   19 - 35  2015年03月

  • 大学史資料センターの存在意義と東伏見移転

    大日方純夫

    早稲田大学史記要   45   1 - 18  2014年03月

    CiNii

  • 東アジア史のなかの「領土」問題

    大日方純夫

    法学セミナー   ( 708 ) 36 - 37  2014年01月

  • 維新政府の密偵

    大日方純夫

    本郷   ( 108 ) 21 - 23  2013年11月

    CiNii

  • 日中韓3国の共同作業から見えてくるもの—『未来をひらく歴史』から『新しい東アジアの近現代史』へ—

    大日方純夫

    歴史学研究   ( 910 ) 2 - 10  2013年10月

  • 書評「藤野豊『戦後日本の人身売買』」

    大日方純夫

    ジェンダー史学   9 ( 9 ) 103 - 106  2013年10月

    CiNii

  • 東アジアにおける歴史和解—共通歴史書づくりの取り組みから—

    大日方純夫

    法と民主主義   No.481   27 - 33  2013年09月

  • 書評「姫嶋瑞穂著『明治監獄法成立史の研究—欧州監獄制度の導入と条約改正をめぐって—』」

    大日方純夫

    法制史研究   62   188 - 193  2013年03月

  • 大隈重信政府追放の真相を探る—「明治一四年の政変」再考—

    大日方純夫

    早稲田大学史記要   44   239 - 270  2013年02月

    CiNii

  • 東京専門学校開校当時の国際交流—大隈重信とE・S・モース—

    大日方純夫

    早稲田大学史記要   44   1 - 6  2013年02月

    CiNii

  • 歴史研究と歴史教育の共同

    大日方純夫

    歴史地理教育   ( 799 ) 18 - 23  2013年01月

  • 首都東京における警視庁の地域支配

    大日方純夫

    部落問題研究   ( 203 ) 48 - 71  2013年01月

  • 遠山史学における「自由民権」の位置

    大日方純夫

    歴史学研究   ( 895 ) 22 - 28  2012年08月

  • 内務省の検閲と第二次世界大戦前日本の出版文化

    大日方純夫

    検閲・メディア・文学/新曜社     69 - 77  2012年03月

  • 自由民権運動と明治一四年の政変

    大日方純夫

    講座明治維新4 近代国家の形成/有志舎     123 - 158  2012年03月

  • 『慶應義塾史事典』『福沢諭吉事典』の完成に寄せて

    大日方純夫

    近代日本研究   ( 21 ) 257 - 272  2012年02月

  • 「百五十年史」と早稲田大学の創立期

    大日方純夫

    早稲田大学史記要   43   1 - 14  2012年02月

    CiNii

  • 南北朝正閏問題の時代背景

    大日方純夫

    歴史評論   ( 740 ) 4 - 17  2011年12月

  • 近代日本の「大陸政策」の構造—台湾出兵問題を中心として—

    大日方純夫

    東北亜歴史論叢(韓国:東北アジア歴史財団)   ( 32 ) 143 - 182  2011年06月

  • 「満都の悪少年」と警察−日露戦後の社会史

    大日方純夫

    青少年問題   ( 642 ) 12 - 17  2011年04月

  • 発足五〇年—〈センター〉としての大学史資料センター

    大日方純夫

    早稲田大学史記要   42   1 - 15  2011年03月

    CiNii

  • 国ではなく、国民のための近現代史教育

    大日方純夫

    戦争を知らない国民のための日中歴史認識/勉誠出版     149 - 168  2010年12月

  • 日清戦争前後の日本政治における東アジア秩序の構想

    大日方純夫

    日清戦争期の韓国・中国・日本の政治戦略(韓国:東北アジア歴史財団)     176 - 247  2009年05月

  • 教科書執筆者が考える歴史の教員養成

    大日方純夫

    歴史評論   ( 706 ) 37 - 46  2009年02月

  • 日清戦後の社会と民衆—絵画から読む

    大日方純夫

    歴史地理教育   ( 735 ) 10 - 17  2008年10月

  • 日本の近現代史をどう学ぶか

    大日方純夫

    生活教育   ( 714 ) 48 - 55  2008年05月

  • 日本近代史研究の焦点—歴史教育からの問い、歴史教育への問い

    大日方純夫

    史海   ( 55 ) 24 - 36  2008年05月

  • 生活革命としての明治維新

    大日方純夫

    歴史地理教育   ( 723 ) 16 - 23  2007年12月

  • 警察行政と社会運動−相関関係と分析視角

    大日方純夫

    部落問題研究   181   107 - 122  2007年06月

  • Historical consciousness and Japan, China and South Korea's shared history teaching materials

    Obinata Sum

    POLITICAL SCIENCE   58 ( 2 ) 3 - 13  2006年12月  [査読有り]

     概要を見る

    Relations between Japan, China and South Korea continue to be influenced by differing views of history. These diverse perceptions persist in part because of the different ways in which historical events are taught in each country. In 2005, however, a common history teaching resource, 'History to Open the Future - the modem history of Japan, China and South Korea' was published almost simultaneously in each of the three countries. This article, from one of the co-authors, elaborates on the rationale for the book, the process by which it came about, and the impact that the book has had on historical understanding among teachers, students and the general public.

  • 「帝国軍隊」の確立と「男性」性の構造

    ジェンダー史学   ( 2 ) 21 - 32  2006年10月

  • 日中韓三国共通歴史教材づくりにおける議論点

    歴史科学   ( 185 ) 23 - 31  2006年08月

  • 共通歴史教材をどうつくるのか

    東アジア共同体を設計する/日本経済評論社    2006年06月

  • 早稲田大学の建学理念と教育

    私立大学の源流/学文社    2006年03月

  • 『未来をひらく歴史』日中韓共同執筆の意義と課題

    日本の科学者   40 ( 12 ) 3 - 6  2005年12月

  • 未来をひらく歴史—戦争認識の課題—

    平和教育   ( 69 ) 6 - 11  2005年12月

  • 大隈重信と日本近代史のあいだ—大隈宛の手紙は何を語るか—

    早稲田大学史記要   37巻   63 - 87  2005年12月

  • 日本社会の歴史認識の変化と教育の課題

    教育   2005年 ( 11 ) 38 - 45  2005年11月

  • 書評「海妻径子『近代日本の父性論とジェンダー・ポリティクス』」

    大日方 純夫

    ジェンダー史学   1 ( 1 ) 107 - 111  2005年10月

    CiNii

  • 日中韓3国で近現代史を共同執筆

    出版ニュース   ( 6月中旬号 ) 6 - 9  2005年06月

  • 原敬のなかの「大隈重信」—二人の“政党政治家”の交錯—

    早稲田大学史記要   36巻  2004年12月

  • 2003年の歴史学界—回顧と展望—近現代(一総説、四政治・外交2)

    史学雑誌   第113編 ( 5 )  2004年05月

  • 宮島誠一郎の対外認識と対外活動—1880年前後の対清問題を中心に

    幕末維新期の情報活動と政治構想 宮島誠一郎研究/梓出版社    2004年03月

  • 「伝統と文化」論議の問題視角

    歴史評論   No.647  2004年03月

  • 「自由民権」をめぐる運動と研究—顕彰と検証の間

    自由民権   No.17  2004年03月

  • 「日本人」はどうつくられたか

    日本の科学者   vol.38,No.9  2003年09月

  • いま、自由民権運動をどう取り上げるか

    歴史地理教育   656号  2003年07月

  • 岩崎允胤著『日本近代思想史序説 [明治期前篇]』上・下

    日本の科学者   vol.38,No.5  2003年05月

  • 民衆の警察化—過去と現在

    法と民主主義   No.377  2003年04月

  • 教科書から立ち現れる女性たちの姿—中学校新歴史教科書八点の分析—

    総合女性史研究   第20号  2003年03月

  • 日本史・歴史教科書の争点 50問50答

    国土社    2003年02月

  • 犬養毅と田中義一〈書でみる日本の歴史 第6回〉

    文人の眼   6  2003年01月

  • 歴史認識と学力

    日本の科学者   vol.37,No.11  2002年11月

  • 日本近現代史を問う

    学習の友社    2002年11月

  • 第二次大隈内閣と山県有朋〈書でみる日本の歴史 第5回〉

    文人の眼   5  2002年11月

  • 近代日本成立期研究の見取図

    歴史評論   No.631  2002年11月

  • 台湾出兵と副島種臣〈書でみる日本の歴史 第2回〉

    文人の眼   2  2002年05月

  • 家族論のゆくえ

    日本の科学者   vol,37,No.4  2002年04月

  • 征韓論と木戸孝允〈書でみる日本の歴史 第1回〉

    文人の眼   1  2002年03月

  • 上福岡市史 通史編下巻

    埼玉県上福岡市    2002年03月

  • 最近の教科書問題と歴史学の課題

    日本歴史学協会年報   17  2002年03月

  • 教科書問題と人権

    部落   680  2001年09月

  • 歴史教育が担うべきもの

    歴史地理教育   626,pp.60-65  2001年07月

  • 歴史を歪める天皇論と戦争責任問題

    徹底批判国民の道徳/大月書店    2001年06月

  • 近代国家にとって犯罪とは何か

    木野評論   32,pp.130-137  2001年03月

  • 日本現代史

    青木書店    2000年11月

  • 検証『国民の歴史』 近代史からの解析

    季刊戦争責任研究   29,pp.10-17  2000年09月

  • イギリスやアメリカは日本の朝鮮支配をどう見ていたか

    世界史から見た日本の歴史38話/文英堂   pp.260-267  2000年09月

  • 国民国家をめぐる歴史研究の動向

    歴史教育・社会科教育年報/三省堂   pp.172-181  2000年08月

  • 内務省社会局官僚と社会事業行政

    近代日本の経済官僚/日本経済評論社   pp.173-213  2000年06月

  • 今、なぜ、『戦争論』なのか

    熊本歴史科学研究会会報   51,pp1-27  2000年06月

  • 近代天皇制と三つの花

    歴史評論   602,pp.14-28  2000年06月

  • 明治維新と日本の近代化

    徹底批判『国民の歴史』/大月書店   pp.205-215  2000年05月

  • 警視庁統計書

    クレス出版   pp.1-10  2000年03月

  • 明治新政府とキリスト教—諜者の動向を中心に

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   45-4, pp.3-17  2000年02月

  • 明治期の村落文書

    改訂新版古文書入門 下/河出書房新社   pp.137-170  2000年01月

  • 近代史の研究動向の特徴とその問題点

    静岡県近代史研究   25, pp.1-20  1999年10月

  • 歴史研究から見た日本とアジアの関係

    月刊社会教育   526,pp.6-13  1999年08月

  • 君たちは戦争で死ねるか

    大月書店    1999年08月

  • 明治建白書集成 第8巻

    筑摩書房    1999年07月

  • 澤大洋著『都市民権派の形成』

    自由民権/町田市立自由民権資料館   12,pp.107-112  1999年03月

  • 黒船の衝撃,世界の中の明治維新

    日本20世紀館/小学館    1999年02月

  • 近代史の研究動向の特徴と問題点

    静岡県近代史研究会第21回総会    1998年10月

  • 過去を未来にどう架橋するか

    歴史地理教育   585,pp.28-37  1998年10月

  • 国民の戦争認識・近現代史論争と教科書裁判

    家永教科書裁判のすべて/民衆社   pp.99-106  1998年08月

  • 百年前の「一国の首都」東京—その歴史的成り立ち

    東京都立短期大学特定研究報告書   pp.81-89  1998年03月

  • 上福岡市史 近代資料編

    埼玉県上福岡市    1998年03月

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書籍等出版物

  • 維新政府の密偵たち

    大日方純夫

    吉川弘文館  2013年10月 ISBN: 9784642057684

  • 日本社会の歴史 下 近代〜現代

    大日方純夫ほ

    大月書店  2012年11月 ISBN: 9784272520978

  • 自由民権期の社会

    大日方純夫

    敬文舎  2012年10月 ISBN: 9784906822027

  • 警察 近代ヨーロッパの探究13

    林田敏子, 大日方純夫編著

    ミネルヴァ書房  2012年01月 ISBN: 9784623061235

  • 日本近現代史を読む

    大日方純夫ほ

    新日本出版社  2010年01月

  • ジェンダー視点から戦後史を読む

    米田佐代子, 大日方純夫, 山科三郎編

    大月書店  2009年12月

  • “新しい内務省史”構築のための基礎的研究

    大日方純夫

    (科学研究費補助金研究成果報告書)  2008年03月

  • 近現代史考究の座標

    大日方純夫

    校倉書房  2007年08月

  • 男性史 全3巻

    大日方純夫, 阿部恒久, 天野正子編

    日本経済評論社  2006年12月

  • 講座戦争と現代3 近代日本の戦争をどう見るか

    大日方純夫, 山田朗編

    大月書店  2004年02月

  • 日本家族史論集13 民族・戦争と家族

    大日方純夫編

    吉川弘文館  2003年05月

  • はじめて学ぶ日本近代史 下

    大日方純夫

    大月書店  2003年03月

  • 日本家族史論集2 家族史の展望

    大日方純夫編

    吉川弘文館  2002年06月

  • はじめて学ぶ日本近代史 上

    大日方純夫

    大月書店  2002年03月

  • 近代日本の警察と地域社会

    大日方純夫

    筑摩書房  2000年04月

  • 警察の社会史

    大日方純夫

    岩波書店  1993年

  • 日本近代国家の成立と警察

    大日方純夫

    校倉書房  1992年

  • 自由民権運動と立憲改進党

    大日方純夫

    早稲田大学出版部  1991年

  • 天皇制警察と民衆

    大日方純夫

    日本評論社  1987年

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講演・口頭発表等

  • 女性史・ジェンダー史、そして男性史

    第二回東アジア人文学フォーラム  

    発表年月: 2010年12月

  • 近代日本の軍事的編成と「男性」性の構造

    第二回東アジア人文学フォーラム  

    発表年月: 2010年12月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 身分・身分的周縁と部落問題に関する地域史的研究

    科学研究費助成事業((社)部落問題研究所)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2009年04月
    -
    2013年03月
     

    鈴木 良, 竹永 三男, 松尾 寿, 飯田 直樹, 大日方 純夫, 佐賀 朝, 塚田 孝, 西尾 泰広, 藤本 清二郎, 町田 哲, 三枝 暁子, 森下 徹, 横田 冬彦, 吉田 伸之, 吉田 ゆり子

     概要を見る

    「巨大都市大坂(大阪)とその周辺地域」「西日本各地域」「伝統都市京都とその周辺地域」「巨大都市江戸(東京)とその周辺地域」の4つの地域について、それぞれの社会構造とその変容について明らかにした。また、身分・身分的周縁に関する研究を深化させ、部落問題についてもその形成、展開から解決までに至る過程を実証的に明らかにするとともに、地域支配構造の発展についても究明した。さらに、近代の「行き倒れ」をめぐる歴史研究なども進展させた

  • 身分・身分的周縁と部落問題に関する地域史的研究

    科学研究費助成事業((社)部落問題研究所)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2009年
    -
    2012年
     

    鈴木 良, 竹永 三男, 松尾 寿, 飯田 直樹, 大日方 純夫, 佐賀 朝, 塚田 孝, 西尾 泰広, 藤本 清二郎, 町田 哲, 三枝 暁子, 森下 徹, 横田 冬彦, 吉田 伸之, 吉田 ゆり子

     概要を見る

    「巨大都市大坂(大阪)とその周辺地域」「西日本各地域」「伝統都市京都とその周辺地域」「巨大都市江戸(東京)とその周辺地域」の4つの地域について、それぞれの社会構造とその変容について明らかにした。また、身分・身分的周縁に関する研究を深化させ、部落問題についてもその形成、展開から解決までに至る過程を実証的に明らかにするとともに、地域支配構造の発展についても究明した。さらに、近代の「行き倒れ」をめぐる歴史研究なども進展させた。

  • 現代日本のリスク社会化環境における共生社会論のあり方と実践方法に関する実証的研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    和田 修一, 岡本 智周, 熊本 博之, 麦倉 泰子, 丹治 恭子, 大日方 純夫, 大藪 大藪, 竹本 友子, 大平 章, 笹野 悦子

     概要を見る

    後期近代社会としての日本社会は「リスク社会化」という社会構造の変動過程の文脈の中にあるが、こうした「リスク社会化」が生み出す社会環境のあり様にの下で「共生社会」という理念的枠組みを明らかにすることによって、「リスク社会」における「共生」問題の論理的構造を分析し、そのリスク回避へ向けての社会施策を考究するための理論の構築を目指した。この目的のために、初年度では従来の共生社会論の抱える問題点を摘出し、その理論的問題点を実証的に論じるための意識調査を二年度目に実行し、三年度目にそのデータ解析に基づく理論研究を行い、リスク社会における「共生」問題の理論的解明を行った。

  • 帝国の遺産と東アジア共同体

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2006年
    -
    2009年
     

    梅森 直之, 毛里 和子, 若田部 昌澄, 本野 英一, 長與 進, 岡本 公一, 工藤 元男, 李 成市, 天児 慧, 坪井 善明, 深川 由起子, 劉 傑, 篠田 徹, 大日方 純夫, 安在 邦夫, 後藤 乾一, 黒田 一雄, 園田 茂人, 平野 健一郎

     概要を見る

    東アジア共同体をめぐる研究に、史料・歴史認識・方法論の面から貢献した。まず、早稲田大学所蔵の旧社会党文書のデータベース化を進め、戦後民主主義思想におけるアジア認識の特質を明らかにした。また、韓国成均館大学と共同で、東アジアにおける歴史認識の共有を主題とする国際シンポジウムを開催し、その報告集を作成した。最後に変動するアジアをとらえるための方法論に関して共同研究を進め、その成果を『アジア学のすすめ』として出版した。

  • 新しい内務省史構築のための基礎的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2006年
    -
    2007年
     

    大日方 純夫

     概要を見る

    内務省は戦前日本の中枢的な国家機関であるにもかかわらず、その全体像に接近しようとする研究は、これまで希薄であった。そこで本研究では、このような現状を克服して"新しい内務省史"を構築すべく、内務省・内務行政の再編成・変容期である1910年代〜40年代を主な対象として、基礎的な研究の推進をはかった。2年間の研究によって、以下の成果をおさめた。第一に、内務省・内務行政に関する研究状況を把握するため、関係著書・論文等を調査し、全般、官僚、地方行政、警察行政、社会行政、衛生行政、神社行政、土木行政、防空行政、外地・境界に区分して目録化をはかり、Web上で公開(暫定版)する準備を完了した。第二に、内務官僚に関する人事データを集積するため、内閣が発行した『職員録』にもとづき、1887(明治20)年より1943(昭和18)年までの内務本省に勤務した奏任官以上の内務官僚の人事情報をデータベースとして構築し、Web上で公開する準備を完了した。第三に、内務省・内務行政関係史料の所在状況の把握をはかるため、中央の機関等所蔵史料の調査を中心的に推進し、とくに国立国会図書館憲政資料室所蔵の個人史料についての複写・収集を進めて、本格的研究の前提条件を整備した。また、社会局刊行史料の所在を調査してリスト化した。第四に、大学院博士課程の学生を中心とする〈新しい内務省史〉研究会を組織し、14回にわたって研究会を開催して研究の深化をはかるとともに、研究文献の目録化と人事データ構築の進捗をはかった。また、4度にわたって外部から講師を招き、基礎的研究について専門的知識の提供を得た。第五に、研究推進の過程で、大正〜昭和初期の内務官僚(地方官)中野邦一の関係文書を入手し、その整理・解読を行って、内務官僚研究・内務行政研究に新たな史料を加えた。以上によって、"新しい内務省史"構築のための具体的な基盤を固めた

 

特別研究期間制度(学内資金)

  • 近現代における都市社会史の比較研究

    2007年04月
    -
    2008年03月

    イギリス   ロンドン大学

特定課題制度(学内資金)

  • 内務省社会局官僚と社会行政の展開

    1999年  

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     社会局とは、第一次世界大戦後の社会問題の深刻化、社会運動の高まりに対応して設置された内務省の一部局であり、内務行政が社会行政に本格的に進出したことを明確に示す特徴的な機構であった。本研究では、この内務省社会局にあって社会事業の推進にあたった官僚たちを検討の俎上にのせ、官僚としての基本性格とその政策構想を探ることを課題とした。研究にあたっては、まず、基本史料の調査・収集を重点的にすすめ、国立国会図書館憲政資料室所蔵「大野緑一郎関係文書」、法政大学大原社会問題研究所所蔵「協調会文庫」などに含まれる社会局関係史料、とくに救貧法制の立法化に関係する基礎史料を調査・収集した(「救貧法問題資料」「救護法案」「救護法案資料」「救護法沿革資料」「公救護法案」「公救護法参考書」など)。また、山崎巌・灘尾弘吉などを中心とする社会事業官僚の著作の調査を実施し、著書をはじめ、『社会事業』『社会政策時報』『斯民』などの雑誌に掲載された論策を収集した。さらに、官僚たちの談話・回想類の収集にもつとめた。そのうえで、人事関係の資料にもとづいて社会局の全般的官僚配置をおさえつつ、収集史料に依拠して社会事業官僚の位置に検討を加え、その性格を探った。つづいて、山崎・灘尾という二人の官僚に注目して社会事業官僚の政策構想を探りつつ、1920年代半ばから30年代にかけての社会事業行政の展開方向を見通した。とくに山崎については、著書『救貧法制要義』に即して救護法にかけた社会事業行政の構想を検討し、西欧における救貧の理念・現実と、日本における救貧の伝統・現実をどのようにみていたのか、そして、いかなる救貧システムを導入しようとしたのかに分析を加えた。また、灘尾については、著書『社会事業行政』などを主たる素材としながら、戦時体制下の社会事業のあり方を展望した。